次の日横島とタマモが学校に行って教室に入ると、突然彼の真正面にメガネの男子生徒―――名前を大村篤志(おおむらあつし)という―――が何やら鬼気迫る、と言っていいほど緊張しまくった顔つきで立ちはだかってきた。
いや彼だけではなく、その後ろにも数名ほど別の男子がくっついている。
「な、何だよ」
横島はちょっとビクつきつつも、とりあえず声をかけてみた。すると2番目にいた男子がずいっと進み出て、どこか昏いまなざしで問い詰めてきた。
「横島、ちょっと聞きたいんだが……ゆうべスーパーのビニール袋持った女子大生がおまえのアパートに入っていくのを見たんだが、あれはどーゆー知り合いだ?」
「……女子大生?」
彼女ならもう3人もいるが、女子大生の知り合いはいない。横島はちょっと首をかしげたが、やがてそれが小竜姫のことだと理解できた。
「ああ、それはうちの所長だな。テスト勉強が忙しいだろうっつーことで、夕メシ作りに来てくれたんだ」
―――ぴし。
横島の何気ないひと言で、その場の空気は一瞬凝結、ついで一気に沸騰した。
「所長って……もしかしてあのボディコンのお姉さまかっ!? お、おまえあんな美人にメシ作ってもらってやがるのか!?」
そのあまりに羨ましい情景に興奮した男どもががあーっと喚き立てる。横島は顔に飛んで来るツバを腕で防ぎつつ、とりあえず誤解を正すことにした。
「いや。おまえらが言ってるのは愛子の時に来た美神さんのことなんだろーけど、俺はもうあそこには勤めてねーからな。来たのは小山さんっつって、俺が今勤めてる除霊事務所の所長だ」
「……え? ああ、そー言えばあの時のひととは髪型違うし、胸も無かったよーな気がするな」
「……」
横島は言及を避けた。
「で、それがどーかしたのか? 俺が誰に夕メシ作ってもらおうとおまえらには関係ねーだろ」
横島にとってはあまり触れて欲しくない事なのでさっさと打ち切ろうとしたのだが、そうは問屋が卸さなかった。大村たちがギラリと目を光らせて咆哮する。
「『関係ない』だと!? おまえはどーやら知らんよーだな、我が校の鉄のオキテその16、『不幸は分かち合うが幸福はジャマしてやる』を!!」
「知らんわ! つか不幸を分かち合ってもらったことがねえのに幸福だけジャマされてたまるかよ」
かって時給255円だった頃は3日間何も食べられなかったこともあったが、その時でさえこの連中は弁当のおかず1つ分けてくれなかった。今さらそんなことを言われても納得できるわけがない。
……のだが、世の中というのは「それはそれ、これはこれ」なのであって。
「やかましい! きさまタマモちゃんと一緒に住んでカリンさんにおさんどんしてもらって、その上女子大生風のGSに通い妻してもらうなどと、そんな果てしない幸福が許されるとでも思ってるのか!? しかも横島のくせに」
「その『横島のくせに』ってゆー言い方、激しくムカつくからやめれ!
てか俺んちは両親が海外に赴任してるから、家事とかぜんぶ自分でやらにゃならんのだ。テスト中くらい誰かに手伝ってもらってもバチは当たらんだろ」
横島の主張はそれなりに正当なものではあったが、すでに嫉妬に狂った男たちには通じなかった。GSというのは儲かる商売として有名だし、ましてその年上の美女が横島の方に惚れ込んでる(たぶん)というのだから、客観的な判断力などとっくの昔にホワイトアウトしているのである。
「……で、その所長とおまえはどーゆー関係なんだ? ひょっとしてもう本当に恋人同士で、あんなことやこんなことをやっちゃってたりする仲なのか!?」
「……!?」
横島は言葉に詰まった。その通りなのだが、それをこの連中に言えばどんな反応が返ってくるかは火を見るよりも明らかだ。
「……いや。昨日だって9時くらいに帰っちゃったからな」
ウソを言えば感づかれるかも知れないが、これは事実である。
夕食を作りに来て9時に帰ったとなれば、大村たちも「あんなこと」をやったとは思わないだろう。実際昨日はやってないし。
……と横島は計算したのだが、しかし嫉妬で魂が加速された男どもは彼が思ったよりはるかに慧眼であった。
「ふん、語るに落ちたな横島! 確かに昨日は9時に帰ったのかも知れんが、だからと言ってデキてないとゆー事にはならん。一瞬返事に詰まったのがその証!!
きさまにそんな幸せは似合わん。とりあえず今夜はジャマしに行ってやるからそう思え!!」
みごとに真実を見抜かれてしまった横島だが、彼もこれにはキレた。
「テスト勉強のためにバイト休んでるってのにジャマされてたまるかあ! もしホントに来たら警察呼ぶからな」
「むう……」
大村たちも横島にこう出られては、それでも押しかけるとは言えなかった。彼ら自身もテスト勉強はしなければならないし、今の横島は愛子の事件があった頃と違って除霊委員(現霊能部)のリーダー格をやっているくらいだから、あまり刺激しすぎると霊能で仕返ししてくるかも知れないのだ。
しかしこのまま横島を無罪放免するのはあまりに無念、いや鉄の掟に例外をつくることは許されぬ。
「ならばその所長が来てる間は弁当を寄こせ! どーせカリンさんが作ってるんだろう? それで勘弁してやる」
「確かにそーだが……何でおまえらにくれてやらにゃならんのだ?
つかそんなこと言うんなら、おまえらも自分で影法師出すとか女の子妖怪保護するとかして作ってもらえばいーじゃねーか」
「ほう……?」
意外な提言に大村たちがそろって目をぱちくりさせる。頭の中でいろいろと検討がなされている模様だ。
横島の今の状況は彼の素質と幸運と良師の3要素がそろって初めてできたものだが、横島自身も大村たちも、彼に素質や幸運があったとは思っていない。だから横島にできた事なら自分たちにもできるんじゃないか、と大村たちは考え始めているのだった。
「……たしか霊能部って、そーゆーことのやり方教えてるんだよな……?」
大村の後ろにいた男子Cがぽつりと呟く。するとそれを耳に留めた横島が、
「いや、そんな高度なことは無理だな。どーしても習いたきゃどっかのちゃんとしたGSに弟子入りしろ。
ちなみに小山事務所はバイトは募集してねえからな、紹介なんぞはしてやらんぞ」
「横島てめえ、クラスメイトと幸せを分かち合おうという気はないのか!? この薄情者が!」
「おまえらに言われたくないわあああ!!」
結局この口ゲンカは担任が来てHRが始まるまで続いたのだった。
横島はいつも通り霊能部の部室で弁当を食べながら、珍しく(?)はあーっと重いため息をついていた。
「まったく、今日はひどい目に遭った……あの連中、こういう時だけスライムみたいにまとわりついて来やがって」
横島はあの後も休み時間が来るたびに嫉妬に燃えた男子たちにねちねちと絡まれて、すっかり疲れ果ててしまったのだ。何とか実害は出さずに済ませたものの、こんなことが続いたらそれこそテスト勉強どころでなくなってしまう。
実はその精神的ダメージこそ、大村たちの富の偏在に対する報復であったのだが。横島の級友の男子は、彼女持ちには厳しいのだ。
ちなみに女子が彼氏持ちに厳しく当たるという事は特にない。
「しょーがねえ、所長には来なくていいって連絡するか……もしあいつらが奇襲でもかけて来たら大変なことになるからな」
「そ、そんなことがあったんですか……あはは」
経過を聞いたキヌはそう相槌を打ちつつ乾いた笑みを浮かべた。
そういえば最近彼の家に行ってなかったが、いくらテスト中とはいえまさか小竜姫が横島の家に食事を作りに行くほどの間柄になっていたなんて。ちょっとだけ胸の奥がうずいたような気がした。
もっとも今自分が行ったら、間違いなく巨大な迷惑をかけてしまうのだろうけど……。
「まあ何て言うか……青春……よね」
愛子がちょっと自信なさげに呟いた。モテる人に嫉妬するというのも実に人間らしい心情で青春にはつきものだと思うが、今回のケースはちょっと一般的ではないような気がする。
「それはどっちでもいーけど……とにかくあの連中はどんな霊障に遭ってもぜってー助けてやらん」
横島はぐてーっと机の上に突っ伏して、起きる気力もないらしい。
愛子はそんな煩悩おバカの様子を横目で眺めつつ、ちょいちょいとタマモを部屋のすみに手招きした。
「ん、何?」
と寄ってきたタマモに、横島やキヌたちが聞き耳を立ててないのを確かめてからささやくような小声で訊ねる。
「朝大村君たちが横島君と小山さんがデキてるって言ってたでしょ。あれって本当なの?」
横島はタマモとくっついているはずだ。しかし仮にテスト中だけだとしても、女が男の家に食事を作りに行くというのは単なる雇用関係だとは思えない。どういう事情か確認する必要があるだろう。
(ついにバレちゃったか……ま、仕方ないわね)
タマモはとうとう秘密を明かす時が来たとさとった。もっとも小竜姫が自分と横島の関係について隠す気がないことを知っているので、これだけなら軽い気持ちで話せるのだけれど……。
「……本当よ。ついでに言うと二股」
と言葉少なに答える。さすがにカリンのことは本人の承諾を得ていないので話さなかったが。
「……タマモちゃんはそれでいいの?」
と愛子が訊ねたのは、タマモが横島の保護妖怪である上に小竜姫はえらい竜神様だから、立場が低くて本当は嫌なのに文句を言えないような状況になっているのではないかと勘ぐったからだ。
しかしタマモはごくさばさばと、
「んー、別に不満はないわよ。横島も小山さんも私のこと大事にしてくれてるし」
「そう……それなら私が口出しする筋合いはないわね」
タマモは嘘を言っているようには見えなかったので、愛子はそれについて干渉しようとは思わなかった。
ただし、「悪」に対する制裁はまた別の話である。今度は横島に声をかけて、自分たちの方に呼び寄せた。
「ん、何か用か?」
とのてのて歩いて来た二股野郎に、本体の机を思いっきり振り上げる。
「わあっ!? な、何だいきなり」
「自分の胸に聞きなさい!」
―――がんっ!
わけも分からない間に脳天に落ちてきた激しい衝撃に、横島はキヌとピートがびっくりして席を立つ音を聞きながら意識を手放した。
……ちなみに後で横島がタマモに聞いたところによると、愛子は彼を殴った理由をキヌたちには教えなかったらしい。二股野郎への制裁はするにしても、それをバラすほど性悪ではないということのようだ。
愛子が彼のことを好いていたということも聞いたから、
「ま、しゃーねーか……」
と何だかすすけた顔をしつつも、むしろすっきりした様子で息をついたのだった。
季節はもう冬に入ったから、避暑地の貸し別荘などにいるのは管理人などごくわずかなはずだが、なぜかそこで40歳前後と思われる男女がいまいましげな顔つきで密談していた。
「やれやれ、まさか■■グループにガサ入れが入るなんてねぇ……。
オカルト犯罪防止法違反はまんまだから仕方ないとして、そのきっかけが殺人容疑と銃刀法違反って、バカというか何と言うか……」
女の方が心底あきれ返った口調で吐き捨てる。
せっかくの技術提携者が、そんなくだらない理由でつぶされてしまうとは。いや「技術者」として優秀だったからこそ、そのぶん自分の置かれた状況を的確に判断する「危地に身を置く者」としての嗅覚や危機管理意識が欠落していたのかも知れない。
そう考えると今隣にいるこの男も怪しいかも……と女はふと気になって視線を送った。
しかし男の方は涼しい顔で、
「……何か?」
「いや、別に」
不審げな顔で聞き返されて、女はあっさり目をそらした。どうせ言ったところで理解なんかできないに決まっているから。
まあ何にせよ、自分たちの住所やら何やらを教えていなくて良かった。もし教えていたら今ごろここにもオカルトGメンが突入してきていただろう。別に怖くも何ともないが、あまり目立つのは避けたい。
「……で、もう■■グループからの技術は得られなくなったわけだけど、これからどうするんだい?」
「そうですねぇ……■■■■■■■製造技術はまだ未完成ではありますが、あとは私だけでも何とかなるでしょう。
しかし完成してもこの国を拠点にして売りさばくのは無理でしょうから、どこか他の国に移動した方がいいかも知れませんね」
日本は工業技術が非常に発達しているから研究・開発には都合が良かったが、ここまで来ればもうそれほどこだわる必要はない。むしろ製造・販売に適した土地に引っ越す方が有利かも知れなかった。
女は顎に指をあて、少し考え込む様子を示した。
「そうだねぇ……確かにこの国から出れば小■■はまったく怖くなくなるし、逆にわざと情報出しておびき寄せるのも面白いかも知れないね」
やがてくっくっと意地の悪そうな笑みを浮かべて、男の意見に賛成の意を示す。
「じゃ、そうしようかね。私は良さそうな場所を探してみるから、あんたは引越しの準備を頼むよ。ただし、くれぐれも人目につかないようにね」
「ええ、わかっていますよ」
男はそう頷くと、さっそく支度を始める気になったのか大股で部屋を出て行った。
家に帰った横島は、カリンとタマモのケアによってテンションゲージを復活させると(謎)、まずは小竜姫に電話して家に来るのをやめてもらうことにした。
小竜姫は非常に残念そうだったが、理由を聞くと申し訳なさそうな声で横島に謝ってきた。
「すいません、私が不注意だったばかりに横島さんに迷惑をかけてしまって」
「いえ、所長は俺の級友の顔なんて知らないんですから仕方ないっスよ。
で、おキヌちゃんやピートたちも俺たちが付き合ってるっていう認識になっちゃったみたいです。種族とかが違うんでまだ半信半疑って感じみたいですけど」
「そうですか。いえ、それは全然構いませんよ。もともと機を見てこちらからお話するつもりでしたし」
小竜姫にとっては話す手間が省けただけのことで、不都合なことは何もない。ただその経過で横島がつるし上げをくらったのは予想外だったが。
しかし彼の級友たちは自分のことはただのGSとしか認識してないはずなのに、なぜ横島と付き合ったり夕食を作りに行ったりすることにそこまで腹を立てるのだろうか。
「……まあとにかくそーゆーわけなんで、当分俺の家の方に来るのは避けていただけると嬉しいです」
「はい、わかりました。それじゃテスト勉強がんばって下さいね」
「はい、失礼します」
と横島が電話を切ると、それを待っていたかのようにカリンが声をかけてきた。
「今日は災難だったな、横島。それでこれからどうするんだ?」
このまま家で勉強するのか、それともどこか外でするのかという事だ。もし級友たちが押しかけて来たら自分が追い返すつもりだが、どうするかを決めるのは横島当人であろう。
「んー、そうだな。逃げたと思われるのもシャクだからここでいいよ。何かあったらよろしくな」
「ああ、任せておけ」
とカリンが軽く胸をたたいて請け負うと、タマモも話に加わってきた。
「でもこれはこれでよかったんじゃない? どーせいずれは公表するつもりだったんでしょ?」
「いや、公表するのは仲間うちにだけで、クラスの連中にまで教えるつもりは無かったんだが……ま、今さらうだうだ言ってもしゃーねーし、今日もマジメに勉強すっか」
「うん」
横島は憮然としていたが、それでも勉強はちゃんとする気のようだ。タマモも頷いて教科書を広げる。
結局この日は誰も訪ねては来ず、2人は静かに勉強することができたのだが―――実はアパートの外に変装した級友たちが交代で偵察に立っていたことに気づかなかったのは、たぶんお互いにとって幸運なことだったと思われる。
「小竜姫、いる〜〜〜?」
そろそろ寝ようと思って寝具を用意していた小竜姫は、突然別室から響いてきた声に軽く眉をひそめた。
「いますけど……こんな時間に何の用ですか、ヒャクメ」
約束もなしにいきなり夜中に押しかけて来られては、小竜姫もそう機嫌よく歓迎はできない。しかしヒャクメはあくまで楽しそう、いやにやにやした笑みを浮かべながら、
「それはもう、大急ぎの用事だから。あなたのお父さんからの伝言よ」
「父上から……? まさか竜神界で何かあったのですか!?」
はっと顔色を変える小竜姫だったが、しかし目の前にいる友人の表情を見ればそれが悪いことだったとは思えない。
それで大急ぎとは何事なのか、口を閉じて友人の言葉を待つ。
「何かあったのはあなたの方でしょ、小竜姫。玉竜殿下が婿殿の顔を見たいそうなのねー!」
「ぶふうううっ!!」
小竜姫は噴き出した。
ヒャクメは顔についたツバを手で拭いつつ、
「ひどいのね小竜姫、確かに私もからかう気満々だったけど」
「すいませんヒャクメ、でも父上がなぜそのことを……あああーっ!」
考えられるのはたった1つだ。横島たちが猿神の修業を受けた時に彼にバレたのだろう。猿神は仮想空間の中ではただのゲーム猿だから分からなかったと思うが、そのあと横島たちが試練を受けている間とか挨拶した時とかに観察されたに違いない。
そうか、あのときやけに急いで神界に帰って行ったと思ったらこういう事だったのか! 何しろ父と猿神は自分が生まれる前からの友人だから、速攻で報告しに行ったのであろう。
「何てことしてくれるんですか老師さま! まったく意地の悪い」
伝えるなら伝えるでまず当人に断りを入れてからにするべきだろう。それに自分と横島が付き合っていることはともかく、婚約したことまで読み取れるはずはないのに、「婿殿」だなんて突っ込んだ紹介の仕方はないと思う。
しかし父もずいぶんと反応が早いものだ。そんなに自分の交友関係が気になるのだろうか?
小竜姫はとりあえず妙神山の方向に向かってひとしきり呪いの言葉をたたきつけると、ヒャクメの方に向き直って具体的なことを訊ねた。
「それで、父上はどういうご意向なんですか?」
「ええ、殿下ほどの方がむやみに人界に出ることはできないし、かと言って横島さんを竜神界に呼ぶわけにもいかないから、妙神山でお茶会でもしたいっていうお話だったのねー」
「そうですか……まあそんなところでしょうけど」
と小竜姫は腕組みして考え込んだ。
確かにいずれは紹介するつもりだったから、お茶会自体は構わない。ただ横島にいろいろ予備知識を教えておく必要があるし、第一彼は今テスト中だ。
テストが終わったら横島を完全な竜神にする術を行う予定が入っているし、その先の休日となると20日と21日、もう年末になってしまうが……。
「術をかけるのは妙神山でやるんでしょ? そのとき会ってもらえばいいじゃない。それに殿下ならもっといい方法知ってるかも知れないし」
「……」
小竜姫は友人の言葉にふっと顔をあげた。なるほどそれなら手間も省けるし、彼にとってより望ましい手法を聞ける可能性もある。
ただ横島にはテスト明けにすぐ結婚相手の親と対面というハードスケジュールを強いることになってしまうけれど。
「そうですね、そうしましょう。でも横島さんにはまだこのことは教えないで下さいね。テスト勉強どころじゃなくなってしまいますから」
とりあえず約束だけ取りつけておいて、対面のことはテストが終わってから告げるのが順当だろう。忙しい話になるが、やむを得ない。
「わかったわ。それじゃ小竜姫、またね」
とヒャクメは用事が済むと休憩もせずにあっさり帰って行った。
まったく知らないところで新たなる試練を課せられた横島の明日はどっちだ!?
―――つづく。
私の筆力ではこのくらいの人誅しか下せませんでしたorz
本当にフクロにするとか不法侵入するとか、そこまでやったら横島も本気で反撃するでしょうから、ギャグの範疇で済ませられないのですよぅ。
ではレス返しを。
○whiteangelさん
筆者としてももっと面白い罰を下したかったのですが(ぉ)、この辺りが限界でありました。
○遊鬼さん
定期テストの次は小竜姫パパのテストが来ることになりました。
どっちも落第せずに済むといいんですが。
>この段階でも美神親子はどちらもヤバそうですね
何しろコストパフォーマンスがあまりにも素敵ですからねぇ。
ずっと小竜姫さまに囲ってもらってるのが1番幸せそうですw
>やっぱり四人でいるとあまあまな空気になるんですね
他人の目がないといちゃついてばかりで困ったものです(何)。
○タクミンタクさん
バハムート……うーん、横島君にメガフ○アなんか吐かせたらカッコ良すぎてヘイトにならないか心配ですな<マテ
しかしブレスが火炎系ばかりというのも芸がないので、これを機に変えてみるのも良さそうですね。横島君らしく脱力系とか(ぉ
○ロイさん
GMの前に竜パパとご対面になりました。素早いですw
>霊能部の当面の活動
新入部員は素人の方が多いでしょうからねぇ。横島君たちも教えることで進歩があるでしょうけど。
確かに先生たちへの講義も必要かも知れませんな。あんまりまともに聞いてくれなさそうな気もしますが(^^;
>さりげにカリンが事務所メンバーを既に「家族」と言ってる辺りがよかったです!!
ありがとうございますー。さりげなく書いたところまで見ていただけると嬉しいです。
○KOS-MOSさん
横島君の竜神化の顛末については次回をお待ち下さいませー。
GMは……むしろ相談なしでやってしまった方がいいような気もします(^^;
>なにやらテストやら除霊部やらでいそがしそうですね
本当に忙しくなってきましたw
>だがそのツケはなにやら次回で思い知ることになるようなので
ちょっと軽かったかも知れませんねぇorz
○ばーばろさん
今回の冒頭部が1997年12月5日(金)でありますー。
ご母堂とか父君とか、横島君には試練が重なってきそうな雰囲気であります。ストレスで倒れなきゃいいんですがー(ぉ
>正月に様子を見に来るってとこでしょうか?
なるほど、その辺りが自然ですねぇ。そうなるかも知れませんです。
>絵心
私にこれがあれば自分で描いてるところなのですがorz
>幸福の揺り戻し
今まで来なかったものが色々と来ておりますw
○通りすがりのヘタレさん
>霊能部
部活は青春の一大ファクターですからねぃ。愛子はがむばっております。
>ピート
もともと熱血なところありますからねぇ。タフですし、雪之丞の組み手の相手としては適役なんじゃないでしょうか。
波動な拳はすでに再現できてますし、スパコンまで行けば雪之丞とも張り合えるかも知れませんな(ぉ
>小竜姫様
いよいよダンナをお父様に紹介する日が来ました。横島君にとっては単なる試練なんですがーw
>横島君
こんな感じの不幸になりました。
○風来人さん
通い妻は1日で取りやめにされました(笑)。
つまりこの辺りが不幸の避雷針がなくなった効果なのですね(w
>でもGSの世界観だと人外との共存って案外簡単に実現しそうな気がするんですよね
キヌとか愛子とか伝次郎とか、確かに個別の例ではけっこう多いですよね。でもそれを不特定多数にまで広げるのは結構大変だと思うのですよー。犬飼みたいなやつもいますし。
○チョーやんさん
お気遣いありがとうございます。確かに冷えてきましたねぇ。
>チェック
最低限、誤字脱字はできるだけ出さないように気をつけております。
>甘々
横島君たちは家の中ではあんなんばっかりです。ぶーぶー(ぇ
人誅はこんな感じになりました。
>「一般的危険回避マニュアル」
なるほど、そういう手もありますなぁ。使わせていただくかも知れませんですー。
>展開予想
すいません、痛み入りますですm(_ _)m
>お邪魔虫
だって彼が発案者なんですから仕方ないじゃないですかーw
○シエンさん
人外部……確かに上級生は全員人外ですなぁ。いつの間にかすごい学校になってしまいました(^^;
>「みんな仲ようせんとあかんよ」
うーん、シンプルイズベストというところですか。案外いいかも知れませんな。
>”体内”が一種の異界になっていて〜〜〜
なるほど、便利な体なんですなぁ。私も欲しいです<マテ
>「・・・ゴメンおキヌちゃん。俺にもわからん」
横島……(涙)。
○紅さん
さすがにGMと小竜姫パパが鉢合わせするとか、そんな魔展開は考えておりません。……たぶん。
通い妻は(以下略)。
○Tシローさん
>霊能部
ある意味普通の運動部よりやっかいですからねぇ。
顧問は……やっぱりドッペルゲンガーなのかなぁ(^^;
>竜神化
これについてはまだ他に事情がありますので、次回をお待ち下さいませ。
>糖分
今回は消費せずに済んだと思います(ぇ
○とりさん
はじめまして、よろしくお願いします。
はい、最初の一歩は買い物でした。定番ですね。公認……されたのかなぁ(^^;
おキヌちゃんはむしろさらに後退してしまいましたorz
○読石さん
仲良きことは美しいのであります。
そして今回は珍しく横島君以外の人がうかつでしたw
>竜神化
そうそう良いことばかりではない、という方が現実的だと思うのですよー。
横島君は女の子といいことできるなら他のことはすべて後回しにしそうですが(ぉ
○山瀬竜さん
>嵐の前の静けさ
はい、GMだけでなくいろいろと立て続けに事件が起こっております。横島君の人生に平穏無事は似合いませんから(酷)。
>アメリカ行き
そうですね、小竜姫さまが止めてくれるだけでも日本残留の条件はクリアできるでしょうし。
むしろ仰るとおり三股とか人間やめますとかがバレることの方が恐ろしそうです(笑)。
○Februaryさん
さらに斜め下を行って、GMより先に竜パパ降臨という展開にしてみました(ぉ
横島君のミスはご想像の通り買い物の件でした。いや横島君は別に悪くないんですけれど。
○鋼鉄の騎士さん
は、GMはいずれ来ますですよー。年末とか正月とか、その辺りが怪しいですな。はたして横島君は無事生き残ることができるのか(ぉ
>むしろ横島に不幸が降り注ぐのは大歓迎じゃないか!
そんな、まるで彼のクラスメートみたいなことを(笑)。
○あきらさん
どうもお久しぶりです。おっしゃる通り、ここの横島君の場合は感情移入して読む方が幸せだと思いますw
>108話
むう、確かに記念すべき号でしたが、横島君がちょこっと人誅くらうだけの話になってしまいましたorz
○晃久さん
>危険回避マニュアル
は、ありがとうございますー。言われて見ればGS世界は霊がやたら身近ですから、GSが学校に講義しに来るとかいう話があってもいいのかも知れませんね。
まあこのSSでは横島君の学校の中だけの話になるわけですけど(^^;
>横島君
タダスケさんが帰った分、早くもいろいろトラブルが降って来ておりますw
ただGMはオカルトは素人なので、「親から貰った肉体を捨てた」ということは分からないと思うですよー。だからと言って勘弁してくれるかどうかは不明ですが!
○UEPONさん
>死体遺棄は立派な犯罪ですよ
ちょっと調べてみましたが、今回のようなケースでも成立するみたいですね。
しかし横島君はそこまで遵法精神高くないと思うのですよ。バレて捕まる可能性は極めて低く、かつ直接誰に迷惑かけるわけでもない状況ですから、むしろ気分の問題になるのではないかと。
もちろん彼もまったく気にしないわけではありませんので、その辺は次回をお待ち下さいませ。
>やっぱりうっかり属性(ry
でも痛い目に遭うのは横島君だけというのが、いかにもGSの世界だなぁと思うのですよ(酷)。
>メフィスト
原作を見直してみましたが、メフィストの中って生物というより宇宙船の内部みたいですね(^^; これもアシュの技術なんでしょうか。
空間を操るのは魔鈴さんもやってましたし、やはりそっち方向なんでしょうねぇ。食べ物を全部エネルギー化すると強すぎですし。
>名前は栄光の手みたいに一聴だとカッコよさげだけど実は
なるほど、それなら横島君っぽくていいですなぁ。
あと問題になるのは筆者がそれを考え出せるかどうかで(ぉ
○トトロさん
うーん、確かにただの部活動とは思えないほど強力かつ多彩な人材が集まってますなぁ。いつの間にかとんでもない組織になってしまいました。
まあみんな欲が少ない上に闘争心も低いので危険性はない、というか部活動の風景は本当にただの高校生なんですが(笑)。
>普通の生徒が、此の中に入って、やっていけるんでしょうか?
横島君たち自身は普通の生徒のつもりなので、たぶん大丈夫かと(笑)。
おっしゃる通り先生方の器も大きいですしw
ではまた。