「うーん、正月からこんな騒ぎが起こるとは、人間の都とは物騒なところでござるなぁ」
と時代がかった、しかしどこか暢気そうな口調で独り言をつぶやきながら街を歩く少女がいた。年の頃は14歳くらい、銀と赤のメッシュという不思議な色合いの長い髪が特徴的で、真冬だというのにタンクトップにカットジーンズという寒そうな格好で平然としている。
その正体は人狼族の少女で、名前を犬塚シロという。犬飼の事件で世話になった美智恵と小竜姫に年頭の挨拶をしに来たところ、途中でゾンビ騒ぎのせいで電車が止まったので、こうして徒歩で移動中なのである。
「しかしこんな騒ぎの中で拙者が押し掛けたら迷惑かも知れんでござるな。どうしたものでござろうか?」
せっかくだから犬飼の時の恩返しをしたいとは思うが、まだ子どもである自分が人狼族とかかわりのない事件に首を突っ込むのはいかがなものかという考えもあって、迷いながら歩いているのだった。この辺りはまだゾンビに制圧されていないので、考えごとをしながらでも問題はない。
ちなみに美智恵に言われていた八房の後始末の件については、すでに長老といっしょにGメンオフィスを訪ねて人間側に任せる旨の話をしていて、シロが東京を訪れるのはこれが3度目である。
「そうだ、それなら先に小山事務所に行けばいいのでござるよ。小山どのに挨拶して、ついでにどうすればいいか相談するでござる」
まあ彼女もGメンの方に行っているかも知れないが、どちらにしても訪ねるつもりだったのだ。留守だったとしても無駄足ではない。
ちなみに今の台詞で分かるように、シロは小竜姫が事務所をたたんだ事は知らない。彼女が竜神である事も知らないのだが、それはシロが小竜姫、いや小山竜姫を仲間の上長として尊敬する思いに何の影響もなかった。
シロは良くも悪くもストレートな娘だけに、考えが決まれば行動は素早い。さっそくダッシュしようとしたが、その直前、ちょっと離れた路傍に妙な子どもがいるのが目にとまった。
「……おや? あの子ども、人間ではないようでござるが……」
姿形はほぼ完全に人間に化けているが、猫の匂いまでは隠し切れていないようだ。何やら途方にくれた様子で、人影のない道路をぽつねんと歩いている。
人間に化ける猫というと、猫又の類だろうか。
(狼にとっては猫など獲物でござるが……)
とはいえ今はお互い人間の姿をしているから、狩りをするには時と場所が悪すぎる。人に化ける妖怪という点では同類だし、むしろ武士なら困っている子どもは助けてやるべきだろう。
「そこの童、何をしょぼくれておるのでござるか?」
とシロが後ろから声をかけると、子どもはびくっと体をすくめて振り返った。6〜7歳くらいの男の子で、やや内気そうだが素直で良い子のように見える。
言うまでもなく、彼が美衣の息子のケイである。当然猫又だから感覚は人間よりはるかに優れているのだが、今は目の前で母親を拉致されたショックで落ち込んでいたのでシロの接近に気づいておらず、いきなり狼に出くわしてしまった事ですっかり恐慌してしまった。
「う、うわわわわ……!?」
いやケイは人狼を見たのは初めてなのだが、彼女が自分のような非力な動物を狩ってエサにしている肉食獣だということは直感的に理解できたのだ。ヘビに睨まれたカエルのようなもので、ケイは恐怖で足がすくんで動けなくなってしまった。
母が謎の妖怪にさらわれたと思ったら、まさか今度は自分が食われてしまうだなんて……!
一方シロはケイに怯えられて逆に少し傷ついていたりしたが、そこは年長者らしく寛容に許してやって、彼の事情を訊ねてみることにした。
「それでお主、何をたそがれておるのでござるか? この辺りにももうじきゾンビがやって来るかも知れぬから、早くご家族のところに戻った方がいいでござるよ。
……ああ、もしかしてご家族とはぐれたから元気がないのでござるか?」
シロの台詞はまったくの当てずっぽうだったが、意外にいい線をいっていた。そしてケイは自分を取って喰ってしまうんじゃないかと思った肉食獣がよく見ればお人好しで人懐こそうな女性だったことで、今まで心の奥に押し込んでいた恐怖心やら寂しさやら怒りやらがはじけて泣き出してしまった。
「な!? ちょ、ちょっとお主どーしたのでござるか? 別に拙者お主を取って喰う気などないでござるのに」
せっかく親切で声をかけたのに泣き出されるとは。悪意はまったく無かったシロはおろおろと慌て出してしまったが、放っておくわけにもいかない。とりあえず頭を撫でてなぐさめてみると、少年の方も見知らぬ女性の前で泣いてしまったことを恥ずかしいと思ったのかすぐに静かになった。
「ご、ごめんねーちゃん。実は母ちゃんが変な女妖怪にさらわれちゃって、どーしていーかわかんなくてずっと悩んでたからつい」
「……なんと? お母上が妖怪にさらわれたと?」
少年の想像外な告白にシロの両目がきゅぴーんと光った。「悪者をやっつけるのは武士のつとめ」と信じている直情娘なので、この可哀そうな少年のためにその女妖怪とやらを退治して母親を助けてやろうと思ったのである。
「拙者でよければ力になるでござるよ。とりあえず詳しい話を聞かせるでござる」
とむしろケイ自身より意欲的な口ぶりで、少年を道路の端に引っ張っていくのだった。
カーミラは雪之丞とともに霧の姿になったままノスフェラトゥと一定の距離を保ってじっと戦況をうかがっていたが、やがて彼が本当に撤退したと判断すると人通りがない路地裏に降りて霧化を解除した。
直接横島のそばに行かなかったのは、雪之丞が彼の知り合いらしいとはいえ今は変装までして人目を避けている最中だからである。さらに言うならカーミラも雪之丞のことを魔族だと勘違いしていたため、元の姿に戻った時もさりげなくその斜め後ろに立っていた。
「あなたにも見えていたでしょうけど、ノスフェラトゥはあの城に帰ったと思います。それではお気をつけて」
というわけでカーミラはあっさり別れを告げて再び霧化しようとしたが、雪之丞はあわてて向き直るとその手首をつかんで止めた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。オカルトGメンの支部長から、あんたと横島を連れて来てくれって頼まれてるんだ」
「!?」
雪之丞はノスフェラトゥ退治に参加してほしいという意味で言ったのだが、カーミラはそうは取らなかった。何分まだ正式に横島の保護妖怪として身分が保障されたわけではないので、Gメンは自分を退治するかも知れない危険な組織なのだ。横島によればブラドーが居るそうだが、それだけで安心はできない。何しろ今はノスフェラトゥが暴れ回っている最中だから、GSたちも吸血鬼には過敏に反応するに違いないのだ。
とっさに雪之丞の手を振り払って1歩跳び退き、鋭い口調で尋ねる。
「オカルトGメンが私に何用……いえ、なぜ私のことを知っているんですか?」
まさか魔族がGメンに属しているとは意外だったが、そんな事は後回しだ。むろん雪之丞と戦う気はないが、いつでも逃げられるよう油断なく身構えていた。
「ちょ、ちょっと待てよ。困ったな」
一方雪之丞は少女にそんな反応をされて戸惑ってしまった。まさか横島に会う前にカーミラとさし向かいで話すハメになるとは思っていなかったし、ましてこんなに警戒されるなんて想像もしていなかったからどう話していいか分からないのだ。
やはりここは気心の知れた横島かカリンと先に話したいところである。
「別にあんたをどーこーする気は全然ねえって……とりあえず横島に会わせてくれねーか?」
「……どうして私が横島さんと一緒にいる事を知ってるんですか?」
どうやら雪之丞はあの援護射撃の主が横タマだと知っているようだ。ごまかすのは逆効果になりそうなのでカーミラはそれは正直に認めたが、なぜ彼がそれを知っているのか、そして自分たちの事情をどこまで知っているのか、それは確かめておかねばならないだろう。少なくとも、それを聞くまでは横島に会わせるわけにはいかない。
しかし雪之丞からの回答は、考えてみればごく当たり前のものであった。
「どうしてって、支部長さんが美神の旦那に聞いたからだよ。あんたと横島がいっしょにいるところを見かけたって」
「ああ、そういうわけでしたか」
それでカーミラは雪之丞が自分たちのことを知っていた事には納得したが、まだ彼の目的は聞いていない。それを訊ねると、雪之丞はまた当然のような口調で答えて来た。
「んなもん、ノスフェラトゥ退治に協力してもらうために決まってるじゃねーか。Gメンも人手不足がひどいらしくてな」
「……」
雪之丞が言ったことは一応筋が通っていたので、カーミラはとりあえず警戒心を顔に出すのは止めた。しかし横島たちはGメンにかかわりたくはないはずだし、Gメンが自分を祓おうとする可能性もまだ否定はできない。
この魔族は目つきが悪いしケンカ好きそうだし、ここはやはり横島たちの意向を先に確認するのが彼に仕える者として妥当な行動だろう。
「では横島さんにお話してきますので、この辺りで待っていて下さい」
カーミラは形だけは丁寧にそう言うと、今度こそ雪之丞に手を伸ばす間を与えずに霧化してその場を立ち去った。
横島とタマモは人狐一体を解除すると、とりあえず100メートルほど離れた道路の脇でぼけーっと突っ立って時間を潰していた。カーミラを探すにしても、少しは時間をおかないと雪之丞と出くわしてしまうからだ。
一方カーミラは霧の姿になっても周りは見えるから、彼女が横タマを発見するのは難しくない。立ちすくんでいた2人をみつけると、すぐにその正面に降りて霧化を解除した。
少年の手をきゅっと握って、尊敬と親愛の情がこもりまくったまなざしでじっとその顔を見上げる。
「横島さん、すごいですね。ノスフェラトゥに見つかってしまった時は心配しましたけど、まさか撤退させてしまうなんて……」
彼のポケットには角モードの小竜姫がいるのだから、むしろ殺してしまう方が簡単だっただろう。なのにそれをあえてせず、当初の方針通り追い返してしまうとは。
「いや、実際に追い返したのはタマモだからな。俺は何もしてねーよ」
しかし横島はタマモに「実行犯」を押しつけた事にまだ引け目があったのか、いつもの彼らしいバカ威張りはせず非常に控え目な返事をした。
一方カーミラは戦闘の細かい推移まで観察していたわけではなかったが、横島とタマモの能力と性格から見ておそらく横島が作戦を立ててタマモがそれを実行したのだろうという推察はできた。彼が素直にそう言わないのは、たぶん日本人的に謙譲の美徳を発揮しているからに違いない。
「でも作戦を考えたのは横島さんなんですよね? タマモさんの火力もすごいですけど、横島さんも大したものだと思いますよ」
「……そ、そーかな」
横島はついさっき知り合ったばかりのカーミラが自分をそこまで深く見て評価してくれた事にうれしくなって、ちょっと頬を赤くして照れ笑いを浮かべた。
2人の視線がやわらかくまじり合う。カーミラはせっかくなのでいろいろラヴなトークをしたかったが、今は雪之丞のことを報告せねばならないので、横島の手はちゃっかり握ったまま表情だけ真面目に引き締めた。
「ところで横島さん、さっき助けた伊達さんのことなんですが」
と雪之丞とのやり取りを話すと、やはりというか、横島はしっぶーい顔をしてぶちぶちとグチを垂れ始めた。
「あのジャンキーめ、もうGメンの依頼受けた後だったのか……ちっ、やっぱ男なんぞ助けなきゃよかった」
実に友達がいの無い台詞だったが、この辺りはもういつもの事なのでタマモは特に気にせず、カーミラへの対抗上さりげなく横島の腕を取りつつ普通に助言をしてやった。
「Gメンの依頼は別に強制じゃないんだし、断ってもいーんじゃない? 私は参加してもいいって思うけど。
私たちだけで行くより大勢で行った方が目立たないし、安全でしょ?」
むろんノスフェラトゥとの直接対決は「二重の意味で」避けねばならないが、それはあらかじめ美智恵に条件をつけておけばいい。小竜姫の指示で、というだけでは何故そんな指示をされたのか理由を追及されるだろうが、「股間を撃ったから直接顔を合わせるのは避けたい」と言えばいかに仕事に私情をまじえない美智恵でも情状を酌量してくれるだろう。
「ん? ああ、なるほどな……」
意外なアイディアに横島が愁眉を開き、あらためて真面目に今後の方針を考え直し始める。カーミラが「私が行っても大丈夫ですか?」と訊ねてきたがそれは100%杞憂なので問題ないし、後は令子と会った時にどう誤魔化すかだが……。
「いや、やっぱGメンは避けた方が無難かな?」
と強くなってもやっぱり弱気な横島であったが、次にカーミラが話したことでその心理にも多少の変化が生じた。何と東京都庁には、彼女が横島に会う前に捕えた妖怪が1人と人間の魔法使い1人が監禁されていて血を抜かれているというのだ!
ただしカーミラは横島に冷静な判断力を保ってもらうため美衣と魔鈴が美女だということは言わなかったが、彼にどんな風体の人物だったのか訊ねられては答えないわけにはいかなかった。
「……はい。1人目は見た目が26、7歳くらいの猫又で美衣という名の女性、2人目は名前は知りませんが、レストランの店主で魔女のような服装をした女性です」
「それってひょっとして……あの色っぽい子連れ美人と魔鈴さんのことかーーーーっ!」
どこぞの戦闘民族のような口調で怒りの叫びをあげる横島。もっともカーミラを責めるつもりは毛頭ないし、左腕をタマモに右手をカーミラに取られている状況ではいきなり都庁に向かって駆け出すこともできなかったが、直接口をきいた事すらない美衣はともかくいろいろと世話になっている魔鈴は助けねばならない。
特にパンドジニウムでは大変に良い思いをさせてもらったから、今こそその恩を返し、ついでに好感度を大幅にアップさせる絶好の機会といえるだろう。ノスフェラトゥの根城に乗り込むのは非常に怖いが、もはやそんな泣き言をいっている場合ではない。
―――とはいえ、そんな危険なミッションにカーミラはいいとしてタマモを連れて行くのはやはり気が引ける。横島がそんな気分をこめた視線をタマモに送ると、しかし少女はためらいもなく断言してきた。
「もちろん私も行くわよ。危ないのは分かってるけど、城に入ったらまた人狐一体すれば大丈夫でしょ?」
「んー……それもそっか」
確かにさっきもタマモのおかげで切り抜けられたのだし、ここまで言われて置いて行ったら彼女を信じていない事になってしまう。横島はおとなしく頷いて、議題を次の段階に進めた。
「で、具体的にはどーしよっか? Gメンに行って支部長さんたちといっしょに動くか、それとも俺たちだけでこっそり助けに行くか、どっちがいーかな」
「そういうことなら、私たちだけで行く方がいいと思います。Gメンと一緒にとなると時間がかかるでしょうから」
横島の問いに、カーミラは即座にそう答えた。
ノスフェラトゥは城に帰ったあと、おそらくエネルギー回復と自分たちに撃退された怒りを鎮めるため大量の血を飲もうとするだろう。見境のないあの男のことだから、今度こそ美衣と魔鈴が失血死するまで血を奪うかも知れない。
それに彼を倒しに行くのならともかく2人を救出するだけならむしろ少人数の方がやりやすいし、まして身体能力が低く空も飛べない人間のGSはかえって邪魔だ。今Gメンに合流するのはどう考えても下策である。
―――もっともカーミラは美衣と魔鈴の救出作業に横島たちを関わらせるのは本意ではなかったのだが、これ以上2人の事を隠しておくわけにもいかなかったし、横島たちが2人と知り合いだったとなればもう止めることはできない。後は自分にできる最善を尽くして手伝うしかないからそういう風に答えたのだった。
それにしても自分が日本に来てから関わった令子・美衣・魔鈴の3人全員が横島の知り合いだったとは。もしかして自分と彼はけっこう縁が深かったりするのだろうか?
……しかしそんなカーミラの内心など横島には想像がつくはずもなく、彼女の意見を普通に真っ当なものと評価して採用の旨を表明した。
「そだな、うん、そーしよう。それじゃカーミラ、雪之丞に断ってきてくれるか? いま小竜姫さまから別の依頼が入ってるから一緒には行動できないって」
「はい」
とカーミラが頷いてまた霧化しようとした時、タマモがその腕を軽くつかんで止めた。
「あ、ちょっと待って。いま人間でもゾンビでも吸血鬼でもない匂いが歩いて近づいて来てるから……」
やはり犬神の感覚は大したものであったが、彼女の言うことが正しければ、その接近者は妖怪の類だろう。そいつが敵か味方かまでは分からないが、カーミラが残っていた方がいいのは当然だ。
タマモが鼻をくんくんさせているのを横島とカーミラが緊張に満ちた面持ちでじっと見守っている。
「でもどっかで嗅いだことがある匂いなのよね……うーん、どこだったかしら」
タマモがそんなことを呟きながらそちらに顔を向けると、ちょうど角の向こうから女の子が1人と男の子が1人現れるところだった。先方もこちらに向かっていたようで、背の高い女の子の方とタマモの目が合う。
「ん、来たわよ横島、カーミラさん……でもやっぱあれ、どっかで見たことあるわね」
とタマモは軽く首をかしげた。そう、確かにあの娘とは以前に会ったことがあるのだ。それも敵ではなく仲間として。
しかし名前が思い出せない。こう喉元まで出かかっているのだが言葉になりきらないといった感じで、
「えーと……犬ころ? バカ犬? 駄犬?」
とボロクソにこきおろせば、先方の少女も似たような顔つきで、
「おお、あの髪型と匂いは確か……女狐? キツネ? アホ狐?」
などと散々な言い方をしている。そしてほぼ同じタイミングで、
「あ、思い出した! 辻斬り事件の時に会ったシロとかいう人狼よ。後ろの子どもは初めてみる顔だけど」
「思い出した、確かタマモとかいう妖狐でござるよ。前より小さくなってるよーな気がするけど間違いござらん。すると隣にいるのは横島どので、もう1人は……」
実はけっこういいコンビかも知れなさそうなタマモとシロは、とにかく先方の素性を思い出したのでまずは久闊を叙そうと互いに1歩前に出た。しかしその穏やかな空気は、シロの後ろにいた少年が彼女の上着の裾をつかんで止めた言葉で一気に沸騰した。
「待って、犬塚ねーちゃん! 母ちゃんをさらったの、そっちの紫の髪の女だよ!!」
「―――!?」
シロの体が一瞬びくっと驚きに震え、ついでカーミラに敵意のこもったまなざしを向ける。横島たちが事情を説明する間もなく、人狼の少女はだっと路面を蹴って飛び出した。
そもそもシロがここに来たのはケイが誘拐犯の匂いをたどっての事で、その標的を見つけたからには友人との挨拶など後回しである。
「タマモ、横島どの、その女から離れるでござる……!」
シロはケイからカーミラが美衣の腕をつかんで痺れさせたと聞いてはいたが、彼女がもう自由の身になっている事は当然ながら知らないし、そもそもカーミラが美衣をさらったのはノスフェラトゥの命令によるものだという事すら知らない。だからカーミラが横島の手を握っているのを見て、痺れさせて拉致するためだと判断したのは仕方のないことだった。
カーミラの正体や目的は分からないが、ゾンビ騒ぎで街が混乱している隙をついて罪もない人たちを何人も誘拐するとは卑劣きわまる悪行である。殺す気はないが、武士としてしかるべき制裁を下してやるべきだろう。むろん横島とタマモも助けねばならない。
「……! 速い……!?」
カーミラは脛に傷がある身だから、シロに睨みつけられた時に事情はおおむね察しがついた。しかしシロのダッシュの速さは並みの人間や妖怪とは比較にならないもので、カーミラといえども横島を巻き込まないよう彼の手を離してシロの方に向き直るのが精一杯だった。
「悪党、覚悟ーーーっ!」
シロが怒号とともに一気に間合いをつめ、霊力をこめた右手を振り上げる。ちょうど霊波刀で袈裟がけに斬りつけるのと同じ動作で、カーミラの肩口を狙って手刀を振り下ろした。
それは横島とタマモが巻き添えになるのを避けるためにシロが考えた方法で、ストレートのパンチよりは当たるのが遅く体当たりするよりは威力が劣るが、猫ごときに小細工を使うような格下相手なら十分だろう。当たれば肩の骨が折れて真下にくず折れるはずだ。
「……悪党、ですか」
狙いあやまたず、そうにが笑いしたカーミラの左肩にシロの手刀が命中する。衝撃で吸血鬼少女の靴の裏のアスファルトにびしりとヒビが入ったが、しかし少女当人はちょっと眉をしかめただけで普通に己の足で立っていた。
「……あれ?」
シロは意外な事態に一瞬目を白黒させたが、その隙に右手をカーミラにつかまれてしまった。痺れて力が入らなくなり、さらに左腕も同じように無力化される。
こうしてシロはあっさり取り押さえられてしまったのだった。
「なるほど、そういうわけでござったか。知らぬこととはいえ、いきなり襲いかかったりして申し訳なかったでござる」
といってもシロとケイがカーミラに拉致されて何かひどい目に遭わされるというような事はもちろんなく、横島とタマモに事情を説明されてシロは素直に謝罪していた。
「いえ、気にしないで下さい。私は平気ですから」
カーミラも特にシロを責めるようなことはなく、やわらかい笑顔でその謝罪を受け入れた。肩はまだ痛かったが、横島のおかげで気力も体力も十分の今ならじきに治るはずである。
それでカーミラとシロは仲直りしたが、目の前で母親を拉致されたうえ血を抜かれているなどと聞かされたケイはそうはいかない。ぶすっとむくれた顔でカーミラを睨みつけていた。
「……」
カーミラ本人にはそれを気に病んだ様子はなかったが、なぜかタマモはその光景にちょっと不快そうな表情をした。そしておもむろに靴を脱ぐと、予告もなくケイの額に投げつける。
「いたっ!? な、何するんだよ」
当然ケイは怒って文句を言ったが、タマモはそれを軽くいなした。
「私は何もしてないわよ。文句ならそこの靴に言ってよ」
「靴投げたのはねーちゃんじゃないか」
というケイの反論はあまりにも当然のものだったが、するとタマモは不意にひどく真剣な目でケイの顔をじっと見詰めた。ついひるんでしまった猫少年に、狐娘はひとことずつ噛んで含めるような口調で、
「そうね。靴が自分であんたにぶつかったんじゃないから、悪いのは靴じゃなくて私よ。
でもそれはカーミラさんも同じことじゃない? あんたも聞いてたでしょ、カーミラさんはノスフェラトゥに無理やり誘拐やらされてただけで、やりたくてやってたんじゃないんだから。
恨むんだったらノスフェラトゥ恨むのが筋だと思うわよ。仕返ししに行くのはやめた方がいいと思うけど」
「……」
ケイは何しろ実の母親のことなので感情的にはまだ納得できなかったが、これだけ念入りにさとされてなおゴネていたら自分が悪者になってしまう。それにまた靴をぶつけられても文句を言えないので、しぶしぶながらもカーミラから顔をそらした。
さすがに彼女に謝るほど素直にはなれなかったが、タマモもそこまでは求めず彼がカーミラを咎めるのをやめた事だけで満足した。
「……タマモさん?」
しかしかばってもらった当のカーミラには、タマモの行動はむしろ不思議だった。なぜ今日突然現れた恋敵にそんな親切をするのだろうか?
すると狐娘はちょっとわずらわしそうな表情を浮かべて、
「別にあんたのためじゃないわよ。さっき助けてもらったから借りを返しただけ」
とつっけんどんな口調で答えてきたさまは、素直じゃないのが分かりやすすぎていっそ潔かった。「人に借りをつくるのが嫌い」というのも嘘ではなさそうだが、やっぱり横島の側室(たぶん)なだけあって心根はやさしい娘のようだ。
「……そうでしたか」
しかしここは変に突っつかない方がよさそうなので、カーミラは微笑みながらそう頷くにとどめた。横島もタマモとカーミラが仲良くしてくれるのは嬉しかったがあえて口は挟まず、今度はシロの方に顔を向ける。
雪之丞を待たせっ放しにしているので、シロとの話にいったん区切りをつけてカーミラに断りを入れてきてもらわねばならないのだ。
「ところでシロ、おまえこんな時に何しに来たんだ?」
「え? ああ、拙者は支部長どのと小山どのにお正月の挨拶回りをしに来たんでござるが、途中で偶然ケイどのに会って彼のお母上を取り返す手伝いをすることにしたんでござる。
……横島どのたちこそこんな所で何を?」
と人狼少女が聞き返したのは、横島たちのことも気になったが、彼らから「小山竜姫」のことを聞けると思ったからでもある。もっとも小山事務所はすでに廃業しており、今ここに小竜姫がいることも秘密なので、横島は彼女のことには触れず自分たちの事だけを答えた。
「ああ、さっき話したよーなわけで、これから美衣さんと魔鈴さんを助けに行くんだよ。Gメンと関わるとやりにくくなるから俺たちだけで行くんだけどな。
そゆわけだから、知り合いに会っても俺たちのことは内緒にしといてくれると助かる」
横島はシロの今後の行動については自分がそれに口出しできるほど立派じゃないことを自認していたので何も言わず、自分たちの行動予定と彼女への希望を述べるだけにとどめた。
シロは単純だからすぐ承知してくれると横島は思っていたが、人狼娘は意外にも急に難しい顔をして考え込み始めると、やがて彼が思ってもみなかったことを口にした。
「いや、横島どの。横島どのとタマモはいいですが、カーミラどのがオカルトGメンを避けるのは良くないと思うでござる」
「へ、何で?」
横島だけでなくタマモとカーミラもびっくりして、シロの顔を穴があくほど凝視する。シロは3人がかりで見つめられてちょっと困ったような顔をしたが、それでも彼女にしては理論的な口ぶりで説明を始めた。
「横島どのは犬飼の事件を覚えてるでござるか? あの時は拙者が犬飼退治に参加してたことで、人間たちの人狼族全体への敵意をやわらげることができたと支部長どのが言ってたんでござる。
今回は悪い吸血鬼が起こした事件なんでござろう? それなら同じ吸血鬼のカーミラどのがノスフェラトゥ退治に加われば、人間と吸血鬼がいさかいを起こさずにすむと思うんでござる」
「む、むむむむむむ……!?」
かってシロ自身が当事者として体験した事を下敷きにしているだけに、その台詞には大変な説得力があった。横島・タマモ・カーミラが一斉に唸り声をあげ、当のシロより難しい顔をして悩み始める。
はたして横島たちはどんな決断を下すのであろうか……?
―――つづく。
シロがケイを獲物扱いしてますが、彼女が狼で狩人である以上、こういう思考法になるのが自然だと思うのです。まあ仲間になればそんな見方はしなくなるわけですが。
そのわりにカーミラには軽くひねられちゃってますが、これは本文にある通り彼女を甘く見ていたからであって、もし強敵だと認識していたら原作で天狗とやり合った時と同じくらいの勝負はできてました。しかしシロは「白き狼と白き狐」編ではタマモが狐だという一点だけで見下してましたので、情報が足りなければこういう行動になってしまうのではないかと思ったのであります。
ではレス返しを。まずは全体の方から。
>横島君の急所攻撃について
なにぶんノスフェラトゥは顔や胴体への攻撃ではとても倒しきれないタフガイですので、横島君が彼を撃退するにはこれしか手がなかったのですよー。つまり強すぎることがノスフェラトゥの不幸だったというわけですなw
ただタマモの火力だとフンドシまできれいに燃え尽きる可能性もあったわけで、そうなれば彼女にもその中を見せる事になってしまうのですが、それでもやらねばならないほどに追い詰められていたわけであります。
まあそんな作戦を即座に思いついてためらいなく実行する辺りが男に容赦なかったり鬼畜だったりするのですが(w)、それを食らったノスフェラトゥは哀れといいますか悪行の報いといいますかw
>雪之丞VSノスフェラトゥ
ユッキーは原作でも勘九郎やパピリオに真っ向から向かって行ってますからねぇ。今回は援護射撃のことや引き際を冷静に判断できただけむしろ彼らしくないというべきか(酷)。
>雪之丞&Gメンとの合流
ユッキーがカーミラにふられましたので(違)、合流するかどうかはまだ分かりませんです。引っ張りますねぇ(ぉ
あとは個別の方を。
○ASUさん
はじめまして、今後ともよろしくお願いします。今回は斜め上いけたでしょうか?
○遊鬼さん
ユッキーはいきなりラスボスと出くわして災難だったのかラッキーだったのかw
ノスフェラトゥはギャグキャラに堕ちましたが、本当に強いんですよ?w
○影法師さん
横島君はやはり令子さんとは会いたくないようですが、避ければ避けるほど会ってしまった時の制裁がヒドくなりそうな気がしますw
○紅さん
>ノスフェラトゥ
ラスボスらしくシリアスに決められる日は来るんでしょうかねぇ……。
>ユッキー
いあ、世の中そこまで都合よくはありませんでしたw
>カミーラ×横島の18禁な外伝
うーん、彼女はまだ横島君との関係が確定してませんからねぇ……。
4号さんか巫女さんかでシチュエーションだいぶ変わりますし。
○チョーやんさん
>信長がこの恨みをどう晴らすのか……
横島君は何とか逃げようとしておりますが、彼のことですから運命のいたずら的にまた正面からやり合うハメになっちゃいそうな気もしますw
>おかん
カーミラ・愛子・朧・神無・魔鈴・美衣と関係を説明すべき女性が大勢いますからねぇwww
>ツキヨノヨルボンノウノチニクルフタダオ
それは24時間いつものことかと(酷)。
○ばーばろさん
ユッキーがジャンキーなのはGSSSのデフォですから!
弓さんも純粋培養で闘竜寺継ぐよりは1度外を体験した方がいいという考え方もありますから、伊達事務所で助手をするのも悪くない選択でしょうな。仕事になるのかどうか不安ですがー(ぉ
とりあえず藁人形に五寸釘でも打ってやって下さいw
>信長(の股間)に同情を感じてしまうのは
信長でなかったら間違いなく逝ってましたからねぇ……(^^;
○ふぁるさん
>メドーサ
前回本文でふれましたが、魔力はノスフェラトゥの数十倍くらいありますw
ユッキーはほんとに怖いもの知らずですな。
>横島君
まったくですのぅ(^^;
>次の話
横島君も珍しく悩むことになりそうです。
○メルマック星人さん
>ユッキー
恩知らずにもカーミラを美智恵さんに差し出そうとしましたが、彼女の横島君への愛の前には通じませんでした(激違)。
ユッキーとカーミラがどうこうなる可能性……確かにゼロじゃないですが、なったら横島君は弓さんにチクる前に竜モードになってユッキーを食ってしまうことでしょうw
>『………あ♪』て、なること
さすがに「菜」指定だけは避けたいところですねぃ(^^;;;
>信長、出す!!(笑)
うつけ者と天下人じゃ地位の重みが違いますからねぇ。そもそもうつけ者時代はまだノスフェラトゥとりついてなかったでしょうしw
>これで横島くんは信長に目を付けられてしまい〜〜
さすがに脳天気な横島君もいろいろ悩んでる模様であります。
どう転んでも苦労しそうですがー。
>女がええんやー!!
筆者もそうですので、書けるシチュになるまで今少しお待ち下さいーm(_ _)m
○Tシローさん
>ファインプレー制度
絶対やるでしょうな。よりストレートにw
>急げ、横島!奥さん候補が待ってるぞ!
ようやく情報をもらいましたが、また別の事情で足止めをくってます。はたしていつになったら乗り込むんでしょうか<マテ
○Februaryさん
横島君はまだ逃げる気でいますが、いずれ捕まるのは時間の問題でしょうなw
ノスフェラトゥからも逃げる気ですが、どうなる事やら。
>シロ
えらく久しぶりかつ唐突に登場させてみましたです!
○ぞらさん
確かに隊長視点だったら令子さんがついに見限られたかと思うかも知れませんね。ただここの隊長は別に娘と横島君をくっつけようなんて思ってませんし、むしろ横島君が美神事務所で働くくらいならGメンに来てほしいと思ってますので逆に喜びそうです(ぉ
ノスフェラトゥはおっしゃる通り強いですよー。ただでさえ最強なのがメドさんの血をもらってますから。
さすがに脱ぎだされると筆者が困るのでしませんでしたが(ぉ
○山瀬竜さん
>なぜか股間に縁がありますねー
もしかしたら1度くらってその効果の高さを知ってたからこその股間攻撃だったのかも知れませんのぅ。
>信長に顔を覚えられてしまいましたし〜〜
かなり不利になってしまいましたが、味方も増えましてますます混沌としてきました。
○アクセルさん
>ノスフェラトゥ
さすがに両刀使いにはできませんでした(^^;
まあ「やらないか」が来たら逃げても誰も怒りはしないでしょうけどw
○読石さん
人目さえ気にせずにすむなら、カリンとW竜モードでかなりいい線いけるんですが、さすがに東京都内ではどうにもなりませんですな。
横島君が悪辣なのはずっと前からのことですがー(ぉ
○whiteangelさん
>ノスフェラトゥ
これほどの屈辱は生まれて初めてのことでしょうねぇ。
横島君同じ目に遭わされないといいんですがー。
>横島クンと敵対する者達って大半、惨めな戦闘になるのは気のせいでしょうか?
少なくとも真面目でシリアスな戦いにはなりませんな(^^;
○kさん
ノスフェラトゥは今度横島君見たら条件反射で襲いかかってくるでしょうねえ。
魔鈴さんを助けにいくつもりみたいですが大丈夫でしょうかw
○KOS-MOSさん
そうですねぇ、やはり横島君はせこく悪どくチクチクやるのが似合います。
いつその報いが来るのか戦々恐々ではありますがw
○XINNさん
>なにもグーで突き飛ばさなくても良いのでは?
今のユッキーは見た目が魔族ですから、あまり手加減してもらえなかったのですよー(酷)。
>捨て台詞
さすがにあの状況でかっこいい口上は頭に浮かばなかったのでしょうなw
>むしろ大・歓・迎!
うわぁ(^^;
一応シチュエーションは考えてるのですが、今の段階では書けないので今しばらくお待ちくださいー。
○星の影さん
>ノスフェラトゥ
一応は最強の吸血鬼ですからそう簡単には死なないと思いますが、今回は敵が敵ですから心配ですのぅ。
>どうせならこのままミイさんたち助けて〜〜
ようやく情報を手に入れましたが、救出はいつになる事やら(^^;
○HAPPYEND至上主義者さん
>股間への一撃
やはり男性にとってあまりにも痛すぎる攻撃ですからねぇ(^^;
ノスフェラトゥがストリーキング趣味持ってなくてよかったですw
>男の頼みを喜んで聞くような横島ではありませんからねぇ
恩を売った直後ですからなおさらですなw
とはいえ難しい判断を迫られておりますが。
○流氷さん
>まず魔装術使ってる雪之丞に反応しそうな気がしますが
あう、確かにorz
そこはまあ何というか、使用者には反応しない事になってるとか何とか補完しておいて下さいませーm(_ _)m
>「二度あることは三度ある」
何という横島君以上に鬼な方(^^;
でも令子さんならやりそうで恐いですな。原作南武編での実績もありますしw
>再雇用
はい、ですのでごまかせるのは横島君と1対1で交渉した時だけです。しかしそれだと後でカリンたちが辞めさせようとするのは必至ですので、やはり時給何百円とかいう待遇では無理ですな。唐巣神父みたいに当人も赤貧ならともかく、令子さんはGS長者番付トップの大金持ちですから。
でも令子さんが横島君に高給を支払うという絵面は想像できないですからねぇ(ぉ
>毎晩のように裸の女性陣に横島が襲いかかる状態
横島君のことですから、妙神神社ができる頃には股間のドラゴンヘッドも九頭竜化可能になってると思うんですよー。つまり1度に9人まで同時に合体できるというわけで<マテ
○見守る猫さん
は、ご心配かけましたがようやく正式登場の流れになりましたので。
○風来人さん
中の人ネタはぴったり来る時もあればちょっとはまらない時もありますよねぇ。
>股間だけ霧化して戦うという
股間攻撃はやはりみなさま衝撃的だったようですな。
しかしこの対応は逆に股間に注目を集めてしまうのではww
○鋼鉄の騎士さん
>ユッキー
負けても前より強くなって立ち上がるのが真に強い男かと(ぇ
>ノスフェラトゥ
あの状況で捨て台詞吐けただけでもマシな方だと思うですよーw
○ハルにゃんさん
楽しんでいただけてるようで嬉しいですー。
やはり「アッー!」はあまりにもインパクト強いですよねぇ。
織田氏のブーメランパンツ……確かに絶対見たくないというか、タマモには見せられませんな。
帰宅後の蘭丸って、そういえばそれは考えてませんでした(ぉぃ
やはりここはせっかくだから3番を選ぶのがネタ的に正しい対応でしょうか<マテ
>手、痛くない?大丈夫?
痛くなってもいいんですよー、横島君がやさしく握って治してくれますから!
>え?竜神様?うっそでーいw
ヒドスw
まあ確かに神族でいられるのが不思議なほどの悪辣な魔竜ではありますが!
保護者である小竜姫さまも大変ですw
>某かの○ん
何やらすごく積極的な巨乳娘がヒロインのアニメらしいですが、詳しくは知りませんですorz
○まさやんさん
はじめまして、今後ともよろしくお願いします。
お体は大切にして下さいねぇ。
ノスフェラトゥはさいわい褌はぎりぎり残ってたということでひとつ(^^;
>犬っ娘
今回は珍しくすぐ伏線を回収しました。
このSSでは小竜姫さまが霊波刀教えましたから、もう霊波刀について教える事はないのですが、それ以外に横島君が教えられる事というと……姑息戦法教えたら長老に怒られそうですしねぇ(^^;
○HALさん
相手を見下したり舐めてたりしてたら真剣に作戦考える気になりませんからねぇ。原作の横島君もたまにナメてかかって反撃くらってますしw
まあ世の中には知勇兼備なんてズルい人もいますけど、凡人はそういう事は考えない方がいいんでしょうなヾ(´ー`)ノ
○UEPONさん
>探索対象
そうですねぇ、普通の見鬼くんでも浮遊霊とかにいちいち反応されたら役に立ちませんし。
>合流
この状況だとカーミラだけがGメンに行くというのも有り得ますが、それは確かに不安が大きいですし、どうなる事やら。
>バレて無ければいろいろと楽だったのに
実はこの作戦、隣の板に同じ展開の話があったので(相手はノスフェラトゥじゃありませんが)使うわけにはいかなかったのであります(^^;
○滑稽さん
>アッー!される可能性も少なからずあったわけですが
横島君とタマモはそこまで歴史に詳しくないでしょうけど、これこそ「知らぬが仏」というやつでしょうなw
>二度あることは三度ある、と申します
うーむ、やはりGS美神の愛読者は考えることが鬼ですなw
次はお札か鞭か槍か銃か……ノスフェラトゥの冥福を祈るばかりです。
ではまた。