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「想い託す可能性へ 〜 にじゅうよん 〜」

月夜 (2007-12-23 00:40)
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   思い託す可能性へ 〜にじゅうよん〜


 大気を揺るがす大音響が上空から轟いてきて、忠夫をシバキ倒していた令子の注意を空に向けさせた。

 「なに? 何が起こっているの!?」

 「どうやら我々を追ってきた奴らと、メドーサと思わしき魔族が交戦状態に入ったようです」

 令子の驚きの声に、サクヤヒメを地面に寝かせて彼女の上半身を抱えたままの小竜姫は答えた。

 サクヤヒメを抱えたままの小竜姫は、厳しい目で上空を見据えて思案顔をする。

 (不意打ちによる攻撃……。相手に本気を出させないうちに屠るつもりだったのでしょうか?
 しかし、私には態(わざ)と外したように思えましたが?)

 小竜姫は眉根を寄せてしかめっ面をしながら、上空の戦いを見届けようと目を凝らす。

 香港でのメドーサとの交戦以後、不意打ちなどの手段を認めようとも、やはり多少なりの不快感はあるらしい。いや、この場合は神族が行った攻撃そのものに、不快感を覚えたのかもしれない。

 「あー、メドーサのおばちゃん。本性のままで戦おうとしているようですけど、どうしてですかね? 本性のままだと不利でしょうに」

 同じく上空を見ていたパピリオが、誰ともなしに尋ねるように呟いた。

 自らも本性は蝶であり戦闘には向かないだけに、どう対処するのかと興味津々なようだ。

 「なんだかメドーサらしくありませんね。動きに精彩が欠けています。そもそも、本性で戦うような性格じゃないはずですけど……」

 「ねぇ、なんだか……あの神族、嬲(なぶ)っているように見えない? 私じゃ遠すぎて良く分からないんだけど、そんな風に見えるのよね」

 上空のメドーサと思われる魔族の戦い方を見て、小竜姫は自身の中で膨らむ違和感を拭えずに呟き、令子は結界越しに朧げに見える両者の戦いに嫌なものを感じたのか、顔を顰めていた。

 令子のヒールに踏まれたままの血だるまになってピクピク蠢く物体が、ビデオの逆回しを見ているような感じで再生していくさまは気持ち悪いを通り越して悪夢のような光景だが、誰も見てはいなかった。

 いや、建物に避難した参拝客の中には青褪めた表情で見ている者がチラホラいて、女性の中には気絶している者もいるらしく、無駄に恐怖感を煽っている。

 「ん…ぁ……ここは? 私はいったい……。はっ!? ニニギ様は!!」

 その時、気絶していたサクヤヒメの意識が戻り、身体を起こしてキョロキョロと周りを捜しだした。

 「ニニギノミコトなら、もう宿六ん中に引っ込んじゃったわ。今はこんな有様よ」

 サクヤヒメの声を聞いた令子は、上空の戦いから視線を外すと足元の再生途中の物体を見ながらつま先で小突き、彼女は起きたサクヤヒメに言った。

 回復具合はやっと五割……つまり半殺しにまで回復したらしい。

 「え? きゃー!? ニニギ様、なんということにー!! 水の子らよ 愛しき我が良人に癒しの滴を!」

 令子の言葉にサクヤヒメは彼女の方を向くと、そこには血塗れの人型が横たわっていた。

 その光景に驚いたサクヤヒメは小竜姫の腕の中から飛び起きると、素早く令子に足蹴にされている忠夫を奪い、膝に抱き抱えて癒しの術を施し始めた。

 令子から折檻された横島を初めて見たら、大概の人物は引いてしまうというのにサクヤヒメは中々肝が据わっている。

 尤も、サクヤヒメが今抱えている男は彼女が気絶する前までニニギノミコトであったし、己が持つ癒しの術に自信もあったが為に治療に動いたのかもしれない。

 「うきゃっ。  く…くのー! 誰が誰の良人だー! こいつはわたし達んだ!!」

 急に足元を持ち上げられたようになった令子はバランスを崩し、なんとも可愛らしい悲鳴を上げてよろける。

 しかし、すぐにバランスを取り戻して気を取り直してサクヤヒメの横に座り陣取ると、彼女の手元から忠夫を奪い返した。

 「な!? 何をなさいます! 癒しの術の最中に横から奪わないでください!」

 血塗れの物体を挟んで、一人と一柱が奪い合って膝枕しようとする。

 二つの女体を行き来するたびに、忠夫の顔に柔らかく弾む丸い魅惑の物体がポヨポヨと当っている事に、両方とも気付いてはいないようだ。

 しかも、柔らかく弾む魅惑の物体に忠夫の顔が当るたびに、彼の身体の治りが早まっていくではないか。

 「ねぇ、小竜姉ちゃん。アレ、止めなくていいんですか?」

 「ちょ、ちょっと入り辛いですね……」

 周りの建物には避難した参拝客がいる為に、それらの視線を集めまくっている令子たちに混ざる事には躊躇する小竜姫。

 その時、上空で立て続けに大音響が起こり、東の上空が一際明るく輝いた。その大音響に、参拝客の中から悲鳴があがる。

 神主達や巫女達は、参拝客を宥める為に駆け回り、おおわらわだ。

 令子とサクヤヒメは両方で忠夫を挟むようにして睨み合っていたが、上空から響く大きな音にそちらに顔を向けた。

 四つの大きな魅惑の果実に頭を挟まれた忠夫は、ほぼ再生も終わり至福の表情だった。ただ、意識はいまだに戻って……いや、顔のにやけ具合からして半覚醒状態のようだ。

 「騒がしいですね。空で何が……?」

 「メドーサっていう魔族と、わたし達を追ってきた神族が戦っているようよ」

 「見ていると、蛇の化生の方がいささか不利ではありますが、何かを狙っているように思えます。あの者、侮っていると足元を掬われますね」

 令子が上空の戦いに目を凝らす為にググっと前のめりになりサクヤヒメの質問に答えると、彼女も押された身体を支えるように上半身に力を入れ、上空の戦いに注意を向けて戦況を分析する。

 両方とも、真ん中に挟んでいる忠夫の頭の事は完全に忘れているらしい。

 「あれ、そろそろヤバイと思うです」

 「そ…そうですね」

 パピリオが、令子とサクヤヒメの魅惑の果実に挟まれた忠夫の様子を見て、小竜姫に同意を求めた。これまでの経験から、彼がもうすぐ暴走する事は火を見るより明らかだからだ。

 しかし当の小竜姫は、顔を俯かせて目の辺りに影を作ってか細い声で頷くのみだった。

 「しょ、小竜姉ちゃん? ひぃ!?」

 隣の小竜姫の返事が生返事に聞こえて様子が気になったパピリオは、どうしたのかと隣で俯く彼女の表情を下から覗き見て、悲鳴を上げながらズザザザザと距離を取った。

 (み、見てはいけないものを見てしまったでちゅ!)

 恐れ戦くパピリオ。彼女の様子に、周りで固唾を呑んで見守る参拝客も顔を引き攣らせ、一部はか細い悲鳴を上げる。

 そりゃ、見た目中学生の子供が恐怖に顔を歪ませて逃げる所を見れば、普通の人間は恐ろしくなるのは当たり前である。

 「そんなに…そんなに……そんなにぃ、みぃ〜せぇ〜びぃ〜らぁ〜かぁ〜せぇ〜てぇぇええっ!」

 「あ! 斬られた! 落ちる!?」

 「な!! 結界をすり抜けた!?」

 背中に黒いオーラを纏い、ゆらぁりと神剣の柄に右手を当てながら歩き出して、令子とサクヤヒメに迫ろうとした小竜姫だったが、目の前の彼女達が叫ぶのを見て思わずつられてしまい、上空を見やった。

 小竜姫達が見つめる上空でまさにその時、白いとしか表現できない女性が紫の血を斬りつけられた背中からまき散らせつつ結界をすり抜けて、落ちてきているのが見えた。

 数瞬後、バキバキと木がへし折れる音に続いて、相当に重い物が落ちた様な異様な重低音が社務所の向こうから響いてきた。

 「あれは、微妙ね」

 令子はその様子を見て、ポツリと呟く。

 彼女は女性が斬られた瞬間と落ちた場所から、助かるかどうかの判断がつかなかったらしい。

 「あれ? ヨコシマはどこ行ったです?」

 「「え?」」 「あちらに……」

 パピリオの言葉に、令子とサクヤヒメはさっきまで自分たちの間に挟んでいた空間を見、小竜姫は彼女でさえ視界の端にしか捉える事が出来なかったジャケットの行く先を見つめて指差した。

 彼女が指差した先には、白い女性が落ちて崩れた建物が起こしたらしき砂ぼこりが手前の建物の陰から見えていたが、彼女達からは現場を直接見られない為にどのような状況かは判断がつかない。

 「「いつのまに!」」

 令子とサクヤヒメはやおら立ち上がると、小竜姫とパピリオを伴って半壊したと思われる建物へと駆けていった。


 (ふぅぉぉおおお! こ…ここは天国かっ! 両方からまろい果実が! くぅ〜、生きてて良かったー!!)

 令子とサクヤヒメの間でサンドイッチになっていた忠夫は、やっと血だるまから再生して意識を取り戻した。

 (しかしなんだ……。こう交互に頭を急に動かされると、く…首が! くぉ! こ、今度は潰れるぅ。ああ、しかしこの柔らかくも押し返す弾力と圧迫が何とも言えん!
 あれ? なんだ、もう終わり? って、あれはなんだ?)

 令子とサクヤヒメのどっちが忠夫に膝枕するかで頭を交互に揺すられる格好になった彼は、首がもげそうなほどの痛みを覚え、次にその両方の豊乳から圧迫されて違う痛みに変わり、それが唐突に終わったことに疑問を持って目を開けた。

 そこで目に飛び込んできたのは、一瞬の閃光の後にその光の中から飛び出た人物だった。

 (おぉ! あれは女! しかもすげぇイイ乳しとるやないか! あれは絶対、九十オーバーは確実!  なっ!? やばい!!)

 忠夫の目は、五十メートル以上も離れた上空の白蛇が人型に変身した姿を淡い結界の光を物ともせずに見通し、その肢体の戦闘力(?)さえ瞬時に測り終えていた。

 そのすぐ後に、イイ身体をした女が背中を斬られて落下する様を目撃した彼は、無意識のうちに身体を起こして、瞬時に落下地点へと向かう。

 (あかん! このままじゃ受け止められん!! うぉぉおおおーー! 間に合えーー!!)

 忠夫は、意識下にしまっていた文珠を右手に出し、落下してくる白い女性に向けて撃ち出した。

 サイキック・ブリットを撃ち出す要領で放たれた文珠は、狙い過(あやま)たず白い女性へと当り効果を発揮したとたんに、その女性は倉庫と思われる建物の天井をぶち破って中へと落ちていった。

 女性が落ちたにしては、やけに重そうな地響きが辺りに鳴り響く。

 (おしっ! 手応えあり。どんな状況かいまいち分からんが、なんとかなるだろ)

 半壊した倉庫へと走り寄った忠夫は栄光の手を両手に展開すると、倉庫の中に入って廃材と化した木材をどかし始めた。

 程なくして、床下から地面に五十センチほど埋まった物体を掘り起こしてきた。

 「よし、見たところどこも欠けてないな。これなら元に戻せる。いやー、やっぱアス○ロンは使えるなー。ゲームじゃヘボだったけど」

 人型をした黒い物体を重そうに抱えて、半壊した倉庫から出てきた忠夫はそう呟いた。

 彼の腕の中には、とあるRPGゲームでもあまり使われない呪文で鉄と思わしきモノへと変えられた、背中を丸めた状態の女性の姿があった。

 (それにしてもこの乳、どっかで見たような……? それに顔も誰かに似てる気がするんだよな……と、それよりも……うわっ、バッサリやられているな。これじゃ、文珠の効果を消したとたんにヤバイかも)

 黒っぽい塊と化した女性の背中を見て、忠夫は顔を顰める。

 彼の中で乳の持ち主と、鉄の塊となった女性の顔にきつさが見られない為に十年も前の記憶と噛みあわないのか、背中の斬り傷のインパクトの強さもあいまって、女性の正体に気付かなかったようだ。

 右肩口から左のわき腹までを斜め一線で深く斬られた状態で時を止められたその女性は、傷口から溢れ出る血液さえも固められていた。

 しかし、傷の深さが尋常ではなく、このまま文珠の効果が消えた場合は生命の保証は難しいほどだった。

 (この状態なら<修><復>で直りそうだが、手持ちが無くなるのが痛いな。この後、あいつらと戦うことになるだろうし……)

 視線を抱えた女性から上空へと向けながら、忠夫はどうするかと悩む。ただし、彼の眼差しは普段の締まらない表情からは想像もつかない程に、厳しさを増していた。

 「忠夫!」 「ニニギ様!」

 そこへ、令子とサクヤヒメが息せき切って忠夫の許へと駆けこんできた。

 「ああ、令子。サクヤヒメ様。良いところに来てくれた。ちょっと手伝ってくれないか? このまま文珠の効果を消すと、死んじまう」

 令子とサクヤヒメの呼びかけに忠夫は彼女達の方へ向くと、黒い物体と化した女性を抱え直して彼女達に近づきながら手伝いを頼んだ。

 「ちょっ。それ、どうなってるのよ?」

 「え…ええ。分かりました(ニニギ様は……)」

 令子は忠夫が抱える黒い物体に驚きの声をあげて何をしたのかを尋ね、サクヤヒメは忠夫の物腰からニニギノミコトではないと察して落ち込むも、彼の要請を聞いて手伝う事を承諾した。

 そこへ小竜姫とパピリオも寄ってきた。

 「横島さん、やっぱりメドーサ……のようですね」

 忠夫が抱える黒い物体の顔を確かめて、小竜姫は複雑そうに表情を曇らせた。かつての強敵の変わり果てた姿に、彼女は胸中に諸行無常・因果応報という言葉が思い浮かぶ。

 「えぇ! これ、メドーサァ!? そ…そう言われて見ればこの乳はメドーサの乳に似ている! けど、あん時ほど垂れてないぞ!? むしろ俺好みだ!!」

 十年前の記憶と現在がやっと噛み合ったのか、忠夫は叫ぶ。

 「やかましい! だぁっとれ!!」 スパーンッ!

 「へぶっ」 ドシッ 「うぉおぉ〜足に落ちたー!!」

 忠夫が連発する乳という言葉に、令子はどこから出したのかハリセンで彼の頭を上から叩いて突っ込み、忠夫は思わず落とした鉄の塊が足の甲の上に落ちてしまい絶叫した。

 「これって鉄ですか? もしかしてア○トロン?」

 パピリオは老師のやるテレビゲームの影響か、叫ぶ忠夫を綺麗に無視してコンコンと軽く鉄の塊を叩くと、忠夫がやった事を正確に見抜いた。

 「イチチチ……。ああ、パピリオの言う通りだ。ただ、この状態だとそう長く保たんし、効果を消したとたんに死んじまうかもしれん。だから今の内に傷を修復しておきたい。文珠二つ、誰か返してくれんか?」

 何とか下敷きになった足の甲を引き抜いて何とも無いことを確認した忠夫は、立ち上がるとパピリオの質問に答え、令子達を見回して文珠の返却を要求した。

 とっさに霊気で両足の甲を覆ったのだろうが、それにしても規格外にも甚(はなは)だしい身体だ。

 「あんたの手持ちはどうしたのよ?」

 「ちょうど二つ残ってるけど、この後あいつらを撃退せにゃいかんやろ? そうなると俺のを使うのは避けたい」

 令子の質問に忠夫は、あごを敵がいる上空へとしゃくって固い声で答えた。

 その表情は、さっきまで顔をくしゃくしゃにして痛がっていたのが嘘のようだった。

 (あっちゃー。こりゃ、相当怒ってるわね。普段は逃げ回るくせに、女・子供が傷つけられるのを見るとコレだかんねー)

 「まぁ、そういうことならわたしのを使えば良いわ。あいつらと戦うときは、あたし達は前線で戦えないんだし」

 瞬時に変わった忠夫の様子から彼の怒りの深さを読み取った令子は、スーツの内ポケットから文珠二つを取り出して彼に差し出した。

 「(令子の手持ちは三個になるんか……少し不安だが仕方ない)すまん。とりあえずはこれで何とかなるはず」

 忠夫はメドーサと思われる女性を地面へと横たえると、令子から受け取った文珠に<修><復>と念を篭めて女性の背中に押し当てた。

 薄緑色の閃光を発した文珠はすぐに効果を発揮して、光が消えると鉄の塊となった女性の背中の傷が跡形も無く消えていた。

 「このままアスト○ンを解除したら暴れるかな?」

 「暴れると思うわよ? わたし達が知ってるメドーサならね」

 忠夫が令子を見上げて問い掛けると、令子は顎に右手を当てて答えた。

 「そっか…仕方ないな。とりあえず呪縛ロープ……は、無いんだったな。仕方ない、注連縄で縛るか。サクヤヒメ様、注連縄ってあります?」

 「ええ、もちろんありますよ。こちらへどうぞ」

 忠夫はサクヤヒメに案内を頼んで、鉄の塊となった女性を抱え上げる。その要請を受けてサクヤヒメは落胆する感情を押し隠しながら、全員の先頭に立って案内する為に歩き出した。

 彼女の後に続いて、令子たちもすぐに続く。


 (なぜこのタイミングで来るのよ? ただでさえ神族の一部に追われているっていうのに!)

 注連縄が置かれている場所へと歩きながら、突如として飛び込んできたメドーサの問題に令子は頭を痛める。未だ問題は山積して彼女に圧し掛かっていた。


             続く


 こんばんわ。月夜です。想い託す可能性へ〜にじゅうよん〜をここにお届けです。
 前回の”にじゅうさん”と一緒にした方が良かったかなと、ちょっと思う分量ですがご容赦下さい。
 今年はこれで最後の投稿になります。また来年もよろしくお願い致します。
 誤字・脱字、表現のおかしな所がありましたらご指摘下さい。
 では、レス返しです。


 〜ソウシさま〜
 前回に続いての感想、ありがとうございます。
>意外なキャラが出てきたなあ……
 メドさんの扱いは、まだ流動的です。ただ、忠夫達と同様に追われる立場でもありますので、忠夫的には本気で敵対はできないのではと思ってます。まぁ、忠夫の対応をメドさんがどう思うかは謎ですが。

 〜読石さま〜
 欠かさず感想を頂きありがとうございます。今年はこれが最後の投稿になりますが、来年も感想が頂ける様精進します。
>正に生き地獄を……
 令子がコスモプロセッサの中で抵抗していた余波を、彼女はもろに食らっていたというのが裏設定です。ドグラがバグったりした影響が必ず出てるはずですから。
>正負の違いが有っても……
 いやもう、忠夫をあそこまで憎んで散った彼女ですからね。忠夫を見る令子達とは違う見方をしてくれると期待してます。
>本当に彼らは神族なんでしょうか?
 神族ですよ。そのはずなんですが……。堕天まぢか? まぁ、その謎は追々と。


 今年感想を頂いた皆様に深い感謝を。
 また来年も読んでいただけることを願っています。

 では、年明けまで失礼します。

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