「う゛ーん、何かもーわけわからんくなってきたな。こーなったらカリンに考えてもらおう」
横島はとっさの機転は利く方だが、社会的な問題を筋道立てて考えるのは得意ではない。それにさっきノスフェラトゥとの戦いで精根使い果たした上に雪之丞絡みでもいろいろ頭を使ったので、そろそろ脳みそがオーバーヒート気味になってきて難しいことを考えられなくなってしまったのだ。
タマモはこういう方面では横島より未成熟だし、カーミラも頭はいいが犬飼の件を知らないので話に加わりにくい。小竜姫は今口を利くわけにはいかないので、あとはカリンを呼ぶしか手がないのだった。
都庁まではまだ遠い場所だから人目を気にすることはないし、特に問題はないだろう。
「……やれやれ、またいろいろと面倒なことになったな」
と難儀そうな顔でぼやきながら出て来たカリンは、今回は和服っぽい格好をしていた。
和服といっても浴衣をちょっと厚くしただけのような簡単なもので、デザインは白地に花梨(かりん)の花模様をあしらったものである。彼女らしい清々しさを感じさせる意匠だったが、和服だけに戦闘などで駆け回ったら裾がはだけて太腿どころかパンツまで見えてしまいそうなのだが―――おそらくカーミラのスリットスカートに対抗しているのだろう。あるいは今回の敵のスタイルに合わせているのかも知れない。
左手には長い棒らしき物が入った袋を持っていた。中身はむろん日本刀で、今回の仕事が「鬼退治」である事から「童子切安綱」をモデルにしていた。
「シロ殿か、久しぶりだな。いや、今日は明けましておめでとうと言うのが正しいのかな?」
すたっと着地したカリンがシロにそう声をかけると、人狼少女も慌てて背筋を伸ばしてていねいに挨拶を返した。
「あ、はい、おめでとうでござる。あの事件の時はお世話になりました」
シロから見るとカリンは見た目も中身も年長だし、最初に会った時は迷惑をかけたから、それなりに礼儀正しくしないといけない。カリンはこくりと頷き返すと、今度はケイに顔を向けた。
「ケイ殿といったな。事情はおおむね聞いているが、あまり無茶なことは考えないようにな。あなたが安土城に行っても……いや、行き着く前にゾンビにされるのが落ちだからな。
母上殿のことは私たちが何とか助け出すつもりだから、あなたは……そうだな、シロ殿といっしょにGメンオフィスに行くといい」
ケイには悪いが、彼にちょろちょろ動かれては足手まといになる。逆にシロは仲間になってくれれば心強いが、現在の状況で自分たちが彼女を独占するのは気が引けた。
2人をいっしょにしてGメンに送ればケイは保護してもらえるし、シロのことも美智恵に任せれば大丈夫だろう。
「あ、は、はい」
ケイは魔法のように人が出現して話しかけてきた事にびっくりしたが、とりあえずこくこくと首をタテに振った。もともとそんなに強気な性格じゃないし、自分が行ってもムダだという身の程くらいはわきまえていたから。
そしてケイが沈黙すると、いま名前を出されたシロが口を開いた。
「拙者はGメンに行けばいいのでござるか?」
「ああ。ただしノスフェラトゥは……そうだな、フェンリルになる直前の時の犬飼と同レベルの強敵だから、行くのなら相応の覚悟を決めてからにするんだぞ」
ノスフェラトゥと犬飼を比べると、機敏さや飛び道具の威力は犬飼が勝っているが、魔力や頑丈さではノスフェラトゥが上だと思われる。直接戦う場合の総合的な危険度は同じくらいであろう。
シロの善意は尊重してやりたいしそれを止めてGメンの足を引っ張る気もないが、シロはまだ幼い面があるから注意だけは与えておこうと思ったのだ。
「……なるほど、わかったでござる。しかし支部長どのや美神どのたちは行くのでござろう? ならば拙者も行くでござる」
シロは敵が覚醒直前の犬飼と同レベルと聞かされてさすがに一瞬ためらったが、それでもすぐに参加する旨を答えた。狼は群れの仲間を助けるためには命だって賭けるのだ。
本来は「小山竜姫」に聞こうと思っていた事だし、出来れば美衣の救出に行きたいところだったが、彼女がここに居ないのならカリンの指示に従うべきだろう。
「……それで、カリンどのたちはどうするのでござるか?」
そうと決まればさっそく出発したいところだが、その前にこれだけは聞いておかねばなるまい。横島は美衣たちを救出しに行くと言ったが、自分の話で迷ったからこそカリンを呼んだのだろうし。
「ふむ? ああ、そうだな……」
しかしカリンとしてもこれは悩むところだった。横島と同じだけの情報を持ってはいるが、彼の中にいる時は眠っているようなものなので方針を考えるのは今これからなのである。
「シロ殿の言うことは分かるが、カーミラ殿の意見ももっともだからな……どうすればいいかな」
シロの話も重要だが、まず先に考えるべきはカーミラの意見の方だろう。オカルトGメンは令子と雪之丞が外出していたくらいだから安土城突入はまだ先のことだろうし、カーミラが横島にお仕えするとかいう話も看過はできないがこれは今すぐどうにかせねばならぬ事ではない。しかし魔鈴と美衣はノスフェラトゥが帰ったらすぐ殺される可能性もあるから。
「仕方ない。Gメンのことは後で考えるとして、先に魔鈴殿たちを助けてくる。カーミラ殿、2人が囚われている場所を教えてくれるか?」
カリンはそこでなぜか意地悪そうに小さくほくそえむと、修業に出かける時と同じくらいの緊張感しか持っていないような風情でそう言った。どうやら1人で行くつもりのようだが、そんな無謀な行動にカーミラやシロが納得するはずがない。
「助けてくるって……まさか1人で行く気ですか?」
「1人で!? そ、それはいくら何でもムチャではござらんか!?」
と顔色を変えて詰め寄ってくる2人に、しかしカリンはその反応は予想済みだったのかごく落ち着いた口調で答える。
「いや、1人の方がいいんだ。私だけなら壁抜けもテレポートも好きに使えるからな」
まず都庁の建物が見える程度の高さまで飛んで行ったら、「視界範囲内テレポート」でそのすぐそばまで瞬間移動する。そのまま壁抜けで建物の中に入り込めばゾンビやヌルのモンスターに襲われる心配はないし、万が一マスコミのカメラに映っても人間だとは思われないだろう。
あとは壁抜けで魔鈴たちのところに直線移動して、2人の姿が見えたら「アポート(物品引き寄せ)」で手元に引き寄せ、最後は「帰還用テレポート」で横島の元に戻ればいいというわけだ。
角モードの小竜姫を「持って」いけば、メドーサやヌルに遭遇してしまっても怖くないし。
―――もっともこの事はシロとケイの手前口にしなかったが。
「ただ2人を助けるだけなら、これが1番早いと思う。
もっとも都庁に転移魔法を防ぐための結界でも張ってあったら別だが、その辺の事情もカーミラ殿なら知ってるだろう?」
「……は、はあ」
カーミラもシロもその超作戦に呆然として言葉もなかったが、カーミラの方はさすがに人生(?)経験がカリンの75倍ほどあるだけあってすぐに復活し、訊ねられた事に答えを返した。
「……ええと、美衣さんと魔鈴さんは安土城じゃなくて都庁の方の○△階にいます。鉄の鎖で壁に拘束されてますけど、魔法の結界の類は何もありません。
ただゾンビの料理人はともかく、蘭丸もそこにいると思いますから気をつけて下さいね」
「蘭丸……確かカーミラ殿と互角にやりあったクモの妖怪の剣士だったな。わかった、ありがとう。
それじゃ行ってくるから、どこか人目につかない所で待っていてくれ」
カリンは吸血鬼少女の情報にそう礼を言うと、やはりシロとケイがいるからか、無言で横島のポケットからツノをひったくるとテレポートして消え去った。
そのころ魔鈴と美衣は相変わらず都庁の食堂の壁に括りつけられていたが、今はレバニラ攻撃からは解放されていた。実際問題として口にいくら詰め込んでも胃袋の消化能力には限界があるので、今はひと休みというところなのだ。
美衣は口が自由になるとノスフェラトゥや蘭丸を責めていろいろ叫んでいたが、誰も相手にしてくれないので今は沈黙していた。
(まあ、トイレには行かせてくれる事だけは感謝してもいいでしょうか……)
と魔鈴が内心でぼそっと呟いた。
ここに拉致されてから1〜2時間ほどが経つが、蘭丸はノスフェラトゥに絶対の忠誠を誓ってはいるが変態的な趣味は持っていないようで、頼めばトイレだけは行かせてくれるのである。もっとも手枷と足枷を付けられる上に蘭丸がドアの前まで一緒に来るから逃げることはできなかったけれど。
(でもそろそろ助けに来てほしいんですけど……まだ無理でしょうねぇ)
Gメンの仕事は2回ほど手伝った事があるが、あそこは人員不足がひどいので、こういう大きな仕事をする時はまず助っ人集めから始めないといけないのだ。特に今回は相手が吸血鬼だから、ブラドーが出られるようになる日没まで待つ可能性が高い。
(するとあと4〜5時間くらいでしょうか? 長いです〜〜!)
と魔鈴は思わず泣き出しそうになってしまったが、その善なる魔女の助けを求める声が天に届いたのか、部屋の隅の方の床から突然何かが生えてきた。
「きゃっ!?」
魔鈴はびっくりして悲鳴をあげてしまったが、よく見たらそれは和服を着た女の子だった。床を通り抜けて部屋に入ってきたのだ。すぐにカリンだと分からなかったのは、たぶん彼女がいつもと違う服を着ていたのと、魔鈴が食べ過ぎで頭に血がめぐっていなかったからであろう。
一方ゾンビの料理人の監督をしていた蘭丸も武芸達者なだけあって、すぐにカリンの侵入に気づいていた。反射的に腰の刀を抜き、身構えながらそちらを向いて誰何(すいか)する。
「―――何奴!?」
その鋭い声は常人なら身がすくんで硬直してしまいそうなほどの気迫にみちていたが、カリンはむろん恐れ入ったりはしなかった。蘭丸の殺気を平然と受け流しつつ袋から出して腰にさしてあった刀を抜き、目立ちたくない身の上なので名前は言わず目的だけを答える。
「あなたが森蘭丸殿か? そちらの2人を返してもらいに来た」
「む、そなたこの2人の仲間なのか? 御館様が留守の時を狙うとはなかなか知恵が回るようだが、しかし私がいる限りそんな真似はさせぬぞ」
どうやらノスフェラトゥはまだここに帰り着いていないようだ。やはりフンドシになるべく衝撃を与えないよう、ゆっくりゆっくり飛んでいるからであろう。股間もまだ痛いだろうし。
カリンにとっては思わぬ朗報である。またこの蘭丸らしき男がメドーサやヌルの名を出さないところを見ると彼女たちは今ここにはいないようだが、ノスフェラトゥがまだ戻っていないならカマをかけてみてもいいだろう。
「あなた1人でか? 見たところ体調が悪いようだし、メドーサかヌルを呼んだ方がいいと思うが」
「……メドーサ? ヌル? 何の話だ?」
蘭丸が真顔で眉をひそめたのを見て、カリンはちょっと意外そうに目をしばたたかせた。メドーサはともかくヌルがこの件に関与しているのは確実なのだが、どうやら彼は表舞台に出て来てはいないようだ。何とも用心深いことである。
蘭丸が隠しているだけという可能性もあるが、どちらにしてもこれ以上問答しても無駄だろう。カリンは刀を構え直して、蘭丸に戦いを挑んだ。
「いや、何でもない。いくぞ!」
「ふん、そなたも捕えて御館様への捧げ物にしてくれる!」
蘭丸はカリンが竜神だとまでは見抜けなかったが、かなりのパワーを持った霊的存在だという事はわかったらしい。すっと刀を下ろすと、代わりに左手からクモの糸を投網のように繰り出した。
カーミラと戦った時は彼女が吸血鬼、つまりバンパイアミストで逃げられてしまうから使わなかったが、カリンにそれはできないだろうからこの妖気を帯びた糸で縛りあげてしまおうと思ったのである。
「!?」
事前情報と違う攻撃方法にカリンが一瞬面食らったスキに、クモの糸が少女の全身にからみつく。糸に「クモの」妖気がこもっていては壁抜けやテレポートで逃げることもできず、材質も普通のクモの糸よりはるかに強靭で力ずくで引きちぎることもできなかった。
「くくく……私の糸は1度捕えた獲物は決して放さぬ。残念だったな」
蘭丸が冷たい笑みを浮かべてそう宣告しながら、クモの糸の網をぐいっと引き寄せてカリンを転倒させる。受け身を取れずに頬を床に打ちつけたカリンが小さな呻きをあげた。
「ぐっ!」
「なに、とどめは刺さん。今言った通り、そなたは御館様への捧げ物だからな……」
と蘭丸がすでに勝利を確信したのか、刀を逆手に持ちかえてゆっくりとカリンに歩み寄る。殺す気はないが少しばかり痛めつけて、抵抗する気力を奪おうというのだ。
が、カリンとてそんな扱いをおとなしく受け入れるほど無力ではない。大きく口を開けて、オレンジ色の烈火を最大火力で吐き出した!
「なっ!? う、ぐぅ」
蘭丸はとっさに左手の糸を放して跳びすさり、直撃だけは回避した。すばらしい反射神経だったが、それでも左前腕に大火傷を負って熱さのあまりへたりこんでしまう。
そしてその間にカリンは自分で吐いた火の中に飛び込んで、体にまとわりついたクモの糸を燃やしていた。
カリンはタマモの極大狐火にはさすがに耐えられないが、自分が吐く炎程度の熱量なら平気なのである。ちょうど横島が自分の麻痺ガスに耐性があるように。
「お、おまえはいったい……!?」
「なに、ただの火吹き芸人だ」
火傷の痛みをこらえながら訊ねる蘭丸に、カリンは炭化した糸をはらい落としながら涼しい声でそう答えた。すると蘭丸は自分がおちょくられているのを敏感に感じ取って、
「く、この小娘が……!」
と床を蹴って猛然とカリンに飛び掛かる。本来ならもっと優雅に飛び回りつつクモの糸をばらまいて、自分の足場をつくりながら敵の動きを封じるというクモらしい戦術が彼の本領なのだが、火を吐く敵にそんな攻撃は無意味なので、普通に剣の勝負を挑むしかなかったのだ。
それはそれで一理あったが、やはり失策であった。左腕の火傷に加えてカーミラに殴られた脇の傷も治っていない現状では、普段通りのスピードなど到底出せないのだから。
「鋭(えい)ッ!」
蘭丸がちょうど半分ほど間合いを詰めたところで、カリンが左手を剣印(握り拳から人差し指と中指をそろえて立てる)に結んで彼の刀の鍔元(つばもと)の辺りに突きつける。
「……ッ!?」
蘭丸の刀が突然空中で縫い止められてしまったかのようにがくりと止まる。カリンの得意技、武器を狙っての金縛りでその場に固定されたのだ。
彼女がそんな芸を持っているとは知るはずもない蘭丸は、何事が起こったのかと考えるより先にまず崩れた姿勢を立て直さねばならなかったが、彼がそうする前に何かが体の左側を通り抜け、ついで激しい痛みにがくりと膝をついてしまった。
「っぐぅお……い、いったいこれは……!?」
蘭丸の左腰に深い切り傷が刻まれ、青緑色の血がぼたぼたとこぼれ落ちている。どうやらカリンが自分の真横を駈け抜けると同時に刀で斬りつけてきたという事のようだ。あまりに速くて断片的にしか見えなかったが、結果から考えれば多分そういう事なのだろう。
挑発に乗って軽率なことをしてしまった。致命傷ではないが、もはやまともに戦うことはできそうにない。
蘭丸はもう自分が生き残ることより何とか相討ちに持ち込む方法を考え始めていたが、意外にも少女はとどめを刺しには来なかった。
「ふむ、どうやら浅かったか……しかし長引いたらノスフェラトゥが帰って来るかも知れないからな、ここはそろそろ引くとしよう」
とカリンが言ったのは本心ではない。今の蘭丸にとどめを刺すなど熱線ビームを数秒浴びせればいいことで、わざわざ攻撃を控える必要はどこにもないはずだから。
にも関わらずカリンがビームを撃たないのは、いやさっきの斬撃で蘭丸を殺さなかったのは壁際で魔鈴と美衣が見ているからだった。目立たないようにという小竜姫の指示があったので、1人でノスフェラトゥの腹心を倒すという大手柄を見せるのは避けたのである。
純粋に事件の解決をめざすなら蘭丸はここで倒しておく方がいいに決まっているのだが、カリンにとってはやはり横島の立場の方が大切だった。
アポートで魔鈴と美衣を手元に引き寄せ、最後に蘭丸に一声かける。
「では魔鈴殿と美衣殿はもらっていくぞ。さらばだ」
その言葉を言い終えると同時に、カリンと魔鈴・美衣の姿はその場から消え去った。
「お、おのれ小娘、この屈辱は必ず……」
という蘭丸の呪いの言葉も聞かずに。
カリンが美衣と魔鈴を連れてテレポートで横島の元に帰ると、2人は状況をすぐには理解しかねたのかちょっと呆然としていたが、猫又未亡人の方は息子の姿が目に映るとわっと声をあげてその小さな体を抱きしめた。
「よかった、ケイ……もう会えないんじゃないかと……」
「母ちゃん……母ちゃんも無事でよかった……!」
「……よかったでござるな」
美衣とケイが抱き合って再会を喜んでいるさまを見てシロはそう満足の笑みを浮かべたが、その声でようやく彼女と、そしてカーミラの存在に気づいた美衣がケイを抱きしめたままびくりと身をすくめる。
「お、狼……!? そ、それにおまえは」
狼娘はまだ少女のようだが、それでも自分よりは強いだろう。ましてさっきの紫髪の女が一緒では勝ち目はない。
あの和服の女は助けてくれたと思ったのに、いったい何のつもりでこんな所に連れて来たのだろう? これでは親子ともども狼のエサではないか。
美衣がせめてケイだけでも逃がそうとその前に壁のようにかばい立つ。しかしそんな美衣の前に、今度はいつかお札をくれたナインテールの狐娘が現れた。
今は他に人目がないので、タマモは美衣と話がしやすいよう元の姿に戻ったのである。
「あ、あなたはいつかの……!?」
「こんにちは、ここにいるのはみんな私の仲間なの。事情はいろいろあるんだけど、とりあえず私に免じて許してやってくれない?
カーミラもシロもあんたたちを襲ったりしないから」
「……」
美衣は正直言ってその「事情」とやらはさっぱり分からなかったが、恩義のあるタマモに頭を下げられては無碍にはできない。それに彼女の仲裁を拒否して紫髪の女に復讐戦を挑めば、その仲間である狼娘と和服女をも敵に回すことになる。そうなったら今度こそ命はあるまい。
「……はい」
なので仕方なく美衣がその仲裁を受け入れると、タマモも安心したように頷いた。
これでさっきの借りは完済したといえるだろう。横島とカーミラのフラグを折ることに良心の呵責は感じなくて済む。
ついでに言えば、自分が美衣の説得を担当した事によって横島がコナをかけるのも防げたので一石二鳥であった。カリンが1人で都庁に行ったのは、魔鈴と美衣が横島に助けられて好意を持つのを防ぐという意図もあったのだろうから。
ただタマモの体は1つしかないので、横島がいま魔鈴にちょっかい出しているのを止めることはできない。
「魔鈴さん、大丈夫ですか? ケガとかしてるんなら俺がヒーリングかけましょうか? それはもー念入りにっ!」
「えーと、あの、どちら様でしょうか?」
しかし魔鈴は今の横島の姿―――スーツにアフロにサングラスにマスクという怪しすぎる外見に警戒心を示していた。横島もそう言われて自分が変装していた事を思い出して、
「俺ですよ、ほら、バーベルの横本……じゃなくて横島です」
とサングラスとマスクを外して名乗ると、確かにその顔と声は横島のものだったので魔鈴もすぐに諒解したが、彼がなぜ変装しているのかは分からなかった。
「え、横島さん……? ま、またどうしてそんな奇抜な恰好を」
「あ、それについてはいろいろ事情がありまして……で、ヒーリングどうっスか? 聞けばレバニラ炒めとかいっぱい食べさせられながら血を抜かれてたそーじゃないですか、お腹さすりましょーか?」
横島に腹をさすられたらそれだけで子どもができそうである。魔鈴は丁重に辞退しようとしたが、やはり食べ過ぎと貧血と助かった安心感のせいか、ふっと力が抜けてよろめいてしまった。
「……っと、危ない!」
しかし横島は素早く手を伸ばし、魔鈴の肩をささえて抱き止めた。どうやら本当に体調が良くないようなので、さっそくヒーリングを施すことにする。
魔鈴のお腹に手を当てて、ふと感じた違和感にひとこと。
「ん、何だかぽこっとしてるなぁ? やっぱ食い過ぎか、それとも便……」
「っきゃああああああ!!」
彼の台詞はたとえ事実だとしてもレディーに対して無配慮にもホドがあるもので、魔鈴の顔は恥ずかしさに真っ赤にほてって、ついでに拳も真っ赤に燃えあがっていた。渾身の魔力をこめて、デリカシーゼロ少年の頬桁を撃ち抜く。
まあ横島自身が魔鈴を助けたのならともかく、何もしなかったくせにいいとこ取りだけしようとすれば結果はこんなものだろう。
「んぎゃあっ!?」
横島の体が派手に宙に舞い、脳天からアスファルトに落下して「グシャァッ!」という頭蓋骨が潰れたかのような音が響いた。むろん漫画的表現だから命に別状はないどころか、数秒で立ち上がって来られるのだが……。
「……何やってるんだか」
タマモがあきれ返った生暖かい、カーミラが物欲しそうな、そしてシロと美衣とケイは何か不思議なものでも見たかのような視線をそれぞれ横島に投げつける。しかしカリンだけは今回は本体のこのご乱行ぶりに何も反応せず、1人難しい顔で考え込んでいた。
お題はもちろん、都庁に行く前に聞いたシロの意見についてである。はたして自分たちはオカルトGメンに参加すべきなのか、それともやはり避けておくのが賢明なのだろうか?
(確かにその通りではあるな。ピート殿やブラドー島の住人のことを考えるなら、少なくともカーミラ殿は参加するのが望ましいだろう)
ピートは今いないし、ブラドーは人格に難がある上に自分の意志でGメンに属しているのではないから説得力に欠けるので、あとは彼女しかいないのだ。別にGメンに行かなくても吸血鬼がノスフェラトゥ退治に加わったという証拠さえあればいいのだが、それを世間一般に周知するにはやはりGメンの手伝いをするのが1番手っ取り早いから。
ただこの方針だとカーミラがかなり目立つことになる。辻斬り事件の時はシロはすぐ人狼の里に帰ったからよかったが、カーミラは東京で高校に通う予定だからマスコミなどにいろいろ騒がれてわずらわしい思いをすることだろう。
まあこの忙しいご時世だからTVや新聞は75日もせずに飽きてくれるだろうが、カーミラが注目されれば彼女をノスフェラトゥから解放した横島も同じように注目されてしまうわけで、こちらはいくら短期間でもまずい。万が一正体がバレたら大変なことになるから。
横島がカーミラを解放した事はすでに令子に言ってしまっているから、今さらつくり話をでっち上げてごまかす事もできないし。
(……いや、そこまで神経質になることもないか)
しかしカリンはその危惧をすぐ自分で否定した。
横島が竜神である事を見抜くのはかなり難しいし、そもそも彼をそこまで注目する記者もいるまい。彼らの前でブレスと竜の手を同時に出さないようにすれば大丈夫だろう。
むしろそれより、カーミラが注目を受けたらできなくなってしまう事が1つある。
(ピート殿のことで思い出したが、彼に頼めばカーミラ殿を保護妖怪にしなくても身分保障できるかも知れないからな。今はあまり目立たせない方がいい)
GS試験は唐巣の身元保証で受けられたのかも知れないが、それより前にブラドー島に行き来した時はまさか密入国したのではない、つまり自前のパスポートを持っていたはずである。香港に行った時もちゃんと空港のCIQ(税関、出入国管理、検疫)を通っていたし、それならイタリアかどこかで住民登録か何かをしていたはずで、カーミラも同じ方法をとれば「外国人」の身分を得られるに違いないのだ。
そうすれば基本的人権をもらえるから横島の保護妖怪にしなくても済む。実際カーミラは人間の両親から生まれた身なのだから、後で何か難癖をつけられても「特異体質になった人間」だと強弁できなくはないわけだし。
まあ吸血鬼に家を貸してくれる家主はあまりいないかも知れないが、行動の自由を得られるのは彼女のためにもなることだ。
しかしマスコミに注目されている時に新規で登録するというのは無理がある。どうしたものだろうか?
(そういえばカーミラ殿はどうやって日本に来たのだろうな? まあバンパイアミストを使えばCIQを通り抜けるくらい簡単だろうが……と、ちょっと待てよ。カーミラ殿のことを公(おおやけ)にするという事は、彼女の血でノスフェラトゥが復活したという事も公表するという事だな。そうなったら外国人登録どころの話じゃないぞ)
カーミラがノスフェラトゥを復活させてしまったのはあくまで過失だし、蘭丸とヌルもいたから放っておいてもいずれは復活していた。ましてそれを償うために討伐作戦に参加したというのであれば、オカルトGメンやGS協会がカーミラを危険視して祓おうとするような事はないだろう。
しかしこの事件で被害を受けた人たちの感情はそれではおさまるまいから、カーミラがぬけぬけと東京の高校に通ったりしたら嫌がらせを受ける程度では済まないかも知れない。
(……まあそうなったら妙神山に匿ってもらえばいいか。週に1度は行くから血はあげられるし、小竜姫殿にも話し相手ができるからな。横島が私たちの目を盗んで夜這いしに行くのも防げるし。
この辺は支部長殿のマスコミ対応次第だが……)
またそれとは別に、メドーサとヌルと暗黒騎士団のことを美智恵たちに教えてやらねばならない。そもそも個人の恋愛問題と人類と吸血鬼の共存という全世界的な問題を同列で考えるわけにもいかないし、やはりカーミラにはGメンに行ってもらうべきだろう。
カリンがそんな結論を出して吸血鬼娘に声をかけようとした時、まだ借りたままになっていた角モードの小竜姫が小さな声で念話を送ってきた。
「あの、カリンさん……できたらカーミラさんがオカルトGメンに行くのを止めてほしいんですけど……」
「……え!?」
その内容の意外さと計ったようなタイミングの良さにカリンはかなり驚いてしまった。カーミラが討伐作戦に参加しなくても人類と吸血鬼がいきなり戦争を起こすような事はないだろうが、彼女の行動が両種族の友好度に大きな影響を与える事は間違いない。なぜそれをさせるなと言うのだろうか?
「だからこそです。カーミラさんはまだ正式に横島さんの保護妖怪として認められたわけではありませんが、不本意ながら事実上彼の眷属(けんぞく。ここでは従者、配下の意)―――私にとっての鬼門2人、ヌルにとっての暗黒騎士団のような存在です。つまりカーミラさんが表立って人類と吸血鬼の友好に尽力するのは、神魔族から見れば横島さんが、ひいてはその婚約者で師匠でもある私がやってるのと同じなんです」
さっきカリンが魔鈴と美衣を助けたこととか、横島がGメンに参加して注目を受けない程度の貢献をするくらいのことはいいだろう。しかし人類と吸血鬼の仲を積極的に取り持つというのは与える影響が大きすぎる。魔族サイドに詳細が知れたらひと悶着起こる程度では済むまい。
「ああ、そういえば横島もそんなことを考えなきゃいけない身の上になったんだったな……」
確かに今の横島はそういう見られ方をしてもおかしくない。当人がああだから普段は頭にのぼって来ないが、こういう大事件の時は慎重に考慮しないといけないだろう。
だが今回の件に限っていえば、先に干渉したのは向こうである。
「しかし今回は少なくともヌルが関わってるのは確実だからな。その分は私たちが手を出してもいいんじゃないか?」
メドーサとヌルがノスフェラトゥ復活に手を貸したという疑惑もあるし、暗黒騎士団のせいで事件解決が遅れればそれだけ人類の吸血鬼への敵意も強くなる。だからそのマイナス分を解消する程度の干渉は許されてしかるべき、いや当然なすべき事なのではないだろうか?
「なるほど……それは一理ありますね」
小竜姫の表情と声色がぱっと明るくなる。彼女も本心では人類と吸血鬼の戦争なんて絶対にしてほしくないと思っているのだ。
「ただカーミラさんが横島さんの保護妖怪だという事になると横島さんまでマスコミに騒がれかねませんから、その辺の注意はしないといけませんね」
「それについては考えがある。小竜姫殿の名前を貸してくれたら私が支部長殿に話をするが?」
「わかりました、お願いします。ところで……」
と竜神娘2人が何やら陰謀をくわだてていると、不意に正面から彼女たちの共通の恋人が訝しそうに声をかけてきた。
「カリン、さっきからぼーっとしてどうかしたのか?
つーかそのはだけた胸元と裾、もしかして俺を誘ってるのか? それならそーと言ってくれれば―――!」
横島の指摘通り、カリンの服は蘭丸との戦いですっかり乱れてしまっていた。大きな白い乳房とその深い谷間が3分の1ほどと、しなやかで美味しそうな脚も5分の2ほど露出している。
タマモや美衣たちは自分のことで忙しかったので気づいておらず、今まで注意してくれる者がいなかったのだ。汗がにじんだ薄桃色のパンツまで少しだが見えてしまっていた。
「きゃあっ!?」
乙女のデルタゾーンを凝視されたカリンが悲鳴をあげ、反射的に手を股にやる。しかし裾を直すのではなく手で隠すのでは効果が低い上に、その「余計な」動作をしたせいで横島のダイブをかわすことには失敗してしまった。
何しろ今のカリンは和服でイメチェン+はだけて露出+パンチラのトリプル効果で横島誘引力が普段の194%増し(当社比)なのだ。横島はさきほどカリンが蘭丸を破った超速ダッシュにも匹敵する踏み込みで、しかも正面から抱きつくのではなくいったん少女の脇を駆け抜けて後ろから胸をもむという神技を見せていた。
「きゃぅっ!? ん、あン」
豊かなバストをやさしく揉みしだかれた上にその先端部をくりくりと摘まれて、カリンが思わずぴくりと身を震わせる。和服を着たのは確かに横島へのアピールのつもりもあったのだが、これは少し効き過ぎだ。というかこの男、TPOをまったくわきまえていない。
だから、
「ああ、心配しなくていーぞ。俺は青(ピー)は嫌いだから、ちゃんとどっか人が来ねーとこに移動するから」
などという煩悩おバカのたわ言に対しては、
「1人で逝ってろぉぉぉぉ!!!」
とぼこべこに殴り倒すことで答えたのだった。
―――つづく。
むう、今回はちょっと詰め込みすぎましたかねぇ。しかしオカルトGメンに行くかどうかの判断はある程度道筋をつけておきたかったので。
というかいつになったら魔鈴と美衣を助けに行くのかと思わせておいて、いきなり救出完了させてしまいました。魔展開かも知れませんが見捨てないで下さいねぇ(ぉ
7/5追記:掲示板の移動に伴い、次話以降は新掲示板の方に投稿致します。
今話までとのリンクが切れてしまいますが、今後ともよろしくお願い致します。
ではレス返しを。まずは全体の方から。
>シロのまともな台詞
ちょ、みなさんそこまで言ったらシロ泣いちゃいますよ?ww
このSSでは原作フェンリル編での令子さんと横島君の位置にいたのが美智恵さんと小竜姫さまなので、その差がシロの頭脳の成長にも表れたというわけですな。
>横島君たちがGメンに協力するとデタントに悪影響を与えるのでは?
確かにその通りなのですが、本文にも書きました通りメドーサとヌルが先に手を出してますので、それと同じくらいの介入はOKというわけです。
もちろん横島君や小竜姫さまがTVや新聞で騒がれるような目立ち方はダメですけど。
実際にどうするかは次回をお待ち下さいませー。
>Gメンにはブラドーがいるからカーミラが行く必要はないのでは?
これも本文の通りでありますー。ブラドーは支配されてる身の上に世界征服がどうとか言ってるヤツですので、人類と吸血鬼の間を橋渡しするという大役は任せられないのですw
>Gメン参加組と魔鈴&美衣救出組の割り振り
こんな感じになりました。カリンが今まで引っ込んでいたのはマスコミの目を避けるためなので、それさえクリアできるなら出て来てもいいのであります。
これを完全に予想できた方はいなかったようでよかったです(ぉ
>タマもんツンデレ
最近の彼女は横島君にデレてばかりでツンを出す機会がありませんでしたからねぃ。久しぶりに出したおかげかインパクトがあったようで嬉しかったです(ぉ
あとは個別の方を。
○kさん
>Gメン
なるべく関わりたくないけど作戦上頼りたい所もある、なかなか難儀な相手です。
○ばーばろさん
タマモはやっぱり可愛いですよねぇ。横島君は幸せ者です。
前回はいろいろ話を進めましたが、今回もがっつり進めましたですよー。
シロはあんまり出番なかったですけど(^^;
>シロに受けたダメージを〜〜
ちょ、街中であの媚薬な血を飲めと?ww
○影法師さん
Gメンに簡単に引きずり込まれちゃったら面白くありませんので、ちょっとひねりを入れてみました。
関わったらもちろん令子さんが怖いのですが、どうなる事やら。
○紅さん
今回は奥さんズの知略により、横島君の魔鈴さん&美衣さんフラグゲット作戦を失敗させてみました(ぉ
はたしてこの失点を取り返すことはできるのでしょうか!?
○ふぁるさん
ノスフェラトゥ編に入ってから横島君もファミリーも悩みっ放しであります。これで少しは人間的にも成長してくれるといいのですが(ぉ
カリンはようやく登場しました。久しぶりなのでいろんな意味で大活躍ですw
○Tシローさん
美衣さんももちろんカーミラには敵意丸出しでしたが、またしてもタマモンが丸め込んでしまいました。しかしこれでまた手加減なしでフラグブレイクやれそうです(ぉ
>37のガイセンス
心で風を読むセンサーはそろそろ習得できそうな勢いですな。普段スカート姿のタマモとカーミラと愛子は大ピンチですw
○遊鬼さん
ねぎらいのお言葉ありがとうございますー。
たしかに実年齢はシロ≒ケイ>タマモっぽいですが、頭の中身は順序が全然違いますな(^^;
まあケイの方が標準なんでしょうけど。
○鹿苑寺さん
確かにノスフェラトゥ襲来は天変地異に匹敵する大惨事ではありますがー!w
○ツインガンナーさん
はい、横島ファミリーの頭脳派2人がいろいろ密談やってます。
結論は次回をお待ち下さいー。
○メルマック星人さん
むう、シロ再登場を予測した方がいらっしゃいましたか。ちちぃ(ぉ でも彼女の台詞までは読めなかったみたいで安心しましたw
ユッキーも横島君ならともかく初対面の女の子をいきなり拉致るほど凶悪じゃありませんですよー。見た目が魔族のままでは口説くなんて無理ですしw
>露出魔吸血鬼に囚われた美女
そうそう都合よくフラグを立てさせてくれるほど奥さんズは甘くありませんでした。しかしまだノスフェラトゥ戦は続いてますので、次のチャンスは生かして欲しいものですな。
>シロタマ
原作でいがみ合ってたのも、仲がいいほどケンカするというやつでしょうなw
>カーミラ嬢は、捕まえる為もあるでしょうが〜〜
そうですねぇ。それにカーミラは横タマとシロの関係を知りませんから、長期戦になったらシロが横タマも攻撃すると思ったでしょうし。
これではタマモもそう冷たくはできませんし、防御力が落ちるのもやむなしですなw
横島君はほんとに自分にはもったいない娘ばかり落としてますヾ(´ー`)ノ
>カーミラ嬢がオカGに行くと〜〜
狙われるでしょうねぇ。
シロは令子さんにも狙われそうですな。まあこっちは原作通りだけに不幸とはいえな……いや、サンポの相方がいないからやっぱり不幸なのだろうか(ぉ
>アルテミスVerシロ
確かにあれなら19歳Verタマモとも張り合えますがー!w
しかし先生でない横島君が果たしてそこまでシロを懐かせることができるかどうか!?
○山瀬竜さん
横島君は自分で考えることを放棄して人に任せちゃいましたw
まあ相手は自分の一部ですし、魔鈴さんと美衣さんを救出できたので結果的にはOKなんですがー。
>城突入
自分で考えることを放棄したので、結論が出たらなし崩しに押しつけられそうですw
まあ一応は主人公ですから仕方ありませんよね(ぉ
>なんと人率ゼロですよ(笑)
横島君は人間のフリしてるんですから、1人くらい人間の娘が来てくれてもよさそうなものなんですけどねぇ。やはり「あいつ、魔物に好かれる体質じゃん!」(30巻)とか言われただけのことはありますw
>目指すは神社なのに寺とはこれいかに(笑)
小竜姫さまが仏道に帰依してますから、影響を受けたのかも知れませんねぇ。横島君的には女人禁制とか言われなければ寺でも文句ないでしょうしw
○Februaryさん
シロ登場は一応細いながらも伏線張っておきましたしねぇ(ぉ
年始回りという口実もありましたし。
>シロが力抜きすぎなのか〜〜〜
ブラドー編でのエミと横島君の描写を見ると、吸血鬼ってすごくタフで怪力ですからね。シロも豪力ですけど、徒手格闘のプロのカーミラに手刀では無理がありました。
○あきさん
シロの主張はフェンリル編でも言われてたことで不自然ではないと思ったんですが、やはり登場の仕方が唐突だったのでしょうか?
難しいものですね。
○凛さん
いえ、彼女を出したのはどちらかといえば目的ではなく手段(ケイ救出+Gメン参加への問題提起)だったのですが、やはり説得力に欠けていたでしょうか。
まだまだ未熟みたいですのぅorz
○whiteangelさん
美智恵さんは策士ですからねぇ。うまいこと言われてその気になってるだけかも知れませんな(ぉ
○KOS-MOSさん
や、いろんな面で予想を裏切れてよかったです。でもちょっとは成長を喜んであげてもいいかとw
○鋼鉄の騎士さん
ヒドスw
しかしやはり師匠がいいと成長も速くなりますからねぇ。
策士なところまで受けつがないといいんですがー。
○読石さん
カーミラは今回は目立ちませんでしたが、ノスフェラトゥ編はまだ続きますので期待してて下さいませー。
シロは実年齢を考えればもうすっごい大器といっていいかと(ぉ
○XINNさん
>シロ
彼女が横島君に惚れたらタマモとの仲が心配ですなぁ。獣っ娘同士仲良くなるといいのですが<マテ
>賛美歌13番をリクエストしてやる!
ちょ、いたいけな女の子の弱点を突くとは何という!
でも聖職者になった今のカーミラには効かないような気がします(^^;
>シロVSカーミラ
シロは実年齢はケイと同じくらいですからねぇ。やはり実戦経験とかは足りないようです。
○まさやんさん
>フラグを立てつつマジギレ超狼(長老)に折檻される
横島君がやりそうな事ですなぁw
種族間戦争の引き金にならないといいのですがー。
>そして吸血悪魔を倒し〜〜
横島君の前途は本当に多難ですねぇ。
まあ日頃ハーレムな幸せを満喫してるのですから、このくらいは問題にならないような気もしますがw
○流氷さん
>「人狼のよーに〜」
横島君は人狼族に負け犬だなんて思い切り反撃されそうなこと言いませんですよー。あれは言葉通りの意味で、細いながらもシロ再登場への伏線でありました。
>シロ
確かに連絡は必要でしたねぇ。原作19巻では長老がちゃんと手紙を出してましたが、やはりシロはまだ子どもという事でしょうか。
>カーミラ
恋する乙女にも困ったものです。しかし横島君にくっついてれば、放浪生活送るよりずっと幸せになれるのは間違いないですしねぇ。
>横島は魔鈴の好感度上昇を狙っているようですが〜〜
彼は「全裸美女で満員の(以下略)」なヤツですから、夢に向かってひたむきに走っているのでしょう。今回は失敗しましたがw
おっしゃるように前後左右に美女美少女を侍らせてる状況でもやるというのが常識を超えまくってるところですがw
○チョーやんさん
何もそこまで驚かなくてもーw
○ハルにゃんさん
>シロ
猫はともかく鹿は狩ってたのではないかと。スペアリブ食べながら野生とか狩りとか言っても説得力ありませんしw
でも原作では肉料理は上手に作ってましたから、もしかしたら本当に狩り&生肉食いは未経験だったりしてw
>ケイ
まあ仕方ないですよねぇ。カーミラもまったく無罪とはいいがたいですし。
>美衣さんと魔鈴さん
原作ではエミたちはかなり長時間囚われてましたが、トイレはどうしてたんでしょうかねぇ<マテ
>しかしシロが横島に懐いていないってのも斬新ですね〜
は、今回は人間関係はいろいろ原作と変えてますから。
シロタマが仲悪いのはまさに本能なので変えようがありませんがw
でも横島君はサンポしなくて済むので幸せかも知れませんねぃ(ぉ
>つ【ケイ君】
確かに実年齢は同じくらいですけど、見た目的にはシロがショタという事になってしまうのですがー!ww
○トトロさん
タマモはカーミラや愛子にはまだ自分が九尾の狐である事をバラしてませんからねぇ。一介の妖狐では高位の竜神には見劣りするのは仕方無いかと。
もっともヨーロッパ人であるカーミラが九尾の狐のことを知ってるかどうかは分かりませんが(ぉ
○ナナシさん
>対Gメン
そういう面も確かにあるのですが、考えることは他にもたくさんあって、さすがのカリンと小竜姫さまも苦慮しているようです。
○UEPONさん
>そこ「な」童の方がいい気もします
うーん、それだとあまりに言い方が古風すぎるような。
>ピートと神父
関係が深い身ですから出したいという気持ちはあるのですがねぃ。せっかくなのでエリスも(ぉ
しかしここから3人も増やして私の筆力で扱い切れるかという問題がーorz
>美しい誤解、再びw
本当に恋する乙女は(以下略)。横島君と2人きりにしたら絶対一線越えちゃいますな。
カリンがいつまで出てられるかが勝負の分かれ目になるかも知れませんです。
>Gメン
救出作戦以外にも美智恵さんにはいろいろ相談することがありますからねぇ。しかし横島君は行きたがらないのが問題ですw
○HAPPYEND至上主義者さん
カーミラがGメンに行くかどうかは上記の理由でまだ断定しがたいところであります。竜神娘2人が何かたくらんでるようですがw
横島ファミリーが別行動をとるハメにはならずに済みそうですが、どうなるかはまだ分かりませんですよー。
○ぞらさん
>オカGの報酬
さすがにタダではないでしょうけど、原作での令子さんたちの反応や内部職員の給料との兼ね合いから考えると、日当1万〜10万円程度だと思うんですよね。横島君や雪之丞のような新人が1万円で、令子さんのような業界トップクラスが10万円。入札なんかやったら本当に六道事務所しか来なさそうです(^^;;
>ノスフェラトゥ
ブラドーもですが人間をナメてますからねぇ。城に居座ったりせず、美智恵さんが危惧したように居場所がバレないよう広範囲を転々と動き回ったら恐ろしい事になるんですが。
あと手ごわいのはバンパイアミストですな。原作ノスフェラトゥは使いませんでしたが、これをやられたら破魔札マシンガンもかわされそうですし。
ちなみに彼はいわゆる吸血鬼の弱点はありませんですよー。太陽も十字架も銀もニンニクも平気なすごいやつです。
○午前さん
カーミラの行為の犯罪性を考えるなら心神喪失より「期待可能性」が近いと思いますが、これだとたぶん情状は酌量されるけど有罪、つまり悪事だと判断されるでしょうから、おっしゃる通りタマモの主張には独善性があったかも知れません。
しかしタマモはまだ精神年齢14歳ぐらいですので、多少の身びいきは仕方無いかと思います。憎むべきは現場の下っ端より背後の大ボスだという意見自体は正しいはずですし。
あと誘拐しないために自殺を要求するのはちょっと酷かと思います。そこまで言われたらカーミラならずとも開き直るしかないわけで、「だったら手本を見せてもらおうじゃないか」という話にもなりかねませんし。
○風来人さん
>カーミラ
本当に恋は盲目ですが、原作ノスフェラトゥ編の横島君は悪霊を引き寄せる囮に使われ、しかも実際に寄って来た悪霊に頬ずりまでされたほどの人外キラーでしたので、これも仕方のないことなんですよーw
>シロが年上っぽく振る舞うのもめずらしいなぁ
普段子ども扱いされてるでしょうから頑張ったんでしょうなぁ。実にかわいいです。
>シロに指摘される横タマカーミラ
やっぱりこの3人だけじゃ万全とはいきませんですw
>オカG対策
頭脳担当もどうしていいか悩んでる模様であります。
ではまた。