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「クロノFate 4話(Fate+クロノクルセイド)」

柿の種 (2005-01-06 10:20/2005-01-06 13:03)
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ロゼットが一人の少年を止血し、クロノと凛がそれを見守る。戦いの場に紛れ込んでしまった少年は闘争の果てに、目撃者を消す為にランサーの槍に貫かれた。ランサーの槍が振るわれた瞬間、追いかけたロゼットの一撃によって急所こそは外れたものの、このままでは長くない。

「このままじゃまずいわ。」

生前の職業上、ロゼットは簡単な応急手当ぐらいは知っていたがそれ以上の知識はない。自分の服で止血したものの傷は深く血は止まっていない。

「・・・・・。」

凛は沈黙する。魔術で簡単な応急手当だけして、救急車を呼んでこの場を立ち去る。それが、彼女の行動原理と照らし合わせた模範的な回答だった。だが、その方法で助かるかどうかは微妙だろう。そして、今、彼女の目の前で倒れているのは“妹だった少女“の想い人であり、彼女自身嫌いではない知り合いだった。

「仕方ないか・・・・・。まったく心の贅肉ね。」

しばらく考えたあと、彼女は10年掛けて魔力を込めた切り札の10個の宝石のひとつを使い、治癒魔術を使う。数十秒後、少年の傷は完全に塞がっていた。

「帰りましょうか。ランサーも逃げちゃったみたいだしね。」

「ええ、そうね。」

「うん。」

そっけなく言った凛にロゼットとクロノは笑顔で答え、そして家路へと急いだ。だが、この時、彼等はミスを犯した。目撃者の急所を貫けなかった事をランサーは当然、理解している筈である。そして、その目撃者がその後、平気で歩き回っているのを見れば・・・・・
、彼女達はそれにしばらくして気付き、慌てて少年、衛宮士郎の家へと急いだ。


「あー、もう何で車が無いのよ!!凛、車、買って!!」

走りながらロゼットがいらつき、叫ぶ。だが、凛はそれをあっさり切り捨てた。

「そんな、余裕ないわよ!!それに、あんた免許持ってないでしょ!!警察に見つかるたびに記憶操作なんて嫌よ!!」

「とにかく、今は急ごう!」

クロノがそう言って、3人は急ぐ。そして走りながら再びロゼットが口を開いた。

「そういえば、凛、ランサーの正体、多分だけどわかったわ。」

「えっ、本当!?」

ロゼットの言葉に凛が驚く。ロゼットは頷き、そして説明し始めた。

「あの槍さばきと素早さ、それだけだったら他にいる可能性も否定できないけど、至近距離からのゴスペルをかわさせたスキル。飛び道具は効かないという言葉。多分、あいつはアイルランドの英雄、クーフーリンよ。」

「!!・・・・・なるほど、“矢避けの加護”があるって訳か。だとしたら、今度戦う時は私も援護するわ。それで、勝てる?」

「ええ、勿論よ。勝ってみせるわ。」

銃を基本武器とするロゼットにとって、クーフーリンは天敵ともいえるが対抗策もある。“矢避け加護”は“目に見える飛び道具”に対して回避修正を加える。ならば、数人がかりで同時に攻撃し、死角からの攻撃を成せばいい。そして、一度に集中的に攻撃を加えられれば防御のルーンでも防ぎきる事はできない。

「!!サーヴァントの気配がするわ、けど・・・・二つ!?」

そうこう話してるうちに衛宮邸宅に近づき、ロゼットは予想通りサーヴァントの気配を感じた。だが、それが一つではなく二つなのだ。そして、彼女達の前に銀色の鎧を着た青い女騎士が立ちふさがった。


バアン、バアン、バアン

ロゼットが撃つ銃弾を女騎士はランサーのように全ては回避しないものの、剣、あるいは鎧ではじく。そして、後3歩で剣が届く位置にまでくる。

「喰らえ!!」

そこで、クロノが魔力弾を放つ。だが、それは彼女に触れた瞬間、あっさり消えた。

「対魔力!?」

後方で見ていた凛が驚く。クロノの魔力弾はランクでいえば、CからC+はあるそれを完全に相殺すると言う事は最低でもランクBの対魔力を持つ。それにより、目の前の騎士がセイバーである事がほぼ確定した。

「くっ。」

ロゼットは何とかセイバーの初撃をかわす。そして、十字架を投げ付けた。

ズガアアアン

十字架が爆発する。だが、その爆発にも耐え、セイバーは再び剣を振るおうとした。

「待て!!セイバー!!」

その時、士郎が叫びをあげ、同時にセイバーの動きが止まった。

「どういうつもりですか?令呪まで使って敵のサーヴァントを助けるとは。」

それに対し、セイバーが士郎を睨みつける。

「いや、その彼女は知り合いなんだ。」

「そうですか、あなたはまだ状況をよく理解していないのでしたね。その状況で知り合いを殺されそうになれば無理もありませんか。」

それに対し動揺しながら答える士郎と納得の意を示すセイバー。そこで凛が話しかけた。

「こんばんは、衛宮君。」

その声はとてつもなく、涼やかだった。それを聞いてもともと、混乱状態だった士郎はさらにあせりの状態になる。

「な、なんで・・・」

「ここにいるか?」

まぬけにもこくこくとうなずく士郎に対して、凛は一瞬訝しげな顔をした後、ものすごく素敵な笑顔を返した。もっともそれは素敵に怖いという意味であるが。

「衛宮君、あなた魔術士よね?」

「あ、ああ。まあ、一応そうだけど。」

「それで、そこにいるセイバーのマスターなのよね?」

その問いかけをした瞬間、凛の額に青筋が一つ浮かぶ。

「本人はそう言ってたけど。。」

「・・・」

青筋が一つ増える。

「衛宮くん、聖杯戦争ってご存じ?」

「なんだ?それ」

「サーヴァントとマスターについては?」

「サーヴァントって使い魔、なのか?」

その答えにさらに青筋が一つ増えた。そして、それでもなお、笑顔を崩さぬまま、最後の問いかけをする。

「つまりあなた素人なのね?」

その表情に士郎は蛇に睨まれた蛙のようになって、硬直し、凛が切れた。

「なんで、そんなのがセイバーのマスターなのよー!!!!!!」


その後、凛は士郎に聖杯戦争の事を話して聞かせ、ロゼットを切ろうとしていたセイバーを止めた恩として聖杯戦争の管理を務める教会までの案内をかってでたのだった。、その教会で、神父が放った言葉が波紋を投げかける。

『喜べ、少年。君の願いは敵う。』

そして、その帰り道。


「こんばんは、お兄ちゃん。」

「・・・・・バーサーカー」

最凶のサーヴァントと遭遇した・・・・・・・・・・・・・・・。


(後書き)
原作とあまり流れの変らないところは結構飛ばす形式を取っていますがどうでしょう?
時間が無いのとちょっと細かい台詞とかを思い出せず、ゲームが手元に無いの理由なんですが・・。その辺の内容を参考にできるいいssってありませんかね?

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