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「光と影のカプリス 第109話(GS)」

クロト (2007-10-05 19:54/2007-10-08 18:27)
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 翌週の木曜日。ようやく期末テストが終わった横島とタマモは、その開放感の命じるままにぐいーっと身を伸ばしつつ、ごろんと部屋の床に転がった。

「まあ平均点ぐらいは取れるだろ。とにかく疲れたから、今日はゆっくり休むとするか」
「そーね。私、今日はもー何にもしないから」

 カリンは2人のだらけっぷりに苦笑を浮かべたが、特に文句は言わなかった。確かに2人ともこの1週間まじめに勉強していたのだ。霊能の修業も時間こそ短縮したもののさぼりはしなかったし。
 だから家事は全部引き受けるが、最低限のことだけは自分でやってもらわないと困る。

「それは構わないが、2人とも着替えくらいはした方がいいぞ」

 正確にはタマモが着ているのは変化の術でつくったまがい物だから、本当に着替えなければいけないのは横島だけである。タマモは術を使ってぱっと私服に替えたが、横島はもう起き上がるのも億劫というように、

「うーん、面倒やな……カリン、脱がせてくれ」

 訂正、そういうプレイをしたいだけのようだ。
 とりあえずカリンは横島の股間を踏みつけて反省させた。


 夕食の後、皿洗いを済ませたカリンはTVを見ている横島の隣にわざと10センチほど離れて腰を下ろした。

「あさってには妙神山で例の術をかけてもらうわけだが……心の準備はできてるか?」

 例の術、とは言うまでもなく横島の精神を竜珠に乗り移らせることで彼が完全な竜神になることである。逆にいえば、横島はその瞬間に人間でなくなるのだ。
 まあ見た目も振る舞いも今までとほぼ同じだから、よほど見る目のある者以外には気づかれないだろうけど。

「まーな。やるのは早けりゃ早いほどいいんだろ?」

 17歳の時点で竜神になるのと27歳の時点で竜神になるのでは、残りの寿命が大幅に違ってくる。それに横島は今が霊的成長期のまっさかりだから、その時期を「竜神としての」成長に使える意義は大きい。
 メドーサ対策という点では不利になるのだが、問題は彼女も小竜姫なみの竜神だということだ。南武グループが潰れたことはすでに知っているだろうから、たとえばほとぼりが冷めるまで表に出て来ないとして、横島が1ヶ月隠れるのと同じ感覚で4年隠れていてもおかしくないのだ。いくら何でもそんなの待っていられない。
 それに竜珠を貸さなくても勝つ方法はあるのだし、そこまで彼女のことにこだわる必要はないと思う。

「……ところで、今思い出したんだが。俺が竜珠で竜神になったら、今のこの体はやっぱり死んじまうのか?」

 横島がちょっとだけ重い顔でそう訊ねると、カリンも今気づいたかのようにくいっと首をかしげた。

「……そうだな。サナギが蝶になるようなものだと思えば、それほど気に病むことはないのかも知れないが……おまえがそこまで割り切れないなら方法はある」
「どんな?」
「竜神になった上で、改めて肉体に宿ればいい。これなら普通の人間と違って完全に霊体が主になるから、竜神になるメリットは生かした上で肉体の方も捨てずにすむ。
 ちょっと面倒だが、これが1番バランスがいいやり方かも知れないな」

 せっかく非物質的な存在になれるのにまた生身の肉体に縛られるのは面白くないが、別に肉体が破壊されても死んでしまうわけではないし、肉体をエネルギー化すればそれを霊体に取り込めるから、最終的な帳尻は合うはずだ。霊力が強くなればエネルギー化にかかる時間も短くなるだろうし。
 横島はぽんと手を打って、カリンの案に全面的な賛意を表した。

「よし、それだ、それでいこう! いや、自分で自分の体始末するのはちょっとアレだなって思ったんだよ。
 やっぱりおまえは頼りになるな」
「そ、そうか? いや、そこまで言われると照れるな」

 カリンがぼっと頬をそめた。横島はオーバーリアクションが多い男で喜ぶときも大げさに喜ぶから、それを正面からぶつけられるとこちらが気恥ずかしくなってしまうのだ。ましてカリンは恋人だから尚更である。
 ……が、ここで綺麗に締められないのが横島クオリティというやつで。

「じゃあさっそく、体でお礼をー!」
「バ、バカ者ーーー!」

 いつも通りに(?)ルパ○ダイブをかましてきた横島にカリンはそう言いはしたが、あえて撃墜はしなかった。喜んでもらえて嬉しかったというのもあるし、今は別に拒まねばならない状況ではない。
 少年の背中を両手で抱きとめて、そのまま床に倒れこむ。

「まったく、できればもう少しムードというものを考えて欲しいのだがな……」

 組み敷かれた体勢のままそんなことを呟いたが、本気で望んでいるわけではない。
 恋人の髪と背を愛しげに撫でながら、

「何だかんだ言っておまえはすごいな……まさか本当に2人で竜神になれるなんて思ってなかった。それもこんな短期間に」

 横島は痩せ型のわりに、修業のおかげか筋肉がついていて見た目より重たい。カリンはその重みと熱さに頭が少しぽうっとしてくるのを感じつつ、少年の厚い背中をきゅっと抱きしめた。

「愛してるぞ……横島……」

 詠うような口調で耳もとにささやかれたその台詞は彼の理性を痺れさせるに十分なものだったけれど、横島としては今の状況にはちょっと困るところがあった。

「えっとカリン……この体勢だと何もできんのだが」

 とやや遠慮がちに苦情を述べる横島。のしかかった体勢で下からしっかりホールドされているので、いま彼にできるのはせいぜい少女の頭を撫でてやることくらいしかないのだ。もちろん恋人の体のやわらかくてあたたかい感触は大変に気持ちがいいのだが、動けないのはやはり困る。
 するとカリンは急に夢からさめたように、

「あははは、それは残念だったな。人をいきなり押し倒したりするからだ」
「チクショー、そんなこったろーと思ったよ!」

 影法師娘の悪戯っぽい笑顔に煩悩少年が悔し泣きする、まさに横島家のいつも通りの風景だったが、今日はそれを無粋にも電話の音が中断させた。
 タマモはいない。トイレにでも行ったのだろうか。

「ちぇっ、どこのどいつだよ。ったく……」

 横島が舌打ちしつつカリンの上からどいて、のてのてと電話を取りに向かう。その正確に13秒後、横島は真っ青になって悲鳴をあげた。

「しょ、所長のお父さんとお茶会って……マジっスか!?」


 すでに夕食の後ではあったが、とてものんびりTVなど見ていられる状況ではない。横島たちは竜モードのカリンに乗って小山事務所に急行した。
 横島とタマモも自力で飛べるが、こうするのが1番効率的なのだ。マンションの屋上で人間形態に戻って、事務所の扉をノックする。

「すいません、いきなり妙なこと言い出してしまって。とりあえず上がって下さい」

 とインターホンから聞こえた言葉に従って、事務所ではなく小竜姫の私室に入って腰を下ろす横島たち。

「本当に急な話でごめんなさい。私自身は先週聞いたんですけど、横島さんに話したらテスト勉強どころじゃなくなると思いまして」

 小竜姫がまずそう言って頭を下げる。確かに横島としてもテストの直前にそんなこと言われたらたまったものじゃないから、むしろその配慮に感謝した。

「いえ、気にしないで下さい。それよりえっと、凛明さまのお父さんに会うってことは……やっぱこー『娘さんを僕に下さい!』てのをやらなきゃいけないんスか!?」

 横島が出されたお茶を飲む手もそぞろに、早口で詳しい事情を尋ねる。またベタな台詞だが、彼がまだ高校2年生であることを思えば仕方のない話だろう。
 将来的には小竜姫と結婚する気でいるのだが、まさか17歳の若さでそんな挨拶をするハメになるとは思っていなかったのだから。
 しかし幸い、小竜姫はそこまでさせるつもりはないようだった。

「いえ、横島さんはまだ学生ですからそこまでしなくていいですよ。気分としては、『恋人の』親に挨拶する、という感じでいいと思います。
 さしさわりのないことはヒャクメが話しておいてくれましたから、細かい経歴とかも説明しなくていいです」

 さしさわりのないこと、というのは横島が高校2年生で小山事務所のアルバイトGSであることとか、風水盤事件や辻斬り事件で活躍したこととか、ある程度公開されていることである。
 もちろん横島が竜神化1歩手前まで来ていることも説明済みだ。それを言っておかねば対面の冒頭から危険な展開になりかねないから。
 その返事に横島は少しだけほっとしたが、聞くべきことはまだまだある。

「そ、そうっスか……それならまだマシですね。それでそのお父さんってどういう方なんですか?」
「そうですねぇ……私から見ると気さくな、というか軽い感じのひとですね。横島さんにきつく当たるようなことはないと思いますが、いつもみたいな突拍子もないことはしないで下さいね」

 初対面の場で横島にいつものセクハラや奇行をされたら、結婚相手として認めてもらえないかも知れない。小竜姫の注意は当然であった。

「い、いくら何でもそこまでバカじゃないですって」

 さすがの横島も婚約者の父親と初めて会う日にバカをやる気はない。まして相手は竜王の息子で、こちらには三股しているという引け目があるのだ。できる限り紳士的に振る舞って好印象を与えるべきであろう。
 小竜姫はその返事を聞いていくらか安心したような顔をしたが、次はタマモが質問を出してきた。

「で、私とカリンも一緒に会うの?」
「そうですね、せっかくですから会っておいた方がいいと思います。お2人のことを隠したと思われるのも避けたいですし」

 後になって発覚するより、最初から話しておいた方が印象はマシになるだろう。小竜姫がそう言うと、カリンとタマモも得心したように頷いた。
 小竜姫は玉竜が横島に危害を加えるとかそういった心配はしていないようなので、自分たちが行っても問題はあるまいと考えたのだ。

「じゃ、後はこれを読んでおいて下さい。あくまで白話ですからすべてが事実というわけではないんですが、父上についての予備知識としては逆にその程度の方がいいと思います」

 と小竜姫が横島にさしだして来たのは小説版の「西遊記」だった。何も知らないのは問題だが、逆に細かいことまで知り過ぎていると不快に思われるかも知れないので、一般的なことくらいは知っているという程度にしておこうと思ったのだ。

「わかりました、わざわざすいません」

 と横島は礼をのべて、小竜姫宅から帰って行った。


 いよいよお茶会の当日。横島たちは小竜姫の瞬間移動で妙神山に行ったのだが、横島はやはり緊張、というより腰が引けていた。

「うう、ついにこの時が来てしまったか……でもやるしかねーんだよな」

 婚約云々は措くとしても、これは恋人を持った者なら誰もが通る試練であって、避けることはできない。もっとも彼の場合はちょっと特殊なケースだったが……。

「がんばって下さいね。私もできる限りサポートしますから」

 という小竜姫の励ましを受けながら待ち合わせの場所に向かうと、襖が開けられた部屋の中に人影が見えた。
 45歳くらいの中肉中背の男性で、あぐら座りをして湯飲みでお茶を飲みながら外の景色を眺めている。頭に角が生えているから、おそらく彼が玉竜であろう。
 なぜかスーツを着ているが、あまり似合っていなかった。顔の輪郭は小竜姫に似ているが、どこか飄然としてつかみどころがない感じがする。
 横島と同じくらいの霊圧しか発していないが、これは彼が抑えているからだ。もしそれを一気に解放したら、その圧力で横島たちは壁に叩きつけられてしまうだろう。
 ちなみについさっきまで護衛が数人ついていたが、今は声が届かない程度の遠くに引っ込んでいる。
 とりあえずあまり怖そうには見えなかったので、横島は少しだけほっとした。

(あれが玉竜さまか……よし、行くぞ俺!)

 と横島が襖の前に立って挨拶しようとすると、部屋の中の玉竜とおぼしき男性はそれより先に声をかけてきた。

「やあ、君が横島君か。私が小竜の父の玉竜だ。噂は孫の兄貴とヒャクメさんから聞いてるよ。
 まあ楽にしてくれたまえ、でないと君の本当の姿が見えないからね」

 いくら立場も年齢も横島より大幅に目上とはいえ、このフランクさは小竜姫が事前に語った通りのものであった。
 なお孫の兄貴というのは、むろんここの主の斉天大聖のことである。玉竜にとっては兄貴分なので斉天大聖とか老師とか呼ぶ理由はないが、「悟空」というのは彼が須菩提祖師からもらった法号なので、玉竜としては呼ぶのを避けているのだった。
 ちなみに三蔵法師は「孫行者」と呼んでいた。

「は、はあ、横島忠夫です。よろしくお願いします」

 横島もこれには毒気を抜かれて、とりあえずぺこりと頭を下げた。
 後ろにいたカリンとタマモも続けて、

「横島忠夫の影法師のカリンと申します。どうかよしなに」
「横島の保護妖怪で、妖狐……金毛白面九尾の狐のタマモです。よろしくお願いします」

 とていねいにお辞儀したのは、状況が状況だけに当然のことであったろう。
 タマモがいきなり自分の正体を明かしたのは、どうせ小竜姫も知っていることだから隠しても無駄と承知していたからである。
 しかし玉竜はそちらには特に関心を示さなかった。

「ああ、こちらこそよろしく。それじゃ4人とも、こっちに来て座ってくれたまえ」
「はい」

 と頷いて部屋の中に入り、そろって座布団に座る横島たち。
 さすがに小竜姫も含めて4人とも緊張ぎみである。タマモだけは正体についての追及がなかったことで少しだけ安堵していたが。
 あらためて小竜姫がお茶を淹れて湯飲みを配り終わると、おもむろに玉竜が口を開いた。

「いや、3人ともそんなに緊張しなくていいよ。別に私が竜神だからとか王族だからといって、君たちを下に見るつもりはないから。
 考えてもみたまえ。もしそうでなかったら、いくら罪をあがなうためで相手が立派な聖僧とはいえ、馬に化けて人を背中に乗せて歩くなんてするわけないだろう?」

 そう言われて横島たちは改めて玉竜の顔を見直した。そういえばメドーサは人間をクズとか駒とか言って見下していたようだが、もし玉竜がそんな価値観を持っていたら今ごろ自分たちはこの世にいなかっただろう。
 ―――もっとも、そうでないからこそ小竜姫は横島たちを今日ここに連れて来たのだが。

「まあ、小竜ももう君を何度か乗せていることだろうと思うけど。
 どうだい、娘の乗り心地は」
「「ぶふうううっ!」」

 横島と小竜姫はそろってお茶を噴き出した。
 玉竜の言う「乗せる」というのは、彼のように乗騎として背中に乗せるという意味ではないのは明らかだ。噴き出したお茶が彼にかからなかったのは、不幸中の幸いというものだったろう。
 それにしてもすさまじいまでのあけっ広げぶりである。もしかして2人の関係について探りを入れているのか、それとも先ほど言った「本当の姿」を自分が率先して見せているのであろうか。

「ち、父上ぇぇぇ! い、いきなり何を言い出すんですか!!」

 と小竜姫が真っ赤になって憤慨すると、さすがに玉竜も冗談が過ぎたと思ったのか軽く手を挙げて謝罪の意を示した。

「いや、すまない。空気を和ませようと思ったんだが、ちょっと悪乗りしすぎたみたいだね。
 ……ところで正直なところを聞きたいんだが、小竜は横島君とはどこまで行ってるんだい?」
「―――!」

 小竜姫はその問いにいよいよ話が本題に入ったことを察すると、表情を引き締めて姿勢を正した。
 父親の目を正面から見据えて、はっきりと事実を答える。

「横島さんには名を教えました。
 カリンさんとタマモさんも知っています」
「……!?」

 今度は玉竜がわずかに戸惑いを顔に表した。
 横島に名を教えたというのは結婚の意志を示したという事だが、それは予想の範囲内のことである。カリンは彼の影法師、つまり一心同体の存在だからまあいいとして、なぜタマモにまで教えたのか。
 要するに、彼女のことも家族の一員と認めたことになるのだが……。
 玉竜がそういった疑問をこめてタマモの顔に視線を送ると、狐娘はちょっとためらいがちに、それでもきちんと彼の目を見て答えてきた。

「私も横島の恋人ですから。小山……凛明さんも承知の上です」

 ここでタマモが普段使わない「凛明」という呼び方をしたのは、小竜姫の発言が事実であることを示すためだ。そして玉竜が彼女の言葉の意味を十分に理解する前に、今度は影法師娘の方が補足を加えてきた。

「私もそういう関係になってますから……つまり、横島は凛明殿を含めて三股ということになります。
 しかし誓って申し上げますが、私たちの間に不毛な確執や争いごとはありません。本当の家族のように親しくしているつもりです」
「……はあ!?」

 これには玉竜も度肝をぶっこ抜かれた。えっと、つまりこの若者は人間のサラリーマンの息子でありながら竜神の姫を落としただけではなく、あの有名な九尾の妖狐と自分の影法師を含めて3人の女性と「平穏に」付き合っているという事になるのだろうか……?
 信じがたいまでの女ったらしぶりである。ただその中に普通の人間の女性がいないというのが奇妙だったが。

「……今の話は本当かね? 横島君」

 そう訊ねた玉竜の声がいくぶん乾いていたのは、まあ仕方のないことであろう。
 とはいえ表情も口調も別に怒ったものではなかったが、横島が思わずひるんでしまったのもこれまた当然のことだった。しかしここでまともに答えることができなければ、小竜姫との交際は認めてもらえないだろう。

(カリンとタマモがちゃんと説明したのに、当の俺がビクついてちゃ話にならねえからな……!)

 となけなしの根性を振り絞って、玉竜の目をみつめ返す。

「……はい、カリンが言った通りです。三股なんて不誠実かも知れませんけど、俺なりに凛明さまのことは大切にしてるつもりです」

 横島が小竜姫とつきあうようになった経緯にはいろいろとこみ入ったものがあるのだが、横島はそれは一切口にしなかった。そんな余裕がなかったというのもあるが、そういうことを喋るのは男らしくないと思ったのだ。
 もしかしたら交際に反対されてしまうかも知れないが、どうせ小細工を弄したところで逆効果になるだけだろうし。

「そうか、いや、別にかまわないよ? 私自身、同じ竜神族だけど妻は2人いるからね。現代日本は一夫一妻が基本みたいだけど、私は君の三股を責められる立場じゃないから」
「……はあ!?」

 今度は横島が脱力する番だった。何だ、そういうことなら小竜姫も先に言っておいてくれればいいのに!

「私としては、君が小竜……凛明を大事にしてくれるのならそれでいいよ。君は悪い人間じゃなさそうだしね。それどころか、凛明の再修業がうまく行ってるのは君のおかげだそうじゃないか。
 凛明ももう1千歳だから、騙されてるとかよほど性悪だとかでなければ、付き合う相手にケチをつける気はないよ。娘に幸せになって欲しいと思ってはいるけど、それは凛明が自分でつかむものだからね」
「……」

 どうやら玉竜は横島と小竜姫の交際を認めてくれたようだが、横島にとって彼の話は何というか、「親」を感じさせるものだった。たぶん普通の親というのは、子どもに対してこういうことを思うものなのだろう。

(親父とお袋の思惑なんてまったくわからんからな……このひとの爪の垢でも飲ませたいくらいだ)

 などと横島は非常に失礼なことを考え始めていたが、実は玉竜はそこまで出来た親ではなかった。

「というかね。君も知ってると思うけど、凛明はこの歳で人界の出張所の管理人に任命されてるばかりか、主筋である天龍殿下にさえトラウマになるようなお仕置きをするほどの女丈夫だからね。みんな怖がってしまって、付き合ってくれるひとがいないんだよ。
 親の目から見ても美人だし気立ても良い娘なんだが、この辺りはどうにもならなくてねえ。凛明自身、こっち方面にはあんまり興味がない様子だったし」
「は、はあ……?」

 何か話が妙な方向にそれ出したことに、横島だけでなく小竜姫も喜色をひそめて耳をそばだてる。

「だというのに君はすごいよ。人間の身で、しかも三股で凛明をここまで惚れ込ませるなんてね。
 それに今日ここで竜神に転化するのだろう? 霊能に目覚めてからまだ1年も経たないというのに、いくら凛明の助力があったからとはいえ、信じがたいほどの奇跡だよ。
 まあそういう見込みがあったからこそ凛明も名を教えたんだろうけど、これほどの逸材なら元人間でもうちの婿として不足はないよ。むしろ諦めかけていた所にくっついてくれたんだから歓迎するというところかな。
 ―――というわけで、君たちの婚約は喜んで承認させてもらうからくれぐれも破棄することなど無いように」

 そこで玉竜の目の端がキラーンと光ったのを横島は確かに見たが、霊能者のカンがそれに触れるなと激しく警告してきたのでスルーすることにして深々と頭を下げる。

「ありがとうございます。凛明さまは幸せにする……っていうのは要らないんですよね。ずっと大切にしますから」

 するとその隣で小竜姫も同じくらいていねいに頭を下げていた。

「ありがとうございます、父上。いずれまた正式なご報告を致しますから」

 そしてカリンとタマモも無言で頭を下げると、玉竜はいやいやと手を振ってそれを抑えた。

「さて、せっかくだから『婿殿』と世間話でもしたいところだけど、横島君には大事な用があるんだったね。まずはそれを果たしてからにしようか」
「あ、はい」

 用とはむろん、彼が竜神になるという件である。横島がカリンと相談して決めた例の方針を説明すると、玉竜はちょっと不思議そうに首をかしげた。

「ふむ……? わざわざ肉体に宿り直す必要はないと思うけど、まあそう思うのは私たちが元々物質的な体を持たずに生まれたからなのかも知れないね。
 ところで、その竜珠を私にも見せてくれるかい?」
「あ、はい。これです」

 と横島が自慢の煩悩玉を出して玉竜に見せると、玉竜は口に含んでいたお菓子を噴き出してテーブルの上に突っ伏した。

「ぶっ! い、いや確かにそれは竜珠だけど……ぶはあ! そ、そんな文字が入った竜珠なんて初めて見たよ。横島君、君は確かに竜神族始まって以来の傑物だ」

 玉竜は腹が痛いのか手で押さえながら、褒めているのかけなしているのか分からないようなことを言ってきた。
 まあ横島としてもこれを素直に褒めてもらえるとは思っていなかったので別に文句を言う気にはならなかったが、どう答えるべきか悩んでいると玉竜がまた話を続けてきた。

「うーん、それがなくなってしまうのはもったいないねえ。何とか竜珠を残す方向で行く気はないかい?」
「へ? それはまあ、特に手段にこだわるつもりはありませんけど……」

 この辺りは横島の本心である。肉体をエネルギー化させるのは時間がかかるからこの方法にしただけなのだから。

「そうかい、それは良かった。
 いいかい、君の場合すでに霊体は完全に竜神のそれになっているんだから、あとは肉体への依存を断てばそれで完全な竜神になれるんだよ。さしあたってどこかの竜脈(=地脈)に括ってもらうとか、あるいは大気中のマナを集める練習をすれば身体を維持することはできる」

 ただこうすると霊体を横島が使うことになるからカリンの分の身体が無くなってしまうのだが、もともと横島は肉体をエネルギー化して竜神としての身体にするつもりだったのだから、予定通りそうすればカリンの身体は残してやれる。
 要はそれができるまでの間の便法を考えてやればいいのだ。

「その間は君の幽体、つまり君の精神とカリンさんを肉体ではなく竜珠に宿るようにすればいい。そうすれば精神が宿る所が残るから、今まで通り影法師の召喚もできるはずだ」
「……は?」

 玉竜の言葉に横島は首をかしげた。なぜそんなことをしなければいけないのだろうか……?

「幽体が肉体に宿ったままというのは、つまり肉体が無ければ生きていけないということだからね。それでは神魔族とはいえないし、肉体をエネルギー化しても全部君の霊体、つまりカリンさんに持って行かれてしまうんだよ。
 それに存在の本質が人間のままでは、竜神としての成長も期待できないからね」

 逆に幽体を竜珠に引っ越させれば、カリンとのリンクもそちらに移動するからエネルギー化する肉体を取られてしまうことはない。つまり横島用の身体として残る。
 あとはもう1度幽体を身体の方に戻せば、晴れて人型の身体を持った竜神横島の完成というわけだ。

「……ふむ。つまり私たちが出した案から、竜珠を人型にする要素を抜くということでしょうか」

 とカリンが話を理解できないでいる横島に代わって訊ねた。なるほど横島の竜珠には竜気をためておく機能があるから、幽体を維持するのに不都合はないと思う。
 竜脈に括ってもらえばいいという話もあったが、横島はいつかのワンダーホーゲルと違って、「生きた」「竜神」だから彼のように山神になるようなことはあるまい。純粋にエネルギー源として利用できるだろう。
 まあ山神になるのなら、それはそれで構わないような気もするが……。

「そうだね。形は竜珠のままとはいえ存在のあり方自体は竜神なんだから、元は自分の肉体なんだし日常生活に支障はないと思うよ。
 ただし竜珠を肉体の外に出すと幽体離脱の状態になってしまうから、君が借りる場合は注意が必要になるけどね」
「ははあ……」

 玉竜の解説にカリンは思案顔しながら頷いた。存在の本質が竜神になるのであれば、寿命や成長も竜神としてのそれになるから問題はない。
 珠だけの姿になった横島を手の中で転がしている光景を思い浮かべて、カリンはくすりと頬を緩めた。

「横島、理解できたか? 私はこれでいいと思うが」

 と本体の方に向き直って意見を述べる。横島はまだちょっと難しい顔をしていたが、

「……そうだな。何か面倒そうだけど、最終的には竜珠が残る分こっちの方が得みたいだし」

 そんな結論を出して、改めて玉竜の方に顔を向けて頭を下げた。

「それじゃ、そうさせていただきます。ご意見ありがとうございました」
「いや、こちらこそわがままを聞いてくれてありがとう。
 それじゃ凛明、さっそく始めてやってくれないか。私もぜひ見てみたいからね」
「はい、父上。それじゃ横島さん、庭に出て下さい」

 小竜姫が父の言葉にそう答えて立ち上がり、横島たちを先導して庭に向かう。
 こうして、いよいよ横島が竜神になる儀式が始まった。


 ―――つづく。

 何だか小難しい話になってしまいましたorz
 要は「横島の幽体(=横島の精神+カリン)に竜神チックなエネルギー源をつけた上で竜珠に引越しさせる」んだと思っていただければ結構でございますー。それが原作の八兵衛やヒャクメみたいに横島の肉体に憑依するんだと考えて下さいませ。
 実際八兵衛たちは横島の体を自分の体みたく自由に動かしてましたし、傷の治療や神通力の使用までしてましたから、竜珠横島が同じことできてもおかしくはないと考えました。
 で、肉体がエネルギー化したら竜珠から出てそちらに戻るという手順であります。
 あと本文中で横島が「1ヶ月隠れるのと同じ感覚で4年隠れていてもおかしくない」といってますが、原作の天龍童子編で小竜姫が「ほんの二百年」と言ってますので、時間についての感覚は寿命にそったものだと考えました。だとするとメドーサって相当精力的に活動する方だったのですな(ぇー
 ではレス返しを。

○読石さん
 GMはGMで来てもらう予定ですが、その前に1度不幸を味わっておくのも横島君らしいかと(ぉ
 小竜姫パパの試練は乗り越えたというか、戻り道をふさがれたというかw

○通りすがりのヘタレさん
 横島君のクラスって、もしかして学年中の変人を集めた(以下検閲により削除)。
 小竜姫パパは横島君の実物を見た上でという姿勢だったようですが、これで横島君の婿入りは確定しました。もう逃げられません(笑)。確かに彼は1人息子ですが、お互いの家格を考えれば致し方ないのではないでしょうか。
 タマモもとりあえず受け入れてもらえたようであります。

○ロイさん
>同級生にバレるとは(笑)
 タダスケさんさえ居てくれればこんなことにはならなかったのですが(酷)。
 いずれGS関係者にも広まっていくことでありましょう。もちろんGMにもw
>おキヌちゃん
 あうorz
 彼女はどうすれば幸せになれるのか……。
>愛子
 1度吹っ切ってますからね。恋敵が竜神様だと厳しいですし。
>玉龍お義父様とご対面
 横島君は当分人界暮らしなので、竜神界のマナーとかは要求されなかったようです。行く時は仕込まれるでしょうけど。
 お婿さんとしてしっかり捕まえられてしまいましたがー!

○紅さん
>魔展開
 さすがに今回はありませんでしたが、親同士が会うというのは有り得るかも知れませぬ。
 恐ろしい光景になりそうですが(^^;
>人柱がクラスメイトによるものだったとは
 横島君に不幸を与える人材として優秀ですから(酷)。
>小竜姫クオリティ
 小竜姫さまのヘタレ属性が悪いのか、横島君の不幸属性が悪いのかw

○KOS-MOSさん
>横島君の不幸
 いあ、まだGMが残ってますからw
 大樹は自分が浮気野郎ですから何も言えないでしょうけど。むしろ褒めそうな気がします。
>小竜姫パパ
 速攻で横島君を取り込んでしまいました。
 何せ竜神界始まって以来の傑物ですから(ぉ
>横島のクラスメイト
 やつらに呪術なんて教えちゃダメですよー、ぜったい(笑)。

○遊鬼さん
 筆者でも鉄の掟は守ってましたね<マテ
 小竜姫パパは自分も二股なので横島君を咎めたりしませんでした。西遊記の時代の中国だと王族なら一夫多妻は普通でしたからねぇ。ちっ、何て横島に都合のいい(ぉ
 もちろんGMはそういうわけにはいかないのですがー!

○チョーやんさん
 ご祝辞ありがとうございます。
 横島君の場合、煩悩の数自体は普通だと思うのですよー。ただその質が違うだけでw
 人誅にご理解いただきありがとうございます。級友たちも横島君の関係者ですから、無駄なところだけ高スペックという伝統は引き継いでいるのでありましたw
>猿神
 具体的にどうチクったかはご想像にお任せするということでww
>ひ○こ饅頭
 な、なぜに??
>謎の二人
 まあ、忘れちゃったらさすがに可哀そうですからねぇ。
 次にいつ登場できるかは別として(ぉ

○whiteangelさん
 小竜姫パパは同じ穴のムジナなので問題ナシでしたが、GMは二股の希望を出しただけでカッターナイフが出て来ましたからねぃ。
 やはり逃げるしかなさそうですな!

○風来人さん
 お褒めいただきありがとうございますー(ぇ
>大村君
 発言を聞かれてたら六道輪廻送りでしたな(怖)。
>竜神にメンチ切る百合子
 竜パパは二股野郎の上に、横島君の三股を承認しちゃいましたからねぇ。事情を聞いたらやるかも知れませんなぁ(怖すぎ)。

○山瀬竜さん
 はい、本当に横島君は忙しい上に突っ込みどころだらけの人生を送っております。早く妙神神社建てて俗世間から脱出……してもダメなんでしょうねぇ、きっとw
>婚前旅行
 そこはそれ、新婚旅行は婚前旅行とは別に実施するということで。
 しかしメドさんそっちのけでいちゃついてばかりになるような気もします(^^;

○Tシローさん
 ご祝辞ありがとうございますー。我ながらよくここまで書いたものだと思います。
>愛子
 そうですね、級友たちはともかく(ぉ)、彼女には情状酌量の余地が大いにありますからね。
 だからこそ横島君もまったく怒らなかったわけであります。
>今のまの認識だとあっさりやられると言うボスにあるまじきやられ方に
 それはそれでGSっぽいような気もしますが、その辺は決戦の時をお待ち下さいー。
 いつのことになるか予想もつきませんが(^^;

○シエンさん
 ねぎらいのお言葉ありがとうございますー。残念ながら煩悩全開な話にはできませんでしたけど(ぉ
 横島君の級友たちは、まあ、彼の関係者だからということでw
>なにこの微妙な伏字w
 ここに彼女の悪意とか優越感がこもっておると見て間違いないですなww
 実際比較にならない戦力の差でありますしー(何が)。
>私と横島の人狐一体みたいにカリンと愛子を竜机合体させたらすごい便利そうじゃない?
 なるほど、確かにすごい輸送力が得られますねぇ。見た目どうなるのかは別にして(ぉ
 美神さん辺りが知ったら激しく食指を動かしそうですな(^^;;

○Fistさん
 はじめまして、よろしくお願いします。
 横島君は完っ璧に人生の墓場入りしました。でも三股OKなのでむしろねたましいくらいなのですがーw
>凛明様パパと横島GMの顔合わせ
 横島君と小竜姫さまの結婚が具体的な話になってきたら当然有り得るでしょうねぇ。
 逃げて横島君ー!

○ncroさん
 戦力差はあまりにも歴然ですからねぇ。対面のときが怖いです。

○須々木さん
 娘さんを下さいというか、横島君の方がもらわれたというかw
>竜珠
 竜珠がなくても竜であることは変わりないんですが、竜パパのたっての希望によりこういう顛末になりました。

○HALさん
 お付き合いが表面化した理由については、上記を参照していただくということで。
>「横島にあんな美女が惚れるはずがない!」
 そうですねぇ、確かに17歳学生と外見20歳の社会人(高収入)では釣りあい取れませんから。まして横島君と美女ですし(ぉ
>おキヌちゃんやピートもまだ確信はもっていないようで
 この2人は「人と神様の〜〜〜」であることを知ってますから尚更でしょうねぇ。
 小竜姫さまが明言した後おキヌちゃんがどう出るか……横島君に安らぎの日はまだまだ来なさそうですな。
>野郎の嫉妬はひたすら醜いのです
 ヒドい(笑)。
>DF来訪者
>猿神報告
 は、ご予想の通り来ちゃいましたよー。横島君とはわりと仲良くできそうですが、GMとの相性は悪いかもですw
>婚約者か、しからずんば死刑囚か、好きなほうを選べって感じ?
 はい、婚約破棄したら絶対タダじゃ済みませんww
 まあ当然といえば当然なんですがー。
>ヒャクメのくせに生意気ですが〜〜〜
 ヒドすぎ(笑)。
 まあ玉竜殿下が「柳毅伝」みたいな手法を使ったら展開が安易すぎますし、今までの横島君の努力は何だったのかということになっちゃいますので、あくまで横島君と小竜姫さまだけでやってもらう事にしましたー。
>「ワタシハ 竜神ヨコシマタダオ コンゴトモヨロシク」
 どの辺りが竜神ですか(笑)。

○あきらさん
 ご祝辞ありがとうございます。
 いあ、筆者としても第108話はえっちなお話にしたかったんですが、どうやっても無理だったんですよー。
 216話……努力いたしますー(ぉ

○鋼鉄の騎士さん
>横島のクラス
 むしろ正しいことの方が少ないのではないかと(ぉ
>命にかかわるイベント
 1つ目は無事突破……というか、人生の墓場に入りましたw
>VSメドーサ
 まあ竜神になってもすぐ小竜姫さま並みに強くなるわけじゃないですから。
 くわしくは次回をお待ち下さいー。
 というかメドさんのハーレム入りは小隆起さまが許さないと思われますw

○Februaryさん
 青春の罰は当然の成り行きでありますね。三股までバレてたら一撃ではすまなかったでしょうけどw
 竜パパは残念ながら怒ってくれませんでした。逆の方向で小竜姫さまとVSしてましたけどww
 しかしGMはこんなに甘くないでしょうからねぇ。どうなることやら筆者も胃が痛いです(ぉ

○にゃむこさん
 ねぎらいのお言葉ありがとうございます。横島君の幸せを普通に喜んでくださってうれしいです(ぉ
 彼のクラスメイトたちは、自分に彼女ができたらこういう目に遭うだろうという想像力がないのですな。自分で自分の首を絞めているのですよーw
>小竜姫様との婚約発表
 大波乱が巻き起こりそうですねぇ。怖くて夜も寝られません<マテ

○内海一弘さん
 どもお久しぶりです。
 このSSでは幸せな横島君というのがテーマになっておるのですが(ぇー)、少なくとも平穏無事とは縁遠いということで勘弁してやって下さいませー。
>級友達の気持ち
 まあ、彼らにしてみれば当然でしょうなぁ。それでも真実の一端でしかないわけですがー。
>とうとう横島も覚悟を決めるときがきたのか!?
 させられましたw

○ばーばろさん
 仰る通り横島君のマネをするというのは非常に無謀なわけですが、あのメガネ君なら案外そこそこやれるかも知れませんな。嫉妬パワーでw
 試験は書いても面白みがないので、ご想像の通りさらっと流してしまいました。あとは百合子さんの包丁から逃げ延びられれば万々歳なのですがw
>小隆起さま
 大には大の、小には小の味わいがあるということですなー。両方味わえる横島君に乾杯です(ぇ
>和風な曲線美
 なるほどっ、実に素晴らしい表現です!
>愛子の仕打ちは許す
 まあ当然の行いですからねー。ぜんぶ横島のせいですし(ぇ
>小竜姫さまのお父上
 ご想像の通り、喜んでる方でした。
 横島君はがっちり墓場を予約されてしまいましたです。
>タブロイド紙が号外を出してたりして
 父の承認を得たということで、明日にも発行されそうです(ぉ
 しかしS老師も親友Hもアレですなぁw

○滑稽さん
 ご祝辞ありがとうございますー。108話まで来て、まだちっとも終わる気配がありません。324話は難しいかも知れませんが(^^;
 えろもそのうち書きたいですねー。
>三股
 竜パパはOKでしたが、GMは原作を見る限りとても許しそうにありませんな。とはいえ竜パパのお墨付きを得てる以上、簡単に別れさせるのは難しそうで……はたして横島はどうなるのか!?

○田吾作さん
 いえ、竜神になるのは生まれ変わるのとは違う……と言いますか、GMが亡くなるのを待ってたら横島君の方が先に逝っちゃうかも知れないんですがー(^^;
>体は煩悩ででき(以下略
 うーん、まさにそうなってしまいました(^^;;;
 本当に玉の姿で胸に挟んでもらったりしそうで羨ましいです(ぇ

○UEPONさん
>婚約者発言
 その線もアリだったんですが、それだとかなり近づかなきゃいけませんので、より自然な線でスーパーの袋になりました。
>本体で殴ったら自分も痛いのでは?
 確かにそうですねぇ……。
 つまりそれほど怒っていたという事ではないでしょうか。
>お茶会
 天龍童子は直接関係ないので出ませんでした。というかジャマ(ぉ
 実はこのSSではまだ出てないんですよねぇ。
>逆天号
 そういえば逆天号も普通の昆虫サイズになれましたねぇ。
 で、アシュがつくった昆虫タイプの魔族はみんな若い女性の姿になれてたわけで……。
 うっわー、書きてー(爆)。

   ではまた。

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