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「まぶらほ〜神殺者〜 第9話(まぶらほ+いろいろ)」

トーヤ (2005-01-15 20:11/2005-01-15 20:13)
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<?????>

ソコハ地獄だった。
幾多の死体、それだけが転がっていた。
動くものは誰もいない・・否、死体の山の上に一人の少年がいた。
年は十歳ぐらい、どこか哀しげな目に、目元までかかった黒髪、黒い外套を纏った少年が死体の山のうえに座っていた。

「・・・・・」

月を見ていた、ただそれだけだ。
少年にとってみればこんなのは何時もの事。
ただ珍しい、危険な可能性それだけで殺されかけたことなど数えるのも馬鹿らしい。
あの日、少年が名も知らぬ誰か(もうどんな人物かも思い出せない)に雪を降らしたあの日から少年の日常が終わった。
一族の言葉・・・生き別れたたった一人の妹。
そういえばずいぶん懐いていたなと、少年は思った。

(まあ、妹が兄に懐くのは普通か・・・)

少年は考える、一緒に風呂に入ろうとしたり、夜寝ようとしたら何故か布団の中にいたりしたがまあ、気にしていない。
ただお兄ちゃん子なんだなと思っていた。・・・・・絶対違うと思うがな・・
最も少年が数年後妹と再会したときはブラコンにクラスチェンジしていたとは夢にも思わなかった。

「あら?おかしなこともあるものね」

少年は声の方向を何の気なしに振り向く。
顔には出さないが少年は内心驚いていた、なぜなら声の主に声をかけられるまでまったく気がつかなかったのだから。

「・・・・・・・」

さらに少年は驚く。
声をかけたのが女の子だったからだ。
年のころは十四、五くらい、黒い髪を背中まで伸ばし黒いゴスロリのドレスを着ていたが、少年が驚いたのは少女の目、血の様に赤い目をしていたが少年の考えは違った。

(ルビー?)

恐怖はなかった。むしろその少女のこの世のものと思えない美しさとあいまってその赤い目がルビーのように綺麗だと思った。

「こんばんは、よい月ね。貴方は何をしているのかしら?」

少年に声をかけた少女は内心驚いていた。
此処数日、このあたりで不審な輩がなにやら企んでいるらしく、それを確かめるため口うるさい従者たちに内緒で抜け出したのだが、

(これは、この子がやったのかしら?)

教会やら協会他にもいろいろいるが全部死んでいる。
少女は少年に興味を持った。
ただの人間ごときにこんなにも色んな組織から狙われる存在を、そのすべてを返り討ちにしたであろう少年の力を・・・最も少女自身もこの出会いで自分の価値観が変わるとは、思っても見ていなかったが。

「貴方は、何をしているのかしら?」

もう一度、少女は質問をする。

「・・・月を見ていた・・」

そっけなく答える。

「・・・どうして?」

「・・・綺麗だから」

その回答と少年のどこか哀しそうな眼を見て少女はますます少年に興味を持った。

「どうかしら、此処でであったのも何かの縁。もう少し落ち着いた場所でお話をしないかしら」

少女の申し出に少年は少し考えてからうなずく。
自分でもわからなかった。
もしかしたら自分を捕らえるための罠かもしれないのにそんな申し出にうなずく自分が。
・・・・いやおそらく、彼女の美しさをもう少し見たいんだと少年はなんとなく理解した。

「では参りましょう。私の名前はアルトルージュ・ブリュンスタッド。貴方は」

アルトルージュが自分の名前を名乗り少年に名を尋ねる。

「・・・・式森・・・・和樹」

それが和樹とアルトルージュの出会いそして・・・・


和樹が固有スキル女難EXを獲得した瞬間だった・・・・


まぶろほ〜神殺者〜 第九話 魔法少女好きですか?


<メイドの島どこかの森>

「なんなんですか!!あのメイドは!!」

城からだいぶ離れた森で宮間夕菜は一人立腹中だった。

「大体和樹さんも和樹さんです。何で妻である私よりメイドをとるんですか!!」

ちょっとこれからどうするの?」

「追い出されてしまいましたしね」

「兄さんは女難EXを持っていますから三日もあれば戻ってくるでしょう」

上から玖里子、凛、水輝の順でこれからのことを相談している。

「許しません!!こうなったら聖戦です!!ジハードです。聖杯戦争です!メイドを一人残さず抹殺します」

何気にやばい発言をしながら夕菜は打倒メイドに燃えていた。

夕菜ちゃん殺る気満々よ」

「勝てないと思いますが・・」

「出来れば一人で戦ってほしいですね。正直アレにかかわりたくないです」

さり気にひどいことを言いながら夕菜を見る三人。

「皆さん!!和樹さんを奪ったあの外道メイドどもを殺すために水銀旅団と合流します!!」

どうやら夕菜は敵の敵は味方の考えで水銀旅団と組むつもりらしい。
残りの三人はというと、

(((早く、帰りたい・・)))

見事にシンクロしていた。


<メイドの館。和樹の部屋>

「暇だ・・・」

和樹はあてがわれた部屋のベットで横になっていた。
あの後リーラに、

「あの連中が何時また現れるかわかりません。ですから式森様は此処で待機してください」

そう言われ和樹は昨日泊まった部屋にいるのだが、

「暇だ・・・・」

和樹はまた呟く。
何しろテレビも本もない。まったく持ってやることがないのだ。
しかも何故か琥珀さんがこの館に居る。

「なに考えているんだろうな・・あの人は?」

もしかしたらただ面白そう、との理由で参加しているのかもしれないなと思い眠りに入ろうとするが・・・

どおおおん

「侵入者は式森様の部屋に向かっている。なんとしても阻止しろ!!」

「なんだ?」

轟音がかすかに聞こえなんか慌しい。

ずがああああん!!

「うわっ!!」

爆音が鳴り響き和樹が驚く。

「いったいなんだ!?」

ただ事ではないと感じた和樹は部屋から飛び出す。

「・・・そこにいたか・・」

目の前には黒ずくめの格好をした白い仮面をつけた者がいた。
そいつの周りには戦ったのだろう傷だらけのメイドが倒れていた。

「式森・・和樹だな?」

声の感じからすると男だろう。そいつが尋ねる・・

「だったら、どうする」

和樹は油断なく構える。
本能で危険だと悟ったようだ。

「我々は魔術師だ」

「!」

和樹は男に向けて凄まじい殺気をぶつける。

ピシ、パキ、パキ

周りの壁がきしむ。
その凄まじい殺気の奔流に駆けつけたリーラ達も息を呑む。

今すぐ消えろ。さもなくば殺す

常人なら発狂しそうな殺気を受けても男は平然としている。

「少しその殺気を押さえてもらいたいな。我々は魔術師だがそのあり方は呪術師に近い」

「・・・何のようだ?」

和樹は油断なく構える。
呪術師とは呪いを専門とする魔術師だったのだが、中世の魔女狩りの時代、呪いや思念を作るため民間人を犠牲にしたり、魔術のあり方の一部を一般にばらしたりしたとして協会は呪術師を追放し差別化を図った。
それ以来魔術師と呪術師は敵対関係になっている。

「式森和樹我々はRRR(立派な立派なローブさん)だ。我々の仲間にならんか?」

ハイ?


「貴様は魔術師と聞いてどんなイメージをする?」

どこかおかしな話になってきたなと思いながら和樹は答える。

「やっぱFFの黒魔術師か?」

「そうだ!!!」

「魔術師といえば、みんながみんなそんなイメージ!!メイドやナース、スッチーのような制服もなく!!制服といえばせいぜいローブ程度・・」

「「「・・・・・・」」」

「教会ですらシスター、修道服があるのに。我々はローブ・・こんなこと許されるのか!!否我々は見つけた遠き日の理想郷(アヴァロン)を」

「なんだ・・」

さっさと倒せばよかった、と後悔しながら和樹は男に尋ねる。

魔法少女だ!!!

「「「・・・・・・・」」」

冷たい沈黙があたりを支配した。


「帰れ」

和樹が冷たく言い放つ。

「『魔法少女』、それが我々に残された最後の希望。これを見ろ!!」

和樹の意見を見事に無視をする男。
男は教会のカソックを取り出す。(何処で手に入れた?
しかしよく見ると、ミニスカートに、袖なしだが・・・

「教会の夏服カソックだ。わかるかこの悲しみ・・これをシエルに着せて萌えドを上げ人気を拡大する作戦だ。しかし我々はローブ・・・いったい何処に改造を加えろと・・」

男がミニスカートのローブを取り出す。
はっきり言って『何だソレ?』だ。

「我々は絶望した。このままでは魔術師、呪術師関係なく、『制服戦争』を勝ち抜けない」

「何だよソレ・・」

「だが!!我々は見つけた。魔法少女を。昔はひみつのあっこちゃん。今はリリカルなのは!!スクライドのかなみ、ブラックキャットのイヴ、そう時代は今ロリッ子だ〜〜〜〜〜〜

魔法少女は何処いったああああ!!!!!!!

ずがっがあああああん!!!!

手甲作用付の黒鍵で男を吹き飛ばす和樹。
しかし男は何事もなかったように起き上がる。

「だから我々の仲間になれ。貴様が魔人、神殺者と呼ばれ忌み嫌われようと魔法少女を愛する同士なら我々は歓迎だ」

「あいにく俺はメイド派だ。メイドの否定は一緒に戦ったメイド天使に対する侮辱だ」

「・・・残念だよ。では式森和樹・・死んでもらう」

その言葉と共に瘴気をだす。

「・・・・・」

「我々の目的は三つ。一つはMMMと水銀旅団の壊滅。二つ目は魔法少女候補のスカウト」

「何だよソレ・・」

「仕方がないだろ!!魔術師、呪術師共に魔法少女の数が少ないんだから」

仮面の眼の部分から血涙を流す男。

「お前ら仲悪いはずだろ・・」

「魔法少女を愛するもの国境はない」

さいですか・・・

「一応協会にブルーがいるだろ」

「アホかお前は!!」

和樹のアドバイスに男が突っ込む。

「魔法少女だといっただろ!!!あんなショタの淫乱いき遅れ年齢査証魔女など魔法しょうじょああああああああああああ」

男が何か言っている間に突然空から光の柱が男に向かって落ちてくる。

ずがあああん

あたりが閃光で包まれる。
閃光が晴れると男が倒れていた。

「・・・・式森様・・今のは・・・」

「気にしたら負けだ・・・リーラ」

汗をかきながらあさっての方向を向きながら、和樹が答える。
心当たりでもあるのか和樹?

「ノーコメントだ」

そうか・・・

「まあ、なんだか判らないアホだったが、埋めてやるか・・・」

そう言いながら和樹が男に近づくが、

「私としては式森君を埋めたいのだがね」

背後から男の声が聞こえた。

「なっ!」

和樹は慌てて後を向くと、先ほど光の柱で死んだはずの男が無傷で立っていた。

「生きていたのか?」

「当たり前だ。我々は精鋭『レイジングハート』アレくらいで死んでたまるか」

アレくらいで済むレベルじゃないだろ・・・

「さて、最後の三つ目だが式森和樹君の抹殺も含まれるのだがな・・」

男はついでのように言う。

「なんだと!!」

その言葉にリーラが反応する。

「言っただろ。我々は魔術師だと。あり方は呪術師に近くても、魔術師にとっては式森和樹は邪魔なのだよ」

男はめんどくさそうに答える。

「まあ。我々もメイドなどという召使いを愛でる異教者を生かす理由もないしな」

男は殺気を出す。

ピシ、パキ、ピキ。

先ほど和樹が男に向けて放った殺気に匹敵するほどの殺気を男が、和樹に向けて放つ。

「くっ・・・・」

直接受けたわけではないがリーラが殺気の影響で息苦しくなる。

「そうだな。変態ロリコンを生かすほど俺は寛容じゃないからな」

和樹も殺気を男にぶつける。

「行くぞ変態。ローブの貯蔵は十分か?」

「式森和樹、メイドにおぼれて溺死しろ」

和樹と男の戦いが始まる・・・・・・


あとがき

・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
メイド編は難しいです。かなりおかしな方向になっているが応援してください。


レス返し


D様>そうですね。リーラ夕菜ではなく水輝を本能でライバルと判断しました。

33様>世界は色んな神様がいます。(オイ

Pedoro様>家政婦とメイドは違うのでは?

紫苑様>水輝を残すと夕菜側の話が減るので仕方がなく追い出しました。

suimin様>そうですね。カレー大好き代行者が言いました。一応他のシリーズも出す予定です。

ゆーき様>花右京あれは一つのメイドのアヴァロンですね。


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