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「光と影のカプリス 第160話(GS)」

クロト (2008-06-13 21:56/2008-06-19 21:09)
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「お、落ち着けタマモ! いくら美神さんでもこんだけ変装してりゃ俺たちだとは気づかんだろ。ここはとぼけて一般人のフリをして、スキを見て逃げ出すんだ」
「う、うん」

 横島たちは光秀の槍のこと等は知らないが、この状況なら機動隊だけでなくオカルトGメンもすでに動き出しているだろう事は容易に推測できる。令子はそこのトップの娘だし、辻斬り事件の時も参加していたから今回もかかわっているはずだ。つまり彼女に正体がバレたらGメンに引っ張り込まれることは間違いないわけで、ここは何とか逃走を図るしかないだろう。
 令子相手に脱兎をかますなど命知らずもいいところだが、正体がバレる前なら問題ない。タマモはこくこくと少し青ざめた顔でうなずいたが、そこへカーミラがちょっとバツ悪そうな顔で口をはさんで来た。

「でも私、昨日あの人と会ってますけど……」
「何ぃっ!?」

 と横島が思わず声をあげてしまえば、令子の顔もこちらに向く。むろんいずれは見つかるに決まっているのだが、たとえば幻術や変化でやり過ごすとかバンパイアミストで逃げるとか、そういう具体策を考える時間を奪われてしまったのは痛かった。
 亜麻色の髪の美女が、つかつかとこちらに歩み寄って来る。

「ふう、やっと見つけたわ……ってあんた、もしかして昨日の!?」

 令子は判断力や洞察力は優秀だが、目や頭に頼るタイプでもあるので横島とタマモの正体には気づかなかった。しかしカーミラは昨日令子と会った時とまったく同じ格好をしていたので、当然即座に顔と名前を思い出していた。
 令子はもともと、白井病院の病室の窓から見えたモンスターらしき連中と、彼らに追われて逃げた謎の3人組のことが気になって追いかけて来ただけである。多少距離があったから顔までは見えなかったので何者なのだろうかと思っていたが、まさかそれが顔見知りの吸血鬼だったとは!
 ただし彼女はノスフェラトゥに咬まれて、つまり下僕にされて連れ去られたはずである。それが今ここにいるという事は!?
 令子は即座に考えるのをやめ、ばっと後ろに跳び退ると同時に腰から神通棍を抜いて身構えた。カーミラも令子の行動に反応して素早く立ち上がっていたが、むろん戦うつもりはない。とりあえず両手を上げて、敵意がないことを示した。

「待って下さい。私はこちらの方にノスフェラトゥの魔法を解いていただいたので、あなたをどうこうするつもりはありません」
「……え!?」

 令子は「最強吸血鬼の支配魔法を解除した」という冗談のような話はにわかには信じられなかったが、現にカーミラからは殺気や戦意はまったく感じられないため、とりあえずこちらから攻撃するのは控えた。あの時はかばってくれたのだし、彼女を退治しても1文にもならないのだからあえてケンカを売る理由はない。
 それでもカーミラへの警戒は維持しつつ、チラリと眼を向けてその「こちらの方」の顔をよく見てみる。

「……変質者!?」

 今の横島を見た令子の最初の感想はそれであった。スーツはともかくアフロ・サングラス・マスクと奇ッ怪な取り合わせで、しかも幼女を連れている。これはもしかして、よく街の立て看板で注意喚起されている「痴漢に注意」というヤツではないだろうか?
 しかしカーミラの言葉が事実であれば彼はかなり優れた霊能者だという事になるわけで、証拠もないのに犯罪者扱いするのはまずいだろう。

「で、アンタは?」

 もっとも雰囲気的には未成年っぽい怪しい男に払う敬意など令子は持ち合わせていなかったようだが、男はその非礼を気にした風もなく、すっくと立ち上がるとそれなりにマトモな所作で自己紹介を始めた。

「俺はGSめざして修業中の霊能者で、横本光夫(よこもとみつお)という者です。こっちは妹の珠美(たまみ)といいます」

 さすがに横島も「ザ・奥さんズ」とか「政府の特務機関『バーベル』」とかいう怪しい単語を人前でしゃべるほどの激バカではなかったようだ。
 横島が名乗った偽名は自分の本名ととある漫画のキャラクターの名を混ぜ合わせたものだが、これなら令子も彼が横島だとは思わないだろう。ちなみにわざわざ「修業中」と言ったのは、素人が吸血鬼の支配魔法を解けるわけはないが、といって正直に「フリーのGS」だなんて言ったらGメンに動員される恐れがあるからで、こういう方面の才覚はあるいは令子以上かも知れない。

「横本……? 聞かない名ね」

 案の定、令子はちょっと訝しげな顔で首をひねった。
 仮にも吸血鬼の魔法を破るほどの術者なら少しは名が知れていていいはずなのに、業界トップの自分がまったく聞いた覚えがないというのは解せないのだ。まあ修業中の身だから表立った除霊仕事や売名行為をしていないと考えればおかしくはないけれど。
 この辺りは横島の狙い通りだったが、美神令子という女が彼の思惑の中に収まっていてくれるはずがなかった。

「でもちょうどいいわ。あんたたちも街のゾンビ騒ぎのことは知ってるでしょ、良かったら退治するの手伝ってくれない?
 特にカーミラ、あんたはノスフェラトゥと何か因縁あるんでしょ?」

 と平然と吸血鬼討伐に勧誘してくれたのだ。当然横島はあわてふためいて、

「いや、さっきも言いましたけど俺は修行中の身なんで、除霊仕事なんてできないですよ。つか初対面の人にそんなこと言われても困ります」

 と断ろうとしたのだが、令子はいたって平然と切り返してきた。

「大丈夫よ、名乗るのが遅れたけど私はGSの美神令子だから、私の事務所の従業員ってことにしとけば問題ないわ。
 私といっしょにいればカーミラが吸血鬼だって事がバレても除霊されずに済むし」

 初対面かつ正体不明の人間を令子が一時的にでも従業員扱いしようというのは、無意識に横島の正体に気づいていたか、少なくとも彼が自分に害をなす者ではない事をさとっていたからだろう。いやそうでなければ、いくら令子が傍若無人でもこんな強引な提案はするまい。

「あ、もちろんタダでとは言わないわよ。フンパツして時給255円払うから」
「いくら何でも今さらそんなはした金で働けるかあーーっ!!」

 令子の発言はやはり「横本」に横島の面影を見出してのものだと思われたが、横島がこんな叫びを返してしまってはもはや正体をバラしたも同然であった。

「………………。あんた、ひょっとして横島クン……!?」
「……あう」

 横島は全身からだらだらと脂汗を流したが、こうなったら覚悟を決めるしかない。

「無印猫だましーーーっ!」

 といきなり令子の顔の前で両手を打ち合わせる。タダスケと違ってサイキックな光は出せないが、前ぶれもなく目の前で拍手されれば大抵の人間は目をつぶってしまうものだ。令子もつい「わっ!?」と反射的に目を閉じてしまう。

「そして戦略的撤退ーーーっ!」

 横島はその隙にタマモとカーミラの手をつかみ、ものすごい勢いで反対側の出口に向かって駆け出した。令子は当然追いかけようとしたが、ノスフェラトゥとの戦いで痛めた背中がまだ治り切っていない状態では竜気走法に追いつくのは無理である。

「あ、あいついったい何考えてるのよ……!?」

 どういうわけであんな変装をして、しかも自分から逃げ出すようなマネをしたのか。またカーミラが一緒にいたのは何故なのか。令子の明敏な頭脳をもってしてもその謎はまったく解けなかった。

「でもとりあえず、ママには知らせておいた方がいいかもね……」

 その辺の事情はまた今度会ったとき吐かせるとして、今は美智恵に横島が東京にいることを知らせてやるのが先決だろう。戦力不足を嘆いていたから、彼とカーミラの存在を知れば喜ぶに違いない。
 しかし令子はいま携帯電話を持っていないので、公衆電話を探すため踵を返して元の入り口から公園を出て行った。


 美智恵はGメンオフィスの窓越しに見える安土城の天守閣を眺めながら、はあっと何度目かの溜息をついていた。

「まったく、どうしたものかしらねぇ……」

 その声がいつになく重いのは、あの城が出現してからGメンに状況を質問したり早期解決を要求したりする電話がジャンジャンとかかって来ているからである。伝染病とか細菌兵器だと思われていた時は誰も何も言ってこなかったが、「織田信長+安土城」でオカルト絡みだと認識されたため、マスコミや一般人からの問い合わせが来るようになったのだ。
 美智恵としては十分な戦力が整うまでは動きようがないのだが、電話をかけてくる方にはそんな事はわからない。美智恵自身が応対するとそれこそ仕事にならないので事務員に任せていたが、いろいろ言われたらしく胃が痛そうな顔をしていた。

「……やっぱりそろそろ何かしないとまずいかしらね。でもゾンビたちの処置はGS協会に依頼済みだし、といって安土城に伊達クンと2人で突入というのは無理があるし……」

 それなら何かで時間稼ぎをして、令子たちが復帰するなり夜になってブラドーが活動可能になるまで場を持たせるしかあるまい。具体的にはどうしようか、と美智恵が頭をひねっていると、私物の携帯電話から呼び出し音が鳴り響いた。

「はい、美神ですが……あ、令子? え? え? 本当に!?
 ……はあ? うーん、あのコも相変わらず何考えてるのか分かんないわねぇ……まあいいわ、とにかく教えてくれてありがとう。……ええ、それじゃね」

 といった感じで美智恵が喜んだり驚いたり呆れたりと百面相しながら電話を切ると、退屈そうに机の上に足を乗せていた雪之丞が声をかけてきた。

「支部長さん、何か新しい情報でも入ったのか?」
「ええ。令子からなんだけど、どうやらこの近くに横島クンがいるらしいのよ」
「本当か!?」

 横島の名を聞くなり、雪之丞は椅子を回転させて体ごと美智恵に向き直ると目を輝かせて詳しい話を聞く態勢に入った。彼が来ればカリンとタマモも来るはずで、5人体制になればようやくこの退屈な待機時間から解放されて安土城に乗り込めるからである。

「ええ。それにさっき話したカーミラさんも一緒らしいから、来てもらえれば一気に戦力3倍増だわ。でも何か奇妙な変装してて、令子に正体バレるなり逃げ出したらしいのよ」

 美智恵も今まで連絡が取れなかった横島が発見されたのは嬉しかったのだが、彼が何を考えてそんな奇行をしているのかはやはり想像もつかなかった。しかしそれは本人に聞けば分かる事だし、病気とかでないのならぜひ参戦してもらいたい。

「だから探して連れて来てほしいんだけど、頼めるかしら? ウチのウルトラ見鬼くん貸すから」

 横島のそばにいた幼女というのはおそらくタマモであろう。吸血鬼も一緒だというのなら、いくら妖気を抑えていてもウルトラ見鬼くんなら確実に追跡できる。
 とはいえ徒歩では令子の二の舞になりそうだし車の中で見鬼くんは使いづらいが、雪之丞なら空を飛べるから理想的だ。
 雪之丞に断る理由はない。二つ返事で承知した。

「わかった、任せときな。首に縄つけても連れてきてやるぜ」
「……なるべく穏便にね?」

 基本的にGメンが依頼する仕事は難度が高い割に報酬が安い、つまりは美味しくない仕事である。雪之丞のようにこれから売り出そうという人間にはハクになる事もあるが、令子やエミのようにすでに十分名が売れているGSや、横島や魔鈴のようにGS志願でない者には意味がない。
 だから美智恵が仕事を頼むときは先方の良心や個人的な情義に頼るしかないわけで、あまり強硬な態度をとって気分を害されては困るのだ。いやいや来た人間にやる気のない態度を見せられては、当人の戦力が当てにできないどころか周りの足を引っ張りかねない。
 直属の部下が大勢いればこんな悩みは抱えずに済むのだが、「TVヒーロー」も司令塔役となるとなかなか気苦労が多いものだった。

「ああ、わかってるって。じゃあちょっくら行ってくるぜ」

 本当に分かっているのかどうか、雪之丞はいたってアグレッシブな顔つきと口調で請け合うと、さっそく見鬼くんを片手に窓から飛び立っていくのだった。


 その頃ノスフェラトゥは飽きもせず、安土城の最上階の回廊で日光浴しながら400年ぶりの血と肉に舌鼓を打っていた。

「うみゃー、どえりゃーうみゃー! このたっぷり効いたニンニクの匂いがこたえられんぎゃ!」

 冬だとはいえ日光の下に堂々と顔をさらし、首には金の十字架や銀の弾丸のネックレスをジャラジャラと下げている。世間一般の吸血鬼のイメージを根底からくつがえすような、まさに最強の吸血鬼の名を冠するにふさわしい凶悪な存在であった。
 もっとも彼は「キーやん教」を信じているわけではない。単に昔自分を倒しそこねたヨーロッパの悪霊祓い師に対する当てつけのようなものである。
 ジョッキいっぱいに注いであった血を一気飲みして、ぷはーっと満足げな吐息をついた。

「それにしても妖怪の血がこんなにうみゃーとは知らなかったな。おーい蘭丸、おかわりちょ!」

 もう大人3人分くらいの食事をぺろりと平らげたにも関わらず、ノスフェラトゥは満腹するには程遠いようだった。階下の家来に声をかけて、血と料理の追加を要求する。
 蘭丸はお召しに応じて即刻回廊に現れたが、その表情は少々曇ったものだった。

「御館様、恐れながら申し上げます。料理の方は何とでもなるのですが、血の方は今これ以上抜きますと贄(にえ)どもが体を壊すおそれがあるのですが……」

 蘭丸は別に美衣や魔鈴の健康を気遣っているわけではないが、彼女たちが血の抜きすぎで衰弱してしまったらそれ以上上質の血は採れなくなる。いくら精のつく料理を食べさせても造血作用が2倍も3倍も速くなるわけではないので、彼女たちの血を長期的に楽しみたいのなら少し控えるようにと進言したのだった。
 が、食欲の方も最強な吸血悪魔は良い顔をしなかった。

「蘭丸、この城では主のワシに、食事の制限をさせるだぎゃか!?」

 と恐ろしい顔をしてみせたノスフェラトゥだが、蘭丸の言葉が正しいことは理解していた。物理的に無理なことは、どう叱ろうが頑張ろうが無理なのだ。
 しかし2人分の血ではやはり足りない。ならばここは発想の転換を試みるべきであろう。

「……まあいいぎゃ。じゃあ食後の運動代わりに、ワシみずからちょっと獲物を探してくるでな、留守番は頼んだぎゃ」

 といきなり軽い調子で立ち上がった主に、蘭丸は思い切り顔色を変えた。

「な、何を仰いますか御館様。そのような雑事に天下人たる御館様が手を汚されるなどと」
「しかしカーミラのヤツはやる気がにゃーから仕事が遅いし、おみゃーはまだケガが治っとらんぎゃ。ならワシが自分で行くしかなかろーぎゃ?」
「そ、それは……」

 痛いところを突かれた蘭丸がぐっと押し黙る。確かにゾンビの料理人の監督くらいはできるものの、「力ある妖怪」を大ケガさせずに制圧して連れて来るのは今の蘭丸には無理だった。
 しかしノスフェラトゥはそんな蘭丸の心事をさとっているのかいないのか、

「まあそう難しく考える事はにゃーぎゃ。それともおみゃーはワシがまた人間どもに後れを取るとでも思っとるだぎゃか!?」

 そう言われては蘭丸に返す言葉はない。深く頭を下げて、主君を送り出す言葉を口にした。

「め、滅相もございません御館様。それでは僭越ながら、御館様がお戻りになるまでこの城をお預かりさせていただきます」
「うむ、では頼んだぎゃ」

 ノスフェラトゥはやはり軽い調子でそう言うと、背中からコウモリの翼を出して安土城から飛び立った。


 横島は脱兎の勢いで公園から走り去ると、さっきとは少し違ってタマモを小脇にかかえてカーミラの手を引っ張るという体勢で500メートルほども走ってから、ようやく2人を解放して軽く息をついた。

「タマモ、美神さんはまだ追って来てるか?」

 すると狐娘は目をとじて聴覚と嗅覚に神経を集中し始めたが、やがて目を開くとちょっと心配そうな顔で答えてきた。

「大丈夫、追って来てる気配はないわ。でもよかったの? 美神さんにあんなコトしたら後が怖いわよ」

 確かに横島が令子を会話で納得させることは非常に難しいが、だからといって彼女に猫だましを食らわせた上で逃げ出すなど、シバいてくれと言っているようなものである。大丈夫だろうか?
 むろん横島は張本人だけに、その可能性は痛いほどに想像できた。

「まーな……でもさっきはあーするしかなかったんだよ。
 でもまあ美神さんも鬼ってわけじゃ……いや鬼だけど、直接仕事のジャマしたってわけでなし、本気で怒るほどの事じゃねーだろ」

 たとえば横島が令子の仕事のターゲットを意図的に逃がしたとかいうのならダーツの的にされたりするかも知れないが、今回は仕事の応援依頼を断って逃げたというだけの事である。まして今は彼女の丁稚でもないのだし、それほどヒドい折檻はされないだろう。
 などとブルーな会話をしている横タマの傍らで、カーミラが不思議そうに首をかしげていた。

(……美神さんという人はそんなに怖いんでしょうか?)

 少なくとも昨日会った時は横島が怖がるほどの人物だとは感じなかったのだが、吸血鬼退治の仕事に誘うのに「時給255円」なんて不可解な契約条件を提示してくる辺り、やはりタダ者ではないのかも知れない。
 しかしノスフェラトゥと戦うために精霊石の穂先を持った槍を使おうとしていたくらいだから、それほど守銭奴というわけではないと思うのだが……そういえばあの時ノスフェラトゥが「光秀」という人名を口にしていたが、あれはもしかして何か特別ないわくのある武器なのだろうか?
 カーミラがそんなことを考えていると、タマモがまた口を開いた。

「だといーけどね。それよりこれからどうする?」

 やってしまったことをうだうだ悩んでいても仕方がない。狐娘が頭を切り替えてそう訊ねると、横島はしばらく考えてから、

「どーもこーも、予定通り安土城に行くしかねーだろ。美神さんがいたってことはGメンはまだ安土城に突入してないってことだけど、ずっと行かずに放っとくわけねーからな」

 さっきの襲撃の件で、少なくともヌルがこの事件にかかわっているのは明らかになったから尚更である。ただその前に知っておきたい事があった。

「……っと、忘れるとこだった。カーミラ、昨日美神さんに会ってたってどーゆーことだ?」

 もしそのことを事前に聞いていれば、もう少しマシな対応ができたはずだ。別にカーミラを責めるつもりはないが、大事なことなんだから教えておいてほしかったとは思う。
 横島がそう言うとカーミラは心持ちうなだれて、申し訳なさそうな顔で釈明を始めた。

「すいません、まさかあの人が横島さんと知り合いだなんて思わなかったものですから。さっきは保護妖怪の件と直接関係なさそうなことは簡単に済ませた方がいいと思ったんです」
「え? あ、そっか、そりゃそーだよな。ごめんな」

 しかし言われてみればその通りで、横島は素直に謝罪した。すると少女は何も気にしてないという風に頷いて、

「いえ、気にしないで下さい。それよりどうしましょう、今から全部お話ししましょうか?」

 カーミラはこの際だから美衣と魔鈴のこともここで話してしまおうかとも思ったが、今は長話している場合じゃないとも思う。それで横島の判断にゆだねたのだが、ふと頭上に何かの気配を感じた。
 その一瞬後、3人から5メートルほど離れた路上に何かプラスチック製の箱のような物が落ちてきて「ガシャン」という耳障りな音とともに砕けて破片を散らばらせる。

「な、何だ!? って、これは見鬼くんか? つーかあと5メートルずれてたら脳天直撃だったじゃねーか」

 とその破片を見て横島は青ざめたが、タマモとカーミラは逆に見鬼くんが落ちて来た方向を見上げて驚きの声をあげていた。

「伊達さん!?」
「ノスフェラトゥ!?」
「……何だって!?」

 2人の声につられて横島が空を見上げてみると、確かに全身黒っぽい悪魔のような風貌をした男とTVで見た時代がかった服を着た男が派手な空中戦を演じていた。見鬼くんはおそらく雪之丞が落っことした物であろう。
 そしてノスフェラトゥの方はカーミラが戻らないのに業を煮やして、みずから妖怪を捕らえに出て来たのに違いない。

「正月から何してんだあのバトルジャンキーは!?」

 トラブル体質の自分でさえ、ラスボスと外で遭遇なんて度外れたマネはしなかったのに。さすが戦闘狂、俺たちにできないことを平然とやってのける。別に痺れも憧れもしないけれど、というか今はネタで遊んでいる場合ではないだろう。
 横島の視線の先で雪之丞がお得意の連続霊波砲をぶっ放すと、ノスフェラトゥが右手に持った大きな扇子でびしばしびしっと跳ね飛ばす。ついでお返しとばかりに突き出された左手から強烈な魔力の波動が放射され、魔装の戦士を木っ端のように吹き飛ばした。

「おおっ、強え!?」

 さすがに最強吸血鬼というべきか、魔装モードの雪之丞をああも軽くあしらうとは。どうやら普通に戦ってはとても勝ち目はない強敵のようだ。
 などと横島が驚いたり怯んだりしていると、隣の吸血鬼少女が鋭い口調で声をかけてきた。

「横島さん、私たちはまだ見つかってないようですけどどうしますか!?」

 ノスフェラトゥが城を出て1人でいる今こそ、彼を打倒する最大のチャンスである。ぜひ突撃してケリをつけたいところだったが、空中で格闘なんかしたら思いきり目立ってしまう。ここは横島か、できれば小竜姫の判断を仰ぐ必要があるだろう。
 すると今まで黙っていた小竜姫が事態の重大さを察したのか、ちょっと困った様子で話に加わってきた。

「そうですねぇ……確かに今は好機ですし雪之丞さんを見殺しにしたくはありませんが、さすがに街中でノスフェラトゥと空中戦をするのはまずいですからね……」

 小竜姫が超加速を使えばTVカメラにすらさとられずにノスフェラトゥを倒す事もできるのだが、仮にも「人界駐留の神族の代表」として、バレなきゃいいなんて悪どいマネはできない。というか神界にも魔界にも情報収集のエキスパートはいるので、本当にバレずに済むかどうかすら怪しいのだ。やはり小竜姫自身が出るとかカリンに装具を貸すとか、そういうゴッドパワー全開な攻略法は今は控えるべきだろう。
 小竜姫の見立てではノスフェラトゥの魔力の強さはタマモ以上で、肉体的なパワーも横島やカーミラより上だ。素手の雪之丞1人で勝てる相手ではないが、どうしたものだろうか。

(うーん、野郎のために命張ってあんなマッチョとやり合うなんてイヤだし、ここは目立つのはダメって事で逃げよーか?)

 一方横島はそんなヘタレかつ友達がいの無いことを考えていたが、さすがに口には出さなかった。誰かが先に言ってくれれば尻馬に乗れるのに、と煩悶(はんもん)しつつまた上を見上げてみると、雪之丞がノスフェラトゥの魔力波でまた吹っ飛ばされるのが見えた。

「ああもう、何でアイツは勝ち目のねー相手にあーもほいほい突っ込めるんだ! さては魔装術で頭が溶けたか!?」

 空飛ぶ速さは雪之丞の方が上みたいだからさっさと逃げればいいものを、何故いつまでもねばっているのか。横島はそう思うのだが雪之丞はジャンキーの本能が暴走したのか何かの責任感でも感じているのか、ノスフェラトゥの周りを飛び回っては霊波砲で攻撃し、その度に反撃で傷つくことを繰り返していた。
 咬まれないよう接近戦は避けるくらいの判断力はあるように見えたが、それでも横島的には理解しがたい愚行らしく、ぶんぶんと頭を振って小声で独り言をつぶやく。

「俺はぜってーあんなのとマジゲンカなんてしたくねーけど、逃げようって言ったら小竜姫さまとカーミラに見損なわれそーだしな。うー、どーすりゃいいんだ」

 モノローグの内容はやはり邪であったが、実は横島は空中戦をせずに雪之丞を援護する方法を1つだけ思いついていた。しかしそれを言う気にもなれず唸っていると、横からタマモがちょいちょいと袖を引っ張ってきた。

「横島、どうするの……?」

 その眼は別に横島に戦えとも逃げようとも言っておらず、ただ早く方針を決めるようさとしていたに過ぎなかったが、そう言われてついに横島は覚悟を決めた。

「どーするって、見捨てるわけにもいかんだろ。タマモ、人狐一体だ!」
「へ? な、何で!?」

 唐突な要請にタマモは目を白黒させたが、それに応じる横島の説明は意外にしっかりしたものだった。

「ああ、おまえだったらここからでもノスフェラトゥ攻撃できるだろ? でもおまえが自分でやったらおまえに反撃が来るから、人狐一体であいつの目をごまかすんだよ」

 タマモは火力こそすぐれているが防御力は低いので、ノスフェラトゥに狙われたらひとたまりもない。しかし横島の武具のフリをしていれば彼女自身は目をつけられずに済むのだ。
 むろん代わりに横島が標的になるわけだが、それについては横島は当然のこととして疑問は何も抱かなかった。

「で、俺は霧で身を隠してその陰から狙撃するって寸法だ。これならノスフェラトゥもTVカメラも俺たちのことそう簡単には気づかんだろ」

 人狐一体をやっていればつくる霧が1人分で済む上に、移動する時もいちいち打ち合わせる必要がないのでお得なのだ。それでノスフェラトゥをかく乱したら、状況に応じてカーミラに雪之丞を回収してもらうなり何なりして退散すればいい。彼女も霧の姿になれるから、救出役にはうってつけである。
 すると当のタマモより先にその有効性に気づいた小竜姫が、身を乗り出さんばかりの勢いで(角モードなので勢いだけだが)賛成意見を出してきた。

「さすがですね横島さん、そういうせせこましい作戦を考えることにかけては本当にすごいです。タマモさんさえ良ければ私も反対はしません」
「……」

 しかしその台詞は褒めているのかケナしているのか分からなかったので横島は一瞬口ごもってしまったが、とにかく責任者の了解は得たという事で主役の狐娘に顔を向ける。

「わかったわ、私は飛び道具で攻撃することだけ考えてればいいのね?」

 タマモはちょっと考え込むような顔をしたが、あえて拒否はしなかった。
 タマモは基本的に平和主義者だし横島がノスフェラトゥと戦うのを快く思っているわけではないが、彼が勇気を持って何かに立ち向かおうとする姿は好きだし、彼女自身友人を見捨てたいわけではないから。
 今回は香港の時と違って、移動と防御は横島にお任せできる。ナインテールの鞭も要らないのなら全妖力を狐火に集中できるわけで、それならノスフェラトゥにダメージを与えることも可能だろう。

「そだな。人狐一体・砲撃戦Verだ!」
「うん!」

 タマモが元気よく頷くと同時にその姿が消え、代わりに白い煙がぽんっと横島の上半身にまとわりつく。そしてそれも消えた後、少年の両肩の上には2門のバズーカ砲らしきものが乗っていた。

「おお、これはなかなかカッコいいな。この太くて硬くて暴れっ放しなビッグマグナムならヤツの心臓もブチ抜けそーな気がする」
「バカ言ってるとアンタの心臓撃つわよ!?」
「お、落ち着けタマモ、冗談だってば」

 横島がシリアスを続けられないのは相変わらずのようだ。タマモに怒られてあわてふためいている姿はGSどころか、その辺の気弱な少年にしか見えない。
 しかしのんびりしていると雪之丞がやられてしまうという危機感だけは残っていたのか、すぐに表情を引き締めるとまずはヒーローらしく、登場時の前口上と決めポーズを披露した。

「愛と勇気の合体ヒーロー、人狐一体ヨコタマン。推して参る!」

 ちゃきーん!
 なぜか2人のバックにまばゆい閃光がきらめき、美少女とお揚げのSD画像が乱舞する。カーミラは事態の急変についていけずあんぐり口を開けてボーゼンとしていたが、横島はそれには構わず少女を促して霧化させると、自分も電柱のそばにつくった霧の壁の裏に身をひそめた。

「まったくあのジャンキーめ、この貸しは高くつくからな。
 ……それじゃいくぞ、タマモ。笑撃のファイヤーブリット、撃てーー!!」
「誰が笑撃よっ!?」

 タマモが鋭いツッコミとともに放った2発の狐火弾は金色に輝く光の尾を残しながら宙を翔け、吸血悪魔の胸板に直撃して激しい爆音をとどろかせた。


 ―――つづく。

 雪之丞がGメンオフィスを出てからノスフェラトゥと出会うまでのくだりは次回に書く予定ですのでー。
 あとタマモが化けたバズーカ砲は、カナタ3巻でリョウが肩につけてたのをイメージして下さると分かりやすいかと。
 ではレス返しを。

○ばーばろさん
>ガーゴイル
 前回はあくまで前哨戦でしたから。でも大勢群れたらかなり恐い敵になると思うのですよー。
>ところでヨコシマ。ペ〇を認めろっ!
 自分は○リじゃないというのが彼の最後の矜持だったのに、なんて容赦のないお言葉!
 確かに足引っ張りなセコンドでしたが、その懲罰は厳しすぎかとw
>白い布の描写
 前回と同じシチュエーションですから、あえて控え目にしてしまいました。また別のシチュで見せてくれると思います(ぉ
>ザコソルジャーでも気は抜けない
 いや、あれは自爆されたらこちらもダメージが大きいという意味だったのですが。
 また説明不足で申し訳ないです。
>VS令子さん
 逃げました(ぉ
 問題の先送りといいますか、自分の首を絞めているだけといいますか。

○紅さん
 は、あれでは横島君ならずとも落ちるでしょう。ここまでの強者に育つとは筆者も思ってませんでした<マテ
>令子さん
 後が怖いですw

○あきらさん
 横島君にとってのラスボスはやはり令子さんかと。何しろ原作では10年もかけて攻略してたんですからw
 もちろんオカンも強敵ですがー! カーミラの発言によっては血を見る程度では済まないでしょうなw

○メルマック星人さん
>カーミラ
 筆者のキャラを気に入って下さってるようで大変うれしいですー。
 今はカリンと小竜姫さまが引っ込んでますので、活躍できるフィールドが本当に広いですね。今回は令子さんのことを知らないせいでちょっと会話に加われずにおりましたが。
>横島、うっかり連発〜〜
 当然バレましたw
 人外の運動能力は前からのことなのでいいのですが、逃げたので後が怖いですw
>某ハジケリスト
 むう、最近のジャ〇プは分からないのですorz
>パンツ見せてもらってもよろしいですか?
 誰のでしょうか??(^^

○星の影さん
 は、カーミラはもう精神的にはフラグ完成といっていいくらいです。後は現奥さんズとGMの壁を乗り越えるだけですな。
>最強(凶?)の敵
 今回は生き延びましたが、次に会った時こそピンチぽいですw
>魔鈴さんとミイさん
 相変わらず情報が入らないので、横島君はちっとも安土城に行く気になってくれませんです。困りました<マテ
 現奥さんズに文句を言わせないためにはアレでしょうか、やはり既成事実(以下略)。

○KOS-MOSさん
 カーミラの説明とかいろんな事は、ぜんぶ先送りにしました。次に会った時がとても心配ですが、それより巫女さんカーミラは絵面も非常に良さそうですな(ぉ
 今回はあまり有効打を出せませんでしたが、毎回ではかえって効果が落ちるというものですし、次の機会をお待ち下さいませ(ぉ

○moonhunterさん
 みなさんカーミラに非常に好感を持っていただけてるようで、作者としてとても嬉しく思っています。ぜひ横島君の境地をめざして今後ともがんばって下さいませ<超マテ

○HALさん
>カーミラ
 はい、彼女は筆者の当初の予定を大きく超えて成長しましたので、タマモ1人で防ぐのはかなり厳しくなってきました。まあ今回は最大の敵を迎えていたのでそれどころじゃなかったのですがw
 ただ小竜姫さまとGペアレンツにしてもカーミラを退治しろとか追い出せとかいう話はできないでしょうし、どんな裁定を下すべきか悩むでしょうな。
>精霊石の槍を使い渋ってミスった件
 いやあ、実はカーミラは令子さんが渋ってる場面では彼女のそばに居なかったので、その重要な事実は知らないのですよー(第150話)。とりあえず令子さんが普通ではない事は教えてもらいましたけどw
 しかし口封じって、いくら令子さんでも……するかも(ぉ
>士爵
 はい、ナイトのことであります。トップが男爵ですから、ナンバー3なら士爵くらいではないかと考えました。

○whiteangelさん
>カーミラ
 横島君との戦いのような状況で本気出せる性格じゃないですからねぇ。その点今回はエネルギーまんたんで、精神的にもやる気いっぱいでしたから。
>VS令子さん
 逃げ(以下略)。
 鬱憤晴らしが倍加しないといいんですがー。

○Tシローさん
>カーミラ
 そうですねぇ、もっと冷静な目で観察しないと後で泣きを……見ることはなさそうなのが問題ですな(ぉ
>吸血鬼の魅了
 お互い魅了をかけ合うって……恐るべき強敵ですな。現奥さま〜ず3人がかりでもヤバそうですよ!?~(°°;))((;°°)~
>最大最強の敵
 次会った時が最期にならないと良いのですがー!
>仮面のGSガイ・カンクロー
 おお、期待しております!

○7ryaさん
 カーミラを気に入っていただけてうれしいですー。
 令子さんとの本格的な絡みは先送りされてしまいました。

○パフさん
>最大最強の敵
 横島君にとっては令子さんですが、奥さんズにとっては確かに令子さんやノスフェラトゥよりカーミラの方が怖いですな。悪気どころか善意しかないので扱いに困ってますw
>恋愛模様
 は、今後ともがんばりますのでよろしくですー。

○チョーやんさん
 は、筆者も巫女さんカーミラ見たいです(ぉ
 まあ横島君は根っこからあーゆーヤツだということでひとつw 今回はタマモに攻撃させないために自分が矢面に立つのを当たり前のように考える漢っぷりも見せてますし。
>VS令子さん
 ボコることに正当性を与えてみました<マテ

○影法師さん
>GM
 母親なら何か言うのは当然ですからねぇ。
 どう切り抜けるのか不安ですな。
>キーやん教
 あくまでフィクションですから!

○山瀬竜さん
 はい、横島君は本当にトラブルと縁があります。本人は平穏無事にえろす三昧で暮らしたいんでしょうけど、宇宙意志は残酷なのですw
 令子さんはあくまでラスボスです。仲間だなんてぬるい感傷を持ってはいけないのです!<マテ
>カーミラ
 はい、恋する乙女の盲目ぶりにも困ったものですw
 当人同士のフラグは完全成立したようなものですし、あとは現奥さんズとGMさえ押し切れば……うーん、かなり難しそうな(^^;
>カーミラの過去に横島君が関わっていたとも取れる描写が
 ええっ、そんなのありましたか!?
 間違いなく初対面なのですが……よろしければどの場面だったか教えていただけますでしょうか。
>時間移動
 カオス&マリアがいないから中世編はなし、アシュ編がないから平安時代編もなし……うーん、いろいろオミットし過ぎですかねぇ(^^;

○Februaryさん
 横島君たちは令子さんからは逃げましたが、結局ノスフェラトゥと関わるハメになりました。まあ横島君ですから仕方ないですよねぇw
>ノスフェラトゥ
 天井めりこみにするか○神家の一族にするか……悩ましいところです<マテ

○ふぁるさん
 は、今回もまた別のバトルを仕込みましたですよー。今度はザコじゃありませんので!
 あと4階から飛び降りて平気だったのは、単に空を飛べるからです。描写が足りなくてすいませんでしたm(_ _)m
>カーミラ
 強烈な恋する乙女補正がついてますから!
>VS令子さん
 逃げ(以下略)。

○遊鬼さん
 は、今回はノスフェラトゥも登場してようやく本格的な戦いになってきましたですよ。長かった(ぉぃ
 カーミラはもうほんとに恋する乙女というしかないですねぃ。
 令子さんにはもちろんバレました。でも横島君ですから仕方無いと思いますw

○XINNさん
>生け贄な性職者
 まあ筆者的にもそんな感覚でいるんですが、ほんとに羨ましい話ですな(ぉ
>令子さん
 シバきはまた次に会う時をお待ち下さいー。
>クローネちゃんHだけで生きてけますか?
 それじゃ吸血鬼じゃなくてサキュバスですがなw
 横島君ならできそうなところが恐ろしいですがー。
 でも奥さんズがえろいのもそのせいだったとは、なんて極悪な男なんだ横島ってやつは!
>あれ?どっちにしても同じ結果?
 まあ、横島君とお仕置きは切っても切れない関係ですからw

○ツインガンナーさん
>美神さん
 逃げたらかえって罪が重くなるんですよねw
>カーミラさん
 は、横島君は本当に男冥利につきるヤツです。

○読石さん
 横島君とカーミラは上にもありますが、もうお互いに魅了かけあってるとしか思えませんですw
 自殺の罪で吸血鬼化というのはWi○iにもあるんですが、いくらGS世界でも全員が吸血鬼化するとは思えませんので、特に素養のある者だけがそうなるのだと思います。さすがにキーやん本人とか天使とかは関わってないでしょうけど。
>VS美神さん
 はい、勝てるはずなんですがなぜか誰もそういう結末は想像しないようでありますw
>タマモさんがツボでした
 そう言っていただけると出番少なめながらも書いたかいがありますですー。

○風来人さん
>カーミラ
 ゴスロリメイド……素敵ですねぇ(ぉ
 本当に巫女さんになるのは何年も先の話ですから、とりあえずメイドさんとして仕えるというのもアリですが……本当になったらいろんな人たちが黙ってなさそうなw
>ハニワブラック
 あら、懐かしいですのぅ……彼は自爆「させられる」役どころでしたけどw
>美神さん
 さて、横島君はいつまで逃げ続ける事になるのやら。

○流氷さん
 横島君は普段は一般人より臆病ですからねぇ。よくGS助手なんて危険なバイト続けられたものです(ぉ
>平和愛好家
 そうですねぇ。中心の横島君がそうなだけに、似た者同士が惹かれてるのかも知れませんな。
>5〜6年後先のようなのでその間どのように過ごすのか
 宮司になる勉強しながらGSして建築資金貯めるというのが順当な線ですが、横島君のことですから予定通りにいくかどうか微妙ですねw
>ゴスロリ服と巫女装束どちらも捨て難い
 まったくですo(_ _o)
>令子さん
 やはり敵、の線が濃厚ぽいですが、さて?

○トトロさん
 そんな、花も恥じらう美少女に年増だなんて。ここは年上と言ってあげるべきでは(^^;
 ボケてないのはやはり吸血鬼だからでしょうな。ノスフェラトゥもボケてませんし。

○らうーるさん
 はじめまして。長いのが1番の取り柄な本作ですが、今後ともがんばりますので宜しくお願いいたします。
 カーミラは確かに現奥さんズとはタイプが違うので、対策には苦労しそうですな。しかも猛女ですしw
 でも負けるな、ファイトだ僕らのタマもん!

○kさん
>カーミラ
 横島以外は、というより完全に敵とみなした場合は、ですねー。魔鈴の時も傷つけないようなやり方してましたし、基本的には暴力好きではないです。
>タマモ達の嫉妬の付け
 横島君の気を引くためのさらなるサービスになるか、見せしめとしてお仕置きになるか、どちらになるんでしょうねぃ。
>VS令子さん
 さすがの令子さんも、いきなり訳もなく折檻はしないかと。今回訳ができてしまいましたがw

○やっちゃんさん
 いえ、やはり令子さんであります。
 本文で書いた通り、病院の窓から見たという流れですので。

○UEPONさん
>病院ですか?
 はい、原作では夜ごろに看護婦さんたちがゾンビにされてましたから、お昼の現在はどちらにせよ避難区域からは外れております。
>たったの100mで竜気走法の横島君に追いつくとは〜〜
 GS世界でも吸血鬼は怪力ですからねぇ。ブラドー編ではエミがマリアとタメ張ってましたし、そのパワーを走りに生かせば可能なのではないかと。
 当然素で彼女より速く走れるのは……韋駄天くらいなものでしょうかw
>「美しい誤解」
 これも人外キラーの力の一環といいますかw
>不意を打たれたのにすごい判断力ですね〜〜
 はい、いろいろハードな経験してるのでその辺のスキルは高いです。
 おっしゃる通りこれでタマモはますます不利になりました。あとは2号さんと3号さんの奮闘に期待するしかありませぬ。
>フラグ立てまくり
 まったく、ついさっき会ったばかりだというのに何て不謹慎な!(ぉ
>自殺の罪で吸血鬼になった〜〜
 この辺りは「カーミラ」と「吸血鬼」のW○kiにもあるのですが、たぶん素質のあるごく一部の者だけが吸血鬼化するのだと思います。
 罪人全員が吸血鬼化したらおっしゃる通り大変なことになりますし。
>事件が終ったら互いの事をもっと詳しく話した方が良いでしょうね
 横島君にお仕えなんてされたら困る人もいますし、お話はきっちりするでしょうなw
>大佐の台詞
 なるほど、あの大佐のいうことを全部採用することもないですからね。
>渋鯖男爵邸
 確かにあの家、広い部屋多いですね。
 しかし1階は仕事場や物置きにするとしても、2階と3階と屋根裏で7部屋あれば10人は住めるわけで、横島君の大奥御殿としては十分な広さですな。横島のくせにー!(ぉ

○冬に咲く雪だるまさん
>白馬の王子様
 まったくですね。しかも横島君が淫獣であることを知っての上での事ですからもう処置なしですヾ(´ー`)ノ
>吸血鬼
 吸血鬼というのはキーやん教に対するアンチテーゼみたいなものらしいですね。だから十字架に弱いと言われたりしますし。
>道真公もそうですね〜〜
 キーやん教は色欲に対しても厳しいですし、横島君は西洋の天使ではなく東洋の竜神族になれてラッキーでしたw
>カーミラ
 そうですねぇ、彼女が性格悪かったりとか横島君を奪うとかいう行動に出ればタマモたちも反撃できるんですが、まったく敵意がないのでこちらも攻撃できないんですな。
 まさに強敵です。

○ハルにゃんさん
 お車は納車されましたでしょうか? 事故らないように気をつけて下さいね(^^;
 タコノニコフは一応ナンバー3ですから、ゲソさんとザコモンスターの中間みたいな感じだと思っていただければ。ナンバー2とかナンバー4も似たような感じです(ぉ
>カーミラ
 は、雪之丞とは次回辺りで顔合わせそうなので、また性懲りもなくバトル挑むかも知れませんですなw
>鋭い脚技で〜〜
 気が合いますねぇ<マテ
 前スリットのスカートですから、抑える場所はお股の辺りで正しいですし<さらにマテ
>これってもう準奥さんの領域…?
 あとは生け贄の儀式さえヤっちゃえばバッチリです!
 奥さんズとしては自分もデレるか腕力で阻止するか難しいところですな。

○HAPPYEND至上主義者さん
>カーミラ
 今の彼女は素手の格闘しかやれませんから、そちらは非常に強いです。
 それも単にパワーを振り回しているのではなく、力を技で使いこなしてるところを読み取っていただけたようで嬉しいです。
>横島君の巫女
 悪人でもない女の子にヒドい罰なんて出来ないヤツですからねぇ。Hな罰は山ほど下しそうですが、それも無理やりじゃないですし。カーミラにとっては幸せな選択といえるでしょう。
>タマモはカーミラに対して〜〜
 しかも助けてもらってますから、敵視するのは難しいですな。
 まあ追い出すつもりはないんですが、保護妖怪までで阻止するか、4号まで攻め込まれてしまうかが今後の見どころでしょうか<マテ
>カーミラさんは美神に同行する事になりそうな気がします
 いあ、横島君が自分に惚れてる娘をむざむざ亜麻色のあくまに引き渡すはずがありませんですよ!w
 しかし世論誘導は確かに必要ですし、どうなる事やら。
>カーミラさんはまだ横島がついこの間まで〜〜
 はい、本当の竜神さまが自分を助けて保護者になって血をくれて見初めてくれたんだと思ってます。だからこそ簡単に「お仕えする」なんて発想がでてきたわけですね。
 むろんいずれは本当のことを話すんですが、それはそれで、横島君の非常識な素質に驚いて好感度アップという可能性が高いんですがw

○Jさん
 過分なご賛辞恐縮であります。
 そちらさまもぜひ頑張って下さいませ。

   ではまた。

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