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「光と影のカプリス 第156話(GS)」

クロト (2008-05-22 20:09/2008-07-08 00:17)
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 ノスフェラトゥは1人で新都庁の屋上に上ると、そろそろ正午にさしかかった空を見上げて両手を高く差し伸べた。

「クハハハハハ、もはや時は満ちたでな! 出でよ、我が移動妖塞『安土城』!!」

 すると都庁の上空に分厚い暗雲がただよい始め、その中から城の天守閣のような建物、いや天守閣そのものがゆっくりと降りてきた。7階建ての真壁造りで金・赤・青・白・黒の5色に塗り分けられたその美しく奇抜な姿は、まさしく織田信長が覇業の象徴として建てた城の中枢施設だった。
 もちろんこれは普通の建造物ではない。ノスフェラトゥがみずから血と魔力をそそいで疑似生命を与えた、いわば彼の使い魔であり分身とも呼べる存在である。ノスフェラトゥが灰になっていた間は異界空間で休眠状態になっていたが、今や彼の力が万全になったため「安土城」も復活の時を迎えたというわけだ。
 床からは木の根のような長い触手が何本も生えており、ここから街のエネルギーを吸い取ることで「生命」を維持する仕組みになっていた。

「クックックッ……懐かしいがね。やはり天下人たる者、住まいは城でないとカッコがつかんでな……!!」

 「安土城」は地響きを立てて新都庁の屋上に着地すると、触手をするすると伸ばして都庁の壁面を這い回らせ、溶け込ませていく。「東京都」の中心であるこの建物こそ、東京という街のエネルギーを奪う媒介として最もふさわしいのだ。
 ノスフェラトゥは階段をゆっくり踏みしめるようにしてその最上階に上ると、回廊に出て改めて空を見上げた。

「ガーッハッハッハ! 今日もいい天気だのぅ、まるでワシと安土城の復活を祝福しとるようだがね!
 しかし安土城を呼んだら少し腹が減ったのォ。蘭丸! 血と肉のお代わり持ってきてちょー!」
「はっ、ただいま!」

 蘭丸は厨房でゾンビの料理人を指揮していたが、そんな状況でも主が呼ぶ声は聞こえたのか、即座にその後ろに現れて片膝をついた。
 そしていったん厨房に戻ると、料理人たちを指図して天守閣に料理と血を運ばせる。魔鈴と美衣はその光景を眺めながら、お互いに顔を見合わせて(口の中が食べ物でいっぱいでまともに喋れないので)無言で深いため息をついた。

(はあ、どうしてこんな事になってしまったんでしょう……)

 店が開けっ放しだが大丈夫だろうか、じゃなくて、自分はこれからどうなってしまうのだろう。どうやら敵は吸血鬼みたいだからいずれオカルトGメンが助けに来てくれると思うが、それまで彼らは自分たちを生かしておいてくれるだろうか……?

(敵は人間だけじゃなかったなんて、どうしてこんな……!
 ああ、ケイは今頃どうしてるかしら……)

 一方美衣は魔鈴ほど天然ではないためか、蘭丸やゾンビを睨みつけるその視線には激しい怒りがこもっていた。むろん彼らはそれで恐れ入るほどナイーブでも気弱でもなかったが。
 それでも美衣が1つだけ彼らに感謝に近い感情を抱いているのは、カーミラがケイはここにさらって来なかったことである。病気が治った息子に人間の街を「見学」させていたところを彼女に襲われたのだが、彼女はケイに対しては「あなたはまだ非力ですから」といって見逃してくれたのだ。
 しかしケイがおとなしく山に帰ってくれればいいが、下手に街をうろついて妖怪退治屋に見つかったりしたらどうなるか……!
 その時は絶対にこの連中生かしてはおけない、と美衣は心に誓ったが、実際にその誓いを果たすのはどうやっても無理だということは彼女自身にも分かっていた。


 都庁の屋上に城の天守閣が出現したという異常事態は、当然政府当局のゾンビ対策本部もオカルトGメンも速攻で把握していた。
 すでに令子から槍を回収してオフィスに戻っていた美智恵が、さっそく公安の担当部署に連絡を取る。

「見ましたか山川さん、あの異様な城を。やはり今回の事件の首謀者が『織田信長』であることは間違いないようですね」

 安土城の天守閣は個性的な構造だし、「織田信長」という固有名詞はすでにTVのニュースでも出ていたからこの辺りはもう確かな事実といっていいだろう。しかしこれだけでは「信長」の正体はまだ分からない。
 山川がそれを訊ねると、美智恵は令子とブラドーから聞いた情報をかいつまんで説明した。

「あれの正体は史上最強ともいわれる吸血鬼、ノスフェラトゥです。本物の織田信長を殺してすり替わったあと本能寺の変で退治されたと聞いていますが、何かの理由で甦ったのでしょう。
 城をつくったのは、今度こそ日本全国を支配しようという意欲の表れかと思います」

 あの結界の中で起こった事については今は伏せた。令子とカーミラのことを話したら、片方が自分の身内なだけに面倒なことになりかねないからである。まだ事件の解決に着手すらしていない段階でそれは避けたかった。
 そして美智恵の話は山川としても驚くべきことではあったが納得できない事ではなかった。吸血鬼に血を吸われた者も吸血鬼になるという有名な話は彼も知っていたから、そう考えれば今の状況も理解できるからである。
 しかし疑問はまだ残っていた。

「ただ支部長。私はオカルトには詳しくありませんが、吸血鬼というのは日光に当たると灰になってしまうんですよね。ゾンビたちはもう真昼だというのに平然と街を出歩いているのですが……」

 これはどうした事だろうか。もしかして元が最強の吸血鬼だと、その下僕も特別製になるとでもいうのか? それにしては彼らの見た目はなかば腐ったゾンビでしかないのだが……。

「いえ、ノスフェラトゥは普通の吸血鬼と違って、血を吸う相手の生命力そのものを奪って、吸血鬼ではなく吸血『ゾンビ』にしてしまうのです。ゾンビなら日光は平気でしょう」

 美智恵はここまでは普通に話すことができたが、ここから先のくだりを話すのはさすがに心が重かった。しかしそれをしないわけにはいかない。

「そして吸血鬼であれば大元のボスを倒せば下僕は元に戻りますが、彼に血を吸われたゾンビはすでに死んでしまっていますから、ノスフェラトゥを倒しても彼らはそのままです。
 ……つまり今街にいるゾンビたちを助けることはできません。オカルトGメン所属の吸血鬼にも確認しましたが、これは確かです」
「な、なんと……!?」

 山川は今度こそ驚愕に目を見開いて、返す言葉が出なかった。
 ノスフェラトゥとはどこまで凶悪な魔物なのか。たとえるなら「意志を持った伝染病」という所だが、感染した者は死してなお被害を広げていくというのが実にタチが悪い。
 ただ山川も公安という組織に長く勤めている身なので、すぐに立ち直って今後の方策についての話を始めた。

「ゾンビたちを救う術はないというのはわかりました。しかしいくら被害の拡大を防ぐためとはいえ、国民の『遺体』にあまり手荒な真似はできませんが、Gメンには何か良い手立てがありますか?」

 彼らが完全に腐乱してもはや人の形をとどめていないのであれば焼き払ってもいいかも知れない。しかしなまじ中途半端に人間らしい姿を残してたり口を利いたりもするだけに、普通の機動隊員や一般市民は、生きた人間を焼き殺しているかのような錯覚を感じてしまうだろう。それはまずい。
 しかしむろん、美智恵はそれへの対策も用意していた。

「はい、彼らはノスフェラトゥの魔力による『呪い』で動かされている状態なので、破魔札をぶつければ『呪い』を解いてただの死体に戻してやることができます。
 破魔札なら見た目も特に暴力的ではありませんし、これで倒れたならゾンビたちが『病人』ではないことの証しにもなります」

 普通の伝染病にかかっただけの者であれば、破魔札をぶつけられても多少ケガをしたり霊体がいくらか傷ついたりするだけのことで、よほど強力なものを使わなければ倒れたり死んでしまったりするような事はない。逆に言えば破魔札を受けて動かなくなったならば、それは彼らが「生きた人間ではなかった」ことの証明になるのだ。それに「遺体」もあまり損傷させずに済むし、火炎放射器や機関銃などで物理的に破壊してしまうよりはずっといい処置であろう。
 ただ問題は、普通の人間に破魔札は扱えないことである。Gメン所有の破魔札マシンガンなら引き金をひくだけで使えるが、こんな金がかかる道具はGメンといえども2丁しか持っていない。

「ですので、ゾンビの処置はGS協会を通じて民間GSの皆さんに依頼しようと思います。機動隊に協力するという態勢ならば、さほど腕の立つ方でなくても問題はないでしょうし」

 つまり機動隊が放水車などでゾンビの動きを止めている間に、GSが破魔札をぶつけて除霊するということだ。ゾンビは人を咬んで仲間にすること以外に特殊な能力は持っていないから、令子やエミのような一流どころでなくても危険は少ないだろう。
 山川にも異論はなく、ゾンビへの対策はそれで決定した。
 次は肝心の、ノスフェラトゥを倒す方法である。

「あれが安土城の天守閣だとすると、あそこが彼の本拠地ということになりますな。ミサイルを撃ち込んで本人ごと吹っ飛ばすというのはどうでしょうか……?」

 山川はまず1番単純な作戦案を述べてみたが、美智恵は賛成しなかった。

「いえ、ノスフェラトゥが24時間安土城の中にいるとは限らないのですから、本拠地を破壊するのは反対です。それがなくなったら彼が次にどこに行くか分からなくなってしまいますから。
 城自体がよほど危険なものだというのでなければ、破壊しない方が得策だと思います」

 光秀の槍があれば追跡はできるだろうが、ノスフェラトゥの危険さはいつかの犬飼ポチとは比較にならない。下手に刺激して、たとえばいろんな場所を飛び回りながらゾンビを増やして回るなんて報復をされたら、彼を捕まえた頃には日本中がゾンビだらけになっている事だろう。せっかく本拠地を持ってくれたのだから、そこに閉じこもっていてくれた方がこちらとしては有利である。

「ノスフェラトゥが安土城にいるのを確認してから、逃げても間に合わないような破壊力がある大型のミサイルで殲滅(せんめつ)するというのなら別ですが……」

 この瞬時にものすごい作戦案を思いつく頭脳はさすがに美神家の女であったが、それには今度が山川の方が難色を示した。

「いえ、事件がおおやけになったその日にそんな派手な手段は無理があります。爆風や瓦礫は地上にも届くでしょうから、逃げ遅れた人がいたら巻き添えになってしまいますし」
「そうですね……ならばやはり、安土城に乗り込んで直接対面して倒すということになりますね。
 しかし今日は元日ですから、最強の吸血鬼と渡り合えるだけの戦力を集めるのは時間がかかります。今すでに連絡を取っている最中ではありますが、乗り込むのは今しばらく待っていただくという事でよろしいでしょうか?」
「ふむ……やむを得ませんね」

 山川としては今すぐ災いの根を絶ってほしいという気持ちもあるが、準備不足のまま吶喊して負けてしまえば元も子もない。ここは美智恵の判断を尊重すべきだろう。

「ご理解いただきありがとうございます。では、また何かあればお互いに連絡を取り合うということで」
「はい、宜しくお願いします」

 こうして、政府当局とオカルトGメンが共同歩調を取ることになった。


 妙神山修行場に到着して鬼門をくぐった横島たちは小竜姫に会うために宿坊の方へ足を向けたが、建物まであと数メートルほどの位置まで来たところで先頭を歩いていたカリンがくるりと振り向いた。

「すまんが横島と愛子殿とカーミラ殿はここで待っててくれ。タマモ殿と小竜姫殿を連れて来るから」

 愛子とカーミラが横島の保護妖怪になるのを認めるかどうかの話については、部外者である大樹と百合子、朧と神無には席を外してほしかったのだ。大樹と百合子は一応関係者といえるかも知れないが、彼らがいては「女としての本音」は出しづらいし。

「わかった」

 横島としても大樹と百合子が絡んできたらロクな事にならないのは分かっていたので、カリンの申し出は渡りに船だ。素直に頷いて影法師娘の采配に任せた。
 そして横島と愛子とカーミラが待つことしばし、やがてカリンを先頭にしてタマモと小竜姫がやってきた。まだ詳しい話は聞いていないらしく、ちょっと訝しげな顔をしている。
 ちなみに朧と神無は大樹たちとは別の部屋で休憩中だ。小竜姫が席を外すのに2人を同じ部屋に入れたら、大樹が口説き出すのは確実だから。万が一彼が2人を落とした後で「君たちとはもう終わったんだよ」なんて捨て方をしようものなら、地球人のイメージがそれこそ地の底まで落ちてしまう。ここは慎重策を採って別室にいてもらうのが賢明というものであった。

「おかえり、横島。無事でよかった……って、その娘だれ?」

 知らない女が恋人の傍らにぴったり寄り添っているのを見たら、たいていの女は不愉快に思うものだろう。タマモはこめかみにぴしりと井桁を浮かべると、細めた目から刺すような視線を横島に送りつけた。
 そして横島は基本的に、こういう攻撃には非常に弱い方である。

「をぅっ、タマモ!? いや、別にやましいコトは何もないぞ? 俺はただ人助けをしただけなんだから」

 露骨に狼狽した顔で声色もうわずっている彼の様子はハッキリ言って怪しかった。当然タマモは不審の度合をさらに深めて、すべてを白状させるべくずいっと1歩を踏み出す。
 しかしその肩を後ろからカリンが押さえた。

「まあ待て、彼女にはいろいろとこみ入った事情があるんだ。
 小竜姫殿、外で話すのも何だからどこか別の部屋に案内してくれるか?」
「……わかりました」

 小竜姫もカーミラのことは怪しく思っていたのだが、カリンの言うことはもっともである。とりあえず6人揃って、大樹や朧たちがいる部屋とはまた別の、少し離れた部屋に移動した。
 そしてやや気ぜわしげな口調で少女の素性を訊ねる。

「自己紹介が遅れましたが、私はここの管理人で竜神族の小竜姫と申します。
 あなたは横島さんのお知り合いのようですが、どういったご素性の方なのでしょうか?」

 とその問いかけが直球ど真ん中かつ声色も少しきつめだったのは、カーミラの霊気の質がブラドーやピートとよく似ていた、つまりは吸血鬼だと思われたからである。何しろついさっきまでTVの臨時ニュースで街のゾンビ騒ぎ=吸血鬼の悪事のことを見ていたのだから、知らない吸血鬼が現れたならその関係者かと疑うのは当然のことだった。
 なお本来ならここでタマモも名乗るべきところであるが、さっき横島が名前を呼んでくれたから話の腰を折ってまでして名乗ることはあるまいとでも思ったのか、それとも単に機嫌が悪くて喋りたくないだけなのか、口をへの字に結んでじっと沈黙している。

(……やっぱり、無条件で歓迎とはいかないみたいですね)

 そんな2人の態度を見たカーミラは、心で小さく呟いて気持ちを引き締め直した。
 小竜姫は神族の出張所の管理人をしているだけあって、美人なだけではなく性格もなかなかしっかりした感じで、武術の腕も立ちそうである。霊圧にいたっては自分や横島の4〜500倍くらいありそうで、もし戦うことになったら瞬殺されてしまうだろう。
 そんな女性が、今の自分への態度を見る限りでは本当に横島のことを好いているようなのだ。彼との付き合いが政略結婚の類だったら、こんな警戒心を押し隠したような顔はするまい。
 やはり横島は本当に素敵な男性なのだ。道はちょっと険しそうだがぜひ彼の保護妖怪になることを認めてもらって、ずっとそばにいたいものである。
 もう1人の説得対象であるタマモという少女はどうやら妖狐のようだ。こちらも横島のことが好きなように見えるが、今は口を開くつもりがないようなので、カーミラは小竜姫に聞かれた通り、自分の正体から何故ここに来たのかの理由まで包み隠さず話すことにした。

「はい。私はいわゆる真祖の吸血鬼で、名前は正式にはクローネ・グラーフェン・フォン・カルンスタイン・カーミラといいますが、長いのでカーミラと呼んで下さい」

 やたら長い名前だが、カーミラは一応伯爵令嬢なので、ファーストネームとファミリーネームの間に爵位の名前が入ってこんな風になってしまうらしい。
 横島となら「忠夫さん」「クローネ」とファーストネームで呼び合ってもいいのだが、それを言うのはさすがに時期尚早なので胸の中にしまっておいた。彼女である小竜姫でさえまだそうしていないようだったから。
 横島たちはカーミラのフルネームは覚えきれなかったようだが、一応呼び方は覚えてくれたみたいなので、ひと呼吸入れてから日本に来た理由を話し始めた。

「ノスフェラトゥ……今この国でゾンビ騒ぎを起こしている吸血鬼のことなんですが、予知夢で彼が復活することを知りまして、退治するために来日したんです」

 カーミラは不確かな上に自分でコントロールすることはできないながらも、未来に発生することを夢で知ることができる。今回はノスフェラトゥが日本で復活することが示されたわけだが、どうすれば倒すことができるのか、またカーミラ自身はどうなるのか、そういった事までは知ることができなかった。
 その結果が、次に起こった出来事である。

「しかし力及ばず、逆に血を吸われて彼の下僕にされてしまいました。そして上等な血を集めるために『力ある妖怪』をさらって来るよう命令され、街をうろついていた時に偶然横島さんを見かけたんです」

 とカーミラは自分が横島に会う前のことについては要点を話すだけにとどめた。小竜姫とタマモが聞きたいのはそういう事ではないだろうから、さっさと話を進めようと思ったのだ。
 カーミラが令子たちや魔鈴、美衣が横島たちの知人である事を知っていたならもっと詳しく話しただろうが、当然ながらそんなことは知らないからそうする意義は感じなかったのである。

「私自身はもちろん横島さんを襲いたくはなかったのですが、支配の魔力に抵抗しきれず、彼と戦うはめになってしまいました」

 この時点でタマモと小竜姫の眉はぴーんとはね上がり、カーミラの説明が続くにつれて目つきもだんだん酸っぱいものになっていった。
 具体的には「横島にそんなこと言ったら手出しできなくなるに決まってるじゃない」とか、「横島さんを拉致して血液製造機にしようなどと……ノスフェラトゥとやらには仏罰が必要ですね」とかいった非常に剣呑な感じのものである。
 さすがにカーミラが死を決意した辺りのくだりになると、2人とも空気を読んだのかオーラを引っ込めたけれど。

「でも横島さんは本当にやさしすぎる方なので、私に殴られても蹴られても私を倒す気になってはくれませんでした。
 そこへ折よくと言っていいのかどうか、そちらの愛子さんが出てきて下さったので、横島さんはあきらめて彼女を連れて行くといって脅かしたんです」

 それでも彼がやる気にならなかったら宣言通り愛子を拉致するしかなかったのだが、さいわい横島はそれでようやく戦うつもりになってくれた。

「でも横島さんは私を殺しませんでした。とっさに思いついた魔法消去の術を使って、私にかけられていたノスフェラトゥの支配の魔法を打ち消して下さったんです。
 ……横島さん、本当にありがとうございました」

 と隣の横島に深く頭を下げる。
 ただカーミラの態度と表情は単なる恩義に対する謝辞にはとても見えず、彼に対する親愛の情にあふれていた。タマモと小竜姫はこの少女が(少なくとも潜在的には)恋敵であることを確信したが、いくら何でもここでチャチャを入れるわけにはいかない。

(横島、あんたってヤツは……)
(横島さん、あなたという人は……)

 なのでひたすら白っぽい目で煩悩少年をじっと見つめていたが、一方愛子は特に不快感は表わさず、カーミラが横島にやたら好意的な理由がようやく腑に落ちて得心顔をしている。
 ちなみに当の横島はカーミラを口説いたり触ったりするチャンスだなどと不埒なことを考えていたが、タマモと小竜姫の視線にも気づいていたのでおとなしく「いや、そんな大した事じゃねえって」と無難な返事をするにとどめた。
 そしてカーミラにとってはここからの話が本題である。姿勢を正して、できる限り誠実な口調で説明を続けた。

「そのあと屋上でひと休みしていたのですが、カリンさんが来たのでお互いの自己紹介や状況説明をすることになりました。その話の中で、横島さんが私に自分の保護妖怪になったらどうかと提案して下さったんです。
 今日ここにお邪魔させてもらったのは、そのことについてのご承認を小竜姫さんとタマモさんにいただくためなんですが、いかがなものでしょうか?」
「横島……!?」
「横島さん……!?」

 カーミラは横島が自分と愛子にいろいろした事だけは言わなかったが、タマモと小竜姫からすれば横島が何のためにそんなことを提案したかは聞くまでもなく明らかである。堪忍袋の緒を切った2人のバックに地獄の業火が噴き上がり、浮気野郎を赤熱した眼光で睨みつけた。

「わああっ、ま、待て2人とも、カーミラには事情があるんだってば! は、早く説明してくれカーミラ」

 その圧倒的迫力に怖れおののいた横島が座ったままの姿勢で後ろに跳躍し、両手を顔の前でぶんぶん振って弁解する。かなり見苦しい振舞いだったが、これは彼が気弱だからというよりはタマモと小竜姫の怒りの激しさを示すものであろう。
 カーミラは小竜姫はともかくタマモまでがこんなに怒り出した事に少し驚いていたが、どっちにしても早く説明しないと横島の身が危ない。恩人の窮地を救うべく、あわてて2人の視線から横島を隠すような位置に移動して説明を再開した。

「ちょ、ちょっと待って下さい。横島さんは何も下心があって提案して下さったわけでは……いえ、下心というか性的な欲望は確かにあったと思いますけど、それとは別の理由もあるんです」

 カーミラもさすがに「横島に邪心はなかった」とは言い張れなかったが、タマモと小竜姫はそれでカリンが「彼女にはいろいろとこみ入った事情がある」と言っていたことを思い出し、いったん怒気を鎮めて話を聞く姿勢に戻った。

「……理由?」
「はい。実は私はブラドー島にいる皆さんと違って、人の血を吸わなければ生きていけない吸血鬼なんです。でも横島さんの血ならほんの少しで済むので、ときどき彼の血をいただければ人を襲う必要がなくなって、私も人間に退治されなくて済むようになるというお話をしたんです」

 カーミラがまずそう要点を話してから、続けて学校でカリンにした話を繰り返すと、さすがにタマモと小竜姫も怒りの炎を再燃させるわけにもいかず難しい顔で考えこんだ。

(なるほどね。確かにこいつは悪いヤツじゃない……ってゆーか私よりいいヤツだし、人間に追われるのは可哀そうね。でも他のGSじゃ献血しきれないから、横島が保護者になるしかないってことか……)

 タマモは自分もかっては何度も人間に追われて殺された身だけに、いくら恋敵とはいえ同じような境遇にいるカーミラをたたき出す気にはなれなかった。それに今4号さんに立候補しているというわけでもないカーミラを見捨てるような発言をして、横島に冷たい女だと思われるのは避けたい。
 小竜姫にはそういう背景や心配はないが、仏道に帰依しているくらいだから基本的に困っている者には親切である。

(とはいえ横島さんの血をずっと提供し続けるというのは面白くありませんし、保護妖怪になるのを認めるのは4号さんになるのを傍観するようなものですからね。といって人間の血を吸えとは言えませんし、どうしたものでしょうか)

 これはなかなかの難題であったが、しかし人界での修行で霊力も知力も愛のパワーも8倍になった小竜姫の頭脳に解けない問題ではなかった。カーミラの話がくれたヒントをもとに、みごとな恋人防衛策を考え出す。

「事情はよくわかりました。私も仏道に帰依した者として、あなたの身の安全を守ることにやぶさかではありません。
 しかしカーミラさん、血が必要なのならブラドー島に住めばいいのではないですか? あそこなら仲間が大勢いますし、人間の街で保護妖怪などにならずとも安全でしょう」

 ノスフェラトゥがカーミラの血を吸うことで妖怪を集めることを決意したというのなら、カーミラが吸血鬼の血を飲んでも問題はあるまい。ブラドー島の住人は横島ほどのパワーはないかも知れないが、回復力はある上に大勢いるから健康を害することもないだろうし。
 しかしカーミラはそれには同意しなかった。

「いえ。その案は昔考えたこともあったのですが、やはり同族の血を飲むのは気が進みません。それに『吸血鬼』にとって血を提供する行為は精神的に苦痛が強いので、断念せざるを得ませんでした」

 吸血鬼が吸血鬼の血を飲むのは、いわば人間が人肉を食うようなものである。ピートがブラドーを支配するために血を吸うような事例はともかく、常飲するケースはまずない。ノスフェラトゥには見境というものがないから美味ければ誰の血でも平気で飲むが、カーミラはそんな真似はできなかったのだ。

「……ああ、そうですね。すいません、無神経なことを言ってしまって」

 小竜姫もカーミラの返事で自分が横島から彼女を引き離すことしか考えていなかったことに気づいたらしく、素直にそう言って謝罪した。
 しかしこうなると、カーミラの希望を拒否できる理由はもう無い。小竜姫が顔を横に向けてタマモの目を見ると、狐娘も「任せる」といった様子で仕方なさげに頷いた。
 横島、カリン、タマモ、愛子、そしてカーミラの視線を一身に浴びた小竜姫が、軽く目をとじて一呼吸入れた後、おもむろに目を開いて判決を申し渡す。

「わかりました。カーミラさんが横島さんの保護妖怪になることについては、あえて反対はしません。
 ……ただ。人の心を縛ることはできませんけど、なるべくなら横島さんには惚れないでいただけるとありがたいです」
「―――」

 カーミラにとって小竜姫のご託宣の前半は本当にうれしい事だったが、後半はちょっと返事をしづらい内容である。とりあえず「善処します」と答えたが、もっと積極的に不満を表明した者もいた。

「ええーっ、そりゃないっスよ小竜姫さま。俺に惚れてくれそうな娘なんてめったにいないってのに」
「3人もいれば十分でしょうっ!」

 小竜姫の腰にすがりついて翻意を乞おうとした横島だが、当然のようにぶっ飛ばされて顔面を畳に打ちつける。ついでタマモの狐火を腰に浴び、蓑踊りのように暴れ回った。

「う、うわちゃちゃちゃちゃぁっ!?」
「よ、横島さん、大丈夫ですか!?」

 カーミラは小竜姫の鉄拳制裁は放置した、というか干渉しようがなかったが、タマモの火責めにはすぐ反応した。あわてて横島のそばに駆け寄り、自分の手が火傷するのも構わず彼の腰をはたいて火を消す。
 それで何とか助かった横島は、はあっと安堵の息をつきながらカーミラに礼を述べた。

「うう、熱かった……ありがとなカーミラ、大丈夫か?」
「はい。私は吸血鬼ですから、これくらいならすぐ治ります」
「そっか、でもまだ傷痕が残ってるじゃねーか。
 ちょっと握ってていいか? 俺は自分が大ケガしてなければヒーリングもやれるんだ」
「横島さん……はい、ありがとうございます」

 吸血鬼少女の手をやさしく握ってヒーリングをかける横島と、その真剣な顔をうっとり見上げるカーミラ。タマモは自分の浅はかな行為を思いきり後悔したが、今さら割って入ることはできなかった。むろんカリンと小竜姫も同様である。
 やがて治療が一段落ついたところで、カーミラがふと何かを思い出したかのように小竜姫に問いかけた。

「ところで小竜姫さん。さっき『3人』とおっしゃってましたけど、もしかして横島さんにはあなたの他にも彼女がいたりするんですか?」
「え? あ、はい、そうですね。愛子さんが知ってることですし、あなたに教えてもいいでしょう。
 ……私は横島さんと婚約してますけど、タマモさんとカリンさんも彼の恋人なんです。要するに三股ということですね。
 横島さんの級友とかに知られたら大騒ぎになりますから、他の人には言わないで下さいね」
「そうなんですか……わかりました」

 カーミラは何気ない風に頷いたが、内心では雀躍りしていた。
 どうやら対外的には小竜姫が正妻という事のようだが、すでに側室(?)を2人も許しているというのなら、いつか自分が3人目になることも可能だろうから。むろん今すぐどうこうという話ではないが、将来の選択肢としては大いに考慮したい。
 そしてそれでカーミラの承認申請の話が終わったと見た愛子が、ようやく自分の番が来たとばかりに満を持して進み出る。

「ところで小竜姫さま。カーミラさんが横島君の保護妖怪になれるんだったら私もそうして欲しいんですけど、ダメでしょうか?」

「……」

 こうして、横島の保護妖怪は3人になった。


 ―――つづく。

 冒頭に出てきた「安土城」は原作劇場版でも出てきたのですが、ノスフェラトゥが倒されたらこちらも勝手に消えたので、こういう物なのだろうと推察しました。
 カーミラのフルネームについてはあまり気にしないで下さいませー。ファーストネームで呼び合って云々のくだりが書きたかっただけですので(爆)。でもこの話が進んだらタマモたちも触発されて、横島君を「忠夫」と呼ぶようになるかも知れませんです。
 カーミラというのが姓なのか名なのかはよく分からなかったのですが、ここでは姓だという事にしました。
 そういえばブラドーのフルネームって原作で出てないですよね。ピートは息子のくせになぜか「ブラドー」って姓(=爵位名=領地の名?)で呼んでましたし。
 でもこれって横島君が大樹のことを「横島」って呼ぶようなものですよねぇ。やはりあの2人の親子関係は妙にいびつだ(ぉ
 ではレス返しを。

○紅さん
 本当になし崩しでありますな。
 さすがに奥さんズ参入は阻止されましたが、足がかりはゲットしたようです。
 でもがんばれ、負けるな僕らのたまもん!(ぇ

○sanさん
 まったくですよねぇ。邪のくせにー!

○KOS-MOSさん
>お仕置き
 カリンは横島君がカーミラにぼてくられた記憶を引き継いじゃいましたからねぇ。さらに上乗せするのはやり過ぎだと思ったのでしょう。
 実に悪運の強い男であります。

○チョーやんさん
 ようやくタマモンと小竜姫さまの折檻がなされましたが、なんと逆効果になってしまいました(爆)。
 カーミラはもちろん信長を放置はしませんですよー。話が終わったらちゃんと東京に戻るはずです。
 美智恵さんはもちろん頑張ってますとも! 横島君たちと会えるかどうかは別ですが(ぉ
>事件が終わったら帰国したほうがいいんじゃないかと〜〜
 いあ、前回と今回本文に書いたような事情があってそれはなかなか難しいのですよー。
 横島君の悪運の強さには恐れ入るばかりであります。
>納得できない人
 机の人は本文の通り、逆に尻馬に乗ってるくらいであります(爆)。
 巫女服の人は……確かに納得できない思いはあるでしょうけど、横島君とカーミラは別に彼女の許可もらう必要はないんですよねぇ……。巫女服の人だって横島君と付き合う時にシロや愛子や小鳩の承認取るわけじゃないでしょうし。

○メルマック星人さん
 や、筆者のキャラたちを気に入っていただけて嬉しいです。これからもかわいがってやって下さいませー。
 横島君の奥さんたちは彼がこういうヤツだと知ってて付き合ってるわけですから、GM編の百合子みたいにある程度の浮気やセクハラは許容範囲内にしてるんでしょうねぇ、きっと。筆者は素直に羨ましいです(ぉ
 モザイクのお世話はどうでしょうねぇ。今の状況だと横島君をシバけばシバくほどカーミラと仲良くなってしまいますから。GFとGMなら何かとんでもない事をしてくれるかも知れませんがーw
 カーミラと愛子は無事保護妖怪になってしまいました。おっしゃる通り世界は横島君を中心に回ってるようです(ぉ

○紫陽花さん
 まずは堅実に保護妖怪から始まりました。これから先どんな修羅場が展開されるのか戦々恐々でありますw

○ncroさん
 謎かけはこんなところでありました。結局ダメだったわけですが(ぉ
 カーミラは定住志向があるというか、安全が欲しかったわけですな。おっしゃる通り1度やられちゃってますから。
 横島君にとっては棚ぼたですけど、タマモンたちの今後の苦労が思いやられます(ぉ

○kさん
 横島君のフラグゲッターぶりには羨望の念が深まるばかりです(ぉ

○遊鬼さん
 カーミラは堕ちちゃった上に保護妖怪化、愛子もゲットと実に不埒な展開になってしまいました。本当にレギュラーになれそうな勢いです(ぉ
 大樹&百合子がどう反応するかはまったく読めませんが、ぜひ先を楽しみにしてて下さいませー。

○ばーばろさん
 カミたんのフラグ進行の速さは筆者も驚く勢いであります(^^;
 今のところ誰も口を滑らせてませんけど、言わなくても分かる事ってありますよねぇw
>小竜姫さま自慢のお風呂
 ノスフェラトゥがまだいるのにそれはさすがにのんびりしすぎかと。ケリをつけた後なら問題ないのですがーw
>400話か500話辺りで
 そのころには横島君は何人落としているんだろうか……(^^;

○なずなさん
 カーミラと愛子はまずはお友達、もとい保護妖怪からという事になりました。
 横島君のアパートに引っ越してきたら出番増は間違いないところなんですがw

○kntさん
 お仕置きは今回もありましたが、やっぱり軽いかも知れませんねぇ。
>カーミラは空気に流されただけ!?
 あれはあくまでカリンの推測ですから、事実かどうかは血を調べてみないと分かりませんのですよw

○流氷さん
 は、あとの難関はGMのみとなりましたが、4号にすると言わなければ大丈夫なような気がしますw
 確かにカーミラの立ち位置はルシオラに似てますねぇ。放り出したらまた人の血を吸うのは確実ですし、やはり横島君が保護するのが望ましいでしょうな。タマモたちにとっては全然望ましくないのですがw
>攫った方々のフラグが消えそうですが
 むう、確かに強制されてのこととはいえ、心情的には納得しがたいでしょうからねぇ。
 乳の戦力はこちらの方が圧倒的に上なんですが、どうなる事やら(ぉぃ

○Tシローさん
 カーミラ嬢の好感度はますます上がる一方です。相手はあの横島君だというのにどうした事でしょうw
 愛子もまたその気になりそうですし、横島君の幸せっぷりはとどまる所を知らないかのようです。奥さま〜ズのお仕置きはやっぱりありましたがw
 さて、魔鈴さんと美衣さんの話がスルーされた今、横島君はどんな理由で東京に戻るんだろうか(ぉぃ

○whiteangelさん
 さしあたっては保護妖怪ということで落ち着きましたが、いつまでもつことやら……。
 横島君のくせに羨ましいです(ぉ

○XINNさん
 横島君の人外捕姦計画はまさに問題なく進んでますが、タマモと小竜姫さまからのお仕置きもありましたので、これで多少は溜飲が……下がらないですよねぇ(ぉ
 GMのお裁きは横島君がいかに浮気を隠し切れるかにかかってますが、お仕置きされたらまたカーミラフラグが強化されるという悪循環が(^^;
>カーミラ
 今回も怒涛のフラグ進行で、ついに毎週煩悩魔竜の血を飲むことになってしまいました。またエロスな事にならなければいいのですがー(ぉ
>カリン
 そうですよねぇ、苦労してるんですからちょっとはいい事ないとやってられないでしょうなぁヾ(´ー`)ノ
>広範囲の濃霧で姿を隠しながら行くのでしょうか?
 なるほど、そんな手もありますねぇ。安土城に入るところを地上から見られたらまずいですし。
 うむ、本当にそうなるかも知れませぬー。
 魔女と猫はネタバレ禁止ということで。
>騒ぎの実行犯と黒幕の方々
 や、実行犯の方は今回出しましたのでっ!
>禁欲生活のお仕置き
 奥さんズの方も我慢できなくなるとしたら、実に素敵なことになりそうですな。
 悶えつつもがまんする小竜姫さまとか、ついに我慢しきれなくなって恥ずかしそうにおねだりする小竜姫さまとか!

○Februaryさん
 タマモと小竜姫さまは普通にお仕置きしましたが、カーミラの乱入によって逆効果に……。
 新奥さん2名様ゲットへの道はまだ険しいですが、カーミラも愛子も保護妖怪にはできましたし、横島君は今回も幸運でした。何故なんだろう、やっぱり宇宙意志なんでしょうか(ぉぃ
>保護妖怪=ハーレムメンバーの構図が
 今回のことで両者に線引きがされることに……なるのかどうか怪しいですな、横島君だけにw
>週末は乱こ
 カーミラは女の子を責める側もやってくれる貴重な人材ですからねぇ……横島君的にはぜひ勧誘したい所です。
 というか「横島君の血=媚薬」がいつの間にか決定事項になってますなww

○山瀬竜さん
 ああ、そういえばGS世界では幸運を呼ぶのも1つの魔力ということでしたねぇ。確かに霊力では原作以上に成長した横島君なら、さらなる悪運でハーレムOKな人外っ娘を次々引き寄せてもおかしくありませんな(ぉぃ
 タマモと小竜姫さまは当然のように怒りましたけど、それぞれ1発ずつで済んでしまったのはやはり横島君の悪運のおかげなのか……。
 愛子はあれです、横島君のスライムやメットマンに知能を与えたあの謎パワーを受けて成長してしまったのではないかとw
 横島一家がどう動くのかは次回をお待ち下さいー。

○食欲魔人さん
 ゾンビ騒ぎの真っ最中に甘々話を長続きさせるのはいろいろと難しいので(^^;)、そちらは今しばらくお待ち下さいませー。
 街は相変わらず大変ですが、横島君の周りだけはおっしゃる通り平和ですw

○鋼鉄の騎士さん
 横島君は素で世界中の美女は俺のモンじゃーとか思ってるヤツですからねぇw
 このSSでは標的を人外に絞ってる分、成功率が高くなってるのかも知れませぬ。それでも2人同時にゲットとはちょっと幸運すぎるような気もしますけどw
 仏罰は一応下りましたけど……やっぱり軽いですかねぇ??

○彼方さん
 まったくですなヾ(´ー`)ノ

○読石さん
 まあ横島君はカーミラに思いっきり殴られてますからねぇ。いわばお仕置きを前払いでもらってたという事でひとつ。
 カーミラからの評価はさらに上がっちゃいました。何だかんだ言って人外には好かれまくるヤツであります。
 何しろ劇場版の冒頭では横島君が囮になって悪霊を引き付けるというシーンがあって、そこでは初対面の悪霊に頬ずりまでされてるくらいですから、カーミラや愛子に好かれるのはもう当然のことではないかとw
>富の偏在
 マ○クス主義は死んだーっ!ってタダスケが言ってましたなぁ(遠い目)。

○ふぁるさん
 うーん、一夫多妻自体がダメと言われると横島君はカリンと小竜姫さまをフラなきゃならなくなるので、その辺はご理解願いますと言うしか……。
 別に法律に違反してるわけでもなければ直接誰かに実害を与えてるわけでもなく、あくまで現代日本の社会通念上モラル的に問題アリというだけで、横島君がそんなことのために女の子フイにするはずがありませんから。原作も令子の時給255円とか大樹の社内不倫とかがまかり通ってる世界ですし。
 まあ今回は小竜姫さまの裁定で、保護妖怪はOKだけど4号はダメという事になりましたが、横島君のことですからこれで終わることはないような気が致します(ぉ

○パフさん
 いあ、横島君は月月火水木金金ですが何か?w
 カーミラを気に入って頂けてうれしいですー。おキヌは……横島君に悪気はないんですがねぇ。縁がなかったとでも言いますか……。

○風来人さん
 令子さんは今回も出番がありませんでしたが、必ずや復活してかっこ良く見せ場をさらってくれると筆者は信じてます!<マテ
 カリンは横島君の中に戻っちゃったのが失敗でしたねぇ。いや状況を素早く正確に知るためには必要だったんですけど、あれだけ痛い目に遭ったのを知ってしまってはあまりきついお仕置きはできないでしょうから。
 GMにバレるかどうかは先をお待ち下さいませー。というか朧が告げ口ってヒドスw
>カーミラ
 まったくですねぇ。いきなり旦那様は無理でしたが美味しい血と身の安全は確保できたので、これからは幸せに暮らせそうです。
>愛子
 横島君がGMにぼこられるのと引き換えに彼女が安心して暮らせるようになるなら安いものですよねぇw

○HAPPYEND至上主義者さん
 カリンのお仕置きについては上記を参照して下さいませー。まあ仰る通り、あの状況でカーミラを助けることができるGSは他にいないわけですしねぇ。
 でも本当に来たのがカリンで良かったという所ですね、横島君は本当に悪運の強いヤツですw
>カーミラ
 ついに愚連隊入りしてしまいました。横島君を意識してるのはもちろん、奥さんズ参入にも意欲的であります。彼にとっては非常に好ましい展開ですな。ええ、横島君にとってはw
>愛子
 こちらも愚連隊入りです。もう横島のくせにーとしか言いようがありませんw
 確かにカーミラとは仲良くできそうな感じですね。立場も同じですし。一緒に遊びに行ったり勉強したりする話を書いてみたいですな。
>試練
 カーミラと愛子もですが、1番不安なのは女性陣より横島君自身のポカのような気が致しますw

○星の影さん
 何やらお忙しいようですが、お体にはお気をつけ下さいませー。
 は、ようやく妙神山で痴話ゲンカになりました。しかもまだGMが残ってますし、横島君も大変ですね。同情する気にはなれませんけどw
 カーミラを気に入っていただけて嬉しいですー。一足飛びに奥さんは無理でしたが、寿命は長い人なので大丈夫ですw
>保護妖怪
 や、そう言っていただけると嬉しいです。確かにカリンとしてはそのままにしておきたい所だったんですがw
>二百話
 以前はとても無理な話だと思ってましたが、ここまで来ると行ってしまいそうな気がして不安です(^^;

○内海一弘さん
 お仕置きは今回も軽めでしたが、まだGMが残ってますので!
 しかしカーミラはやはりかばうでしょうから、あまりハードにはならなさそうですけど(^^;
 横島君もおキヌに悪意などは全然持ってないんですが、このSSではどうも間が悪いといいますかorz

○ツインガンナーさん
 は、筆者も我ながら横島君が羨ましいです(ぉ
 バランス……取りたいところなのですが、基本が幸せ物語なのでやはり取れてないかも知れません(^^;

   ではまた。

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