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「想い託す可能性へ 〜 にじゅうさん 〜」

月夜 (2007-12-15 15:22)
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   想い託す可能性へ 〜 にじゅうさん 〜


 (う…ん……? な…んだ?)

 小さく狭い木造の建物の中央に丸くなって寝ていたその存在は、己の身体に力が漲っていくのを感じて閉じていた瞼を開けた。

 瞼に隠されていたその瞳は金色に濡れ、縦にやや細く黒い瞳孔が見えた。その瞳で左右を見渡し、現在の状況を把握する。

 (ああ、あたしは死に損なったんだねぇ……)

 頭をもたげて己の身体を見下ろし、ぽつりともらした言葉。そこにはかつての覇気は微塵も感じられず、何かを諦めているような響きが篭っていた。

 (……魔力がほぼ回復している? なぜだい? ここの社は、機能不全でここまでの回復は出来なかったはずだが?)

 己の身体に漲る魔力に訝しみ、自問するも答えは見つからなかった。

 昨日まで消滅しかかっていた個としての意思だったが、今日の朝になってこれまでとは比較にならない魔力の補充が出来たことによって、思考力が戻ってきた事をその存在は知らなかった。

 (危うく消えかかっていたようだね。でもまぁ、それもいいさね。ここで朽ちるのも……。でも、一度で良いからあたしをこんな目に合わせた人間に会いたかったねぇ)

 その存在は強制的に復活させられてから二年経って、個としての存在が先ほどまで消えかかっていた。

 名前も思い出せず容姿もぼやけてしまい、されど霊波だけはハッキリと思い浮かぶ人間を思い浮かべながら、ぼんやりと社の天井を見上げる蛇の化生。

 (それももう、どうでもいいさ。 眠い  ただ……あたしは…あたしはなんなんだい? 眠いんだ…… どうしてアレが気に掛かる? アレがあたしにとってのなんなんだい? 眠い……どうでもいい…や……)

 諦めるようなことを言いながらも己が何であるのかを自問し、己の心に強烈に残るある人物が忘れられないその存在は、支離滅裂に浮かぶ想いを飲み込むように不意に襲ってきた睡魔に抗う事無く身を委ねた。


 その存在は、一度は強制的に復活させられて直ぐにある男に滅ぼされたが、あの機械が壊される寸前に再び復活させられた。

 ただ、二度目の強制復活では、元となった女魔族の業を完全には甦らせる事は間に合わなかったらしく、自分が何者で何を目的としていたのか等の記憶だけが混濁し、経験則だけが残るという事態に陥っていた。

 中途半端に復活した彼女の中には、二つの思いが強く強く残っていた。一つは人間から逃げなければならないという屈辱的な思い。もう一つは、

 (あの人間に復讐してやる! 私から何もかもを奪ったあの人間に!!)

 と、いう想いであった。

 人間の容姿は思い出せるのに、肝心の名前は記憶が飛んでしまって思い出せずにいたが、その復讐心だけで己を世界へと繋ぎ留め、人間から逃れるべく東京と呼ばれる街を離れた。

 彼女は生存本能の赴くままに飛び続け、ある場所でその胴回り六十センチ・全長五メートルもある黝(あおぐろ)く細長い身体を横たえた。

 そこは、蛇の御姿で崇められていた祟り神を祀る小さき社であった。

 ただし、昭和の始めまで整備などの管理がされていたが、時代の流れと共に廃社となり省みられなくなった社でもあった。

 しかし社の機能は喪われてはおらず、それに目をつけた一度消滅する前の蛇身の元竜神たる存在が、省みられなくなって久しい社に手を加えて富士の霊脈から汲み上げられる霊力を魔力に変換するようにイジり、単独となっても生き延びられるように逃げ場所を作っていたのだ。

 そのおかげで蛇の化生である彼女は、なんとか今まで生き長らえていた。

 けれど、逃げ場所を作った時より時間が経ち過ぎてメンテナンスをされていなかった社の機能に問題が出たのか、身体を維持していくだけの霊力量にはほんの僅かに足りず、さりとて社から出て行けば消滅してしまう予感があっただけに、彼女は動く事が出来なかった。

 最初のうちは憎悪に心を塗りつぶし復讐を誓っていた彼女は、一年半が経つ頃には思考に回す為の霊力さえおぼつかないようになり、ある一定期間ごとに吹き上がってくる富士の霊力に頼る身となっていた。

 その蛇の化生の名は、今は無い。記憶の混濁の果てに、己がなんと呼ばれていたのかも未だに思い出せずにいたからだ。

 その蛇の化生に、今朝になって今までとは比較にならない霊力が吹き込まれた。それによって、今まで消えかかっていた個としての意思が甦る。

 不完全に甦った彼女は、霊脈からの霊力を魔力に変換する“壊れかけた”装置を通ってくる、魔力さえ優しく包む神気が篭った富士山の霊力に二年のあいだ曝され続けた事と、明確な個人を特定する名前を思い出すことが出来ない為に記憶に残る憎悪の対象の輪郭が徐々に薄れ、現在では悪意すら脱皮するように消えかかっていた。

 日本という悪を悪と断せずに味方にする土地柄と、天津神のニニギノミコトに嫁いだ国津神であるコノハナノサクヤヒメノミコトの神気であったからこそ、蛇の化生は生き残る事が出来たといえよう。


 (な!? ……まさか…な。今まで感じる事ができなかったのがどうして? だが、この霊波は間違いない、あいつだ!)

 突然、蛇の化生は頭をもたげて一点を見つめた。彼女は突如感知できた霊波に驚いて次に訝しみ、次第に確信を持つようになった。

 なぜ今になって、今まで感知できなかった霊波をはっきりと捉える事が出来たのかは分からないが、今の彼女にとってそれは些細な事だった。


 どうして彼女が追い求める存在の霊波を、今の今まで捉える事が出来なかったのか? それは、求める霊波の持ち主が悲しい別れによって霊波が変質してしまっていたせいだった。

 求める存在の霊波が変質する前に<滅>された蛇の化生はその為に二年もの間、感知する事が出来なかったのである。


 その求めに求めた霊波をようやく感知できたのだ。彼女はえもいわれぬ感情に身を震わせる。

 (逢いたい。逢ってあたしは……。あたしを知る!)

 今はもう憎悪を漂白され、純粋に探究心と化してしまった想いに従って、蛇の化生は社から可能な限り魔力を搾り取る。

 二年もの間に悪意・憎悪を富士の霊力により漂白されたその身は真っ白くなり、うっすらと二本の金色のラインが胴体の側面に現れたりと、遥か遠くの時の果てに失われていた姿を彼女は取り戻していた。

 飛び出したい衝動を我慢に我慢を重ねて抑え、一度はロストした霊波に失望しつつも己の身体に魔力を貯める事を止めなかった白き蛇の化生は、再び感知できたその霊波が近付いて来ることに望外の喜びを感じて、とうとう社を飛び出した!

 位置的に、山梨県側から見た富士山の東側を周った方が目標に遭遇する時間は短縮されるのだが、本能に響く生存に関わる警報により選べず、仕方なく西側を選んだ。

 (これが最後になるのかねぇ。まぁ、あたしに引導を渡す奴のツラを拝むのも悪くないさね)

 生への執着さえ薄れてきた白蛇は、厭世的な気分で飛行を続ける。

 (断片的な記憶が浮かぶ。けれど纏まらない。この記憶があたしにとって、何を意味するのかが判らない……。
 この二年のうちに記憶を取り戻そうとした事は何度もある。けど、その度に挫折した。
 過去に何があって今のあたしがあるのか、知りたい。
 けれど、その為の方法が思い浮かばない。あたしがあたしでなくなるあの感覚……消えたくない!)

 飛行を続けながら、これまでの二年間を散文的に思い返す白き蛇の化生。その思いが己が消えかかった時の感覚に至った所で、唐突に強烈な消滅への拒否感が沸き上がった。

 (あたしは、消えたくない!
 あの…あの気になる霊波を持つ人間なら、あたしが何者か知っているだろうか?
 このあたしが狂おしいほどに憎み、求めた人間なら)

 人の姿であったなら、その白蛇の顔は紅潮していただろう。

 瞳を潤ませ、恋焦がれるような雰囲気を醸し出し、想いを馳せる白き蛇の化生。

 憎悪で世界に繋ぎ留めた存在律を白蛇は、二年の歳月を経ることによって別の物に書き換えていた。そう、己を知りたいという探究心というものに。

 (ようやく答えが見つかるかもしれないんだ。なぜアレほど憎み、ここまで気になるのか……あたしの全てを掛けて確かめる!)

 愚直なまでに真っ直ぐに、感知した霊波を持つ人間を求める白き蛇の化生。

 今は名前も無い彼女の生前の名はメドーサと言い、彼女が求めてやまない人間の名は横島忠夫と言った。


 「隊長! 目標がまたロストしました! その代わり、あのアシュタロスの娘の魔力のみがスピードを上げています!」

 「そうか(奴らの目的はなんなんだ? 我らから逃げ切る事など出来るはずもないのに、悪あがきをしおる)」

 「……ょう……ちょう……隊長? いかがしますか?」

 「ん? あ? なんだ?」

 「いえ、右前方より一鬼の魔族と思わしき者が目標に向かっております。いかがしますか?(思い切り頭を叩かれていたからなー。大丈夫…か?)」

 索敵結果を報告しに来た部下の呼び掛けに、考えに没頭していたフィルレオはようやく気付いた。

 小竜姫の神剣の腹によって引っ叩かれた頭を部下に心配されているなど、彼には思いもよらないだろう。

 「魔族? ……ほぅ、これはこれは。あの大戦以後、行方不明だったメドーサではないか。
 ブラックリストから外れたとはいえ、奴は犯罪者だ。容赦はいるまい。目標の確保に邪魔になるなら屠れ!(何か微妙に奴の霊波がブレている気がするが、気にするほどの物でもないな)」

 「はっ!」

 命令を受けたフクロウの頭をした部下は、他の隊員にも伝えるべくフィルレオから離れる。

 それから数分後、別の隊員から目標の動きが伝えられた。

 「隊長! 目標が前方の神域へと入り込みました!」

 「馬鹿な、なぜ神域に魔族が入れる!?」

 自分の目が信じられないのか、鷲の翼を持った神族が驚愕の表情を浮かべていた。

 「ふむ。この極東地域はデタントのテストケースである妙神山の管轄であるからな、そういう事も起きるのだろう。
 だが、どこに逃げようと同じこと。たかが極東の一神族の神域、我らの神威を持ってすれば抜くのは容易かろう。行くぞ!」

 「「「「「「「ははっ!」」」」」」」

 フィルレオの号令一下、七柱の部下達は一斉に飛行速度を上げた。しかし、その内の一柱がフィルレオに寄ってきた。

 「隊長、あのメドーサは俺に殺らしちゃもらえませんか?」

 「あん? お前、あいつに恨みでもあるのか?」

 「いえ、さっき文珠使い達に良いようにされちまいましたからね。その腹いせにでもと思いまして。駄目ですかね?」

 「……よかろう。露払いは任せた」

 「はっ!」

 フィルレオの言葉に、残忍な表情を浮かべて鷲の翼を持つ神族は部隊から先行していった。

 (文珠使いらの出方がこれで分かれば儲け物だな)

 フィルレオは、冷めた目で先行する部下を見やるのだった。


 (ちっ、神域に逃げ込まれたか……。
 さて、どうするかねぇ。なんだか、いけ好かない奴らに追われてもいたようだし、見るところありゃこの国の主神クラスの神域だね。
 まったく厄介な所に逃げ込まれちまったね)

 遥か彼方から飛んでくる神族八柱と、目標としていた霊波を持つ人間が逃げ込んだ神域とを交互に見やって、白蛇はこの後の行動を思案した。

 (とりあえず、身を隠すとするかい)

 結界が閉じている以上、中に入ることは出来ない白蛇は、自分の過去を知る事が出来るかもしれないという想いに後ろ髪を引かれつつも、命あってのものだねと反転した。

 しかし、それは遅かった。

 白蛇の鼻先を掠めて一条の赤い光が通り過ぎ、背後の結界にぶち当たったのだ。

 (くぁ! なん!?)

 結界から反射してきた衝撃波に翻弄されながら、飛行姿勢を何とか回復しようとする白蛇。

 そこへ続けざまに赤い軌跡を放つ斬撃が数条襲ってきた。

 白蛇は身体をくねらせて、斬撃を紙一重で躱して距離を取った。

 (ちくしょうっ。本性じゃ、得物も扱えん! 敵は先行した一人のようだが、拙いね。これじゃ逃げきれないっ)

 自分を嬲るかのように、逃げる先々へ攻撃を繰り出す鷲の翼を持った神族を睨みながら白蛇は焦っていた。

 「逃げるんじゃねぇよ、メドーサ! ちょっと俺の腹いせに、付き合ってもらうぜ!!」

 本性のまま逃げ回り反撃してこない白蛇を、薄ら笑いをしながら嬲る鷲の翼を持つ神族。

 (メドーサ? それがあたしの名ってわけか? こいつは、あたしを知る神族かい!? くそっ、人型に成れればこんな奴、物の数ではないものを……。二秒でいい、時間が欲しいっ)

 身をくねらせて、攻撃を避ける白蛇。だが、次第に攻撃を避け損なって、薄っすらと紫色の血が滲む傷口が徐々に増えていく。それでも縦横斜めと、不規則に軌道を描きながら避けていくのはさすがだ。

 「はっ、人型になれないほど消耗しているってわけか? こりゃ、楽でいいぜ!」

 嘲りの表情を顔に浮かべながら斬撃を繰り出し、己の嗜虐心を満たそうとする神族。

 (くっ……。斬撃は速いが、荒くて避けられない事はないね。なら、チャンスはあるっ)

 その嘲りの言葉に蛇の化生は答える事はせず、敵の言動から敵がこちらを侮っている事を見抜き、紙一重で攻撃を避けながら反撃のチャンスを冷静に窺っていた。

 「ちっ!ちょこまかと逃げるんじゃねぇよ!」

 ほどなくしてそのチャンスが訪れた。目標の蛇の化生に避けられまくって頭に血が上った神族は大きく剣を振り被ってきたのである。

 その大きな隙を白き蛇の化生は見逃さなかった。

 急激な反転でかかる巨大な慣性力を物ともせずに、神族の頭部へと肉薄する!

 (ガキが…囀るな!)

 「ぐぁ!?」

 反撃が来ないことで良い気になっていた鷲の翼を持つ神族は、すれ違いざまに白蛇の尻尾で痛烈な打撃を目の辺りに受けて仰け反った。

 (よし、これで!   は!?)

 敵が顔面を押さえてこちらを認識出来ない事を確信した白蛇は、人型になるべく敵から距離を取って変身した。しかし……。

 「あぐっ!?」

 変身した直後を狙ったかのように背中に斬撃を受けて、白き蛇の化生は真下の神域の結界へと墜落していった。

 白蛇が変身した直後に斬り付けたのは、いつの間にやって来ていたのかライオンの頭をした神族だった。

 人型になった白蛇は、白い髪を背中から流れる紫色の血で染めながら結界を“すり抜け”、地上の建物に突っ込んだ。

 「仕留めそこなったか、まぁいい。アルウェイド、お遊びは終わりだ」

 「レオルアか。ちくしょう、油断したぜ」

 痛烈に打たれた目の辺りを未だに押さえながら、アルウェイドと呼ばれた鷲の翼を持つ神族は、声が聞こえた方に答えた。

 「隊長が集合を掛けている、急げ」

 「ああ、分かったよ(けっ、いけすかねぇ野郎だぜ。さっきは蝶に群がられて失神したくせによっ)」

 白蛇の背中を斬ったレオルアと呼ばれたライオン頭の神族は、白蛇の落ちていく先を見やった後、未だに顔面を押さえていた鷲の翼を持つ神族に集合する事を伝えてさっさと立ち去った。

 残された鷲の翼を持つ神族は、よろよろと悪態を言葉にせずに吐きながら、彼の後に続いた。


        続く


 こんにちは、月夜です。想い託す可能性へ 〜にじゅうさん〜をここにお届けです。
 今までの三分の一と、文章量が短めになっていますがご容赦下さい。筆が進めばもう一話くらいは、年内に出せそうです。
 うちのメドさんが受け入れられたら良いな。
 誤字・脱字、表現がおかしい所があればご指摘をよろしくお願い致します。
 では、レス返しです。

 〜tttさま〜
 レスありがとうございます。堅い雰囲気のワルキューレに、どうしてもおっぱいリロードをしてもらいたかったので、筆が走りました。本編で出せる機会があれば絶対書くつもりです。今回のお話でもご感想が頂けたら幸いです。
>実際にその技を見せたときの……
 確かに小竜姫さまは反応が凄そうです。その反応も面白そうで書きたいですね。でも、うちのおキヌちゃんはどうでしょう? ヒンヌーじゃありませんし。怒りはするけど、それは忠夫に対してかも。もちろん、令子と一緒に(笑)

 〜読石さま〜
 いつもレスありがとうございます。本当に客観的に見た”彼”は性犯罪者ですね。今回筆が走ったので、もう一話くらい出せそうです。
>後、おっぱいリロードの原作が思い出せない!
 これは”グレ○ーダー〜ほほ○みの○士〜”というアニメにもなった漫画です。アニメのおっぱいリロードの場面は結構迫力あります(笑)

 〜ソウシさま〜
 レスありがとうございます。ワルキューレにおっぱいリロードをと、思いついたら止まりませんでした。次もご感想が頂けたら幸いです。
>ワルキューレいいですね〜
 彼女の堅さとそれが崩れた時のギャップがたまりません^^ 横島もその辺が良いと思っているのでは? などと私は妄想してます。
>横島相手に三回だけに……
 仰る通り、おさまっていません。続けようとして、強制的にパピリオに沈められています。しかも、三回目は不覚にも彼女はイカされてますし。その辺のエピソードも外伝として書きたいですね。


 年内にもう一話書き上げられるよう頑張ります。では、次の投稿まで失礼します。

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