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!警告!ダーク有り

「和樹幻想譚 第6話(まぶらほ+VP+他)」

ていん (2005-01-31 16:37/2005-01-31 16:39)
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※ 今回最後のほうが少々ダークなのでご注意。


 第六話 和樹と転校生

<家>

また浮気ですか!和樹さん。きしゃああああ!!!

ずがあああああん

今日も今日とてメイオウ攻撃を喰らう僕。
多分そろそろ死ぬな僕。

「毎日毎日本当に飽きないわねあんた達」

倒れている僕に呆れたように言う玖里子さん。

「いい加減学べ。式森、夕菜さんの魔法回数だって無限ではないのだぞ」

確かに。
いくら魔法回数21万回だといっても、こんなに使っていたらあっという間に、0になり塵になってしまうだろう。
僕としてはさっさと塵になって消えてほしいが

「そうだね。気をつけるよ凛ちゃん」

自分でもこの卑屈さをほめてあげたいくらいだよ。


<教室>

「ねえ、式森君、今日の転校生ってどんな人かな?」

最近何故か僕に頻繁に話しかける杜崎さん

「う〜ん、僕としてはこのクラスに染まらないことを祈るよ」

主に、会ったときから電波を受信した人とか、最近過激派の人みたいに。

「そういえば、式森君。さっきら何を読んでいるの?」

杜崎さんは僕が読んでいる本に興味を持ったようだ。

世界毒薬大辞典だけど?」

「・・・そう」

杜崎さんがなんか疲れたようにうなずく。
変かな?
この前マッドから役に立ちそうだから頂戴したんだけど。
主に夕菜の食事に混入するのに役立ちそうだしね。


「席に着けお前ら」

入ってきたのはここの担任ゲーム狂自称吸血鬼伊庭かおり。
前の担任・・・名前は忘れたが、世界で一番けがれっきったこのクラスを更正しようとしたが、結果は惨敗。
結果彼は、胃薬が常備薬の生活を送るはめになった。

その代わりに入ってきたのがこの人だ。
まあこの人はいろんな意味で普通じゃないのでB組の外道ども相手と渡り合える貴重な人材だ。
まあ、僕としては過去色んなトラブルでお世話になった手前、代行者に消されれば良いのになどと口が裂けてもいえないほど感謝している。


思ってはいるけどね。


「今日は転校生が来るぞ。いっとくが彼女はお前らと違って普通の人だからな株を勧めたり、弱みを握ったりするなよ」

無理だよ。
こいつらにそんなこといったって、効果無しですよ。
まあ、僕に災難さえ起こらなければ、相手が某二十七祖でも殺人が趣味の医者でも、マーボーが大好きな下種神父が来ようとかまいませんよ。

「よし入って来い」

その言葉と共に、銀髪の美少女が入ってきた。


分かってましたよ。


どうせこうだろうとは、


でもね、僕だって希望の一つや二つぐらい持ちたいんですよ。
神様僕何か悪いことしましたか?
いやむしろ僕の敵なら神ですら殺したい気分です。
そういうわけで、レナスちゃん。
自己紹介と同時にこっちに来ないでください。

「「「「「し〜き〜も〜り〜!!!」」」」」

クラスの皆さんがお怒りです。

拝啓 式森家の皆さん

おそらく僕は今日、死にます。
ですから、先立つ不幸をお許しください。
そしてレナスちゃん。これからよろしくお願いします。


「何ですか、皆さん?」

さあ、はじめようか、式森和樹最後の戦いを。

「貴様!!!なんでレナスちゃんとフレンドリーなんだ!!!」

「落ち着いて仲丸。これはいろいろわけが・・」

「うるさい!死ね!!!」

そう言いながら僕に魔法を放つ仲丸。

「だから、人の話を聞けよお前!」

そう言いながらも僕は仲丸たちの魔法をかわす。

「うるさい!!とにかくお前が死ねばいいんだああああ」

どうして、僕の周りにはこう人の話を聞かない自己中心的な人しかいないんでしょうか?


泣いて良いですか?


「はっはっは、死ね!!」

クラスの皆さんが魔法をぶっ放そうとした瞬間、

ずがあああん

白い閃光がクラスの皆さんを吹き飛ばしました。
そして、

ガシ!

「会いたかったです、兄さん」

赤い髪の一年生の美少女が僕に抱きついてきました。

「・・・なして、綾香が此処にいるんだべ」

『式森綾香』

背中まで伸ばした赤い髪に翡翠色の目をした美少女。
スタイルも玖里子さんまでではいかないけど確実に夕菜より上だ。

「兄さん私、十六になりました。一族の皆さんも納得しています。さあ結婚してください」

この子は何を言っているのでしょうか?
妹ですよ?
僕は、殺人貴や、素人貧乏探偵のお仲間にはなりたくありません。

どおおおん!!!

突然僕の背中に魔法が打ち込まれる。

「やったぞ!!ついにこの外道を殺したぞ!!」

お前が死ね

仲丸の顔面にエドゲイン君を撃ち、ふらついたところをポテンMK2で『龍翔閃』であごを砕く。


「なんで、此処にいるんだ、綾香?」

「もちろん、結婚するためです」

無理です。

「なに言っているんですか。和樹さんと結婚するのは私です」

レナスさん爆弾投下しないでください。
綾香?なに考え込んでいるんですか?

「やはり、そうなんですね。兄さんなら、私が正妻、彼女が二号で我慢します。式森家のジンクスは私も知っていますので、諦めています」

嬉しくありません。

「・・私が正妻です・・まあそれはこれから考えましょう」

ふたりは自己紹介をしながら握手をする。
そうか・・・世の中にはこんな女性がいるんだね。

きしゃあああああああああ

閃光が辺りを包み、教室が消し飛ぶ。

ずがああああああああああん!

メイオウ攻撃が炸裂した。

「さっきから、黙って聞いていれば結婚、正妻、愛人?いい加減にしてください!和樹さんの妻は私だけです」

僕は二人を起こし、耳元にあることをささやく。

何しているんですか!!!また浮気ですか!そうなんですね!だったら死んでください

夕菜は僕に向かって、メラゾ−マを放つ。

「うわっ」

僕はそれを何とか避ける。

「ぐわああ」

運悪く仲丸にあたったがまあ良いや。

「なんで避けるんですか!」

避けなきゃ死ぬからだ。

「死んでください」

夕菜は、数百にも及ぶ光の槍を僕に放つ。

ずががががががあん!!

校舎が次々破壊され、瓦礫に巻き込まれ無関係な人まで、けが人が出る。

「夕菜!いい加減にしろ!関係ない人まで巻き込むつもりか!」

「関係ありません。それが嫌なら、おとなしく死んでください」

何処の悪役だお前は。

「そうか、ならお前を殺す

僕は右手に雷を纏い始める。

「兄さん、やめてください!魔法はいけません」

「はなせ、綾香あいつは殺す!絶対に殺すんだああああああ」

「だめです和樹さん、魔法を使ったら世界が滅び、守護者が和樹さんを殺しに来ます」

綾香とレナスが俺に抱きつき魔法を止めようとする。

「関係ない!!たとえ殺されてもキシャーを殺せればそれでいいんだあああああ」

その結果赤い弓兵に殺されても僕はかまわない。

また電波か何かを受信したらしい?

「まだ!私の前でいちゃいちゃするんですか?もう良いです。とっとと死んでください!」

夕菜は僕らに向かってサテライトキャノンクラスのビームを放つ。

ずどおおおおおおおん

「ふん、メス豚をかばうからですよ」

倒れこんだ僕を踏みつけながら夕菜ははき捨てる。

「遺言はありますか?」

僕は、とっさに夕菜に食らわす予定の魔法を転移魔法に変え、綾香とレナスを助けた。
二人は無事逃げ出し、僕の遺言を守ってくれるだろう。
もう、僕はもう一歩も動けない。
だから、

「了解。地獄に落ちろ、夕菜」

きしゃあああああああああああああああああああああああ!!!!

先ほどの十倍ぐらいの威力があるビームが僕を飲み込んだ。
そして先ほどの台詞が僕の最後の言葉だった。


「和樹!!」

「式森!!」

「和樹君!!」

夕菜以外は皆消し飛んでいる教室に玖里子、凛、舞穂が入ってくる。

「どうしたんですか、皆さん?」

「和樹は!!」

「あの浮気者は此処ですよ」

夕菜は瓦礫の仲からでている、黒焦げになった右腕に近づく。

「だったら、早く出して!!!」

「なんでですか?まあまだお仕置きが済んでいないから良いのですが」

「悪いががそれは認められない」

「紅尉先生?」

マッドがいつの間にか和樹?のすぐそばに近づく。

「実は先ほど栗丘君の診断をしていたら式森君の心音を初めとするデータが止まったのだよ」

「それが?」

「そういう場合、二つの可能性が考えられる。一つは、式森君が装置をはずした場合」

マッドは瓦礫から和樹を取り出す。

「うっ」

「くっ」

「あ・・」

それはあまりにも惨かった。
左腕は消し飛び、下半身の右側も千切れかけ、全身黒焦げになっている。
何よりそれから、漂う肉のこげた匂いがきつすぎた。

「か・・ず・・き・・さん?」

夕菜も唖然とする。

「ふむ、心音なし。まあ当たり前か。そして此処まで破損しているとならば蘇生も不可能だ」

マッドは淡々状況を説明する。

「そしてもう一つの可能性が、対象者の生命活動が停止した場合。つまり死んだ場合だ」

「死んだ・・・・?」

マッドが唖然として呟く夕菜の言葉にうなずく。

「残念だが、こうなったら私や宮間でも、隠蔽は不可能だ。自分がしたことの愚かさを反省したまえ」

みんな気がつかなかった。
いつも魔法を喰らいピンピンしているが、彼は人間。
そう、彼は人間なのだ。
人間である以上死ぬ。
そして、

「十時、十分か。式森和樹の死亡を確認。今から警察と遺族を呼ばねばな」

マッドは残念そうに言いながらその場を後にする。

「あ・・あ・・ああああ」

そう式森和樹は死んだ。
他ならぬ自分が殺したのだ

いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!


あとがき

和樹死亡ENDこれで物語りは終わりです。
皆さん応援ありがとうございました。


冗談です。

いくらなんでもこれじゃ不幸すぎるのでまだまだ続きます。
ご安心を。


レス返し>

33様>それはあくまで最終手段です。・・・・まあ今回使おうとしましたが。


D・K様>その可能性を考え、手取りでもらっていますから平気ですよ。


黄金盗虫様>まあ、そのとおりですね。二人とも同じ不幸を持っていますから。


suimin様>健闘むなしく彼は死にました。ごめんなさい。


D様>やはり夕菜は和樹の敵以外の何でもありませんでしたよ。


皇 翠輝様>此処のキシャーなら良い勝負しそうですね。


紫苑様>多分ありえません。喧嘩の仲裁、遠野家地下帝国のご案内、なぞの薬物実験。間違いなく死ねます。


たつみん様>ご指摘ありがとうございます。なにぶんまだ未熟なもので。


にゃんこそば!!様>キシャーはとうとう殺人を犯しましたので、いろいろ大変なことになります。


ゼフィ様>いくらなんでも彼相手にキシャーは勝てないでしょう・・・・・・・多分。


fool様>そうだったんですか。間違えて申し訳ありませんでした。
いくらなんでもキシャーと一緒にされてはかわいそうですよ。

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