「ラムネス〜〜、こっちよ、こっち!!ここのデザートが美味しいんだって、クラスの子に聞いたんだから♪」
「あ、ちょ、ちょっと待てよミルク〜〜!」
タッタッタッタッタッタッタッタッ……ウィーン……。
「いらっしゃいませー」
「クックックックックックックック、行ったようですな」
「良し、ではあの店に我らも潜入しミルク姫奪取のチャンスを窺うのだ!」
「ははっ!我らの変装技術見せ付けてやりましょうぞ!」
「「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」」
おおっと、木の上で妖しげに笑う二人組み。
ちょっとちょっと、お二人さん?
そんなところにいつまでもいると……。
ボキッ!!
「おわーーーーっ!?」
「キャーーーーっ!?」
ほらね。
NG騎士ラムネ&40EX’
〜アン・ドゥ・メダメダ大攻防戦!!〜
#1「さよならは突然に!消えた聖なる三姉妹!?」
さて、喫茶店に入ったラムネスとミルク。
謎の二人組みに狙われてるとも知らずに、ミルクはウキウキしながらメニューを開いた。
「えっとね〜、じゃあチョコバナナパフェと、フルーツパフェと、ストロベリーに抹茶にバニラアイス!あとアップルパイにティラミス、それとチーズケーキにモンブラン!!飲み物はコーラとクリームソーダ、それにオレンジジュースとアップルジュースあとトマトジュースもくださいな♪あ、ラムネスはどうするの?」
「………………」
あれ?
ラムネス君どうした?
彼女の食欲に呆れて声も出ないのか?
「ちょっと、ラムネス?ラムネスってば!!」
「……あそこのウェイトレスの子胸でかいなぁ〜、デヘヘヘヘ……」
バキッドカッグシャッ!!
「ぐぇぇ……」
「なに見てんのよ、このスケベ!!」
だよね。
こいつはそーゆー奴だった。
「お、お客様……?店内での暴力行為は……」
「あによぉ?文句あるってーの?」
「いっ、いえ!ございませんっ!!すぐにご注文の品をお持ちいたしますっ!!」
バキッ……ポカッ……
「わー!?なんだ君た………」
「なんだ、今の音?」
「いいじゃない、そんな事〜。それより早く来ないかな〜っ♪」
「「お待たせいたしました」」
と、山のようなデザートを持って現れたウェイターとウェイトレス。
片やその店の制服がはちきれんばかりの筋肉をした大男。
もう一人はスレンダーな体型の黒いショートヘアの女性。
二人とも牛乳瓶底めがねにマスクと怪しい事この上ない……が。
「やったー♪待ってました〜〜♪」
「げげっ!?ミルク、こんなに頼んだのかぁ!?」
「いいじゃない、アタシは育ち盛りなんだから♪う〜ん、グラッチェグラッチェ〜♪」
まったく怪しんでない二人。
それを見て怪しい二人組みがほくそえんだ。
「キーロ様、キーロ様。この二人完全に俺たちの変装に騙されてますぜ」
「フッフッフ、当然だろ?私たちは最強の闇の隠密部隊なんだよ」
「そうですねぇ。クックックックック」
「さぁ食べ物に夢中になっている隙にミルク姫を攫っちまおうじゃないか?フッフッフッフッフ」
「「フハーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハーー!!」」
「ありがとうございましたー」
ウィーン……。
「あれ?キーロ様!あの二人がいませんぜ!?」
「え?あれ?どどどどど、どこいったんだい!?」
二人が高笑いしている間に二人はさっさと食べ終え店を出てしまったのだった。
「しまった!!追うよ、アール!!」
「へい!キーロ様!!」
「さて、ミルク。次はなにに乗ろっか?」
「えっとね〜、あ、アタシビッグ・グレート・サンダー・ダイナミック・マウンテンに乗りたい!」
「良し、行こう、ミルク♪」
「うん♪」
仲良く手をつないでアトラクションへ向かう二人。
それを物陰から見ていた追跡者コンビは。
「う〜む、青春だねぇ……」
「そうですねぇ……いいなぁ、俺もあんな青春が送ってみたかった!しかし!闇の一族に生まれたがばっかりに、毎日毎日修行!修行!修行の日々!!むりやり隠密虎の穴に落とされて、唯一の潤いといえば電話で聞く時報の女の声だけ……。嗚呼……俺の青春を返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!ゥオオオオオオオオン!!」
「私だって、私だってもっと女の子らしい格好とかしてみたかったさ……でも……でも……隠密部隊の隊長である私にはそんな自由はなかった……ひっく、ひっく、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
二人揃って泣き出してしまった。
大丈夫なのか、闇の隠密部隊?
さてさて、ビッグ・グレート・サンダー・ダイナミック・マウンテンに乗り込んだラムネスとミルク。
体を固定するバーが降りていよいよ発進だ。
「すっげぇドキドキするよな〜」
「うん♪あのね、あのねラムネス……」
「ん?どうした、ミルク?」
珍しく控えめな声のミルク。
「あのね……怖かったらしがみついちゃっていい?」
少し頬を赤く染めて、上目遣いで見上げるその仕草ときたら……!
もうディ・モールト!!
ディ・モールト素晴らしいっ!!
ハアハア……。
「大丈夫か、作者……」
「どうしたの、ラムネス?」
「あ、いやいやなんでもないよ、ミルク。怖かくないように俺が手を握っててやるよ」
「ありがとう、ラムネス♪」
んで、二人の追跡者は。
「キーロ様、この辺でいいんですかい?」
「あぁ。ここを奴らが通過する隙に横からミルク姫を奪う!どうせ、こんなアトラクションなんぞたいしたスピードは出やしないからねぇ。どうだい、完璧な作戦だろ?」
「へい、そりゃもう!キーロ様の頭の良さには感服いたしました」
「フッフッフ、そうだろそうだろ!ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」
と言って、線路の両脇に身を潜めるキーロとアールの二人組み。
ゴォォォォォォォォォッ……。
「来たよ、アール!抜かるんじゃないよ!」
「わかってますよ!!」
「「せーのっ!!」」
ゴオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!
ドガッ!!
「「あーーーーーーーーーれーーーーーーーーーーーーーーー!!??」」
キラーン。
ちなみにこのビッグ・グレート・サンダー・ダイナミック・マウンテン。
最高時速200kmのスピードが売りな超超高速ジェットコースターなのだ。
「ふぃーーっ、すっげぇ迫力だったな〜、ミルク?」
「うん、すっごく面白かった♪次はどうするの、ラムネス?」
「次?次かぁ……う〜〜ん……」
と、その時だった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
「なんだっ!?」
「ラムネス!あれ見て、あれ!!」
「えっ、うわっ!?」
ミルクが指差す方向にあったもの、それは空を覆いつくさんばかりの巨大な宇宙船の姿だった!
『ほほぅ、さすがは勇者ラムネス。キーロお姉さまの策略を全てかわすとはな』
「なっ、何者だ、おまえは!!それに策略って何の事だよ!?」
まぁ気付いてないわな、あんな策略じゃ……。
『ま、まぁいいだろう。それよりも勇者ラムネスよ!!命が惜しくば、ミルク姫を渡してもらおうか?』
「なにぃっ!?そんなことさせるもんかっ!!」
『フッフッフ、いいのかなそんなことを言っても?これを見るがいい!!』
ビュウウウウウウウン!!
突然空中に浮かんだ巨大スクリーン。
そこに映し出されていたのは。
「ココアお姉さま!?それにカフェオレレスカお姉さまも!?」
それは鎖で手足を拘束され、気絶しているココアとレスカの姿だった!
「おまえら、なんてことをっ!!ココアとレスカを返せっ!!」
『フハハハハハハハハハハハハハハハハ!!あと一人、ミルク姫さえ手に入れば聖なる三姉妹が全員揃う!!さぁ、キーロお姉さま、今のうちです!!』
「なにっ!?」
「キャーーーーーーーーーーーーーーーッ!!ラムネスーーーーーーーーーーーーッ!!」
「ミッ、ミルクーーーーーーーーッ!!」
「フッフッフッフッフ、勇者ラムネス!!ミルク姫はこの闇の隠密部隊がいただいていくよ!!」
「ざまぁみろだ、勇者ラムネス!!さんざん見せ付けやがってぇ!!」
なんと、いつの間にか背後に忍び寄っていたキーロによって、ミルクが奪われてしまった!!
三人はそのまま巨大宇宙船に吸い込まれていく。
「ミルクをっ、ミルクを返せーーーーーーーーっ!!」
「ラムネスーーーーーーーーーーーーーッ!!」
『さらばだ!!勇者ラムネス!!』
ドヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!
「ミルク……ミルクーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
さぁ、連れ去られてしまったミルク、そしてココア、レスカの運命は!?
ラムネスは見事三人を取り返すことが出来るのか!?
そして三人を連れ去った謎の集団の正体は!?
待て、次回っ!!
つづく。
「って、くおらぁ!!また俺様の出番がなかったじゃねぇか!!NG騎士ラムネ&40の主人公であるこの俺様が、第1話に登場しねぇたぁどういう事だ?」
って、ちょっとちょっと、いきなり出て来てなんですかアンタは?
「俺様が誰だかわからねぇだとぉ?」
えっとね〜、ゼンザイン?
「違ぁうっ!!」
じゃあミイラばあさん?
「それも違ぁうっ!!」
んじゃ、ヨッキュン?
「全っ然違うっ!!ってかどんどんマイナーになってるぞ!!」
もう、誰なんですか、アンタは?
「フッフッフ、良くぞ聞いてくれた!俺様は!!ドキドキスペース一かっこよく!ドキドキスペース一強く!そしてドキドキスペース一う・つ・く・し・い〜、最強の勇者!!」
んじゃあ今回はこの辺で。
サヨナラッ、サヨナラッ、サヨナラッ。
「ってこらぁっ!!あっ、ちょっと待て!!終わるなっ!!くそっ、こうなったら!!吸血鬼が言いました!太陽がいたいようっ!!服で床をふくっ!!落花生で落下せいっ!!あっ、まだまだ言い足りねぇぞっ!!お〜い!!」
あとがき
う〜ん、台詞が多すぎて分かりづらいかな?
ちょっと考え直す必要があるかも……。
で、レス返しっス。
>片やマン様
アンドロ梅田って……笑確かに破滅的なセンスですが……
たしかにポリリンのSF考証って(以下略)
>九尾様
たしかにマジマジな宇宙には空気が無いですが、結局こいつらもギャグキャラに……笑
今回二人はさらにラブラブに……^^;
>らでぃ様
DXのCDはいいですねぇ、パフパフ温泉にパフパフ遊園地!ついでにセーラー○ーンネタが満載ですから(笑)
もうダジャレが尽きかけてるんですが……笑
>ATK51様
今回おおまかな流れはEX2と大差ないです(爆)
ってかあれのCD聞いて考え付いたんで……(核爆)
あ、みやむーさんは妊娠中らしいです。(本人のHP情報)