第八話 和樹と怪しい宗教 前編
僕はいま幸せです。
何故かって？
朝、レナスや綾香に普通に起こされる日常。
前はキシャーの不法侵入、メイオウ攻撃で起こされていましたよ。
目覚めたらヴァルハラなんてこともよくありました。
思い出したら泣きたくなってきました。
泣いて良いですか？
「行ってらっしゃい」
レナスと綾香を見送り僕は家事をする。
二人は一応学生なので学校にいっている。
葵学園ではありませんよ。
そして僕は、戸籍上死亡扱いなので今は、家事などをしたり、バイトなどをしています。
こう見えても家事、特に食事は自信がありますよ。伊達に毎日一人さびしく夕飯を作り、それを食べていたわけではありません。
すっかり、食事が得意になり、お二人からおいしいとのお言葉をいただきました。
「ふむ、このお茶は中々の味だな」
これから洗濯をしようとしていたところに不法侵入をし、のんきにお茶を飲むマッド。
とりあえず、今僕が出来ることは、
「ん？式森君どうしたのかね？無言で、拳を構えるのは感心しないがな」
「どうやって、入ってきた。マッドおおおおお！！！」
僕の右ストレートがマッドの顔面を陥没させ地上10階の窓から転落していった。
「さて、今日私が何故ここに来たというと」
あれから、わずか三分で此処に戻ってきたマッド。
しかも顔面の陥没も元に戻っているし、何者ですか、貴方は？
「式森君その身体に戻ってからまだ検査していなかったのだよ」
さいですか。
「と言うわけで実験……もとい検査をしようではないか」
神様。このままでは僕は殺人者になってしまいます。
どうすればよいでよいですか？
『今日も葵学園無差別破壊テロの速報です。まず、行方不明者の数が４０万人を越えました。そして数々の汚職が発覚した葵学園の風椿理事もまた脱税などの疑いがあり逮捕されました』
さよなら風椿家。
「いいんですか？貴方がこんなところにいても？」
「まずは魔力検査だ」
僕の意見を見事に無視し、腕に何かを取り付けるマッド。
「さて結果は……０か。まあ当たり前か」
拝啓 式森家の皆さん
僕は生きながら？魔法回数０になりました。
正真正銘ただの人です。
そのはずなのですが、何故か心友の皆さんと同類になりそうな気がします。
余談ですが妹の魔法回数は１８万５千回です。
これぞ、『式森家 ジンクスその４ 魔術師としては男は落ちこぼれ、女は天才だ』
に見事該当します。
泣いて良いですか？
＜フィールド＞
あの後僕は赤い血のような注射を刺そうとしたマッドをポテンヒッターＭＫ３（ＭＫ２はキシャーのサテライトキャノンで破壊された）で、『龍巻閃』を延髄に叩き込み再び窓から叩き落した、僕はバイトに向かっているのですが、
此処は一体何処でしょうか？
すっかり景色が変わってしまいました。
建物はあちこち破壊され、不良たちが恐喝などをしています。
一週間ほどヒモ生活をしている間に何があったのでしょうか？
そして一番の問題は、
「ぐがあああああ」
「オマエオイシソウ」
極偶にですが魔物見たいなのが現れるようになりました。
原因はキシャーのはなった、最強最悪のサテライトキャノンのせいで、世界のバランスなどが崩れ、さらに、空間にも影響を与えゲートが開きやすくなったらしいです。
何時からこの作品は女神転生になったのでしょうか？
本当にキシャーはろくなことをしないなと思うしだいです。
とりあえずまずはエドゲイン君改と、ポテンＭＫ３でこの状況を乗り越えます。
＜アーネンエルぺ＞
「ありがとうございました」
僕はバイト先の喫茶店で今日もがんばっています。
とりあえず、僕はあのスライムと妖獣ぽい、何か相手に勝利し此処に来ました。
どうやって勝ったといいますと、まずスライムにエドゲイン君を撃ち込みました。
本来なら効き目はないのですが改の名は伊達ではありません。
スピードも１，２倍になり鉄球にも細工をしました。
スライムにあたった鉄球が爆発しスライムを凍らせました。
その凍ったスライムをポテンＭＫ３で粉々に砕きまずは一匹。
その後、こちらに向かって突進してくる、獣を避けながらケツに『龍巻閃』を叩き込んだら、泣きながら逃げていきました。
そして此処までたどり着いたしだいです。
途中、指名手配の写真を見つけ仲丸とかが載っていました。
まあ僕にはどうでも良いことなので気にしていません。
「いらっしゃいませ」
覆面をした男と明らかに銃らしきものを持っている女が入ってきました。
ですから皆さん目線で、あれはお前の客だ。
はやめてください。
とりあえず、コーヒーを注文したお二人さん。
このまま何事もなく、終わってほしいと思うのは無理なような気がします。
キシャーから逃れたらなんか変なトラブルに巻き込まれそうな気がするのですが何故でしょう？
「いらっしゃいませ」
今度は黒服を着たサングラスをかけたマフィアぽい人が三人ほど入ってきました。
「ただいま席を……」
僕が言う前に男達は銃を取り出し、怪しさ１２０％のカップル？に向かって乱射を始めました。
「くっ、教主様お下がりください」
女がテーブルを盾にそこに覆面野郎を隠れさせながら、自分も隠れ銃を撃ち出す。
「ただいま少し立て込んでいるので少しお待ちください」
銃撃戦の真っ最中なのに普通に客商売をする『アーネンエルペ』の皆さん。
だけど目線で『アレ』をそろそろ何とかしろと合図を送るのはやめてください。
何とかしますから、
「あの〜銃撃戦は他のお客様のご迷惑になるのでおやめください。さもないと殺すよ」
最近性格が凶暴になってきたような気もするが、とにかく警告をする。
バラララッララ！！
どうやらやめる気は無いようだ。
「さっさと、その本を渡してもらおうか」
「断る。これは我ら『ガイア教？』東京支部の最後の希望だ！」
なんか妖しい会話がなされていますよ。
正直こんな奴ら無視して帰りたいのですが、バイト代がもらえないのは痛いので止めます。
「エドゲイン君改ＧＯ」
黒服Ａの顔面に叩き込む。
「何だ！？」
黒服Ｂ，Ｃがこっちに気づくより早く僕は、黒服Ｂの顔面にポテンを叩き込む。
「貴様！！」
黒服Ｃが銃を僕に向けるより早く僕は男の股間にポテンを投げつける。
キ〜ン！！！
なんかそんな音が聞こえた気がしました。
男は内股で、
『これはやばいって、反則ですよ』
と僕に目線を送る。
だけど僕は、
「お客様三名お帰りです」
飛びきりの営業スマイルで顔面に右ストレートを叩き込んだ。
「うむ、先ほどは助かったぞ、このような喫茶店にも君のような勤労少年がいたとは」
覆面を着けた変態はコーヒーを飲みながら僕に話しかける。
「先ほどは助かりました」
何故か巫女服に銃などと言った南の島のキシャーの悪夢７２を思い出しそうな雰囲気をもつ黒髪の女性が話しかける。
ごつい銃を持ちながら。
「１３４５円になります」
ほかの従業員の皆さんはこの変人コンビを僕に押し付けせっせと仕事に励む。
ああ、せっかくキシャーから逃れられたのに僕から殺意の波動？消えないのはなんでだろう？
「先ほどは、たすかったのであ〜る。今我輩が死んだら世界の損失であ〜る」
こいつは西とかの親戚じゃないだろうな？
もしそうなら今此処で殺そうかな？
またおかしな電波を受信したのかな？
疲れているな僕。
「で、貴方達は何者なんですか？」
「我々は「世界密猟者団体です」・・・」
突然、覆面の頭にコーヒーをこぼしながら現れた銀髪の執事。
「そうなんですか？」
「ちがいます」
巫女服の女の人に聞いて見る。
「おお、キース無事だったのか？」
「はい。覆面変態人望０の教主様まだ生きていましたか」
どうやらこの執事はキースと言うらしい。
今すぐこの世から消えてくれないかなこの人
「彼は？」
「うむ。この男の名前はキース。一週間前、自動販売機に向かって、国民年金のあり方を話していたのを見つけ我輩が雇ったのだ」
雇うなよそんな人。
「言いたい事は分かる。確かに少し変な奴だが、誰よりも忠誠心が高く腕もたつのだ。現に今の追っ手も、奴が押さえ込んでいたのだが」
「申し訳ございません。奴らと対峙した私は、『貴方達の邪魔はけしてしません。ですからあの変態教主を是非殺してください』と話通したのですが……」
「何売ってるんだおまえはああああ！！！！」
ずどおおおおん！！！！！！
ポテンが紅い光をわずかに纏いキースを吹き飛ばす。
一体僕の身体に何をした？
「はっはっは、いけませんよ。すぐ暴力を振るっては、かの赤貧陰険黒魔術師殿と同類になってしまいますよ。女難殿」
誰が女難だ。
しかもなんで無傷なんだよこいつ？
「ふ〜む。中々やるではないか。どうだね、先ほどのお礼として君も歴史が変わる瞬間が見たくないかね」
「見たくないです。代金払ってとっとと帰れ」
「そうか。そうか。そんなに見たいのか。我々は『ガイア教東京支部』世界を混沌にするものだ」
人の話を聞けよお前。
後、こいつらは今此処で殺したほうが良いのではないだろうか？
「『神の降臨』これを使い我々の悲願を達成させるのだ」
拝啓 式森家の皆さん
生き返ってすぐ、変人軍団にかかわってしまいました。
世界は僕に何をさせたいのでしょうか？
「そのいきです。変態教主様。私はきっと失敗すると信じていますぞ」
特にこの執事はマッドや白い変態クラスです。
今までとはべつの意味で胃が痛くなってきました。
巫女服の女性も呆れています。
「というわけで君には儀式を見せてあげよう」
何故か強制参加です。
泣いて良いですか？
追伸
変態の持っていた本のタイトルは、『古神召喚魔道書』でした。
帰ったらマッドをレナスと綾香の三人がかりで殺すことを誓いました。
今日のキシャー
「ふっふっふ。待っててください和樹さん。いま妻が行きますからきしゃああああああああああああ！！！！」
脱獄すべく今日もキシャーは壁に火球をぶつける。
しかし此処は凶悪な魔法犯罪を犯したものが入る特別留置所。
当然魔法に対する防御も万全です。
かん！！
壁に当たった火球は跳ね返り夕菜に直撃し爆発する。
ずがあああああああああん！！！！
「か……はっ」
アフロになり倒れる夕菜。
「また爆発音が聞こえたな」
「ああ。多分あの頭が痛い女がまた魔法を使ったんだろ」
「しかし此処は魔法封じの結界や素材で出来ているのに魔法が使えるのかよ」
「まあ、魔力は桁違いだからな。まあ魔法が使えても此処の壁は魔法を反射するから意味はないがな」
「そうだな」
今日も留置所は平和だった。
あとがき
八話完成です。
今回は初の前後編です。
そういうわけで和樹のファン？のあの人が来るのは十話になります。
楽しみにした人ごめんなさい。
レス返し＞
３３様＞あのキシャーが素直にお勤めを果たしますかな？
Ｄ・Ｋ様＞今のところキシャーは和樹と絡む予定はありません。
皇 翠輝様＞風椿はもう終わりですのでご安心を。
葵様＞その通りです。彼女の頭の中は自分にとって都合の悪い記憶は消し去ってしまうのです。
ｓｕｉｍｉｎ様＞そんなに険悪な関係にはなりませんよ。キシャーもいないし。
本様＞所詮キシャーですから。
タカチャン様＞和樹の数少ない幸福なのですから、祝福してください。
紫苑様＞まあ、あの三人に明るい未来はありません。後Ｂ組も、
陣八様＞その通りです。というよりキシャーさえいなければ、平和でしょう。
鳳麻様＞沙弓の消息はそのうち明らかになります。
Ｄ様＞身体ですよ。悲しいけれどこれが現実です。
ビーン様＞葵学園についてもそのうち明らかにします。
星領様＞まあ、少なくても命を落しことは……多分ないでしょう。
狼餓様＞和樹の幸せはこれから来ます。
黄金盗虫様＞現在Ｂ組の皆さんは捕まるのを恐れ逃亡しています。
銘菓様＞はい。ヒトラーなぞ目ではありません。何しろ個人であのレベルですから、
むらくも？様＞真理をみてようやく、死なないぐらいかもしれません。
シンペイ様＞その作品のどれかがでてきてら和樹はまた死にますよ。
ｆｏｏｌ様＞キシャー見たいなのはでてきませんよ。変人なら大量出没しますが。
夜偽様＞確かにおもしろいですが、そうなったらこの作品の世界三変人の白い人の出番がなくなります。
ｓａｒａ様＞まあそうでないと、和樹の心友にはなれません。
福庵様＞今回のように本編の終わりにチョコチョコキシャーの日常や仲丸の逃避行をする予定です。
ゼフィ様＞ヴァルハラに行ったら続きようがないので・・・
クロウド様＞違いますよ。世界はもっと和樹の生き様が見たいのです。
日本製のチャイナオレンジ様＞凛もちゃんとやりますのでご安心を・・・
ｎａｃｋｙ様＞大丈夫ですよ。キシャーがいないし、レナス達もいますから壊れませんよ。
ＡＺＣ様＞夜の生活ですか。書くとしたらもう少し先になります。人数もそろっていないし。
平成ウルトラ隊員軍団様＞多分彼女達以外では子供が出来たら捨てられそうですね。
カイ様＞少なくても働いてから一度も給料をもらっていないのでかなりのものになりますよ。
いますがり様＞まあ、あの学園でまともなのは１％以下ですし。
ええい、宮間の娘は化け物か様＞葵学園はかなり破壊されていますよ。それどころか……
ＪＵＮ様＞まあいきなり執事に出会ってますし、トラブル間違いなしですね。
柳野雫様＞逆にキシャーよりひどい人っていますか？
ユピテル様＞いきなり巻き込まれていますし。
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