※この話は復活の巻以降になります。
第一話 和樹の日常
「やくそくだよ、せかいいちのまほうつかいさん」
なんて嫌な目覚めだ。
まさか、こうなった元凶とのファーストコンタクトの夢を見るなんて。
僕の名前は式森和樹。
おそらく、世界で五番目ぐらいに不幸な男だと思う。
まあ僕の友達はみんな似たり寄ったりな不幸を背負っているけど、僕も負けてないよ。
だって、今現在道端のクレーターの中心で黒こげなってるし。警察の皆さんが実況検分しているよ。
まあどうせ後五分もすればよみがえるからかまわないよ。
国家権力の皆さん。
とりあえず復活まで何故こうなったか考えてみよう。
始まりは自称婚約者の三人が僕の妻になるために現れたのがきっかけだ。
まあ実際は僕の身体だけが目的の、悪魔。
嫉妬魔王 デビルキシャー。
銃刀法違反者 無敵料理下手、エセ巫女もどき。
影が薄い 処女売女?
の三人のせいで僕の日常は崩れていった。
何しろ僕は魔法使用回数七回の落ちこぼれだったのに、三人の悪魔達にかかわっていたらゼロになり死んだし、幽霊になったりもした。
今思えばどうしてこんなことしたんだろうとか考えるよ。
もし過去に戻れたら過去の自分に、
「お前は間違っている」
とか言ってやりたいよ。
もしくは、子供のころの自分の抹殺とかさ。
まあそんなこんなで元に戻ったからよかったと思ったら人生そんな甘くなかったよ。
何しろ、三人だけでも三途の川を泳いでいたのに今度は小悪魔ロリッ子小娘まで加わってさあ大変。
幽霊のころから覚醒しつつあった魔王デビルキシャー様の理不尽な暴力が悪化。
そのせいで最近は世界ってなに?みたいなことになったり銀髪の戦女神と友達になったりしたよ。
ばれたら殺されるな僕。
今現在もこけてた女性を抱きとめただけで、神凪の一族ですか?並みの炎を食らったしさ。
そろそろ回復したし学校に行くかな。
<学校>
「帰りたいな」
僕は一人愚痴をこぼす。
あの後起き上がった僕を見た警察の皆さんが失神したり、念仏を唱えていたけど何でさ?
「式森君か」
僕の後から声をかけてきたのはこの長い髪のマッドドクターこと、紅尉晴明。
何故だろう?こいつを見ているだけで胸から黒いもやもやが湧いてくるのは?
「どうしたんですかマッドドクター?」
・・・・最近の僕はどこか攻撃的らしい?友人からは切れると怖いとかいわれた事はあるけど。
「いや、今日も魔力診断をしないといけないから連絡をしただけだがあといろいろな人体実験もしたいしな」
「そうですか・・」
聞こえたぞ!!小声で言っていたけどはっきりと聞こえたからな人体実験と。
そうか・・・これが殺意かなら解き放とうではないか・・・
僕ってこんな性格だったっけ?
「式森君?」
僕が一歩ずつマッドに近づく。
「どうしたのかね式森君?」
「極彩と散れ」
友人の台詞をパクッて見たりした。
<教室>
最近の僕はどこかおかしい。
何しろあの後普通にマッドをボコボコに出来たし、僕ってこんなに強かったっけ?
まあぶちきれると強いらしいけど・・・
「和樹さん!!!どうして無視するんですか!!!」
「・・・・・」
今現在、昼です。
今、僕に話しかけているのはキシャー様です、昼ごはんに誘っているらしいですが無理ですよ。
遅刻した僕に、
「何でこんなに遅いんですか!!!まさか浮気ですか!!!そうなんですね!!」
と精神病院にいきやがれと言ってみたいあなたのせいで僕は肉片になっているのですよ?
しゃべるれわけありませんよ。
「和樹さん!!!何で無視するんですか!!まさか私と昼ごはんを食べるのが嫌なんですか!!!」
嫌だよ。
「はっはっは、そんなことないよ夕菜。さあ屋上でご飯を食べにいこうではないか」
一気に回復する僕。
だからその頭上に掲げている巨大な火球をしまってください。
<屋上>
「式森これを食べろ」
との言葉を言う凛ちゃん。
今僕の目の前にあるのは間違いなくナデシコ三大兵器に匹敵するほどの威力を持つ、弁当?正直食べたくない。
けど現在首筋に刀を突きつけられている僕に選択肢はない。
「判ったよ。食べるよ凛ちゃん。・・夕菜そっちも食べるから睨まないでよ」
「あんたも大変ね」
そう言いながら、暢気に観戦する玖里子さん。
そう思うなら助けろや!!
ふと、玖里子さんが持っている本を見るとタイトルが書かれていた。
『葵学園 裏帳簿』
「・・・・・・」
「どうしたの和樹?目線をそらしてさ」
「何でもありませんよ。玖里子さん・・・・」
僕は何も見ていませんよ。
<校庭>
放課後僕は四人の悪魔と家に帰る。
ちなみに午後の授業は保健室で過ごした。
がんばったが僕の胃腸は勝てなかったようだ。
ついでに最近必需品になりつつある傷薬やポーション、胃薬などを盗んできた。
最近B組に染まってきたと思うと涙が出た。
「まったく、どうして私と和樹さんの愛の巣に貴方たちと一緒にすまないといけないんですか!!」
キシャー様はいささか機嫌が悪いようだ。
彼女の台詞の通り、僕は昔は清純派美少女アイドルと言われていたのに最近では葵学園のがん細胞とまで言われているB組のなかでも、最強最大の癌にして清純風武等派アイドル
と化した、キシャー様と同棲?しているらしい。
まあ、僕から見れば拉致、監禁以外の何者でもないが。
「和樹さん!!!聞いているんですか!!!・・・またですか・・・・」
突然キシャー様の殺気が高まる。
横を見ると凛ちゃんが腕を組み、舞穂ちゃんが腰に抱きついていた。
「きしゃあああああああああああ!!!!」
そして僕は閃光に飲み込まれる。
薄れ逝く意識の中僕は、
「本気で、遠くに行きたい」
口にしてみた。
気がつくと夜になっていた。
もちろん回りには誰もいなかったので一人さびしく家に帰りました。
こうして僕の一日は終わる。
訴えたら勝つかな?
追伸
夕飯はみんな先に済ましていて、僕は一人さびしくカップラーメンを食べました・・・・泣いて良いですか?
あとがき
何となく書いてみました。
好評なら続きを書いてみますし、見るのも嫌なら消しますのでご安心ください。