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「『最強の』後継者その18(GS)」

ラッフィン (2008-02-07 00:23)
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「やり遂げたわね」
「そうね。さぁ、帰ったらまた仕事よ〜!」
「頑張りましょ〜」
「うん・・・でも、小竜姫様大丈夫かな?顔が赤かったけど風邪?ってか、神様って風邪引くの?」
「大丈夫よ。なんの心配もないわ。それより、あんたも明日から学校でしょ?」
「うん、あ、そっか。明日から久々に部活にも出れるんだ。うん、楽しみだな」

妙神山での帰り道、忠夫は小竜姫のことを気にしていたのだが、実際に何があったのか?それは帰りの見送りのときのことだ。

「ありがとうございました」
「いえ、下山したからといって怠けては駄目ですよ?」
「はい!」

下山するときに門の前まで見送りにきてくれた小竜姫とヒャクメ。忠夫は小竜姫に感謝と別れの挨拶をしていた。そのときだ。後ろからヒャクメが会話に入って来たのだ。

「でもでも〜、たまには遊びにきてね〜。私、あのぬくもりが忘れられないの〜♪」
「ヒャ、ヒャクメ!?」
「あの抱きとめられて、間近で囁かれたときにトキメイちゃったんでしょ〜?私はわかってるわよ〜」

小竜姫の後ろから手と顎を肩においてもたれかかるようにして言うヒャクメ。そのヒャクメの言葉に瞬時に顔を染め上げてしまう小竜姫。それは図星だからか、はたまた怒りによるものか、真実は小竜姫自身にしかわからない。

ひゃ〜く〜め〜・・・あなた、まだお仕置きが足りないようですね
「あはは〜、やだな〜。ほんのちょっとした冗談よ〜。本気にしちゃ嫌なのね〜」
「あいにく私に冗談は通じないんですよ。あなたも知ってるでしょ?」
「ひぃいい!!助けて欲しいのね〜!」
「待ちなさ〜い!!」

とまた神族親友コンビの鬼ごっこが始まってしまったのだ。それだけだったら、まだよかったのだが、今回はヒャクメは忠夫も巻き込んでしまう。

「忠夫く〜ん、助けて欲しいのね〜!」
「ちょ!待ってくださいよ。ヒャクメ様。俺を巻き込まないで!!」
「こら!ヒャクメ!!横島さんを巻き込んではいけません!」

忠夫を盾にするように隠れたヒャクメにさらに怒りを募らせる小竜姫。それを真正面から受けている忠夫は自分が怒られているわけではないのだが、恐怖で体が竦んでしまう。そんなことは露知らず、当のヒャクメはなんだが楽しそうなのである。

「や〜ん♪そんな怒ると皺が増えるわよ〜」
「ヒャクメ!!」
「忠夫君助けて〜♪さっきみたいに囁いてあげたら小竜姫の怒りも収まると思うのね〜」
「ひゃ!ヒャクメ!!」

さらに怒りを募らせていた小竜姫だが、最後のヒャクメの言葉に怒りとは別の赤みが差しなにやら慌てている。小竜姫のわかりやすい反応にさらに笑みを深くするヒャクメだったが、忠夫はさきほどから受けている小竜姫の怒りの波動でそれどころではないため気付かない。
そんなヒャクメの独壇場だった喜劇だが、不意に終焉を迎えた。

「「ちょっとオイタが過ぎますよ?ヒャクメ様?」」
「へ?」

そう、今まで蚊帳の外に置かれていた令子とエミが両側からヒャクメの肩を掴んでいたのだ。ホッとため息を吐く忠夫を他所に、二人のこめかみにはうっすらと怒りマークが浮かんでいるのをヒャクメは見逃せなかった。途端に表情が変わるヒャクメ。今まで笑顔だった表情が何かに絶望したように青く染まる。さらに追い討ちのように小竜姫がヒャクメの前に現れたことで、いよいよ顔色が青を通り越して土気色になってしまうヒャクメであった。

「ありがとうございます。美神さん、小笠原さん。さて、ヒャクメ・・・覚悟はよろしいですね?


「いやぁあああああああああああああああああああああああああああ!!」


妙神山に一人の女性の絶叫が響き渡った。
ちなみに最後まで会話に入ってこなかった冥子はというと。

「みんな楽しそうでいいな〜・・・」

と入りそびれて拗ねていたそうだ。

「帰りはどうするの?」
「ああ、もうちょっとしたらフミさんに迎えに来てもらうわよ」
「仕事中じゃない?」
「私達が帰るっていうなら、それが仕事になるわ。冥奈おば様も納得してくれるわよ」
「そっか」
「だから、安心しなさい(それに忠夫のためなら仕事なんてそっちのけで来るでしょうけどね)」

最後だけは心の中に留める令子でした。


妙神山から下山した忠夫達はそれぞれ日常生活に戻る。令子、エミ、冥子は再び独立するために仕事をこなし着実に経験を積み重ねている。早ければ後、1,2ヶ月したら独立してしまうかもしれないほどに。その実力はGS協会内も一目置くほどである。そして、それを一番喜んでいるのが何を隠そう六道冥奈である。協会内での仕事をやっている最中でも、噂を耳にするとにやけてしまうのを抑え切れないほどなのだから。

「冥奈様、こちらの書類を御願いします」
「そこにおいて置いてください〜」
「わかりました。それにしても冥子さん達のご活躍はすごいですね〜。もう協会内、その話題が上がらない日はないほどですよ」
「うふふ、ありがとう。でも、まだまだあの子達はひよっこよ〜。(そう、もっともっと褒めて〜♪さすが私の娘よね〜、天才だわ〜。うふ、うふふふふふふふふ)

とこんな感じである。もう完全に親ばか精神全開だ。さらに冥子はその見目麗しい容姿の上、名門の家柄なので交際、求婚を求めてくる男性が多いのも予想できることであった。それは、六道ほどではないが名の知れた美神家の娘である令子も同様であるが、実は一番モテるのは家が名門でなく普通の家庭であるエミであった。
見目麗しい容姿であると同時に名門の出である二人とは違い、なんのしがらみもないエミは家柄が普通の男性でもアタックするのは問題ではないからだ。なので、言い寄られるのは、家がある程度上流な男性である令子と冥子に対して、エミには上流の他、若手GS、ベテランGS、ホープ、エースなど様々な男性から言い寄られていたりする。
もっとも3人が3人ともそんな申し出を問答無用で却下しているのだが。

「同じ女性として羨ましいくらいに綺麗な3人ですからモテますよね〜」
「そうよね〜(そうなのよ!もう、私も思わず抱きしめちゃいたい衝動に駆られて大変なくらいに可愛いのよ!でも、駄目!どこぞの馬の骨どもに私の可愛い冥子は上げないんだから!!そうよ!冥子の相手はすでに決まってるんですからね!!)
「この前もあのイケメンで有名な名門の男性から告白されてましたしね〜。なんか、様子が変だったんですけど、冥子さんは落ち着いて対処してましたね〜」


「・・・なんですって?」


「ひぃいいい!?」

さっきまで天にも昇るような気分の良さだった冥奈の機嫌が一気に激変した。にやけきった顔が今では能面のように無表情になっているし、声のトーンも5オクターブほど下がったような気がする。しかも、発しているオーラが黒々として禍々しい。書類を持ってきた女性は思わず悲鳴を上げてしまった。

「その話、詳しく聞かせてくれないかしら?」
「(こくこく)」

そんな状態の冥奈から頼まれてしまったら黙って頷くしかない。その女性は今にも泣きそうな顔で激しく首を上下に振るしか出来なかった。後に女性はこう漏らす。『失神・失禁しなかった自分を褒めてあげたい』と・・・。
それから、女性はことの詳細を自分の知る限り冥奈に話した。

「わ、私が見たのはちょうど告白されていると思われる場面でした。と、遠くだったので声は聞こえませんでしたから」

女性は恐怖で口がカタカタ震えて呂律が上手く回らないながら、懸命に言葉を紡いでいく。そう、あれは女性がGS協会の幹部にさっき冥奈に届けたように書類を持っていく途中のことであった。廊下で十字路になっているところで、そのまま直進したとこが目的の部屋だったのでそのまま進もうとしたときだ。

「困るわ〜」
「それじゃ、きちんと答えていただきましょうか?」

となにやら女性の声が聞こえてきたのだ。ただ、はっきりとは聞こえなかったが声のニュアンスから女性は困っているということがわかった。女性は不謹慎だが、事の顛末が気になったので様子を見ることに。曲がり角に身を潜め、声のした方角に目を向けると。
そこにいたのは話題の六道冥子とこちらも話題のイケメンGSの二人であった。
男性の態勢は、冥子の片手を掴んでもう片方の手は壁についている状態で冥子は壁に追い詰められている。男性の顔は余裕の笑みを浮かべ、冥子の顔は明らかに迷惑がっている表情なのだが、目の前にいる男は気付いていない。その上、自分の都合で一方的に話し出していた。

「私と結婚を前提としたお付き合いをしましょう」
「だから〜、さっきから言ってる通りお断りします〜」
「何故です?私は自分でもなんですが、容姿端麗、頭脳明晰、霊能も私より上の人は数得るくらいしか知りません。家柄もあなたの家には劣りますが、それなりに名門として通ってますが?」
「だから〜、先ほどから申し上げてます〜。私には〜、心に決めた殿方がおりますので〜、あなたとはお付き合いできませんし〜、お付き合いするつもりもないと〜」
「そこがわからないのですよ。聞いた話によると、あなたが心に決めている男とは庶民の出で容姿がいいわけではない、学力もいいわけでもない。家柄も名門でないし、財産があるわけでもない。それに霊能もないというじゃないですか。そんな男のどこがいいのです?今からでも遅くはありません。私と交際したほうがいいですよ」

なにやら男性が8割方しゃべりっぱなしのようだが、どうしたのだろう?冥子さんのほうは男が話していくうちにどんどん不機嫌な顔になっていくし。それに目の前の男性は全く気付いてないし。
そして、ついに我慢の限界が来たのだろうか?それとも想い人の悪口をいわれたからだろうか?冥子が反撃に出た。

「私〜。あなたから何の魅力も感じませんので〜、考えを改める必要性が見つかりませんの〜」
「な!?」
「それに〜、お付き合いしても〜、あなたにメリットがあってもこちら側に全くメリットがありませんから〜お付き合いする意味がわかりませんわ〜」
「なな!?」
「私の家のほうが大きいし〜、私は〜学力や容姿、ましてや霊能の優劣で相手を〜決めてるわけではないですから〜。それに一番の理由は〜」


「私〜、あなたのことが大嫌いなんですよ〜」


「○×△%&$■!?」

冥子の一言一言が男の高いプライドをズタズタに引き裂いていく。そして、とどめの最後の一言。もう、言葉にならないほど、精神にダメージを受ける男性。そのまま固まって動かなくなってしまった。
冥子はもう話すことはないと掴まれた腕を無造作に払うと振り返りもせずに歩き去ったのだった。
それを覗き見ていた女性はしばらくは呆然としていたが、正気に戻ると自分の職務に戻っていった。
女性が語り終わると冥奈から『ありがと、下がっていいわ』と許可が下りたので、まるで逃げるように素早く退出していった。残された冥奈はどこかに電話をかけると自分用の椅子に深く腰かけ、先ほどのダークトーンでこうもらした。

「冥子に強引に言い寄った?いい度胸ね・・・誰に喧嘩を売ったのか、たっぷりと後悔させてあげるわ。ウフフ・・・

後日、その男は髪の毛が白髪になり狂ったように怯えていたそうな。その男性に何があったかは当人しかわからない。下手な詮索はその男と同じ末路を辿ることになることと心得よ!


一方、忠夫の方はというと。こちらも普通に学校生活へと戻っている。
ただ普段と違うことは近々学校行事が行われるということであった。

「え〜、では今から文化祭の出し物について決めたいと思います。何か案がある人はいますか〜?」

実行委員会の男女が前に出て意見を求めている。それに応えて何人かの手が上がり意見を言っていく。

「焼きソバ屋!」
「劇!」
「お化け屋敷!」
「メイド喫茶!」

最後の一個以外は定番と言えば定番の出し物であろう。メガネを筆頭とした男子達(忠夫他数人除く)の目が怖く感じる。女子達の蔑んだ視線は痛い。しかもその視線は男子全員に向けられており、メイド喫茶に魅力を感じてない忠夫達(特に忠夫は本物のメイドを見ているわけだし)はとばっちりをくっている。少しばかり、原因の男子どもに恨みの視線を送っても罰はあたるまい。ただ、メイド喫茶はともかく、普通の喫茶店と言う案は悪くない。と言うわけでメイド喫茶改め、普通の喫茶店ということで、多数決で決めることになった。そのときの男子(忠夫他数人を除き)の落胆ぶりは凄まじかったとか。

「では、手元にある紙に希望を書いて箱に入れてください」

実行委員から配られた紙に希望を書いて教壇においてある箱に投票していく。忠夫も少し悩んだ結果、『喫茶店』と書いて投票したのだった。そして、みんなの投票が終わり、実行委員が結果を集計していく。集計の結果は・・・。

「焼きソバ屋――9票」
「劇――4票」
「お化け屋敷――12票」
「喫茶店――17票」

「よって、喫茶店に決定です」

ちなみにクラスの人数は42人である。半数近くの票が集まり喫茶店に決定したのだった。喫茶店に投票した中には女子も数人混じっていたので、メイド喫茶から切り替えて良かったと密かに思っている実行委員であった。
さて、出し物は決まったが、次の問題は役割分担である。まずは、準備の役割で、大きく分けて三つのグループに分かれる。買出し班、内装班、企画・交渉班である。
買出し班は説明しなくてもわかるだろう。材料の買出しに行く役だ。内装班も同じく説明の必要はないだろう。最後の企画・交渉班であるが、これはメニューを考えたり、先生達と使っていいものについて交渉する班である。材料は何を使っていいか?調理器具で使ってはいけないものは?などであり、重要な役割である。
この役割分担もすんなり決まり、最後の当日の係り分担を決めることになった。

「じゃ。料理が出来る人、挙手を御願いします」

当日の係りは主に二つだ。キッチンかフロアかである。ただ、キッチンの場合は条件がついてしまうので、必然的にやれる人は決まってくるのだが。条件とは当然、料理が出来るかである。忠夫はできないのでフロアになった。

「そうなの〜。忠夫君はウェイターをやるのね〜」
「うん。俺って料理できないからキッチンは無理だって」
「ほう、忠夫君がウェイターか・・・それは是非とも見たいものだ」
「うふふ〜。当日は〜、令子ちゃん達と見に行くからね〜」
「私もしっかりと忠夫様のウェイター姿を見せて頂きます!!」
「う〜ん・・・嬉しいような。恥ずかしいような。でも、やるからには全力でやるよ」

その日は六道の屋敷に招待されての夕食となっていた。席についているのは六道夫妻と娘の冥子、忠夫とその後ろに立っているフミ(まぁ、フミは席についているわけではないが)である。話題はもちろん、忠夫の学校で近々開かれる文化祭についてだ。

「だけど、俺ってウェイターの経験がないからどうやっていいかさっぱりでね」
「あら〜?それじゃ〜大変でしょ〜?なんなら〜、フミさんに教えてもらうのはどうかしら〜?本職のメイドさんだから〜、接客のプロよ〜」
「はい。忠夫様のためでしたらいつでもお教えしますよ?」

忠夫の言葉に冥奈が案を示し、フミも嬉しそうに(ただし、目はギラギラと)手伝いますよ?とアピールをする。上手くいけば忠夫にマンツーマン、つまり二人きりになることが出来るのだ。こんなおいしい機会を逃してなるものですか!ということである。だが、そんな淡い期待も儚く散ってしまうのだった。

「それがね。一つだけアテがあるんだ」
「え〜?どんな〜?」
「冥子姉さんも知ってるでしょ?魔鈴お姉さんだよ。お姉さんが働いてるとこで短期だけバイトしようかなって」
「ああ〜!魔鈴さんね〜」

そう、忠夫は経験を得るために魔鈴の店で実戦経験を積むつもりなのである。レストランを経営すると言っていた魔鈴の店で働くことでウェイターとしての経験を積むとともに、喫茶店に相応しいメニューを少しだけ教えてもらおうと考えていた。忠夫との甘く淫らな時間を想像していただけにフミ、内心ガックリと膝をついて号泣である。
ただ、これにも一つ問題があった。

「でも、これから魔鈴お姉さんに頼みに行くんだけどね」

そう、まだ魔鈴には話しをしていないのだ。それで、放課後にでも寄って話しをつけるつもりだった忠夫。もし、話してみて駄目だったなら、この方法は使えないのだ。それを聞いてフミは少しだけ復活できた。まだ、希望はあると!


――翌日の放課後――

忠夫は一人、魔鈴のところを訪れる。そこはやはりというべきか普通の人ならドン引きしてしまう雰囲気を放っているのだが、魔鈴のことを知っている忠夫はもう慣れたものだった。前もって連絡を入れていたので戸惑うことなくインターホンを押し、魔鈴が出てくるのを待つ。

「はい?どなた〜?」
「あ、横島忠夫です。魔鈴お姉さんに相談したいことがあって」
「ああ、忠夫君ね。どうぞ〜、待ってたわ」
「お邪魔します」

ドアを開けると初対面のときにも着ていた魔女ルックで出迎えてくれた魔鈴。彼女は今、帰国してこちらの大学に通いながら、レストラン経営の準備をしていた。そして、近くのレストランで働きながら経験を積んでいる。そして、今日は魔鈴が働いているそのレストランで短期だけ働かせてもらおうと仲介してもらうのだ。

「ごめんね。魔鈴お姉さん。我侭言っちゃって」
「いいのよ。ちょうど、人手が足りなくて困ってたんだから」
「そういってももらえるとこっちもホッとするよ」
「ふふ。でも、ちゃ〜んと習得できたかどうか。しっかりと見に行くからね」
「はい!」

忠夫の申し出を快く承諾してくれた魔鈴は、店に電話をしてくれ話を取り付けてくれた。その後、レストランへと向かう忠夫達。そこで面接をして採用かどうかを決めるらしい。

「こんにちは〜。店長。横島君を連れてきました」
「ああ、いらっしゃい。話は聞いてます」
「こ、こんにちは。横島忠夫です。急な話しですいません」

出迎えてくれたのは爽やかな笑顔を浮かべている男性だった。レストランの制服であるタキシードっぽい服装で清涼感にあふれて見え、さすがは接客業をしているだけのことはある。実際、かなりのやり手らしく、彼が就任してからこの店の売り上げは40%ほど上がっているのだそうだ。斬新なメニューと居心地の良い店の内装で老若男女問わず、利用する人は多い。
早速、忠夫の面接を行うということで、奥の部屋で店長の男性と忠夫の二人きりでの面接が始まった。魔鈴はシフトが入っているらしく、制服に着替えてそのまま仕事に出るということで別れる。さすがに魔女ルックでは仕事は出来ないようだ。

「ふむ・・・魔鈴さんの言うとおりだったな。よし、早速で悪いけど明日から働いてもらっていいかな?」
「はい、大丈夫です」
「じゃ、明日の午後シフトから御願いするよ。制服も予備で保存してあるのがあるから、自分のサイズを選ぶといい。じゃ、明日からよろしく頼むよ」
「はい。こちらこそよろしく御願いします」

二人はしっかりと握手を交わした。こうして、忠夫のバイト生活が始まったのだ。


あとがき

忠夫、バイト始めるの巻。ラッフィンです。

今回からしばらく日常生活編です!原作とは違い、レストランでバイトをすることになった忠夫君!彼は無事に文化祭を乗り切れるか!

さて、この話での忠夫は冥子と二人暮しですので貧乏生活ではないため、バイトをしていませんでした。まぁ、まだ高校一年ですし。なので、普通の高校生らしく、部活に入って学校生活を謳歌してます。ちなみにこの部活ではちょっとした設定も考えていまして・・・。

他校で忠夫と同じ部活に入っている雪之丞は忠夫のライバルを自称。その荒々しいプレーとエースとの直接対決を好み、エースキラーとして活躍している姿からダテ・ザ・キラーと二つ名がつけられた。一年後、その雪之丞の傍らには弓かおりの姿が・・・。霊能に目覚めたはずの彼女は雪之丞が心配だと言い(本心はみなさんの想像におまかせw)同じ公立の高校に入学、親と喧嘩になるものの霊能の勉強は家でやるということでなんとか説得したとか・・・。

実は雪之丞の母親は健在で、なんとGMの百合子、冥奈の高校時代の後輩で二人に懐いていたという設定。ちなみにそんときにつけられたあだ名は忠犬だったとか(笑)そんな縁があり、彼女の潜在霊力が高いことを見破った冥奈がこのままでは悪霊に取り付かれて大変なことになると予想し、霊から身を守るおまもりを渡していたおかげで彼女は死なずにすんでいたのだ。
母親が健在の雪之丞はこのまま白竜寺に入ることなく普通の子供として育つ。あるとき、母親が百合子、冥奈と会う約束をして自分達の子供を見せるという話になり、忠夫、冥子と知り合うことに。そのときの冥子に向けた言葉が『ママに似てる・・・』でマザコンは治っていない様子。忠夫は少し嫉妬するとともに引いたとか(笑)でも、冥子は忠夫に夢中だとわかり、そのときから忠夫をライバルと認定。そして、同じ部活をやっていることを知り、勝負を挑み引き分けに終ると、その実力も認めたことでさらにそのライバル意識が強くなる。その後同じ中学で不良に絡まれている弓かおりを助けたことで弓と知り合い、いい感じになる。結果、今では純粋に部活でのライバルとして忠夫とは親友という間柄である。

って考えたんですけど。まぁ、はしょってもいいかな〜って思って没にしましたw

さて、ながくなっちゃいましたが・・・次回の予告でw

次回、忠夫のバイト生活が始まる。最初は戸惑うことが多かった忠夫だが、魔鈴や店長の助けもあり、だんだんと慣れていく。あっという間に時間は過ぎていよいよ本番!文化祭を迎えるのだった!

ではまた次回でw


レス返しです。


大海様

誰にもバラされたくない秘密の一つや二つあるってことですw

GMの策略にハマっても幸せになりそうな感じがするんですけどw逃げてもいいんですかね?


Tシロー様

手を出さなくても?甘いですよ!残心を忘れてしまってはいけません!より、確実にしとめないと!窮鼠猫をかむということわざがあるくらいですから(笑)


雲海様

デミアンクラスなら瞬殺ですねw
アシュタロスも倒せるか?(笑)
計画の内容は・・・まだ秘密です♪


DOM様

この四人がゼーレ?なんか、エヴァを出さなくても自分達で使途殲滅できそうな気がするんですけどwwwしかも、人類補完計画とかやらなくても問題ないような・・・

>忠夫お前は世界を滅ぼすつもりなのか…。
忠夫がやらなくても、その親達がやっちゃいそうですよw

>最後にビデオの中身が小竜姫
そのときは妙神山がなくなるでしょう・・・。


星の影様

はじめまして。

>どんな栄光の手
えっと・・・幸せな家族?

駄女神の真骨頂ww
彼女はそういう星の下に生まれたから仕方ない・・・。


にょふ様

実は私、剣道の経験が高校の授業くらいしかないのでどれくらいが普通なのかわからなかったんですよ・・・200で少ないんですか。う〜ん、それは失敗したな〜・・・。
気をつけます。

フミさんの声はアニメでもなかったと思います。なので、各自で脳内補完ということでw


ハヤト様

退院おめでとうございます。って、いきなり倒れないで〜〜〜!!!!
ヒャクメのお仕置きは自業自得だと思いますけどw

幼いですか・・・まぁ、冥子と姉弟だからってことで見逃してもらえると・・・。例の必殺技を使ってるときなら大人っぽいんだけどな〜。
これから忠夫の成長具合を書いていきたいと思ってますから。
ハーレムが大きくって・・・なるかも(爆)

冗談ですよ〜。もう増えませんって・・・・たぶん。


HEY2様

>作戦名『SDGS』きっと『砂糖を・どぱぁと吐き出す・ぐらいの・新婚さん』の略だ!
惜しい!かなり近いとこまで来てますよwww

美智恵さん?そういえば・・・・出てないですね。出す予定もないですけど・・・。

PS,突っ走らせていいんですか?


シシン様

>ダ女神様
彼女はこういうキャラですから・・・でも、私はこういうキャラ大好きですよw
むしろ、株は上がる一方ですw

>・・・足りない
足りない!?最近、電波の受信が悪いんですよね〜・・・。でも、ご安心ください!次は文化祭ですからw

PS.糖分の取りすぎで糖尿病にはご注意を!


カシス・ユウ・シンクレア様

役に立ちましたが最後はオチ、それがヒャクメクオリティ!!
でも、私はそんなヒャクメが大好きです♪

このシリーズでは年上女性をオトしていく忠夫君、小竜姫様も展開によってはヤバいかな〜(笑)

さて、六道秘密会議のメンバー招集ですが、後日。そう、後日にその様子を書きたいと思います。具体的にはこの計画が執行される前にw
そして、肝心のSDGSですが・・・・楽しみにしておいてくださいw
何もしなくても大丈夫と思っている人もいるかもしれません、しかし!GM達にとってみればそれは甘いのです!詰めが肝心なのですから!!

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