ずがああん!!! どがああああん!!!
誰かが放った魔法が壁を破壊し轟音をたてる。
(また一人男子が倒れたか・・)
和樹はそんな感想を抱きながらも、飛んできた破片を華麗に避ける。
今この教室は地獄と化していた。
自分以外がすべて敵、ひたすら魔法を打ち放ち、次々クラスメートが倒れていく。
後数分もすればこの場に立つのは和樹を含め六人になるだろう。
(まあ仲丸たちはどうでもいい、たいした脅威じゃないからな・・・問題は)
和樹は教室の隅で戦っている二人に眼をやる。
一人は神城凛、もう一人は背の高い女性二年B組の数少ない、常識人?杜崎沙弓。
そこだけ別次元の戦いになっていた。
「はあああ」
がぎいいい!!!
凛ちゃんの斬撃を沙弓が手甲で受け止める。そのときの衝撃で地面がへこむ(マテ
「甘いのよ」
沙弓は受け止めを弾き凛の体勢を崩し、右の拳を高速で振る。
「刀拳(ハーケン)」
その言葉と共に、凛に向かって、真空の刃が襲い掛かる。
マテ(汗
何故クルダ流交殺法が使える?
杜崎の技はどうした?
「くっ」
凛ちゃんは身を捻りながら刀拳(ハーケン)を避ける。
そのままバックステップで距離を取り刀を上段まで上げそのまま振り下ろす。
「みずち」
再びマテ(汗
だから何故無明神風流殺人剣が使える?
神城八百年の歴史は?剣鎧護法は何処いった?
君達まで和樹に合わせて人外レベルにいくことないでしょう?
ずがががが!!
刀から出た衝撃波が蛇のごとくうねりながら沙弓に向かう。
「死重流(シエル)」
みづちに向かって数十発の蹴りを放ちフィールドを作る。
ずがああああん!!!
爆音と共に沙弓の姿が煙に包まれる。
凛はその姿を見ながらも構えを解かない。
「やってくれるじゃない」
煙から沙弓が姿を現す。
足に無数の切り傷が刻まれているが、戦闘に支障はなさそうだ。
「神城昨日の借りは返すわよ」
「昨日と同じく返り討ちにしてやろう」
ちなみにこの二人和樹関係で定期的に争う(何故か止めるのは和樹)のだがさりげなく人外レベルなので洒落にならない。
・・・現に今現在も余波で十人ぐらいが戦闘不能になっている。
ちなみに勝率は6・4で凛ちゃんが少し勝ち越している。
そして二人の戦いは続く。教室を破壊しながら・・・・
「兄さん、そろそろ止めてください」
暢気に二人の戦いを観戦していた和樹に水輝が死刑宣告を告げる。
さらば和樹君の勇姿は三日で忘れれるだろう。
「またんかい!!!」
和樹が大声を出す。
「あんな戦いとめられるか!!間違いなく死ぬわ!!」
和樹が必死に否定するが、
「そもそも、に・い・さ・ん・のせいでしょう」
素敵な笑顔で答える水輝・・・ただし眼は笑っていない。
「・・・ワカリマシタミズキサン」
和樹は諦めの境地で二人を止めようとするが、
ごおおおお!!
和樹に向かって巨大な火球が飛んでくる。
「よっと」
それをジャンプして避けるが和樹に向かって机やイスが飛んでくる。
「めんどくさい」
そう言いながらも黒鍵で切り裂く和樹。
「何で避けるんですか?」
この二年B組ラグナロクの原因でもある、魔王『デビルキシャー』に止められる。
「避けなきゃ死ぬし」
「関係ありません、浮気者には死です」
「何でだよ・・・」
頭を抱えながら和樹は何でこんなことになったんだろうと考える。
まあ原因は君の発言のせいだけどね♪
まぶらほ〜神殺者〜 第三話 転校生は電波キシャー
話は朝のホームルームまで遡る。
和樹はいつものように自分の机で眠っていた。
後の杜崎の視線がちくちくしたが三大欲求の一つ睡眠欲には勝てず、和樹は眠っていた。
そしていつものように時間を大幅にオーバーして、自称吸血鬼、ゲーム狂の伊庭かおりが入ってくる。
和樹はこの時間毎日眠っているが、伊庭はたいしてきにしない。(彼女も毒牙にかかっています)
まあ本来ならいつもどうりに授業が進むのだが残念なことに今日はデビルキシャーがいた訳ですよ皆さん。
まあ彼女紹介するときあろうことか、
「宮間・・式森夕菜です皆さんお願いします」
といっちゃったのよね、この電波。
この発言のせいで教室の温度が五度下がったよ。
主に怒りと嫉妬のせいで。
「ああ、宮間、真面目に紹介しろ」
伊庭かおり、少々怒っています。和樹とはバイトの関係(もちろん裏家業)でなし崩しで一度きりという大人の関係だが、それでも彼女は和樹に少々興味を持っている。
「いずれ、夫婦になるんだから問題ありません」
いまだに夢の世界にいる和樹は聞いてませんピンチです。
「式森〜〜〜〜!!!!!!!」
B組怒りゲージ限界突破。
和樹に殴りかかるべく男子A和樹に近ずくが、
「「あっちょっとまっ・・」」
寝てる和樹に近づくのは危険だと言うことがわかっている、かおりと、沙弓が止めようとするが、
ずがあああん!!!!
手甲作用つきの黒鍵を食らい壁に叩きつけられる男子A。
「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」
あまりのことに教室が静まり返る。
此処の和樹君、小さい頃からいろいろな人に命を狙われてかなり危ない人生を過ごしている。まあ神殺しの業やら、世界最強クラスの遺伝子を持っていたら当たり前なのだが、その結果和樹は寝ていても無意識に反応し攻撃を仕掛けるレベルに達しているのだ。
そういうわけで和樹を起こすのはNG。
このクラスで起こせるのは沙弓と伊庭くらい、それでも多少の攻撃はある。
まったくの攻撃なしで起こせるのは水輝と数人ぐらいだろう。
「・・杜崎起こせるか?」
「何とか」
そう言いながら沙弓は和樹に近づく。
ひゅっ!
黒鍵が迫るが数センチのところで停止する。
「・・・沙弓?」
まだ半分寝ぼけているが眼を覚ます。
「そうよ、おはよう、式森君」
和樹は教室を見渡す、すると見慣れない女と眼が合う。
「おはようございます。和樹さん」
いかにもひたしげに話しかける夕菜にクラスが再び殺気立つ!
「し〜き〜も〜り〜」
和樹に向かって恨みがましい視線を向ける。
「?」
さっきまで寝ていたため状況がつかめない和樹。
「俺は認めないぞ!!夕菜ちゃんと夫婦なんて!!」
うんうん。と他のクラスメートもうなずく。
「ちょっとまて一つ聞きたいことがあるのだが」
「何だ?」
和樹は夕菜を指刺しながら、
「そもそも、あいつ誰?」
「「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」」
和樹はまだ夕菜の名前を知らなかった!
「どういうことですか!!!貴方の妻です!!宮間夕菜です!!」
力いっぱい叫ぶが和樹には届かない。
「はい?」
「だから妻です!!子供の頃に約束したじゃないですか!!結婚してくれるって」
此処の和紀君は小さい頃から過激な人生を過ごしてきたせいで、子供の頃の記憶なんてまったく覚えていない。
普通は、十年以上前で小学校低学年以下の記憶を思い出すのは不可能だろう作者はまったく覚えていないし。
さらにプロローグを見ればわかるがちゃんと拒否してますよ和樹君は?
わかってますか?宮間さん。
「あっ」
和樹が突然声を出す。
「思い出したんですか!和樹さん」
夕菜が和樹に詰め寄る。
和樹思い出したら、魂の牢獄にとらわれて死ぬまでキシャーに使えるようだぞ。
「ウン思い出したよ」
「和樹さん・・」
和樹の台詞に夕菜の瞳が潤む。
「そうですあの雪の日の「昨日のサイコさん一号!」・・」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」」」
再び教室が沈黙に包まれた・・・・・
「違います!!!!」
いち早く沈黙が解けた夕菜が否定する。
「どうして、そんなこというですか!!夫婦ですよ!妻なんです!!」
(どうしよう、誰か助けて・・・(涙))
救難信号を送るが無視される、和樹ピンチ!!
「そもそも、何で俺なの?」
和樹が疑問を口にする?
「夫婦だからですよ。結婚するのが当たり前でしょう」
黙れ、電波!!話が進まん。
「宮間ってあの宮間でしょう」
夕菜に聞いたはずだが肝心の彼女はいまだに妄想をほざいているので和樹は伊庭に尋ねる。
「ああ、そうだが」
『宮間家』いち早く西洋魔術理論を手に入れ一時は知らぬものなしの名家だったが最近は他のところも西洋魔術理論を取り入れたせいで落ちぶれているがそれでも上流階級なので魔法回数七回の上、普通の家系でもある式森家に用があるはずも無いのだ普通は。
「和樹さんなんです。和樹さんじゃないとだめなんです!」
「だからなんで」
「夕菜ちゃんの言うとうりよ。あんたじゃないとだめなのよ」
突然教室に入ってきたのは三年の風椿玖里子。
「あっ、サイコ二号」
玖里子がこける。
和樹は彼女の名前を知らなかった。
「玖里子よ!玖里子!風椿玖里子よ!!」
「あの有名な風椿財閥の娘が何のようだよ?」
風椿の名は和樹も知っていた。最近になって成り上がった。新興財閥のはずだが。
「それはね」
「そこからは私が説明しよう」
その声と共に教室に入ってきたのは保健室のマッド事紅尉晴明だ。
昨日和樹につけられた傷はやっぱり完治していたようだ。・・人間ですか貴方は?
あと何故か彼と一緒に神城凛と式森水輝が入ってくる。
「水輝、凛ちゃん」
「兄さん」
「式森」
二人が和樹に近づく。
凛の顔を見て沙弓が少し嫌そうにしていたが。
「何で二人がここにいるんだ?」
「私が呼んだのだよ彼女たちも関係者だしね」
「関係者?」
「式森君は知らないだろうから私が説明に来たのだよ」
マッドは教室に入りかおりに近づく。
「あっ、伊庭先生。保健室のベッドが空いているんだが、たまには休みに来ませんか?」
「結構です」
「・・・・・」
即効で拒否。マッド哀れなり。
「じゃあ説明しよう」
ごまかしたよ、このマッド。
「そもそもの原因は式森君の家系に問題があるのだよ」
「家系?」
「そう。式森君の家には賀茂保憲や安部秦親とかの子孫がたくさん交じっており、日本の魔術師だけで五十はいくだろう」
「「ハイ?」」
和樹と水輝の声が重なる。
「それだけではなく、確かひいひい婆さんにポーランド人がいたはずだが?」
「イェジーナお婆さんのことですか?」
答えたのは水輝。和樹はまったく思い浮かばなかったが・・白状者が。
「他にも、スイスのパラケルススやイタリアのミランドーラ呉の董奉などもいたはずだが」
ぽかんとする。
まあ世界中の超有名な魔術師が出てくればそんな反応もするだろう。
正直な話和樹や水輝も驚いている。和樹は神殺しの業や、水輝の人並みはずれた魔術回路数ぐらいしか狙われる理由は思い浮かばなかったし、
水輝にしても多少は知っていたがこれほどとは思いもしなかったからだ。
「俺は、魔法回数七回のおちこぼれだぞ」
「だからすごいのはあんたの遺伝子なんだって、じゃなきゃあんたみたいな取り柄のない奴が入学できるわけないでしょう」
玖里子が辛らつな意見を言う。ちなみに水輝が玖里子を睨んでいるが気づいていない。
「なるほど、そういうわけだったのか・・・」
和樹が声のトーンを少し落としながら呟く。
この呟きに水輝が少しあせる。和樹が怒る前兆だからだ。
和樹が落ちこぼれ扱いされたぐらいで怒るほど器の小さい男ではないことはわかる。
だが昨日からおかしなことに巻き込まれ少しイライラしている。
もっもそれは些細な変化なので和樹の付き合いが一番長い水輝でもない限り気づかないだろうが。
「つまり、皆さんは兄さんの遺伝子が目当てなんですか?」
和樹の様子を見ながら水輝が尋ねる。
「そうよ、私はなりあがりだから睨みを利かせるため、夕菜ちゃんのところは最近落ち目だし、凛のところも最近やばいらしいじゃない」
そう言って玖里子は凛に話を振る。
「え、あ、その確かに家の命令は受けましたけど、私はその・・・・式森さえよろしければ・・・その・・」
顔を紅くしながら答える凛ちゃん。
その答えに不満を抱くのは杜崎沙弓、彼女のところには話すら来ていないのだから・・・哀れ。
「ちょっと、まった!!」
「ハイ?」
突然声を出す松田和美。
「悪いけど、式森君の遺伝子は渡せないわ」
まあそうだろう。他人を利用するのがモットーのB組がそんなおいしい話を放って置く筈もない。おそらく式森の遺伝子を利用しようと考えているのだろう。
まあこれが『魔王』降臨もカウントダウンなのだが。
「これ以上式森君の女を増やしてたまるもんですか!今ですらわかっているだけで五人以上いるのに!!!!」
「ぐはっ」
爆弾投下。和樹・・・死んでくれ頼むから
「・・・和樹さん?」
夕菜の様子が明らかに変わる。
「まあ、一番は私ですけど」
水輝爆弾その二を投下。
「何言ってるのよ。一番は私よ」
沙弓も投下。
「・・・私もだが」
凛ちゃんまでも・・・
あまりの展開に周りの皆さん固まるし。
玖里子さんも唖然としていますし。
「あの・・みなさん?」
話が明らかにおかしな方向に反れてきているので元に戻そうとする和樹。
「そもそも、私はもう兄さんに抱かれているんですから、兄さんが遺伝子を提供する理由はありません。さあ兄さん、私が一番ですよね」
水輝、核爆弾投下、教室が凍りつく。
「何言ってるのよあんたら兄妹でしょ。だったら同じく抱かれている上赤の他人でもあるあたしが一番よ」
沙弓、核爆弾投下。
「まあ、私は第四婦人位でいいわ」
和美も投下。いいのかそれで?
「だったら私も参加する権利があるはずです!」
凛ちゃんも投下。
この日以降和樹は鬼畜王、絶倫魔人と呼ばれ。水輝のファンクラブなどに命を狙われることになる。
「何言ってるんですか?私が一番です。昨日だって私が五回、凛さんが四回だったじゃないですか」
「アレは時間の関係上間に合わなかっただけです!!関係ありません」
「ちょっと、神城あんたやっぱり抜け駆けしてたわけね」
「・・・なんのことでしょうか?」
「昨日の借り此処で返してあげようかしら・・」
「望むところです」
沙弓は手甲を着けて、凛ちゃんは刀を構える。
此処で戦う気ですか二人とも。
「二人ともまず決めなければならないことがあるはずですが」
「そうね」
「そうですね」
水輝の言葉で二人が和樹に向く。
「「「兄さん(式森(君))誰が一番ですか?」」」
「あっ、私は第四ぐらいでいいから」
松田和美。人外の戦いには加わりたくないようだ。
「えっえ〜と」
和樹は答えに悩む。
何しろ誰を選んでも残りに殺されるのだから意味がない。
くっくっくっ、ざまあ見ろ苦しめ、貴様に平穏なぞ与えん。ふっはっはっは。
「いい加減にしてください!!!」
ハイ、デビルキシャー降臨。
「さっきから聞いていれば、抱いたとか、一番とか、第四婦人とか妄想もいい加減にしてください!!和樹さん言ってやってください。愛しているのはわたしだけだって」
完全にイッてます。気づいてますか?男子の皆さんひいてますよ。
「え〜と・・・彼女たちが言っていることは本当なんだよね」
和樹肯定。おめでとう今日から君は鬼畜王カズキだ!!
まあ修羅場もよく起きるが何故か今の関係がうまくいっているのだから否定する理由はないだろう。
否定したら、影門死殺技やら、四大奥義やら、大魔術を食らいそうなので肯定しとくのが無難だろう。
「浮気ですか、和樹さん?」
声のトーンがかなり下がるやばいねこれは。
「君とは他人だけど?」
「ふっふっふ、そうですか。かわいそうにこのメス豚どもに良い様に利用されてしまっているんですね。わかりました。私がこの屑どもを排除して和樹さんを元に戻してあげます。そうすればきっとやさしい和樹さんは私のことを愛するはずです。ああでも、簡単にあやつられるのは和樹さんが悪いですから、お仕置きもしなければいけませんね、ええそうです和樹さんがいけないんですよ」
某聖杯に侵食されたヒロインより怖いよこの夕菜。
夕菜は無言で特大の火球を作り和樹たちに放つ。
これが戦いの始まりだった。
冒頭に戻る。
どかあああん!!
水輝に飛んできた火球を和樹が水輝を抱えて避ける。
「和樹さん、どうしてそのメスをかばうのですか?」
「当たり前だろうが・・」
「そうですか、そこまで洗脳されているのですね、仕方ありません。お仕置きは五割り増しです」
「いい加減やめさせるか」
夕菜を見事にシカトし和樹はいまだに戦っている二人に向かって黒鍵を投げる。
「「!」」
ギ、ギギギン!!
沙弓は手甲、凛ちゃんは刀で黒鍵を弾く。
「アレの相手手伝ってくれると嬉しいんだけど」
和樹は夕菜を指差す。
「クスっ、ゴミが何人来ようと私の敵ではありませんよ。
その言葉にカチンときたのか、二人は無言で夕菜に向かいだす。
「はああああ」
凛ちゃんが抜刀術で斬りつけるが、夕菜は右腕で受け止める。
「なっ!」
「何かしましたか?」
夕菜がいともあっさりと言い放つ。
「裂波(レイピア)」
沙弓が空中から蹴りを夕菜の顔面に叩き込む。
ボゴン!!
夕菜の足が埋まるが、
「少し痛いですね」
「うそ・・」
影門死殺技が少しかよ。
夕菜は巨大な火球を作り出す。
「じゃあさよ・・」
ずががががああああん!!!!!
和樹の黒鍵と水輝のガント撃ちで一メートル後退する夕菜、ダメージはあまりないようだ。
「和樹さんどうして攻撃するんですか?私の邪魔をするならお仕置きですよ」
「夕菜に傷ついてほしくないからさ」
「はっ?」
和樹はそう言いながら夕菜に近づく。そのときに凛ちゃんの刀も拾う。
「和樹さん?」
和樹の態度に夕菜が戸惑う。
「ごめんね、夕菜」
和樹が夕菜に抱きつく。
「か、和樹さん・・・」
夕菜からキシャーの気配が消えていく。これこそが和樹の狙い。
「夕菜眼をつぶって」
「え・・はっはい」
夕菜が眼をつぶる。
そして和樹の姿が・・・・
ぶれた
オイ
「飛燕剣 妖 身妖舞」
ずががががああん!
舞うように流れる動きで夕菜高速連続斬撃を叩き込む。
夕菜は壁に激突し気絶する。
『飛燕剣 妖』速度を重視した剣技なのだが和樹・・・
油断させて不意打ちはどうかと思うぞ?
良いのかそれで、主人公失格だぞ。
「終わったな」
「・・・・兄さん」
水輝が突っ込む。まあいくらなんでもあの倒し方は不味いと思うぞ和樹君。
「良いんだよ、勝てば」
そうですか。
「それより兄さん」
「何だ?」
「誰が一番ですか?」
「・・・・ハイ?」
「そうね、はっきりさせてほしいわね」
「式森・・」
「え〜と・・」
和樹がこの後どうなったかは秘密。
ちなみに夕菜は何故か自己紹介以降の記憶が飛んでいたらしい。
あとがき
終わりました。
とりあえずしばらくは原作どうりに進みます。
今日からしばらく忙しくなるので更新できませんが見捨てず待ってください。
多分一月の初めにはできると思います。
では次回エリザベート編で会いましょう。
レス返し
33様>そのとうりです!和樹貴様に未来はない・・・・たぶん。
D様>ええ沙弓嬢も参加しますよ。
紫苑様>誘拐イベントですか・・・・多分メインはディステルですね。
草薙京弥様>ええ、いっぱいいますよ。『王冠』とか『蒼い魔法使い』とか『黒姫』などがいますよ。
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