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「光と影のカプリス 第157話(GS)」

クロト (2008-05-27 20:29/2008-06-01 21:01)
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 いろいろと紆余曲折はあったものの、カーミラと愛子が横島の保護妖怪になることは全会一致で可決されたので、引き続いてその具体的な手続きや実作業についての話に入った。
 カリンとカーミラは他に話すことがあるのだが、こちらを先に片づけておかないと落ち着かないので口出しはしなかった。

「GS協会に申請して許可が下りるまでの間に、適当なアパートか何かを探せばいいと思います。その間はここに寝泊まりして構いませんから。
 カリンさんと一緒ならテレポートで移動できますから、特に不便はないと思いますし」

 と1度仲間と認めてしまった後は恋敵に対しても親切な辺り、小竜姫は仏道に帰依しているだけあってやはり人間、いや神ができているようだ。
 しかし横島は相変わらず邪であった。

「別にアパート捜さんでも俺んちに住めば……いえ、何でもありません」

 しかしすぐにギロリと睨まれて首をすくめたが、今回は美少女と同居できるか否かという重大な局面だからか、すぐに立ち直って再反論を試みる。

「だってほら、同じ保護妖怪なのにタマモは同居でカーミラは別居って変じゃないっスか。愛子は学校妖怪ってことで教室住まいでもいいかも知れませんけど」

 もちろん横島にはタマモとも別居するという考えは微塵もない。それはタマモだけでなくカリンも小竜姫も同様だったが、そうなると彼の理屈を打ち破るのは難しい……ように見えたが、その悪謀は意外な理由で阻止された。

「何言ってる、あのアパートの部屋数で4人も5人も暮らせるわけないだろう。
 ……でももっと広いアパートに引っ越そうというのはダメだぞ。家賃はともかく、妖怪を3人も連れて入居できるところはそうは無いだろうからな」

 こういう現実的で生活感のある意見を出すのは、むろん横島の生活サポーターでもあるカリンである。
 今横島が入居しているアパートは、地縛霊を除霊した報酬代わりにタマモの入居を認めてもらったようなもので、普通の家主はいくら監督者がついているといっても妖怪の入居を好ましくは思わないだろう。
 確か今のアパートにまだ空き部屋があったから、そこに入れてもらうのが最も手近で無難な方法だと考えられた。
 カーミラと愛子が同居したら横島が手を出そうとするに決まっているし、逆に自分たちは「他人」がいることでしづらくなるから……なんて事は考えていない。比率でいうと3割くらいしか。

「むう……俺は全然構わんのだがなぁ……」

 それでも横島は諦めきれない様子だったが、意外なことに今回はカーミラがやけに控えめな態度を見せた。

「あの、横島さん。お気持ちはうれしいんですけど、私は別の家でいいですから。タマモさんたちに迷惑かけたくありませんし」

 と言ったのは言葉通りの理由の他に、保護妖怪の件を認めてもらったとたんに同居まで求めるあつかましいところを見せたら、せっかくの承認をホゴにされる恐れがあると考えたからでもある。同居でなくても会う事はいつでもできるのだから、そんなに急ぐことはないし。
 横島も当人に辞退されては、これ以上ダダをこねる事はできない。

「そっか、しゃーねーな。でも遊びに来るのはいつでもOKだからな。つーか来ないと押しかける」

 横島がそう言ったのは自分の欲望によるものだけではなく、無意識ながらカーミラの気持ちに気づいたからでもあるが、吸血鬼少女もそれを察したのかにっこりと綺麗な微笑を浮かべた。

「はい、ありがとうございます。おみやげ持ってお邪魔させていただきますね」

 そしてふと愛子の方に顔を向けて、

「そうだ、愛子さんも私と一緒に住みませんか? 保護妖怪は保護者のそばに住まなきゃいけないそうですし、学校に1人でいるのは寂しいでしょう。
 部屋代なら私が持ってますから」

 といきなり同居を提案したが、別に愛子に手を出すつもりはない。そういう事は横島の4号さんにしてもらってから、彼もいっしょの布団の中で……というか今は横島のことで頭と胸がいっぱいで、他の人とどうこうしたいなんて考えはまったく浮かんで来ないから。
 もっとも机娘はカーミラの提案に同意はしなかった。

「え、いいの?
 ……あ、でも私が引っ越したらみんなに事情聞かれるわよね。横島君の保護妖怪になったなんて言ったらどんな騒ぎになるか……。
 うーん、やっぱりやめとくわ。GS協会がどうしても横島君の近所でなきゃダメって言ったら仕方ないけど」

 さらに言うならいま横島にくっついて引っ越した場合、彼が高校を卒業したら学校にいられなくなってしまう。妙神神社についていくのが嫌だというわけではないが、今すぐその選択を決定するのはためらわれた。

「それよりカーミラさんも高校通わない? あなたも昼間1人ですることないとヒマでしょ。
 うちの学校はピート君がいるから、吸血鬼でも大丈夫だと思うし」

 新しい友人を迎えてともに勉学に励む。まさに青春で、愛子としては当然の提案だった。カーミラは見た目の年齢は自分や横島と同じくらいだから高校生になっても違和感はないし、「保護妖怪仲間にして非奥さん組」というぜひ親しくしたい人物でもあるから。

「え、ピートさんが日本に来てるんですか?」

 しかしカーミラにとってはかなり突飛な話だったらしく、びっくりしてしばらく目をぱちくりさせていた。学校のこともだが、700年間ほぼずっとあの狭い島に住んでいた彼が、まさかこんな遠い異国で学校に通っているとは。
 そういえば横島がブラドーのことを話していたが、親子で引っ越して来たという事だろうか。そんな街でノスフェラトゥが復活して自分までが来訪してきているとは、世の中とは狭いものだ。
 だがあの親子なら、ノスフェラトゥ退治に協力してくれるだろう。あるいはもう行動に移っているかも知れないし、この話が終わったら住所を聞いて訪ねてみよう。

「ええ、何でもオカルトGメンに入るには高卒資格がいるらしくって。
 もちろん横島君とタマモちゃんも一緒だし」
「……そうですね」

 しかし愛子にそう言葉を続けられて、カーミラは思考を学校のことに戻した。
 確かに日本の高校に通うというのはなかなか面白そうだ。横島のそばにいられる時間も増えるわけだし、断る理由はないだろう。

「横島さん、いいですか?」

 だがそれには彼の許可を得る必要がある。もっとも却下される事はあるまい―――とカーミラは思っていたのだが、なぜか横島はひどく酸っぱい顔つきをしていた。

「……? 何か不都合なことでもあるんですか?」

 そう不思議そうに訊ねたカーミラの目の前で、横島が腕組みして重々しく首をタテに振る。

「うむ。返事をする前に、確認しておかねばならない事があるんだ。
 つまり、あんたとピートがどーゆー関係なのかってゆーコトだが」

 ……ということで、相変わらず横島は邪であった。
 2人が現在進行形の恋人同士だという事はないだろうが、それなりに親しい間柄だとしたら同じ学校に通うことで仲が進展するかも知れない。カーミラが昼間退屈なのは分かるが、そんな危険を冒すわけにはいかないのだ。
 その分かりやすすぎる態度に、カーミラは思わず噴き出してしまった。

「大丈夫ですよ。確かにピートさんとは友人といっていい間柄ですけど、彼はブラドー島の首領ですから、あそこには住めない私とくっつく事はありません。
 いえ、彼は私が人の血を吸わないと生きていけない事は知らないんですけど、今度会った時はちゃんと話しますから」

 横島のおかげで「人間」の血が要らなくなった今なら、そのことを話してもブラドー島の住民に敵視される事はない。しかしそれは横島あっての話だから、カーミラがブラドー島に住むことまではできないのだ。
 ところで横島が自分とピートがくっつくのを嫌がったというのは、つまり自分を4号さんにする意志があるという事だろう。これは実に喜ばしい事だが、カリンとタマモが何かを我慢するような顔つきをしていたからそれを口にするのは避けた。
 当の横島はそんな女の駆け引きに気づくほど鋭くないので、吸血鬼少女の台詞に安心して彼女の就学を許すことにした。

「なるほど、じゃあ問題ねーな。
 タマモの時は唐巣神父って人に手続き頼んだから、今回もそうしよう。ピートもそこにいるしな」
「はい、何から何まで本当にありがとうございます」

 それでカーミラと愛子の処遇についての話はおおむね終わったが、するとカリンがそれを待ちかねていたかのように、不意に表情も声色も鋭くしてまったく別の話題を持ち出してきた。

「さて、それじゃ次は私の話を聞いてもらえるかな。
 いや、保護妖怪の件とは全然関係のない話だ。私が朧寿司に朧殿と神無殿を助けに行った時のことだが、ちょっとばかり不審なことがあってな」

 と今度は何やらきなくさい話が始まるようだった。


 カリンの話は要するに、朧寿司にゾンビとは明らかに違う「モンスター」が襲ってきたという事であった。人間に似た形状で人間の服を着てはいたが、絶対に人間とは言えない生き物。

「横島の所に戻るのが遅れたのはその連中と戦ってたのと、後で面倒なことにならないよう焼却してきたからなんだが、その証拠というか判断材料になると思って、体の一部を切断して持ってきた。見てもらえるか?」

 とカリンがちゃぶ台の上に出したのは、ビニール袋に入った爬虫類の尻尾らしき物だった。確かに人間にそんなものは付いていないが、それより怪しいのはその真ん中辺りに「(C)PN TFCO6364」という意味不明の刻印があることだった。

「横島たちは覚えていないか? パンドジニウムで見たタコのモンスターに同じような刻印があったろう」

 そう言われて横島は即座に、自分にいい思いをさせてくれた感謝すべき存在のことを思い出した。

「おおっ、確かヌルとかゆー錬金術師がつくったっていうあの素晴らしいモンスターのことだな! ってまさかおまえ、あの国宝級の貴重品を焼却してきたってマジなんか!?」
「何言ってるのあんたは」

 喜んだり悲しんだり怒ったりと忙しく表情を変える横島の手の甲を、タマモがこちらは無表情につねり上げる。こういう彼に100%非があるケースなら、カーミラの仲裁も怖くないのだ。
 もっともカーミラもこんなささいな事にいちいち嘴を入れるほど口うるさい性格ではなく、それより横島とカリンの台詞の内容自体に関心を示した。

「それで、そのヌルの人造モンスターというのは何なのですか?」
「そうですね、それは私も聞きたいです」

 小竜姫は横島たちがパンドジニウムに行った事は知っているが、この辺のくだりのことは詳しく聞いていないので、彼らが何のことを話しているのか分からない。説明を求めるのは当然のことだった。
 カリンももちろんそのつもりである。ただし墨がイカくさかった事とか魔鈴や峯が色ボケしてしまった事とかは伏せるけれど。

「まあ落ち着け横島、さっき『形状は人間に似てた』と言ったろう。あのタコとは違うモンスターだ」

 とまずは騒がしい本体を黙らせてから、あのタコ型モンスターのことを説明する。最大の特徴を隠してなのでやや不得要領なものではあったが、小竜姫もカーミラも頭はいい女性なので、一応要点は理解した。

「あのとき魔鈴殿に聞いた話では、プロフェッサー・ヌルというのは西暦1240年ごろに活動した錬金術師なんだそうだ。だから信長、いやノスフェラトゥと直接の関わりはないだろうが、しかしこのタイミングの良さからいって全くの無関係ではないだろうからな。小竜姫殿なら何か推察がつくのではないかと思って持ってきたんだ」

 カリンはヌルが人間、つまりとっくの昔に死んだものと思っているから、彼がノスフェラトゥ復活に手を貸したなどとは考えていない。しかしヌルの技術は後世には伝わらなかったはずなのに、その作品がノスフェラトゥ復活と同時に現れて人家を襲ったという事実は常識では説明がつかないのだ。
 しかし小竜姫はやはり神族の出張所の管理人だけあって、その謎を解けるだけの知識を持っていた。

「なるほど、そうでしたか……確かにおかしな話ですね。
 ……いえ、ちょっと待って下さいよ。プロフェッサー・ヌルという名前はどこかで聞いた覚えがあります」

 と不意に立ち上がって、ぱたぱたと慌てた様子で部屋を出ていく小竜姫。そして10分ほどして戻って来た時には、かなり深刻な表情になっていた。

「わかりました、ヌルというのは人間ではなくて魔族なんですよ。
 それも魔術や発明などにかけては魔界全体でも指折りの学識派なんだそうです」

 この知識はデタントの絡みで魔族の連絡担当部署からもらった資料にあった、彼らが指名手配している者たちのリストによるものである。なるほど魔族なら中世から現代まで生きていてもおかしくはない。
 魔族の指名手配犯は基本的には魔族の出張所に駐留している魔族が逮捕することになっているが、緊急やむを得ない場合には神族が逮捕してもいいルールになっている。もちろん逆のケースもあるが、そのため人界駐留の神魔族はお互いにブラックリストを交換しあっているのだった。

「そ、それはつまり、そのヌルという魔族がノスフェラトゥを復活させたという事ですか?」

 驚愕すべき新事実にカーミラが血相を変えて身を乗り出す。確かに「学識派」の魔族ならノスフェラトゥのことを知っていてもおかしくないし、彼を復活させる方策もあるだろう。これは十分信憑性のある話だが、まさか魔族が彼の仲間になっていただなんて!
 しかし小竜姫は眉ひとつ動かさず、片手を上げて吸血鬼少女を座らせた。

「落ち着いて下さい、単にその可能性があるというだけです。
 ただもしこれが事実だったとしても、はやまった考えを起こしてはいけませんよ。今のあなたでは魔族にはかなわないでしょうから」

 1度殺される前のカーミラならともかく、今の彼女が「学識派」とはいえ魔族のアジトに乗り込んで戦いを挑むのは無謀である。それに彼女がじかに手を出さずとも、代わりにやってくれる者がいるのだ。

「このことは魔界の担当部署に通報しておきますから、あなたは何もしなくていい、いえ、何もしないようにして下さい。下手に関わるとお互い迷惑をこうむる事になりかねませんから」
「……はい」

 小竜姫の言い分の妥当さに、カーミラもおとなしく頷かざるを得なかった。確かに今の自分が魔族とことを構えるのは無理だし、そもそもヌルとやらの事は何も知らない。それに自分が下手な動きをすれば横島たちに迷惑をかける事にもつながるだろうから。
 そして小竜姫は今度は魔族に通報すると聞いて顔色を曇らせている横島たちに、

「いえ、横島さんたちの名前は出しませんから安心して下さい」

 と微笑みかけて安心させてやった。確かにこの尻尾をどこから手に入れたのかを隠しておくわけにはいかないのだが、それは「以前稽古をつけてやった霊能者が持ってきた」と言えば済むのだ。うそではないし、物証を提供するわけだから、その霊能者の名前まで教える必要はなかった。

「しかしノスフェラトゥを復活させたのがヌルだとして、彼は何のためにそんな事をしたのでしょうか……?」

 小竜姫はヌルがメドーサと同盟している事は知らないし、まして魔族の「プロフェッサー」ともあろう者が火事場泥棒を狙っていたなんて思いもよらない。だからヌルがノスフェラトゥを復活させた目的はまったく想像がつかないのだった。しかも人造モンスターに人家を襲わせて、いったい何をしようというのだろうか。

(……ん? 人造モンスター!?)

 そのどこかで聞いたことのある単語に小竜姫は一瞬首をひねり、ついで素っ頓狂な大声を上げてしまった。

「あーーーーっ! そうか、そういう事でしたかっ!!」
「しょ、小竜姫さま!? と、突然大声上げてどうしたんスか」

 間近で大声を聞かされて耳が痛いのか、手で押さえながら訊ねる横島。小竜姫は自分が来客の前ではしたない事をしてしまったことに気づいて頬を赤らめたが、それでも興奮さめやらぬといった様子で早口にしゃべり始めた。

「すいません、でもこれですべての謎が解けたんですよ!
 前から疑問に思ってたんです。メドーサがどうやって人間のロケットを操縦したのか、元始風水盤なんて高度な霊具を修繕したのか、人造魔族の培養なんて明らかに専門外の技術の話ができたのか……。
 魔族指折りの学識派と組んでいたと考えれば全部説明がつくんです」

 今回の件もメドーサなら邪悪な吸血鬼を使って人間社会を混乱させようと考えても不思議ではなく、それにヌルが技術面での協力をしたのだろう。
 人造モンスターのこともこれで説明できる。彼らに官公庁や警察署、マスコミなどを襲撃させて、人間側の対応をより遅らせようとしたに違いないのだ。
 ただ小竜姫はこれが天龍童子暗殺にからめたものだとは考えなかった。ゾンビ騒ぎの中で天龍が修行場の外に出るなど有り得ない話で、天龍暗殺をもくろむのならノスフェラトゥ復活は別の時期にするべきだからである。
 ―――小竜姫の推察には一部間違っている点もあったが、なにぶん彼女もすべての情報を知っているわけではないからやむを得ない事だろう。というかこの席には横島たちだけでなく愛子とカーミラもいるのだが、小竜姫は気にしていないようである。
 まあ2人とも仲間だから聞かれても支障はないのだけれど……。

「えっと、つまりノスフェラトゥのバックにはメドーサがいるって事ですか?」

 だとすればこれはとんでもない大ごとである。
 ノスフェラトゥには蘭丸という部下もいるから、メドーサたちが手を出さずともいずれ復活はしただろうが、問題は彼女がついていたら人間のGSではまず勝ち目はないという事だ。美智恵や令子といえども、超加速の前には手も足も出ないだろう。

「いえ、これもあくまで推測にすぎません。
 しかしもしこの推測が当たってたら大変なことになりますね……」

 と小竜姫は横島と同じことを危惧して眉をしかめた。
 美智恵たちはすでに行動を開始しているかも知れないが、メドーサがいる事を知らずにノスフェラトゥのアジトに乗り込んだら100%返り討ちに遭うだろう。そのあと東京、いや日本がどうなるかは想像するまでもなかった。
 かといって推測だけで、「人界に駐留する神族の代表」である自分がそこに乗り込むなんて思い切りマスコミ沙汰になりそうなマネをするわけにはいかない。この手でノスフェラトゥに仏罰を下してやりたいのは山々なのだが、己の立場を考えれば自重せざるを得なかった。

「なら香港の時とか南武の時みたいに、角の姿になって行けばいいんじゃないっスか? 俺とカリンが持って行きますから」

 もしメドーサがいなかったら手を出さずにそのまま引っ込んでいれば済むことで、横島の意見はごく順当なもののように思われたが、小竜姫はこれにもかぶりを振った。

「いえ、あの時と違って今回はすでに街に大きな被害が出てますから、もし横島さんが姿を見せたら全面的な協力を求められることでしょう。
 大樹さんと百合子さんは横島さんの身内ですし、話した場所がこの修行場でしたから良かったんですが、あの説明で支部長さんたちが納得してくれるかどうかは分かりませんから」
「むう……」

 確かに自分が美智恵や令子と出くわして協力を求められたら、それを断れる自信はない。横島は小さく唸り声をあげたが、その懸念は傍らの影法師娘がこともなげに否定してくれた。

「別に悩むことはあるまい。支部長殿たちに見つかりたくないのなら、適当に変装していけば済むことだろう。
 そうだな、女物のパンツでもかぶって『フオオオオーッ!』とか叫んでたら、もし彼女たちに見つかっても話しかけては来ないと思うぞ」

 しかしその名案を、横島は全力で却下した。

「んな格好してたら別の理由で話しかけられるわ!
 つかカリン、おまえ俺を何だと思ってやがる」
「ん? ああ、『この浮気者の人外ホイホイが』という感じだが」
「……」

 どうやら少女はまだ完全に機嫌を直したわけではなかったようだ。
 横島は痛いところを突かれて床に「九」の字になってうずくまったが、しかしカリンもこの状況でいつまでも嫌味を並べ続けるつもりはない。

「いや、冗談だ、すまん。真面目に話すから起きてくれ。
 ……いつもと違うイメージの服を着てカツラをかぶって、マスクをつけてその中にボイスチェンジャーを仕込むくらいの変装をすれば、たとえ支部長殿たちに出くわしてもおまえだとは気づかないだろう。ブレスやハンズオブドラゴンは使えなくなるが、もともとおまえは後衛のサポート役なんだから構うまい」
「……後衛?」

 真面目な話になったので横島も痛む心を励まして顔を上げたが、パートナーの話の中で1つだけ分からないところがあった。
 確かに横島は竜の手で殴り合いをするより、ヒーリングや陰陽術で後方支援をしている方が好きなのだが、カリンや小竜姫はツノがあるから変装のしようがなく、少なくともメドーサが出てくるまでは引っ込んだままだろう。誰が自分の前衛を務めてくれるのか?
 ちなみにエクトプラズムスーツやヘンゲリンといったアイテムならもっと手軽に変装できるのだが、後で足がつく可能性がある上に長時間の使用は体に悪いので横島もカリンもパスしていた。
 するとカリンはちらっと横に目をやって、

「カーミラ殿も行くんだろう? 彼女ならおまえの前衛役として文句はないからな」

 その視線と言葉を受けてカーミラはぱーっと顔を輝かせ、ついでがばっと頭を下げた。

「はい、ぜひおともさせて下さい! がんばってお役に立ちますので」

 カーミラは1人でも東京に行くつもりでいたが、横島たちがいっしょに来てくれるのならこんな心強いことはない。それも自分が頼んでではなく、彼らに協力を請われる形でとは。
 この信頼にはぜひ応えたいし、少しでも恩を返すチャンスである。いくらか行動に制限があるようだが、小竜姫の立場を考えれば仕方のない事だろう。
 しかもカリンが引っ込んでいて小竜姫がツノの姿になるとしたら実質横島と2人っきり……カーミラは内心でちょっと舞い上がってしまったが、そうは玉藻屋が卸さなかった。

「じゃ、私もついてくわ。私なら変装なんかしなくても普通に姿変えられるし、横島とカーミラさん2人だけじゃ不安だから」

 横島とカーミラを2人きりにしておいたら必要以上に仲良くなるに決まっているし、もしかしたらまた新しい奥さん候補を連れて来る恐れもある。1号すなわち正妻として、そのような悪事を許すわけにはいかないのだ。
 もちろん2人の身の安全を心配する気持ちもあっての発言だが。
 横島は今はタマモが邪推したような事は考えていなかったが、それでも彼女が来ることには反対した。

「いや、おまえは留守番しててくれ。危ないってのもあるけど、ゾンビを燃やすのはマズいからな」

 さっき見たTVニュースでは、ゾンビは伝染病か細菌兵器の被害者ということになっていた。つまり彼らは世間的には「病人」であって、自分が破術で解呪したりカーミラが殴り倒したりするくらいならともかく、タマモが狐火で焼き払うところを誰かに見られたら後で面倒な事になるだろう。たとえ姿を変えていても、用心するに越したことはない。

「え? あ、うーん」

 タマモは横島に真顔で心配されてちょっと口ごもってしまったが、しかしそれで引き下がりはしなかった。そもそもこういう時に彼の役に立てないのでは、何のために命がけで猿神の試練を受けたのか分からなくなるではないか。

「じゃ、こんなのはどう?」

 タマモはちょっと考えた後そう言って自慢の髪を1本引き抜くと、念をかけて細長い針に変えて見せた。いつか百合子の前で横島と試合した時に使った、自分以外の物にかける変化の術である。

「小石か何かにかければ結構な威力の弾にできるわよ。これなら役に立てるでしょ? メドーサの匂いなら覚えてるから索敵だってできるし。
 ……香港の時も言ったでしょ、『あんたに私の知らない所でいなくなられるのが嫌だった』って。だから連れて行きなさい」
「―――」

 横島も恋人にここまで言われては拒むことはできない。今回は別にあそこまで無理して戦うつもりはないのだが、まあタマモがあの時の気持ちを思い出してしまったと言うのなら、好きなようにさせてやってもいいだろう。自分もタマモもあの頃とは別人のように成長しているのだから。

「そこまで言われちゃしゃあねーな。ただしメドーサとかノスフェラトゥとかが出て来そうになったらとっとと逃げるんだぞ」
「うん、わかってる。あんたもそーする事になってるんでしょ?」
「ああ、それさえわかっててくれりゃ文句ねーよ」
「うん」

 こうしてようやく横島たちが戦いに参加することになったが、まだ1つ片づいてない問題があった。

「ところでカーミラ殿と愛子殿をまだ大樹殿と百合子殿に紹介していないが、そちらはどうする?」

 カリンは「グレートマザー」の迫力と鋭さをじかに体験しているだけにかなり気になっていたのだが、小竜姫は別に何でもないことであるかのように軽く答えた。

「そちらは東京から帰ってからにしましょう。急ぐ話じゃありませんし、逆にダメ出しされてもめたら東京に行くのが遅くなってしまいますから。
 それじゃ、ちょっと魔族の担当部署と打ち合わせをして来ますので、5分ほど待ってて下さい」

 と小竜姫は部屋を出て行くと、言った通り本当に5分で戻ってきた。誰と何をどんな風に話していたかは不明だが、ごく落ち着いた顔つきで、

「お待たせしました。
 方針はさっきまでの話の通りです。つまり私たちの敵はあくまでメドーサとヌルだけで、彼女たちが出て来なければ必要以上の戦いは避けるという事ですね。
 カーミラさんも蘭丸と出会ってしまったら戦っても構いませんが、ノスフェラトゥ本人とは関わらないで下さいね」
「はい、わかりました」

 カーミラも今さら小竜姫の方針にケチをつける気はない。直接ノスフェラトゥを倒せないのは残念ではあるが、素直に頷いて承諾した。

「じゃ、行きましょう。愛子さんはこの部屋から出ないようにして下さいね」
「はい、小竜姫さまもお気をつけて。
 横島君もカリンさんもタマモちゃんもカーミラさんも気をつけてね」
「ああ、行ってくる」(×2)
「うん、ありがと」
「はい、行ってきます」

 仲間らしい穏やかな送り出しと出立の挨拶が終わると同時に、横島たちの姿はカリンのテレポートで部屋の中から消え去った。


 ―――つづく。

 やっとこさ横島ファミリー出陣となりました。いやー長かった……<マテ
 それでもノスフェラトゥ本人とやり合うつもりはないんですが、どうなるかは先をお待ち下さいませー。
 ではレス返しを。

○遊鬼さん
 お気づかいありがとうございますー。
 はい、カーミラの状況は本当に都合よくできてまして。今回もまた都合よく(ぉ
 美衣さんも1度助けてますからねぇ。2度目となったらかなり好意を持つでしょうな。魔鈴さんも似たようなものですし。
 横島のくせにー!w

○チョーやんさん
 ああっ、妙神山に【どらごんころし】なんか持ち込んだら小竜姫さまにシバかれますよ!? 確かに横島君は今回も女性陣に好かれっ放しですがー!w
 では分霊さま、今後ともよろしくお願いいたします<マテ

○HAPPYEND至上主義者さん
>小竜姫&タマモ
 まあ普通は怒りますよねぇ。
 むしろ2人は寛大な方ですな。横島君はこういうヤツだと分かってて付き合ってるわけですから。
 しかしカーミラは今回もぐいぐいと横島君に接近しておりますので、心穏やかではいられないでしょうなぁ。
>ブラドー島に住めば〜
 あ、やっぱり分かった方もいたんですね。後書きしておいて良かったです。
>カーミラ&愛子
 愛子の策略でともに学業に励むことになったので、きっと2人で楽しい青春を過ごせることでしょう。ノスフェラトゥ編が終わったらそういう話を書きたいですねぇ。
>vsGM
 横島君ではどうやっても勝ち目のない存在ですからねぃ。ここはやはり、愛と友情のコンビネーションプレーでどうにかしたい所ですな。吸血悪魔をやっつけたご褒美とかw

○ソウシさん
 愛子はどう考えてもカモネギで困ったものです(ぉ
 おキヌは立場とか性格の面でいろいろ難しいんですよねぇ……orz
>カーミラ
 ああ、やっぱり彼女を連想されましたか。確かに似たところあるんですよねぇ。
 さすがに軍師は無理ですけどw

○Tシローさん
 東京行きの理由はこんな風になりました。ヌルが不運なのかGS側が幸運なのか難しいところでありますw
 しかしいまだに魔鈴と美衣のことが横島君たちに伝わってないんですよねぇ。
>横島&愛子
 まあ、横島君ですから死ぬことはないでしょう(酷)。

○メルマック星人さん
>最強の吸血鬼
 は、この辺りは原作通りなわけですが、その割には実質令子さん1人に倒されちゃったというのはお約束ということで(ぉ
 安土城が触手プレイ……もちろん原作にはない設定ですけど、いいかも知れませんねぇ。魔鈴さんも美衣さんも乳大きいから見栄え(以下略)。
>美衣
 むう、確かに横島君がケイを連れて現れたら一気に堕ちてしまいそうですな。ヤバいですよ奥さん!(何)
 しかし問題は、そんな美味しいマネをタマモンが許すはずがないということでヾ(´ー`)ノ
>奥さんズ、浮気亭主を問い詰める
 今回は相手も悪かったですからねぇ。保護妖怪入りの条件をこれほど完璧に備えた人はそうはいませんからw
 まあお仕置きが裏目に出ることもあるという事を学習できただけでも良かったと思うしかないでしょうな(´・ω・`)
>GMと保護妖怪2人がご対面
 なんと後回しにするという暴挙に出ましたw
 まあ東京で手柄を立ててくれば問題ないでしょうけど、おっしゃる通りGMが簡単に浮気を許すはずがなく……どうなる事やら筆者も戦々恐々です<マテ
>愛子
 はい、この最後の一言のインパクトのためにずっと黙っててもらったのですw

○紅さん
>4人目
 当人同士の意向は完全に一致しているのですが、それでは納得できない人の方が多いわけでw
 筆者もタマもんを応援するかカーミラを応援するか悩ましいところなのですがー。
>ノスフェラトゥ
 あうorz

○whiteangelさん
 は、こーなったらもーGMのお裁きに期待するしかありませんな(o_ _)o

○通りすがりさん
 は、他所の不幸な横島君から見たら藁人形100個打ってもあきたらない幸せっぷりですよねぇw
 まあこのSSはそういうコンセプトで書いてますので!

○がくさん
>美衣さん保護妖怪化
 横島君は狙いそうですけど、それを邪魔しようとするタマモと美衣にとっては恨みがあるカーミラが一緒ですから、ただ助けるだけでは難しいかも知れませんな。
 上記のようにケイを連れて行けば別でしょうけど……??
>けしからんラインナップ
 ここのタマモは19歳VerでHという、1粒で2度美味しい技を持っておりまして……。
 ほんとにけしからんですな(´Д`)

○なずなさん
 はい、同じアパートで学校も一緒になったんですから、もう緒戦の成果としては十分すぎであります。
 あとはゆっくり(以下略)。

○ばーばろさん
>美智恵お姉さん
 見目麗しい女性にオバサンなんて呼びかけるのは失礼すぎる行為ですからねぃ……。
 オカGの責任者として、一般人に霊障のことを説明してやるのも大事な仕事の1つでしょうな。
>愛子
 は、彼女とてダテに32年も青春妖怪やってるわけじゃありませんから、こういう大事な時には一世一代の大芝居も打つのですよー。
>ノスフェラトゥ
 うーん、今回の大ボスのはずなのに、なぜにこんなに出番が少ないのか……<マテ
 令子さんもあれきり出てこないし<さらにマテ
>同性OKのカミングアウト
 カーミラはどじっ娘じゃないので、千鶴みたいに簡単にカミングアウトはしないのですよー、というか初対面で言うことじゃないですしw
 まあ本文で書いてる通り、いつかは横島君と組んで誰かを襲うかも知れませんけど(ぉ
>GS&オカGサイドとヨコシマ〜ずの二元進行
 はい、横島君たちはあくまで陰で動く意向のようですが……何しろ横島君ですからねぇ。先行きはさっぱり分かりませんです(ぉ
>カーミラを保護妖怪にする旨を報告
 むろんいずれは知られることなんですけれど、これは横島君1人をゲットすれば霊能剣士と犬神とデイウォーカー吸血鬼とスーパー荷物持ちがついて来るということで、欲しがらない方が不思議ですよねぇ。既婚者でなければお色気作戦もあったと思うのですが残念です<マテれ

○鋼鉄の騎士さん
 いあ、横島君殺られたら話が終わっちゃいますし(ぉ
 まあ横島君の欲望には果てがありませんから、何人ゲットしても新たな美女が現れれば飛びかかると思うのですよーw
 某ロンゲは横島君が令子さん以外の女とくっついたらむしろ喜ぶのではw
>天罰
 とりあえず今回は言葉の暴力ということでw

○流氷さん
 ようやくノスフェラトゥ退治に動くことになりました。直接対決はする気ないようですけど(^^;
>カーミラ
 固定観念ってこわいですよねぇ。カーミラは性格的に「横島だから」という風にはなりにくそうなので、横島君から見るとまさに癒し系の新しい魅力になりそうですな。現奥さんたちから見ると脅威ですがw
 ただ彼女自身が4号狙いなので、それが確定するまでは浮気をやめさせるのは難しいかも知れませんな。他のことなら抑止力になるのですがー。
>愛子
 当人は本文のようなことを考えておりますが、学校側に不満はないでしょうし、あとはGS協会次第ですな。
>GMの件とか、休み明けの教師陣の反応とか〜〜
 横島君って本当に平穏無事という言葉に縁がありませんなぁw

○Februaryさん
>横島君
 今回は言葉責めで「orz」な状況になってますので、多少は気が晴れるかと……無理か(ぉ
 カーミラ嬢4号化はまだですな。あとは現奥さんズの承認を得るだけなのですがw
>天然お姉さん
 やっぱいいですよねぇww
>『黒も8倍』
 それはさすがに筆者の手に余りますので(ガクブル
>9つのドラゴンヘッドに〜〜
 何というカオティックエロ……でも横島君はやりたがりそうなのが怖いですなw

○パフさん
 分かっていただけて嬉しいですw
 カーミラのおかげで横島君へのお仕置きが減ったら、ただでさえ幸せな彼がますます幸せになってしまいそうで不安です(ぇ
 あとこの世界ではアシュタロスは存在はしてますけど、登場はしませんです。前作でルシが主役を張ったので、今回は遠慮いただくということで。

○山瀬竜さん
>魔鈴さんと美衣さん
 ノスフェラトゥって物事あんまり深く考えないタイプみたいですからねぇ。彼的にはあれで納得してるんじゃないでしょうかw
>オカG
 そうですねぇ、いまだに実動人員は美智恵さんとブラドーだけです。ただ日本国内での新規採用は年に1回でしょうから、増員があるとしたら外国支部からの転属ということになりますな。
 今ならちょうど年変わりの時期ですし、あるいは臨時の応援要請というやり方もありますが、西条がパリから日本に着いたころには事件は解決してるような気もしますw
>カーミラ
 そういえばそうですねぇ。むろん横島君は慕ってくれる美少女を邪険に扱うような男じゃないですよー。
 魔鈴さんと美衣さんのことは未だに明かされてませんが、いずれは話すと思います(^^;

○KOS-MOSさん
 新入り2人はあくまで保護妖怪であって奥さんではないのですが、横島君が手を出さないとは思えませんからねぇ。
 たまもん達にはがむばって欲しいものです。
>ミサイル
 原作では自衛隊も機動隊も出て来なかったのですが、美智恵さんがいたらそういう手段のことも考えるでしょうからねぇ。
 現代兵器でカタつけさせない理由を考えるのは大変でした<マテ

○アクセルさん
 はじめまして、今後ともよろしくお願いします。
 横島君の夢は全裸美女で満員の(以下略)ですから、それができるくらいのハーレムを作るまでは歩みを止めないことでしょう。まさに男の敵ですな(ぉ
 神罰は言葉によるものもアリということでひとつー。

○内海一弘さん
 まあ奥さんになるのと保護妖怪になるのは一応別なわけですが、横島君がイコールにしようとするのは目に見えてますからねぇw
 美衣さんの場合は保護者が横島君でなければいけない理由がないので、何とか現奥さんズが阻止……できるかどうかはネタバレ禁止ということで。
>おキヌ
 二股とかダメぽいですし、仮に当人が納得しても令子さんとか氷室家の人たちが許しそうにありませんしねぇ。
 といって小竜姫さま相手に略奪愛なんて無謀すぎますし、横島君は横島君で彼女にはセクハラしませんし……orz

○読石さん
>カーミラ
 そうですねぇ、あれほどいい印象を与える出会いはめったにないですし、殴られた元は取ったという感じでしょうか<マテ
>吸血鬼的に殴る蹴るは〜〜
 それはありそうですねぇ。横島君が殴打に対して頑丈なのは自分で確かめたことですから(笑)安心して見てられるでしょうけど、炎はそうはいきませんからねぇ。タマモン痛恨のミスでした。
>愛子
 前回の彼女の出はあの一言にかけたんですが、みなさん深い印象を受けてくれたようでうれしいです。
>ケイ
 おお、言われてみれば!<超マテ
 まあ彼も猫又ですし、ゾンビに制圧された地域は匂いで避けることができるのでは(^^;;;

○星の影さん
 むう、風邪ですか。そろそろ治った頃でしょうか?
 横島君たちもようやく出撃しましたので、魔鈴さんと美衣さんゲット、もとい救出が視野に入ってきました。果たして横島君は6号&7号候補をゲットできるのか、それともタマモンの厚い壁にむなしく散ってしまうのか?(ぉ
 ケイは原作で「息子」と言われてる通り男なので、横島君のターゲットになることはあり得ませんですw 記憶については気にしないで下さいませ。

○ハルにゃんさん
 残念な色ってどんな色ですかー(^^;
 ちなみに私はバカなので、風邪はあまりひきませんですw
 それはそうと奥様予備軍はがんばってますので、今後の奮闘にご期待下さい! 人肉云々の話は「普通はそうなんじゃないかなー」というただの想像なのですが、カーミラが追い返されないためには仕方なかったのです<マテれ
 ノスフェラトゥは一応ラスボスなので、たぶん瞬殺にはならないでしょう。いくら美神親子が相手でも……無理かな?
 ケイは……どこなんだろ(ぉぃ

○XINNさん
 確かにここの横島君はそろそろ逮捕拘禁した方がいいような勢いですな。奥さんズはもっと気合いを入れてほしいものです(ぉ
>実に賢明な御判断です
 下手したら星間戦争ですしねぇw
>クローネたん、あなたは政治家ですか?
 伯爵というのは地方領主でありまして、その後継ぎとして育てられた彼女はまさに政治家そのものなのですよー。このくらいのやり取りはできて当然というべきですな。HPの鉛筆をベキッと(以下略)。
 本音はまさにそんな感じかと。おっしゃる通り狐火で燃え上がってロックオン状態ですしw
>小竜姫さま
 横島君の怪しい血と絡めると現実的になりそうな気がしてきました。危うし小竜姫さま!(ぉぃ

○風来人さん
>クローネ嬢
 は、当初の予定をこえまくった勢いで躍進してます。これがキャラが勝手に動くということなのですかねぃ<マテ
>愛子
 これからの現奥さんズとの頭脳戦に期待です。
>確か性的行為に相当する
 むう、それでは確かにブラドー島には行けませんなぁ。
>朧
 せめてハプニング起こす相手は選んでほしいんですがー!w

○応援団さん
 現状では魔女と猫又と月神族2人を落とせばちょうど9人という説が有力ですが、シロ再登場とかヒャクメとかワルQとか、まだまだ相手はいるのが奥さんズの悩みの種ですなw

○ふぁるさん
 や、こちらこそ失礼致しました。今後ともよろしくです。
>GM
 保護妖怪にするだけならGMの許可は要らないでしょうけど、4号候補だと見抜かれたらヤバいですな。三股のときもかなり怒ってましたから。
 夫婦の絆で乗り越えることができればいいのですがー(ぉ
>一緒に住むということなのでしょうか?
 さすがにそれは阻止されました。やはり同居は奥さんだけの特権みたいですw

○Jさん
 お褒めいただきありがとうございます。確かにどちらかに偏るとまずいですものね。
 これからも気をつけて書いていきたいと思います。

○UEPONさん
>六道女学院の臨海学校のような光景
 なるほど、確かにそんな感じになりそうですな。敵はガチで危険ですが、人間側もプロばかりですので十分対抗できるでしょう。
>この調子だと3日を過ぎちゃいそうですね〜〜〜
 原作では最初の夜の翌々日の朝には解決してましたので、同じペースでいけば2日には終わるんですが、その辺はまだネタバレ禁止でありまする。
 竜神王は東京で会議をするわけじゃないですし、高位の竜神にとって吸血鬼やゾンビなんて屁でもないでしょうから、人界光臨は予定通り行われるかと。天龍の外出とか横島君たちの雲隠れはダメかも知れませんけど。
>僕は大歓迎ですので早く番外編を〜w
 いくら何でもそれは気が早すぎるのではないかとw
 現奥さんズだって簡単に抵抗を諦めるとは思えませんしw
>GM
 彼女は少なくとも目の前に横島君がいる時は自分で折檻する気がします。そうするとカーミラがかばって(中略)になりそうですけどw
 浮気とハーレムは確かに違いますよねぇ。どちらが女としてより腹立たしいかはよく分かりませんが(^^;
 何にせよ横島君の話の持って行きかた次第ですかねぃ。彼が生きて新学期を迎えられるかどうかも含めてw
>タマモ
 初期の余裕は横島君ラヴでなかったというのが大きいですからねぇ。わりきっちゃえば楽になるんですが、それは女としてなかなか難しいと思うのですよー。
 いつか諦める(w)日も来るかも知れませんけどw
 しかし第141話のあの設定を覚えてて下さってたとは、相変わらずあなどれませんな。

○wallakiaさん
 は、その辺りは現奥さんズとの攻防も含めて先を楽しみにしていただけると嬉しいです。

○トトロさん
 おお、言われてみれば!
 前回は多少ちゃっかりしたやり方してますが、カーミラの方が目立ってるので愛子はそれほど警戒されてませんし。
 うーむ、意外な見方で驚きました。また何か気付いたことがありましたら、ぜひ指摘して下さいませー。

   ではまた。

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