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「GS横島!? 幸福大作戦!! 第七話」

チョーやん (2008-02-14 23:27/2008-02-15 05:39)
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――この子の可愛さ限りない――

――山では木の数、萱の数――

――星の数よりまだ可愛――

――ねんねねんねや――


「……ねぇ? それって……」

「……あぁ、おキヌちゃんがよく歌っていた子守唄さ……
“あの時”まで毎晩自分の腹の中の子に聞かせていたもんさ……
そのおかげで俺も覚えちまったよ……」

「………………」

「? ……あっ、大丈夫だって。心配しなくてもちゃんと上手くやるさ」

「……それならいいけど? 又ネガな事考えてるんだったら……」

「そんなんじゃないさ……ただ、どんな顔して会えばいいのかって思ってただけだから」

「どんなも何も、いつもの顔でいけばいいんじゃない? 間違ってもそんな根暗な顔してちゃダメよ?」

「分かってるってば……」

 横島は隣を歩く妹にそう言いながら大きく深呼吸していた。

 胸に吸い込む自然の空気が清々しく感じる山奥の山道。

 右側を見ればガードレールがあり、下の谷底には小川が流れている、
一方の左側は切り立った崖になっており、時折山奥に続く脇道が見えた。

 その山道を歩きながら横島は、吸い込んだ空気の清々しさとは裏腹な心境であった。

 人骨温泉ホテルから除霊依頼が来たと美神から告げられた時は、
胸に込み上げてくるモノを抑えるのに必死だったのだが、
目的地が近づくにつれ……期待と不安……横島の内心はそんな二つの想いがグルグルと回っていた。
 一度はタマモに一喝され、諭され、自分なりに考えて決意したはずだと言うのに、
払拭されたはずのネガティブな考えが再び鎌首をもたげ始めていたのだ。

(……まっずいわねぇ〜……まったく、このスカポンタンの根暗兄貴ときたら!
こんなコンディションじゃ、おキヌちゃんを助ける所じゃないじゃないの!!)

 隣で一緒に歩いていたタマモはそんな兄の内心を正確に読み取っていた。

 再会した当初こそそんな横島に渇を入れたり等して、立ち直ってくれる事を願っていたタマモであったが、
次第にそんな考えが表に出なくなり、新たな目的に向けて決意を新たにした様子にほっとしていたのだ。

 それなのに、いざ目的地が近づいて来るとこの有様である。

(……やっぱり私じゃダメなのかな……!? って、なに私までネガになってんのよ!?
まったく、それもこれも全部このバカ兄貴せいね……よーーし!)

 もう一度渇を入れ直してやる! と、そう考えを決めると少し前を歩いている美神に声を掛けた。

「ねぇ!? 美神さ〜ん! ちょっとお兄ちゃんが疲れてるみたいなんだけど〜」

「え!? ホントなの? ……あらぁ〜ホントに顔色悪いじゃない……
やっぱり荷物が重すぎたんじゃない? だからもうちょっと持つわよって言ったのに……」

「えっ?……いや……俺は……」

 急に声を上げたタマモに驚き、美神からそう声を掛けられた横島は、
困惑した表情のまま、その顔を少し俯かせてしまった。


 ちなみに美神はその言葉通り、“前”の様に荷物の全てを押し付けたりはせず、
いくつかはリュックに詰め込み、自分で背負っていたのだ。

 更にその格好も、いつものボディコンスタイルではなく、山歩きに適した服装であった。

 タッタソールチェックのボタンダウンシャツに、丈の短い濃紺のデニムジャケットを羽織り、
同じくデニムのストレートホワイトパンツ、ナットブラウンの登山用レザーブーツを履いていた。

 そして先程のリュックを背負ったその姿は、どう見ても登山を楽しみにやってきた登山客そのものである。

 最初にその格好を見た横島兄妹は、眼を剥いて驚いた。

 それはタイプこそ(値段も)違うが、かつて横島が定番にしていたジャージ姿なのだから無理もない。

 驚きを隠せない二人を余所に、当の美神には別の思惑があるようだ。

(ウフフ〜。いっつも同じ格好じゃマンネリだからねぇ〜……ちょっとしたイメチェンで雰囲気を変えて、
心の隙を誘って、頃合いを見計らってから風呂上りの姿で横島クンに迫れば〜……フフフ、完璧ね♪)

 等と考えていたりするから女という生き物は恐ろしい……

 確かにいつもの格好に比べれば色気が足りないように思えるが、
ややローライズ気味のそのズボンからは、張りのある腰と見事な脚線美がくっきりと浮かび、
いつもとは違う色香を醸し出していた。

 それでいてその服装にした理由を口に出せば……

 『山に登るんだから、こういう格好をするのは当然でしょう?
 プロはどんな場合でも対処出来る様にならなくちゃ♪』

 と、尤もらしい理由で眼を剥く二人を煙にまいたのである。

 一方の二人の格好は、横島はいつもの黒尽くめに加え、両腕に篭手の様なプロテクターを着けている。

 これは(全盛期の)カオス謹製の霊具であり、栄光の手の固定化と維持の補助を目的としている、
そのまま防具としても使用できるが、これを装着することにより霊気の伝導率が上がり、
固定化の維持に必要な霊力と集中力を大幅に減らせる事ができた、
おかげで二つ以上の“形体”の同時展開が随分と楽になったのだ。

 ちなみに篭手だけでなく両足のプロテクターを含めて横島が着ている霊衣も全てカオス謹製に替えている、
見た目は篭手以外変わっていないが、防具も含め精霊石が見えないように偽装して取り付けられている、
これで防御力の点でも大幅に向上させる事ができた。

 タマモの方はゴスロリ服には違いないが、ヒラヒラのスカートではなくパンツスタイルにしている、
しかし、これも所々にアクセサリーに偽装した精霊石が取り付けられており、こちらもカオス謹製と思われる。

 だが、あえて動きやすい服にしたのは美神に対抗する為であろうか?

 それは兎も角、美神は山の麓にある駐車場から山道を登る際、荷物をいくつか分けて持ったのだが、
それでも横島が持つ荷物の量は半端ではなかったのだ。
 だからこそもう少し持とうかと言ったのだが、横島はこれくらいは平気だと言って聞かなかった。

 尤も、内心は“あの”美神が荷物を持ってくれた事に驚愕し、表情に出さないよう苦労していたのだが……


「まったく……調子が悪いならちゃんとそう言いなさいよ……
自分の体調をキチンと把握するのもプロでは当たり前の事なのよ?
……ほら、もう少し持ってあげるから、アンタはココで休んでなさい。
タマモちゃん。横島クンの事を頼めるかしら?
私はホテルに行ってチェックインを済ませとくから先に行くけど大丈夫よね?」

「えぇ、大丈夫よ。たぶん疲れが溜まってたんだと思うわ、
少し休めばいいと思うから、気にせず先に行っててね?」

「そう? それじゃ無理しないようにね、横島クン」

「あっ……はい。すみません、美神さん……」

「謝んなくていいわよ。ホテルまでは一本道だから後からちゃんと来なさいよ?」

「……はい」

「それじゃ、タマモちゃん頼んだわよ?」

「えぇ、まかせといて」

 美神はタマモの返事を聞くと、横島から手荷物を受け取り、ホテルまでの山道を歩いて行った。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


                    GS横島!? 幸福大作戦!!
                     第七話『再会と涙と始まりと』


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「さて、お兄ちゃん……私が何を言いたいか分かるわよね?」

 美神の姿が見えなくなると、タマモが少し眉を吊り上げてそう言い出した。

「……………」

 沈黙して顔を俯かせた横島の手は、一瞬ではあるが僅かに震えた。

 タマモはそれを見逃さず、更に言葉を畳み掛ける。

「どうやら分かってるようね……だったらいい加減腹を決めなさいよ!!
ここまで来て今更そんな顔してどうすんのよ!?
まったく……最近そんな所は見せなくなったから安心してたってのに……」

 そこまで言われても尚沈黙を守る横島に、タマモは声のトーンを落として更に問い掛けた。

「……怖いの?」

 タマモのその言葉に、ビクっと反応する横島……

「……そう……怖いのね……差し詰め“今までおキヌちゃんに会った時のことを考えないようにしてたけど、
目前まで迫って急に怖くなった”って所かしら? まったく、相変わらず往生際が悪いんだから……」

 最後は呆れたように、溜息混じりにそう言ったタマモの言葉に横島は唇を噛んだが、
やがて顔を上げると諦めたように沈黙を破って口を開いた。

「……やっぱりタマモにはバレバレ……か……」

「当たり前でしょ? 何年の付き合いだと思ってるのよ……大体ねぇ……!?」

 タマモは続けて何か言おうとしたが……不意に驚いた顔をした後、直ぐに笑顔になり、
少しだけ頷いくと踵を返してホテルまでの道を歩き出した。

「ま、いいわ……そこで心行くまで悩んでなさいな。
私はこの先で待ってるから、ちゃんと後から来るのよ?」

「えっ……おい?」

「そんじゃね〜」

 まだ何か言われるだろうと思っていた横島は、タマモのその言葉に思わず問いかけようとしたが、
タマモはそれには構わず、手をヒラヒラと振ってさっさと歩き出して行った。

 横島は問い掛けようとして右手を前に出していたのだが、
タマモの姿はあっという間に曲がりくねった山道の崖の陰に見えなくなってしまった。

 所在無げに中に浮いてしまったその右手を仕方なしに頭に持っていき、
ボリボリと髪の毛を掻きながら横島は溜息を吐く。

 先程のタマモは何かを言いかけて止めていたが、
その時の視線が自分ではなく、その後ろの方に向いていた様な気がするが……

 今の横島にはそれを気にする心の余裕などなかった。

 そして誰にとなく独り言を口にし始める。

「はぁ〜〜あ……とうとう見限られちまったかなぁ? ……ったく……
妹に見限られる兄貴なんてカッコ悪いにも程があるってのに、俺ってヤツは……」

『あれがタマモちゃんなりの気遣いじゃないんですか?
妹になってるなんて思いませんでしたけど、兄想いの良い妹さんじゃないですか』

「そうだといいんだが……肝心の俺がこのザマじゃなぁ、兄貴としての立場が無いよ」

『あら? 立場が無いんなら座る所を探せばいいじゃないですか。
いつまでもそんなんだとホントに見限られちゃいますよ?』

「分かっちゃいるんだがなぁ。こんなんじゃ、おキヌちゃんに会わせる顔が…………えっ?」

 横島はそこまで喋って不意に疑問の声を上げる。


 ――自分は今誰と話していたんだ?――


 聞き覚えがあり過ぎるその声に、慌てて後ろを振り向くと……


『会わせる顔がなくたって、いつものアナタでいればいいじゃないですか……』


 そこには、誰よりもその姿を求め……


『いつだって前向きに考えていこうって言ったのはアナタですよ?』


 誰よりも会いたいと心から渇望し……


『それとも、もう忘れちゃったんですか?』


 でも、会いたくても会いに行けなくて……


『たとえアナタが忘れたとしても、私は絶対に忘れませんよ?』


 幾度となくその姿を思い描き……


『だってアナタがあの時、私に言ってくれた言葉ですもの……』


 幾度となくその声を聞きたいと願い……


『……“こんな俺だけど、いつだって前向きに考えていこうと思う、
だから幸せになるために一緒に考えて欲しい”……』


 その姿は出会った時の、その当時のままで……


『……プロポーズの言葉……私はちゃんと覚えてますよ?』


 今、自分の目の前に浮かんでいた!


「お……おキヌちゃん!!


『……又、そう呼んでくれるんですね……嬉しいです、忠夫さ……いえ、横島さん』


 ……そう言って微笑んだ彼女のその笑顔は、逆行の時に見たあの笑顔そのもので……


 気が付くと、横島はおキヌを抱き締めてしまっていた。

 そっと抱き返して来るおキヌの身体からは、生きている人間の温もりは感じられなかったものの、
自分を想いやる気持ちが溢れるほどに伝わってきて、それが横島の心をいっぱいに満たしていった。


「お、おキヌちゃん……俺は……俺は……」

『何も言わなくてもいいですよ? こうして出会えただけで私には十分なんですから……』

「でも……でも俺がもっと……もっと強かったら……俺が自分に負けなかったらこんな……」

『もういいんです……いいんですよ……もう自分を責めなくてもいいんですよ?』

「おキヌちゃん……お……キヌちゃ……」

『……辛かったんですね……哀しかったんですね……でも、もういいんです……』

「う……くっ……あ……あぁ……」

『もう自分を責めなくてもいいんです……たとえアナタを含めた世界中の人がアナタを許さなくても……』

「あ……あぁぁ……」

『……私が……許します……』

「あ、あ、ああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ……


 それ以上の言葉はお互い必要なかった……


 いつの間にか、おキヌの胸に顔を埋める形で抱き合っている二人……


 まるで幼子のように泣き声を上げる横島のその頭を優しく撫でるおキヌ……


 彼女のその顔は、深い慈愛の表情で満ち溢れていた……


 そしておキヌは静かに歌い出す……本来は赤子をあやす為の子守歌を……


――この子の可愛さ限りない――

――山では木の数、萱の数――

――星の数よりまだ可愛――

――ねんねねんねや――


 そんな二人の様子を、先に行っていたはずのタマモが崖を背にして、岩陰からそっと窺っていた。

 そして前に向き直ると、目尻に浮かんだ涙を指先でそっと拭っていたのであった……


 ――そんなタマモの胸の奥から……ギシリ……と、何かが軋んだ音が聞こえた気がした――


◆◆◆


『……そうだったんですか、お義父さまとお義母さまが……』

「あぁ、我が親ながら時々何者なのか分からなくなるよ……」

「でも、頼りになる両親よね〜。あ! でもごめんねぇ〜? 先に横島の性を名乗る事になっちゃって……」

『ううん、いいのよ。それに、これでタマモちゃんと姉妹になれるんですもの……私は嬉しいわよ?』

「わぁ〜〜お! 既に気分は新婚さん再び! って感じ?
でも、そうなるとお姉ちゃんって呼んだ方がいいのかな……ねね、お兄ちゃんはどう思う?」

「あのなぁ〜……それがさっきその兄貴を散々からかったヤツの言うことか?」


 人骨温泉ホテルまでの山道を、ワイワイとお喋りしながら三人はゆっくりと歩いていた。

 尤も、一人はフヨフヨと地面から浮かびながらではあったが……

 横島とおキヌは、いつの間にかひょっこりと顔を出していたタマモと合流し、
歩きながらこれまでの経緯を語りあっていた。

 ……尤も、横島が言った通りタマモから先程の事を散々にからかわれた後であったのだが……

 尚、おキヌと再会したその場所は、落石注意の標識がある二人が最初に出会った場所であった。

 間の抜けた話しではあるが、横島はいつの間にかその場所まで来ていたのだ。

 タマモがそこで美神を呼び止めたのは偶然であろうか?

 兎も角、横島としては気恥ずかしさで“穴があったら入りたい”を地で行く心境なのだが、
この二人の前で今更そんな事をしても無意味である。

 故に『何故この時代で出会えると思ったのか?』と、照れ隠しの意味も込めておキヌに尋ねたのだ。

 横島は当初、あの姉妹の東京タワーでの闘いの直前に逆行するつもりであったのだ、
そうなっていれば、おキヌが自分と再会できるまで随分と待たなければならなかったはずである。

 『何故か……と、言われても……ただ、この時のこの場所ならアナタと会える……そう思っただけですから』

 おキヌの答えは単純明快であった。

 更に横島の場合と違い、この時代に止まる事にすんなりと成功したとの事。

 それだけで彼女の横島に対する想いの強さが窺えるというものであろう。

 おキヌのその答えに横島は再び陰鬱な気持ちになりかけたのだが……
微笑みかけてくる彼女の顔を見ていると、そんな事はどうでもいいやと、おキヌに微笑み返したのだった。


 そんな二人の様子にタマモは……

(やっぱりおキヌちゃんじゃないとダメね……ま、いいか、お兄ちゃんが立ち直れたんだし)

 と、そう思うことにしたようだが……先程感じた胸の軋みは一体なんだったのだろうか?
それを誤魔化す意味でも、先程からやたらとハイテンションだったのだが……

(う〜〜ん……考えても分かんないわね……ってそんな場合じゃないわ!
早いとこおキヌちゃんに美神さんの事を教えないと!!)

 ハッとその事を思い出したタマモは、胸の軋みの事も忘れて『対美神さん対策(タマモ命名)』を練る為に、
横島を追い払うように前に歩かせて、おキヌと小声でボソボソと協議し始めたのだった。


 タマモがこの時感じた胸の軋みは、それ以降しばらくは現れず、気の所為だと思う事にしたようだ、
だが、そう遠くない未来でそれが意外な形で現れる事になるのだが……
この時のタマモにそんな事を知る由は無かったのである。


◆◆◆


「人骨温泉まんじゅう? なんつーか、売る気あるの? って言いたくなるようなネーミングセンスよねぇ」

 美神は一人、ホテルの売店で土産物売り場を物色しながらその一つを手に取り、
そんな事をつぶやいていた。

「……それにしても遅いわねぇ……まさか何かあったんじゃ……って、心配しても無駄よね」

(ま、自分より強い人の事を心配するなんて滑稽だしねぇ……ハァ〜ア。
分かっちゃいるんだけど、このままじゃ姉弟子の立場ないじゃない……
今までの霊的トレーニングを検証するだけじゃ効果は上がらないし……
なんとか一気にドドーンとレベルアップできる方法ないかしら?)

 ホテルにチェックインした後、依頼主のオーナーには連れが来るまで待っていて欲しいと言った後、
二人を待っていた美神であったが、未だにやって来ない二人に暇を持て余していたのだ。

 そして先程の様な独り言をつぶやいたり、考え事をしながらロビーや売店をうろついていたのだった。

 そう、美神もただ弟弟子の実力を認めるだけでなく、自分も更なる成長をしようと色々と努力してきたのだ、
勿論あの二人には気付かれないようにこっそりと陰での努力である、特に横島には知られたくなかった。

 だが、どんなにトレーニングのメニューを替えようが、自分の霊的成長期はとうに過ぎているのだ、
これ以上の大幅な成長はほとんどありえないと言っていい。

(なんか良い方法は……あっ! そういえば唐巣先生が以前、神様の所で修業したって……ん?)

 美神がそこまで思い付いた時、ホテルの玄関に横島達が入ってくるのが見えた為、
一時その事は後回しにしようと考えることを止めて、玄関ホールに足を向けたのだ。


◆◆◆


「さて、それじゃ仕事にかかるわよ? 準備はいい?」

「……うぃっス」

「いいわよ〜」

 美神に合流した横島とタマモはそう返事をし、美神は『見鬼君』を取り出し何処に居るのか探し出し始めた。

「ふ〜〜〜ん……反応ないわねぇ……ココじゃないのかしら?」

 美神が幽霊の出現場所とされている露天風呂をうろつきながら探していると……

『じ、自分は明痔大学ワンダーホーゲル部員であります! 寒いでありま「やかましい!」ブゲラッ!?』

 唐突に表れた幽霊と思しき髭面の男が何かを訴えてくるのを遮り、横島がいつの間にか出現させた
栄光の手“第一形体”霊波刀≪ハリセン型突っ込み君弐号どやかましいバージョン≫で張り倒していた。

 ちなみにこれは壱号と形は同じだが、その長さが1m以上もある長大な代物である、
その長さ故、弐号の方は通称“ものほしざお”と呼んでいるのだが……どちらにせよどうでもいい話であった。

「ちょ、ちょっと横島クン?」

「あ、すみません……ちょっと考え事してたらコイツがやかましかったんで、つい……」

「ついって……」

 横島のいきなりな行動とその返答に美神は側頭部にでっかい汗を貼り付けつつ、その幽霊を見下ろす。

 どうやら消滅することはなく、伸びているだけのようであるが……

「……お兄ちゃん。やりすぎよ……」

「……すまん……」

 横島はホテルまでの道中で相談し合った事について色々と考えていたのだが、
相談の結果、かなり複雑になってしまった内心から踏ん切りを着けようとした所に現れたものだから、
横島もちょっと加減ができなかったのである。

 ワンダーホーゲルにとっては傍迷惑な八つ当たりであった。


◆◆◆


「それじゃ行ってきます」

「気を付けるのよ? それから見つからないようなら直ぐに戻ってね?」

「分かってるっス。それじゃ行こうか?」

『お願いするっス!』

「早く戻ってこないとご馳走食べちゃうからね〜?」

「おいおい……俺の分は残しといてくれよ? んじゃな」

 さっきの一騒動の後、意識(?)を取り戻したワンダーホーゲル部員から事情を聞き、
その結果、遺体を見つける為に雪山の山中に捜索に出かけて行く事になった横島と、
それを見送る二人の女性。

 本来ならこうした探索は妖狐の能力を持つタマモの方が向いているのだが、
横島はこんな雪山に妹を放り出すつもりはないと言って、自分が買って出たのだ。

 美神としてはそんな事をさせるくらいなら、この場で除霊してしまった方がいいと思ったのだが、
なるべく本人の意思を尊重するべきだとする横島の意見に結局は従ったのだった。

 そんな以前とはまったく違う美神の反応に、未だに戸惑いつつも、
まずは予定通りにワンダーホーゲルを連れ出す事に成功したのでホッとしていたのだ。


『横島さん……』

「お待たせ。おキヌちゃん」

『あ、あの〜……こちらの女性は?』

 外に出た二人におキヌが声を掛ける。

 そう、横島はおキヌを美神とは引き会わさずにホテルの外で待機してもらっていたのだ、
何故そうしたのかは、横島が複雑な心境になった理由と関係しているのだが……

 それは兎も角、横島は戸惑う様子のワンダーホーゲルに声を掛ける。

「すまないが、ワンダーホーゲル。お前には頼みたい事があるんだが……」

 そう切り出すと、まずは自分達の事情を話しだしたのだ。


 流石に逆行に至った経緯までは話さなかったものの、ほとんどの事情を打ち明ける事にした、
これは結果的にこの男を利用する形になってしまう以上、これが横島なりの誠意の表し方であった。

 その意味では神父や両親、美神達にもいつかは打ち明けなければならないのだが……


「……そんな訳でアンタには本当にすまないと思っているんだが……」

『……いいっスよ、横島サン。貴方は自分を信用して打ち明けてくれたんスからむしろ嬉しいっス』

「……信用してくれるのか? 自分で言うのもなんだが、こんな突拍子もない話を……」

『何言ってんスか。それを言えば死んだはずの自分がココでこうして話している事自体突拍子もない話っス。
それに横島サンの眼には嘘がなかったっスから……山に命を懸ける男にはそれが判るっス!』

「『ワンダーホーゲル(さん)……』」

 事情を打ち明けた後、そう言って自分達の言葉を信じてくれた彼に二人は素直に感動していた。

 考えてみればこの男も大学のワンダーホーゲル部に所属する学生なのである、
髭面の外見の為にそうは見えないが、彼もまだ若い身空で死んでしまって苦しんでいたのだ、
それなのに、彼から見れば赤の他人であるおキヌを生き返らせる事を快く承知してくれたのである。

 そんな彼に対して二人は深々と頭を下げていた。

 彼に対する感謝の言葉は百万言を尽くしても尽くし切れないが、
それが今の二人にできる最大の謝辞であった。

『そ、そんな……よして下さいっス。自分はむしろ嬉しいんスよ?
山の男にとって山の神に成れるなんて夢のような話しなんスから、
それに俺たち山の男は街には住めないっス! 遠き山にも日は落ちるっスよ!』

 二人に頭を下げられて慌てたように言いだすと、最後は叫ぶようにそう締めくくった。

 顔が赤い所を見ると、どうやら照れ隠しのようである。

 頭を上げた二人は礼儀正しくそのことには触れず、これからどうするかを話し合った。


 ここまで読まれた諸兄には周知の事とは思うが、
横島の頼みとは、言うまでもなくおキヌを生き返らせることである。

 文珠でも可能だと思われるであろうが、はっきり言ってリスクが大き過ぎる。

 “可能である”ことと“実際にできるかどうか”とは全く別物なのだ。

 文珠はイメージが全てと言っていいオカルトアイテムである、
込める文字と使用者のイメージでその使用方の幅が大きく広がる。
 故にこそ“前”に月へと行った際、月面での戦いにおいて、
メドーサを基点に≪糸≫と≪専≫の文珠で“縛る”という変則的な使い方ができたのだ。

 しかし、当然ながら地脈を堰き止める装置に縛られた魂を生き返らせる事など、
今まで誰もやった事がある者など居ないであろう。

 それをどうイメージすればいいと言うのであろうか?

 大まかにはイメージできるであろうが、細かな所まで出来るとは思えなかった。

 事、おキヌに関しては万難を排してでも成功させることを心掛けて来た横島である、
そんな不確実な方法を選択できるはずがなかったのだ。

 それ故、自分達の事情を全て話してでもワンダーホーゲルに助力を頼んだのであった。


 話し合った後、横島は自分達の頼みを快く聴いてくれたワンダーホーゲルに対し、
遺体をそのままにするのは礼儀に反すると思い、文珠を使って遺体を捜し出していた。

 それから、発見現場からほど近くの小高い丘に遺体を埋葬して丁重に弔ったのである。

 本来なら彼の遺族に対して届け出るべきであるのだが……それは彼の方から丁重に断ってきた。

『自分が遭難して既に何年も経ってるっス。とっくに家の方で葬式も済んでるはずっスから、
今更遺体を届けて悲しみをぶり返させる必要は無いっスよ』

 更に、山の男は山で弔ってくれることが何よりも嬉しいのだと、笑いながらそう言ってくれたのである。

 そして、山に弔ってくれた横島に対し彼は最大限の感謝を示し、
山の神となった暁には必ずおキヌを生き返らせる事を約束してくれたのだ。

 そんな彼に対し二人は再び頭を下げたのである。


―――そして別れ際―――


『横島さん……』

「おキヌちゃん。待っていてくれ、明日にでも直ぐに戻ってくるから……」

『はい。お待ちしています……』

「おキヌちゃん……」

『横島さん……』

 二人は顔を近づけると、そっと唇を合わせた。

 そして、しばらくして体を離した後、横島は一人ホテルへと戻って行ったのである。


 ちなみにその場に居たはずのワンダーホーゲルは、二人の様子を察していつの間にか姿を消していた。

 流石に山を愛する山男、何気に空気の読める男である。


 こうしてワンダーホーゲルは、おキヌと共に横島を待つことにしたのであった。


◆◆◆


「さて仕事も終わったし、美味しいものも食べたし、温泉もたっぷり浸かったし、
そろそろ帰ろっか。どう? 温泉も結構良かったでしょ? タマモちゃん」

「えぇ、露天風呂って結構気持ちいいもんなのね。又連れてってくれる? 美神さん」

「勿論よ。結構いい宿だし、もう一度来るのもいいかもね。それじゃ帰りましょ」

(結局、横島クンとは二人っきりになれなかったわねぇ……ま、それは次の機会でいっか)

(お兄ちゃんと二人っきりになれなかったから何か企んでるんでしょうけど……
でも残念ね、美神さん。次はないと思うわよ?)

 一夜明けて、朝食を摂り終わった美神とタマモはそんな会話を交わしていた。

 ……ちなみに横島は別の部屋である……

 言っている言葉とは裏腹に、内心ではお互いを牽制し合っている二人の思惑を余所に、
横島は一人、室内で自分の内心に踏ん切りをつける為に昨日の事を思い返していた。


 横島達三人がホテルに着くまで話し合った内容は以下の通りである。

 ・まず、おキヌにはホテルの近くで待機してもらう。
 ・ホテルの依頼には自分がワンダーホーゲルを伴い、彼の遺体を捜すフリをする。
 ・彼には山の神にする事を条件に山中に留まってもらい、美神には遺体が見つかったと報告する。
 ・その場で弔った事にして、事務所に戻った後、改めてココに取って返して死津喪比女を倒す。
 ・ワンダーホーゲルを山神にした後、折を見ておキヌを生き返らせて氷室家に預かってもらう。
 ・頃合を見計らって、以前知り合っていたと言う形で美神に紹介して雇ってもらう。

 これが彼等の基本プランであった。

 当初、横島は美神もこの一件に関わらせておキヌとの繋がりを作るつもりでいたが、タマモに反対された。

 タマモが言うにはこの一件に美神を関わらせてもメリットがないとの事。

 死津喪比女を倒す手立ては既に整っているし、以前に聞いたエミ特製の細菌兵器など必要はない、
何より今回の依頼が来るまで待っていた理由は、おキヌがこの時代に着ていると思われるタイミングと、
ワンダーホーゲルの一件が連動していた為に、どちらにも接触せずにこれまで我慢して待っていたからだ。

 ぶっちゃけてしまえば、美神は単にその依頼が来るまでの橋渡し役でしかない、
その役目もこうして依頼が来た以上は既に終わっていると言っていい、
であれば、これ以上の関わりは逆にこちらに対する不信と疑惑を招くだけである。

 それに関わらせるのなら、全ての事情を話さないと納得しないであろう、
しかし証拠等どこにもない上に、信じてもらえたとしても美神の性格を考えると得策とは思えない、
特にこの時点で接触のないおキヌには疑惑の眼で見るかもしれないし、
自分達にも不信感を覚える可能性が高い。

 メリットが無い所か、デメリットの方が大きいと言うのだ。

 そこまで聞いて横島もおキヌも成程と思った、
しかし、それではおキヌとの繋がりが以前ほど強固な物にはならないかもしれない……

 特に、おキヌにとってはもう一人の姉と言えるほど慕っていたし、
何より横島との縁を取り持ってくれた恩人であるだけに、その内心は複雑だった。
 横島も確かに最初の頃は色々とあったのだが、結局はなんだかんだでお世話になった恩人である、
彼もおキヌ同様、その内心は複雑であった。

 そんな複雑極まりない二人の内心を察してはいたが、タマモは早く行動に移すよう二人を施す、
タマモとしても二人ほどではないが複雑なのは同じである、ココの美神には色々と良くして貰っているのだ。
 だが、いい加減この時代の美神と自分達の知る美神とは違うのだと割り切って貰わなければならない、
結局は成るようにしか成らないのだ。
 おキヌの場合も自分と同じ様に良好と言える関係を築き直す事はいくらでも可能なのである、
ここは二人には内心の想いを押さえ込んでもらうしかなかったのだ。


 そこまで思い返してようやく踏ん切りをつけると、横島は部屋を出て二人と合流し、
ホテルをチェックアウトして東京へと戻って行ったのである。

(おキヌちゃん……待っていてくれよ……)

 その胸に熱い想いを秘めて……


 続く


 おまけ

 【タマモンのショート劇場】


「おーい、タマモ〜?」

「(カタカタカタ……カチッカチッ)ん〜〜? 何〜?」

「それ、そんなの面白いのか?」

「まぁね〜〜。私ってさ、WIZ(ウィズ)やってるからタンカーの“KONAKONA”と相性いいんだよ?
そりゃ私は範囲系のスキルをクリックするだけでいいけど、相方は大忙しなんだよね〜〜」

「え……ちょ、ちょっと」

「この間なんて、私が寝オチしちゃったモンだからデスペナの回復に一日かかちゃってさ〜」

「いや、待っ……」

「まぁ、いつもは別のWIZさんとパーティー組んでるそうだけど……
あっ! “KONAKONA”がチャットに……って、ええええええええぇぇぇ!?」

「お、おい?」

「マジマジッ〜!? すごいすごい! “KONAKONA”がレバ剣ゲットしたんだって!!
こりゃ是非見せてもらわなきゃ!! よ〜〜し、今夜は徹夜けてーい!!」

「なっ!?……た、タマモ?」

「あ、お兄ちゃん? 夕飯は作ってあるから、ちゃんとチンして食べてね?
お皿は流しに入れといてくれればいいから」

「…………………(汗)」

(こ、このままタマモがオタクの道にまで入り込んだらどうしよう……やっぱ止めるべきか?
……いや、このPCには俺の『お宝画像集』があるからなぁ、う〜〜む……いや、それよりも……)

「なぁ? タマモ……」

「ん? 今忙しいから後で……」

「いやいや、さっきの事なんだが……」

「へ?」

「さっきのお前の言葉は……日本語か?」

「……………………」


 日本語でおk?


 【タマモンのショート劇場】 終わり


 後書き

 第七話をお送りいたします、チョーやんです。

 いやはや……やぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っとおキヌちゃん登場です。

 心待ちにしてくれていた方にはホントに申し訳なかったです。

 でも、ホントはこの七話は二週間以上も前に書き上がっていたのですが……
この先の話を書いていた時に(現在第九話執筆中)どうしても矛盾が発生してしまう為、
今回の話を大幅に修正しなければならなかったんです……(アホ)

 しかし、その所為で死津喪比女の登場で終わっていたはずがこの様な形に……

 そして、その為にフォルダに漬け込んでいた第八話と執筆中の第九話も全面修正するハメに。(アホだ…)

 本来なら今回の話しは先週の月曜辺りに投稿する予定だったんですが……大幅に遅れてしまいました。

 それから、前話で皆様から突っ込まれましたが、正直自分でもやり過ぎだと感じていました、
カッコ内に書いてイメージしてもらったほうがいいかな? と思ってそのままにしましたが……
やっぱりやり過ぎでしたね……ハイ、反省しております。

 それと私の書く文章ははっきり言って説明文が多いです。

 これは私がTRPGのGM(グレートマザーじゃなくて)やってた経験が災いしているようです……
物語の構成とシナリオの作成、そしてそれらの説明文だけを書いて後はプレイヤーとの会話任せでした、
これはシナリオを書く分にはいいでしょうが、小説を書くには問題がありますよねぇ。

 なんとかこのお話しを書き上げつつ修正していきたいと思いますので、お見捨て無きよう願います。

 では、第八話でお会いしましょう。

                   P・S:美神さんがいい人過ぎます……どうしたらいいんでしょうか?(マテ
               P・SのP・S:ワンダーホーゲルが“オトコマエ”キャラになってしまった……(更にマテ


 では、レス返しです。

●どんちゃん様
  ご指摘有難う御座いました。修正しておきましたので、気になる点はドシドシご指摘下さい。

●ash様
  ご指摘有難う御座います。今回の投稿に合わせて修正しますので今後ともお願い致します。
 >美神の横島へ対する行動や思考に違和感感
  これは私も同感なんですが……どうしてもそうなってしまいます、
 修正しようとすれば一度ぶっ壊すしかないんですが、それをやったらこのお話しも壊れるんですよねぇ(汗)

●名称詐称主義様
  初めまして、ご感想有難う御座います。
 ご指摘の点ですが、今回の後書きにもありますように今後修正していく所存であります、
 今回の話しでも説明文が長すぎだと思いますが……それは今後の課題に致します。
 >カオスの視点=読者の視点
 私はなるべく第三者の視点で書くよう心掛けていただけなのですが、そのように感じて頂ければ光栄です。

●ヴァルヴァロッサ様
  はい、随分と美神さんがかわいくなっちゃいました(苦笑)。
  本来の美神さんはもっと金に汚くて、もっとずる賢くて、そして我侭で身勝手な人なんですが(酷!)、
 最初の印象で人当たりの仕方が違うのではないかと(脳内で勝手に)設定した為にあのようになりました。
  書いてる私も違和感バリバリなんですが、後書きにもあるように脳内設定を修正する為には、
 一回そのキャラを思いっきり壊すしかないんですよねぇ、でもそんな事をすれば……どうしましょう?(ォィ

●白川正様
  カオスのボケに関しては今後出てくると思います。
  それと≪若≫の文珠を使用する際は飲み込んでいるという事にしています、
 これはグーラーに≪恋≫の文珠を使用した時のことを参考にしたんですが……
 どれくらい持つかはハッキリとは分かりませんでしたので、大体丸一日ぐらいだという事にしております。
  それと“吸印”に関してですが、これは私の覚え違いだったようです、
 今回の投稿に合わせ修正しておきますので、今後ともご指摘をお願い致します。
  それから横島の能力ですが……すみません、まだ増えます(汗) ですがなるべくバランスを考慮して
 書いていく所存ですので、どうか見捨てないでやって下さい。

●いしゅたる様
  横島のパワーアップに関しては↑でも書きましたがもう少し増える予定です。
  ですが、途中経過はちゃんと記述する予定ですのでどうなるかはお楽しみを。
  それと、すみません……横島の自虐は今回もやっちゃいました、
 ですが、それはおキヌちゃんとの再会を盛り上げる為の前フリでしたのでご勘弁のほどを(汗)。
 >……死津喪? なんですかその雑草?
  はい♪ 次回サクッと刈っちゃいましょうw(ォィ

●クロト様
  事、おキヌちゃんに関しては、横島クンは慎重に考えながらも突っ走りますからねぇ……(苦笑)
 たとえ可能性が低くても、それを無視することはできなかったと思うんです。
  それと導師に関しては私とクロト氏の見解は同じです、不当に貶めるつもりはなかったんですが……
 そう感じられたのならば、やはり私の描写が悪かったようですねぇ……って言うか、言葉足らず……(汗)
 ご不快に思われたようで申し訳ありませんでした。

●ながお様
  はい、今回でやっとおキヌちゃんが登場しました。
  お待たせしてしまって申し訳なかったです(汗)。
  外伝ですが、まだシナリオ段階で美神さんの登場は今の所予定していません(なんだと!?
 ですが、何かの機会があれば書いてみるのも面白いと思っております。

●柴洋様
  ハイ! おキヌちゃんの幸せはこれからです!! レス有難う御座います!!


 たくさんのレス有難う御座います。
 今回も突っ込み所が盛り沢山だと思いますので、遠慮なくご指摘、突っ込みを書いて下さい。
 では、この辺で。

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