横島とカリンは無事アパートに帰着すると、両親の目もなくなったことだしさっそく姫始め……などと不真面目きわまりない事はせず、ただちに愛子たちを救出する手順についての打ち合わせを始めていた。
「学校と朧寿司はちょっと方向が違うからな……急ぐなら二手に分かれた方がいいが、どうする?」
「そだな……この辺はまだ平和みたいだし、そーすっか。俺は学校行くから、おまえは朧寿司の方頼む」
横島は窓の外を見渡しながら、カリンの意見に賛成の意を示した。いくら空を飛べるとはいえゾンビが練り歩いている街で単独行動するのは非常に怖いが、今はまだ大丈夫みたいだから迅速さを優先すべきだろう。
「分かった。ところで小竜姫殿の装具は私が預かってていいか? 竜珠はおまえに譲るから」
とカリンが言ったのは、メドーサが顔を知っているのはカリンだけで横島のことは知らないからである。出くわす可能性はまずないと思うが、せっかく貸してもらったのだから用心のためにも肌身離さず携帯しているべきだろう。
「そだな、それでいーよ。じゃあ早いとこ行くか」
「ああ。私は朧殿と神無殿を助けたらテレポートでおまえのそばに戻るから、おまえは愛子殿を助けたらどこか適当なところで待っててくれ」
「わかった」
本体と分身の間柄だけあって打ち合わせは実にスムーズに終わったが、さて出発という段になって横島は突然両手を上げてカリンの胸を揉みしだいた。
「……っ、きゃあ!? い、いきなり何をするんだこのバカ者ーーー!」
「ぐほぉっ!?」
横島のわき腹にカリンの鉄拳が突き刺さり、煩悩おバカが体をくの字に曲げてうずくまる。小竜姫の波動で生まれただけあって、カリンのお仕置きは相変わらず過激であった。
ついで両手を腰に当て、お説教モードに入る。
「いくら恋人同士でも、TPOはわきまえないとダメだぞ。確かに今は2人っきりだが、そんな事してる場合じゃないんだからな」
「いや……ほんのちょっと……霊力源を……盛り上げよーと、思っただけで……最後までしよーとか……したわけでは……」
もっとも横島とてこの状況で本格的なHをしようとしたわけではない。しかし昨日両親が来てからHなことが全くできてないので、せめて少し乳をさわるくらいの事をしないとゾンビの街に赴く気力が湧いて来ないのである。
……という意味のことを横島が苦しげにうめきながら弁明すると、カリンはやれやれとため息をつきながら、それでも手を差し伸べて横島の体をひっぱり起こしてやった。
「まったくしょうがないヤツだな……まあ確かに、胸をさわらせてくれといきなり言われてもうんとは言えんが……。
仕方ない、今日はこれでガマンしろ」
とカリンは不意に横島の顔を両手ではさむと、目をとじてその頬に軽くキスした。しかしほんの3秒ほどで離れると、少年に背を向けて窓際に歩いていく。
「じゃ、気をつけるんだぞ」
最後にそう言って壁抜けで窓を通り抜けて行ったカリンは振り向いてもくれなかったが、わたわたと恥ずかしそうにしていて顔は真っ赤になっていただろうことは横島にはもうくっきりはっきり想像できていた。
「うーん、キスくらいもーたくさんしてるんだが……やっぱシチュが違うと刺激も違うんだな」
横島はうんうんと満足げに頷くと、煩悩パワーがそれなりに充填されたのか意欲的な顔で窓を開けた。そしてまずは体を外に出したあと窓を閉め、ついで腕まくりをして服から露出した腕を壁抜けで窓をすり抜けさせて鍵を閉めるという神技的かつ小市民的な戸締まりをしてから学校めざして飛んで行くのだった。
そうして愛子のもとへと急いでいた横島だが、その姿はいきなり「力ある妖怪」を探してうろつき回っていたカーミラに発見されてしまった。普通に自転車か何かで地上を移動していれば見つからなかったかも知れないが、遮蔽物のない空中では発見してくれと言っているようなものである。
といっても横島はカーミラのことは知らないのだから、別に彼のミスとか落ち度とかいった事ではないのだが……。
ただ同じように飛行中のカリンではなく横島が先に見つかってしまったところに、両者のトラブル誘引度の差が見て取れる。
「……やはり大きな街だけあって、普通の人間ではない者も多いのですね」
道具もなしに空を飛べるからには、彼は魔法使いか人外のどちらかだろう。カーミラは例によって嫌々ながらも、ただちに追跡を開始した。
飛行速度は大差がなかったので距離はなかなか縮まらなかったが、少女にとって幸いなのか不幸なのか、少年は「学校」と呼ばれている建物の屋上に着地するときょろきょろ辺りを見渡し始めた。おそらく目的地に到着したので、中に入る前に周辺の状況を再確認しているのだろう。
これで追いつける、いや追いついてしまう。カーミラは自分も少年の背後に着地しようとしたが、その数秒ほど前にふっと振り向いた少年に発見されてしまった。
「おおっ、美少女……じゃない! コウモリの羽根が生えてるってことは、あんたひょっとして吸血鬼の仲間か!?」
少女は確かに綺麗だった。
歳のころは16歳前後か。どこか儚い印象があるが整った顔立ちで、青い瞳は青玉のような、やや無機質な感じながら澄んだ光を放っていた。紫色の長い髪は腰の辺りまで届いており、真冬の冷たい風に吹かれてなびいている。
身長は155センチくらいで、キヌとほぼ同じだが体つきは彼女より少しきゃしゃなようだ。
服装は昨日と同じ、白と黒を基調にしたちょっと露出度高めのゴスロリ服である。具体的には冬だというのに背中が(蝙蝠の翼を出すために)大きく露出しており、スカートも膝下丈なうえ、動きやすさを追求したのか前スリットが股下10センチくらいまで開いているというなかなかに横島好みの仕様なのだ。
―――しかしいくら彼が煩悩おバカだといっても、今の状況で蝙蝠の翼で空を飛んできた者にナンパやセクハラをかますほどの大間抜けではない。「信長」本人ではなくてもその仲間であることはまず間違いないわけで、横島はずざざざっと後ずさりして身構えた。周りはまだ平穏なのに、まさかいきなり自分がピンポイントで狙われるハメになろうとは!
「お、俺の血なんか吸っても美味くないぞ!? あんたも女の子だったらもっと美形の方がいーだろ。他当たってくれ、他に」
女の子1人に対して何とも情けない対応だが、これにはちゃんと理由がある。横島はピートの友人だしブラドー退治にも参加していたから吸血鬼の生態についてはそれなりに知識があって、彼らの中で太陽の下で生きていられるのは、特に高等な力を持つデイウォーカーと呼ばれる連中か、ピートのようなハーフだけだという事を知っているのだ。
後者ならまだいいが、前者だったらブラドーより強いということで、自分1人では九頭竜の姿になってもかなわないだろう。ならばプライドを捨ててでも見逃してもらう方が賢明というものだ。
―――ちなみにカーミラは純血のデイウォーカーだが、パワーは横島と同程度に過ぎない。もともと必要以上に人の血を吸わない生活をしていた上に、1度眠っている時に「心臓に杭を打ち込み、首を切り落とし、燃やして灰にしたあと川に流す」という吸血鬼退治の定番ともいえる処置をくらったため、どうにか復活はしたものの大幅に弱体化して、見た目も当時より幼くなってしまっているのだ。
「……確かに私はあなたの血を奪いに来た者ですけど、何もそこまで怯えなくていいと思うんですが……」
だからカーミラから見ると、横島のこのヘタレっぷりは少々不審ではあった。空を飛べるくらいだから何らかの異能は持っているだろうし、いくら相手が吸血鬼でもそんなあからさまに怯える必要はないと思うのだが……。
それはそうと、この少年の霊気の質は今までに感じたことのないものだ。パワーも十分だし、やはり捕えて連れて行かねばならない。
「それからあなたの血についてですが、たぶんとても美味しいと思いますよ?
ですので本当に申し訳ないのですが、ここで捕獲させていただきます」
この少年はすでに警戒態勢に入っているので、さっき魔女に使った手は通じないだろう。カーミラは普通に倒して気絶させる事に決めると、しなやかな脚で床を蹴って横島めがけて跳躍した。
「チクショー、何で俺ばっかりこんな目にー!」
横島はいろいろと異議が出そうな泣きごとを叫びつつ、美少女吸血鬼の魔の手を避けて横っ跳びに転がった。
「んぎゃっ!? せ、せめてちょっとは手加減しやがれこのゴスロリっ娘ーー!」
横島は必死こいてカーミラの突きや蹴りから逃げ回りつつ、そんな悪態を口にした。
カーミラは横島にあまり大ケガをさせるわけにはいかないので最初のうちはかなり手加減していたが、それが当たらないのでだんだん本気を出してきて、今はほぼ全力で戦っているという状況なのだ。そのミドルキックがわき腹に命中し、横島はコンクリートの床の上をごろごろと蹴り転がされた。
「痛ってぇ……うぅ、このままじゃ死ぬかも」
と相変わらず弱気な横島だったが、勝算がないわけではない。こうして逃げ回って時間を稼いでいれば、いずれカリンと朧と神無がやって来て4対1で戦えるのだから。
今は咬まれて支配されないようにしていれば十分だろう。横島は追いかけてきたカーミラの姿をみとめると、得意のゴキブリ走法でかさこそと床を這い走って間合いを広げた。
「……いえ、あなたはずいぶん頑丈みたいですし回避の技は大したものですから、普通に私とやり合うこともできるんじゃないですか?」
しかしカーミラには横島のそんな思惑は分からないので、彼がなぜまともに戦おうとしないのか本当に不思議だった。
彼は自分の90%パワー攻撃の7割は回避し、残りも半分はブロックしたり後ろに跳んだりして直撃は免れている。またすでに3発もクリーンヒットをもらっているのに平然としているなど、耐久力も相当なものだ。これほどの強者がなぜ、情けない顔で逃げに徹しているのだろうか?
「俺は痛いのは嫌なんじゃー! だからもー面倒だから帰るとかゆって見逃してくれるとありがたい」
横島は今までの攻防でカーミラが思ったほどには強くない事は分かっていたが、それでも雪之丞と互角かそれ以上の格闘能力があるように思えた。飛び道具は使ってこないが、術者タイプである横島にとってはむしろ接近戦を挑んでくる方がやりづらい。
横島がここに来たのはあくまで愛子を救出するためであって、事件を解決するつもりなどまったくない。だからここで「信長」の仲間と勝負なんて面倒なことは、避けられるものならぜひ避けたいのである。
そしてカーミラも少年の言い分を受け入れてやりたいのは山々だったが、残念ながら今の状況でそれをすることはできなかった。
「いえ、私は自分の意志であなたを襲ってるわけじゃないので、そうしてさし上げることはできないんです。もしどうしても私に撤退させたいのなら、私ではあなたに勝てないと思わせるほどの力を示すしかないですね」
「……へ? 自分の意志じゃないってことは、あんたもしかして、吸血鬼の『子』ってやつなんか?」
「……え?」
この少年はどうやら吸血鬼についていくらかの知識があるようだ。
なるほど、彼が怯えていたのは自分が「本来の」デイウォーカーのような力を持っていると思っていたからか。それなら納得できる。
そしてカーミラは自分の置かれた境遇を誰かに聞いて―――はっきり言えばグチりたい気持ちもあったので、ちょっと事情を説明してみる気になった。
「いえ、私は最初から吸血鬼なんですけど、ノスフェラトゥ……あなた方が『織田信長』と呼んでいる吸血鬼に咬まれて下僕にされているんです。今この辺りを騒がしているゾンビの群れも彼が元凶です。
私自身はあなたを襲いたくはないんですけど、『力ある妖怪を連れて来い』という命令を受けていて逆らうことができないんです」
いろいろとぶっちゃけたカーミラだが、ノスフェラトゥは性格的にアバウトかつ緊張感に欠けるところがあるためか、居場所とか寝る時間とか、自分が決定的に不利になるような情報が含まれていなければ開示することに問題はないようだ。
横島は少女の話で小竜姫の推測が正しかったことを確認できたが、しかしこれはむしろ聞かない方がいい情報であった。
「そ、そっか……うぅ、これじゃますます戦えんじゃねーか……」
少女が人類撲滅をたくらむ悪の吸血魔女だというのならともかく、強制されて嫌々人さらいをしているだけだなどと言われてはとても本気で拳を向けるなんてできない。
だが横島は、こういう状況にうってつけのスキルを1つ持っていた。
「……と見せかけて、くらえー!」
彼の竜としての力の1つ、麻痺ガスのブレスである。こっそり溜めこんでいたオレンジ色の気体がその口元から放射され、少女の上半身を包み込んだ。
「……っ!? こ、これは……!?」
いくらカーミラが素早くても、不意打ちで浴びせられたブレスをかわす事はできない。顔だけは何とか腕でかばいつつ後ろに跳んだが、ガスはしっかり浴びてしまっていた。
少女は吸血鬼のタフさを持つといっても、雪之丞のように魔装をまとっているわけではない。横島は勝利を確信したが、カーミラはガスの圏内から離れると平然とした様子で話しかけてきたではないか。
「なるほど、マヒ性のガスですか。でも惜しかったですね、私も手でつかんだ敵を痺れさせる魔力を持っていて、マヒ攻撃には耐性があるんですよ」
「な、何ですと!?」
何という反則スキル。いや横島も麻痺耐性を持っているからお互い様なのだが、まさかせっかく隙を突いて出した必殺技がこんな形で破られるとは。
「でもやっとやる気になったみたいですね。私もあなたを生贄にしたいわけじゃありませんから、どうか私が逃げ帰る気になるくらいの力を見せつけて下さいね」
とか言いつつ、カーミラは素晴らしいスピードで襲いかかってきた。どうやらこちらから攻撃したことで、少女の戦意が上がってしまったようだ。
「嫌じゃーーっ!」
横島は情けない悲鳴をあげつつ、とりあえずカーミラの右ストレートは後ろに跳んでよけた。次に飛んできた左回し蹴りは、スカートの中が見えそうだったので頭をかがめて回避する。
「おおっ、純白か……清楚でいいなあ。しかも動き回ってるせいか食い込ん―――」
「……っ!? 変態ーーーっ!」
戦闘中にパンツを覗かれたカーミラは当然怒り狂って、横島が台詞を言い終える前に渾身の左バックブローで吹っ飛ばした。煩悩少年の背中がフェンスにぶち当たって、ガシャンと大きくへこませる。
「うう、そんなに怒らんでもえーやんか……ここまで一方的に殴られてるんだから、せめてこれくらいの役得許してくれても」
「何が役得ですかっ! そういう事は恋人とやって下さい」
カーミラは反射的に怒鳴ってしまったが、実はそれほど不快感を抱いたわけではない。少年は確かに変態だが正直であけすけで可笑しみがあって、それに自分に対する憎しみや蔑みといったものは感じなかったから、恥ずかしくはあったが嫌悪する気にはならなかったのだ。
しかしカーミラを縛る支配の魔力は相変わらず有効で、少女は再び地を蹴って横島に襲いかかった。
「のわーーっ!!」
折れ曲がったフェンスに埋まったままではどうにもならない。横島は脚力と飛行能力を駆使してそこから逃れ、フェンス伝いに走って逃げた。
だがカーミラが追う足も異様に速い。あっという間に距離を詰められた横島は、繰り出されてきた左拳をとっさにハンズオブドラゴンを発動させた右腕でブロックした。
「……っ!」
カーミラの拳は石のように硬いが、横島の竜の鱗はさらに硬い。骨が割れるような衝撃を受けたカーミラは思わず拳をひっこめ、右手でさすりながら少年に問いただした。
「その右腕……それにさっきのガス。もしかしてあなた、竜族ですか?」
「い、いきなりバレたーー!?」
今まで人間の姿でいる時は誰にもバレなかった、それどころかこちらから告白してさえ誰も真に受けなかったこの秘密が、まさか初対面の少女にあっさり見破られようとは。もし彼女がこの事実を言いふらしたら、自分は人里にいられなくなってしまうではないか!
横島はすっかり動転してしまったが、カーミラはそんな煩悩少年のお間抜けな姿にあきれ顔で溜め息をついた。
「バレて困るのならマジックアイテムだとか何とか強弁してごまかせばいいのに……まあ安心して下さい、ノスフェラトゥに質問されない限り他人にしゃべるつもりはありませんから」
「おおっ、ホントに? あんたやっぱりいい子なんだな」
「……」
少年は何だか本気で感謝している様子である。カーミラはさらに深い溜め息をついたが、しかし彼がこんな技を持っているのならやって欲しいことがある。
「ところでその竜の腕なら、私を追い返すどころか倒すこともできそうですね。ぜひ本気で戦って、私の心臓に風穴を開けて下さいませんか」
横島としゃべっている間に気がついた事だが、自分が倒されてしまえばもうノスフェラトゥの命令を聞かずに済むのだ。むろん彼が先に倒されてくれれば支配の魔法は解けるからその必要はないのだが、あの吸血悪魔がそう何度も人間に後れを取るとは思えない。ならばいっそ、自分が先に死んでやろうと思ったのだ。
この少年はおバカで助平だが、さんざん理不尽な暴力を振るった自分を「いい子」だなんて言ってくれたのだから、倒してもらう相手として文句はない。最期もやさしく看取ってくれることだろう。
人の姿になれる竜族なんて高位霊体に倒されたらもう復活できないかも知れないが、それも身から出た錆というものだし。
……しかしむろん、こんな依頼を横島が簡単に承知できるはずはなかった。
「な、何バカなこと言い出すんじゃ! 罪もない女の子にンな事できるわけねーだろが!!」
「罪もないって……私は今あなたをずいぶん殴りましたけど、腹立たないんですか?」
「ん? だからそれはノスフェラトゥってヤツに強制されてるからだろ? あんたのせいじゃねーじゃん」
「それはそうですが……」
カーミラも横島が元人間だと知っていたら「私は人の血を吸う鬼なんですが」と言えたのだが、生粋の竜族だと思っていたからそれを言ってもインパクトは弱いと考えて却下していた。他にネタもないのでちょっと口ごもってしまったが、横島はその間に起死回生の名案を思いついた。
「……って、ちょっと待てよ。吸血鬼の魔力で支配されてるって事は、他の吸血鬼にもう1度咬まれれば秩序が崩壊して、魔法が解けるんだよな。今オカGにブラドーってヤツがいるから、そいつの所に行って咬んでもらうってのはどーだ?」
「……ブラドー? ブラドーさんが日本にいるんですか?」
喜ばしいことに、少女はブラドーのことを知っているようだ。横島は瞳を輝かせて、さらに説得を続けた。
「おお、今行けば会えるはずだぞ。だから自殺みたいなことはやめて、俺と一緒にオカG行こう」
そうすれば万事丸く収まる。しかし少女は悲しげに首を横に振った。
「いえ、残念ながらブラドーさんの力ではノスフェラトゥの魔法は破れないと思います。それに私は今彼の支配下にありますから、彼の魔法を破ろうと言うのなら抵抗せざるを得ません。
あなたの気持ちはうれしいのですが……やっぱりそれは無理です」
「うう、やっぱあの中世立ちぐされオヤジじゃダメなんか……」
何げに失礼な横島だったが、これは彼の失望の深さを表わすものであろう。しかしカーミラはむしろ迷いを振り切ったかのように莞爾と微笑んだ。
「フフッ。でもそこまで私のことを気づかってくれる人になら、滅ぼされても悔いはありません。さあ、吸血悪魔への生贄になりたくなかったら早く本気を出して私を倒して下さい」
と風のような速さで煩悩少年に殺到する。横島はあわてて斜め後ろに逃げたが、カーミラはすぐに追いついて殴りつける、と見せて横島の左手首をつかんだ。
その左腕を引っ張ると同時に少年の足を払って転ばせる。普通の霊的格闘家と違って、投げ技の類も心得ているようだ。
「……んぐっ!? って、うわぁ!」
横島が背中をコンクリートに打ちつけて一瞬息が詰まったところへ、顔の真上に少女の鉄拳が落ちてきた。横島は反射的に首を傾けてかわすと転がって逃げ、何とか体を起こして立ち上がる。
しかしカーミラは横島の手首をつかんだままだった。これではもう走って距離を取ることはできない。
「さて、どうしますか……?」
カーミラはこれで横島も本気になると見ていた。実際少年の顔はかなり緊張の度を深めており、どう攻めようかと隙を窺っているように思える。
あえて掴まずにおいてやった竜の手で殴ってくるか、それとも思い切って竜の姿に戻るか。どんな姿の竜になるかは分からないが、おそらく人間の姿でいるよりずっと強くなるはずだ。
だがこの切所で横島が取った一手は、少女の想像をはるかに越えたものだった。
「ぱんぴれぽにょーーーん!」
「……はあっ!?」
何と一発ギャグでカーミラの気が抜けた隙に、腕を払って逃げたのだ。確かに予想外かつ上手い手ではあったが、温厚なカーミラもこれは腹に据えかねた。
「あ、あなたという人は……!」
こちらはすでに死を決意しているというのに、どこまで人を食ったマネをしてくれるのか。どうやらもう少し追い詰めてやらなければ、この緊張感ゼロ少年はマジメになってはくれないようだ。
まったく、吸血悪魔を喜ばせるための暴力などもうデコピン1発だって振るいたくないというのに……!
もっとも横島は援軍が来るまでまともに組み合うのを避けているだけなのだが、それを言ったらカーミラがどう反応するか分からないので口にする勇気が出ず、結果的にただ逃げ回っているだけという印象になっているのであった。
(そーいやカリン遅いな……本体がピンチなのに何やってんだ)
カリンの安否については心配していない。彼女に何かあったら身をもってその内容を知ることができるのだから、それがない今カリンが少なくとも身体的には無事なのは明らかなのだ。
それより今は目の前のカーミラに集中するべきだろう。何故かずいぶん怒った様子の美少女吸血鬼が、「もはや情けは無用!」と言わんばかりの勢いで突進してきたのだ。
「おわぁっ!」
それでも横島はカーミラの左ストレートを、ハンズオブドラゴンで受け止めた。しかし少女は今度は止まらず、さらに1歩前に出て右フック、ついで左、右、左と5発もの連続パンチを繰り出す。
横島が何とかブロックできたのは2発目までだった。残る3発はまともに食らい、最後のアッパーをあごに受けて体が舞い上がる。その腹に強烈な魔力がこもった掌打が炸裂して、横島はまたしてもフェンスに叩きつけられた。
「がふっ……な、何だこいつ、シャレにならんぞ……!」
顔が痛くてたまらない、胃の中身が逆流してきて吐きそうだ。ちょっと友人を助けに来ただけなのに、何でこんな目に遭ってるんだろう……?
「……って、わああ!」
またカーミラが追いかけてくる。横島はそのミドルキックをぎりぎり伏せてかわしたが、もはやスカートの中を覗くどころかゴキブリ走法で逃げるのが精一杯だった。いや起き上がった瞬間にものすごいハンマーパンチが頬桁にもろにめり込んで、またしてもフェンスまで吹っ飛ばされてしまう。
「うぐっ……がぁ」
さすがにダメージが深いのか、ついに動きが止まる横島。正面にカーミラが立っているこの状況は、いわばロープ際に追い込まれたボクサーのようなものだろう。
横島がここから盛り返すには、ハンズオブドラゴンでカーミラの拳や脚を壊すしかない。必死でガードを固めているその両腕を、少女はためらいもなく殴りつけながら叫んだ。
「何をやってるんですかあなたは! 私を倒さなければあなたが生贄にされるというのに、何を遠慮する必要があるんです。さっさと竜の姿に戻って私を殺しなさい!
それともあなたも死にたいんですか? あなたになら殺されてもいいって思ったのに、どうして死なせてくれないんですか!」
それは怒りの声というより悲鳴のように聞こえたが、それでも横島はカーミラの望み通りにしてやることはできなかった。
「マジ泣きしながら殴りかかってくるんじゃねー! 返事に困るだろーが!!」
カーミラがもし本当に怒って自分を生贄にしようとしているのなら、あるいは戦う気になっていたかも知れない。しかし大粒の涙をぽろぽろこぼしながら、拳の皮が破れて血が飛び散るのも構わずがむしゃらに殴りかかってくるその姿はまるで迷子になって泣きじゃくる童女のようで、拳の傷より心が痛くて泣いているのだと横島にさえ分かるその姿は―――とてものこと、九頭竜の姿になって咬み殺せるようなものではなかった。
「……え!?」
カーミラはそう言われて初めて自分が泣いていたことに気づいたらしく、ふと足を止めて目元を指でぬぐった。さっきからどうも視界がぼやけると思っていたが、どうやら自分は相当な情緒不安定になってしまっていたようだ。
なるほどこれでは彼も戦いづらいだろう。悪いことをしてしまった。
「ごめんなさい。あなたは何も悪くないのに、つい感情的になってしまって」
とカーミラは謝ったが、ここからの見通しは良くなかった。少年はもうだいぶまいっているようで、このまま気絶してしまったらノスフェラトゥの命令通り彼を新都庁に連れて行かねばならないのだ。さてどうしたものだろうか……?
そのとき不意に塔屋(とうや。建物の屋上に造られた階段室などのこと)の扉が開き、その向こうから机をかついだ少女が現れた。
「さっきから騒がしいけど、そこに誰かいるの?」
机妖怪の愛子である。
愛子は盆も正月も学校住まいだから、屋上の喧噪に気づいて様子を見にきたのだ。横島とカーミラは同時にそちらを向いて―――少年は青ざめ、少女は何かが閃いたかのように笑みを浮かべた。
「こ、こっちに来るんじゃねえ! 校舎の中に入ってろ」
「ええっ!? ……って横島君!? ど、どーしたのそんなに顔腫らして」
しかし愛子はそんなことをいきなり言われてもわけが分からない。ましてそこにいたのが友人の横島で、しかもかなりひどいケガをしているとあって言われた通りすぐ引っ込もうと思えるような心理状態ではなかった。
もう1人の少女はむろん初めて見る顔だが、こちらも何か訳ありの様子で拳が血まみれなのも気になるし。
「いーから帰れ! ここは危ないんだ」
空気を読んでくれない机娘に横島はじれったくなってそう怒鳴りつけようとしたが、その前にカーミラがひどく冷たい声をかけてきた。
「あら、知り合いでしたか……なら都合がいいですね」
「……ッ!? ま、まさか愛子を拉致る気か!?」
横島は最悪の予感に心が冷えたが、吸血鬼少女の返事はやはりそれを裏付けるものであった。
「ええ、そうです。そちらの娘はあなたほど手間かからなさそうですからね。その分パワーも弱そうですが、まあ許容範囲ですし妥協することにします」
「な!? あ、あんた好きで妖怪拉致ってるワケじゃねーんだろ? 女の子までかっさらうってどーゆーつもりだよ」
横島はカーミラの真意は薄々読めていたが、それでも納得できずになじるような声をあげた。しかし少女は眉ひとつ動かさず、横島を突き放し切った口調で答える。
「勘違いしないで下さい、強制されてやってることだとさっきも言ったでしょう。
だから口先で私を責めても無駄ですよ。お友達を助けたかったら、実力で私を排除するしかありません。
……できるなら、の話ですが」
半分は嘘である。カーミラは横島と愛子の両方を見逃すことはできないが、どちらを優先的に狙うかは現場で彼女が判断する範疇(はんちゅう)に含まれていた。ノスフェラトゥの命令はそこまで細かくはないので、ある程度は融通を利かせることも可能なのだ。
しかしそれを言ったら横島はやる気を出してくれなさそうなので、あえて機械的に振る舞っているのである。
「えええ!? 妖怪を拉致!? 強制!? いったい何の話!?」
愛子は今日はまだTVを見ていないので、街のゾンビ騒ぎのことは知らない。正月気分でいたところへこんな物騒な会話を聞かされてすっかり動転してしまった。横島としては困りものな反応である。
しかしまあ、今さら愛子が引っ込んだところでカーミラの追跡から逃げ切れるとは思えない。吸血鬼少女はどうやら本当に愛子を狙っているようなので、横島はついにカリンたちが来るまで待つという悠長な考えを捨てた。
愛子をかばうような位置に移動し、本気になって身構える。
「そこまでゆーからには覚悟はできてんだろーな? 女の子だからって容赦はしねえからな」
「……」
少年の体からは確かに闘気と呼べるオーラが立ち昇っていたが、カーミラはそれを手放しでは認めてやらなかった。
「なるほど、少しはマシになったみたいですね。
まあ、その程度で私を止められるとは思えませんけど……」
「うるせー! いーからさっさとかかってきやがれ」
「……そうですね。では遠慮なく」
カーミラがすっと1歩前に踏み出し、ついで横島の真正面に突っ込んでいく。彼女の本当の狙いは愛子を捕える事ではなく、横島が今度こそ真面目に戦う気になって自分を倒してくれる事なのだから。
しかし横島はそれをまともに迎え撃とうとはせず、闘志も萎えた様子で横に跳んで逃げていた。当然カーミラは激しく落胆して膝の力がかくんと抜けてしまったが、横島はその一瞬の隙をとらえて圧縮空気のボールを少女の顔に投げつけた。
「―――ッ!?」
いくらカーミラが格闘術に長けていても、肉眼では見えず霊視でもほとんど見えない空気弾は察知できない。鼻に当たって割れたボールから吹きつけた風が目に入り、少女は反射的に目をとじて腕で顔をかばった。
その間に横島はクモのような足取りでカーミラの後ろに回り込み、その肩を両手でつかんだ。煩悩少年の全身に、再び闘志が燃え上がる。
「ブラドーじゃ破れねえってんなら、俺が破ってやる!
急急如律令、魔法の力を散らしめよっ!!」
「―――ッ、!!」
横島が全霊力をたたきこむ勢いで放った破術の法は、カーミラの体をむしばむ支配の魔法を一撃のもとに打ち破って少女に自由をもたらした。
―――つづく。
まあ何というか、王道ですよねぇ(ぉ
ではレス返しを。
追記:HALさんのご指摘がまことにもっともだったので、修正でカーミラの容姿を描写させていただきました。第153話はこのままにして次の回で書こうとも思ったのですが、やはり横島君と出会った時点で書くのが自然ですから。
より具体的に絵面を想像したい方は、デモンベ○ンのエセル○レーダというキャラを参照してみて下さいませ。おおむねあんな感じであります。ただしあくまで外見だけで中身は全くの別物、というか筆者はこのゲームやってませんけど<マテ
○XINNさん
タコ教授はこれまでも存在はほのめかされてましたが、名前が出るのは初めてですね。死亡フラグでなければいいのですが<マテ
でもおすそ分けなんか要求したら口封じされますよ?(ぉ
>早く復活
メドさんの悪事も成功しない宿命にあるのかも知れませんのぅ。
>いかん!それこそ人外キラーの罠だ!
激ヤバです。このままでは本当にころころころっとイッちゃいかねません!
>敗北宣言
令子さんは仮にも原作主人公なのですから、きっと不死鳥のように雄々しく復活してくれると筆者は信じてます!<マテ
>煩悩少年
美智恵さんと出くわしちゃったら確かにいろいろマズそうですなぁv
○紅さん
ノスフェラトゥはやっぱり東京以外の場所で復活するべきでしたよねぇ。
令子さんはママの前では子どもになってしまうだけなのですよーw
○チョーやんさん
令子さんについてはもう筋金入り過ぎなヒトなので、仕方ありませんのです(ぉ
メドさんとタコさんは同盟結んではいますけど、お互い利用しあってるだけですからねー。今回の件もメドさんは天龍暗殺のため、タコさんは金もうけのため、と目的全然違いますしw
>美智恵さん
美智恵さんなら……美智恵さんならきっと何とか(以下略)。
○メルマック星人さん
ねぎらいのお言葉ありがとうございますー。
ノスフェラトゥの捕獲対象についてはその通りですー。ケイはいずれ登場する予定ですので。横島君の介入理由は今回の話で想像がつくかと。
美智恵さんもそんな感じですねぇ。娘を愛する気持ちは人一倍な母ですから。育て方は(中略)ですがーw
>人外ハーレムフラグ
何かいろいろ立っちゃってます。美少女吸血鬼危うし!w
魔鈴さんは人間ですが、魔女なので問題ないかと。
>ヌル
魔族のモラルやプライドのあり方は人間とは違うんでしょうねぇ、きっと。
ちなみに彼は前回本文の通り、竜神族に恨みはないので天龍のことはどうでもいいのですよーw
>「巣作りドラゴン」
そのゲームはくわしくは知らないのですが、主人公の立ち位置はかなり似てますねぇ。逆立ちしても勝てない奥さん候補がいるところとかw
○KOS-MOSさん
いろいろ当てが外れている人たちが多いですが、どう収束していくんでしょうねぇ<マテ
令子さんはママだけは苦手なのです。可愛いですねぃ(ぇー
>ゾンビ
仮に信長=吸血鬼だとわかったとしても、普通の吸血鬼はゾンビはつくりませんからねぇ。意外に盲点だったのかも知れませんな。
>美衣さんと魔鈴さん
ま、当面命の心配はないことですしーヾ(´ー`)ノ
○ばーばろさん
は、令子さんも槍の件は隠しておきたいところですよねぇ。しかし450憶円の武器なんて、令子さんでなくても普通は使うのためらうと思うのですよ(^^;
まあカリンの対令子さんフラグはもともとかなり沈んでたりするんですがー。令子さんと横島君ではどうしたってイーブンな関係にはなりそうにありませんから。
愛子は助かってしまいました。しかもカーミラも救出、人外フラグがヤバいことになりそうですよー、旦那<マテ
>メド姐さん&ヌル
ヌルの方は目的達成してうはうはなのですがねぇw
まあメドさんもおとなしくしてた方が安全ですし!
>ヨコシマのコスモ〜っ!
早くストッパーが戻らないとまた18(以下略)。
○whiteangelさん
原作ではオカGがまだなかったですから令子さんたちだけでケリつけましたが、やはりバ○オハ○ードになったらオカG出動は当然ですからねぇ。
令子さんには冥福(マテ)を祈ってあげて下さいませ。
横島君はようやく大活躍ですよー。最後以外はマヌケですがw
○山瀬竜さん
横島君の参戦フラグはいよいよ確立しそうな気配です。痛い目に遭ったので怖くて逃げ出す可能性も濃厚ですがw
いいところも見せたのですが、見せる相手は正しかったのか間違ってたのか微妙な線ですな。
手榴弾は名前の通り美智恵おねえさんとの共同開発、つまり彼女も持ってますのでー!w
伏線については先をお待ち下さいませです。
○Tシローさん
令子さんは今は泣き崩れておりますが、きっと主役のメンツにかけても立ち上がってくれることでしょうv
美衣さんと魔鈴さんは当面命は無事でしょう。横島君に助けに行く勇気があるかどうかは知りませんが(ぉ
九頭竜開放はなかなか難しいでしょうなぁ。今回以上に死にそうな目に遭わないとやらないでしょうし。
○Februaryさん
カーミラ嬢は今回も出ずっぱりですよー。ノスフェラトゥ編が終わった後どうなるかはまだ未確定でありますが。
千鶴嬢のライバルになるかは……どうなんだろ(^^;;
>令子さん
彼女の新しい魅力になるかも知れませんなぁww
>黒く見えるのは横島のせいか
はい、都合の悪いことはみんな横島君のせいなのです。
○読石さん
令子さんは強運の星の下に生れついた方ですが、たまにはこんな事もあると思うのですよー。単に欲かきすぎという説もありますがw
もちろんおっしゃる通り、このまま寝てるだけってわけにはいかないでしょうな。がんばれ主人公!(ぉ
捕まった人たちはまた描写があると思いますのでー。
○風来人さん
令子さんは一応原作主人公ですから、たまには活躍する話も入れませんとねぇ。劇場版では特にそうでしたし(ぉ
>貧乏クジ
やっぱり横島君がいないのは大きいようですな。すべてのツケはおっしゃる通りノスフェラトゥに回りそうですがーw
>カーミラ
ありがとうございますー。でも比較対象が令子さんというのは少々問題アリかとw
ヒロイン補正ですかー。むしろ令子さんにこそ(以下略)。
○ふぁるさん
は、これほどの大霊障はGS世界でもかなり珍しいことでしょうな。死津喪編はこのSSでは神社仏閣その他の倒壊だけで済んでたのでまだマシなんですが。
横島君はたぶん参戦することになるでしょうけど、ヘタレっぷりには定評のある男なのでまだ油断はできませんw
フラグだけはきっちり立てておりますが(ぉ
○食欲魔人さん
カーミラは今回も大活躍です。ちと目立ちすぎのような気もしますが、話の流れ上の必然といいますか(^^;
令子さんは今は雌伏の時というだけなので、最後にはきっとすべてを挽回する超活躍を……できるといいなぁ<マテ
○遊鬼さん
はい、ノスフェラトゥ編はカプリス始まって以来の目に見える大災害状態になっております。今回でだいぶ状況が進展すると思われますがー。美智恵さんはまだまだ苦労しそうですけどw
美衣さんに捕まる描写がなかったのは、そちらは魔鈴さんに担当してもらったからでありますー。捕まってからの描写は美衣さんにやってもらうということで。両方2人分書いてたらくどくなってしまいますから。
横島君は今回は主役でした! 次回はどうなることやら(ぉ
○ハルにゃんさん
ラーメンの缶ですかー。何だかあんまり食欲わかない絵面のような(^^;
>カーミラ
私のキャラに萌えていただけてうれしいですー。今回もがんばってますので!
でも女性に「漢」というのは危険かとww
>令子さん
えー、私もお持ち帰りしたいんですが<マテ
>オカルトGメン
やっぱり雪之丞だけじゃどう考えても不安ですよねぇ。
令子さんたちが復帰すれば人数的には十分なんですが、どうなることやら。
横島君たちは小竜姫さまのお指図がありますから、参加するかどうかはまだ分りませんですな。美衣さんと魔鈴さんだけこっそり助けに行くとかするかも知れません(ぉ
おっしゃる通り英雄色を好みまくってる横島君ですからw
>魔女は奥様にならなければいけない存在です
何という問答無用な説得力!
竜神横島君なら位負けもしませんし、がんばって欲しいものですねぇ。
>天龍
仮に人界までは来たとしても、修行場の外に出るなんて考えられませんからねぇ。
メドさん涙目ですな。
ヌルは……あんまり考えてませんでしたがどうしよう(ぉぃ
追記:今回分のレス返しです。
○ncroさん
は、カーミラは今作始まって以来の勢いで横島君と仲良くなっておりますが、愛人への道はまだ険しそうです。
>小竜姫パパの査定
確かに横島君が目立ちすぎたら婚約のことに悪影響があるかも知れませんな。しかしそんなハメになるのを傍観する小竜姫さまではありませんし、先行きは相変わらず不透明であります。
○ト小さん
励ましのお言葉ありがとうございますー。
今後とも精進しますのでよろしくです。
○メルマック星人さん
横島君はごくごくたまには煩悩以外でも頑張れる男ですからねぇ。カーミラは当然横島君に好意を抱くでしょうけど、ハーレム拡大まで行けるかどうかはまだわかりませんw
>ヒゲオヤジ
横島君があんなのとやり合いたがるとは思えませんが、魔鈴さんと美衣さんの件もありますからねぇ。どうすることやら。
○Februaryさん
カーミラ救出までの流れはプロット通りなのですが、予想を裏切れたようで良かったです。
これでおっしゃる通り、令子さんもやりやすくなった事でしょうw
>ぶっちゃけすぎや〜
それはまあ、あれでストレスたまらない人はいないでしょうし。
その分そこから助けてくれた横島君への好意は深くなる……うっわー、なんて都合のいい(ぉ
>それでこそ横島ww
次回も横島ですので!
>破術の法
何しろ高島の得意技ですからねぃ。今回はちとカッコ良すぎでしたがw
○タクミンタクさん
カーミラとは仲良くなれそうですが、なにぶん現奥さんズの壁が厚いのでまだ何とも言えませんです。
魔鈴さんも筆者的にはぜひハーレムメンバーにしたいのですがー!<マテれ
○遊鬼さん
カーミラフラグはほんとにすごい勢いです。横島君もけなげな美少女を悪く思うはずはないですし、激ヤバですな(何が)。
遭遇の仕方とか解決法は意表を突けたようでうれしいです。
>胸でも揉んでパワーアップ
それも非常に横島君ぽいのですが、たまには外させてやらないと可哀そうですしw
でもそのせいでカーミラが(以下ネタバレにつき削除)。
○チョーやんさん
確かに今回の横島君はちょっと偽者くさかったかも知れませんねぇ。でも次回はちゃんと煩悩野郎に戻りますのでw
そちらの執筆もがんばって下さいませー。
○紅さん
>カーミラ
はい、ばっちりフラグです!
ただし現奥さんズの壁は厚いので、愛人とか4号とかになれるかどうかは別ですがw
>陰陽術
はい、派手な技の陰に隠れてますが実は結構使いであるのですよー。
○ばーばろさん
横島君が条件反射的にエロスに走るのとか厄介事に巻き込まれるとかいうのは、もう魂のギアスと言っていいですよねぇw
今回のがんばり具合は美少女2人のためとはいえ偽者疑惑が出るほどでしたが、問題はこの根性がノスフェラトゥとやり合おうと思えるところまで続くかどうかですなw
>最初は怒り狂ってたけど、いまぢゃ
>もちろん、ピンクの18禁だっ!!
とりあえず15禁までは行きました<マテ
>奥さま〜ズに肉塊にされるんだっ!!!
ひどいww
まあそうなりそうな気配は確かに濃厚なんですがーw
○聖さん
はじめまして、今後ともよろしくお願いします。
今作では横島君自身が人外化したので、やはり前作と同じようにはできないみたいであります。
魔鈴さんは怪しいですけど(ぉ
○whiteangelさん
横島君が情けないのはデフォなので仕方ありませんのです。
でもそのぶん頑張った時のカッコよさが光るのですよー、って何だかえらく都合のいい話ですな(ぉ
フラグはもうすごい事になってますが、どんなお仕置きが待ってるのか楽しみですなw
○Tシローさん
GSでは少年漫画王道チックな展開は珍しいですものねぇ。
果たしてカーミラはこのままお持ち帰りされてしまうのか……でもその展開は横島君と奥さんズとどっちがピンチなんだろうw
さらに魔鈴さんはともかく美衣さん妙神山に連れて行ったら、おっしゃる通りどう思われるか知れたものじゃありませんなw
○夜美さん
カーミラはもうすごい事になっちゃいますよー。本当にフラグの進みが速いです。
横島君は今回はカッコ良かったですが、これはあくまでレアケースですので(ぉ
ゆえに九頭竜がノスフェラトゥを食ってしまうかどうかはまだ分りませんですw
○ソウシさん
今回はあくまで美少女2人を助けるための例外的なケースだと思っていただければw
カーミラと愛子のフラグはご希望通り(?)ヤバいことになりそうです。
○内海一弘さん
カーミラをこのまま妙神山に連れ帰ったら、GMばかりかタマモと小竜姫さまも激怒しそうですな。次回はすごい事になってますので(謎)。
>ここで横島君がら拉致られたりすると
なるほど、確かにそういう展開も考えられますねぇ。
でも小竜姫さまがヒャクメとか連れて介入したらそれで話が終わってしまうという問題が(^^;
○KOS-MOSさん
毎回お褒めいただいて嬉しいです。
>街中の空を道具もなしにとんでりゃ〜〜〜
知らぬこととはいえ迂闊でしたよねぇ。結果的には非常に良かったわけですが。
>これじゃ信長とバトることになりそうだ
まさにトラブル誘引体質ですなw
○potoさん
決めなきゃいけないところは泣きわめきながらでも決める、だからこそ主役を張れるわけですしねぇ。このSSでもそこは押さえたいところです。
まあ決めたあとご褒美があるのが原作と違う点なんですがーw
○ふぁるさん
カーミラフラグは確かに超スピードで進行中ですけど、ハーレムに入るかどうかは上記の通りまた別の問題ですのでー! 原作のルシのようにはならないと思いますが……。
カーミラの次回はご期待下さいと言うしか(謎)。
○1さん
確かに魔鈴さんが捕まってると分かったら横島君たちも動かざるを得ないでしょうね。とはいえ小竜姫さまの指示がありますから、全面的参戦は難しいところですが。
>カーミラ
彼女自身は魔法耐性が高いのでそこまで行きませんでしたが、霊力の効果でどうこうなるより、ちゃんとした好意の方が価値があると思いませんか?<マテ
○流氷さん
そういえば霊力を吸収するとロリっ娘が一時的にナイスバディ美女に変身するというSSがあったような……。
横島君の血が非常に美味しいという事実が次回に判明しますので、大いにあり得る展開ですな(ぇ
○山瀬竜さん
横島君はたとえ敵でも、悪気のない女の子をぶん殴れるヤツじゃないですからねぇ。ブレスは痛かったり傷がついたりする技じゃないので彼的にも問題はなかったのですが、状況を悪化させただけに終わったのが横島君らしいと思ってます(酷)。
カーミラ解放は、やはり竜神化とは関係なしの漢の根性と思ってあげて下さい。それが横島君ですから!
まあカーミラがピートのような美形男だったら、おっしゃる通り「イケメンをやっつける」力が発動してたことでしょうけどーw
>まさか、この後に及んで逃げたりは……(笑)
でも「目立つのはダメ」という大義名分がありますからねぇ……w
横島君たちも迷うところでしょうな。
>カリンサイド
はい、こちらも色々ありますので。
○読石さん
や、カリンのことも言及して下さってありがとうございますw
横島君のアレはカーミラだけじゃなくて愛子の運命もかかってましたからね。あの状況でがんばらなければ少年誌の主人公じゃないです<マテ
>カーミラ
は、もしかしたら横島君並の生命力の持ち主なのかも知れませんなw
○シュザンヌさん
いかにお間抜けな横島君も、美少女2人を救えるのは自分しかいないとなれば覚悟を決めるというわけであります。確かに偽者くさいのは否めませんが(ぉ
○XINNさん
>壁抜け
横島君はクレーンゲームとかミニ○駆とか、手先がやたら器用ですからねぇ。でも使い道はあんな感じなのが横島君だと思いますw
泥棒とかはしないでしょうな。そんなヒマがあるなら奥さんズとHしてたい男ですしw
>カーミラ
つまり口に何かを突っ込んで喋れないようにしろというお話ですか?<マテれ
○星の影さん
横島君はこういう意外性を持ってるから主人公がつとまるんでしょうなぁ。
フラグはもう激ヤバですよー。本当にどこまで逝くのか分からない勢いです。
○風来人さん
>カリン
はい、タイトルにも入ってるくらいですからまさに副主人公格なのですが、相方が横島君という超キャラだけに読者様にもそう思っていただけてうれしいです。
>人外ジゴロ
まったくですな。許すまじ男の敵!(ぉ
カーミラはおっしゃる通り寿命に問題はありませんし性格も見た目も良しと、横島君に狙われる理由十分でピンチでありますw
>小市民
竜神になったくらいで頭の中身は変わらないヤツですから!
○ハルにゃんさん
>カーミラ
彼女が横島君に本格的にトキメくかどうかは次回をお待ち下さいませー。もう投稿しておりますが(ぉぃ
彼女はブラドーやピートと違って魔力砲とか眷属とか結界とかのスキルを持たない接近戦特化タイプなので、その分そっちは激強なのでありますよー。原典でも斧かわしたりしてますし。
まあ上記のように横島君の血でアダルト化したりしたら話は別かも知れませんけど<マテ
ゴスロリなのは単に筆者がそんなイメージを抱いたからです。それ以上でも以下でもありませんとも!
>気軽にチチ揉める関係
さすがに何の脈絡もなくやったらお仕置きは避けられませんけどw
カリンの方に何があったのかは先をお待ち下さいませー。
蘭丸はどうかなぁ、確かに原作では冥子捕まえたりしてましたけどw
>横島参戦
すいません、次回は変なこと始めたので次々回になりました(^^;
>新奥様
横島君にはいろいろと頑張ってほしいものですな。主にGMの説得とかw
○HALさん
や、破術で解放という展開はみなさま納得していただけたようでうれしいです。
>カーミラの外見について
ご意見ありがとうございます。今さらですが修正入れましたので。
でもその追記だと伏せ字の意味がw
彼女のフラグは続きをwktkしてお待ち下さいませなのですよー。
○HAPPYEND至上主義者さん
はじめまして、過分なお褒めをいただき恐悦至極であります。今後とも精進しますのでよろしくお願いします。
確かにここの横島君はいろんな能力を持ってますが、直接ダメージを与える技が少ないという特徴は意図的に維持してますので、相性が悪いとこういう苦戦に陥ったりもするわけなのですよー。でないと戦いに緊張感がなくなってつまらないですからね。
彼が戦いに及び腰なのももちろん原作通りでありますー。女の子が絡まない限りまず本気にはならないヤツですから(酷)。
>横島は弱い。弱いからこそ〜〜〜
それはありますね。普段弱気だからこそ根性絞り出す余地があるわけですし。
>第4夫人候補
そうですねー、現段階ではまだ「候補」ですw
>カーミラさんの外見イメージ
そう、あんな美少女があんな服で蹴りとか繰り出して戦うのがカーミラさんの絵なのですよ!<マテ
○UEPONさん
>ハーレム拡大
今回フラグ立ちそうなキャラは何人もいますからねぇ……。カーミラはもちろん、おっしゃる通り参戦して魔鈴さんと美衣さんを助けたら好感度上がるでしょうからねぇ。愛子も助けたようなものですし。
下手したら人数が倍以上になりかねないのが怖いです(^^;
>GSホームズの2話
むう、GSホームズは1話しか読んでないのですよ……まあエセル似なら問題ないですよね!<マテ
>退治される前は最強だったのでは?
確かに強かったですが、どちらかというと生存能力に特化したタイプだったのかも知れませんです。
>初対面で先入観がないからこそバレたんでしょうね
まさにその通りですな。カーミラは最初から横島君が人外だと疑ってましたし。
○パフさん
はい、敵役だけでなく主人公にも死亡フラグが頻繁に立つのがGSSSの特徴だと思います<マテ
ではまた。