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「和樹幻想譚 第二話(まぶらほ+空の境界他)」

ていん (2005-01-27 16:56/2005-01-27 17:27)
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※意外と好評だったので続編を書いてみました。

第二話 和樹の休日


少年は誰よりも優しかった。
幼き日に少女のためだけに魔法を使う。
そして少女と再会してからも彼は他人の為に魔法を使い続ける。
一見すれば心優しき少年にも見えないが、彼は自分の命すらも少女の為に使い切った壊れた精神の持ち主。

そして幽霊になりながらも彼のやさしさは変わらない。
元に戻ってからも彼は壊れたままだった。


そして高校を卒業し彼は一人の少女と結婚する。
相手は・・・・

「和樹さん、やっぱり私達はこうなる運命だったんですね」

三人の屍の上で飛びきり笑顔で笑うキシャー様がいた。


うあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!

自分の叫び声で眼を覚ます僕こと式森和樹。

「なんて夢だ・・・・」

僕は汗をびっしょりかきながらため息をついた。

「まさかキシャーと結婚する夢なんて」

悪夢以外のなんでもないな。
正直朝からこんななんて鬱になるね。

「さっさと着替えるか」

そう言いながら僕は着替える。
今日は休日。
そのため僕は現在朝四時起きで支度を始める。

なぜかって?
決まっているじゃないか、休日くらいあの悪魔達と顔をあわせたくないんだよ!!!!

「眠い・・・」

本来なら休みは十時ぐらいまで寝る僕。
しかし此処にはキシャーと愉快な仲間達がいる。
そのため、のんびりしていたらキシャー主催、地獄の旅行が始まってしまう。
前に一度参加したときは10回ぐらい冥府に逝ったからな。
最近じゃ冥府の皆さんとフレンドリーな関係ですよ。

ああ、また涙が出てきた。

「大体最近の僕に対する扱いがひどいんだよな・・」

自分の部屋に干してある洗濯物をしまいつつ愚痴をこぼす。
何せキシャーのお仕置きで帰りが遅くなると、

「夕飯?そんなのこの時間まで待ってるわけないでしょ?」
とか、

「どうしてこんなに遅いんですか!!!!浮気ですかそうなんですね!!!!きしゃあああああああああああああああ!!!!!」

さらに、

「式森!!!お前の下着が私達の洗濯物に混じっていたぞ!!!!!汚いではないか!!!!!」

極めつけは、

「和樹君は最後にお風呂に入らないと舞穂達が入れなくなるからだめだよ!!」

などと言われる。
全国のお父さん方、僕は齢十七で貴方達の苦労を理解してしまいましたよ。
泣いて良いですか?

そして僕は二階の窓から飛び降りて外にでる。
なにせ玄関から出るとばれるのでここしか出る場所がない。

僕は忍者か?


<伽藍の堂>

「で、何でいつもお前は此処にくるんだ?」

ソファーで最近の愛読書六法全書を読みふけっている僕に文句を言う此処の所長蒼崎橙子さん。
眼鏡をかけたりはずしたりすることで性格が百八十度変わる大人のお姉さまだ。

「良いじゃないですか、ちゃんと橙子さんの依頼もしているんですから、それよりバイト代払ってくださいよ?」

「今日は午後から仕事があるから午前中はいてもかまわんぞ」

金払う気ありませんね橙子さん。
まあ僕が此処にいる目的は金ではなくキシャーとその一味から逃れるためなので気にしていない。
此処だと見つからないんだよね何故か。

まあ時たま橙子さんの依頼で死に掛けたりしたこともあるけど三食寝泊りOKの条件に比べたら安いさ。

「まあ、和樹君のことは良いとして、僕の給料は・・・」

「ないぞ。一銭も」

今真っ白になった、黒ずくめの黒ぶち眼鏡の隻眼の男の名は黒桐幹也。
多分、僕に匹敵するほどの不幸を持ちこと金銭に関しては世界ナンバーワンの不幸を持つ、僕の心友さ。

えっ仲丸は心友じゃないのかって?

あんなの僕が殺したい人ベスト十入りしている時点で敵だよ。
ついでに昨日、後から『気配遮断』を使い(キシャーの眼から逃れていたり、レナスちゃんと愉快な仲間達と友達になっている間に覚えてしまったスキル。泣いて良いですか?)無明の世界につれって逝ってあげた。
今頃は橋渡しのカロンさんの船賃をまけているころだろう。

凄いね『対暴君用決戦兵器 ポテンヒッターMK2』は、これで白い変態もいちころさ。のうたい文句は伊達ではないか。

「橙子いいかげん幹也の給料を払え。いくらなんでも死ぬぞ」

と、橙子さんの首筋にナイフを突きつけている、和服に革ジャンといった変わった格好をしているの中性的な美人両義式ちゃんだ。
こう見えても凛ちゃんとは比べ物にならないほどの剣の使い手の上に『魔眼』の中でも神話級の『直死の魔眼』を持っている。

『直死の魔眼』

なんでもあらゆるものに発生した瞬間備わっている崩壊の時期『死期』と呼ばれるのがあり、それが線や点でで見え、線ならなぞり、点なら突くといった動作をするだけでありとあらゆるものを殺せる恐ろしい眼なのだ。

それでキシャーとその一味を殺してほしいと思うのは普通の反応だと思うけど、どうなのかな?

「まあまあ、式ちゃん。いつものことだし今日は僕がいるから昼ご飯は食べられるからまだ大丈夫だよ・・・・多分」

「和樹!!!いつも俺を式ちゃんと呼ぶなといっているだろうが!!!」

顔を赤くしながら叫ぶ式ちゃん。
なんか萌えだ。

ああ、まだ僕にはこんな感情が残っていたのか・・・・・

「藤乃だけでなく。式まで堕とすのかお前は・・・それと涙を拭け」

橙子さんが呆れたように言うが、

「なんでそこで藤乃ちゃんがでてくるんですか?式ちゃんだって幹也さんがいるし」

そう幹也さんと式ちゃんは付き合っているのだ。
まあ約一名危ない趣味を持つ妹さんは納得していないが、
二人は良い仲だと思うので鮮花ちゃんの願いは叶わないかもしれないが。

何せ偶然夜映画館に腕を組んで入る二人や、ホテルに行く二人を見たこともある。
キシャーから逃げていた僕としてはその光景を見たとき『妹に燃やされろ』と思うのはごく普通の反応だろう。
別にうらやましくないぞ!!
僕だって大人の関係ぐらい・・・・・・・・まあそれは、ノーコメントですよ、皆さん。

「和樹お前鈍感とか言われるだろう」

橙子さんがズバリと言ってくる。

「よく言われますけど、なんでですか?」

そうそれが僕にはわからない。
僕は鋭いと思う。
特に『死』にかんすることなら未来予知クラスの自信がある。
多分これがないと僕はキシャーに殺されていただろう。
泣きたいな僕。


<商店街>

あの後僕は午後までのんびりした。
何故か三人は僕がいかに鈍いかを話し合っていたがなんでさ?

「きやあああ誰か助けて!!!!!」

ふと前を見ると、高校生ぐらいの女の人が柄の悪いぶっちゃけ不良な人に追われています。
なんかこっちに来てますね・・・

「助けてください」

僕に抱きつく女の人。
信じていない神様、僕が何かしましたか?
もしくは僕のご先祖とか?
きっと、ウル何とかとかそういったロシア人?ハーフがいたに違いない。
じゃなきゃ僕がこんなにトラブルに巻き込まれるわけがないんだ。

「よう兄ちゃん、死にたくなかったらこの女を渡しな」

睨んでくるけどさ、怖くないよ別に。
僕の友達が本気になったほうが怖いしさ。
あとデビルキシャーとか、

でも僕そんなに喧嘩得意じゃないんだよ。
そう思いながら商店街の皆さんに助けを求めると、


誰もいなくなっていました


マテ!!!!


皆さんなにいきなり消えているんですか?
あの僕の苦労を分かち合った心優しき皆さんは何処に?
よく買いにくる魚屋さんは閉まっているし、本屋もシャッターを閉めてるよ。
偶然通りかかったお人は目線をそらしどこかに行くしさ、


泣いて良いですか?


ぶっちゃけ人間不信になりそうです。


信じるべきもの、それは自分自身


ああ、なんとなく判ったよ。
これが答えなんだね。
もしかしたらでてくるかもしれない?異母姉妹よ(希望があれば出すかも?)僕は何かを悟ったよ。

「おい!!きいているのか!!!!」

とりあえず謝ろう。

「うるせえよ。チンピラ馬鹿が写るから消えろ!!」

あれ?
声が勝手に出てしまいましたよ皆さん。

ブチ!

「てめええええ」

不良Aがナイフで襲い掛かる。
僕は懐にしまっている、護身用武器を取り出す。

「エドゲイン君GO」

引き金を引くと鉄球が男に向かって飛び出す。

ゴス!!

顔面に鉄球がめり込み男が倒れる。

「なっ!」

男が驚く。
言っとくが僕は弱い。
『魔眼』を持っていたり、古流武術を極めたりしているわけでもない。
ましては『魔術回路』を利用した魔術が使えるわけでもない。
ただの高校生だ。
そんな僕が誰かと闘うなんて場合になったら、頭を使うか、こういった武器で対応しなくては勝てるはずないのだ。

卑怯?B組にいればそんな言葉三秒で忘れるし。

「てめええええええ」

残った一人が僕に向かって火球を放つ。

どかあああん!!!

本来なら大怪我ではすまないが、

「これで終わり?」

毎日キシャーと愉快な悪魔達のお陰で対魔力がBぐらいある僕にはこの程度の魔法は効かない。

やっぱり泣きたい・・・

「うああああ」

不良Bが恐怖で後ずさる。
僕は、懐からポテンヒッターMK2を取り出しまず、男の右足を踏み砕く。

「ぎゃあああ」

痛みでひるんだところを『龍翔閃』?見たいな感じであごをポテンヒッターで砕く。

「終わったよ大・・・・・」

後を向くと少女は、いなくなっていました


そうかこれが助けた人に裏切られることなんだね・・・・・


泣いて良いですか?


口癖になりつつあるなこれ。


明日学校なので仕方がなく家に戻るとやはり、

こんな時間まで何処にいっていたんですか!!!!女の人に匂いがします。浮気ですねきしゃああああああああああああああああ!!!!!!!!!!

お約束のメイオウ攻撃でヴァルハラに旅立ちました。


PS

ヴァルハラで夕飯をいただきました。
紅茶がおいしかったです。


泣いて良いですか?


あとがき

続編です。
意外と好評なので書いてみましたが、期待に添えられるか心配です。
感想待ってます。


レス返し>

ザイン様>おそらく世界の修正力とかで無理かと。


クロウド様>世界のためですか・・・・なら彼女達を捕まえたら英雄として世界と契約できるかもしれませんね。


いますがり様>確かにそうですが、やはりある程度強くならないと生きていけませんので。


suimin様>彼とはもちろん心友ですよ。


草薙京弥様>なれもそうですが、和樹はまだ死にたくないんですよ。


33様>そうですね。たとえ勝ち目がなくても彼は闘わないといけないのです。


D様>原作はなぜ訴えないのでしょうか?


黄金盗虫様>リクエストどうり何とか続けてみたいと思います。


紫苑様>しかし、逃げ切れるかどうか・・・


星領様>逃げるのは不可能に近いかと、まあ最終的には多分?幸福を手に入れられるかと・・・・多分。


ゼフィ様>いくらなんでも限度があるかと・・・

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