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「光と影のカプリス 第159話(GS)」

クロト (2008-06-07 20:54/2008-06-09 18:22)
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 屋上に飛び込んできたのは、人間サイズにつくられたガーゴイル(動く怪物の石像)が4体である。街で行動させることを考慮して背中の翼は外し、コートや帽子や手袋や靴を着せて遠目には人間に見えるよう装っていた。
 それがどうやって地面から屋上まで飛んだのかというと、ランドセルのように背負っているガス噴射器によるものである。この下面から圧縮空気を噴き出す反動により、ごく短時間ながらこの重たい石像を宙に浮かせることができるのだ。
 そして彼らの目的はといえば、むろん横島たちの抹殺である。ヌルの指令でノスフェラトゥの護衛をしに行く途中だったのだが、やけに霊力が高い人間、つまりGSらしい者がいたので行きがけの駄賃に倒して行こうとしているわけだ。
 数が4体しかいないのは、目立たないようにという配慮である。少数のグループをいくつか作って巡回させる事で、安土城に侵入しようとするGSを見逃さないようにするという考えでもあった。
 ただしガーゴイルやリビングメイルにはまともな知性がないので、先ほどの騎士風の男の配下の兵士たちがリーダー役として1グループに1人ついている。もちろん今この場にもちゃんといて、ガーゴイルたちに続いて屋上に飛び込んできた。これで敵は計5人である。

「な、何だこいつら……少なくともゾンビじゃねえな。ヌルのモンスターってヤツらか!?」

 横島たちにはヌル陣営のそんな内幕は分からないが、彼らが自分たちを攻撃しようとしていることは分かる。しかし小竜姫の推測によれば彼らは官公庁などを攻撃して人間側の対応を遅らせるのが目的のはずなのに、いったい何を考えているのだろうか?
 それはそうと、彼らはなかなか手強そうだ。ほぼ全身を服で隠しているから正体は分からないが、この岩のような重量感だけでもザコとは言いがたいだろう。最後に現れた1人だけは大した事なさそうだけれど。
 こんな時、横島がすることは1つしかない。

「戦略的撤退ーーーっ!!」

 そう、タマモを小脇にかかえて逃げ出したのだ。ためらいもなく後ろのフェンスを飛び越えて、そのまま地上に落ちて行く。

「よ、横島さん!?」

 前衛の任務を果たすつもりで前に出ていたカーミラが思いきりあわてた顔で振り向いたが、その時にはもう彼の姿はその場所からは見えなかった。

「カーミラ、あんたも早く来いよーっ!」

 という横島の声だけが、エコーのように遠くから聞こえてくる。カーミラはもうわけが分からなかったが、彼が去ってしまった以上、自分だけがここにいても仕方がない。

「はっ、はいっ、今行きます!」

 カリンや令子だったら怒って突っ込みを入れるところだが、やはりカーミラは恩人に対しては素直で従順だった。攻撃態勢に入ろうとしていたモンスターたちを打ち捨てて、横島を追いかけて走り去っていく。

「ちょ、おまえら、いきなり逃げるか!? ええい、追え、逃がすなー!」

 妖怪退治を生業にする者が、魔物を前にして一太刀も交えずに逃走するとは。リーダー役の兵士は驚いたが、みすみす逃がしてしまうのもシャクなので追いかけることにした。
 あるいは彼らは霊力が高いだけの一般人でGSではないのかも知れないが、4階の屋上から平然と飛び降りただけでもタダ者ではないわけだし、やはり始末しておくべきだろう。

「クケェェッ!」

 ガーゴイルたちが一声鳴いて応答し、横島たちを追ってフェンスを乗り越える。リーダーの兵士もそれに続いて飛び降りた。


「……何あの連中? どー考えてもただの人間じゃなさそーだけど……?」

 隣の大きな建物の窓から亜麻色の髪を持った女性がその騒ぎを見下ろしていたが、横島たちも兵士たちもそれに気づくことはなかった。


「あ、あの、横島さん……どうしていきなり逃げたのですか?
 あのくらいの相手なら私1人で十分対応できますけど……」

 100メートルほど走ってようやく横島に追いついたカーミラが、いかにも不思議そうな顔で少年に話しかける。
 カーミラの見立てでは、あのモンスターたちは先に現れた4人はガーゴイルかゴーレムのたぐい、後で来た1人は人間型の使い魔のようだった。ガーゴイルは石灰岩(せっかいがん)製だとすると推定体重は170キロくらい、それが普通の人間並みのスピードで動けるのなら確かに一般人にとっては脅威だが、吸血鬼である自分にとっては何でもない。よほど特殊な製法で強力につくってあれば別だが、そんな気配は何も感じなかったし。
 もう1人の使い魔の方も人間の格闘家と同レベルにしか見えなかったから、横島と自分が逃げねばならないほどの敵ではなかったはずだ。
 すると横島はタマモをお姫さま抱っこにかかえて竜気走法で走りつつ、器用にカーミラの方に首だけ向けて答え出した。

「ん? だって俺たちの仕事はあーゆー下っ端とケンカする事じゃねーんだし、ムダな争いは避けた方がいーだろ?
 それにほら、あそこであんな重そーなのとやり合ったら、床が抜けるかも知れんじゃねーか」
「……あ」

 カーミラは横島にそう指摘されて、初めてその可能性に気づいた。
 確かに170キロの石の塊と派手に立ち回ったり床に叩きつけたりすれば、コンクリートの床が抜ける事はなくても衝撃で下の階に何らかの被害が及ぶことはあるだろう。あるいは学校の時みたいに、誰かが騒ぎに気づいて様子を見にくるかも知れない。

(以前GSしてたって言ってましたけど、周りの状況もちゃんと見てるんですね)

 横島の意外な判断力に触れたカーミラは、また少し彼への好意を深めてしまった。実際には横島は被害が起きた時に弁償させられることを恐れただけなのだが、その辺りは欲目とか美しい誤解とかいうものである。

「でも逃げるだけでは後で面倒なことになりかねませんし、どこかで迎え撃つ方がいいと思いますけど。
 彼らを捕虜にすればヌルの内情を聞くこともできるかも知れませんし」
「んん……なるほど、それはいー考えだな」

 と今度は横島がほーっと感心した顔を見せた。
 確かにあのモンスターにメドーサとヌルのことを喋らせれば、危険を冒して安土城で探索をする必要はなくなる。横島には敵の正確な力量を看破できるほどの眼力はなかったが、カーミラが1人でやれるというなら問題ない。

「タマモ、それでいーか? おまえがいれば面倒な尋問なんかしなくても、GS試験の時に雪之丞に使った手でいけるからな。
 ……てゆーか、何でおまえガキの姿になってるんだ? どーせならもっと大人の、ボンキュッボーンになってくれればいーのに」

 横島はタマモにも意見を聞く辺りは感心なものだったが、しょせんは邪のようだった。もっともタマモにしてみれば、そうだからこそあえて子どもの姿になったわけで。

「私が大人の姿になったらあんたまじめに仕事なんかしないでしょ?」

 といつも通りの的確な突っ込みを入れるタマモだったが、こんな台詞を吐く以上、彼女自身はちゃんと役目は果たしている。

「……作戦はどっちでもいーわよ。でもあいつらを迎え撃つんだったら、もー少しゆっくり走った方がいいと思うわ」

 竜気走法で走っている横島に抱っこされている状況では、いくらタマモでも匂いで距離を割り出すなんて器用な芸当はできない。しかしモンスターたちの足音がだんだん遠くなっていっている事くらいは分かるのだ。
 連中を撒きたいのならそれでいいが、生け捕りにしたいのならスピードを下げて追いつかせてやるべきだろう。

「ん? そっか、確かに連中足は速くなさそーだもんな。
 じゃ、どっか人通りのなさそーなとこに誘い込むか」
「うん。ところでいつ降ろしてくれるの?」

 タマモは横島に抱っこされるのは嫌じゃない、というか好きだが、街中で堂々とというのはさすがに勘弁ねがいたい。ゾンビ騒ぎのことがTVで流されているからか誰かとすれ違うような事はなかったが、やはり何か気まずいような感じがするのだ。
 しかし横島はそんな乙女心に配慮するような男ではなかった。

「ん? そりゃまあ、逃げるのが終わったら降ろすけどな。でないと敵の攻撃のマトになるよーなもんだし。
 心配すんな、俺は○ドじゃねーから」
「……」

 横島の台詞の前半はまともだが後半で馬脚を現すというのはもはやデフォなのだろうか、気分を害した狐娘からの頭突きをあごに食らって煩悩少年は「んがっ!?」と一瞬よろめいてしまった。
 しかし女の子を抱っこしている状態で簡単に転んでしまう横島ではない。すぐに姿勢を立て直し、角を曲がって少し先に見えた何かの建築現場に駆け込んだ。
 元日の今日なら誰もいないだろうし、変装もしていることだから、多少の物損くらいなら自分たちが追及されるハメにはなるまい。

「……って、カーミラ変装させるの忘れてた……ま、しゃーねーか。
 とにかくあそこで迎え撃つぞ」
「はい、わかりました」
「……」

 カーミラのこの横島を目上として立てる姿勢は現奥さんズには無いもので、タマモは少しばかり心で冷や汗を流したがケチをつけるわけにもいかず、黙って横島の腕から降りる。
 それから10秒ほどして、ようやく追いついたモンスターたちが敷地の中に乱入してきた。

「ついに観念したようだな、まったく手間を取らせおって。
 だがもはや逃げ場はないぞ。ヌル様の親衛隊『暗黒騎士団』のナンバー3であるこの私、タコノニコフ士爵様が引導を渡してくれる!」

 ヌルは目立つのを避けている事とか、横島たちは観念したのではなく自分を捕虜にしようとしているのだという事とか、そういう重要な状況判断はこの士爵様とやらの脳みそではできなかったらしい。大仰に名乗りを上げると、剣を抜いて横島の方に突きつけた。
 もっとも自分が先頭に立っているのではなく、あくまでガーゴイルたちの後ろからという辺りが微妙にヘタレだったが、ヌルから見ればしょせんはザコソルジャーでしかない存在だからそれもやむを得ない事だろう。

「……」

 どうやらこのタコノニコフとやらはいろいろと内情を知ってそうである。
 カーミラは自分の目算が当たったことを喜んだが、それを口に出して敵を警戒させるようなマネはしなかった。無言のままゆらりと1歩前に出て、先頭にいたガーゴイルに襲いかかる。
 しかしガーゴイルも黙ってそれを待っているほどノロマではなく、機先を制して少女の顔にその鋭い爪を伸ばした。

「……っ! カーミラ!」

 横島がはっと顔を青くして叫んだが、カーミラ自身に動揺した様子はなかった。ガーゴイルの爪を上体をかがめてやり過ごすと、さらに1歩踏み込んで石像の右足の甲を踏みつける。左腕でその右腕をはね上げ、右腕は上に突き上げるようなストレートを顎に叩きこんだ!

「ギャラ○ティカ・クラッシュ!」

 吸血鬼の豪力で放たれた必殺パンチがまともにヒットし、しかも足を踏まれているため力を逃がせないとあっては、ガーゴイルの体がいくら硬くてもひとたまりもないであろう。石像の顎の部分がまるごと砕け、ついでに足首も折れて後ろに倒れた。脳の部分に設置されたコントロール用の魔法システムも破壊され、倒れたままぴくりとも動かなくなる。

「おお、すげー! やっぱ俺の時は手加減してくれてたんかな?」

 横島は少女の予想以上の強さに歓喜の声をあげたが、タコノニコフは逆に真っ青になってしまった。あわてて後ろに跳び退くと同時に、残ったガーゴイルたちに一斉攻撃を命令する。
 指揮官としてはちょっといただけない態度だったが、まあ今回は彼にも同情すべき点はあるだろう。横島たちは見た目には変な少年とごく普通の少女と幼女の3人組に過ぎず、しかも1度は彼らを見たとたんに逃げ出していたのだから。それがまさかこれほどの強者だったなんて、よほどの眼力がある者でなければ想像すらするまい。

「かっ、かかれガーゴイルども!」
「キシャーッ!」

 ガーゴイルたちにも「仲間」という概念があったのだろうか、怒りのこもった奇声をあげて三方からカーミラに躍りかかる。少女はいったんバックステップして包囲態勢から逃れると、素晴らしいスピードで右側の石像のさらに右に回り込んだ。

「……ッ!?」

 ガーゴイル(右)が驚いてカーミラに向き直ったが、遅かった。少女の回し蹴りで腰を強打されてぐらりとよろめく。
 ちなみに4倍近い体重を持つ敵を殴ったり蹴ったりしているカーミラが反動で押し返されたりしないのは、下から上に向けて攻撃しているからだ。つまり反動を地面に受け止めてもらうことで自分の体を固定しているのである。
 膝をついたガーゴイルの顔面に強烈な左ストレートをたたき込んで吹っ飛ばした。

「何あれ、ホントに強いじゃない……横島、あんたアレと1対1でやり合ってよく無事だったわね」

 タマモは見た目はきゃしゃで物腰も穏やかなカーミラがカリンに前衛を任されるほどの使い手だという話は今まで半信半疑だったので、こうして目の前で実演されて少し驚いてしまった。いや、横島が彼女に殴り殺されずに済んで本当に良かったと思う。
 少女の言葉はちょっと皮肉げな口調の、しかし恋人の無事を心から喜んでのものであったが、それに対する横島の返事は相変わらずピンク方向にずれまくったものであった。

「いや、だからあの時は手加減してくれてたんだよ。腹も減ってたみたいだし。
 つーかあの、蹴りを出した時のスカートのめくれ方がたまらんのだよな。さっきも白いのが見えたし」
「あんたってヤツは……」

 いろいろと台なしにしてくれる横島のアホっぷりにタマモはこめかみに井桁を浮かべたが、またしてもスカートの中を覗かれたカーミラはそれどころではなかった。顔を真っ赤にしてスカートの裾を手で押さえたが、残った2体のガーゴイルがその隙を逃すはずがない。

「ギョアアアアーッ!」
「―――! しまっ……!」

 横島の台詞があまりにも脱力的なモノだったのでつい緊張感が抜けてしまったが、これは戦闘者としてあるまじき大ポカである。カーミラはあやうく石像の鋭い爪で横から顔をつかまれるところだったが、なぜかその爪が彼女に届くことはなかった。
 腕を半分くらい伸ばした姿勢のまま、誰かに押さえつけられたかのようにぶるぶると指先を震わせている。もう1体は何かが足首の辺りに絡みついたらしく、バランスを崩して転倒していた。

「ふぇー、やばかった……あれでカーミラが殴られてたら後でカリンにどんなお仕置きくらってたか」
「てゆーか、あんたが余計なこと言わなきゃよかったんだけどね」

 手品のタネは言うまでもなく、横島の金縛りの術とタマモのナインテールの鞭である。いくらバカ話にかまけていても、後衛の仕事をさぼるほど愚かではないのだ。

「……! あ、ありがとうございます!」

 カーミラには横島とタマモが何をやったのかはよく分からなかったし、元をただせば今のピンチは彼ら2人のせいなのだが、それは咎めずにお礼だけを言う辺り、よほど横島への感謝の念が強いのだろう。そのせっかくの支援を無駄にしないためにカーミラは素早く姿勢を立て直し、速攻で反撃に移った。

「容赦はしません!」

 その言葉の通り、まずは転んでいた方のガーゴイルが体を起こしたところへ、その頭を両手でつかんで額にヒザ蹴りを打ち込んだ。相手が硬くて重いだけにとにかくパワーを逃がさないようにという意図なのだが、石の塊である敵にそんな攻撃をして平気な顔をしている辺り、吸血鬼という生物の頑丈さも大したものである。

「うわ、えげつな……」
「そだな、あんなの食らってたらいくら俺でも死んでたかも」

 少女の苛烈さにタマモと横島がちょっとだけ顔に縦線効果を入れたが、カーミラが実は必要とあらば全力での急所蹴りも辞さない猛女だということはまだ知らない―――が、まあ知らない方がお互いのためだろう。
 ガーゴイルの額が砕けてべこりとへこみ、機能停止して土の上にくず折れる。カーミラは石像が力を失ったのを確かめると、即座に最後の1体に襲いかかった。
 右前腕をぎちぎちに固定されているため身動きのとれないガーゴイルの背後に回って左手でその頭を押さえ、右拳で反対側から思い切り殴りつける。
 その一撃で頭部を砕かれた石像はコントロールシステムも破壊され、ただの彫刻に戻って地面に転がった。

「ガ、ガーゴイル4体をこうもあっさり……お、おまえらいったい何者だ!?」

 手下をすべて失って今や1人きりとなったタコノニコフが、「俺は夢でも見ているのか」といった面持ちで恐怖に声を震わせながら横島たちに訊ねる。
 ガーゴイルの体表面には薄めではあるが装甲処理を施してあるというのに、こんな小娘が素手で4体を秒殺するとは。日本のGSとやらは化け物か、というかこんなに強いのならさっきはなぜ逃げたのだろう。
 しかしカーミラはその質問には答えず、代わりに自分たちの意向だけを教えてやった。

「大丈夫ですよ。ガーゴイルは壊しましたけど、あなたは殺しませんから」

 それでも「ヌルのことを白状させる」とまでは言わなかったが、タコノニコフは不意にくわっと目を見開き、気迫に満ちた声で叫んだ。

「ふん、甘く見るなよ小娘! このタコノニコフ、虜囚(りょしゅう)の憂き目に遭ってまでして生きながらえたいと思うほど軟弱ではないわあっ!!
 暗黒騎士団万歳ーーーっ!」
「……!?」

 横島たちがその言葉の意味を理解する前に、タコノニコフは腰のベルトのバックルに手をかけた。その表面に描かれたハニワの絵がピカッと光る。

「はっ、まさか……!?」

 カーミラはそれでようやくタコノニコフがやろうとしている事をおぼろげにさとったが、もはや止めるのは間に合わない。とっさの判断で、後ろにいる横島ではなくタマモをかばうような位置に移動する。

「ま、まさかーーーっ!?」

 一瞬遅れて横島も気づいたようだが、こちらももう遅い。その声が終わる前に閃光がひらめき、爆風がはしって煩悩少年は隣家のブロック塀に叩きつけられた。


「うぅ、まさか最後に自爆しやがるとは……何てお約束なヤツ」

 横島は背中をしたたか打ちつけてかなりの傷を負っていたが、どうにか意識は保っていた。痛みに耐えつつ起き上がろうとしたところで、タマモとカーミラが心配そうに覗きこんできたのが視界に入る。

「横島、大丈夫……?」
「すいません、横島さん……私がうかつなことを言ったばかりに」

 カーミラの服が少し汚れている他は、少女2人にめだった外傷等はなかった。これはカーミラがタマモの前で踏ん張って爆風を受け止めたため、狐娘は吹き飛ばされずに済んだからである。
 吸血鬼少女は横島の方をかばうこともできたが、そうするとタマモがブロック塀にたたきつけられる事になるので、ここは体が弱い方を優先したという次第だった。

「ああ、何とかな……」

 横島はカーミラに手を引っ張ってもらってやっと立ち上がったが、別に彼女を責めるようなことは言わなかった。確かにカーミラが黙っていればタコノニコフは自決しなかったかも知れないが、それは予測しろと言う方が無理なことだし、自分ではなくタマモをかばったのはむしろ感謝すべき事だったから。

「だから別にあやまることねーよ。それよりタマモ守ってくれてありがとな、俺は全然動けんかったから」

 横島がそんなことを言いつつ辺りを見てみると、敷地は爆風のせいで建築資材やら何やらが散らかって惨憺(さんたん)たる状況になっていたが、タコノニコフの遺体は残っていないようだったのでさっさとこの場を去ることにした。ガーゴイルの残骸(ざんがい)は残っていたがこちらは壊れてしまえばただの石像なので、置いていっても別に後くされは無いだろうから。

「そうですね。大きな音を立ててしまいましたから、人が来る前に離れましょう」

 とカーミラも頷いて、横島に肩を貸して歩き出す。タマモも反対側の隣に立ってついていった。
 さっきのようにバンパイアミストと変化の術を使えばまったく人目を恐れずに移動できるのだが、どのみち横島の背中の傷が治るまでは安土城には乗り込めないので、とりあえず近くにあった小さな公園で一休みすることにしたのだ。
 元旦でゾンビ騒ぎの最中とあって、他に人の姿はない。横島たちはベンチに並んで腰かけて、はあーっと安堵の息をついた。

「やれやれ、ひどい目に遭ったな……今度出くわしたら相手せずに逃げよーな」

 まあ横島はこういう男である。次は自爆させずに捕えようなんて積極果敢なことを考えるタイプじゃないのだ。

「そーね。幻術にかかってる間に自爆しないとも限らないし、そーしましょ」

 タマモもそっち方面では似たようなものである。公園のすぐそばにあった自販機で買ったジュースを隣の2人にも手渡すと、横島の肩に上体をもたせかけてんくんくと自分の分を飲み始めた。横島がその肩に手を回して軽く抱いている様子もとても自然で、本当に気がねなく付き合えている恋人同士のやわらかい空気がただよっている。

(フフッ、何だか似た者同士って感じですね)

 カーミラはすっかり緊張感が抜けてしまっている横タマのやり取りを見てクスッと微笑んだが、彼女自身も多少脱力空間に引きずりこまれていたらしく、今この状況にはあまり関係ないことを頭に思い浮かべていた。

(……そういえば、あの猫又と魔女はどうしているでしょうか?)

 いろいろと斜め上な出来事が連発したせいで今まで忘れてしまっていたが、まだ無事でいるだろうか。
 まあノスフェラトゥはわざわざ精力がつくものを食べさせていたくらいだから、少なくとも健康を害して血がまずくなるまでは生かしておくだろう。それなら今日明日に殺されてしまう事はないだろうから、無理して今すぐ安土城に乗り込む必要はない。

(なら横島さんにはまだ言わない方がいいですね)

 美女2人が捕われて血を抜かれているなんて聞いたら、彼のことだからきっと取るものも取りあえず助けに行こうとするだろう。しかし自分の失態のために横島たちを危険にさらすわけにはいかない。
 といって今1人で行くことはできないから、美衣と魔鈴にはしばらく我慢していてもらうしかないだろう。ゾンビにされた人たちにも済まないと思う気持ちはあったが、今自分にできるのは横島たちに協力する事だけだからどうしようもなかった。
 むろん彼らが安土城に潜入することになったのなら、場合によっては2人が人質にされたり危害を加えられたりする恐れもあるからきちんと居場所まで教えないといけないけれど。

(……そういえば、以前にもこんなもどかしい思いをした事がありましたね。あれはいつの事だったでしょうか、昔のことすぎて思い出せません)

 確か父の領地に誰かが攻めてきた時のことだったと思うが、そのとき自分がまだ人間だったか吸血鬼になった後だったかすらあやふやだった。何しろもう1300年も前のことだから。
 ―――いや、今そんな大昔のことを考えても仕方がない。大切なのはこれからの事……とカーミラが頭を切り替えようとしたとき、旦那さま候補の少年が何度も自分の名を呼んでいる事に気がついた。

「カーミラ、どーしたんだ? さっきからぼーっとして」
「……え!? あ、いえ、何でもありません。ちょっと頭の中で状況を整理していただけですから」

 それはある意味本当のことだったが、毎度いらない時ばかり鋭い観察眼を示す横島忠夫という少年には、その言葉でごまかそうとした真実を隠し切ることはできなかった。

「そっか、それならいーんだけど。
 でももしノスフェラトゥ復活させちまったこと気にしてるんなら、そんなに思いつめなくていーと思うぞ? あんたが何もしなくてもどーせ復活したんだから」
「よ、横島さん……!?」

 横島の台詞のあまりのドンピシャぶりに、カーミラは一瞬思考停止して口をぱくぱくさせてしまった。まったくこの少年は、どこまで自分にやさしくすれば気がすむのだろうか?
 いや、彼は別にそんな大層なことを考えたわけではあるまい。ふと気がついたことを軽い気持ちで口にしただけなのだと思うが、狙ってのことではないからこそ、カーミラは身の内が震えるほど感動した。
 理屈としては確かに横島の言う通りなのだが、しかしそれを自分が主張したらただの責任逃れになるだろう。でも彼が初めからそう思っていてくれたのなら、もう思い悩むことは何もない。

「そうですね、ありがとうございます……とっても気が楽になりました」

 だからカーミラは心からの笑顔を見せることでそのやさしさに応えた。横島が照れてどぎまぎしているのとタマモが何かに怯んだような顔をしているのを見てくすりと口元を緩めつつ、せっかくの機会なのでもう1つ気になっていたことを訊ねてみる。

「ところで横島さんは今人界の高校に通ってるんですよね。卒業した後はどうなさるんですか?
 やっぱり小竜姫さんと一緒に修行場の管理人をするんですか?」

 カーミラは横島のことを初めから竜神として生まれた生粋の竜神だと思っているから、人界にいるのは研修か何かだと思っているのだ。しかしGS資格を持ってたり自分を保護妖怪にしたりするくらいだから高校を卒業したら人界を去って竜神界に帰るとは思えなかったので、ちょっと確認したくなったのである。

「ん? いや、今んとこ修行場に就職するつもりはねーよ。退屈そうだし、1度行っちまったら後戻りできねーからな。
 だから妙神山の麓(ふもと)に神社建てて、そこの宮司になるつもりでいるんだ。卒業してから宮司になる勉強して金も貯めなきゃいかんから、5〜6年くらい先になると思うけどな」
「へえ、そうなんですか……」

 横島の回答は生粋の竜神族としてはちょっとおかしなものだったが、カーミラにとってはさほど意味のある事ではないので気にしなかった。それより彼が神社の宮司になるのなら、その保護妖怪はどうすればいいのだろう。
 カーミラがタマモに顔を向けると、狐娘は当たり前のような口調で即座に返事をよこしてきた。

「私はもちろんついてくわよ。カリンと一緒に巫女さんすることになってる」
「なるほど、そういう事ですか……じゃあ私も巫女になればいいんですか?」
「んー、まあそーゆー事になるかな。愛子はともかく、あんたが1人で東京に居残るのはまずいだろうし。
 だからもし山奥で巫女さんやるのが嫌だったら、俺の保護妖怪になるって話は考え直した方がいいかもな。今ならまだ間に合うし」

 カーミラが妙神神社に来れば、その時点で彼女とも同居という事になる。なのに横島が彼女の問いにそんな答えを返したのは、なにぶん一生に関わる選択だから当人にも今1度しっかり考えてもらおうと思ったからだ。煩悩おバカにしては殊勝すぎる台詞だったが、吸血鬼少女は逆に1秒で了承の旨を伝えて来た。

「いえ、お邪魔でなかったらぜひやらせて下さい。まじめにお仕事しますから」
「そ、そっか……でも何でまた?」

 横島はカーミラがついて来てくれるのは嬉しかったが、その決断があまりに速攻すぎたので少し引いてしまったのだが、少女が話した理由は実に意外かつ切実なものだった。

「はい。私は自殺の罪で吸血鬼になった女ですから、私が育った『キーやん教』の世界ではどうしたって『反キーやん』の魔物なんです。でも竜神さまにお仕えする巫女になればもうそんなの関係ありませんから」

 妙神神社が祀るのは妙神山そのものであって、宮司にすぎない横島を祀るわけではないのだが、横島はそこまで詳しく説明しなかったので「妙神神社に住む神様」である彼が祭神だと誤解するのは仕方のないところだろう。
 日本の神道では怨霊や妖物すら神として祭り上げられると聞く。ましてえらい竜神様みずからに見初められたとなれば、吸血鬼が巫女になっても問題あるまい。そうなれば自分は呪われた魔物どころか、神に仕える聖職者だ。それに彼の巫女になれば恩返しもできるだろうし。
 生前信じていた「一神教」は捨てることになるが、自分を魔物扱いしてきた教義にいつまでも縛られることはないだろう。他人がどう思うかは知らないが、カーミラ自身の心はずっと救われる。

(りゅ、竜神「さま」!? お、お仕えする……!?)

 一方横島の方は不謹慎にも、その萌えワードに激しくハートをえぐられて鼻血を噴き出しそうになっていた。カリンとタマモも巫女さんになってはくれるのだが、カーミラのそれは根本的に意味合いが違うのだ。
 しかしさすがにすぐ正気に戻って鼻を手でぬぐうと、真面目っぽい表情をつくって少女の願いに応えてやった。カーミラはごく普段通りの口調で話しているが、その内容はギャグやエロでちゃかしていいものではなかったから。

「そっか、じゃあよろしくな。しっかりお仕事するよーに」

 とあえて軽い調子で返事をすると、少女もうれしそうに破顔した。

「はい、それじゃさっそく今日からお仕えしますから。がんばりますね」

 えらく気の早いことを言い出すカーミラだったが、横島的には実に喜ばしいことなのでヤボな指摘はしなかった。
 タマモは逆に指摘してやりたいと激しく思ったが、「自殺の罪」とか「魔物」とかいうヘヴィな単語を聞かされては軽率なことは言えない。彼女が「傾国の美女」として人間に追われたかっての自分と同じような思いをしてきただろうことを問答無用で理解させられてしまったから。

(こ、これは思った以上の強敵だわ……でも「お仕えします」なんて私のキャラじゃないし、どーしよーかしら……)

 というわけでタマモが顔には出さないように悩んでいると、公園の入り口から誰かが入ってくるのが目にとまった。
 亜麻色の長い髪と、人間としては最高クラスの霊力を持った美女である。タマモは会ったことは数えるほどしかないが、実に個性的な人物だったのでよく覚えていた。

「よ、横島、あ、あれ美神さんじゃない!? こ、こんなとこに何しに来た、ってゆーかどー考えても私たちが目当てよね絶対」

 いきなり最大最強の敵に発見された横島たちの運命やいかに!?


 ―――つづく。

 原作のガーゴイルは令子さんの神通棍を軽くはねのけてましたが、ここのガーゴイルは小さいのとそのぶん装甲が薄いので、原作のそれよりは脆いという事になっております。当然令子さんの神通鞭もそれなりには通用しますので。
 カーミラの「反キーやん」云々の話については、原作GS編のピートみたいなのをイメージして下されば分かりやすいかと。
 ではレス返しを。

○影法師さん
 はい、いかに貞淑な(?)カーミラも、恩義と好意と媚薬の3重攻撃をくらっては堕ちるしかなかったのでした。
 現奥さんズは媚薬盛られる日も近そうですなw

○紅さん
 来たのはヌルの手下ですが、時代が経ってる分だけ原作中世編よりパワーアップしております。方向性は間違ってますがw
>将来は安泰
 必ずしも4号でなくてもいいわけですが、横島君もカーミラも意欲はあります!
 タマモは今回押され気味でピンチです。どうなる事やら。

○晃久さん
 は、カーミラは横島君の血を飲む前から好感度メーターがすごい事になってましたから。だからこそ人外ホイホイなのです!
>ノスフェラトゥ
 出番そのものは原作と同じだけあるのですが、横島君がやたら引っ張ってくれるので相対的に登場頻度が下がりまくってorz
>煩悩魔竜の血を輸血したら
 うーむ、命を取るか貞操を取るか、難しい決断を迫られそうですなぁ(^^;

○ふぁるさん
 カーミラは今回もがんばってます。当初の予定ではここまで目立つ予定ではなかったのですが、まあ書いてるのが私ですし<マテ
 GSの吸血鬼はスキル多いですからねぇ。性格もいいので株が上がる一方です。
>魔鈴さん
 近づくと見せてまた遠ざかる、それがこの私(以下略)。
>それでもクロト様が書きやすいように書いてくださいませ〜
 ありがとうございます。素人なりにがんばりますのでこれからもよろしくです。

○JKさん
 はい、ここの横島君は煩悩パワーの実用化にかけては原作以上なのです!
>手榴弾
 はい、それとそのパロの迷宮ゲームですw

○遊鬼さん
 はい、カーミラがえろいのも郵便ポ○トが赤いのも、みんな横島君のせいなのです。
 戦闘はいわゆる前哨戦というやつで割とすぐ片付きましたが、舐めてかかると大ケガするのですよー。
>絶チルねた
 は、一応ここは「GS・絶チル板」ですし。
 横島君が何を解禁するのかは、むしろ問わずとも知れ切っているといいますかw

○チョーやんさん
>色々とアレな遺伝子がたっぷり
 確かにそうですねぇ……定期的に服用すれば一般人でもスーパーエリートになれるかも知れませんな。毒性に耐え切れれば(ぉ
>タマモンの苦労
 今回も苦労してます。カリンか小竜姫さまが出てれば楽なのですが、これも正妻の義務というものなんでしょうかねぇ。
>ノスフェラトゥ
 はい、ぜーんぶ横島君が悪いんです!
 まあいくら最強吸血鬼といっても、メドさんやヌルから見ればただの駒ですからねぇ。しかしここまで影薄い印象を与えてしまったとなると、どこかで見せ場を作らないとマズいような(^^;
>最後に出てきたヤツ
 単発キャラとしては美味しい役どころを持っていきましたw

○オルテンシアさん
>誘拐しまくった本人は〜〜
 いや、カーミラは別に被害者のことがどうでもいいってわけじゃありませんです(^^;
 今回フォローを入れてみましたがいかがなものでしょうか。
>メドーサ
 原作の天龍編ではイームとヤームを使って天龍をさらわせてましたが、ここでは2人の代わりにノスフェラトゥを使ったと考えれば原作の行動パターンとそう変わらないと思うのですがどうでしょう。
 あと南武編ですが、茂流田が「魔族の中に我々の科学技術に興味を持ってるヤツがいてね。その代理人とやらが接触してきたのさ」と言ってますので、単に霊体片をお金で売ったのではなく、高度な技術交換だったと考えられます。当然それなりの知識は必要でしょうから、現場の戦闘オンリーではないと思います。
>ヌル
 このSSでは彼は指名手配をかけられており、当人も「人目につきたくない」と言ってます。また彼の洗脳術は対象の理性をなくしてしまいますから、たとえば技術者である茂流田や須狩にかけたら役に立たなくなってしまうわけで、洗脳をかけるためにむやみに出歩くことはしないと考えてます。
>敵を引っ張りすぎな気もするので〜〜
 うーん、3つの話をまぜたせいですかねぇ……。
 難しいものです。

○ばーばろさん
 確かに小竜姫さまが霊圧解放すれば、横島君を壁に押しつけて圧殺するくらいはできそうですけどw
 そういえば冥子は最近出てないですし、小鳩も未登場のままですねぇ。GSは登場人物多いので、なかなかカバーしきれませんですorz というか350話って(^^;
>幸福のぶん以上の不幸が無いヨコシマ
 むしろ原作では幸福らしい幸福はほとんど無かったわけですがーw
 このSSはその救済企画だとでも思っていただければ(ぉ
>女性用バイ〇グラ???
 そんなストレートなw
 カーミラはある意味奥さんより萌えな地位を手に入れました。
>戦闘開始
 いやいや、そんなに甘い敵じゃありませんですよー。何しろ命を張ってますからっ!
 こうなるとザコソルジャーだからといって気は抜けないわけで、少しは緊迫感が出て来たのではないかと。

○KOS-MOSさん
 横島君に雷は落としてみたいですねぇ。今はいろいろ危険な台詞出す下地がありますからw
 敵はザコでしたが、安土城突入に向けた前振りみたいなものと思っていただければー。

○メルマック星人さん
 ねぎらいのお言葉ありがとうございますー。
>ヌルメド
 この2人にとってはノスフェラトゥもしょせんは使い捨てのザコにすぎませんからねぇ。最初からていねいなサポートしてあげるほど親切な性格じゃないですし。
 おっしゃる通りさすがなのかマヌケなのか判断に苦しむところでありますなw
>横島、変装する
 ヨコシマンは彼自身もですが同行するタマモとカーミラも恥ずかしいですからねぇ、どのみち却下だったでしょうな。GSガイもw
 その点○本は無難な選択ですが、怖い人に会ってしまったのでボロが出そうな気がしますw
>カーミラ、おかわりをする
 はい、まことにそんな感じですな。妙神神社にもついて来る気まんまんですw
>吸血すると吸われた相手がもの凄い快感を感じる吸血鬼
 そこまで美味しい設定を横島君に与えちゃダメですww
>美衣さんと魔鈴さんの事も知らぬまま
 横島君がもっとまともな性格なら教えてもらえたんですが、すっかり行動パターンを読まれておりますw
>オカG(最終的には美神親子)に見つかっちゃう!
 はい、見つかりましたw
 どう切り抜けるんでしょうねぇ?
>アフロとサングラス
 むう、すでに先達がいたんでしょうか。

○傍観者さん
 いや、ここの横島君は普通に第1話の時点から節操なしだったと思っているのですが……(^^;
 タマモとくっついた晩にカリンに「おまえとだったら浮気にはならない」とか言って迫ってますし、小竜姫さまには婚約する前からほいほい飛びかかってます。カーミラと愛子の場合はそれがたまたまうまくいきすぎただけと言いますか(^^;
 ただそっち方面以外ではタマモたちをとても大事にしてますので、それで違和感を抱かれたのかも知れませんね。
 ちなみにそんな横島君でも「普通の人間の女の子を4号にするつもりはない」(第143話)程度のモラルはありますので、おキヌや小鳩はやっぱり難しいですorz

○鋼鉄の騎士さん
 まあもともと横島君は神族より魔族寄りなヤツですからねぇ。小竜姫さまとカリンのおかげでやっと神族サイドに残れてると言いますか。でもゼ○スとかよりはマシだと思うのですよー(ぉ
 宇宙意志の修正はそのうち食らわしてやりたいですねぇ。原作みたいにw
>変身に関してですが
 期待を裏切れてよかったですv
 最強の敵を相手にどうごまかすのか、生暖かい目で見守ってやって下さいませー。
>同時に天変地異も怒りそうですな
 横島君は何回お仕置きされても懲りない困ったちゃんですからねえ……w

○whiteangelさん
 まあ横島君は素で変質者ですから、警察に捕まっても仕方ないといえば仕方ないのですがw
 媚薬効果はもう横島君だからと言うしか(ぉ

○ncroさん
 は、タマモは元とはいえ傾国ですから、男のことはよく分かっておるのですよー。それでも横島君の浮気を止めるのは難しいようですがw
>アフロ
 むう、何かこだわりがおありなんですか?

○Februaryさん
 敵はゲソではなくさらにその下っ端でしたが、ザコでも命を張れば大敵に一矢報いることはできるのですよー!
>メイド服の横島
 タマモたちは50メートルくらい離れて近寄ってきてくれなさそうですなw
>カーミラ
 今回も恐ろしい攻撃を繰り出しております。魔竜の巫女になったので、体を捧げて(以下略)。

○Tシローさん
 仮面のGSガイ・カンクロー……見た目的にはよく似てますな。メイド服にも抵抗ないでしょうし、ぜひやって下さい<超マテ
>媚薬効果
 絶対やりたがりますね、横島君はw
 奥さんズは恥ずかしがるでしょうけど、それがまたいいと言いますかw
>「何で俺の主人がコッチじゃないんじゃーーっ!!やり直しを要求するっ!!」
 まさに横島君、そして失言のせいでボコられるのも実に横島君ですなww

○山瀬竜さん
 まあしょせんは横島君なので、竜よりスッポンの方がらしいのではないかと(酷)。何にせよウケていただければ満足であります。
>美衣さん
 横島君のことですから、輸血して(中略)なこと考えるに決まってますからねぇ。タマモ1人で阻止できればいいのですがー。
>GSガイEYE
 横島君なら実現しても何の違和感もないですよねぇw
>スタイル抜群のドジッ娘
 むう、これは急いで魔鈴さんを救出しなくては!<マテ
 それとも峯千鶴さんにメイド服を着せてみるか!?
>混沌とした現状を横島君達がどう乗りきっていくのか
 一難去ってまた一難、大ピンチです!

○XINNさん
>『九龍(クーロン)Z!』
 むう、厄珍ならやりそうですなぁ。というか令子さん騙して飲ませそうです(ぉ
>デジャヴーランド
 あの支配人のことですから、ゾンビが目の前に来るまで営業してそうですな。客は来ないような気もしますが(^^;
>煩悩汚染
 まったくヒドい話です(o_ _)o
 カルピスですか? それはもうさらに強い効能があるんでしょうねぇ、きっと!!
>『素敵過ぎる姫様たち』
 我慢できなくなって自分から横島君にえろえろなおねだりをする姫様たち……うっわー、書いたら自分が悶えそう(爆)。
>アフロ
 再生するたびにもう1度燃やされているのですよー。すばらしいお仕置きですよねw
>職質
 警官より怖いヒトに会ってしまいましたw
>城の内部に霧を充満させれば
 なるほど、そんな手もありますねぇ。素じゃそんな大量の霧出せないからHなご奉仕してくれとか言い出しそうですけどw
>頬を赤くって、一体なんなんですか?
 乙女の秘密を深追いしちゃいけませんですよー。
 いずれ出す予定ではありますが!
>キャラが一人歩きしていて止められないのでしょーか?
 はい、もともと横島君なんて濃いキャラは私の手に余る強者ですし!

○読石さん
>カーミラ
 もともとえっちぃ系の素質があった上に相手が横島君ときては、もうどうにもなりませんです。ここまで来たら本当にお手つきは時間の問題のような(ぉ
>アフロでグラサンスーツ
 むう、やはり先駆者が……?

○星の影さん
 HP完成ですか。陰ながらご発展をお祈りしておりますー。
 女性だけでなく男性も使用禁止なお薬ですが、それを毎週飲むことになるカーミラはどうなってしまうのか……。
>あと二人+α
 現奥さんズがそこまで許すとは思えませんしねぇ。筆者は魔鈴さん好きなのですがー(ぉ
>ピート
 気にしないで下さい!

○kさん
 カーミラはこのままだと煩悩魔竜への生贄に捧げられちゃいそうで大ピンチです。本人嫌がってませんし(ぉ
>禁欲生活
 すでにHの味を知ってるだけに、どんな暴走をしてくれるのか筆者も怖いですw

○風来人さん
>怪人スッポン男
 確かにそっちの方が横島君らしいですよねw
 不死身効果を与えるなんてかっこ良すぎですし、煩悩の大家の跡取りには似合いませんw
>アイスキャンディー
 はい、もちろんミルク味のを舐めたりしゃぶったりピストンみたいに往復させたりと<マテ
>変装
 しかも元日ですから、もう露骨に変質者ですなw
>魔女っ娘なら変身はデフォだと思いますよw
 おお、実にすばらしい説得力!
 戦闘のときは光の中で全裸になってコスチュームチェンジしてくれるんですね!
 そういえばシロはまだ人狼の里に帰ったままなんですよねぇ……orz

○くろきさん
 はじめまして、大変よい物をありがとうございました。
 今後ともよろしくお願いしますです。

○UEPONさん
>なにがなんでも4号さんに
 今回は別アプローチで攻めてみたようです(違)。
 このシチュで禁欲のお仕置きとなれば、横島君がカーミラに「俺に仕える巫女さん=まるごと俺のモン」とかいって襲いかかるのは必至ですな。タマモはじっさい無碍にできない様子ですし、はたして横島君を抑え切れるのか!?
>原作で文珠をあまり(全然ではない)悪用しないのもそんな
 1度は悪用しようとしましたからねぇw
 でも《覗》くだけで済ませる辺り、立派なものだと思うのですよ。
>「当人と交渉してくれ」とは既に4号さんを認めた発言ですよw
 言ってる本人にはそんなつもりは無いんですが、やはり影法師だけに本体の意向に無意識に影響を受けてるようですのぅ。
 本当に横島君はタチが悪いですw
>霊能も横島君独自のような気がします
 金縛りと破術は本で覚えた程度のものですし、ヒーリングはおキヌも使うくらいですから、これだけなら横島君と特定されることは無いかと。
 でもカーミラが変装してないのはおっしゃる通りなので、令子さんには間違いなくバレるのですがーw
>魔鈴さんに近づきそうで近づかない
 はい、今回もやきもきして下さると嬉しいです(ぉ
>GSホームズ
 いえ、吸血鬼の設定については個人差とかハーフとかいう事で納得できるんですが、GS原作によればブラドー島を隠したのはブラドーで、その後島に来た最初の人間はヘルシング教授だったはずなのですよぅ。大佐の台詞と明らかに矛盾してるわけでして。
 まあ細かいことと言えば細かいことなんですがー。
>人工幽霊の家
 でもあの外観だと部屋数はかなりありそうに見えますよねぇ。3階建て+屋根裏部屋ですし。
 おっしゃる通り道具で埋まってるんだと思います。

○いずみさん
 はじめまして、今後ともよろしくお願いします。
 原作GSのような雰囲気をめざして書いていますが、もしそれを少しでも感じていただけたなら幸甚です。
 レスは確かに最近増えてきましたが、せっかく付けて下さるのに返事をしないのも何ですので……。

○流氷さん
>カーミラ
 は、三大欲求に加えて精神的な救済までもらえるわけで、もう絶対横島君から離れようとはしないでしょうな。しかし奥さんズもおっしゃる通りそう簡単に認めるわけにはいきませんから、まだ女の戦いは続きそうであります。
>変装
 いきなり令子さんに遭遇してしまいましたが、バレるかどうかは次回をお待ち下さいませー。というか横島君にゴスロリ(女装)はそれこそ職質されますがなww

○トトロさん
 ノスフェラトゥは原作でも実質令子さんと一騎打ちで負けましたから、おっしゃる通りメドーサから見れば初めからザコでやむなしだと思うのですよー。もちろん人間から見ればすごい脅威なわけですが。
 しかしそろそろもう1回出さないとまずいかも……虎扱いされる前に(^^;
>横島組も〜〜
 いざとなったら小竜姫さまがいるわけですから、こちらもやはり目の前の浮気問題の方が重大になってしまうんでしょうな。何しろ横島君ですから(ぉ

○ハルにゃんさん
 お仕事お忙しいのでしょうか? 健康には気をつけて下さいねぇ。
 安土城には行きませんでした。ホントにいつになったら行くんだろう……(ぉ
 美智恵さんたちはもちろん出て来ますとも! ユッキーもきっと!
>横島君の血
 は、私もたくさん欲しいです(ぉ
>そっちは変質者じゃないとでも?www
 横島君的には漢だったんでしょうねぇw
 筆者的にも漢なので問題なしです!
>DVD特典
 次のエイ○で明らかになればいいんですが。
>ドラゴ○エイジといえば
 緋○ネタを出せと!?
 でもあのまんが分かりやすい台詞や技が無いんですよねぇ。横島君に忠夫ビームなんてやらせるわけにいきませんし<マテ
 あるいはカリンに和服で日本刀振らせるか……ちょうど蘭丸が同じような格好ですしパンツとか出せそうですし<マテれ
>幸せリミッター
 は、タカ○には一層の奮励努力を期待したいですな。
 出たら1番で買いますよー(ぉ

○HAPPYEND至上主義者さん
 マリアですか、そういえばカオス&マリアはいまだに出てないんですよねぇ……。
 大勢を同時に扱えない未熟さが残念であります。

   ではまた。

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