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「GS横島!? 幸福大作戦!! 第四話」

チョーやん (2008-01-14 22:05/2008-01-14 23:06)
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 夜の暗闇が一際濃くなる時間帯、外の寒さが室内にまで及んでくる。

「……ン……ク、ふぁ〜〜…」

 睡眠から目覚め、意識が覚醒していくのを感じると、横島は直ぐに起き上がる。

 元の時代では妻のおキヌが時折起こしてくれていたが、
この時代に来てからはトレーニングの為に一人で起きなければならない。

 まぁ、元の時代でも“昨夜の頑張り次第”でどちらが先に起きるか差があったものだが…

 もう慣れたとは言え、この季節は布団から出るのが億劫になってしまう、
窓の外は未だ真っ暗であり、朝靄さえまだ出ていない。

「(ゴソ)…ン? ……またか…」

 布団から出ようとすると、寝間着の裾が引っ張られる感触を感じる、
見ると、隣の布団で寝てるはずのタマモが横島の寝間着を掴んで寝息を立てていた。

「寒くなってからはほとんど毎晩だよなぁ…俺の布団に潜り込むのは…」

 いくら妹になったとは言え、この無防備さはどうよ? と思う。

 横島自身は、この安らかな寝息を立てている妹に欲情などは湧いて来ない、
又、タマモもその事が分かっているから平気で潜り込んでいるのだろうが…

 ひょっとして男と見られていないのでは? と、そう思わなくも無いが、
それだけ信用されているのだと思う事にする……と言うか、思いたい。

 十二月の半ばも超え、寒さが厳しくなってきたから、こうして布団で一緒に入ると暖かいのは確かだが…
とは言え、いつまでもこうしている訳にはいかないので、温風ヒーターのスイッチを入れる。


 収入が安定してきた唐巣神父のおかげで、十分な額の給料を貰う事が出来、
又、両親からも以前とは比較にならない額の仕送りを振り込んで貰っている。

 ……尤も、それがタマモ可愛さ故であることは、息子として思う所が無い訳ではないのだが……

 更に、タマモの養育費をちゃんとタマモの為に使っているかどうかの証明と称して、
タマモの服を買ったらその姿を写真に撮って郵送しろとまで厳命されていたりするのだ。

 ちなみに、あのゴスロリ姿の写真を送った際には大樹が狂喜乱舞し、即行で電話を掛けて来た、
時差の関係で真夜中に叩き起こされた横島が、何の用かと不機嫌そうに聴くと、父答えて一言…


 ――『ワンモアセッ!!』――


 ………横島は無言のまま受話器を戻した………

 だが、いかに忸怩(じくじ)たる思いがあるとは言え、仕送りを減らされる訳にもいかず、
タマモのエプロン姿(フリル付き)や、学校に通うランドセル姿(下はスパッツ)、
果ては夏の水着姿(ビキニとワンピース)までセットにして送りつけたのだ。

 ほとんど嫌がらせに近いモノだったが…百合子までが一緒になって喜んだのだ。

 郵送した直後、大樹がそう要求したと電話で母に告げたのだが…(百合子がシバくだろうと思ったのだ)

 おかげで翌月からの仕送りが、更に増額されたのだった。

 ――その増額された明細書を見て横島がちょっぴり涙目になっていたのはタマモだけの秘密であった――


 兎に角、そのおかげで今の横島の部屋には電化製品が充実しており、
TV、ビデオは元より、クーラーやヒーター、ミニコンポやパソコンまである。

 又、おキヌの仕込みですっかり家事万能者になったタマモが居る為、
以前の自分の部屋と比較するのもバカらしい程、清潔に片付いていて、
キチンと整理されている為、電化製品が並んでも手狭さは感じられない。

 …まぁその為、H本やその手のビデオは全部処分されてしまっていたが、
その手のネタはもっぱらパソコンでネットから入手している為、不自由さはない。

 それにタマモの方でも察してくれているのか、時折一人で居られる時間を作ってくれる。

 ……その事に関しては、もはや何も考えないようにしている………死にたくなるから…


――――閑話(どうでもいい話は)休題(これぐらいにして)


 ヒーターが効き出して室内が暖かくなったので、タマモを起こす事にする、
最初の頃は起こさないように手を離させようとしていたのだが、
しっかりと握っている為、起こさないと離してくれないのだ。

「おい、起きろよ…俺がトレーニングに行けないだろ?」

「……ン〜〜〜……後5分……」

「…いい加減、そのベタなネタは聞き飽きたんだが…」

「……昨日は激しかったんだから、もうちょっと寝かせて…」

「それも散々やり尽くしたネタだろうが…ボキャブラリーが貧困だと言われるぞ?」

「……ちっ」

「ほら、バカ言ってないで放してくれ…つーか、なんで俺の寝間着を掴むんだ?
布団に潜り込む事に関しちゃもう何も言わんが、せめて服を掴むのはやめてくれ」

「……バカ」

「ん? なんか言ったか?」

「なんでもないわよ! ほら、さっさと行ってきなさいよ!」

「……何不機嫌になってんだよ…」

 逆ギレしてしまったタマモの剣幕に押され、横島は暗い早朝の街を駆け出していったのだった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


                GS横島!? 幸福大作戦!!
                 第四話『新たなる力、新たなる年』


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 横島は街外れの森の中までジョギングで来ていた。

 自宅からココまで遥に十数キロはあるが、ほぼ全力で走ってきたにも関わらず、
たどり着いた横島からは息の乱れはまったく窺えなかった。

 森の中の開けた場所にたどり着く、広さは大体野球のダイヤモンドぐらいあり、
横島が霊力や霊能力の修行をするのに十分なスペースがあった。

 横島はその広場の真ん中辺りまで来ると、トレーナーの上着を脱ぎ、肌着だけの姿になる。

 横島の上半身は肌着一枚を通して見てもかなり鍛え上げられているのが分かる、
それもボディビルダーの様に筋張ったゴツイ感じではなく、
見る者が見れば戦う為の筋肉だと分かるだろう。

 その鍛え上げられた横島の身体に冬場の朝の寒さが肌を襲うが、
横島はそれには構わず足を肩幅と同じ広さに広げると、
両腕をダラリと下げ、眼を閉じて顔を若干俯かせる。

 いわゆる自然体と言われる姿勢である。

「スゥ〜〜〜〜……」

 ゆっくりと自然の森の冷たい空気を胸いっぱいに吸い込む。

「ハァ〜〜〜〜……」

 そして今度は肺が空になるまでゆっくりと吐き出す。

 吐き終わるとそのまま息を止め、ヘソの下に有ると言われる丹田(たんでん)の辺りに力を込めると、
全身に霊気をまとわせていく。

 すると肌を刺すような冷気が感じられなくなっていった。

 もう一度大きく深呼吸をする、そして今度は大きく吸った状態で呼吸を止めると、
カッと眼を見開き、気合を込めて声を発した!

「ハァッ!!!」

 ブワッと全身の霊気が身体中から放出され、風も無いのに周りの木々の枝が吹き乱れる。

 それに驚いた森の鳥達が一斉に飛び立っていく。

 朝の静けさが鳥達によって一時的に掻き乱されるが、それにも一向に構わず横島は気を集中させていく。

「ハアァァァァァ……」

 息を吐きながら更に気を集中させると、自然体からゆっくりと身体を動かしていく、
その動きは中国等で見られる太極拳の演武の様であった。

 全身から発している霊気の光が強さを増していく、
見る者が見れば、横島の身体から霊気が煙のように立ち上っていくのが見えただろう、
そして同時にその霊力の大きさに驚愕していたことであろう…

 横島はそのままもう一度眼を閉じ、口を開いて言葉を紡ぎ出す。

「木よ…草よ…花よ…虫よ……自然に宿りし精霊達よ、我にその大いなる力を分け与えたまえ…」

 まるで呪文のようなその言葉通りに、横島の周中から何らかの力が横島に集中していく、
そして演武を止め、若干腰を落とし、拳法の様な構えを取る。

「……フン!!」

 ダンッ!! と、気合と共に右足を大地に踏み鳴らす、
すると立ち上っていた霊気が更に倍化したのだ、
その強大さはもはや人間が発する霊力の量を超えていた。

「フウゥゥゥゥゥゥ!!!」

 横島は息を吐きながら更に気合を込めると、今度は逆に放出していた霊気が収束していく、
そして収束していった霊気が身体の中に入ると、右手を胸の前まで持って行き、
握り拳を作るとその手の中に霊気を集中させていった。


 しばらくしてから不意に顔を上げ、再び閉じていた眼を開く。

 そして握っていた拳を開くと、チャラ…と軽い音がする、
ソレを目にした横島は、静かに眼を閉じると感慨深気に息を吐いた。

「……やっと出来たか……なんとか間に合ったよ……おキヌちゃん…」

 そう言った横島の右手の中には、ビー玉の様な球体が数個握られていた。


◆◆◆


(ガチャ)「あ、おかえり〜」

「あぁ、ただいま」

 横島が自宅まで戻ると、丁度タマモが朝食の準備を終えていた処だった、
その様子からは出る時の不機嫌さは感じられなかった。

 どこか嬉し気な様子の横島を見て、それが何なのかを察したタマモは兄に話し掛ける。

「……その様子だとやっと出来たみたいね?」

「あぁ、ようやくだよ……でも、思った以上に時間が掛かったなぁ」

「それは仕方がないんじゃない? 命懸けの修業で会得したんでしょ? それって」

「まぁな、大体あの修業は命の限界まで追い詰めて自分の殻を破り、
潜在能力を引き出す為の修業だからな…だからこそ手に入れることができたんだ…」

 そう言いながらポケットの中から先程出来たばかりのモノを取り出して、タマモに見せる。


 ―――“文珠”―――


 それは横島が命を懸けた修業の末に会得した霊能力で、その中に意味のある文字を込めると、
文字によって様々な効果が現れると言う、ある種究極のオカルトアイテムである。

「やはり唐巣神父の所で修行して良かった…今の俺なら習得出来ると思ったからな…
先生の言う、『自然の声を聞き、感じ取り、力を借り受ける』と言う事が…」

 そう、横島は何も選択の余地がないから唐巣神父の所に弟子入りした訳ではない、
今現在の霊的成長期の真っ只中にある自分ならば、神父の業(わざ)を習得出来ると思ったのだ。

「そうね、だからこそ思いついたんでしょう? 
自分の殻を破る代わりの方法として、
神父の業で補う事が出来るんじゃないかって」

「あぁ、正直楽観視していたよ…夏休みが終わる頃には、
文珠を会得した頃と同じくらいの霊力になっていたのに…」

 そう、自分の霊力がそこまで成長すれば自然に出来ると思っていたのだ、
だが、どうしても文珠を作る事が出来ず、横島を焦らせていた。

 潜在能力を目覚めさせる程の命の危機など早々起こるはずもなく、
又、自分からそうするのは文珠の無い今の状態では危険過ぎるのだ。

 やはり妙神山で修業するしかないのかと思ったが、そこに行くには紹介状がいる、
しかし、恐らく唐巣神父は紹介状を書いてはくれまい…事情を説明出来ない以上、
焦らずじっくり修行しなさいと諭されるのが目に見えていた。

 その横島の様子に、タマモは申し訳なさそうな表情を見せたが、
一瞬の事だったので横島が気付く事はなかった。

 実の所を言えば、ソレに関してはタマモも別の意味で焦っていたのだが、
ようやく出来た文珠を見て、当の本人以上にホッとしていたのだった。

 もっとも、横島がその意味に気付くのはまだ先の話であるのだが…

「でも、ようやく出来たんだからよかったじゃない…
霊力の絶対量を増やせば出来ると思ったんでしょ?」

 内心の思いを覚らせないように義兄に話し掛ける、
横島もそんな義妹の様子に気付かず言葉を返す。

「そうだな、はっきり言ってホッとしたよ、だが思った以上に時間が掛かったなぁ…
やっぱり向き不向きの差ってやつだろうな」

「そうよねぇ、お兄ちゃんの霊能力って収束一辺倒だし、
自然の力を借りるって無理があるんじゃないかって思ってたのよ」

「そう言うなよ…俺には信仰心なんて殊勝なモンは持ってないんだから…」

 そう、本来信仰心による思いの強さが自然の力を借り受けられる鍵となり、
それ自体善悪の別など無い自然の力に、聖の属性を与えているのだ。(※注:1)

 だが信仰心など無い横島にはその方法では習得出来なかった。

 そこで横島は太極拳などに見られる自然との調和の方法で習得しようと考えた。

 元より日本には古くから精霊を信仰する風習があるのだ、
呪文の様に言葉を発する事により、それが『言霊』として効果を発揮するのではないかと考えた。

 又、太極拳は道教の思想を強く受けた拳法であり、
更にその道教もシャーマニズム的自然崇拝を元にしている。(※注:2)

 それ故に神父の教えとも相反してはいないのではないかと思ったのだ。

 もっともそれらの知識は元の時代で猿神や小竜姫と修行した際に、
修行の一環として講義してもらって覚えたのであったが…

 神父のやり方を直に見て、肌で感じ、書物で勉強しながら練習を繰り返した、
又、太極拳等を教えてくれる道場を探し出して何度となく通い詰めた、
そしてなんとか習得できたのはつい先月の事であった。

 更にその方法で文珠が作成できそうな気配を感じる事が出来、
毎朝のトレーニングでそれを繰り返し、ようやく文珠が出来たのである。

「でもまぁ、苦労した甲斐はあったよ、おかげで“アレ”も出来るだろうし、
他の技も大幅にパワーアップしたしね」

「あぁ、アレね? 確かに今のお兄ちゃんなら、元の時代よりもパワーアップしてるでしょうね」

 そう、苦労して習得したこの修行には嬉しい副産物も付いて来たのだ、
まず、格闘技の基礎を徹底的に学んだおかげで霊的格闘術の技の幅が大幅に広がった、
そして横島が元の時代で習得していた数々の業の威力も大きく向上した上に、
様々なバリエーションまで増えたのだった。

 ちなみに“アレ”とは以前にも記述した横島の霊能力の、一つの到達点の事である、
それは横島が思い描く、『最強の形』の一つの答えでもあった。


「あぁ、これでようやく目処が立ったよ…おキヌちゃんを助ける方法がね…」

「そうね…死津喪比女…だっけ? おキヌちゃんが生贄になる原因を作ったヤツであり…」

「そして三百年もの間、おキヌちゃんが孤独を味わうハメになったクソったれの妖怪さ…
なにしろ、あのおキヌちゃんが孤独に耐え兼ねて身代わりを探すほどだからな…」

 タマモの言葉に横島がそう続けた、だが、何故か二人の表情から怒りや憎しみは窺えなかった。

 否、表情そのものがないのだ。

 だが、今の二人の側に誰かが居れば、その雰囲気に体を硬直させて冷や汗を全身に掻いているであろう。

 そしてこう思うであろう――『今ココにその死津喪比女とやらが居れば、絶対に只では済むまい』――と。

 そう、二人共表情には出さず…いや、出す事が出来ないほど静かに激怒しているのだ。

 そして互いに目線を合わせ頷きあう、絶対に許さないと…絶対におキヌを助け出そうと誓い合うのだった。


◆◆◆


「お兄ちゃん! そっち行ったよ!!」

「ハァッ!(ザシュ)チィッ! 数が多い!! …先生! 一旦後退しましょう!!」

「…悪霊よ退け!!(ズドォッ)…うむ、入り口まで下がるんだ! そこで態勢を立て直そう」

 神父の言葉を合図に一旦ビルの玄関ホールまで後退する、
しかしそれを追いすがるように悪霊やそれに群がる雑霊が集まってくる。

「…思った以上に多いですね…先生、どうせこのビルは解体する予定なんでしょ?
だったら少しばかり壊しても構わないですよね?」

「うむ…まぁ、そうなんだがね、仕方ないか…よし! 合図したら一斉に攻撃するんだ!」

「了解!」

「わかったわ!」

 神父としてはなるべく穏便に行きたかったのだが、ココまで増えられてはどうしようもなかったのだ、
そして師弟二人が詠唱に入り、タマモもなにやら唱え始めた。

「木よ…草よ…花よ…虫よ……我が友なる精霊達よ、邪を砕く力を分け与えたまえ…」

「我に潜みし狐火の焔(ほむら)よ…我に災厄をもたらす者達を焼き尽くす地獄の業火となれ…」

「木よ…草よ…花よ…虫よ……自然に宿りし精霊達よ、我にその大いなる力を分け与えたまえ…」

 それぞれの詠唱が終わる時には悪霊達が彼等の目前まで迫っていた。

「今だ! 父と子と精霊の名の下に…悪霊よ、退け!!」

「妖狐炎術…≪煉獄≫!!」(※注:3)

「栄光の手、第三形体…≪迦具土(かぐづち)≫拡散モード!!」

 それぞれが『力ある言葉』を発し、その力が悪霊達に向かっていく…
あるモノは聖なる力の前に消滅し、あるモノは狐火の業火に焼き尽くされ、
そしてあるモノは広範囲に広がる霊力の光に吹き飛ばされる。

 轟音が鳴り響き、消滅していく悪霊達…はたして彼等は極楽に逝けて生まれ変わってくれるだろうか?
そんな思いに一瞬だけ捕らわれたが、横島は構えを解くことなく、油断無く辺りを見渡す。

 ビルの玄関ホールに静けさが戻る、壁や天井の一部が壊れ、ひび割れてたりしている所があるが…
先程も言ったように、どうせ解体する予定のビルであるから許容範囲内であろう。

「ふう…どうやらもう居ないみたいですね…後はビル内を浄化して終わりですか?」

「ふむ…そうだね、このビルの周りに浄化の御札を貼って結界をつくれば大丈夫だろう、
それにしても…横島クンのソレはすごい威力だねぇ、霊力も大幅に上がっているし…
もう私から教える事はないかもしれないねぇ」

「そんな事ありませんよ、先生の教えのおかげです…それにまだまだ半人前ですよ、
もっと色々教えて貰わなければ困ります」

「君が半人前なら他のGS達の立場がないよ、それに霊力や霊能力だけでなく、
GSとしての心構えは既にそこらのGSよりも遥かに出来ているよ」

「…そんな事は「そうよ! お兄ちゃんは謙遜し過ぎよ!」ってタマモ?」

 神父の言葉に、あくまでもそんな事はないと言おうとした横島の台詞を遮るタマモ、
その顔を見ると少々憤慨しているようである。

「お兄ちゃん? 謙虚なのはいいけど…度が過ぎると嫌味になりかねないわよ?
それに来年受ける予定のGS試験だってお兄ちゃんの実力なら楽勝じゃない…
もっと自信を持ちなさいよ」

「タマモ君の言う通りだよ? まぁ、油断は禁物なのは確かだが、もう少し自信を持ちたまえ」

 二人の言葉に横島はそうですねと返すが、横島自身は何も自虐的に謙虚になってる訳ではない、
既に横島の実力は師である唐巣神父を超えており、既にGS界でも随一であろう。

 それに文珠があればほとんどの局面に対応出来るのである、タマモが憤慨するのも無理は無かった。

 文珠が使える事は神父にもまだ秘密にしているので、そうそう滅多には使えないのだが、
それを抜きにしても、今の横島の実力ならば滅多な事では不覚を取る事はないであろう、
だが、どんなに卓越した実力を持っていても油断をすれば足元をすくわれるのが世の常である。

 かつて美神の所に居た頃の、反則技で相手を翻弄するやり方を知っている身としては、
二人の言葉に素直に頷く事は出来なかったのである。

 横島としてはもう一度そのやり方を学び直したいと思っているのだが、
どう神父に切り出すか…まだ美神自身が独立していない以上はどうしようもなかった。


「ま、いいけどさ…それにしてもお兄ちゃんのソレ、バリエーションが増えていい感じじゃない?」

 そう言ってまだ義兄の左腕に発動されたままの栄光の手“第三形体”を見る。

 横島はその言葉に「まあな…」と返して左腕をかざす。

 ≪迦具土≫と命名されたその形体は、左腕のほぼ全体を覆い尽くしており、
左手の先、30cmぐらいまで伸びている。

 その形状は一言で言うなら『腕にくっ付いた大砲』であった(イメージで言うなら、ロッ○マン?)。

 その銃身から霊波砲を放つ事が出来るのだが、横島の場合、通常の霊波砲とは少しばかり違う、
言ってみれば『圧縮した霊力を加粒子状に放つ』が正解であろう。

 元の時代、修行中に偶然出来たこの形体に横島は驚いたものである、
何しろ彼は霊波砲など撃てなかったのだから無理もない。

 だが、この形体にすれば撃てるのである、不思議に思った横島は小竜姫に相談したのだ。

 『恐らくは…“固定概念”…でしょうね』(※注:4)

 小竜姫はそう答える、つまり横島自身が自分は霊力の収束に特化している為、
霊波砲は撃てないものと思い込んでいるからだ…と。

 それだけで栄光の手を銃の形にしたら撃てるものだろうかと聞いてみると。

 『思い込みによる固定概念と言うのは横島さんが思っている以上に強い強制力があるんです、
 逆に言えば銃の形にすれば撃てるのでは? との思い込みが撃てる様になった原因でしょう』

 そんなものだろうか? と横島は首を捻るのだが…
小竜姫様がそう言う以上はそんなモノなのだろうと思う事にした。

 何より、自分にサイキックソーサー以外の遠距離攻撃手段が増えたのだ、
文珠でも出来ないことはないだろうが、あまりにももったいなさ過ぎるのである、
小竜姫に文句を言う筋合いではないであろう。

 更にタマモの言う通り、神父の業を習得したおかげでバリエーションが増えた、
今までは直線的にしか撃てなかった霊波砲が、広範囲に拡散させて撃てるようになったのだ。

 これにサイキックソーサーの同時複数展開が併用出来るようになれば、
どの方向から敵に襲われても対処が可能であろう。

 前にも記述したが、これは第三形体だけではなく、他の形体でもバリエーションが増えたのだ。

 『横島さんの霊能力は可能性の宝庫と言えます、
 他にも固定概念を逆用した技を考えてみてはいかがですか?』

 小竜姫はそう言って更なる霊能力の修行を勧めたのだ、そしてそれが第四、第五の形体へと続き、
最終形体への完成へと繋がっていくのだが……それは又、次の機会に語られるであろう。


◆◆◆


 新年を翌日に控えた大晦日の夜、横島とタマモは自宅で新年を迎えようとしていた。

 本当は唐巣神父の教会で神父と一緒に迎えようかとも思っていたのだが、
神父の方でも挨拶回りや、新年の行事等で他所に呼ばれたりする事がある、
その為、神父も二人に対し『兄妹水入らずで過ごしなさい』と言ったのであった。

「年越しの食べ物が蕎麦じゃなきゃいけないなんて誰が決めたのかしら?
傍迷惑な事考えた人も居るものね…目の前に居たら燃やしてたわよ」

「もう直ぐ新年だってのに、物騒な事言うなよな…
それにお前の希望通りキツネうどんなんだから文句言うなよ」

「まぁね、それに特製のお揚げが二枚入り〜〜ウフフ、幸せ〜〜〜♪」

 先程の言葉はどこへやら、幸せそうにお揚げにかぶりつくタマモを見て、横島も苦笑する。

「まったく…お手軽な幸せだな、お前はお揚げさえあればご機嫌なんだから…」

「いいじゃないの、それにね…私にとってホントの幸せは……」

 タマモはその先は言わなかった、横島も聴かなかった、その必要がないからだ。

 来年になればおキヌと一緒に食卓を囲むことであろう、それこそが彼等にとっての…


 ゴ〜〜〜〜〜〜ン……ゴ〜〜〜〜〜〜ン……


 点けていたTVから除夜の鐘が鳴り響く…

「「……………」」

 二人の間に静寂が訪れる…

 やがてどちらともなく口を開く。

「「明けましておめでとう」」

 いよいよ今年こそが勝負の年になる、そんな思いを込めて二人は新年を祝い合った。


◆◆◆


 新年の三ヶ日も終わり、神父に新年の挨拶に教会に来た横島は、
挨拶の後、神父の言葉に眼をキョトンとさせた。

「え? パーティーですか?」

「そう、横島クンにも話した事があるよね? 君に姉弟子に当たる人が居ると」

「えぇ、確か……美神令子さん…でしたよね? 以前聞きましたが、確か研修中だとかで…」

「うん、その研修で六道家に出向中だった彼女だが、その契約も終わって今年から独立するんだよ、
それでその記念パーティーを、新年のお祝いも兼ねて六道家で行うんだそうだ」

「そうなんですか…でも、明後日だなんていきなりですね?」

「…結構思い付きで行動する処があるからねぇ…六道夫人は…」

 疲れたようにそう言った神父の頭からは数本の髪が抜け落ちたように見える…
横島はソレをあえて視界に入れず、こう尋ねた。

「噂には聞いていましたが…思った以上に厄介そうな人みたいですね? 六道夫人って…」

「あぁ、いやいや、そんなに悪い人じゃないんだよ、面倒見は良いし、
後進の指導にも熱心だしね、六道女学院と言う女学校の理事長も勤めてて、
その学校にある霊能科には未来のGSの卵達が日々勉学に勤しんでいるんだ」

「えぇ聞いた事があります、なんでも毎年のGS試験の合格者の三割がそこの出身だとか」

「その通りだよ、まぁ、だからそんなに警戒する必要は……」

 そこまで言って神父は口篭る、二年前まで居た弟子の境遇を思い出したようである。

「……あるようですね、下手をすると取り込まれかねない…ですか?」

「…いや、そんな事は…無い…と、思うんだがねぇ…」

 横島の言葉になんとも言えない顔をしながら、歯切れの悪い言い方をする、
どうも六道家の印象を悪くしないようにしているつもりのようだが、これでは返って逆効果であろう。

 何しろ六道家と言えば霊能の大家であり、六道財閥を取り仕切る大富豪でもある、
GS界だけでなく、政財界にも大きな発言力と影響力を持つのだ。

 唐巣自身もかつてお世話になった所でもあり、
GS界の大御所を敵に回すような言動を取って欲しくないのである。

 しかし、そんな師の思いとは裏腹に、弟子の言葉は少々辛辣だった。

「無理に擁護する必要はありませんよ、六道家は色々な意味で有名ですからね、
…特に跡取りである一人娘の暴走っぷり…とかね」

 弟子のその言葉に師である神父も流石に渋い顔になる、擁護のしようがないのだ。

「…うむ…まぁ、そうなんだがねぇ…」

「分かっていますよ、GS界の大家相手に喧嘩を売るつもりはありませんから…
要するに、適度に礼節を守って、距離を保つようにすればいいんですよね?」

「うん、それで良いと思うよ…まぁそう警戒する事も無いと思うがね、
そもそも向こうから接触してこなければその必要も無いしね」

「あっ…これは自惚れが過ぎましたね…すみません、生意気を言いまして」

 弟子のその言葉に、謝る事はないよと返す神父であったが内心では深く感嘆していた、
もう慣れたとは言え、彼の年齢不相応な思慮の深さ、会話の巧みさ、礼儀正しさ等、
それらは何度も神父の内心を驚愕させてきたのだ。

 最初に出会った時にもあまり畏まらなくてもいいとは言ったものの、結局は元の通りである。

 今は六道家に居る彼の姉弟子を思い出す、彼女にも弟弟子の半分…いや、
せめて三分の一でも礼儀正しさと思慮深さがあればなぁ…と。

 そしてこうも思う、彼が弟子になって既に八ヶ月…未だに彼からは真相を聞かされてはいない、
未だ師として信用されていないのか…それともまだその時期(とき)ではないのか…
普段の弟子の様子からして、恐らくは後者であろうと思う。

 自分から聴いた事は一度もないが、彼が迷いを見せるようだったら遠慮なく聴くつもりだった。

 ついこの間までは、何か焦りの様なモノを感じていて、修行の身の入れ具合も尋常ではなかったのだが、
今はそれも窺えないようになっていた、恐らくは自力で解決したのであろう。

 義妹のタマモも似た様な感じであったが、やはり義兄同様に窺えず、何処か安堵しているようだった。

 神父としてはその事に喜びを感じていたが、師としては頼りにされてないようだと寂しくも思っていた。

 そんな師の内心を知ってか知らずか、弟子の方は話題を変えようとパーティーの件を聞いてきた。

「それで神父はそのパーティーに出席されるんですか?」

「うん、それなんだがねぇ…君達にもパーティーの招待状が来ているんだよ…」

「!……俺達と言うと…タマモにもですか?」

 横島は来るものが来たと内心身構えたが、神父の方は困った様に聴いてきた。

「そうなんだよ…それでどうするかね? 別に強制ではないから出席する必要はないんだが…」

 先程の会話からして出席するのは渋るであろうと思った神父はそう弟子に言う、
だが、あまり六道家を刺激したくないのも正直な所であったのだが…

「そうですねぇ…「私は構わないわよ?」ってタマモ?」

 一方の、さて、どうしようかと思案していた横島はそう返事しかけたが、その言葉を遮って、
奥の台所で昼食を作っていたはずのタマモがいつの間にかドアから顔を見せてそう言ったのだ。

「タマモ君はいいのかね?」

「えぇ、折角招待して貰ったのに、断ったりしたら失礼でしょ?」

「横島クンもそれでいいのかい?」

「そうですね、タマモが良いと言うんなら俺も断る理由はありませんよ、
それに姉弟子にも挨拶しておきたいですし」

 兄妹二人がそれぞれ招待を受ける事を承諾し、それを聞いた神父もどこかホッとした表情を見せる、
タマモの言葉ではないが、あの六道家から招待されて断るなどしたら面倒な事になりかねないのだ。

 しかし、それは同時にあの六道夫人に目を付けられる可能性も出て来たのだ。

 …六道家に着いたらそうならないようにフォローしなければ…

 その思いが顔に出たのか、タマモが話題を変え神父に声を掛ける。

「それよりも、お昼ご飯が出来ましたよ? 唐巣先生、冷めない内にどうぞ」

「あぁ、ありがたく頂くよ…いつもすまないね?」

「いいえ、お世話になってるのはこっちですからこれぐらいは…」

 神父の言葉通り、学校が休みの日や除霊で帰りが遅くなった時などは神父の教会で食事をする事が多く、
その時はタマモが食事を作っているのだ。

 その後二人は神父と一緒に昼食を摂り、パーティーに出席する準備をする為に一旦帰宅することにした


◆◆◆


 帰路、二人は先程の事を話していた。

「ホントにいいのか? 夫人に目を付けられたらやっかいだぞ?」

「大丈夫よ、お母さん達が作った私の履歴は完璧なんだし、
まさか私が『金毛白面九尾の狐』とは思わないわよ」

「まぁ、確かにな…どうやったのか知らんが…でも、油断は禁物だぞ?」

「分かっているわよ…もし…もしも私の正体がバレるようだったらその時は…」

 自分達の覚悟を見せ付けるまでだとタマモは言葉を続けた。

 その言葉に横島も頷く…そう、面倒事を押し付けてくる事自体はどうでもいい…
いや、良くはないのだが、自分達の人生が六道家の都合によって振り回される事は
絶対に避けたかったのだ。

 自分達の人生は――おキヌも含めて――どう生きていくかは自分達で決める事なのだから…

「それよりお兄ちゃんこそあっさり受けたわね…やっぱり美神さん絡み?」

「あぁ、美神さんと顔合わせをしておくチャンスだからな、
研修とかの名目で美神さんの所に出向できる為の布石にもなるしね」


 それから横島とタマモは明後日の為の服装どうするか話し合い、ブティックに寄る事にした。

「ねね、お兄ちゃん、これなんてどうかな?」

 店の子供服売り場でタマモがそう言って見せたのは、薄いピンクに水仙の華の柄が入ったドレスである、
子供用らしく可愛らしい服なのだが…

「う〜〜ん…タマモの金髪に合わせるにはちょっと色が薄いかな?
夜用なんだし、もう少し色調が濃い方がいいんじゃないか?」

 と、横島にしては中々的確な評価を下す、確かにパーティーは夜だから服装は濃い目の方がいいのだ。

 まぁ、なんだかんだ言っても既に八ヶ月の間兄妹として一緒に暮らしているのである、
妹を少しでも良く見せたいと思う少々兄バカな心理が働いているようだった。

「う〜ん、そうだね…んじゃこっちはどう?」

 タマモ自身もそう思っていたのか、それとも兄に選んでもらうのが嬉しいのか、あっさりと別の服を見せる。

 それは濃い緑を基調にしたドレスで、下の裾に向かっていくにつれ白くなって行き、
裾の方は完全に白くなっていて、凝ったフリルが付いている。
 又、肩は膨らみを持たせ、袖の裾も同じフリルになっている、
首筋は大きく開き、胸には真っ赤なバラの大きなリボンが付いてアクセントになっている。
 その赤いリボンと濃緑色の服と合わさって、まるで一本の真紅のバラが咲いているようであった。

 子供用にしては中々シックな感じで、タマモの金髪が良く映える様なデザインであった。

「へぇ…いいんじゃないか? タマモに良く似合ってそうだし」

「えへへ…そぉ? んじゃこれにするね♪」

 タマモは嬉しそうに、だが少しはにかみながらそのドレスをレジに持っていった。

 それを見ながら横島は苦笑する、世の娘を持つ父親や、妹を持つ兄は、
こういう気持ちで娘や妹の買い物に付き合っているのだろうかと。

 もっとも周りの人達から見れば、二人の様子も仲の良い兄妹にしか見えないのだが…
実際、店の店員からも微笑ましい視線で見られているのだった。


 横島はそんな周りの視線に気付くことなく思いに耽る…

 いよいよだと…


 彼等にとってこの新年がどんな年になるのか…

 幸福の女神が微笑むかどうか…まさに神のみぞ知る、であった。


 続く


 後書き

 第四話をお送りします、チョーやんです。

 横島クン、ようやく文珠を使えるようになりました、その経緯は本文にもある通りですが、
全体的なパワーアップの布石にもしたかったのです。
 ですが、横島最強モノにはしません、人間の範疇から少し外れたぐらいです。

 今回のお話では六道家をかなり悪く言いましたが、別段ヘイトにするつもりは御座いません、
ですが、お気を悪くされた方にはお詫び申し上げます。

 次回は美神さんや他のキャラ達も登場します……が!!

 おキヌちゃんの登場を心待ちにしている皆様には申し訳ありませんが、
もう少し…もう少しで登場させますので、今しばらくお待ち下さい!!

 それと今回はこのSSの独自設定や原作を私なりに解釈した部分には注釈(※注:)を入れてみました、
自分なりに分かりやすくしたかったのですが…読み難いようならご指摘願います。

   ※注1:原作にあった神父の除霊シーンを私なりに解釈してみましたので、原作には書いてありません、
      どう考えても自然や精霊等に善悪の別は無いと思いましたのでその様に設定しました。

   ※注2:太極拳や道教の起源につきましては、諸説ありますのでこれが正解ではありません、
      調べた所、自然崇拝が元であるとの記述がありましたので引用させてもらいました。

   ※注3:原作ではタマモが術を使う際に詠唱などは行っていません、横島の修行を見て
      自分も参考にしてみたと設定しています、いずれはそのシーンも……あるのかなぁ…(ォィ

   ※注4:固定概念の考え方もこのSS独自の設定です、横島のパワーアップの為に設定しました。


 では、レス返しです。

●葛葉稲荷の狐様
  ハイ、タマモに関してはそうするつもりです、なにしろピートが二百年後もGメンやってますからw
 まぁ、それは兎も角、それ故にこそ周りの支援が必要だと考えた訳です。

●ash様
  小鳩ちゃんに関しては横島も一応の腹案はあります…まぁ、少々安易かもしれませんが(汗)
 安易と言えば私も安易なハーレム化は好きではありません、どうなるかは今後の展開をお待ち下さい。

●ソウシ様
  あれは横島がそう思っているだけかもしれません、ですが少なくとも好意は持っているでしょう。
 >そろそろオキヌちゃんはでてきてほしいですが。
 今しばらくお待ちください…orz

●クジラ様
  私もゴスロリタマモン見たいですw おキヌちゃんはもう少しで登場する予定ですのでしばしお待ちを。

●白川正様
  キャラがかぶるのは仕方がないと思ってる所です、ですがなるべく重ならないようにするつもりです、
 次回はその令子さん登場です、おキヌちゃんの登場の前になるのは展開上仕方が無いで…(汗)

●紅様
  おぉ〜〜それは是非見たいですね〜、ですが私には絵心がry 描いてくれる人もry (涙)
 と、兎に角、今後横島と呼ぶかどうかは分かりませんが今後の展開を見守っていて下さい。

●長岐栄様
  >どういった経緯でこれほど横島・おキヌに心を許すまでになったか
  その点につきましては外伝を書く予定ですのでお楽しみを〜(いつになるかは分かりませんが(汗))
  それと横島のネガな部分は徐々に解消していくつもりです、今回はあまりありませんでしたが…
 今後も気になる点がございましたら遠慮なくご指摘下さい。

●ながお様
  はい、その様に解釈して頂ければ書いた甲斐があったと思っております、
 それと上記でも書きましたがハーレム化はあまり好きではありません、
 そこら辺のさじ加減は難しいですが努力していく所存です、
 長文のご感想有難う御座いました。

●タマ様
  感想有難う御座います、横島を現代に生きる人間っぽく書きたかったのであのような描写になりました、
 今後どうなるかは次回をお待ち下さい。


 以上です、たくさんのレス有難う御座いました。

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