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「光と影のカプリス 第120話(GS)」

クロト (2007-11-15 20:09)
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 一方その頃、六道女学院1年G組の教室でも少女たちが愛子たちと同じ話題で口さわがしく談義していた。

「で、希海は誰かデートしてくれるヒトみつかったの?」

 と雷獣娘の峰・マルグリットが訊ねると、幻覚使い巫女の神野希海(かんののぞみ)は「うわーん!」と泣き出さんばかりに崩れた顔と口調で、

「居ないわよそんなの! そもそも私の家は神社なんだから、そんな毛唐のイベントに踊らされる必要なんてないんだから」
(でも彼氏が見つかったら言うこと180度変わるんだろーなぁ……)

 峰は反射的にそう思ったが、それは言わないでおいてやるのが友としての情けというものであろう。ちなみに彼女自身も特にお相手はいないので、今年は家族とホームパーティの予定である。

「……」

 どじっ娘百合忍者の峯千鶴(みねちづる)も机を並べて一緒に昼食をとっていたが、今は会話には加わらず黙って食事にいそしんでいた。
 峯の理想はカリンと2人きりで夜景でも眺めて過ごすことなのだが、それはあまりにも非現実的、というか「横島家のクリスマス」に混ぜてもらうことすら難しそうなので特に何もしない予定……なのだが、それで済ませてしまうには1つだけ業腹なことがあった。

(あの弓さんに彼氏ができるなんてねぇ……それも年明けには独立開業予定だなんて)

 確かにここ最近権高さが取れてきたような気がしていたが、まさかそれが男ができたせいだったとは。
 弓は闘竜寺の跡取り娘とはいえまだ学生でGS免許も持ってないから、彼氏が本免許持ちで開業予定というなら格も年齢も上ということになる。それならあの気難しい僧兵っ娘もそうそう見下した態度は取るまいから、彼氏から見てもそんなに不満は出ないはずだ。
 ちなみに峯はその彼氏の名前や霊能スタイルまでは聞いていない。そこまでの関心はなかったから。

(まあ弓さんがクリスマスに何しよーとどうでもいーんだけど、私が1人で過ごしたら後で何言われるか知れたもんじゃないのよね)

 弓は当然その彼氏といっしょに過ごすはずである。権高さが取れたといっても自分は一応ライバルだから、孤独でさびしいイブだったとなれば「ふふーん!」とふんぞり返って嫌味ったらしく高笑いをかましてくるに違いない。

(ま、家にいるよりはこの娘たちと一緒の方がまだマシなんだけど……明日は祝日だから今日中に決めなきゃいけないのよね)

 それでも遅すぎのような気はするが、過去に戻ることはできないのだから仕方がない。

「……それじゃ希海、私とどっかのイベントでも見に行く?」

 と誘ってみると、神野も似たような心境だったらしく、すぐ応諾の返事をかえしてきた。

「そーね、いいわよ。でも2人じゃ何だから、もう1人か2人くらい誘いたいわね」

 女同士で遊ぶのもいいが、イブに2人きりではいかにもわびしい。せめて3人は欲しいところである。

「そうね。私もそう思ってたところだったから」

 というわけで、峯と神野は昼食を終えると仲間さがしの旅に出たのだった。


 翌日の23日は祝日である。横島家の3人は朝から妙神山に行った後、夕方には東京に帰ってとあるデパートでクリスマスのイベントを見物していたのだが、そこで偶然意外な人物に出くわした。
 六道女学院1年G組の峯と神野、それにD組のキョンシー使い遠藤香澄(えんどうかすみ)である。彼氏なしトリオともいう。
 横島は「あ、百合っ娘忍者!」と驚きの声をあげそうになったのだが、その前に峯の方から話しかけてきた。

「あ、横島さんにカリンさん、それにタマモさんじゃないですか。こんにちは」

 しかもわざわざ横島の名を1番先に出してである。これでは横島も峯のことを変な綽名で呼ぶわけにはいかず、「あ、ああ、こんにちは」と普通に挨拶を返した。
 むろん峯が横島に好意を持つようになったのではなく、あくまで策略である。峯は学校では自分の性癖を秘密にしているので、横島にそれを暴露されないようあえて丁寧な態度を取っているのだ。彼の性格からいって、こちらが無視したり憎まれ口を叩いたりしなければ、横島の方から百合だのドジだのとは言って来ないだろうから。

「ああ、峯殿じゃないか。こんにちは、偶然だな」
「こんにちは」

 続いてカリンとタマモが挨拶すると、六女側の残り2人が自己紹介してきた。

「こんにちは、林間学校の時はお世話になりました。G組の神野です」
「D組の遠藤です」

 彼女たちにとって横島は変態ではあるが、1歳上なだけなのにGS本免許を持っている強力な術者である。あまりぞんざいな態度は取れない。
 峯にとってこの偶然は千載一遇の好機である。さっそくナンパを試みた。

「せっかく会ったんですから、上の階でお茶でも飲んで行きませんか?」

 神野と遠藤にしてみれば現役GSと話せるチャンスだし、横島たちも散策していただけだから異存はない。すぐ合意に達して上の階の喫茶店に移動した。


「えええっ、それ本当なんですか!?」

 喫茶店に入って各自注文を済ませた後、とりあえず互いに近況報告をしたところで神野が素っ頓狂な声をあげた。
 まあほんの数ヶ月前に開業したばかりのGSが突然事務所をたたんで田舎に帰ったなんて聞かされれば、むしろ驚くのが当然だとも言えるのだが。まして神野たちはGSの卵であるわけだし。

「で、横島さんはどーなったんですか?」
「ん、俺か? もちろんクビだよ。まさか付いてくわけにもいかねーし」

 まあ数年後にはまたすぐ近く(?)で働くようになる予定なのだが、神野たちにまでそれを話すことはない。

「ですよねぇ……ああそっか、横島さんはもう本免許持ってるから別に困らないんですね」

 もし横島が見習い免許しか持っていなかったら、本免許をくれる師匠をもう1度探さねばならなかったところなのだ。いくら横島とカリンが優秀でも、師匠でもないGSに本免許をもらうには相当面倒な思いをすることだろう。
 もっとも順序でいえば本免許を持っていたからこそ小山事務所の従業員になれたわけなのだが、神野たちはそういう事情は知らないからこういう感想をいだくのはむしろ当然のことだった。

「じゃ、横島さんは今は別の所でバイトしてるんですか?」
「いや、今は学校の勉強が忙しいからやってない。でも雪之丞が年明けくらいに新規開業するらしいんで、その手伝いをすることになるかも知れん。
 あ、神野さんたちも知ってるかな? 林間学校の時にいた目つきの悪いやつなんだけど」
「……!」

 峯は横島の今の話で弓の彼氏の正体の想像がついたが、それを話題にしようとは思わなかった。それよりもずっと大事な用件があるから。

「ところで横島さんたちは明日は何か予定入ってるんですか?」

 と訊ねたのは、横島たちと神野たちがそこそこ仲良くできていた、つまり「横島家のクリスマス」にいっしょに来てくれそうだと見極めたからである。峯が1人で押しかけるのは意図が露骨すぎて断られそうだが、3人で行くのなら厚かましさもだいぶ薄れる。神野と遠藤だって、女3人だけで過ごすよりは本免許持ちGSと一緒だったという方が少なくとも体裁は良いだろうし。
 むろん横島たちがどんなイブを過ごす予定でいるのかにもよるのだが、それこそ当人に聞いてみなければ分からない事なので、今こうして勇気をふるって訊ねてみたという次第であった。
 問われた横島としては、峯がカリンに訊ねたのなら「また本体をないがしろにしやがって」と腹を立てていた所だが、自分に聞いてきたのなら意地悪をする理由はない。

「ん? 明日っていうと24日か。ああ、霊能部でクリスマスパーティすることになってるぞ。俺も1人でイブ過ごさなきゃならんほど孤独じゃねーんでな」

 横島は仮にカリンとタマモと3人でイブを過ごすことになったとしても、それは恋人2人と一緒なのだから決して「孤独」ではないのだが、世間一般では影法師や保護妖怪はイブをともに過ごすに相応しい相手とは見なされないので、横島はあえてこういう表現をしたわけである。
 そしてこれは峯にとって望外のグッドニュースであった。なぜなら霊能部の集まりには1度参加したことがあるし、横島家だけのパーティに比べればずっと参加しやすいイベントだから。
 GSの世界では幸運も己の霊力で引き寄せるものだと言われている。峯にとってここまでの展開はまさに六女1年生トップクラスの霊力と精神力の強さがなせる業であったが、その幸運をしっかりとつかみ取るにはいま一段の注意深さが必要だろう。

(旅行の時はちょっと強引だったから、また私が言い出すとしつこいって思われるかも知れないわね)

 ここは神野か遠藤に言ってもらった方がいいだろう、と判断した峯がアイコンタクトを送ると、2人とも似たようなことを考えていたのかこくこくっと頷いてきた。
 神野が少しだけ身を乗り出して、

「それって私たちが混じったらダメですか? 私たちも霊能の勉強してる身ですから話は合うと思うんですけど」

 とできる限り自然な口調で参加申し込みをしてみると、横島はちょっと困った様子で首をかしげた。

「うーん、俺はかわいい女の子は大歓迎なんだけど、幹事は愛子だからな。店の方も今から人数増やせるかどーかわからんし、今すぐ答えるのは無理だな」

 横島は「かわいい女の子は大歓迎」と言った直後に左右から刺すような視線を感じたが、何とか気づかない振りをして最後まで言い切った。「幹事は〜」以降の発言はまともだったのでカリンもタマモも何も言わなかったが、むろん峯はこの程度で引き下がるようなおとなしい娘ではない。

「それじゃ後で連絡入れてくれますか? 氷室さんが私の携帯の番号知ってるはずですから」

 以前の旅行の時に連絡を取るために番号を交換していたのである。しかし横島と番号を交換しようとはしない所に峯の本心が見て取れた。
 もっとも横島も左右から視線が刺さりまくっている状況で自分から番号の交換を切り出す度胸はない。峯の希望通り、返事はキヌを通じて伝えることにした。

「わかった。じゃあ待ち合わせ場所とかもそんとき話してもらうことにするから」

 そして別れたあと横島が約束通り愛子と連絡を取ってみると、意外にも愛子も魔鈴もあっさり快諾してくれた。愛子は人数が増えた方がパーティが盛大になると思っていたし、魔鈴も貸切にするつもりだったから支度が少し増えるだけで支障は何もなかったのだ。
 実際に魔鈴の店に電話をかけたのは横島なのだが、大した料金を出すわけでもないのになぜ貸切なんて過剰なサービスをしてくれるのか聞いてみると、

「いつかのマンドラゴラの時のお返しですよ。ちょっとした趣向もこらしてますから楽しみにしてて下さいね。
 ……あ、マンドラゴラのことは人に話しちゃダメですよ」

 魔鈴は横島たちのおかげで大量の魔法植物を手に入れることができたのだが、まだそのお礼はできていなかった。そこでこの機にいくらかでも返しておこうと思ったのだ。
 なおマンドラゴラのことを口外しないように注意したのは、別に独り占めしようなんてケチな理由ではなく、そんな噂が広がったらすぐ乱獲されて絶滅してしまうからである。
 横島はこういう形でのお礼なんて別によかったのだが、くれるというものをあえて拒むこともない。

「ああ、そーゆーことでしたか。わかりました、それじゃお言葉に甘えさせてもらいます」

 こうして、霊能部のパーティにゲストが3人加わることになったのだった。


 キヌから横島の現況を聞かされてそれに対する意向を訊ねられた令子は、眉根をぎううっと寄せて思い切り渋面をつくっていた。
 令子は横島に対して特別な感情をいだいているわけではないが、アイテムを多用するタイプのGSにとってはやはり有用な人材である。それにカリンの機動力と攻撃力を加えれば、キヌと2人では受けられないような仕事でもこなせるし、経費もかなり節約できるはずだ。つまり大幅な収益アップが見込めるということである。
 それだけの実力がある分、並のGSでは逆に彼の雇用には二の足を踏むだろうが、業界トップクラスの自分なら問題ない。むしろ格の差があるという事で給料を抑え目にすることもできるだろう。
 で、令子は自分が黙っていればキヌが何らかの行動を起こすと思っていて、それは思惑通りに行ったのだが、その結果については気に入らない点がいくつかあったのだ。
 まず母親との往来ができたというのが1つ目である。
 それだと最低賃金を切るような時給にするわけにはいかないのだが、しかし令子の感覚では、横島にそんな「高い」給料を払うことには生理的な拒否感があったのだ。それにそうすると実質はともかく額面上はキヌより高くなってしまうし。
 ちなみにキヌの時給も最低賃金を割っているのだが、その代わり家賃と食費を免除している上に、彼女の体を狙う悪霊から保護しているという体裁があるので、実質的には時給千円程度にはなっていると思われる。
 ただ横島は本免許持ちのうえ実質2人分働けるのだから、むしろキヌより給料が高くて当然なのだが、母親に似て身内びいきな所がある令子は、「妹分」を「丁稚」より低い待遇にはしたくなかったりするのである。もっともそれならキヌを昇給させてやればいいのだが、それはそれであまり面白くないのだった。なんとも因果な性格の持ち主である。

(それより問題はあの影法師娘よね、どうやって丸め込めばいいかしら。
 私を嫌ってる様子はないんだけど、横島クンの待遇についてはずいぶん神経質なのよね)

 カリンは横島本人とは違うから、それを理由に面接の場に入れないようにすれば横島の給料を抑えることは簡単だ。さすがに時給255円では納得しないかも知れないが、知略と色気と交渉術を駆使すれば300円か350円くらいで合意に持ち込めると思う。
 しかしそういう真似をすると後の人間関係に壊滅的な悪影響を及ぼす恐れが非常に大きい、というか横島にさっさと辞めるよう説得し出すだろうから、やはりカリン抜きで決めるのは避けた方が賢明だろう。
 ……とは思うものの、令子の明敏な頭脳をもってしても「時給いくらで雇われる分際じゃないと思う」と言い切っている相手を時給300円で納得させる方法は考えつかなかった。しかし早いうちに手を打たないと、短期集中とはいえ雪之丞の所に行ってしまうかも知れないし。

「ああっ、ダメだわ! まともな給料出せばいいって頭ではわかってるけど、魂がそれを受けつけないっ!!」

 と令子が頭をかきむしり始めたのをキヌはちょっと乾いた眼でみつめながら、

(うーん、これじゃ横島さんを復帰させるのは無理かなあ)

 とそろそろ発想の転換が必要になってきたのを感じ出すのだった。


 いよいよパーティ当日。平日ではあるが放課後になってすぐ行くのは早すぎるし制服のままというのも何なので、横島たちはいったん帰宅して着替えてから再集合することになっていた。
 カリンとタマモは服を自由に変えられるからその気になればどんなおしゃれでも出来るのだが、他のメンツとのバランスを考えて普段通りの服を着ている。肝心の横島は馬子より衣装が似合わない人物だし。

「あと5分くらいしたら出発だな……って、しまったなあ。おまえたちにプレゼント買うの忘れてた」

 と横島がはっとした顔でつぶやいた。
 百合子の来襲やら何やらで、すっかり頭から抜け落ちていたのだ。霊能部のパーティではプレゼントは要らないから尚更である。
 しかし彼の恋人たちはいつもと同じく寛容だった。

「別に構わないぞ、私が物をもらっても使う用事はあまりないしな。私を大事に思ってくれてるのならそれでいい」
「そうね。もともと何もしない予定だったから私も用意してないし、別にいーんじゃない?」
「……」

 横島は感動した。彼は男女交際の約束ごとには詳しくないが、初めてのクリスマスにプレゼント無しでも気にしない女性というのが相当希少な存在であることくらいは理解している。
 ただその気持ちも黙っていては伝わらない。いや言葉よりも行動で示すべきだろう。
 横島はカリンの頭の後ろにそっと手をそえると、ひょいっと軽い感じで唇と唇をくっつけた。

「#$%っ!?」

 前振りもなくキスされてカリンは仰天したが、仮にも恋人同士なのだから腕力で引っぺがすことはしなかった。できればひと言クッションを置いてからにして欲しかったが、シチュエーション自体は悪くない。
 カリンが目をとじて体の力を抜くと、横島はもう片方の手で肩を抱いてきた。口の中に舌を入れるとか胸を揉むとかディープな方向に行くこともなく、10秒ほどでゆっくりと唇と手が離れる。
 横島がちょっと照れくさそうな表情で、

「んー、まあ何てゆーか。感謝と親愛の情の表現……のつもりかな、うん」

 と最後の方で微妙に弱気になったのは、まだ自分の恋愛技能レベルにあまり自信がないからだろう。もっとも横島の恋人たちが彼に望む「技能」など最低限のマナーやエチケットくらいのものなので、カリンはむしろ横島がいま胸やお尻をさわろうとしなかったことに感心していた。
 恋人の肩を軽くぽんっとたたいて、

「そうか。いや、おまえにしては上出来だったぞ。ほら、タマモ殿もお待ちかねだし」
「わ、私は別に待ってなんか」

 タマモは真っ赤になって言い返したが、怒っているのか恥ずかしがっているだけなのかははっきりしなかった。ただ逃げようとはしない所を見ると、今キスするのが嫌だというわけではないらしい。
 むろん横島も片手落ちで終わらせるわけにはいかない。タマモの頬を両手でそっとはさむと、狐娘はぴくっと肩をふるわせた。
 横島は扱いに困って、

「いや、キスくらい何度もしてるだろ? そんなに緊張せんでも」
「そ、それはそーなんだけど、でもほら、いきなりだから」

 と言われても横島は今さら中止にはできない、というか初心っぽいタマモもけっこう可愛いと思っていたりする。
 ただこのままこうしていても埒があかないので、

「ま、まー何だ。とりあえず目つぶってくれるか?」
「え? あ、う、うん」

 タマモの方もこの期に及んでためらっていても仕方ないので、言われた通り目をとじて軽くあごを上げた。やがて唇にやわらかいものが押しつけられる。

(……。今日はちょっとぱさついてる?)

 最近ずっと天気良かったからかなー、などとタマモがラチもないことを考えている間に横島の唇は離れていた。ちょっともったいなかったような気もしたが、まあまた後でしてもらえばいい事だ。
 タマモが目を開けて横島の顔をぼんやり見つめていると、横島は気恥ずかしくなったのか急にそっぽを向いて、

「じゃ、じゃあそろそろ行くか? 遅刻したら百合っ娘忍者辺りに怒られそーだし」
「そうだな。ではお返しはパーティから帰ってからにしておこう」

 カリンがクスッと小さく笑いながらそう言うと、横島は一瞬後悔したような表情を浮かべたが―――今さら後戻りはできないので、おとなしく靴をはいてドアを開けたのだった。


 ―――つづく。

 例によって例のごとく進行が遅いですorz
 令子が「妹分を丁稚より低い待遇にはしたくなかったりする」と考えてますが、原作でも生き返ったキヌは横島より給料高かったようですし、このSSでは横島は原作4巻の時点で美神事務所辞めてますのでその分親近感も薄いという事からの思考であります。
 ではレス返しを。

○山瀬竜さん
 あははー、確かにGMの存在感と迫力は段違いですからねぇ。筆者が横島君でも同じことを考えていたことでしょう(ぉ
 美衣さんらしきキャラの再登場は……まだ秘密であります。
>私としては成功していたのではないかと思いますよー
 ありがとうございます。仰る通りなかなか扱いの難しい方なので、筆者も肩の荷が下りた気分です<マテ
>クリスマスイベント
 話が長くなったら現実の日時に追いつかれそうな気もしてます(^^;

○イニシャルSSさん
>タダスケ
 横島君の人生の教師として、彼以上の人物はいないでしょうな(笑)。
>美衣さん
 出したからにはちゃんと関わってきますですよー!

○cpyさん
>美衣さん
 彼女も寿命問題はクリアできそうですしねぇ。美神さんを上回る色気で横島君を篭絡……するのか!?(ぉ
>クリスマスの話
 方向転換を模索しだしたおキヌちゃんがどうするのかは次回をお待ち下さいませー。
 参加人数が多いのでなかなか難しくなりそうですが。
>美神
 居ることは居るんですが、主人公との直接の関わりがないのでなかなか出番がorz

○HALさん
>伏線
 これが漢の逝く道ですからー!
 まあ美衣さんらしき人物はわりとすぐ回収する予定は未定なのですが<マテ
 ケイ君はちゃんと息子であります。女の子にする理由ありませんし。
>おキヌちゃん
 筆者も彼女には幸せになってほしいのですが、各キャラの行動をシミュレートしていくとどうしてもこんな風に(^^;
>夜這い
 思惑はそれぞれ違ってそうですが、お互い幸せならそれで良しかと(ぉ
 ヒャクメ対策は当然やっておるでしょうなぁ。たとえば寝室に最強の対霊視結界を4重くらいに張るとか、ってその行為自体がすでに中で何をしてるか白状してるようなものなんですがーw
>って修行場でそんなことしていいのかオイ
 成長した小竜姫さまはそんなこと気にしません!
>クリスマスパーティー
 魔鈴さんはしっかり活躍する予定ですよー。いい方向か悪い方向かフラグが立つかは別として(ぉ

○紅さん
>おキヌちゃん
 カリンとタマモの立場からすれば、邪魔するのは当然ですからねぇorz
 実に難しい問題であります。

○ぞらさん
 横島君が美神事務所に勤めてたのは、ひとえに令子さんをモノにするためでしたからねぇ。でもここの横島君は令子さんを落とすのは無理だと知ってるので、自分から戻る可能性はまずありません……のですが、令子さんはそんなこと知りませんから、色香で惑わせられると思ってても仕方ないのであります。
 外付け理性装置のごまかし方には苦慮しておりますが(^^;
>実戦経験
 確かに嫌ってほど経験積めるでしょうけど、横島君はGS志望じゃありませんからねぇ。あんまり意味なかったりします。
>竜神カリンと契約して魔装術
 カリンは横島君の一部ですから、契約するまでもなく実現できます……が、横島君が未熟なので形態はカリンが決めることになっちゃってます(笑)。詳しくは第117話をごらん下さいませー。

○遊鬼さん
 GM編は思ったよりも長引いて、筆者の神経もいろいろ大変でした(ぉ
 美衣さんは前回では顔見せだけでしたが、近いうちにメインで登場しますのでー!
>美神事務所
 は、やはり待遇面に難がありまくりですので(ぉ
 しかし理由もなく横島君に真っ当な給料を払う令子さんなんて(中略)ですからねぃ。
>クリスマスパーティー
 えー、命にかかわるようなアクシデントが起こるパーティだと思うんですが(ぉ

○whiteangelさん
 今回パーティに入るはずが、家を出る所までで終わってしまいました(^^;
 しかし仰る通り人外比率激高です。とてもGSのパーティとは思えませんな(笑)。
>美衣さん
 奥さんズには無い色気を持ってますからねぇ。人間に追われたという点ではタマモに似てますし、奥さんズピンチかも(ぇー

○ロイさん
 楽しんでいただけてるようで幸甚でありますー。
 魔鈴さんも美衣さんも寿命問題クリアできる美女なので、少なくとも横島君にとってはぜひハーレムに加えたい逸材ですよねぇ。がんばれ煩悩魔人!(ぇー
>おキヌちゃん
 横島君を美神事務所に引き込むことは諦めたっぽいですが、次の作戦はまだ秘密であります。

○風来人さん
 美衣さんには年上未亡人属性でがんばっていただきたいと思います<マテ
>被害者は横島君のみでしたが
 まあ思い切り因果応報であったわけですがーw
>クリスマスパーティー
 峯さんはやはり来ることになりましたが、雪之丞はもうパーティには用はないみたいです。
 愛子には何をあげようかなぁ(ぉぃ

○Februaryさん
>女王瘴竜鬼
 そのうち竜神界を征服して真の女王になったりして!?
 というかヒャクメに多節剣振るったら死んじゃいますがw
>クリスマスパーティー
 それはまあ、平穏無事で終わっちゃったら面白くありませんしー!

○通りすがりのヘタレさん
>ネコマタ親子
 そもそも母猫がなぜ東京にいたのかすら謎でありますがー!
>おキヌちゃん
 生き返ってからの時間でいうとほんの数ヶ月ですからねぇ。まあ横島君を美神事務所に引き込むのは諦めたみたいですがw
>霊能部
 せっかく立ち上げたんですから、いろいろ書いてやらないとつまりませんからねぃ。愛子の出番なんてほとんどこれ関係だけですし(ぉ
>雪弓フラグ
 フラグどころかカップル成立しちゃったみたいです。なんて気の早い(ぉ

○ncroさん
>四股
 横島君は望むでしょうけど、奥さんズの警戒体制がしっかりしてますからねぇ。先行きはきわめて不透明です。

○鋼鉄の騎士さん
 おキヌちゃんはまだ秘密を知らされてませんからねぇ。仕方ないことではありますが不憫ですorz
>横島の周りは順調にカオス空間?
 家の中にとじこもってれば平和にいちゃラヴできるんですが、それで終わってたら物語になりませんし!(ぉ

○Tシローさん
 は、これで横島君も気持ちよく新年を迎えられることでしょう。年末に両親が帰国してアパートに泊まるなんて言い出さなければ(笑)。
 いや本当に穏やかな暮らしと縁の無い男ですねぇ。
>横島が保護した妖怪とか〜〜〜
 妙神山はそうそう人が来られる所じゃありませんから、確かにやろうと思えば出来そうですねー。問題は横島君と奥さんズで意見が正反対になりそうなことですがw

○KOS-MOSさん
 美衣さんらしき人物については上記の通りであります。
>テーブルガーリック
 原作でも横島君は陰謀には加担してませんでしたからねぇ。まして恋人2人連れ込んでる状況ならやる必要はなさそうですが……さて。
>タイガーとユッキーのかおり&一文字の恋人フラグ
 雪弓は上記の通りパーティには来る必要がないほどにフラグ立ちしましたが、一文字さんは相手がいないのでどうにもなりませんのですorz

○ばーばろさん
>魔鈴さんのお店でパーティ
 は、百合っ娘さんはしっかり考えておりました(笑)。
 果たしてこのチャンスをモノにすることができるのか!?(ぉ
 そしてもちろん、想定外のイベントは用意してますともー。
>このSSは何話まで続くのかっ!
 メドさんとの決着もついてませんしねぇ。もはや筆者にも想像がつきません(ぉ
>小鳩&貧、虎、博士&マリア
 この人たちまで出してたら本当に200話まで行っちゃいそうで怖いです(^^;
 1番出られる可能性低いのは虎ですなー。能力的にタマモとかぶるし、これ以上霊能部員増やしたら描き切れないし(酷)。
>うちのBlog
 いあ、私の拙文が少しでも宣伝の役に立ててるなら幸甚でありますよー。本当に役立ってるかどうかは分かりませんけど(ぉ

○読石さん
 本当に相手のことが好きなら、その人が幸せになる、あるいは不幸にならないように行動するのが普通だと思うのですよー。いや恋仇の排除はまた別の問題ですが(ぉ
 わらしべ愛子はけっこう受けが良かったみたいですねぇ。これは何か素敵なラストを考えてあげなければ!

○アヤラさん
 美衣さん再登場は今しばらくお待ち下さいー。
 おキヌちゃんは……いずれは決着つけるべきなんでしょうけれど(^^;

○UEPONさん
 美衣さんらしき人は魔鈴さんの店とは今のところ関わりはありませんですー。では何をしてたのかというとまだ秘密なのですが。
 愛子のわらしべが最後に何に変わるのか……途中経過は決まってますが、ラストがまだだったり(^^;

○tttさん
>美神のところにいくメリット
 ないです(爆)。
 横島君にとっては、仰る通り魔鈴さんの所がベストでしょうねぇ。奥さんズにとってはあんまり良くないのですがーw

○とろもろさん
>GM
 もともと長居する予定じゃありませんでしたからねぇ。妙神山に行くつもりなんて全然なかったわけですしw
>おキヌちゃん
 いいかげん別の手立てを考えた方がいいと思い始めてきたようです。もう手遅れかも知れませんがorz
 妙神神社に就職……横島君は歓迎しそうですねぇ。令子さんと奥さんズが許すとも思えませんが(怖)。
>わらしべ愛子
 いあ、せいぜい数千円程度でありましょう。
 しかしまだ道は途中でありますから。
>魔鈴さん
 は、もちろん上記の通り大活躍でありますよー!

○はに丸さん
 おお、言われてみればそうですねぇ。
 119って何か特別な数字だったような気がしますが、全然思い出せません(ぉ

   ではまた。

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