横島に破術を打ち込まれたカーミラはふっと虚脱した様子で膝から床にくずれ落ちそうになったが、横島があわてて抱きかかえてゆっくり座らせたおかげで何とか事なきを得た。
横島自身もへばっていたので、この際だからと自分もカーミラを横向きに抱っこする形でコンクリートの上に腰を下ろす。
頬をぺちぺち叩いて気つけをすると、少女はうっすら目を開けた。
「大丈夫か? 術はちゃんと効いた手ごたえあったけど、まだ支配されてたりするか?」
横島はそういう感触があったからこそ無防備に少女を抱っこなんてしているわけだが、カーミラの方もひどく安らいだ表情でこっくり頷いた。
「はい……ノスフェラトゥの魔力は完全に消散されました。もう大丈夫です、本当にありがとうございました。
ただその衝撃でちょっと体の力が抜けてしまいまして……しばらく休めば回復すると思います」
その返事に横島も心底安堵したが、ただカーミラの声はその言葉の後半の内容通り本当に力がなかった。横島は少し心配して、
「そっか、良かったな。でもホントに体大丈夫か? 何か妙に元気ないよーに聞こえるけど」
とやさしい言葉をかけつつも少女の背中を撫でたり太腿に手を置いたりしている辺りが煩悩小僧だったが、カーミラはそれには特に反応せず、苦笑しながら横島の質問に答える。
「はい、実はノスフェラトゥに血を吸われた後はまともな食事をしていなかったもので……」
吸血鬼の主食はむろん血液だが、それ以外にもバラの花の精気とか普通の人間の食事からも栄養を摂取可能だ。しかしカーミラは昨晩以降ものを食べる気になれなかったので、今まで飲まず食わずで行動していたのである。
一応魔鈴の店でサラダを食べたが、それだけではノスフェラトゥに奪われたエネルギーを補うには到底たりない。横島との戦いまでは何とかこなしたが、破術を受けた衝撃と吸血悪魔の支配から免れた安心感で気が抜けてしまったというわけだ。
「そっか……しゃあねーな。乗りかかった船だし、そっちも面倒見てやるよ。確か俺の血が美味そーだって言ってたよな?」
横島はそう言ってハンズオブドラゴンの爪で左腕に引っ掻き傷をひと筋つくると、その傷口をカーミラの口元にさし出した。
「ほら、飲んでいいぞ。
でも咬むのはダメだからな? 痛いのはヤだし、間違って支配されたり吸血鬼にされたりしたらシャレにならんからな。
できればこー、キスするみたいに唇でついばんだりとか色っぽく舌で舐めあげるとかそんな感じで」
台詞の後半はアレだが、行為自体は立派なものである。カーミラは信じがたげな表情で横島の顔を見上げた。
「あ、あの、ほんとにいいんですか? そんなこと……」
突然現れてひどい暴力を振るったあげく、精神的にきつい要求を突きつけた自分を助けてくれただけでも感謝しきれないのに、血までもらってしまっていいのだろうか。それにこの少年、こんな無防備なことをして自分に咬まれるかも知れないという懸念は持っていないのか?
「ああ、いいっていいって。あんたが俺をわざと咬むとは思えねーし。
ほら、こぼれちゃったらもったいないだろ?」
「……はい」
どうやら彼は自分を全面的に信じてくれているようだ。確かに血が床にこぼれてしまったら好意を無にすることになるので、カーミラはそっと横島の腕に両手をそえると、少年の望み通り傷口に唇をつけた。
「ちゅっ……はむ……れろ……」
「おおおっ、美少女のおしゃぶり……な、何だかくすぐったくてゾクゾクするぞ」
横島はやっぱりアホだったが、カーミラにとっては今さらの事なのでもう気にしなかった。竜の手を解除した少年の右手が背中をやさしく撫でてくれているのを感じつつ、どこかぼうっとした表情で傷口からあふれてくる血を舐め続ける。
「……でもホントに美味いか? 人間の血とは違うから毒になるとか、そーゆーのは大丈夫か?」
横島はその辺も少しは気になる。何しろ神様の端くれだから、その血は魔に属するカーミラには害があるかも知れないのだ。
すると少女は名残惜しそうな様子で彼の腕から唇を離し、潤んだ瞳で横島の顔を見上げた。
「はい……とっても美味しいです。エネルギーもすごくて……ノスフェラトゥが力ある妖怪を集めようとしている気持ちが少しわかりました」
「えうっ!? ま、まさか俺を拉致ってずっと血を吸い続けよーとか、そ、そんなこと考えてねーよな!?」
横島は予想以上の反応にびっくりして、あわてて左腕をカーミラの口元から離したが、すると少女の方も彼の驚きぶりが伝染したかのように表情を崩して謝り出した。
「は、はい、もちろんです! ごめんなさい、誤解させるような言い方してしまって。
あんな外道のマネなんか絶対しませんから安心して下さい」
「そ、そっか……ならいーけど、あんまりびっくりさせんでくれよな」
むろん横島も本気でカーミラが自分の血を狙い出すと思ったわけではないのだが、吸血鬼に「血が美味しい」と言われてはビビるのもやむを得ないところだろう。
「はい、本当にすいませんでした。
……それより、お体の方は大丈夫ですか?」
するとカーミラはついさっきまで自分がしていたことを思い出したのか、ハッと顔色をかえて横島の心配を始めた。少年の顔を痛ましそうに指でさすって、
「こんなに腫れあがって血も流れて……痛いですよね。
この傷、私に移すことができればいいのに……」
と身を乗り出して唇をつける。
今度は血を舐めるためではなく、消毒してやるのが目的だった。カーミラは残念ながらヒーリングの能力は持っていないので、せめて痛みを減らす真似事くらいはしたかったのだ。
横島としてはなかなかおいしい展開……なのだが、確かにひどい目に遭わされたとはいえ悪気はなかった、しかも初対面の女の子にここまでされるとちょっと腰が引けてしまう。
とりあえずカーミラの腰を両手でかかえて、もう1度自分の脚の上に座らせた。
「あー、いや。俺は再生能力持ってるから、これくらいなら放っときゃそのうち治るよ。
まあ今は確かに、いっそ気絶しちまいたくなるほど痛ぇけど……」
横島は口は軽い方だから、言う気がなくてもつい泣きごとを漏らしてしまう事もある。だが言ってしまったものは仕方がない、というかどうせならうまく利用しようとか考える辺りが小悪党であった。
「だからさ。傷口舐めてくれるくらいだったら、治るまでの気紛らしに乳とか触らせてくれた方がありがたいんだが」
とはいえ半分くらいはダメ元で、ちょっと空気を変えてみようと思っただけなのだが、何という超展開か、カーミラは一瞬びっくりして目をぱちくりさせはしたものの、あっけないほど簡単に了承してくれた。
「わかりました。私でよろしければ、どうぞ」
「……へ? マジで?」
そのあまりの都合の良さに横島は思わず聞き返してしまったが、やはり少女の返事は夢幻ではなく現実のものであった。
「はい。あなたのことは嫌いじゃないですし、さっき殴られたお返しと助けてあげたお礼だとでも思って好きなようになさって下さい」
どうやらカーミラは罪滅ぼしとお礼のつもりで承知したようだ。横島としては少女がいつまでも自分を責めているのは逆に居心地が悪い(という建前もある)ので、この素晴らしい流れに全力で身を任せることにした。
「そっか、じゃあ遠慮なく。
ああ、別に痛くなんかしないから安心していいぞ」
「……はい」
カーミラがうれしそうに頷き、目をとじて横島に体をゆだねる。横島はさっそく自分の発言が示す嗜好の通り、まずは少女の胸をやさしく撫で回した。
「んっ……」
カーミラがぴくんと身を震わせて小さな声をあげる。少女の乳房はサイズはさほど大きくなかったが、形はいいし感度も良好のようだ。
「ん、吸血鬼でもあったかくてやーらかいんだな……何か感動だ」
横島が少女の露出した背中の素肌を撫でながらそう独り言をつぶやくと、カーミラはそれが聞こえたのかまたうれしそうに顔をあげた。
「あなたもあたたかいです……んっ、はぁん」
そして自分も横島の背中に左手を回して、右手は少年の左手首にそえる。好意を持った相手に対してはスキンシップ好きな娘なのだ。
カーミラは実は男より女の子の方が好きだったりするのだが、今回は特別だった。これほどのやさしさと大恩を受けて、しかも今まで味わった事がないほど美味しい血の持ち主となれば、恋愛感情とまではいかなくても好感度はぎゅんぎゅんに上がりまくって当然ではないか。
そしてゴスロリ美少女にこんな可憐な反応を返されれば、横島ならずともますます萌え上がるというものである。煩悩少年はさらに愛撫に熱を入れて、少女のバストを揉みしだきながら背中や首すじを指でなぞった。
「んっ、ひゃぁ……あっ、んっ、はぁ、あ、よ、横島さん……」
その情熱的な愛撫を受けているさなか、ふとカーミラは少年の名を呼びかけて、その呼び方で良かったのか少し気になった。さっき付喪神娘が「横島君」と呼んでいたが、自分もそう呼んでいいとは限らないのだ。
「……あ、お名前は『横島さん』でよかったですか?」
「ん? ああ、それでいいよ。ところであんたの方は?」
横島は自分をさん付けで呼んでくれる知り合いの方が少数なので、その呼び方に不満はない。それより少女の名前を知らなかったことに気がついて改めて訊ねたが、その間も愛撫は少しも止めない辺りが実に横島であった。
「あっ、んん……はっ、はい、カーミラといいます……。
と、ところでもう1つお伺いしていいですか?」
カーミラは横島に責められて切なげな喘ぎ声をあげながらも、まだ聞きたいことがあるようだった。いや好意をいだけばその相手のことを知りたくなるのはむしろ自然なことだろう。
「ん、いーよ。何だ?」
「あ、はい……きゃ、あ、あンっ。あ、すいません、えっと……さっき横島さんは魔法消去の術で私を助けて下さいましたよね。そんなことができるならどうして初めからやらなかったんですか?」
そうすればあんなに痛い思いをせずに済んだはずだ。なぜいつまでも殴られっ放しでいたのだろうか?
「ああ、その話か……」
と横島はカーミラの率直な質問に小さな苦笑を浮かべた。確かにそうしていればこんな素敵な展開にはならなかった、もとい少女につらい思いをさせずに済んだことだろう。
頭の中で慎重に言葉を選びつつ、それでもカーミラの胸を揉む手だけは意地でも止めずに説明を始めた。
「ま、確かに術をかけること自体はできたんだけどな。
思いつかなかったっつーのが正直なところかな。逃げるのに必死だったし。
でも愛子まで拉致られるっつー話になったら、もうそんなこと言ってられねえからな。といって竜の姿になったらうまく手加減する自信ねーし、必死になって考えたんだよ」
「横島さん……」
カーミラは煩悩少年の述懐を聞くと、さらに感動して青い瞳を潤ませた。彼のやさしさはただ親切なだけではなく、その想いで勇気や機転を引き出せる「強さ」を備えたものだったのだ。しかもあの切所に至ってなお、自分の身を気遣ってくれていたなんて。
「でもあんたには悪いことしたかもな。確かに俺が最初から破術使ってたら泣かずに済んでたもんな」
なのにそんな風に謝られて、少女はぶんぶんと首を横に振った。
「いえ、悪いだなんてそんな。横島さんには何も非はないんですから、どうか気にしないで下さい」
「そっか、じゃあもー少し触ってていーか? まだ体痛いし」
「はい、どうぞお好きなだけ!」
だからカーミラは彼の望みを一も二もなく承知した。
ノスフェラトゥの魔力が解けた以上すぐにでも彼を倒しに行きたい気持ちはあったが、やはり体力が回復するまでは無謀だし、横島へのお礼もなおざりにしたくはない。それに彼の腕の中はとても居心地がよかったから、とりあえず横島の傷が治るまではそこにいようと思ったのだ。
ただこの返事は人界屈指の煩悩野郎に対しては甘すぎたかも知れない。調子に乗った横島はさっそく、左手を降ろして少女のスカートのスリットの下に手を伸ばしてきたのだ。
カーミラの白い太腿の上を無骨な手のひらが這いまわる。
「あっ、や……そ、そちらも触るんですか?」
「ん? そりゃそーだろ。おお、きゃしゃだと思ってたけど太腿は意外にむっちりしてるな。着痩せするタイプなんか?」
「も、もう……あっ、ひゃあ!」
カーミラは横島のデリカシーのカケラもない感想にぼっと頬をそめて苦情を言おうとしたが、それを封じるかのように回されてきた右手にまた乳房を撫でられてびくんと体を震わせた。
固くなってきた乳首を指でこねられて、艶っぽい吐息をついてしまう。
「あぁっ、そ、そんなこと……んんっ、はぁ、ふあぁぁ……」
横島は少女のかわいい嬌声にいよいよ興奮の度を高めつつ、その練絹のようにつややかな肌の感触を堪能する。そして左手をさらにスカートの奥の方に伸ばして、白いパンツの上に指をすべらせた。
「きゃぁっ……ああ、そ、そこは……」
「ん? あ、もう濡れてるじゃんか」
「やぁ……」
横島の無遠慮な指摘にまたも頬を赤らめるカーミラ。やっぱりかなり感じやすいカラダをしているらしい。
しかし恥ずかしそうに顔を手で隠すだけで、特に嫌がる仕草はしなかった。当然横島はさらに積極的になって、少女のスリットとその上の肉豆をパンツの上から撫で上げたりつついたりこねたりつまんだりと執拗に責め立てる。
秘唇の真ん中辺りにくいっと中指をさしこむと、ちゅぷっと音を立ててパンツの布ごと飲み込まれた。
「あっ、あああっ! あ、ん、は、ふ、くぁっ! あンっ、はぁ、そ、そんなにっ、んぅ、はっ、あぁぁ!!」
カーミラはもう横島の愛撫に夢中になってしまったかの様子で、びくびくっと背中をそらして甘い悲鳴をあげた。
「な、ななななな……!?」
一方完全にカヤの外状態の愛子は、横島とカーミラの濡れ場をボーゼンと目を見開きながら見つめるばかりだった。
2人が置かれた状況はまだよく分からないが、さっきの「拉致」とか「容赦はしねえ」とかいう物騒な台詞と、横島の顔やカーミラの手に残った傷跡から考えるに、おそらくカーミラが何らかの理由で横島を誘拐するために攻撃していたのだと思われる。
それがなぜ、こんな短時間で自分の存在を忘れてしまうほど仲良くなってしまったのだろう。どうやら横島がカーミラを助けてやったみたいだが……。
まあケンカを止めて仲良くするのはいい事だけれど、横島はもう3人も彼女がいる身である。他の娘とHな事をするのはけしからん……と愛子は思ったのだが、なぜかその光景から目を離すことはできなかった。
(うわ、カーミラさんすごい……あんな風になるんだ)
そう、吸血鬼美少女の痴態の艶めかしさに目を奪われてしまっていたのだ。愛子自身はHの経験はないし他人のHを見るのも初めてだったが、何だかもう胸がどきどきして喉がかわいて、妙な気分になってくる。まして男の方はかって好きだった、今でもかなりの好意を持っている相手だからなおさらだ。
ごくり、と生唾を飲む音がやたら大きく聞こえた。
「あふぅっ、ん、横島さん、横島さん……んっ、はっ、あっ、ああああ!!」
横島の指がカーミラの秘唇の中をうねうねと蠢きながら出入りし、少女はそのたびに熱っぽい嬌声をあげる。
愛子はそのエロチックな空気に魅了されてしまったのか、もはや2人を止めようなんて理性的な思考はどこかの棚に投げ捨てられて、ただ突っ立ってその光景に見入るばかりだった。
(わ、私も横島君に触られたらあんな声あげちゃったりするのかしら?
……って、私ったら何考えてるのよ。でも……)
体が火照って股の辺りもうずいてきた。無意識に太腿をもぞもぞと擦り合わせ、何かをこらえるかのようにスカートの裾を両手で握りしめる愛子。
その熱い視線に気づいた横島がふっとそちらに顔を向ける。
「あ、愛子!? すまん、おまえを放ったらかしにしとくとは俺もまだまだ未熟だったな。ほら早くこっちに来い」
普通ならあわててカーミラから離れて言い訳の1つもひねり出すものなのだが、どうやら横島も少女の妖しいオーラにやられてしまっていたようだ。いつもの事という見方もあるが。
……いや、やはり横島は机娘の願望を酌んでやっただけなのだろう。現に愛子はふらふらとさまようような足取りで、横島の目の前に近づいてきたではないか。
横島がカーミラの体を右に90度回して左腿の上を空けてやると、愛子はその上にちょこんと座って背中を少年の胸板にあずけた。一方カーミラはむろん横島と愛子の行動に気づいていたが、2人の関係を知らないためか口出しする気はないようだ。
「横島君……私、何だか体が熱くて、変な気分で……」
「大丈夫だって、やさしくするから」
横島はこれでも3人も彼女がいる身だから、女の子の体の扱い方はそれなりに分かっている。愛子の精一杯の懇願に自信ありげな顔で答えた。
付喪神娘の脇の下から左手を回して、まずはセーラー服の上から胸をゆっくり撫でさする。
「んっ……あ、胸……私、横島君に胸さわられてるんだ……」
愛子のそんな感慨深そうな台詞に横島はつい興奮して思わず手に力をこめそうになってしまったが、ぎりぎりで踏みとどまると少しずつ揉みほぐしていくかのように少女の乳房をまさぐり続けた。
「はぁっ、あん……横島君、気持ちいい……」
まだ服の上から胸を片方揉まれているだけなのだが、早くも愛子はうっとりした様子で横島に身をゆだねてしまっていた。横島はこれなら先に進んでもいいと判断して、愛子のセーラー服の横ファスナーを開けてその隙間から手を差し入れる。
ブラジャーの上から、さっきまでより少し強めに揉みしだいた。
「あっ……ん、そ、そんなこと……!」
愛子はびくりと身をすくませたが、抵抗する気はないようだ。横島はしばらくその乳房のやわらかさを楽しんだ後、するすると手を下に動かして攻撃対象を机娘の下半身に変更した。
スカートをたくし上げながら太腿を撫で回し、いよいよ女の子の1番感じる場所に肉薄する。
「あああっ、横島君、そこは……」
その展開の速さに愛子は少し怖くなってきたが、隣のカーミラはすでに秘所の中まで直接彼の指でかき回されている状況なので、自分から頼んだという立場もあってやめてもらうわけにはいかなかった。
パンツの上から大事なところをするすると慣れた手つきでまさぐられて、たまらず身をよじらせる愛子。
「んぅっ、やぁ……はあっ、な、何これ……あぁっ、横島君、ダメぇ……」
触られている股間から湧きあがってくる熱い痺れに机娘は当惑したが、横島の指の動きが止まる気配はない。頭の中まで熱くとろけてきてしまった愛子は、自分のソコがパンツからしみ出した愛液が床にこぼれるほど濡れている事にも気づかなかった。
そんな愛子の隣では、カーミラももう快感の海に溺れてしまったかのような喘ぎ声をあげている。
「んんっ、はぁっ、横島さん……私、もう……ッ、あっ、あはぁ!」
横島は愛子を責めつつも、カーミラの方もきちんと愛撫していたらしい。頬を桜色に上気させた吸血鬼少女は今にもイッてしまいそうなほど淫らに悶えていた。
そろそろ挿れてもいい頃合いだが、この場所で最後まで致してしまうのは問題があるだろう。横島は場所を変える必要性を感じた。
「よし、それじゃそろそろ校舎の中入って本格的にヤるか? 保健室でHとか青春ぽいし」
横島はこれでかなり独占欲の強い性格なので、屋外で女の子の服を脱がすのはイヤなのである。ただそれをあからさまには言わず、愛子の嗜好を口実に使うあたり彼もなかなか狡猾になってきたようだ。
「……うん」
「……はい」
もっとも愛子とカーミラは当初はそこまで許す気はなかったのだが、横島にいろいろされているうちに頭の中がピンク色にぼやけてきていたようで、何も考えずに頷いてしまう。
横島は大喜びで2人を抱きあげようとしたが、その瞬間、背後に何やら巨大な殺気を感じた。
「ほう。元日から初対面の女と寝るとは、ずいぶんとお盛んなことだな……」
「……ッ!?」
そのあまりのすさまじさに、横島だけでなく愛子とカーミラも瞬時にクールダウンしてしまった。ばばっとそちらに顔を向けると、黒いボディスーツを着た少女がバックにドラゴンの炎を背負ってずどーんと仁王立ちしているではないか。
少女の正体はもちろん、ようやく朧寿司の2人を救出してテレポートしてきたカリンである。その強烈なプレッシャーは、カーミラでさえ体が硬直して動けなくなるほどであった。
「とりあえず説明してくれるか? 私も事情を知らずにお仕置きするのは避けたいからな……!」
浮気の現場を押さえられた横島の明日はどっちだ!?
―――つづく。
愛子がデバガメで興奮してしまったのはあくまでカーミラのせいということで!
それから第153話でカーミラの容姿について少し改訂を入れてますので、興味のある方はぜひ。
第153話のレス返しは第153話の修正という形でさせていただきましたので。
ではまた。
追記:今回分のレス返しです。
○sinkingさん
カーミラと愛子の意向は次回をお待ち下さいませー。
横島君がハーレム増員を希望するのは当然ですが、奥さんズがそれに抵抗するのも当然なわけで、今後熾烈な駆け引きが予想されます。
今はGMと大樹もいますしねぇ。
○ふぁるさん
うーん、やはり会って次の話でもうH展開は速すぎましたか。筆者としては、カーミラの心情はかなり詳しく書いたので不自然ではないつもりだったのですが、難しいものですね。反省しています。
>いや正直こんなことがいろんな人に知れ渡ると〜〜〜
小竜姫さまは横島君の性格を百も承知の上での婚約なので、このくらいで破棄することはないかと。
もちろん知ったらお仕置きはするでしょうけどw
○kさん
はじめまして。
GSの面白さはキャラの魅力によるところが大きいと思ってますので、それが立っていると言っていただけると大変うれしいです。
今後ともがんばりますのでよろしくお願いします。
○TenPulaさん
は、ここの横島君は書いてる筆者自身でさえ実に羨ましいですw
2人ともほぼ堕ちたとはいえ、4号さん&5号さんになるためには現奥さんズの壁を乗り越えなければなりませんので、道はまだまだ険しいですな。
番外編ですか。カリンが来るのがあと1時間ほど遅れてたらどうなってたかっていう話ですな。むはー(ぉぃ
○シュザンヌさん
横島君は原作でも「ルシオラは浮気には寛容だそーだからっ!」とか言って令子さんにダイブした男ですからねぇ。竜神界は一夫多妻OKな世界なのでなおさらですw
まあおっしゃる通りGMにバレなければいいのですがーw
ノスフェラトゥ……そろそろもう1度描写しないといけませんねぇ(ぉぃ
○メルマック星人さん
美少女に漢を見せて、それで終わってしまっては横島君じゃありませんからねぇ。エロスに走るのは必然であります! ぜひ今後とも痺れてやって下さいませw
カーミラは横島君がお持ち帰りする意向ですが、ノスフェラトゥ編が終わったあとも抱えていられるかどうかはまだ不透明です。何しろ今は姫様だけでなくGMまで居ますから!
>愛子
はい、彼女もお年ごろですし、青春といえば恋愛、そして恋愛にHは付き物ですからあれは当然の流れなのではないかと<マテれ
最後までヤってたら、責任取ってもらうという事で第5夫人になれたんでしょうけど残念です(ぉ
>カリン、浮気現場を押さえる
さすがに最後までヤるまで待ってはくれませんでしたw
愛子たちの救出は成功したとはいえ、おっしゃる通り朧と神無の前で4Pは無理ですな。むしろお仕置き(以下略)。
しかしこの程度でカリンが横島君に愛想をつかす事はないでしょう。いつものことですからw
○KOS-MOSさん
このSSは横島君幸せ物語なので、こうした突発的ラッキーもたまにはあるわけなのですよー。
でも横島君のことなので、それで万事めでたしで終わることはないのですが。
具体的にはお仕置きとかお仕置きとかw
○HAPPYEND至上主義者さん
>横島&カーミラ
今回は女の子の方にいろいろ事情があったわけですが、横島君がこっち方面でも成長してるのは確かですね。何しろ毎日(中略)ですし、おっしゃる通り「煩悩の大家」として覚醒しつつあるのでしょうw
横島君が下心隠さないのは、単に煩悩パワーが強すぎて隠し切れないだけという感じのような気もしますが、確かに初めから分かってて仲良くしてくれる相手なら先は楽ですよね。数は非常に少ないですけどw
大樹のような振り方は多分しないでしょうな。男女のことですから破局は当然ありえるのですが、横島君がああいうあっさりした切り捨て方をするとは思えませんし。でも大樹のあれはあれで、後に引かせないためわざとやってるという見方もあると思うのですよー。
カーミラを気に入って下さってうれしいですー。というかもしかして筆者自身より深く分析なさっておられるのでは(ぉ
彼女がノスフェラトゥ編後も日本に住むことになるかどうかは、ネタバレ禁止ということで先をお待ち下さいませー。
>愛子
考えるでしょうねぇ。横島君と出会ったのは自分の方がずっと前だったわけですし!
>カリン降臨
朧寿司で何があったかはいずれ語られる予定ですが、その前に浮気者への制裁は当然ですなw
4号さんゲットはカリンだけじゃなくて今妙神山にいる面々の許可もいるので、横島君には相当の頑張りが要求されそうです。ジャン○ング土下座とかw
○紅さん
おろかじゃない横島君なんて偽者ですからねぇ(酷)。
ハーレムがどこまで拡大されるかは先の展開をご期待下さいませー。
○whiteangelさん
>カリン
まあこの場で見られなくても、いずれ体内に戻ればすべて知られてしまうわけですがーw
禁欲生活ですか、確かに横島君にはもっとも有効なお仕置きですね。本当にそうなるかも知れませんww
○遊鬼さん
やはり愛子まで落ちるのはみなさま予想外だったようですね。うむうむ<マテ
カリン登場があと30分遅ければ横島君は満足できたんでしょうけど、いくら横島君幸せ物語といってもそこまで甘くはありませんですw
カーミラがどうなるかはまだ秘密でありますよー。
○あきらさん
はたして横島君にはどのような過激なお仕置きが待っているのか……。
ノスフェラトゥはまた近いうちに出ますのでっ!(ぉ
○Tシローさん
なにぶん横島君ですから、スキあらばエロスな方向に走るのは仕方がないことでして(ぉ
お仕置きが怖くて煩悩野郎はやってられないのですよー。原作でもそうでしたしw
まあ魔鈴さんのこと知ってたら話は別でしたでしょうけど、この辺の話はまだ聞いてませんから。
9人の奥さん……横島君にとっては理想的な展開ですな。触手プレイなら全員同時にヤれますし<マテ
○山瀬竜さん
今回の15禁展開は前回で悪いことがあった事に続く良いこと……だったのですが、そうなれば次が悪い事というのもやはり必然でしたなw
横島君が多淫なのは昔からのことですが、竜神になってさらにパワーアップしたのかも知れませんねぇ。もう手がつけられませんなw
○星の影さん
ノスフェラトゥはそのうちまた出ますのでー!(ぉ
18禁……さすがに初対面の娘とそこまでは書けませんでした。
でも横島君にはがんばってほしいものですね(何を
カリンは愛子ももちろんダメなのですが、インパクトが強いのはやはり初対面の方ですからねぇ。愛子1人だったら矛先はそちらに向かってたことでしょう。
お仕置きを食らうのは横島君の方なんですがw
○XINNさん
磁石とはいいえて妙ですなぁ。横島君の行くところ人外娘とトラブルが向こうから寄ってくるというw
不届きなのは横島君だから仕方ありませんので、せめてお仕置きに期待してて下さいませw
>女の子の部屋へ夜這するのに使用
ああ、確かにそれはやりそうですな。
でもここの横島君はそんなことする必要のない暮らしをしてるんですよー(o_ _)o
>上の口も、下の口も
横島君なら本当にヤりそうで怖いですなw
>煩悩魔竜の血なんか飲んだら、煩悩汚染されるのでは
そうか、それでカーミラはあんなに簡単にHされちゃったんですね。納得です<マテ
つまり血を飲ませてあげた日は他の液体も飲ませてあげる日ということに! うーむ、これでは完全な愛人フラグじゃないですかw
>カーミラの容姿
素晴らしいですよねー。筆者もぜひ絵を見たいです(ぉ
○ハルにゃんさん
カーミラは本当に奥様入りの素質バッチリな展開になってきました。現奥さんズピンチですw
読者様にえろいと思っていただけるくらいにはHですし!
ノスフェラトゥ討伐にどう関わるのかはぜひ先をご期待下さいませー。
>別ルート
まあ横島君がどんな選択をしようとカリンの帰還は阻止できないわけですが(w)、彼女の方がトラブって遅くなるというのはアリなわけで……うむ、他にもリクエストがありましたし気分が乗ったら書いちゃいそうです。
>愛子
いあ、それほどにカーミラが色っぽかったのですよーw
○風来人さん
むう、筆者的にはイエローかと思っていましたが、ここは管理人様の裁定を待つことに致します。
愛子はタマモや小竜姫さまならともかく、初対面の新参者に追い越されるのは我慢ならなかったのでしょうw
横島君が罰当たりなのはおっしゃる通りですがー!
ぜひカーミラをお持ち帰りして、さらなる折檻を受けてほしいものですなw
>令子さん
このままベッドで寝てたらGSとしての体面にかかわり、起きて参戦したらボランティア……まさにおっしゃる通り不幸の受け皿ですな(ぉぃ
○流氷さん
カーミラとカリンの行動はまあお約束といいますか……そして横島君がシバかれるのもお約束でしょうなw
ノスフェラトゥ……強く生きてほしいものです(ぇ
>カリンにお仕置きされた後の姿のほうが悲惨なイメージ
いあ、正しい感覚かとw
○ぞらさん
なるほど、人間の場合はお腹がすくとHしたくなるという説がありますからねぇ。
今の横島君ならケガが性欲に結びつくということもありそうですな。何と恐ろしい!
○Februaryさん
カーミラはもうフラグ立ちまくりですな。たぶん上記の通り、横島君の血のせいでHな気分になってしまったのではないかとw
とりあえず色っぽいとかえろいとか感じていただければ満足ですw
自分を大事にすべきというのはまったく同感ですが、どうなることやら。
>破術
たぶん相手が格闘タイプの吸血鬼だから有効だと思わなかったんでしょう……きっと。
>「ご〜とぅ〜へる」?
ほんとに横島君ほどお仕置きを受ける姿が似合う男もいませんよねぇw
○輪さん
おお、確かに9人で数はぴったり合いますなぁ。
あとはいかに現奥さんズとGMをだまくらかすかなんですがw
○チョーやんさん
そんな、横島君はいつも通りにしてるだけなのにひどすぎますww
○ばーばろさん
何か最近筆の進みが速いのですよー。
横島君の人外キラーぶりは本当に凄まじいですな。相手もおっしゃる通り大物ばかりでとんでもないです。
そのぶんクライメイトの娘とかにはちいともモテていないのですがーw
カーミラも横島君の煩悩があそこまですごいものだとは思ってなかったのでしょう。それが常識ですからw
しかしお説教の最中に百合は無理かと。まあ横島ファミリーの娘たちはみんな魅力的ですから、そのうち狙い出すかも知れませんけど<マテれ
ヨコシマ・クォリティはまさのその通りであります。最後まで漢のままで終わる横島なんてどう考えても偽者ですから!
>ヨコシマに墜ちたカミたんが、ユリって引きづりこむ???
なんて怖ろしい……ww
>あまりハーレムにしたくもないんですよねぇ
その辺りは先をお待ち下さいませー。
○やっさんさん
はじめまして、今後ともよろしくお願いします。
役得といえば確かに役得ですな。すでに決まった彼女がいなければ何も問題なかったのですが。
そんなわけで次回のお仕置きにご期待下さい(ぇ
カーミラがどんな立場になるかは先をお待ち下さいませー。しかしかなり人気あるなぁ彼女。むむ。
○内海一弘さん
>オワター!!(笑)
横島君はいつも通りにしてるだけですし、法的には何も悪くないんですがねぇw
果たして4号さんと5号さんをゲットできるか、正念場でありますな。
>ただの苛めだと私は思うのですがどうでしょう?
はい、簡単に終わらせずじっくりと責める態勢なのですよーw
○読石さん
横島君はえろす関係以外では基本的に平穏な人生を望むタイプだと思うのですが、なぜこんなに次から次へと事件が起こるのか実に不思議ですな(ぉぃ
フラグ2本、死守できるといいのですが。
○moonhunterさん
お褒めいただきありがとうございますー。今後ともよろしくです。
○鹿苑寺さん
そういう時は他作品の普通に不幸な横島君を見れば気分も落ち着くかと<マテ
横島君のセクハラナンパはいつもの事ですから、タマモと姫様も怒りはしても泣きはしないでしょう……お仕置きはあるでしょうけどw
というかちょん切っちゃったら横島君世を儚んで自殺しちゃいそうですがww
○パフさん
今回はイエローなお話でしたから、ムラムラしていただけたなら満足であります。
エセルはかわいいですよねー。横島君にはぜひがんばってカーミラをゲットしてほしいものです(ぉ
○UEPONさん
>横島君に説明させるより本体に戻った方が早い〜〜
むう、読みが鋭いですな。実際朧と神無がいなかったら腰を据えてお説教してたところなんですがw
確かに最大の障壁はGMですな。横島君がどう立ち向かうのか、wktkしながら見守りたいと思います<マテ
>GSホームズの2話
ちょっと調べてみましたが、エリスはなかなか可愛いですねぇ。この存在を知ってたら新キャラはこちらがモデルになってたかも知れませんです。
まあカーミラがブラドー島の住人だったらストーリー構成が大幅に変わってしまうのですが(^^;
○食欲魔人さん
いあ、フラグはまだ刺さってないですよー。今はまだ指(以下略)。
カーミラが4号さんになったら百合もあるかも知れませんねぇ。
ではまた。