プロフェッサー・ヌルは例の地下室で、金品を運んで来ては次の仕事に出向いて行く人造モンスターたちの姿を眺めて悦に入っていたのだが、その背後の壁際に設置されたスクリーンからアクシデントの発生を示すアラームが聞こえたのに気づいて我に返った。
「リビングメイル(命ある鎧)TFCO6364部隊の反応が全員1度に消えた……どうやら人間にもあなどれない者がいるようですね」
スクリーンの表示はそんな事を示していた。機動隊とかいう連中が持っている装備ではかすり傷程度しか付けられないはずなのだが、何が起こったのだろうか。
ヌルが首をかしげていると、部屋に戻ってきていたメドーサが声をかけてきた。
「それは多分、GSっていう連中だね。悪霊や妖怪と戦うのを仕事にしてる連中さ。
ひと口にクズといっても出来の良し悪しはあるからね」
メドーサは基本的に人間をバカにして見下しているが、だからと言って全ての人間が同程度だと考えているわけではない。しょせんクズでも強い方のクズならヌルのモンスターを倒すことくらいはできると考えたのだ。
するとヌルはちょっと不本意そうな表情を見せた。
「ふうむ、それはいけませんね……そんな者がいるのでは、ノスフェラトゥはあっさり倒されかねないじゃないですか」
さっきのニュースではノスフェラトゥは新都庁の屋上に「安土城」とかいう城をつくったという。実力を誇示したかったのだろうが、あれは自分の本拠地を喧伝しているようなもので、いずれそのGSとやらに乗り込まれて退治されてしまうだろう。
わざわざ手間暇かけて復活させてやったのだから、彼には少しでも長く踏ん張ってこちらの稼ぎを増やしてもらわねば困る。ヌルはしばらく考えた末、人造モンスターを都庁近くに派遣してそれとなくノスフェラトゥを守ってやることを提案した。
「そうだねぇ……」
それを聞いたメドーサも腕組みして考えこんだ。
ゾンビ騒ぎがここまで大きくなってしまっては、もはや天龍童子が妙神山修行場の外に出る可能性はない。つまり彼を暗殺する計画は中止であるが、どうせ中止になるのならその腹いせに、ノスフェラトゥを助けて人間どもをもう少し苦しめてやるのも一興だろう。
「ま、いいんじゃないかい? でも出しゃばり過ぎて足がつくようなマネはするんじゃないよ」
「ええ、わかってますよ。私も人目につきたくはありませんからね」
ヌルは相棒の警告にそう頷くと、部屋の片隅に影のように控えている男のそばに近寄った。
男は黒っぽい鎧を着た騎士風のいで立ちで、小太りだが剣の腕は立ちそうに見える。どうやらモンスター部隊の中隊長といった地位にあるようだ。
「今聞いた通りです。適当なモンスターを見つくろって連れて行って、ノスフェラトゥを影から守ってやりなさい。ただし彼には気づかれないようにね」
「はっ!」
男は短くそう答えると、すみやかに部屋を出て行った。
横島は家につくと、さっそくタンスをあさって変装用の服を探し始めた。カツラやボイスチェンジャーはどこかのデパートで買う(あるいは無断借用する)しかないが、上着とズボンはここで替えて行くべきだろう。
「どんなイメージにするかな? ヨコシマ星から来たとかゆーあのヒーローはまんま変質者だし、ここはやはり『それがこの俺仮面のGSガイ!』と漢っぽく決めるべきか……?」
「バカ言ってないで早く選べ」
「……」
せっかくたまには服装に凝ってみようと思ったのにパートナーに冷たく突き放されて横島はちょっとばかりヘコんでしまったが、そこでカーミラの顔色が少しすぐれない事に気がついた。
「カーミラ、どーかしたか? もしかして妙神山の霊気が体にさわったのか?」
「え? あ、いえ、そういう事ではないんですけれど」
吸血鬼少女は心配してもらえて嬉しいような、しかしちょっと困ったような複雑な表情でそう答えた。
カーミラは太陽やニンニクは平気だが、賛美歌だけは苦手である。ただそれも精神的なものだからいわゆる「聖なるエネルギー」は特に問題ないのだが、今調子が悪いのはそういう事ではないのだ。
「実はまだ体力が十分回復してなくて……その」
学校の屋上で横島に血をもらっていたのだが、途中で別の話になって打ち切りになってしまったのでまだ回復しきれていないのである。ただそれを言うとこのやさしい少年はきっとまた血をくれると言うだろうから遠慮していたのだが……。
「そっか、じゃあもう少し飲んどくか?
前衛任せるんだから体力つけといてもらわんと困るしな。つーかそれならそーと何でもっと早く言わんのだ」
とやっぱり横島は当たり前のような顔で訊ねてきた。
しかし考えてみれば彼の言う通りである。遠慮したせいで失敗してケガをしたら心配をかけてしまうし、まして横島を危険にさらすような事があってはならない。
「はい、それじゃお願いします」
「ん。飲み方はわかってるよな?」
「……はい。フフッ」
横島の相変わらずの煩悩おバカっぶりに、カーミラはくすりと口元を小さくほころばせた。
仮にもこれから最強吸血鬼のアジトに潜入するというのに、何というお気楽ぶりだろう。こちらの緊張感までいい感じに壊れてしまったではないか。
もっとも彼も1人だったらこんな暢気にはしてられないはずで、つまりそれだけ仲間を信頼しているという事なのだろう。その中に自分も含まれていたならすごくうれしい。
まあその辺は後で考えるとして、今はお言葉に甘えてエネルギーを補給させてもらうことにしよう。
「まー立って食事ってのも何だし、座ってにしようか」
と横島が壁にもたれて座ったので、カーミラも学校の時と同じように少年の脚の間に横向きに腰を下ろした。
横島が右手にハンズオブドラゴンを発現させ、左腕に引っ掻き傷をつくってカーミラの口元に伸ばす。
「ま、まー、何だ。好きなだけ飲んでいーけど、俺が干からびん程度にな?」
「フフッ……はい」
横島は自分から血の提供を申し出はしたものの、少女が自分の血をとても美味しそうに飲んでいたのをまだ覚えていたからか、腰は多少引けていた。カーミラはその正直さが何だか可笑しくてまた小さく笑うと、そっとその可憐な唇を彼の傷口につけ―――いや、キスした。
「んっ……ちゅ……んむ」
唇をつけたまま舌を出し、傷口に這わせたり絡めたりするようにして血を舐め取る。そのたびに少女の味蕾(みらい)にたとえようもない甘美な味とエネルギーが染みわたった。
(はあ……やっぱり横島さんの血、美味しいです……)
ただ竜族だからというのではなく、もっと別の何かが彼の血にはある。それが何かはよく分からない、というか彼のやさしい腕の中で血を飲ませてもらっていると、とても幸せな気持ちに包まれてしまってそんなこと考える気にもなれないのだけれど。
ただその光景を傍で見ている3人は、ちょっと違った感想を抱いていた。
「血を飲んでるカーミラさんって、何だかHな感じがしませんか?」
さすがに当人たちには聞こえないよう、ちょっと顔を赤くした小竜姫がぼそぼそと小声でタマモの耳元にささやきかける。するとタマモも同意見だったのか、こくこくと何度も頷いてさらに過激なことをのたまった。
「やっぱ小竜姫さんもそー思う? あれは血を飲んでるってゆーよりアイスキャンディー舐めてるって感じよね。何か顔ほてらせてうっとりしてるし」
「ア、アイスキャンディー!?」
と小竜姫がなぜかその単語にぼっと頬を赤らめる。何か変なことでも連想したのであろうか。
いやタマモは初めから「そういう意味」で言ったのだろうけれど。
「確かに咬んじゃダメとなったら舐めるしかないんだけど、普通は食事する時にあんな顔しないわよね……むむむ」
とタマモがますます警戒心を深めれば、小竜姫もまったくだと言わんばかりに頷いた。
「そうですねぇ、何だか私までどきどきして……じゃなくて!
横島さんは本当にカリンさんが言った通りの人外ホイホイみたいですから、今後のためにもちょっと教訓を垂れておく必要があるかも知れませんね」
今回の件はまあ仕方ないとして、この先またこんな事があっては困る。この際彼が2度と新しい奥さん候補を連れて来たりしないよう、しかるべき措置をとっておくべきだろう。
むろんタマモもそれに異論はなかったが、その方法は気になった。
「でも下手にお仕置きとかしたら、またカーミラさんがかばって逆効果になるんじゃない?」
「ええ、ですから彼女が口出しできないやり方……つまり、1週間か10日くらい禁欲生活を送ってもらうというのはどうでしょう。
私も残念ですが、この際やむを得ません」
どうやら小竜姫もいい感じに頭が茹っていたようだが、タマモも特に反対はしなかった。
「そうねぇ……それは横島にカーミラさん襲えって言ってるよーなもんだと思わなくもないけど、私とカリンがついてればどーにかなるでしょうし、いいかも知れないわね」
1週間くらいなら横島も本気でヘソを曲げたりはしないだろうし、お仕置きとしては適度だろう。あとはカリンだが、タマモが声をかけようとしたところで、ちょうどカーミラが食事を終えたのか横島の腕から口を離した。
正確には傷が治って出血が収まったからなのだが、吸血鬼少女は一応エネルギーが充足したのか、すっかり元気そうな様子で少年の顔を見上げた。
「ごちそうさまでした、横島さん……本当に美味しかったです」
ただしその頬はほんのり上気して瞳を潤ませ声も鼻にかかった感じで、何かもうラヴシーン真っ最中のようなとろけた表情をしていたが……いったい何が起こったのだろうか。
「お、おお……ど、どーいたしまして」
そして横島は一応普通に挨拶を返したものの、美少女にこんな色っぽい顔を見せられておとなしくしていられる男ではない。さっそく左手をその乳房に伸ばしかけたが、その指先が目標に到達する直前に影法師娘の金縛りの術で停止させられた。
「私たちの目の前で何を始める気なんだおまえは……いや、それよりちょっと気になることができた。私にも血を少しくれるか?」
「へ? あ、ああ、いーけど」
横島は一瞬どつかれるかと思って首をすくめたが、どうやらそうではなかったようだ。カリンの要求の理由は分からないが断る理由もないので、横島はもう1度竜の手を発現させると左腕に切り傷をつくって少女の方にさし伸ばした。
「これでいーか?」
「ああ、数滴もあれば足りるからな」
とカリンは指の先で傷口をなぞると、そこについた血をじーっと凝視し始めた。さらには横島に竜珠を出させ、本気モードで霊視を行う。
「あの時は単に空気に流されただけだと思ったが、カーミラ殿の様子を見ているとどうもそれだけじゃないような気がしてな……」
どうやらカリンはお仕置きよりそちらを優先したという事らしい。ぶつくさと呟きながら指先についた血を見つめていたが、不意にさっきの横島のように体を「九」の字に曲げて床にうずくまった。
「ど、どーしたカリン、何がわかったんだ!?」
「カリンさん!?」
まだぼーっとしているカーミラと彼女を抱っこしたままの横島は動けなかったが、タマモと小竜姫があわてて両側から助け起こす。
カリンは別に身体的にどうこうということではなかったらしく、周りが自分を心配しているのに気付くとすぐに体を起こして立ち上がった。
「ああ、すまない。ちょっとばかりショックな、いやある意味想像通りな内容だったものでな。本当にまったく、この男ときたら……」
と横島をジト目で見つめる。カリンにとっては当り前の反応のようだったが、当人にしてみれば理由も教えずにそんな目つきをされても困る。
「だから何なんだよその内容って」
と横島がさらに唇をとがらせると、カリンはため息をつきながら解説を始めた。
「ああ……ひと言でいうなら、おまえの血には媚薬と霊力回復薬と強壮剤を合わせたような効能があるんだ。おまえの竜としての特性……煩悩パワーと九頭竜の神通力とヒドラの再生能力が混じってるんだな。
もっと簡単に言うなら、スッポンの血の強化版というところか」
なるほどこれならカーミラが美味しがるのも当然だろう。こんなとろけたような表情をしているのも。
もっとも学校でのことはあくまで横島への感謝と好意が前提にあっての事で、血の効果だけで体をさわるのを許したのではない事はカリンは十分承知していた―――まあもし彼女がそんな軽い娘だったのなら今すぐお引き取り願うところだが。
ただカリンはこんなことを当人の前で口にするほどデリカシーのない娘ではなく、代わりに煩悩野郎へのクギ刺しを始めた。
「ただし惚れ薬とは違うから、学校の女子に飲ませてもおまえのことを好きになったりはしないぞ。というか悪用したらタダじゃ済まさないからな」
「…………」
カリンが一気にしゃべり過ぎたせいか横島はすぐその内容が理解できない模様だったが、やがて頭の中で整理し終えると少女の警告など聞いていなかったかのような浮かれっぷりで歓声をあげた。
「おおっ! それはつまり、俺の血があの国宝と同じ、いやそれ以上の効能を持つってゆーことなんだな? そーなんだな!?」
「……そうだ。まあ『今のところは』あそこまで強烈な効果は出ないが、薬効があるという点ではずっとマシな物だといえるな。
ただし分かってると思うが、この事が誰かに知られたらおまえが人間でない事もバレるだろうからな。今の暮らしが大事だったら他人に一服盛るようなマネはするなよ」
カリンとしてはこのおバカな本体が媚薬な血を使って悪事を働くのも心配だったが、その結果起こることについてはもっと心配だった。だから噛んで含めるような懇切さでその危険性を解説してやったのだが、意外にも横島は非常に物分かりが良かった。
「わかってるよ。そんなズルしてHしても嬉しくないし、後でバレたらヒドい事になるからな。
……でも当人が承知しててのプレイだったらOKだろ?」
ただその台詞の後半はやっぱり邪だったが、カリンは「そんなズルしてHしても嬉しくない」というひと言で満足したのか、そこは苦笑するだけで流してやった。
「まあその辺は後で当人と交渉してくれ。私はおまえが問題を起こさずにいてくれればそれでいいから。
それじゃカーミラ殿も満腹できたようだし、出発の準備に戻ろうか」
「そだな、どーせ行くなら早い方がいいんだし」
カリンの言うことはいちいちもっともである。横島はまだぽーっとしているカーミラを影法師娘に預けると、タンスの前に戻って再び衣類をあさり始めた。
やがてその手の中に、小山事務所に勤めていたころに1着だけ買っていたスーツがおさまる。
「おお、これなら普段の俺とはだいぶイメージ変わるな……。
そーだな、超度7のスーパーGS『ザ・奥さんズ』を率いる若き俊才、皆○忠夫って感じでいけるかな? 携帯電話型の通信機で『奥さんズ、解禁!』と指令するとピンクなご奉仕をしてくれるんだ」
「……」
タマモたちは横島の性格を知った上で恋の告白をしたのだからある程度の助平やおバカは許容範囲内なのだが、ここまで突き抜けたアホっぷりにはフォローも突っ込みもできなかった。カーミラもようやく正気に戻っていたが、さすがにかける言葉がみつからず沈黙している。
しかしこんな迷案が通ってしまったら、引っ込んでいるカリンと小竜姫はともかくタマモは大ピンチである。ぐっと握り拳を固めて気合いを入れると、1歩前に出て苦言を呈した。
「えっと……ご奉仕するのは別にいいけど、そのギャグはちょっと寒すぎるからやめといた方がいいわよ?」
「むう……やはり無理があったか」
横島もさすがに○本役は似合わないと分かっていたのか、素直に案を引っ込める。しかしスーツを着てバンダナを外しサングラスをかければ少なくとも遠目には自分だと分からないだろうから、横島は結局スーツ姿で行くことに決めた。
手早く着替えると、後ろを向いて待っていた女性陣にばっと手のひらを振りかざす。
「とゆーわけで、『ザ・奥さんズ』出動だ!」
「それはもういいって……てゆーかそれって、カーミラさんも含まれてるわけ?」
「……」
振り向いたタマモの乾いた突っ込みに、横島は答えることができなかった。どさくさ紛れにカーミラも奥さんだという認識を植え付けようとしていたのだが、その程度の浅知恵が見破られないはずがないのだ。
「スーツ燃やしたらもったいないから、髪の毛だけにしといてあげるわね。アフロになったらカツラいらないし」
こうして横島はスーツにアフロにサングラスにマスクという面白い格好で出撃することになったのだった。
そのあと予定通りカリンは横島の体内に引っ込み、小竜姫は角モードになって彼のポケットの中におさまった。タマモはとりあえず小鳥の姿になって横島の肩の上にとまっている。
美智恵お姉さんの聖なる手榴弾や竜気入り破魔札といった「横島独自の」除霊道具は持って行けないので荷物はない。支度を終えた横島はカーミラと並んで窓から出ようとしたが、そこでちょっと困ったことに気がついた。
「確かTVじゃ街を上から見た映像が流れてたよな……てことは空飛んでいったらマズいかな?」
たぶんカメラマンがヘリかビルの上あたりから撮影したのだろうが、いくら変装しているとはいえマスコミに見られるのは避けたい。ここは大事をとって地上から行くべきだろう。
「地上からだとゾンビがいるんだが……ま、しゃーねーか」
横島はむろんゾンビが徘徊している街に徒歩で潜入するのは嫌なのだが、背に腹は代えられない。体の周囲を霧で包んで移動するという方法もあるが、これは自分も前が見えなくなるので今は使えなかった。
すると傍らのカーミラが、「さっそく役に立ててうれしい」と言わんばかりのにこやかな笑顔で声をかけてきた。
「それなら私の能力で一緒に霧になりましょうか? 同時に霧化できるのは私自身を含めて2人だけですけど、小竜姫さんは角の姿でいていただければOKですし」
あとはタマモだが、彼女は小鳥の姿でいれば誰も注目はしないだろう。完璧なアイデアで、当然横島は手をうって喜んだ。
「おお、それは名案だな。タマモも別にいーだろ?」
「(……こくこく)」
この状況で自分だけが霧化からハブられることに嫉妬するほどタマモはやきもち焼きではない。カーミラの案より良い方法があるわけでもないので、(小鳥の姿では喋れないので)黙って頷いて賛成の意を示した。
「では、行きましょうか」
というわけでカーミラがバンパイアミストを発動し、横島と小竜姫もろとも一塊の霧になる。そのままふよふよと幽霊のように宙に浮いて、都庁めざして進んでいった。
タマモはその1メートルほど上を飛んでいる。横島が心配していたマスコミのヘリとか屋上のカメラマンとかは出て来なかったが、やがて都庁のビルが視界に入ったところで横島たちはびっくり仰天してしまった。
「な、何だあの天守閣みたいなのは!? ノスフェラトゥの仕業なのか!?」
霧になっている者は声を出すことはできないが、一緒に霧になっている者と意思疎通することはできる。都庁の屋上に豪奢な感じの天守閣が据え付けられ、しかもその床から木の根のような触手が生えて都庁の壁面に溶け込んでいるという異様な光景を目の当たりにした横島は、思わず傍らの吸血鬼少女に向かって驚きの「声」をあげていた。
もっとも彼女に説明を求めてのことではなかったのだが、意外なことにカーミラはあの天守閣が何なのかを知っていた。
「あれはノスフェラトゥの『移動妖塞』です。簡単に言えば建物に疑似生命を与えて使い魔にしたものとでも言いましょうか。
……そうですね、タマモさんも聞きたいと思いますし、どこかに降りてひと休みしましょうか?」
「そだな。何も知らないで乗り込むのは危険だし、作戦会議でもするか」
「はい」
横島が同意したので、カーミラは近くにあった大きな建物の屋上に着地して霧化を解いた。それに気づいたタマモも降りて、一応は人目を用心してか10歳くらいの黒髪の少女の姿になって2人のそばに着地する。
そしてカーミラは横島とタマモが話を聞く態勢に入った事と周囲に人影がない事を確認すると、その城について自分が知っている限りのことを話し始めた。
「さっき少し話しましたけど、あれは魔力で物品に疑似生命を与えて使い魔にしたものです。ノスフェラトゥが『織田信長』のふりをしていたというのなら、おそらく安土城の天守閣でしょう。
たぶんあの触手が周囲のエネルギーを吸い取って動力源にしているんだと思います」
カーミラはむろん「安土城」を見るのは初めてなのだが、ヨーロッパにいた頃に聞いたノスフェラトゥに関する知識と実物の行動パターンを考えれば、その正体を推測するのは難しくない。横島はそれを聞いてシメサバ丸や魔鈴の店のウエイターの箒を連想したが、口にしたのは別のことである。
「そっか、すると都庁に入るのは敵の胃袋に飛びこむよーなもんなんかな?」
横島にしてはなかなか鋭い考察だが、彼もカリンや小竜姫の教育で頭の方もちょっとは成長したのだろう。カーミラもこっくりうなずいて、
「そうですね。あの城が具体的にどんな力を持っているかは分かりませんけど、考えなしに乗り込むのは危険だと思います」
「むう……」
横島は小さな唸り声をあげながら腕組みして考えこんだ。
横島の仕事は安土城に攻め込んでノスフェラトゥを倒すことではなく、メドーサとヌルがいるかどうかを調べることである。つまりその事実を確かめる事さえできれば、危険を冒して都庁に潜入する必要はないのだ。
まあはっきり言えば、あんな気味の悪い所には近づきたくないというチキンな考えなのであるが……。
「タマモ、ここから都庁にメドーサがいるかどーかわかるか?」
するとタマモはいかにもあきれ返った様子で首を横に振った。
「こんな遠くからわかるわけないでしょ……てゆーかここはまだゾンビいないけど都庁のそばにはわんさかいると思うから、相当近づかないとわかんないわよ」
メドーサの魔力は桁違いに強いが、周囲にゾンビの大群がいてはそれに紛れて識別しづらくなる。彼女があのまがまがしい城の中にこもっているのなら尚更だ。都庁に入る必要があるかどうかは今ここからでは分からないが、少なくとも数十メートル以内に近づかなければ識別は無理だろう。
何故ならメドーサが仮にノスフェラトゥの応援に来ているとしても、24時間都庁にいるとは限らないのだ。つまり今彼女の匂いがなくても、それは彼女が応援に来ていないという証拠にはならないのである。
むろんメドーサが1度でも来ていたなら、魔力の残滓(ざんし)がいくらかは残るだろうからそれで判断することは可能だが、その有無まできっちり確かめるには、いくら犬神の嗅覚が鋭敏でも城の外からというわけにはいかない。あるいはしばらく張り込みをして動向をうかがうという手もあるが……。
「むむぅ……」
横島はその残念な回答にさらに眉をしかめると、今度はカーミラの方に向き直った。
「それじゃカーミラ。あんたもデイウォーカーの吸血鬼なんだから、格的にはノスフェラトゥと同じだろ。あいつと同じ移動妖塞とか鬼○神とか千○城とか拘束○御術式開放とか持ってないんか?」
「え? あ、その、えーと」
横島の他力本願なのはともかくメタすぎる発言にカーミラはちょっと引いてしまったが、答えないわけにはいかない。
「はい、一応あるにはありますけど、今の私の魔力では使えませんので……そ、それよりブラドーさんとピートさんがこの街にいるんですよね。戦力に不安があるなら連絡を取ってみませんか?」
なぜかカーミラはぽっと頬を赤くして、露骨に話題を変えてきた。横島は不審に思ったというかかなり興味を持ったが、使えないというものを今問い詰めるのは状況から考えて適切な行為とはいえないだろう。
「いや、ピートはいま神父といっしょにブラドー島に行ってるから連絡取るのは無理だな。ブラドーは太陽に当たったら灰になっちまうし、そもそもオカルトGメン所属だから今関わるのはダメだと思うぞ」
「そうですか、それなら仕方ないですね。
ではどうしましょう、とりあえずもう少し近づいてみますか?」
ブラドー父子の協力は得られないと聞かされてもカーミラはさほどがっかりした様子は見せず、次に取るべき行動について訊ねた。もしかしたら本当に話題を変えるためのネタ振りに過ぎなかったのかも知れない―――が、不意にその表情が引き締まり、鋭い視線で周囲を見渡し始める。
同時にタマモがめいっぱい緊張した面持ちで小さく叫んだ。
「横島、カーミラさん、何か来る!!」
その声が終わるか終らないかのうちに、一応は人間に近い形をした何者かが(おそらくは)地上からフェンスを飛び越えて、妙に重たげな足音とともに屋上の床に降り立った。
―――つづく。
横島君の血についての例のお話を正式に採用しました(爆)。
あとバンパイアミストの能力ですが、原作の香港編では角モードの小竜姫も霧状にできてたと思われるのでここでもそのようにしました。
タマモの「10歳くらいの黒髪の少女」というのは、原作のデジャヴーランド話で化けた姿で髪を黒くした感じと思っていただければ。
ではレス返しを。
○影法師さん
励ましのお言葉ありがとうございますー。
今後ともがんばりますのでよろしくお願いします。
○遊鬼さん
は、カーミラの躍進ぶりは筆者の予想すらこえた著しさです。新学期の修羅場が楽しみですよねぇ(ぉ
ヌルはばっちり登場しましたですよー。ようやく敵役らしくなってきました。
横島君は一応変装しましたけど、どっちかというと行動の方に注意しないといけませんよねw
○ふぁるさん
は、相変わらず布石とか説明とか寄り道とかで進行が遅いですorz
カーミラと愛子の同居はおっしゃる通り無理でした。奥さんズもそこまで甘くはありませんです(^^;
GMの反応は、ひとえに横島君がカーミラを4号にしようとしてることを隠し通せるかどうかにかかってそうですなw
>吸血鬼うんたらかんたらで事情聴取
主犯のノスフェラトゥが吸血鬼ですから、当然そうなりますよねぇ。横島君はトラブル誘引体質ですし不安ですな。
>天竜が降臨
それまでに解決できればいいのですが、間に合わなかったら面倒なことになりそうですねぇ。うむむ。
○KOS-MOSさん
毎度おほめいただきありがとうございますー。
ようやく横島君たちとノスフェラトゥ+メドーサ&ヌルとのバトルになってきました。横島君には主人公らしく活躍してほしいところですな。
>GM
本当のことを素直に言っても問題ないような気がします……横島君の野望のことを除いてはw
○紅さん
カーミラは今後の身の安全とかいろいろかかってますから、知恵もわいてくると思うのですよ。強大な敵にともに立ち向かえば連帯感も深まるでしょうし、将来は安泰そうですな。
でも負けるな、がんばれ僕らのたまもん!(ぇ
○メルマック星人さん
>確かに理解ある人ばかりではないですからね
もっとも理解がなさそうな方が別の部屋に控えてますしw
急いては事を仕損じるという感じですかねぇ。
>郊外に一戸建て
横島君の進路は「妙神神社の宮司」つまり山奥にでかい一戸建ての家を建てて奥さんズと引きこもるという事にすでに決まっているんですよね、まさにおっしゃる通りに(爆)。
たぶん社務所の上階に女性用の部屋ができるんでしょうな。9部屋ほどw
とはいえ美神(娘)に使われるのは無いでしょうな。あそこじゃいくら働いてもお金たまりませんからw そもそも原作で横島君が美神事務所で働いてたのは令子さんを落とすためであって、このSSではそれは無理と分かってますから、わざわざ馬車馬よりキツい仕事を選ぶはずがありません(^^;
>高校性活
まったく、横島のくせに好き勝手にもホドがあるというものですよねぇヾ(´ー`)ノ
>ヌルメド
いあ、彼らほどの者がこれしきの事で劣勢になったりはしませんですよー。しっかりと反撃開始であります。
>横島ファミリー、東京へ
カーミラの提案のせいで空中移動になったので、今のところ地上を走ってるであろう猫又少年には会えてません。どうなる事やら。
主に魔鈴さんと美衣さんが(ぉ
>絵
は、筆者もぜひ見たいところではありますが……。
○whiteangelさん
今回は会ったその場で落とすという鬼のような所業でしたから、カリンも腹にすえかねたのでありましょう。
メドヌルコンビも反撃開始したので、wktkしながら見守ってやって下さいませー。
○チョーやんさん
なるほど、本体が倒れたので分霊壱号が繰り上げ昇格したのですね。安心するのはまだ早いみたいですけどw
同居はやはり無理でした。本人たちの意向は一致してたのですがねぃ(ぉ
小竜姫さまはアレです、人界にいたころに本を読んで影響を受けたのではないかと。
>カーミラ
ここまで来たら国外逃亡はしないでしょうなぁ。仮にGメンに睨まれても小竜姫さまが口添えしてくれるでしょうしorz
>人外ホイホイ
彼らしくしかるべき痛い目に遭ってくれればいいのですがー<マテ
○星の環熊さん
はじめまして、今後ともよろしくお願いします。
筆者的には、むしろ恋愛成就の祈願だけはかなわない神様になるような気がします。そっち関係以外の女性からの願い事なら万事かなうという感じで(ぉ
というか子授けなんか祈願したら横島君自身が(以下削除)。
○鋼鉄の騎士さん
>変装
ご期待は裏切れたでしょうかw
>御利益
そこはお祈りの仕方次第だと思うのですよー。
たとえば美少女が不自然に薄着して、受験合格とかを願う分にはバッチリ効き目アリかと(ぉぃ
○山瀬竜さん
>変○仮面
確かに警察もゾンビも避けて通ってくれるかも知れませんけど、さすがの横島君もアレは嫌だったようですな。まあ本人がやると言ってもタマモとカーミラが反対するでしょうけどw
>六女生徒とか美神さん達に見付かって
横島君だとお約束的に正体すぐバレちゃいそうですしねぇ。どうせならマトモな変装の方がマシというものですなw
>カーミラ
今回もがんばってます。これからもぐいぐいと攻める予定ですので、楽しみにしてて下さいませー(ぉ
>奥様ズ三人
確かに甘いですよねぇ。もっと厳しくすればいいのにw
>メドーサやヌルの思惑
こっちも気づいて対策を取り始めました。美智恵さんたちはさらに涙目かも知れませんが(^^;
○Tシローさん
今回はちゃんとお話を進めました。また脇道にそれたので進行は遅いですがorz
まあ同居じゃないといってもすぐ近所なので、横島君は4号さんゲットのため足しげく通うことでしょう。もちろんカリンとタマモを放っておいてなんておバカなマネはしませんが!
メドヌルはちゃんと対応してますですよー。おっしゃる通りライバルの小竜姫さまの成長ぶりをまだ知らないのがアダになる可能性もありますけど。
子猫は……まず横島君たちと出会えるかどうかが(^^;
>近頃カプリス組が「ゼロ魔」の世界に召喚されたらとか〜〜
や、そこまで気にいっていただけてるとは物書き冥利につきますです。
ゼロ魔は詳しくは知りませんが、ルイズの体形では横島君を従えるのは難しいかも知れませんねぇ<超マテ
○Februaryさん
>メド姐さんへのテコ入れ
は、その通りでありますぅ。非情なメドさんらしく使い捨てっぽいですが。
ノスフェラトゥはメドさんに目をつけられたのが不運だと思うしかないでしょうな。どうせ悪党ですし(ぉ
>カーミラ
4号さんとして旦那さまに喜んでほしいだけとでも言いますか(ぇー
触手プレイ……いつか書くことになるんだろうか(^^;
○ぞらさん
今はまだ気持ち良すぎてKOとかなってますが、いずれ成長したら24時間耐久とかも出来るようになるでしょうからねぇ。嫁さん増やすのは彼女たち自身のためと言えなくもないのが恐ろしいです。おっしゃる通り9人同時に相手できたりもしますしw
しかしもちろん精神的な愛情も必須ですので、おっしゃる通り無制限に増やすのは無理でしょうな。そんなこと許さない人たちもいますしw
>「金出して輸血パックを買う」
は、確かにその方法もアリなんですが、それだと「人間の血が必要」という点は変わりませんので、新米GSで未成年の横島君ではGS協会も納得しづらいと思ったのですよー。
新米GSの横島君では、ですが。
○流氷さん
>隠密行動
そんな感じですかねぇ。横島君が最後まで隠密でいられるかどうかはいささか疑問ですけど(^^;
>カリンはアリジゴク
当人にはそんなつもりは全然ないんですけれど、やはり影法師ですから、本体の心からの望みには無意識のうちに協力する方向に動いてしまうのかも知れませんねぇ。横島君てばヒドいやつです(ぉ
>カーミラ
彼女はこの先もポイントを稼ぎますので楽しみにしてて下さいませー。
>渋鯖人工幽霊壱号
なんと、まさかこの方が候補として挙げられるとは! 確かにお互いにとってメリットのあるお話ですな。
さっそく原作を見直してみましたが、ピートが不埒にも「彼の息子がここを所有している」と余計なことを……<マテ
○XINNさん
>カリン
1日に7時間もえろえろしてたら、いくらカリンが横島君の分身でも身が持ちませんがなw というかタマモと小竜姫さまもいますから、この数字だと横島君は1日21時間ということにw
横島君の浮気に腹を立てるのはそんなところでしょうなぁ。乙女心は複雑なのです。
>クローネちゃん
また血を飲まされたので、この先さらに悪酔いする一方になりそうです。
ああ、誰か煩悩魔竜の悪事を止める者はいないのか!?(ぉ
ちなみに「記憶に御座居ません」とまでタチの悪い台詞は言いませんのでご安心下さいませ(何を)。
>シリアルナンバーつけて犯罪しているなんて、おバカだなぁ〜
たぶん今までこれでネタバレした事がないんでしょうなぁ。
これで教訓を得て1つ賢くなったら……それはそれで良くないんですが(^^;
>タマモン
は、彼女も恋する乙女ですから!
>相手は悪QかG苦でしょうか?
5分で済んだところから見て、大人しいバージョンのG苦という可能性が高そうですな。小竜姫さまのお相手お疲れ様であります(ぉ
○kさん
は、ようやく横島君たちもバトルに参加になりました。ずいぶん前振りが長かったですが(^^;
○UEPONさん
>(有)椎名大百貨店
筆者も買いました。エリス可愛いですねぇ(ぉ
ただ設定面でGS本編と矛盾してる点があったのがちと気になりましたが、細かいことは気にしないで楽しむのが吉なんでしょうねぇ。
>「て」が多い
「連れていて」というニュアンスだったのですが、確かにそういう解釈もありますね。
訂正させていただきました。
「3人」というのはタマモとカーミラと愛子のことです。カリンは横島君の一部なのでカウントはされないかと。
>地の文で「してやった」はやめといた方が良いかと
これもその通りですね。訂正しました。
ご指摘ありがとうございます。
>ガチのピンク小説なら〜〜
さすがにそれはガチすぎるので無理ぽいです(^^;
おっしゃる通りカリンたちが許さないでしょうし。
>住居は旧小山事務所もしくは渋鯖男爵邸を希望!
むう、ここにも人工幽霊壱号を推薦する方が!
確かにあそこなら5人くらい十分住めますものねぇ。GMがナルニアに帰った後なら誰にはばかる事もないですし<マテ
>除霊委員&妖気制御訓練〜〜
確実に追加でしょうな。横島のくせにー!
>カーミラさんの事は既に美神さん経由で〜〜
カーミラは令子さんと美智恵さんのことは何も知りませんから、おっしゃる通り情報が足りませんので、横島君たちもGメンがすでにカーミラのことを知ってるなんて想像もしてないわけですな。世の中そこまで都合よくいくわけじゃないという感じであります。
美智恵さんに話を通せばいろいろ都合が良くなるのは事実なんですが、物語の展開上の都合を言いますと小竜姫さまが前面に出張ると瞬殺すぎて話にならないと言いますかorz
でも美智恵さんの出番ならあるはずです。いずれ安土城に乗り込むはずですからー!
○ばーばろさん
ようやくいろんなお話が終わって出撃という流れになりましたですよー。また変なこと始めたので進行は遅いですが(ぉ
小ネタじゃないというのはスルーして下さいマセ。正式投稿にして管理人さまに手間かけていただくほど立派なブツじゃありませんしヾ(´ー`)ノ
カーミラは積極的ですよー。出会い方も素晴らしかったですし、4号さんになればいい事ばかりですから。この先もいろいろアタックしますので!(ぉ
そしてカーミラが4号になった直後に愛子が尻馬で5号に……なるのだろうか!?
>猫又未亡人と魔女っ娘お姐さんの事
本当にまだ話してませんが、どうなる事やら。
というか何ゆえそこまで横島君へのお仕置きを熱望されますかww
○剣之影さん
はじめまして、1話から読んで来られたとは大変おつかれさまでした。今後ともよろしくお願いします。
「ホゴ」は漢字で書くと私の文章の雰囲気に合わなさそうだったので、あえてカタカナを使ったという次第であります。読み方難しいですし(ぉ
あとエロ幸せな横島君を気に入っていただけて嬉しいですv
>虎
はて、そんなキャラGSにいましたっけ?
○読石さん
カーミラはこれからもがんばりますのでご期待下さいませー。
GMの尋問……ノスフェラトゥとの戦いで横島君とカーミラはより親密になるでしょうから、浮気を見破られる可能性も上がりますからねぇ。あの世行きになる確率はこちらの方が高そうですなw
魔鈴さんと美衣さんのこともありますし!
○星の影さん
HP制作ですか。管理は大変だと思いますが頑張って下さいませ。
>人外ホイホイ
カリンも即興のわりに的確な表現をしたものでありますw
そのぶんおっしゃる通りクラスメイト辺りからはボロクソですのでバランスは取れてるかと。
魔鈴さんと美衣さんのことはまだ知らないのですがー。
>男のケイ
出会えば仲良くなるとは思いますが、横島君的には母親の未亡人の方が大事でしょうなw
○風来人さん
ヨコシマンは女の子を連れてる時にする格好じゃないので、さすがの横島君も没に致しました。「知らない所でいなくなられるのが嫌だった」なタマモでも逃げ出すかも知れませんしw
>つまり横島一家にはいるためには変身スキルが必須なのですねw
うーむ、それではますます美衣さんフラグが立ってしまうじゃないですかw
魔鈴さんはどうなんでしょうねぇ。魔女だから出来ちゃったりするんでしょうか。
>愛子とカーミラの同居
横島君がクラスでああまでの○太扱いされてなければ、同居しても良かったんですがねぃw
保護妖怪化は問題ないでしょうな。愛子はいたって善良ですし。
○ハルにゃんさん
>カーミラ
は、ほんとにもう横島君にいれこんじゃって大変です(何が)。
彼女はこの先もいろいろ攻めに出ますのでー!
>小竜姫様
すべては愛の力なのですよー!!
もちろんメドさんだって負けてはいませんとも。とりあえず今回は肩透かし食わせそうですが(ぇ
>ノスフェラトゥのとっつぁん
何してるんでしょうねぇ……。
うーん、大ボスのはずなのに何でこんなに出番少ないんだろう。
>タマもん
は、今回もフラグブレイカー的にがんばってますですよー。
小竜姫さまには遅れを取った彼女ですが、そうそう何度も負けやしませんとも! たぶん(ぇ
>略したらカミさんになるんだから
吹きましたwww
これではタマもんといえども止め切れないような気がしてきちゃいましたよ、どうしましょう(ぉ
○冬に咲く雪だるまさん
>カーミラの保護妖怪問題
まあカーミラ自身は令子さんを助けるなど善良なところを見せてますが、ノスフェラトゥ事件の後で「吸血鬼」を保護妖怪にするというのは確かに抵抗があるかも知れませんねぇ。GSホームズでは「吸血鬼は人類の天敵」なんて台詞も出てきてますし。
ブラドーはピートに支配されてる身ですから、カーミラが前線に参加するのが吸血鬼全体への危険視を防ぐためには1番望ましいのですが……。
しかし横島君はこの状況でそんな大向こうのことまで考えるヤツじゃありませんからねぇ。考えるとしたら唐巣神父か美智恵さんなのですけれど。
>メドーサは直属の部下がいないようだし〜〜
メドさんは部下や仲間を大切にするなんて思考法まったく持ってませんからねぇ。そういう点では小竜姫さまには勝てないでしょうな。メドさん自身は「甘ちゃん」とか言ってあざ笑いそうですけど。
○HAPPYEND至上主義者さん
レスは遅くなっても書いていただければ嬉しいですので、その辺りはお気になさらないで下さいませー。
>「竜神撃滅!!百合子、怒りの鉄拳!!」
それはアレです、真打は最後に登場というやつでw
>カーミラ
は、皆さまに受け入れていただけて喜んでおります。バトルは次回に流れましたが、横島君に注目してもらえるといいですのぅ<マテ
○トトロさん
>カーミラ
いあ、今は愛子は狙ってないですよー。やはり今は横島君一本ですから! 将来的にはアリかも知れませんけど。
>ゾンビにされた人達は生き返らないんですね
原作では「吸血ゾンビ」とわざわざ普通の吸血鬼との違いを強調してましたからねぇ……。
見た目もブラドー編で横島やエミが吸血鬼にされた時と違ってゾンビそのものですし。
槍の件は、たぶん口止めか何かするのでしょう(ぉ
原作では死津喪の時も霊団騒ぎの時も世間は何も反応しませんでしたし、その辺りさえバレなければいいような気がします(^^;
ではまた。