*えーと、今回いまいち壊れてないかも。
「そろそろ、サツキミドリかな。」
補給の為に立ち寄るコロニー。久しぶりに羽をのばせるかと期待していると、プロスさんが食堂へやってきた。
「テンカワさん!!大変です!!サツキミドリがナメクジに占拠されました!!」
「はっ?」
そして、いきなりとち狂ったことをのたまった。
てっきりプロスさんの頭がおかしくなったのかと思ったが、落ち着いてきいてみると、人間大の2本足で立つナメクジと全身黒ずくめの男達によって、サツキミドリが占拠されているらしい。
「なああんだ、そういう事・・・・・って、余計異常じゃないっすか!!!!!!」
思わず叫ぶ俺。さらに落ち着いて聞いてみると相手はどうやら俺と同じように改造人間であるらしい。
「なるほど。それで同じ改造人間である俺に何とかして欲しいと。」
「はい、改造人間の凄さは身に染みてわかってますからねえ。同じ改造人間でなければ太刀打ちできないでしょう。」
「まあ、そっすね。」
プロスさんの言葉に納得する。
しかし、そうなると、またあの姿に変身しないといけないのかあ。
まあ、嫌われてるのは今更だからあきらめるしかないか。
「わかりました。じゃあ、山田と副長を連れてきますんで。」
そう答え、俺は3人でサツキミドリへと入っていった。
「うぉぉぉぉぉ!!捕らわれの身の子供達を助けるヒーロー!! 燃えるぜ!!」
「何で僕まで・・・・。」
やる気満々の山田とぶつぶつと文句を呟くジュン。対称的な二人を連れて俺はずんずん歩いていく。
本当は隠れて行くのがセオリーなのだろうが、そんな経験等ないし、何より山田がいる限り無駄だろうと諦めているからである。
「んっ、何だお前等は!!」
その時、全身黒ずくめで顔の所が髑髏の絵がかかれたタイツ?を来た男と遭遇した。
って、ショッカーの戦闘員?
とにかく、その戦闘員(仮)が俺達を見つけ、叫んでくる。
「はっ、このキョウアック星人め!! 変身するまでもない。このガイ様が成敗してくれるわ!!」
そして、山田の奴が飛び掛っていき・・・・・・・・ぶっ飛ばされた。
「なわにいいいいいいいいいいい!!!!」
叫び声をあげながらすっ飛んでいった山田は壁に叩きつけられ、そのまま気を失った。
「って、戦闘員(仮)なのに強い!?」
その光景を呆然と見送った後、思わず驚愕の声をあげる俺。
すると、男は誇らしげに語り始めた。
「当たり前だ。我等木連、表はゲキガンガーと仮面ライダーを崇拝し、我等暗部はショッカーを崇拝する。とはいえ、わざわざ身体を改造してまで、あんなバイク屋の親父にすら負けるものを再現しても意味があるまい。我等ガルショッカーの誇り高き戦闘員はバイク屋の親父どころか、企業戦士のサラリーマンにも負けん!!」
「むっ。」
最もな話である。反論の余地の欠片も無い。
んっ、それはそれとして木連とかガルショッカーってなんだ?
後、企業戦士のサラリーマンって・・・・・結構心あたりあるな。
「次はお前だ、覚悟!!」
俺が考え事をしていると、何か本人が認めたっぽいので仮を取って、戦闘員が俺に飛び掛ってきたので俺はポツリと呟いた。
「変身」
「キィィィィィィ」
先ほどとは反対に吹っ飛んでいく戦闘員。
戦闘員にしては強いが、油断しなければどうと言う事は無い。
しかし、やられ際のあの叫び、芸が細かいな。
「じゃ、いくか、副長。」
「え、ちょっと待て!! 山田はほって置くのかい?」
状況についていけず、呆然としていた副長が正気に戻り叫ぶ。
「ああ、いてもうるさいだけだからほっとけ。それよりお前も変身しといた方がいいぞ。さっきの山田みたいな目にあいたくなかったらな。」
「うっ、わかったよ。」
そこで副長が変身し、俺達二人は進んで行った。
何人かの戦闘員を倒し、俺達はサツキミドリの人達が閉じこもっているシェルターにたどり着いた。
「おーい!! 助けに来たぞ!!」
俺はドアを開け呼びかける。その瞬間、部屋の中は叫喚の嵐が響き渡った、
「きゃあああ!!!化け物よー!!!」
「気持ち悪いわ!!!」
「うわあ、趣味わり。」
「さっきのナメクジ男より凶悪じゃねえか!!」
「お母さん、怖いよー!!」
そして、そこに少し遅れて副長がやってくる。
「おーい、テンカワ、このコロニーの人達は無事か?」
そして、その姿を見て先ほどとは異なる悲鳴が響き渡った。
「あ、あの人、かっこいい!!」
「やった、助けが来たんだ!!さあ、早くその怪人をやっつけてくれ!!」
「がんばれー!!」
いいよ、わかってたから。どうせ、俺は・・・・。
俺は部屋の隅に座り込んでのの字を書く。
「テ、テンカワ・・・・・。」
副長はなにやら俺に慰めの声をかけようとしていたが、同情されるだけ惨めになるだけである。
「え、えーと、こう見えても彼は・・・・・・。」
そして副長が俺への慰めを諦め、皆に説明しようとした時であった。
「ふふふ、まさか地球にも改造人間がいようとはな。」
例のナメクジ男が戦闘員を引き連れて現れた。
「私は木連暗部6連が一人、烈風。貴様らの命もらいうける。」
ナメクジ男が名乗りを上げる。それに対して何か熱血してる副長。
「そんな事させるか!! テンカワ行くぞ!!」
「行けばー。」
俺は副長の号令にやる気ない答えを返す。
「副長はヒーローなんすから、一人で頑張ってくださいっすよ。」
「お、おい、そんな事言ってる場合じゃあ・・・・・。えーい、これは命令だぞ!!」
そう言って、副長が横暴な命令を下してくる。一応、相手は上官なので仕方なく従う事にした。
「じゃあ、俺は戦闘員片付けるんで副長はボスをお願いしますよ。」
そう言って、副長はナメクジ男へ、俺は戦闘員へと飛び掛って行った。
<副長(ジュン)視点>
「はっはっはっ、そんなものか。」
「くっ、強い。」
僕はナメクジ男の前に防戦一方に陥っていた。僕の着ているデルタスーツは最大で装着者の12倍の力を引き出すと聞かされていた。
だが、僕はその半分程度の力しか引き出せていない。
“何故、自分がこんな事をしなければならないのだ”そんなことを思って十分に訓練を積まなかった所為だ。
「くそ、当たれ!!」
「遅い!!」
デルタムーバーをブラスターモードに変形させて光弾を放つ。だが、しかし、その攻撃は避けられてしまう。
「死ぬがいい!!」
「うわあああ。」
ナメクジ男の拳を喰らって倒れる。もう駄目だ、立てない。そう思った。
けど、その時、心配そうな目で見つめる子供の視線が目に入った。
“そうだ、僕は軍人なんだ。民間人をまもらなくちゃいけない。それに、僕は正義の味方になりたくて軍に入ったんだ。こんなところで倒れている訳にはいかない”
僕は立ち上がる。
デルタムーバーをポインタモードに変更し、そして撃つ。
「ぐっ、なんだ、これは!?」
「うおおおおおお!!!!」
ポインティングマーカーで動きを封じた所に、放つ必殺のキック。
これで決める。
「愚か者めが!!」
だが、ナメクジ男はその拘束を打ち払い、僕の必殺の蹴りは跳ね除けられた。
「なかなかの気概だった。だが、ここまでだな。」
そして、力を使い果たした僕にナメクジ男の腕が振り下ろされる。
僕は目をつむり覚悟を決めた。
・・・・だが、しかし、予想した衝撃は何時までたっても来なかった。
どうしたのかと思い、目を開ける。
すると、そこには・・・・・・・
「ジュン、よく頑張ったな。後は俺に任せろ。」
ナメクジ男の手を掴むテンカワの姿があった。
例え、見かけがどんなに滑稽でも、その姿は紛れも無くヒーローだった。
<テンカワ視点(舞台裏)>
うーん、副長の奴、苦戦してるなあ。
「うぎゃああ。」
「く、やるな貴様。」
俺は戦いながら副長の戦いぶりを観戦する。
戦闘員が何か言ってるがそれは耳に入っていない。。
手柄を全部取られた仕返しに少しだけ意地悪して、わざと手を抜いて戦闘員を片付けるのを長引かせていたのだった。
“それに副長がピンチになってから颯爽と駆けつければ、少しは俺も評価されるかもしれないし”
っと、考えていると、副長がいよいよピンチになってきたようである。
“そろそろいい頃合かな?”
っと、駆けつけようとした時、そこに増援が現れてしまった。
「げっ。」
こ、このままでは見せ場が無くなってしまう。
「シュートベント、グラビティ・バレット!!」
威力を抑え、シュートベントを放ち、一気に敵を片付ける。
だが、そうこうしている間に副長が予想以上に頑張ってしまった。
「うおおおおおお!!!!」
必殺の蹴りを放つ副長。
しかし、ナメクジ男はそれを跳ね飛ばす。
“よし、よくやったぞ、ナメクジ男!!”
俺は心の中でナメクジ男に喝采を飛ばし、副長にとどめを誘うとするナメクジ男の腕を掴む。
「ジュン、よく頑張ったな。後は俺に任せろ。」
よし、決まった!! 副長じゃなくて、ジュンって呼ぶとこまで完璧だ!!
そして、俺はナメクジ男に向き合った。
(後書き)
う〜ん、今回はいまいちかなあ。ちょっとネタが尽きてきています。こうなったら前倒しでゴキブリアキトをだそうか考え中。
>無謀の仮面さん
再改造はできないと作中に書いてあるのですが・・・・・。
>北辰も一撃
残念!!北辰も実は・・・・・
>ATK51さん
かの偉大な先人って誰ですか?
>MAGIふぁさん
原作のアキトよりはマシでしょう。
>hiroさん
ポゾンだと検索でほとんどヒットしませんでしたが・・・・。
>柳野雫さん
同じ事を繰り返しても面白くないかと思って。
>アンスリウムさん
ガイはあんまりまともでもないんですけどね。いや、まともだけどかっこ悪い?
>ていんさん
このアキトにはあんまり幸はないです。でも、女難も無いのが幸いかな(よっぽどできた相手しか寄って来ないから。)
>GOGOGOさん
数万種類の生物をシミュレートした結果、ゴキブリ以外だと生存率がコンマ以下だったのです。
>ケルベロスさん
どっちかっていうとゴキヴリマンです。
>kuesuさん
火星の後継者よりはマシです。多分・・・・・
>ナナシさん
カミキリムシだそうです。
>葵さん
俺だったら遺伝子に組み込まれる方が嫌ですけどね・・・・
>闇色の騎士さん
ゴキブリが3億年前から生きてる生物だからじゃないでしょうか?ジョーカーにはぴったり。
>嫌すぎるさん
いや、知らないです。
>ナナシ一号さん
ははは、書いた後に気付きました。
>通りすがりさん
いえいえ、大好きですよ。愛情表現が歪んでいるだけで。後、カップリングは未定です。
>しろーさん
ちょっと細かく覚えてないので、そこまでは・・・・・。