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「光と影のカプリス 第140話(GS)」

クロト (2008-02-27 19:22/2008-02-27 19:31)
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「うーむ、なぜ凛明さまは一緒に風呂に入ってくれんのだろーか……」

 1人さびしく男湯につかりながら、横島はそんなことを真剣きわまる顔つきで考えていた。
 すでに婚約を互いの両親に公認され、ヤることもヤってる仲なのに何の問題があるのだろうか。背中の流しっことかソー○プレイとか色々やりたいことがあるというのに。

「この広さだったら4人でロー○ョンレ○リングとかも存分にできるんだがなぁ……ひょっとして修行場の規則で混浴はダメってことになってるとか」

 横島のデリカシーゼロの頭では、小竜姫の体型に関するコンプレックスなど想像の枠外である。ただそれは横島が彼女の胸に魅力がないなどとは思っていない証拠でもあるから、小竜姫にとってはむしろ嬉しいことかも知れない。
 それはそうと、規則で禁止されているというのは十分ありそうな話であった。何しろ神様が稽古をつけてくれる神聖な修行場なのだ。見た目は何の変哲もない普通の寺で、この風呂もただの露天風呂なのだけれど。

「だとするとここは考えどころだな。規則を破ったら外に吊るされて今夜のHがパーになるかも知れん」

 実際、夏休みに修行に来た時は夜通し吊るされたことがある。小竜姫は真面目な女性だから、たとえ婚約者だろうときっちり罰を下すだろう。当然お風呂でのプレイなどしてくれるはずもないから、無断侵入はするだけ無駄というものだ。

「いや待て、そんな規則があるっていう説明はなかったよな……けど学校の修学旅行の時も別に説明はなかったし、常識ってことで片付けられてる可能性はあるな。やはり女湯に乗り込むのは避けた方がいいか……」

 いろいろと突っ込み所の多い考察ではあったが、無断侵入を思いとどまったのは彼にしては立派である。もっとも女湯への執着を断ち切ったわけではないようで、

「でもこの壁の向こうは桃源郷なんだよなあ。3人とも仲いいからじゃれ合って遊ぶくらいはするだろーし、せめてひと覗き……いやカリンに竜珠貸しっ放しだからすぐバレるな。しかしそんなことで諦めていては煩悩魔竜の名がすたるし……うーむ」

 夏休みの頃は「覗きをする余地がなかった」からすぐに諦めることができていたが、今は壁抜けという便利すぎる能力の存在を知っているため逆に未練が残るのだった。何せちょっと特技を使うだけで禁断の園を覗き見ることができるのだから、これは横島でなくとも悩むところだろう。
 ただあの時と条件が違うのは、バレるのは確実ということと、バレた時に失うものが大き過ぎるということである。それに小竜姫の初デートをそんな尻切れトンボな形で終わらせるのはさすがに申し訳なかった。

「だよなぁ……覗くのはまたいつでもできるけど、初デートはこれっきりだもんな」

 信じがたいことに、今夜の横島はそんな理由で覗きを断念したのであった。


 そして横島が煩悩エネルギーをいろいろと溜め込みつつも湯からあがると、ちょうど小竜姫たちも女風呂から出て来るところだった。
 カリンとタマモは自前の服のままだが、小竜姫は白地に緑色の模様が入った浴衣寝巻きの上に分厚いどてらを着ていた。どてらは無くても平気だしあまりにも色気に欠けるのだが、季節柄浴衣だけというのはいかにも寒々しく見えるのであえて羽織っているのである。

「……ってあれ? 女湯の描写は? そーいや氷室神社に行った時も省略されてたけど、最近サービスが足らんのとちゃうかっ!?」

 こんなおバカでメタな不満をこぼすのは横島しかいない。女性陣は激しく肩の力が抜けるのを感じたが、それでもカリンはきまじめに答えてやった。

「パンドジニウムの時はちゃんと描かれてたろう。あまり贅沢言うものじゃないぞ」
「とゆーかメタな話はあんまり長引かせない方が……」
「むう、それもそうか……そーいやタダスケさんも雷に打たれたことがあるって言ってたし」
「……3人とも何の話をしてるんですか?」

 横島とカリンとタマモのやり取りは小竜姫にとっては意味不明のようだったが、ともかく横島はこの話題は打ち切ることにしたらしい。訊ねてきたどてら娘の方に顔を向けて、

「あー、いや、何でもないっス。それより凛明さま、その服なんだか可愛いですね」
「え、そ、そうですか? 見てくれはあんまり良くないかなって思ってたんですけど」

 一般的には実用重視の服なので小竜姫はちょっとびっくりして顔を赤らめたが、横島はそれには構わず、

「ええ、まあ確かに色気はないですけど、何とゆーか、もこもこした感じがいつもの凛とした雰囲気とのギャップで」
「そ、そーですか」

 小竜姫は何と答えて良いか分からず、とりあえず適当に相槌を打ってごまかした。
 カリンとタマモは聞こえないフリをしている。「ここでは小竜姫優先」という方針通り、今は競争する気はないようだ。
 そしていったん居間に戻って、湯冷めしない程度に雑談などしてくつろいだ後は、いよいよ横島お待ちかねの夜の時間である。カリンとタマモはやはり素知らぬフリをして、

「じゃ、もういい時間だしそろそろ寝ようか。おやすみ横島、凛明殿」
「おやすみー」

 と肩を並べて部屋を出て行った。
 ここでカリンが横島の中に戻らないのは、タマモが1人きりでは寂しいだろうという彼女らしい配慮のためである。横島が肉体の幽体化を果たした今、影法師を出しっ放しで眠っても問題はないし。
 ……彼に寝る気があるかどうかは知らなかったが。
 こうして居間には横島と小竜姫だけが残された……。


「……それじゃ凛明さま、いいっスか?」

 カリンとタマモが部屋から去ってきっかり3秒後、横島はさっそく小竜姫に迫っていた。
 彼の性格ではここでしばらく我慢するとか、何か話をして間をもたせるという事はできなかったのだ。このためにこそ今までおとなしくしていたのだし、何気に夕食のニンニクなども効いていたから。
 まあそれでもいきなりル○ンダイブしたり、「やらないか」などとギャグみたいなアプローチはしない辺り、彼もタマモとくっついてから経験を積んで成長したといえるだろう。
 もっとも今はこれで良かった。
 小竜姫も横島のそういう性格は百も承知だし、殊勝にも女湯乱入や覗きもしなかったから彼の望みを拒む理由はない。いや彼女自身、デートの締めくくりにカラダで愛を確かめ合いたいという気持ちはあるのだ。でなければ夕食にニンニクだのニラだのをわざと出したりはしない。

「……はい」

 小竜姫がぴくっと身を固くして恥ずかしげにうつむく、いや頬を染めて頷いた。横島はその真横ににじり寄り、右手で頭の後ろをかかえ、左手は頬にそえて自分の方を向かせた。

「凛明さま、好きです」

 横島は小竜姫の返事を待たず、そのまま顔を寄せてキスした。小竜姫も逆らわず、目を閉じて素直に唇を許す。
 ただそれだけのことで、心がふわっと温かくなる。

「…………」

 2人はしばらくそのままの体勢でいたが、やがて横島の方がそっと唇を離した。うっすらと目を開けてちょっと物足りなさそうにしている小竜姫の髪をやさしく撫でながら、頬や鼻、額などに軽いキスを繰り返す。

「ひゃ……くすぐったいです横島さん……」

 小竜姫は鼻にかかった声でそんなことを言ったが実はまんざらでもないらしく、すっかり力を抜いて横島に体を預けていた。
 そこで横島はもう1度小竜姫の唇にキスすると、今度は舌を伸ばして小竜姫の唇をゆっくりと押し開き、その中にさし込んだ。
 2人の舌が絡み合い、小竜姫の形のいい唇から悩ましい吐息が漏れる。

「んっ……あむ、ぷぁ……」

 横島は小竜姫の頬を撫でていた手を下に降ろし、首すじから肩までをできる限りやさしく撫でていく。どてらの内側にすべり込ませ、そっと胸に触れた。

「……」

 小竜姫はキスだけでもう頭の中がぼーっとふやけていたらしく、特に反応は示さなかった。いや小さな声をあげようとはしたのだが、その口と舌は横島のそれにからめ取られていて自由に動けなかったのだ。
 小竜姫はブラジャーも晒しもつけていなかった。薄布1枚をへだてて伝わってくるやわらかいふくらみの感触に、煩悩少年のボルテージはいやがおうにも上がっていく。

(でもがっつくんじゃねーぞ、俺!)

 しかし横島は懸命に理性を動員して、小竜姫の乳房を乱暴に揉みしだこうとする自分の手を抑えた。彼女は勇敢な武神だが、布団の上では普通の、いやとても慎ましくてたおやかな女性なのだ。
 横島はそっと唇を離すと、今度は小竜姫の首すじに口をつけた。その白くてつややかな肌をいとしむように、何回もキスマークをつけていく。

「ぷあっ……ふ、あ、よ、よこしまさぁん……」

 ようやく口が自由になった小竜姫が悩ましい声をあげたが横島は言葉ではそれに答えず、かわりに軽く耳たぶを噛むと同時に乳房の先を軽くつまんだ。

「ひゃぅっ! ふぁぁぁ……」

 突然の刺激でびくっと身を震わせた小竜姫の耳に、一拍置いて熱い吐息を吹きかける。

「凛明さま……好きです」
「……! は、ひゃあ……」

 2度目の愛の囁きに小竜姫がまた体を震わせる。だが小竜姫はここで、自分の股間が冷たく湿っているような感触に気がついた。
 最初のキスの時に、すでに濡れていたのだ。そして今の横島にしてはやけに巧妙なラヴモーションでまた愛液が吹き出したので、ついにそれを自覚してしまったというわけである。
 もっとも横島は手練手管を使ったつもりはなく、とにかく小竜姫のことがいとしくて、気持ち良くなってもらおうとしているだけであったが……。

(や、やだ、はずかし……)

 まだ始まったばかりなのに、こんなに感じてしまうなんて。小竜姫は一瞬我に返りかけたが、彼女の想い人はそんなこと許してはくれなかった。小竜姫の後頭部をかかえて、またディープキスをかましたのだ。
 しかも今度は舌を絡めるだけではなく、情熱的に口内をまさぐって唾液を交換しあう。胸への愛撫もだんだん力が入ってきた。横島はなるべくやさしくしようとしていたのだが、いいかげん辛抱たまらなくなってきたらしい。

「あむっ、ぷぅ、んっ、はぁぁ……」

 まるで頭の中までかき回されているような感覚。もちろん不快感なんてカケラもなく、体が溶けそうなほどの気持ち良さがあるだけだった。小竜姫の理性はあっさりとろけて、婚約者の腕の中でただ心地よさに身を委ねてしまう。

(はああ、よこしまさん……すきです)

 2回も言ってもらえたのに、まだ言ってなかった大事な言葉。もうきちんと喋る余裕もなかったが、せめて心の中でせいいっぱいお返しした。

「…………ふぁ?」

 ふと口が自由になった小竜姫がぼんやり目をあけてみると、すぐ「上」に横島の顔が見えた。
 何だか体が楽だと思ったら、いつの間にか寝転がされていたようだ。どてらが脱がされて、ちょっと薄いが布団代わりになっていた。
 これも横島の気遣いなのだが、小竜姫はそこまで頭が回らず、ただぼうっとした瞳で少年の顔を見上げていた。

「凛明さま、脱がしますね……」

 横島はそんなことを呟くような声で言ったが、別に小竜姫の承諾を求めているわけではなかった。返事を待たずに小竜姫の首すじに舌を這わせつつ、その帯の結び目を右手だけで器用にほどく。左手で浴衣の前をはだけさせた。
 小竜姫の汗ばんだ素肌が横島の目の前にさらされる。

「凛明さま、きれいです……」

 横島は心の底からそう言うと、その手のひらサイズながらも形はきれいな乳房にむしゃぶりついた。もはや周りから責めるなんて悠長なことをしている余裕はなく、いきなり乳首を舐め回し、吸い上げ、ついばむ。
 右手はもう片方の乳房を愛撫し、左手は小竜姫の右腕の下に回して肩を抱いていた。

「ひゃんっ!? あ、は、やっ、んひゃあ!」

 激しい刺激に小竜姫が思わず悲鳴をあげて身をよじるが、横島は彼女のバストを放さなかった。執拗に指でこねくり回し、舌で転がしてその感触を味わう。

「あはぁっ! ……あっ、ん、つ、あンっ! よっ、よこしまさん、あっ、んはぁ」

 小竜姫はもう横島の愛撫に夢中になって、はしたなく歓喜の声をあげていた。先週彼が来た時は百合子といっしょだったのでHできなかったせいもあって、実は彼女も少々欲求不満気味だったのだ。その分ハジけた時の勢いは大きかった。

「……り、凛明さま」

 一方横島の方もその淫らな嬌声にますます興奮が高まり、そろそろガマンできなくなってきた。股間のドラゴンヘッドは限界までいきり立ち、早く獲物を持って来いと声高に叫んでいる。
 それでも愛撫を手抜きして挿入なんて失礼な真似はできない。横島はとりあえず「獲物」の弱点を攻めるべく、乳首から舌を離して少しずつ下に移動させていった。
 乳房、わき腹、腰と来て、ついに小竜姫のひみつのウィークポイントに到達する。飾り気のない白いコットンのパンツは、もうぐっしょり濡れていた。

(これだけ濡れてたらOKか……)

 横島はそう思いつつも声に出すようなおバカすぎる真似はせず、黙ったまま小竜姫の濡れたパンツをずり下げた。
 小竜姫のピンクサーモン色の秘裂は愛液でしとどに濡れて、てらてらと艶かしく光っている。何度見ても不思議にきれいで、それでいて淫靡なその肉襞に横島は思わず生唾をごくりと飲み込んだ。
 クレヴァスにそっと口をつけ、生温かい愛液を音を立ててすすり飲む。

「ひゃうっ!? ん、やっ、あぅんっ! あっ、は、あぁん、だ、だめですよこしまさんっ……ああぁ」
「凛明さまのジュース、美味しいです……」

 横島は小竜姫の秘所を責めつつも左手は乳房を撫で、右手で自分のズボンを下ろしていた。パンツも下ろして、ついに股間の秘密兵器を外気にさらす。
 いや正確にはまだ別の物に包まれているが、これは外すつもりはない。そう、Lサイズのゴムである。
 まだ子どもをつくるわけにはいかないが、事を始めてからだと忘れてしまう恐れがあるので風呂上がりに服を着る時にあらかじめ付けておいたのだ。何とも用意のいい事である。

「じゃ、いきますよ凛明さま」
「……」

 横島は一応声をかけたが、小竜姫ははあはあと息をついているばかりで返事はない。しかしここでいつまでも待つほど横島は「できた」男ではなかった。
 ゆっくりと肉棒を秘唇に押し当て、そのまま少しずつ腰をせり出す。固い剛直が柔らかい膣壁をずぶずぶと押し開き、根元までずっぽりと飲み込まれた。
 濡れた肉襞がぎちぎちときつく、それでいてやさしく締め付けてくる。

「くうっ、やっぱりきつい……くくっ、気ぃ抜いたらすぐ出ちまいそうだな」

 そのあまりの気持ちよさに横島は小さくうめき、括約筋をぐいっと締め上げて射精感をこらえる。小竜姫もあごを上げ、身悶えして異物感に耐えていた。

「んううっ……あっ……あ、よこしまさん……」
「凛明さま……くぅぅっ、き、気持ちいいです」
「よこしまさん……わ、わたしもです……」

 小竜姫は半ばろれつが回ってない口調ながらも、横島が自分で気持ち良くなってくれている事に素直に喜びの意を表した。そして横島がピストン運動を始めたことで、今度は快感のよがり声をあげる。

「んっ! はっ、あ、ひぅっ! あっ、あ……あン、んふぁっ!」

 さして広くもない居間に、横島が腰を打ちつける音と小竜姫の嬌声が響き渡る。
 もっとも横島は単純に腰を往復させるだけではなく、浅く突いたり深く突いたり、時には腰で8の字を描いてみたりと、それなりに技巧も使っていた。彼も経験を積んでいるので、そのくらいの芸はこなせるのである。
 まあ必要とあれば「煩悩全開(小竜姫Ver)」という最終兵器もあるのだが、それは今まで使ったことはない。小竜姫はそんなことしなくてもちゃんと感じてくれるし、横島自身も「実物」を前にして妄想にひたっている暇はなかったから。
 むろん今日もそんな裏技は要らない。横島は自慢のドラゴンヘッドで小竜姫の本陣を責めつつ、右手でその上の肉豆をこねくった。

「あぁっ!? あっ、く、んっ、あはぁっ!!」

 熱い快感で頭の中、いや体中が真っ白になった小竜姫が背中をそらして悦びの声をあげる。そして不意に両手をさし伸ばして横島の方に向けた。

「よっ、よこしまさんっ。だいてっ、だきしめて、くださいっ」

 今彼女が想い人と触れ合っているのは、秘所の中とクリト○スと手で支えられた腰だけなのだ。それでは寂しい、体ぜんぶを抱きしめて欲しい、と小竜姫は切なげな眼で訴えた。

「は、はいっ、凛明さま」

 そんなお願いを断れる横島ではない。肉豆から手を離すと小竜姫の上から覆いかぶさり、その背中をぎゅうっと抱きしめた。
 ちなみに彼女の背中には「逆鱗」という文字通りの逆鱗があるのだが、今横島がそれに触れずに済んだのは意図的に避けたのではなくて単なる幸運である。

「あああっ、よこしまさん、よこしまさん……すきです」

 小竜姫も半ば無意識に横島の意外に広い背中に両手を回し、嬉しげにかき抱いた。実は横島の背中にも逆鱗はちゃんとあるのだが、彼の場合は「元人間」なのでそれほどの急所ではない。

「凛明さま……俺も好きです」

 横島は小竜姫の快感にほてった体の熱さを全身に感じつつ、その耳元にそっと囁いた。小竜姫は行為の中でそう言ってもらえるのが好きらしく、また膣肉をキュンキュンうねらせてとめどなく愛液をしたたらせる。激しいピストン運動のせいで外にこぼれて、横島の腰と浴衣の布を湿らせた。

「あっ……かふ……んん……はッ……あ、あ」

 小竜姫の喘ぎ声がだんだんかすれて、声というより吐息だけになっている。体の奥からほとばしってくる熱い高まりが気持ち良すぎて、まともな発声すらおぼつかなくなってきたのだ。
 それはつまり、絶頂が近いということである。横島は小竜姫の声と雰囲気からそれを察して、最後の一突きの準備を整えた。彼自身もそろそろたまらなくなっていたところである。

「凛明さま……いいですよ、イッて下さい」
「……! は、い、あ、ふ、あ、あああーっ!! あ、はっ、く」

 小竜姫は横島の囁きで何か歯止めが切れたのか、さらに横島の背をきつく抱き、脚と脚をからめた。そして横島がひときわ強く肉棒を突き入れると、びくっと背中をのけぞらせてだらしなく口を開ける。

「………………! あぁっ……は、んん……っ、…………」

 小竜姫の言葉にならない絶頂の声と同時に、膣壁の方もびくびくっと痙攣して横島の肉棒を強烈に締め上げる。横島もこれにはたまらず、いや婚約者をちゃんとイかせてあげられたことに安心してふっと力を抜いた。

「……っくぅ、凛明さま、俺も……!」

 横島のドラゴンヘッドがぶるっと震え、白濁した魔液のブレスを放出する。もっとも竜の頭にはカバーがかけられていたからブレスは膣内には届かなかったが、小竜姫はその震える感触で横島も最後まで達してくれたことを感じていた。

(は、い、よこ、しま、さん……うれ、しい、です……)

 小竜姫は横島の腕の中で荒い吐息をつきつつ、ほわーっとした幸福感の中でまどろみに落ちていった。


 小竜姫がはっと気づくと、ハダカのまま横島に腕枕してもらってどてらの上に寝転んでいた。何となく恥ずかしくなって頬を染め、自分がどうなっていたか訊ねてみる。

「あ、はい。凛明さま失神、というか寝ちゃってたみたいなんで起こすの悪いかなと思ってこーして腕枕を」
「そ、そーですか。すいません、あんまり気持ち良かったものですから」

 ますます恥ずかしくなって体を縮める小竜姫。だが横島はくわっと眼を見開くと、いきなり小竜姫の頭をかかえたまま跳ね起きるような勢いで体を起こした。

「それじゃ凛明さま、落ち着いたみたいですし2回目いきましょう。さっきは正常位でしたから次はバックで、そん次は騎乗位、さらにその次は座位ですかね」
「へえっ!? そ、そんなにするんですか!?」

 さすがに恐れをなして小竜姫は引いてしまったが、横島は彼女が引いた分の2倍ほど押し込んだ。

「だってさっき『今夜は寝かせませんので』って俺が言った時、凛明さま『はい』って言ったじゃないっスか。大丈夫ですよ、俺の回復力はここではMAX状態ですから凛明さまにもお裾分けしますんで」
「えええっ!? も、文字通りの意味だったんですかあれ」

 小竜姫はあれは横島風の社交辞令だと甘く見ていたのだが、どうやら違ったようだ。確かに横島は妙神山に括られていてその霊気を受けているから、自動再生能力も普段より強くなっているのは事実だろうが……。

「もちろんです! 文字通りの意味で今夜は寝かせませんのでー!」
「きゃあぁぁぁ……」

 横島にがばっと抱きすくめられて小竜姫は悲鳴をあげたが、それが甘い嬌声に変わるまでにそんなに時間はかからなかった。
 こうして、今日も平和に(?)妙神山の夜は更けてゆく―――。


 ―――つづく。

 というわけで小竜姫さまとのHです。ドラゴンというよりサルですな横島君はw
 第139話のレス返しは第139話のレス欄でいたしましたので。
 ではまた。

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