令子が「ふぬりゃーっ!」とばかりに気合をこめて槍の柄をつかんで持ち上げると、槍は意外なほどあっさり床から抜けて令子の手の中におさまった。
重さは1.5キロほどのはずだが、明らかにそれ以上の質感が手に伝わってくる。いやそれどころか、穂先の精霊石が薄緑色の淡い光を放ち始めたではないか。
「みっ、み美神さんんん!?」
キヌが両拳を口元に当てておろおろし出したが、令子は動揺しなかった。この槍そのものからは危険も敵意も感じなかったからだ。
「落ち着きなさいおキヌちゃん、GSが怪奇現象で腰抜かしてたらお笑い草でしょ?」
「は、はい」
令子の叱声でキヌが騒ぐのを止めると、それを待っていたかのようにどこからか声が響き、令子が横向きに構えた槍の1メートルほど上に鎧姿の男の上半身の映像が現れた。
「ようやく現れたか……槍に選ばれし、我が遺志を継ぐ者が……」
年のころは40〜50歳くらいか。禿げ上がった頭の後ろの方にチョンマゲを結び、細い眉の下の切れ長な眼は知性と意志の強さを感じさせた。
服装は高級そうで、顔立ちにも気品がある。それなりに身分ある武士のようだ。
「誰!?」
令子は幽霊かと思って鋭い視線を向けたが、よく見るとこの「映像」はその類ではないように感じられた。どうやら死津喪比女の件で会った導師と同じ、物に焼き付けられた記憶と人格がホログラフのように映し出されているもののようだ。
悪意はなさそうなので、令子はとりあえず彼の話を聞いてみることにした。
「拙者は明智十兵衛光秀(あけちじゅうべいみつひで)と申す……ふむ、そなたは悪霊祓い師か?」
明智光秀と名乗ったその武士は、ただの記録映像のくせに令子のパワーを見抜く眼力を持っているようだ。槍に記憶を残したことといい、相当な腕を持った「悪霊祓い師」だと見ていいだろう。
「悪霊祓い師……? ま、やってる事はそんなもんね。で、あんた光秀ってゆーと、本能寺の変を起こしたあの光秀なわけ?」
と言った令子の眼は、どことなく胡乱げなものだった。光秀が嘘をついているとか言うのではなく、光秀が本物だからこその隔意のようだ。
「美神さん、このひとのこと知ってるんですか?」
危険はなさそうだと判断したキヌが、ポーチから出していたネクロマンサーの笛をしまいながら令子に訊ねる。キヌは光秀より後の時代の生まれだが、その頃の記憶はほとんど残っていない上に小中学校に行っていないぶん基礎学力が低いので、明智光秀と聞いても誰のことかすぐ分からなかったのだ。
すると令子はくわっと眼をいからせ、どこか遠くを睨みながら咆哮した。
「明智光秀ってゆーのはね。戦国時代の武将で、謀反起こして自分の雇い主の織田信長を攻め殺した、とんでもないヤローなのよ!
下剋上許すまじ! このGS美神が世の中のルールってやつを小一時間ほどみっちり説教してやるわ」
令子は横島かカリンのことが念頭にあるのか、それとも何か他にイヤな思い出でもあるのか、はたまた単に性格的にそういう事が大嫌いなだけなのか、とにかくその叫びには妙に感情がこもっていた。
当人を前にしたその大演説にキヌと光秀は思い切り頬をひきつらせていたが、付き合いの長いキヌは割とすぐ立ち直って、とりあえず落ち着いてもらおうと令子の肩をつんつんと指でつついた。
すると令子もちょっと失言だったと気がついたらしく、光秀の方に顔を向けて愛想笑いを浮かべた。
「あははは……いたんだったわね」
「……。今の世にはそのように伝わっているのか……」
光秀はいろいろと思う所もあっただろうが、その辺は後回しにして、まずは今ここに現れた本題を話すことにした。
「美神殿と申されたな。そなたに仕事を頼みたい」
「……仕事? それはいいけど、私のギャラは高いわよ。払える?」
令子はビジネスに妥協はしない。相手が幽霊だろうが記録映像だろうが、料金はちゃんと支払ってもらう主義だ。
その代わり、正当な報酬さえ出すなら依頼人がヤ○ザだろうが謀反人だろうが気にしない主義でもある。
……単にお金をくれるなら何でもいいんだろうとか、そういうヒネクレた見方をしてはいけない。
「……ギャラ?」
しかし戦国時代生まれの光秀には、ギャランティー(契約料)の略では通じなかったようだ。令子もすぐ気づいて、
「報酬のことよ。仕事料、契約金、手当て、禄(ろく)、恩賞」
としまいには彼の時代の用語まで持ち出して説明する。光秀は織田家の軍団長をつとめたほどの器量を持った男だから令子の言いたいことはすぐ理解したが、その主張にはちょっと不服そうな表情を浮かべた。
「この時代の悪霊祓い師は、仕事に報酬を求めるのか?」
「当然でしょ? 今の時代、健康な人間なら間違いなくそーよ!」
令子はそれが宇宙の真理であるかのように断言した。
キヌがその後ろでふるふると首を横に振っていたが、光秀の目には映らなかったようだ。令子の確信ぶりを見て今はそういう時代なのかと理解すると、すっと手を挙げて令子が持ったままの槍を指さす。
「ではその槍をそなたへの報酬としよう。悪霊祓い師にとっては価値のある物だと思うが……」
「え、この槍あんたのだったの?」
令子は素っ頓狂な声をあげたが、考えてみればしごく当然のことだった。槍が出現した直後に光秀の映像が現れたのだから、今いる彼は生前の光秀が槍に焼き付けた念だと見るのがもっとも自然である。
そして時価450億円の精霊石が報酬となれば、令子が依頼を断るわけはない。槍をこたつの上に置いて、仕事の話を聞く体勢をとった。
「悪くないわね。それで仕事の内容は?」
光秀は槍に選ばれた人間がようやくやる気になったことにほっと気を緩めたが、それでもさらに表情をひきしめたのは、彼女に頼む仕事の内容が世界の平和と人類の存亡を左右するほど重大なものだからであろう。
「うむ……乃蘇腐衣羅闘(ノスフェラトゥ)の復活を阻止してほしいのだ。
ヤツはすでに復活しかかっている、それもここからそう遠くない所で」
「ノスフェラトゥ……確か最強といわれる吸血鬼よね。でもそいつは400年くらい前に死んだって聞いてたけど」
令子は一流といわれるだけあって知識も豊富だったが、次に光秀が語ったことは彼女も知らないことだった。
「1度はな……拙者が倒した。だが、ヤツは甦ってしまう!
あの悪鬼が甦れば、また無辜の民が大勢犠牲になることだろう」
虚空を睨みつつ、悔しげに胸の前で拳を震わせる光秀。せっかく好機をとらえて倒すところまで行ったのに、完全に滅ぼすことができなかった自分のふがいなさを責めているようでもあった。
そして令子の顔をきっと見据えて、
「美神殿! どうかヤツが完全に復活する前にとどめを刺して下され」
「―――!」
令子はノスフェラトゥを倒したのが明智光秀だったという思ってもみなかった事実と、彼の鋭く真摯な視線に打たれてハッと顔を上げた。
ところがその光秀は、だんだん姿が薄れてきているではないか。
「……む? いかん、姿を映すのが限界になってきたようだ」
本題に入る前に余計な長話をしたせいで、映像を出すためのエネルギーがなくなってしまったのだ。槍が選んだのが唐巣か美智恵ならこんな事にはならなかったのだが、令子を選んでしまったのが運の尽きである。
まだいろいろ伝えておきたい事があったのだが……。
「ちょ、ちょっと待ってよ。せめてヤツの居場所くらいは……」
令子があわてて最重要事項だけでもと手を伸ばしたが、光秀にはもうそれに答える余力も残っていなかった。
「槍が……教えて……くれる……」
最後にそう言い残して、光秀の映像はふっと消え去った。
「美神さん……どうします?」
まさか大晦日になってこんな大きな仕事が来るなんて。キヌはちょっとばかり腰が引けていたが、令子はむろんやる気でいる。
「報酬をもらった以上、仕事はきっちり果たすわよ。でもまだ情報が不足してるわね、吸血鬼のことだからピートかブラドーに聞いてみようかしら」
令子とて400年前に「死んだ」妖怪のことをそう詳しく知っているわけではない。現場に赴く前に情報収集をするのは当然のことだった。
古い吸血鬼のことだからブラドーの方が詳しいと思うが、彼は性格に問題がある。令子はピートに聞くことにして、部屋のすみの電話機を取り上げて唐巣教会の番号をプッシュした。
「……あら、大晦日なのに留守? ってそっか、ピートの里帰りに付き合ってブラドー島に行くって言ってたっけ」
しかし誰も電話に出なかったことで、令子は旧師の年末年始の予定を思い出した。ブラドー復活の事件以来会っていなかった島民たちに顔を見せに行くと言っていたのである。
ちなみにその費用だが、六女の林間学校の件で(唐巣たちにとっては)けっこうな報酬をもらっていたので、変な贅沢をしなければ問題はないらしい。
仕方がないので、令子はブラドーと話をさせてもらうため母の家に電話をかけることにした。彼は美智恵の保護妖怪ということになっており、今はオカルトGメンオフィスの特別室の棺桶の中にいるので令子1人では会うことができないのである。
「はい、美神ですが」
「あ、ママ? 私だけど」
さいわい美智恵は家にいた。電話をとった時は普段通りの落ち着いた物腰だったが、令子が光秀とノスフェラトゥのことを簡単に説明すると顔色を変えた。
「ちょ、ちょっと令子。あなたまさかその仕事1人で受ける気じゃないでしょうね」
依頼を受けるなとは言わないが、最強の吸血鬼に令子とキヌだけで挑むのは無謀というものだ。すでに民間GSが依頼料を受け取ってしまった仕事をオカルトGメン日本支部長、つまり公務員である自分が手伝うことはできないが、他の有力なGSを複数集めて万全の態勢でかかるべきだろう。応援を頼むなら分け前を払わないといけないが、お金より命の方が大事である。
令子は母親の剣幕をちょっともてあました様子で、顔の前でぱたぱたと手を振って(美智恵には見えないが)取り繕うような台詞を口にした。
「わ、分かってるわよ。だからその前に敵のことをよく知っておこうと思って」
むろんノスフェラトゥが噂ほどの存在でないなら、自分1人で退治して450億円を独り占めするつもりだが。
「そう、それならいいわ。じゃあGメンのオフィスの前に来てちょうだい」
美智恵は娘の内心に気づいたのか気づいてないのか、とりあえず令子がブラドーに会うことは承知した。そのくらいの手助けなら公私混同とは言われまいから。
「それから私もその槍見たいから持って来てくれる?」
「……いくらママでもあげないわよ?」
「……誰もそんなこと言ってないでしょう」
美智恵は娘の相変わらずの強欲ぶりにため息をつきつつ、電話を切って外出の支度を始めるのだった。
令子は槍が人目につかないよう、いや精霊石をどこかにぶつけて欠けさせたりしないよう細長い袋を探して収納すると、キヌを連れてGメンオフィスに向かった。
先についていた美智恵に槍の穂先を見せると、令子よりずっとGS暦の長い彼女もこれほど大きな精霊石は見たことがないらしく、ほうーっと息をついてまじまじとそれに見入った。美智恵は実は令子の話は半信半疑だったのだが、こんな物証を見せられては信じざるを得ない。
ブラドーの部屋に案内して棺桶のふたを開け、まだ昼間なので眠っていた吸血鬼を起こすために声をかける。
「…………む、美神美智恵……と、確か美神令子に氷室キヌだったな。何用だ?」
うっそりと上体を起こしたブラドーはいかにも眠そう、かつ不快そうだった。まったく、何が悲しくてかっては世界征服をめざした自分が他人に召し使われなければならないのか。
まあ美智恵はそんなに理不尽なことは言ってこないから、ガマンできないというほどではないが。
「あなたにちょっと聞きたいことがあるの。ノスフェラトゥという吸血鬼を知っているかしら?」
「ノスフェラトゥ、だと……!?」
美智恵の問いにブラドーはギラリと眼をいからせ、その名前をいまいましげに吐き捨てた。どうやら彼は同族とはいえ嫌悪すべき存在らしい。
「確かに知っているぞ。ヤツは我々と違って人間の血を吸って『子』にするのではなく、生命力そのものを奪って『吸血ゾンビ』にしてしまう下衆なやからだからな」
普通の吸血鬼に血を吸われた者は彼の下僕の吸血鬼になるのだが、大ボスの吸血鬼が死ぬか他の吸血鬼に咬まれるかしてその支配力が消えると、下僕だった者は人間に戻れる。しかしノスフェラトゥに血を吸われた者はその時点で死んでゾンビになってしまうため、どうやっても人間に戻ることはできないのだ。
しかもそのゾンビにはまともな理性は残っておらず、体が完全に破壊されるまで他人の血を求めてさまよい続ける餓鬼のような哀れな存在になり果ててしまうのである。
「あの悪食ぶりには同族ながら吐き気がする。まったく、ゾンビなぞつくって何が楽しいのだあの男は」
ブラドー的にはバカで醜いゾンビなんか支配しても面白くも何ともないのだが、しょせん下衆は下衆ということだろうか。ブラドーは(自称)貴族としての優越感がくすぐられたのか、はっはっはと主観的には王者っぽい、客観的には単に軽薄な笑いを浮かべた。
「……じゃあノスフェラトゥは大して強くないってこと?」
と令子がやや期待をこめた声色で訊ねる。ノスフェラトゥが凶悪な吸血鬼だということはよく分かったが、ブラドーの口ぶりでは彼はブラドー自身よりは弱いように思えたのだ。
しかしその期待は残念ながらかなわなかった。
「……いや。まことに遺憾ながら、ヤツは余が知っている中では最強の吸血鬼だ。余とピートが2人で当たってもかなわぬだろう」
「……するとあんた、自分より強い吸血鬼がいるのを知ってて世界征服とかほざいてたわけ?」
頭が中世で立ちぐさってるのは知っていたが、そこまで能天気だったとは。しかしブラドーにとってその非難は不当な侮辱であった。
「何を言う、世界の王が1対1にこだわる事などなかろうが。余がつくる『子』とヤツがつくる『吸血ゾンビ』では比べ物にもならぬからな。数さえ増やせばノスフェラトゥがどれだけ強かろうと怖くはないわ」
吸血ゾンビは身体能力はむしろ生前より劣るくらいだから、同じ数の吸血鬼軍団をぶつければ軽く蹴散らせるだろう。残った吸血鬼が総がかりで攻めれば、いくらノスフェラトゥが強くても数の暴力で踏み潰せるのだ。
「……なるほどね、悪かったわ」
脳みそ立ちぐされ吸血鬼の意外な知見に、令子は素直に謝罪の言葉を口にした。するとブラドーはそれで気分を直したのか、今度は率直な疑問をぶつけてきた。
「しかしなぜ突然ヤツのことを? もしかしてヤツがまた現れたとでもいうのか?」
ブラドーは西暦1242年にある錬金術師に痛い目に遭わされて、その傷を癒すためについ最近まで眠っていたから、400年前にノスフェラトゥが光秀に倒されていたことは知らない。どこかで昼寝でもしていたのが起きたのだろうと思ったのだ。
令子が光秀と槍のことを説明してやると、ブラドーはむうーっと深刻っぽい顔つきで考えこむような仕草をした。
「ほほぅ、そんな事が……で、おまえたちは余にノスフェラトゥ退治を手伝えとでも言うのか? ヤツに恨みはないが一族の面汚しだからな、1対1は困るが他のGSどもも集めて立ち向かうというのなら手伝ってやらんでもないぞ」
ブラドーはピートに命令されれば否応なしに手伝わされてしまうのだが、それよりは自発的に手伝ってやるのだという事にした方が自尊心は救われる。さらに「1対1は困るが」と条件をつけておけば、あまり無茶な指示もされないだろう。
……というような高度な思惑がブラドーにあったかどうかはさだかでないが、令子にとっては非常にありがたい申し出である。しかし令子が承諾の返事をする前に、横から美智恵が渋い顔で却下してきた。
「それはダメよ。ブラドーさんは私の保護妖怪ということになってるから、民間GSの手伝いをするのはご法度なの。もちろん私もね」
「え、何で? 邪悪な魔物を退治するのがGメンの仕事でしょ?
ママにも手伝ってもらえたら百人力なんだけど」
真顔でそう反論してきた娘の無法っぷりに、美智恵はこめかみに指を当ててはあーっと息をついた。
「確かにそうだけど、でもあなたが依頼料をもらって契約した以上、今はあなたにノスフェラトゥを倒す義務があるのよ。それを私が手伝ったら、公的機関が個人の利益に奉仕することになってしまうでしょ?
お金をもらうわけじゃないから収賄とかにはならないけど、場合によっては背任罪になる可能性はあるわ」
今は勤務時間外だから、Gメンの備品を持ち出したりしなければ法律的な問題はないと思うが、公私混同と思われるのは避けられない。
令子が槍をGメンに譲れば、Gメンが光秀の依頼を受けた事になるから美智恵は何はばかる事なく行動できるし、むしろ敵が敵だけにぜひそうしてほしいのだが、今言ってもケンカになるだけなので黙っていた。
「むぐぐ……つまりママとブラドーはダメってことね。先生とピートは外国行ってるし、どーしよーかしら」
最も頼りになる人物から協力を断られた令子がそう言って頭をかかえる。
エミや魔鈴に頼みごとをするのは嫌だし、冥子は別の意味でもっと嫌だ。しかしブラドーが自分より強いと認めるほどの魔物に自分とキヌだけで挑むのはさすがに厳しい。
「……じゃ、横島さんに頼むというのはどーでしょう」
と今まで黙って話を聞いていたキヌがぽつりと口をはさんだ。
彼への慕情はすっぱり断ち切ったつもりだが、それを抜きにしても横島家の3人なら能力的には十分だし、令子との相性も悪くない。大晦日にいきなり大仕事を頼むという不躾な行為も彼なら笑って許してくれるだろうし。
しかし令子はぶんぶんと首を横に振ってその提案を拒絶した。
「ダメよ! 横島クンはともかく、カリンに槍のこと知られたら絶対分け前よこせって言ってくるから」
「……」
どうやら「利益の半分」というフレーズがまだ頭に残っていたようだ。美智恵もキヌも絶句してしまったが、そうなると吸血鬼とやり合えそうな人材などもうほとんど残っていない。
「うーん、あと頼めそうなのは伊達クンくらいのものだけど……令子とはあんまり縁ないものねえ。
というか、槍のこと知ったらたいていの人は分け前要求すると思うわよ」
GSが他のGSに応援を頼む場合はたいてい実力や世評などが同レベルの相手を選ぶから、報酬の分配は山分けか参加人数比になるのが普通である。横島たちや雪之丞が令子と同格だとは言わないが、それでも100分の1とか1万分の1しか出さないとなればおとなしくしてはいないだろう。
100分の1でも4億5千万円なのだが、金額の問題ではないのだ。
「言っとくけど、槍のことを隠して応援依頼するなんてサギみたいなことは許しませんからね」
「わかってるわよ、だから悩んでるんじゃない」
令子もそこまで性悪ではなかったようだが、こうなるといよいよ手詰まりである。タダで手伝ってくれそうな唐巣とピートが帰国するまで待つという手もあるが、その間にノスフェラトゥが復活しないという保証はない。
お金と安全の板ばさみになった令子は、はたしてどのような決断を下すのであろうか……。
―――つづく。
おお、珍しく横島ファミリーの出番がまったくないですね。次回はあるといいなぁ(ぉ
最後に令子がお金と安全の板ばさみになってますが、原作では槍が現れた時に折り良く唐巣とピートがいたので、彼らが(たぶん)タダで手伝ってくれたのですが、その通りに進めてはつまらないのでこういう流れになりました。天龍編ではこの2人外国に行ってましたしw
ではレス返しを。
○KOS-MOSさん
毎度お褒めいただきうれしく思います。
今回は説明的な話でしたが、次からは状況が動き出しますのでー。
横島両親がノスフェラトゥを倒すとかしたら大騒ぎになりそうですねぇw
○ふぁるさん
大樹はまさに横島そのものですから(ぉ
劇場版知らない方にも分かるように書きたいと思ってますので、この先もよろしくです。
○遊鬼さん
メドさんが何を考えてるのかはまだ秘密なので、期してお待ち下さいませー。
都庁の施設……あるんでしょうかねぇ。
>天龍編
飛ばしてたイベントを突然後で持ってくるのが筆者の得意技ですので(ぉ
>劇場版
もちろん原作トレースだけなんて展開にはしませんのでー!
>大樹
彼も横島家の男子ですから、その辺はもう慣れっこでありましょう(酷)。
○星の影さん
同時進行といっても、すべてが完全に重なるわけじゃありませんのでー。同時にした理由はもう少し先になったら明らかになる予定です。
最初の方はまたお暇な時にでも(^^;
○読石さん
は、ご期待にそえるような濃ゆいストーリーを展開したいと思います。
>横島君
まったくですのぅ。
○晃久さん
まあこのSSは原作でもたいていのSSでも不幸な横島君に、ささやかな幸せを味わってもらおうというのがコンセプトなわけですが、今回のエピソードでも幸せでいられるかどうかは不明でありますw
>小竜姫さま
言われてみればそうですねぇ。成長はしてるはずなんですがおかしいなぁ(ぉ
でもしょせんは人間である横島夫妻にいいとこ取りされるようなことはない……はず。
○ばーばろさん
今回も令子さんが出ずっぱりですよー。次回も活躍する予定です。珍しい(ぉ
大樹処刑(マテ)については今少しお待ち下さいー。
>旧年
ホントにいつになったら新年になるんだろう(^^;
>マルチエピソード
は、気をつけて頑張りたいと思いますー。しかし1つのエピソードでコケたら読むのやめとは厳しいでございますな(o_ _)o
○potoさん
令子さんは獣の槍は使わないでしょうねぇw
大樹は横島君の元祖ですから!
○ncroさん
は、なるべくすっきり分かりやすいように書きたいと思いますー。
>GM
出したからには見せ場をつくってやりたいものですが、戦闘は厳しいかも知れませぬ。
○紅さん
メドさんはみなさまが忘れた頃に登場するというスタンスになっております(嘘)。
どの程度活躍できるかは全くの未知数ですがー。
○食欲魔人さん
むう、劇場版知らない方けっこう多いようですな。これはハードル高くなったような気がしてきましたですよー。
ちなみに手榴弾は美智恵さんも持ってますのでw
>横島家
忠夫君が生まれる前からすでに最強だったかと。
○@okiさん
ご意見ありがとうございます。
今後とも、みなさまに良い読後感を与えられるような話を書いていきたいと思います。
今回は展開の都合上説明的な話になりましたが、次回からは動きが出る予定ですので。
>「なにをしたから、こうなった」という〜〜〜
この辺りは作風というか文章のクセというか、そういうものなので今さら変えるのは難しいです。
○whiteangelさん
メドさんはいろんな事もくろんでますので、楽しみにお待ち下さいませー。
大樹と忠夫は親子ですから仕方ないかとw
○Tシローさん
>ハチャメチャ
まだプロットが確定したわけではないのですが、まじめな人ほど苦労する展開になりそうな予感をひしひしと感じております(ぉ
1つ決まってるのは、メドさんの目的は天龍暗殺と小竜姫打倒の他にもあるという事ですねー。
>でも普通に横島親子に天竜が会ってたほうが
それはもう、天龍だってGMに威圧されたら逃げる気にはならないでしょうw
○Februaryさん
>親父
ゲリラたちも最初に両手を上げさせた時に容赦なく撃っておけば良かったんですがねぇ。情報の不足が敗北を招く好例でした。
>メド姐さん
怪獣化用のアイテムはすでに貸し出し済みですからねぇ……しかもメドさんは三大怪獣のこと知りませんし。
果たしてこのエピソードを生き抜くことができるのだろうか。
>ゴフっ(吐血)
救護班ー!
>そんなモン食ったらハラ壊すぞ
同類だから大丈夫ですよー。むしろパワーアップするかとw
○エフさん
今度の敵は久しぶりにハードなヤツなので、筆者もモードチェンジせざるを得ませんです。
それでもGSらしくギャグとちょい色気は入れていきたいですが。
○炎さん
>各キャラの個性がでてていいな
ありがとうございますー。まあGSのキャラはみんな個性豊かなのでそのおかげでもあるのですがw
劇場版知らない方にも読める話にしたいと思ってますので、この先もよろしくです。
○チョーやんさん
メドさんは上記の通りですw 原作では実にしぶとい彼女でしたが、今回はどうなることやら。
>同時進行
無茶は承知の上ですよー。倒れるとしても前のめりさー<マテ
>大樹
彼が懲りるというのは横島君が懲りるというのと同じくらい有り得ないかとw
○山瀬竜さん
>劇場版
はい、光秀の宿敵といえば信長ですからねぇ。
メドさんと天龍編との関係はもう少し先になりますー。何も知らないメドさんはどんなギャグ態をさらすハメになるんでしょうねぇ。
>美神さん
今のところ横島君、というかカリンと関わりたくないようですが、450億円を守り切れるといいですねぇw
横島君はもちろんこんな事件に自分から首つっこむヤツじゃないですよー。美智恵さんとかに任せて逃げたいところでしょうけど、主人公としてそれが許されるかどうかは不明ですw
○ぞらさん
>ネコさん
ありがとうございますー。張った線が回収できると物書きとして1つの達成感がありますです。
○SIMUさん
このSSにはアシュ編がありませんので、何がどうなれば終わりになるか分からないと思うのですよー。それこそ狙い通り<マテ
200話はいかないと思ってましたが、いっちゃうかも知れませんねぇ(^^;
横島君の角は第127話にある通り成竜のものなので、もう生え変わりはありませんです。技のネタはありますが、実際に増えるかどうかはネタバレ禁止ということで。
○XINNさん
メドさんにも味方はいるわけですが、小竜姫さまの成長具合に比べると頼りないですからねぇ。生きて帰れるといいですのぅ。
>猫又さん
ああ、ひょっとして横島君は次に彼女に会ったとき落とすつもりであえて黙ってたのかも知れませんねぇ。何て悪いやつだw
>凛明さま
彼女の愛を感じていただけたようで嬉しいですー。
>この両親
どっちも悪事を働いてますけど、力関係はどう見ても妻の方が上ですからねぇw
>指導役
いあ、ここは筆者たる私めが<マテ
○風来人さん
大樹と忠夫はまさに親子ですよねぇv
ただ原作の忠夫は百合子遺伝子は目覚めてないんですよね。目覚めてればもっとまともな人生歩めたのに(ぉ
>3話同時進行
まあ完全同時ではないですし、むしろ(以下ネタバレにより削除)。
>GSアニメ
せめてGS試験編までは行ってほしかったですよねぇorz
>猫又さん
はい、やっと知り合いになれました。横島君がネンゴロになれるかどうかは別ですがーw
天狗という線は考えてなかったですねぇ。さすがに今からめたらどうにもなりませんが(^^;
>凛明さま
どう致しましてです。やはり彼女にはストレートかつ細やかな愛が似合うと思うのですよ。
○トトロさん
メドさんは原作でも結局すべて失敗に終わってますからねぇ。むしろ改心して田舎に帰るのが1番幸せな気がするのですが(ぉ
ではまた。