翌日の夕方ごろ、横島たち4人は約束通り妙神山修業場の入り口の前に立っていた。ちなみに横島とタマモは学校は欠席である。
今日も鬼門は不在でかわりに臨時休業の張り紙がしてあったが、横島がとりあえず扉をたたいてみようと手を振り上げた所で、いつか令子と来たときのように内側からぎいーっと開いた。
「やっぱり来たんですね。どうぞこちらへ」
と小竜姫はまだ気乗りはしないようだったが、仕事をさぼることはできない。4人を中に入れると、まずは例の銭湯風の更衣室でカリン以外の3人を修業用の功夫服に着替えさせる。
その向こうは横島が夏休みに修業した時と同じ、円形の闘技場と石造りのモニュメントだけが置かれたさびしい荒野だった。
「さて……まずはテストをさせてもらいます。妙神山修業場最高にして最難関に挑むに値するかどうかの。
なおこの修業では魂に過負荷をかけるという作業を行いますので、影法師を外に出すのは好ましくありません。なので横島さんには、テストの方もカリンさんを出さずに受けてもらいます」
「え゛!?」
いきなり主戦力を封じられてたじろぐ横島だったが、小竜姫もすべての戦力を使用禁止にするつもりはなかった。
「でも竜……煩悩玉は使ってもいいですから。雪之丞さんも魔装術は好きなように使ってもらって構いません」
「そ、そーっスか……よかった」
横島がほっと胸をなで下ろす。小竜姫がどんなテストをする気なのかは知らないが、竜珠まで不可にされたら合格できる自信はない。
タマモと雪之丞は何も条件を出されなかったため不満はなかった。
「わかった、では私は引っ込んでいよう。横島、頑張るんだぞ」
とカリンが横島の中に戻ると、小竜姫は闘技場の前に立って3人を手招きした。同時に闘技場の中央に彼(正確にはカリン)が以前戦った剛練武(ゴーレム)と禍刀羅守(カトラス)が出現する。
「ああ、それでカリンは禁止って言ったのか」
横島はようやく得心して頷いた。どうやら彼らと戦うのがテストのようだが、あの時のカリンでさえ勝てたのだから今の彼女だと楽勝になってしまう。
3人が闘技場に入ると、小竜姫が修業場の管理人としての厳しい表情でテストの開始を合図した。
「3対2なので制限時間は45秒です。……始め!!」
「よし! 俺はあのゴツい方をやる。あっちのガリガリ野郎は任せるぜ!」
と雪之丞が先手を取って飛び出す。制限時間が短いから横島とタマモも悠長に構えているヒマはないが、しかし煩悩少年は逆に1歩引いて傍らの狐娘に声をかけた。
「タマモ、人狐一体だ!」
「うん!」
久しぶりに使う、恋人同士の合体技である。タマモが翼付きの胸甲に化けて、横島ともども空を飛ぶというものだ。
「ああ……そう言えばそんな技がありましたねぇ」
愛とお揚げの合体ヒーロー・人狐一体ヨコタマンが禍刀羅守よりはるか高くに飛び上がるのを見て、小竜姫はちょっと拍子抜けしたような声をあげた。
禍刀羅守は空を飛べないし、脚の刃を振るう以外の攻撃方法を持たない。一方ヨコタマンは竜火と狐火という飛び道具を持っているから、これはもう完全なワンサイドゲームである。
しかしこのテストの内容は教えていなかったのに舞台と相手を見て瞬時に最適な攻略方法を考えつくとは、横島とタマモもずいぶん戦い慣れしてきたものだと思う。
「くらえ、小竜火(シャオロニックファイヤ)ーーッ!」
「必殺、ブレストお揚げファイヤーハリケーンスペシャル!」
「だから何であの人はいちいち技に私の名前をつけるんでしょうねぇ……」
と小竜姫がぼやいている間に、禍刀羅守は丸焼きにされてぶっ倒れていた。まともな描写どころか台詞すらなく。
むろん雪之丞の方も負けてはいない。
「おおおおっ!」
一瞬で魔装術を展開し、強烈な霊気をこめた拳で剛練武に殴りかかる。
令子やカリンには目突きでしか倒せなかった相手だが、雪之丞はそんな小細工は知らないとばかりに正面からガチンコ勝負を挑んでいた。いや、そういう手もあると承知であえて使わなかったのだ。
「うらああ!」
「ウォォォン!」
2人の雄叫びが交錯し、魔装の黒い拳と岩の拳が空を切ってうなりを上げる。雪之丞のパンチが剛練武の胸板にカウンターでヒットしたが、さすがに硬くまともなダメージにはなっていないようだ。
しかしそんなことで弱気になるバトルジャンキーではない。
「この手のヤツは……一点集中でブッ壊すっ!!」
雪之丞は拳打の応酬のあと少し離れた刹那に、剛練武の脇腹の一点を狙って連続霊波砲をたたきつけた。どうせ45秒で終わりなのだ、全霊力を出し尽くすつもりで撃つ!
「おらあっ!」
雪之丞の最後の渾身の一撃で、剛練武も床に倒れて動かなくなった。
「倒すまでの所要時間34秒。合格ですね」
小竜姫がストップウォッチを止めて小さく微笑む。横島たちに修業を受けさせることについて、もう迷いやためらいは無いようだ。
どうせ止められないことなら、彼らが生きて帰る可能性がより上がるよう、ポジティブな方向で動くべきだと割り切ったのである。
「これで文句はねえだろ。上司とやらに会わせてくれ」
「ええ。3人ともこちらにどうぞ」
と頷いた小竜姫に横島たちが案内されたのは、学校の教室ほどの広さの暗い部屋だった。真ん中の辺りに椅子が4つ置いてある。
「それじゃ、これからのことを説明しますね。
私たちがこの椅子に座ると同時に、私たちは老師さま―――斉天大聖がつくった仮想空間に瞬間移動します。その中では老師さまの力によって私たちの魂が加速されるので、感覚的には現実よりも非常に速く時間が流れるようになります」
斉天大聖とは西遊記の主人公、石猿孫悟空のことである。さりげなく出されたメジャーネームに横島たちは驚いたが、さすがに緊張しているのか騒ぎ出したりはしなかった。
「だいたい2ヶ月くらいになると思いますけど、その間は魂に過負荷をかけている状態なので気分を楽にしてのんびり過ごして下さい。そしてそれが終わったら、老師さまとの組み手の中で潜在能力を引き出す試練をする、という流れになります。
その組み手がつまり、『成長するか死ぬか』ということですね」
小竜姫は普段は修業内容をここまで懇切丁寧に説明することはしないのだが、今回は相手が横島だけにヒイキが入っているようだ。それにご相伴できた雪之丞はラッキーだったと言うべきだろう。
そこでふと顔を上げて、
「……それと横島さんにタマモさん。私たちの関係のことはまだ伏せておいて下さいね」
と横島のそばに近づいて小声で耳打ちする。老師と雪之丞が同席している所で話すのはいろいろ面倒だし、何よりこんなことを知られては修業に差し障りが出るかも知れない。
魂がつながるといってもプライベートな情報が筒抜けになるわけではないから、黙っていれば分からないのだ。タマモの正体はバレるだろうが、かっては斉天大聖自身がさんざん暴れ回った身でもあるし、九尾の狐とはいえ特に邪悪でもない妖怪をどうこうしようとは思わないだろう。
そして話すべきことを話し終えた小竜姫は、3人に椅子に座るよう促す。
横島たちが椅子に座り、続いて小竜姫も腰を下ろすと、その部屋は一瞬にして中華風の東屋のような場所になっていた。そこを出てしばらく廊下を歩き、やがて3階建ての塔の中に入る4人。
小竜姫はその一室の前に立つと、わずかに扉を開けて大きな声で挨拶した。どうやらかなり広い部屋のようで、扉を閉めたままでは声が届かないらしい。
「老師さま、さきほど連絡した人間と妖狐の修行者を連れて来ました。失礼します」
「ウキ!?」
返事は猿の声だった。中国の人民服を着て眼鏡をかけた猿が、TVの前に座ってひたすら格闘ゲームをやっている。
(うーん、コレが本当にあの孫悟空なのか……!?)
横島たちはここに来るまでに事情を聞いていたから驚かなかったが、やっぱり違和感は拭えない。彼はこの仮想空間を維持するためにパワーのほとんどを使っているのでまともな応答はできないという事なのだが、見ている限りでは本当にただのゲーム猿なのだ。
(ま、いーか。とにかくのんびりしてりゃいーんだよな)
ということで横島たちはゲーム猿、いや猿神(ハヌマン)に自己紹介し、まずは2ヶ月ほどの「準備運動」が始まった。
「はぁ……なごむなぁ」
もう何日めになるか忘れたが、横島は部屋の柱にぐてーっともたれて外の風景を眺めていた。
よく観察してみると木々のざわめきから鳥のさえずり、かすかに頬をなでる柔らかな風まで現実とそっくりだ。これをたった1人の精神力でつくり上げているというのだから驚きである。
思えばGSのアルバイトを始めてからはハードでビジーな毎日だったから、こうして何もしなくていい時間というのは久しぶりのような気がする。
「横島、枕ー」
とタマモがすり寄って来たのは、膝枕をしろということだ。一応修行中だし雪之丞がいっしょだからあまりいちゃいちゃはできないが、このくらいのスキンシップは構うまい。
「んー」
と横島が右脚を伸ばすと、タマモはその太腿の上に頭を乗せてごろんと横たわった。見るからにたるんでいるが、今はそうしてていい時間なのだ。
横島はそんなタマモの頬や髪をやさしく撫でながら、
「雪之丞はまたサ……老師のゲームの相手なのか?」
「うん。何もしないでぼーっとしてるよりはマシなんだって」
「そっか、こののんびりまったりを理解できんとは哀れなヤツめ」
雪之丞はタダスケの世界では2ヶ月経った辺りで退屈を我慢できなくなって暴れ出したが、ここではちゃんと事前にその意義を聞いていたのでおとなしくしていた。それでも身体を動かしたい衝動は抑えかねているようだったが……。
「横島さん、タマモさん。おやつですよ、スイカを切ってきました」
とお盆を持って現れたのは小竜姫である。横島に首すじを撫でられてのどを鳴らしているタマモを見て羨ましそうな顔をしたが、今は管理人という立場なので何も言えない。
「あ、小竜姫さま。ありがとうございます」
「ありがと」
タマモも起き上がってきて、3人でいっしょにおやつを食べる。
このスイカが本物なのか、それとも仮想空間でつくられた仮想のものなのかは分からないが、横島もタマモも特に気にせずに食べていた。
「んー、冷たくて美味しいっスね。あ、すいません、塩取って下さい」
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
「あ、次私にも貸して」
「ん、ほれ」
横島たちはそんな和やかな日々を送っていたのだが、そのときタマモは突然体が痺れるのを感じた。
「きゃあっ!? な、何この感覚」
「……ッ!? どうしたタマモ、体がブレてるぞ……っく、も、もしかして俺もか!?」
横島も同じように体が痺れ出し、しかもノイズでも入ったかのように体の輪郭が歪み始めている。
すると猿神が同じようにブレ始めた雪之丞の襟を引っ張りながら現れた。
「ま、人間と仔狐にはこの辺かのう……」
とのんびりした口調で言いつつ、右手の中から伸びて来た長柄の棒で建物の屋根を、いや仮想空間そのものを切り裂く!
次の瞬間、横島たちは最初の部屋に戻って椅子に座っていた。
瞬間移動で部屋に現れた猿神が、改めて試練の内容の説明を始めた。
「すでに聞いておるようだが、おまえたちの魂はわしの精神エネルギーを大量に受けて加速状態にあった。そして過負荷から解放された今、おまえたちの魂は一時的に出力を増しておる。
このスキに己の潜在能力を引き出せ! できぬときは死ぬのじゃ!!」
「「「……!!」」」
あらかじめ聞いていたことながら、「死」という単語を聞いた横島たちの表情に緊張が走る。
そして例の闘技場に連れて行かれて、いよいよ猿神との戦いが始まった。
「行くぞ、小僧ども……!」
猿神が一瞬にして身長5メートルはあろうかという巨大な魔猿に変身し、両手に孫悟空の得物「如意金剛棒」を携えて3人を見下ろした。その圧倒的な迫力と存在感に横島とタマモが思わず息を飲む。
「うお、でけぇっ!?」
「こ、これが斉天大聖……すごい霊気」
「ケッ、上等じゃねーか」
雪之丞はそうタンカを切ったものの、体は猿神を恐れているのか飛びかかることは出来ないようだ。その間に猿神は先手を取り、床に立てた棒だけを残して3人の視界から消えた。
「上かッ!? ……速ぇ!」
雪之丞が驚きの声をあげ、同時に魔装術を展開する。一般に体が大きい生物は動きは鈍重なものなのだが、猿神にその法則は当てはまらないらしい。
「潜在能力を引き出すか、死ぬか……どちらか選ぶのはおまえたちじゃ!」
重く低い声と一緒に猿神の巨体が落ちてくる。横島たちがあわててその場から逃げた直後、如意棒が闘技場の床を打った。
衝撃で床が砕け、破片と突風が横島たちの背中を叩く。
「どわーーっ!? こ、こんな化け物とやるんか!?」
「やるしかねえだろ! おらぁっ!」
猿神の横に回りこんだ雪之丞が、まずは様子見の霊波砲を放つ。しかしそれは突き出された如意棒に水風船のごとく突き破られ、雪之丞自身も胸板に一撃をくらって吹き飛ばされた。
「ぐはっ!」
「ゆ、雪之丞!? あーもーちくしょー、やりゃいーんだろ!」
横島もここは援護に入らざるを得ない。2歩ほど踏み込んで、口から小竜火を吐き出す―――というか、彼が猿神をまともに攻撃できる手段はそれしかなかった。破術や金縛り、あるいは彼のへっぽこな霊的格闘術などやるだけムダなのは初めから分かり切っているから。
猿神は小竜火をくらっても別にどうということもないのだが、わざわざ足を引いてそれをかわした上で如意棒を振り回してきた。
「わあっ!?」
火を吹いている最中の横島は避けようがない。とっさに全力で結界を展開したが、如意棒はその結界ごと横島を鞠のように蹴り転がした。
「んぎゃっ! む、ムチャクチャだこの猿……!」
「横島!」
今度はタマモが前に出てお揚げファイヤーを吐こうとするが、猿神はその準備ができる前に如意棒で突きを入れてきた。
「きゃあっ!?」
思わず狐の姿に戻ってそれを避け、小動物の機敏さでいったん距離を取るタマモ。しかし彼女が今の一撃をくらわずに済んだのは、猿神が横島や雪之丞ほどの耐久力を持たないタマモに手加減してくれたからなのは明らかだった。
「タマモ、無理すんな!」
とは横島は言えない。前に出て戦わなければ、この試練を受けている意味がないからだ。
タマモが人間の姿に戻り、どうにかして猿神の不意を突くべくその動きをうかがう。
空を飛んで猿神の背後を取ろうとした雪之丞が如意棒でぶっ叩かれ、横島の真正面に吹き飛ばされてきた。横島は結界を操作してできるだけやわらかく受け止めてやったが、受け切れずに2人とも後ろに転んでしまう。
「お、俺は誓ったんだ、強くなるってよ……!
赤ん坊の俺を置いて、歳も取れずに死んじまったママによーーっ!」
雪之丞は全身に何ヶ所かのひどい打撲傷を負い、足はダメージからか恐怖からか震えていたが、それでも額から流れる血をぬぐって吶喊した。
「ああもうチクショー! 待て雪之丞、ここは連携して左右からだな」
1人ずつかかっていてはどうにもならない、挟み撃ちすればまだマシだろう。
雪之丞もそれに同意していったん下がり、改めて横島とタマモを加えて三方から猿神に挑みかかるが、それすらも猿神の棒さばきの前にはまったく歯が立たず叩き落とされた。
今度はタマモも避けきれず、肩に突きを受けてよろめく。肩甲骨がこなごなになりそうなほどの衝撃だった。
「あうっ……く、痛ぁ……。で、でもこれくらいで……!」
普段の仕事だったらとっくに退却しているところだが、今回ばかりは逃げられない。逃げ場などないし、第一これは自分が提案したことなのだ。
だから今日だけは最後まで戦わねばならない。
「タマモーっ、大丈夫か? いったん下がって休……ごぁっ!?」
横島が自分のダメージも構わずタマモに駆け寄ろうとするが、それは軽率すぎる行動だった。すかさず如意棒が彼の横から襲いかかり、今度は結界をぶち抜いて横島の頭を直撃する。
横島の足がもつれ、転倒して床に這った。起き上がろうとしてはいるが、ダメージは相当深いようだ。
「よ、横島!?」
タマモが顔面蒼白になって叫ぶ。何てことだ、自分が痛そうな顔したばかりに恋人をもっと痛い目に遭わせてしまうとは!
しかしここは嘆いたり手当てしたりする場面ではない。タマモはきっと目を見開いて猿神を睨みつけた。
「横島は死なせない……!」
自分を危険な妖怪と知った上で助けてくれて、安全な住み処と美味しいご飯と楽しい時間をくれたひと。
自分が好きになったひと。恋人でいてくれるひと。
そんな相手に「私もあんたも死なないから」と言ったのだ。
だから―――
「絶対に、死なせるもんかーーーー!」
タマモがかかげた右手の指先に、ソフトボール大の狐火が発生する。
思いっきり振りかぶって投げつけると、その火球はスライダー気味に猿神の足元に飛んで行って―――
猿神の全身を包むほどの巨大な火柱が噴き上がった。
さすがに猿神の体を傷つけることはできなかったが、目くらましにはなった。いくら猿神が強靭でも、顔の真ん前で火が燃えていては前が見えないし息が詰まって攻撃どころではない。
しかもこの炎は粘液のようにからみついて、彼をここから動かすまいと縛りつけてくるではないか。
「ぬうう、いかに九尾の狐とはいえ幼生の身でこれほどの火力とは……!」
「どうよ、これなら十分でしょ……?」
タマモがニヤリと会心の笑みを浮かべる。今の炎は自分が予想したよりずっと大きくて熱も高かったから、これなら試練も合格だろうと思ったのだ。
しかしその顔色はもう真っ白だった。体中の妖気を根こそぎ放出してしまったため、立つ力すら無くなってしまったのだ。
ふらっとよろめいて、糸が切れた操り人形のように崩れ落ちる。
「タ、タマモ!?」
それを見た横島の方も真っ青になってしまった。いま彼女が攻撃を受けたら間違いなく死ぬ、それどころか倒れて頭を打つだけでも危険だろう。
横島は傷の痛みも忘れて立ち上がったが、その真正面に如意棒が伸びてきた。何と苛烈なことか、仲間を助ける行為にさえ障害を突破することを要求されるとは。
「こ、この野郎またジャマするんか。でもこんなところで死んでたまるかよ、っつーか……!」
如意棒がまさに彼の右肩を打とうとする、その瞬間に横島の魂は火山のように咆哮した。
(今死んだら三股ハーレムがおじゃんじゃねえかーーー!!)
声になど出す必要もなければ余裕もない、動かすのは首から下だけで十分だ。猿神の望み通り眠れる力を引っ張り起こせ、この棒切れをよけてタマモを救い上げろ―――!
しかしあまりに強い感情に精神が耐え切れなくなったのか、横島の意識はそこで途絶えた。
「……あれ?」
ふと気がつくと、横島の体は宙に浮いていた。猿神の顔が下の方に見えるから、高さ7メートルというところか。タマモをお姫様抱っこして、ふわふわと気球のように漂っている。
「俺って飛べなかったよな。……ってことは潜在能力が目覚めたってことになるのかな?」
いや、猿神が追撃して来ないということは多分そうなのだろう。
猿神の巨体がぷしゅーっと空気が抜けるようにして縮んでいく。やはり試練はこれで終わりのようだ。
「どうやらパワーを引き出せたようじゃな。もう少し遅かったら命を落としておったぞ!
やれやれ、この歳になると手加減して戦うのはキツいわい」
ぶつくさ呟いている猿神は何だか疲れた様子で、言ってることにもウソはないようだ。危なかったー!と内心で大量の冷や汗をかく横島だったが、腕の中のタマモも命に別状はなさそうだし、とにかく2人とも死なずに済んでよかったと心の底から安堵する。
「そーいえば雪之丞のヤツはどーなったかな? 死んでたら後味悪いけど、成長はしてなかったら嬉しいな、すごく」
何げに友達がいのないことを考えつつ、きょろきょろと辺りを見回す。やがてバトルマニアが床の上に立ちすくんでいるのを見つけたが、その外見はさっきまでとは異なっていた。
ごつごつとふくらんでいた霊気の鎧が、金属板のように薄くなっている。
「つまり体積が減ったぶん密度が増して強くなったとゆーことかな? ……ってうわぁ!?」
そこで横島の体がいきなり落下を始めた。どうやら気を抜いたせいで飛行能力の制御が甘くなったらしい。
「うわーっ、お、落ちる!? りゅ、ぼ、煩悩玉ーーーっ!」
地面に激突するぎりぎりの所で、横島は何とか再制御が間に合った。心臓をばくばくさせつつも、ほっとした顔でふわりと床に降り立つ。
すると雪之丞、そして部屋の外から小竜姫が駆け寄ってきた。
「おまえもうまく行ったみたいだな。狐の嬢ちゃんは大丈夫か?」
「横島さん! 無事でよかったです。タマモさんは大丈夫ですか!?」
小竜姫にとっては潜在能力がどうこうとかより、2人が生きて帰ってきてくれたことの方が何倍も嬉しい。それはその表情が痛いほどに物語っていたから横島もそちらの方を優先して、
「はい、心配かけてすいませんでした。タマモも気絶してるだけみたいです。……あれ、老師はどこに行ったんスか?」
「疲れたから休むっつって宿坊の方に行ったぜ。何か用があったら後で来いってよ。
……ま、挨拶くらいは行っといた方がいいだろーな」
そう答えたのは雪之丞である。彼も義理堅いところがあるようだ。
しかし猿神、横島と小竜姫の関係には気づかなかったのかも知れないが、タマモの正体について触れようともしなかった辺りやはり豪傑だった。あるいは小竜姫が連れて来た者ということで信用していたのかも知れないが。
「そうですね。ところで横島さん、おそらくカリンさんも何か成長してるはずです。呼んで話を聞いてみたらどうですか?」
「え? あ、はい」
小竜姫にそう言われて横島はカリンを呼び出してみたが、その頭上に現れた「元」少女の激変ぶりに横島は、いや小竜姫と雪之丞も呆然として息を忘れた。
その姿はひと言でいえば、全長6メートルほどの飛行機といった感じか。機首の部分は竜の頭部のようになっており、尾翼に当たるものがないので下から見ると十字架のような形になっていた。
色は例によって黒で、白いラインの模様が入っている。
(これは……竜?)
小竜姫は反射的にそう思ったが、当の横島の感想はまったく異なるものであった。
「あああカリン……前はあんなにキレーだったのに、俺が修業なんか受けたばかりにこんな変わり果てた姿になって」
「アホかっ!」
カリンの右の主翼、いや右腕がぐりんと曲がって横島の側頭部をひっぱたく。サイズが大きいぶん威力もあり、煩悩おバカはもんどりうって床に倒れた。
「しかしこの姿じゃ話はしにくいな。人間の姿になった方がいいか」
と先ほどの猿神と同じような縮み方で、カリンが以前と同じ少女の姿に変わる。なぜかまた服装が変わっていて、最初に横島の前に現れた時のそれによく似たデザインのボディスーツになっていた。
「とはいえライバルの前であまり詳しい話はできんな。少し席を外させてくれ」
と雪之丞の方を流し見ながらそんなことを言ったのは、ライバルだといえば彼は細かい詮索はして来ないだろうと踏んだからだ。この先はまだ部外者には聞かれたくないのである。
案の定バトルマニアはヘッと不敵な笑みを浮かべて、
「なるほど、抜け目ねえじゃねえか。まあ近いうちに見せてもらうことは期待してるがな」
とあっさり2人から視線を外す。その間にカリンは横島を闘技場の下まで引きずっていった。
「良かった、人間の姿にもなれるんだな。ずっとあのままだったら一生後悔するところだった」
横島がまず思うことはそれであった。しかしカリンにとってはあまりにも予想通りの反応なので別に怒りもあきれもせず、むしろクスッと微笑んで少年の期待に応える返事をしてやった。
「ああ、今まで通りHもできるから安心しろ。着替えもできるしな。
……で、さっきのアレだが。簡単にいえば、私は完全に竜神になったということだ。霊気がぜんぶ竜気に変わったし、姿も変わったからな。
小山殿に比べると小さいが、これから成長して霊力が強くなればもっと大きくなると思う」
「……へえ」
あまり竜っぽく見えなかったが、やはり竜であったようだ。もっとも横島はそんなことはどうでもよく、ちゃんとHができさえすればそれで満足だったりしたが……。
「今こうして人の姿で話しているが、この辺りの理屈は小山殿と同じだな。竜の姿が本性ではあるが、本人の意向次第でずっと人間の姿でいることもできるというわけだ。
ただし人間の姿だとパワーを全部出し切れないのだが、それでも今までと同じくらいにはあるからそんなに気にしなくていい」
正確に言えば金縛りなどの霊術は人間態でも竜態でも変わらないのだが、腕力とか飛行速度とかブレスの威力とか、要するに身体的なパワーは竜態でいる時の方が強いということである。
もっとも大きくてパワーも強い分だけへたばるのも早くなるから、必ずしもいいことばかりではない。
「あとは……おまえのそばに帰るとき専用だが瞬間移動ができるようになったことと、霊視が少し上達したことかな。今こうしていろいろ解説できてるのもそのおかげだ」
「へえ……ずいぶん器用になったんだな」
と横島が30へ○くらいの感心を顔にあらわす。GSに要求されるのは戦闘技術だけではないし、役に立つこともあるだろう。
自分で使えないのは残念だが、おそらくカリンの方がうまく使ってくれるだろうし。
「で、おまえの方だが。新しい能力としては空を飛べるようになっただけだが、霊気が完全に竜気に変わったからな。これからはいちいち小竜気(シャオロニックオーラ)を練らなくても、普通に霊気を発生させればそれが竜気になる。
まだ肉の体に縛られてるから竜神になったとは言えないが」
猿神の修業はあくまで「潜在能力を引き出す」というものだから、生身の肉体をエネルギー化させるといった効果までは出せないのだ。
「まあどうしてもと言うなら、竜珠もずいぶん成長したからこれに精神を乗り移らせるという手もあるが……今のおまえじゃ竜珠を人型にすることはできないだろうし、逆に肉体の方は死んでしまうからな。そこまで急ぐことはないと思う」
「……そうだな」
横島は自分が珠だけの存在になってカリンに持ち運ばれている光景を想像して激しく脱力した。いくら高等な存在になったところで、Hができないのでは何の意味もない。
「……ま、それはともかく。とりあえず、俺の野望に向けて1歩前進したってことでいーんかな?」
などと言ったところを見ると横島はまだ現状の全てを理解できたわけではないようだが、カリンは深く追及はせず満面に笑みを浮かべて、
「ああ、そうだ。よくがんばったな、立派だったぞ。
……じゃ、みんなのところに戻るか」
「ん」
というわけで話を終えた2人が小竜姫たちの所に戻ると、タマモはもう目を覚まして小竜姫の傍らで横島とカリンが戻るのを待っていた。
「お、タマモ。体はもういいのか?」
「うん。まだくたくただけど、立ってるくらいなら大丈夫。ヒーリングもかけてもらったし」
「そっか。で、おまえも何か成長したのか? 今言えんなら後でもいーけど」
横島自身の成長の仕方が今は公表しがたいものだっただけに、タマモに対してもそれなりの配慮はしたようだ。しかし狐娘はごくあっけらかんと、自分が小竜姫に聞いた説明を横島にも話してくれた。
「んー、別にいいわよ。要するに妖力の器が大きくなったってだけだから。
たとえるなら軽自動車が高級スポーツカーになったようなものなんだって。ただパワーが上がったぶん乗りこなすのは難しくなったから、妖気コントロールの修業はますますがんばれって言われちゃったけど」
具体的にいうなら強い狐火を操り切れずに火事を起こしてしまうとか、さっきのように消耗して倒れてしまうとか、そういう事態にならないよう精進しろということである。
身体能力も上がったが、こちらも慣れないと転んだりするだろうし。
ちなみに外見は14歳Verのままである。これは彼女の年齢が反映されたものなので、潜在能力がどれだけ目覚めようと関係ないのだ。むろん19歳Verを維持するのはこれまでより楽になったが、昼間に19歳や17歳の姿をしていても横島が級友に絡まれるだけでいいことは何もないので。
「そっか。まあとにかく2人……いや4人って言っとくか。無事でよかった」
と横島がタマモの頭に手を置いて軽く撫でてやると、少女もうれしそうに頷いた。
「うん、私も約束守れてよかった」
あの時はずいぶん大きなことを言ったが、何とかそれを果たすことができたのだ。タマモの笑顔は本当に満足そうだった。
「……ではそろそろ宿坊に戻って、老師さまに挨拶しましょうか」
と小竜姫が場を締めて、ようやく横島たちの修業は終わりを告げる。
その後5人は宿坊に泊まることになったのだが、結局小竜姫は上司に婚約者を紹介することはできなかった。猿神がすぐ神界に帰ってしまったということもあるが、
(雪之丞さんがいるのに言えませんよ、そんなこと!)
というのが主因であったらしい。
―――つづく。
何だか最近筆の進みが早いですよー。次回は明後日更新はできませんけれど。
3人の成長はこんな感じになりました。原作と違う成長させると説明が長くなってしまいますな(^^;
横島君の新スキルは、東洋の竜は翼なしで飛んでいるという神通力の再現であります。これだけでは少ないと思われるかも知れませんが、影法師の成長は本体の成長ということでご容赦をー。
カリンの竜の姿がなぜ小竜姫さまと全然違うのかについては、分かる方には分かると思います(ぉ 体長6メートルという数字は、2人の霊力と体格が比例関係にあるとして、小竜姫さまが1万マイトで30メートルとした場合の体長ということで設定しました(身長が5倍だと体積は125倍)。まあ適当かつ根拠のない算定法ですのであまり気にしないで下さいませ(ぉ
あと第84話で主要キャラのスキルを載せましたが、横島とカリンは大きく変化したので整理して挙げておきます。
○横島忠夫
霊圧 :80マイト
スキル:陰陽術(金縛りの術、破術の法、霊能アイテム作成)、竜珠(竜気の貯留、術の強化、天候操作、結界、飛行)、煩悩全開(通常版及び竜気共鳴版)、炎のブレス、霊的格闘(三流)、復活(ギャグ)、人外キラー、悪運、商才
解説 :小竜気は意識的に練る必要がなくなったのでスキルからは外しました。総合的な戦力としては原作アシュ編後と同程度だと想定してます。《同》《期》に相当する技もできましたのでw
○カリン
スキル:陰陽術(横島と同じ)、炎のブレス、熱線ビームブレス、超加速(共鳴中のみ)、剣術(一流)、霊視(1.5流)、瞬間移動(帰還のみ)
解説 :人間態と竜態を自由に使い分けられます。
ではレス返しを。
○SIMUさん
ご祝辞ありがとうございますー。
老師の修業はネタを思いついたのでやることになりました。プロットの変更はよくあることなので(ぉ
横島君はますます人外ぽくなりました。真の人外になる日も近そうです。
タマモの方はさらに修業のノルマがきつくなりました(笑)。
○Tシローさん
は、ご想像の通り横島君は竜神化に向けて大きく踏み出しました。小竜姫さまも安心してご両親に紹介できますw
タダスケさんは令子さんが妻でいる間は苦労しっ放しでしょうなww
タマモはぐーたらですが、好きなことには努力を惜しみませんから!
○遊鬼さん
>霊能部
除霊委員と違ってひんぱんに集合しますからねぇ。おキヌちゃんも1歩前進ですよー。
タマモが今回30歩くらいジャンプしたような気もしますが(^^;
四股は……どうでしょう。
>タダスケ
まあ彼も横島君ですから、そのうち何とかしてくれるでしょう(ぉ
>小竜姫様は横島君のことをなんと言って紹介するのでしょうか
ユッキーのせいで紹介できませんでしたw
>カリンの衣装変え
すでにお色直しを習得してますからねぇ。とりあえずリセットしてみました(何故)。
○KOS-MOSさん
>タダスケ
でも向こうは向こうで令子さんと一緒ですからねぇ。
少なくとも平穏な生活というのは有り得ないでしょうな。
>猿神の修行
タマモは霊力アップしましたが、本文に書いた通り横島君のうはうは度が上がる事はありませんw
○1さん
は、ご想像の通り横島君は一気に竜神に近づきました。人間の姿にこだわらなければ今すぐなれるくらいに(笑)。
雪之丞は原作通りですが、デミアンの魔力砲をはね返せるくらいですから防御力はかなりのものだと思います。
タマモはパワーは上がりましたが、まだお子様なので未熟ですw
○ばーばろさん
>おキヌちゃんと愛子
いあ、前回は前振りでありますからして、いずれちゃんとした霊能部の活動の話を……たぶん(ぉ
>新キャラ追加
さすがに猪やカッパは出ませんでしたが、馬の方はいずれ出るかも知れませぬ。ズバリ婿殿紹介でww
>ついでにヨコシマ
酷w
○coma収差さん
お気遣いありがとうございます。最近本当に天気が妙ですので、そちらさまもお気をつけ下さいませ。
>霊能部
うーん、なるほど。確かにそれなら横島たちが泥をかぶることなく役に立ちそうですなぁ。
使わせていただくかも知れません。
しかし確かに今のメンバーは凄まじいですな(^^;
>タダスケ
彼は三股のこととかは知りませんから、素直に本当のことを喋ってもよさそうな気がしますが、令子には妙神山に行く理由だけは言えませんな。二頭身落語家を美女に変えるためだなんてw
小竜姫さまは霊的攻撃力を上げたいとか言えば信じるでしょうな。問題はあの落語家でどうやって3つの試練を乗り越えるかですが。
……うーん、面白いかも(^^;
○チョーやんさん
>タダスケ
文珠で移動した後のことなんて、猿神やヒャクメでも見えないでしょうからねぇ。どうなったかはまったく分かりません(ぉ
>ネ○マとか、ゼ○魔とか、ト○ハとか、E○Aとか
そんな、哀れすぎて何も言えないじゃないですかw
>横島君を引き込む為にタマモンを使うのは読めませんでしたねぇ
にゅふふー、あれは会心のネタだったのですよー。猿神修業の話はこれを受信したからこそであります。
ところでリ○クさんって(以下略)。
VSメドさんは機動力が上がってますます有利になったようです。
>これに後方支援型のおキヌちゃんが加われば
えーと、これはおキヌちゃんを美神事務所から引き抜けと?(怖)
それは命知らずにも程があると思うのですよー。横タマが美神事務所に行く方がまだマシのような気がします(^^;
○炎さん
タダスケさんが無事に帰れたかどうかは、読んだ方のご想像の通りでありますw
タマモはさすがに小竜姫さまほどは強くなれませんです。玉藻前も一流とはいえ人間にやられたわけですし。
○whiteangelさん
猿は当然ゲームばっかりです。
でも試練で強すぎる所を見せつけられたので幻滅はしてませぬ。
○風来人さん
タダスケの初登場って第60話なんですよねぇ。本当に長かったです(^^;
タマモは日々霊能よりお揚げの修業にいそしんでますからw
老師は今のところ横島君と小竜姫さまの関係は……気づいたけど黙ってたということも考えられますよねぇ。で、老師は小竜姫さまのパパとは懇意でありますから(ry
>霊能部での活動内容
そうですねぇ、今は「除霊」とは名乗ってないので共存打ち出しても不自然じゃないですし。
使わせていただくかも知れませんですー。
○通りすがりのヘタレさん
タダスケへのお祝いありがとうございます。あの後どうなったかは知りませんがー(酷)。
>根の国や階級付きの神剣、果ては月が二つある異世界
どこに行ってもここよりヒドい目に遭いそうなw
せめて浮気でもできればいいのかも知れませんけど、たぶん無理ですし(ぉ
>猿神修業
さすがにかなりピンチでありましたが、愛のパワーで何とか乗り切りましたですよ。久々にヨコタマンも出せて満足です(ぉ
>除霊委員
何だかんだ言ってけっこう会合しておりますから。
次に書くときは何か活動させてやりたいものです。
○紅さん
お褒めいただきありがとうございますー。あれは自分でもいい思いつきだったと自賛しております。
>お揚げ
まったくですなv
○ひでおさん
タマモはその気になればかなりの長時間19歳Verでいられますが、横島が困るので学校ではやりません。
対おキヌちゃんという事なら小竜姫さまという秘密兵器がありますから。ああ、どっちにしてもおキヌちゃんの出る芽がorz
○シエンさん
>キミの勇姿は覚えてる限り忘れない!!
……ん、何気にヒドくないですか?(笑)
>霊能部
そうですねぇ、ピートがいるうちは目立つことするとミーハーな女の子が寄って来そうですし。
部室は人外だらけなので速攻で結界敷きます(第60話参照)。
>「我ら描写ひとつ無かったのう、左の」「世知辛いのう、右の」
彼らのことは知らないふりしてあげて下さい(ぉ
○Februaryさん
>タダスケ
彼もようやく不幸から逃れ……たと思ってる読者様はあんまり居ないようですがw
>猿神様の修行編
あの仮想空間、食べ物も仮想ならどんな美味しいものでも出て来るんでしょうか。
>カリンが「美少女」ではなく「美女」だったら
外見年齢17歳で良かった良かった(ぉ
>令子さんもそんなことを言っていたから〜〜〜
唐巣神父辺りですかねぇ……令子さんにも慎重派なこと言ってましたし。
>化けて出たらうっかり祓われるぞ?ww
スケベ根性さえ残ってれば大丈夫かとw
○読石さん
>タマモ
は、趣味を恋愛にも役立たせるなんて初登場の頃からは想像もできない成長ぶりであります。
>タダスケ
多分って、そんなw
>タマモさん何下に横島君が死ぬ時は自分も一緒みたいな事を思ってるみたいですし
今回の件はタマモの発案で、普通に寿命や病気で死ぬのとは違いますから、その辺の補正がかかっておるのですー。
むろん横島ラヴなのは事実ですが!!
○鋼鉄の騎士さん
>不幸要員
ああっ、それを言っちゃあ(逃)。
>ところで何時の間に修行がそんな物騒な代物だと広まったんでしょうねぇ?
未熟者は鬼門が追い返すはずですしねぇ。
もしかしてあの断崖絶壁に落ちて死んじゃう人とかもいるんでしょうか。
○山瀬竜さん
>タダスケ
は、まったくその通りでありますな。それでもヘイトっぽい感じが全然しないのは彼の人徳によるものでしょうか(酷!)。
まあこの世界の10年後だったら、横島君たちが霊気を提供してくれると思いますがー。だってあまりにも哀れですから(ノω;)
>霊能部
お揚げ部に改称されたらそれはそれで面白そうですな(ぉ
>雪之丞との一戦が伏線となっていたとは脱帽です
いえ、実はレスでいただいたお話が元でしたから(^^;
タマモのことは自分で考えたことですけれど。
>この三人は横島君には勿体ないぐらいの『良い女 』ですねぇ
今回少しは彼女たちに相応しいといわれるような漢っぷりを見せ……てないかも(^^;
○ロイさん
ねぎらいのお言葉ありがとうございますー。
>タダスケ
何をもって幸せとするかで評価が変わりそうですなぁ。たぶん仰る通り毎日殴られてるんでしょうけどw
>そのあと「死んだら化けてでる」って言うのがあれですが(笑)
何せ横島君ですから、1から10までシリアスで決めて終わるということは有り得ないのです。
>実際化けて出て行ったらとっ捕まってずっと一緒に居そうな気がしないでもないですが
死んでも生きられる世界ですしねぇ。すぐ幽霊おキヌちゃんのレベルに到達しそうですなw
>鬼門
はて、そんなキャラいましたっけねぇ……(ぉ
○れじぇむさん
横島君の成長はあくまで竜神への道でありました。まあ六道母が目をつけても不思議ではありませんがー。
>カリンは竜変化ができるようになって完全制御してるから凛明さんがいじけそうな
いあ、もう本体が婚約者ですから、凛明さんにとっては成長すればするほど都合がいいのですよー。
>タマモ、ユッキー
こんな風になりましたがいかがでしたでしょうか。
○夜雲さん
>老師の反応
今回はユッキーもいましたので、特別な反応はありませんでした。
ええ、今回は(謎)。
>本来、偉業を残した人間は死んだら神になれるから〜〜〜
そう言えばGS世界ではそうでしたねぇ。小竜姫さまは不安がることなかったかも知れません(ぉ
>霊能部
おキヌちゃんたちには3人も強敵がいますからねぇ……orz
影の薄い大男……んー、誰のことでしたっけー(ぉ
>GM
何だか期待の星になっておりますな(^^;
○HALさん
>かと思ったら後半で大事に
なぜかネタを受信してしまったのでー。
>小竜姫様が横島君との婚約を報告してるかどうかで〜〜〜
ここで報告するつもりだったみたいですが、できませんでした。ユッキーいますしねぇ。
猿神が気づいたかどうかは謎であります。気づいてたら玉龍さんにこっそり教えるかも知れませんなぁ(ぉ
>タマモン
GS世界では九尾の狐は悪玉じゃありませんからねぇ。神族も現在の当人が悪党でないなら気にしないと思いますー。
成長の方向は単なる妖力アップでした。もともと妖狐のスキルは全部持ってましたし、これ以上増やす必要性薄いですから。
>日常生活は当分14歳バージョンでしょうけども
ずっと19歳でいると横島君にいつ襲われるか分からないというか、小竜姫さまがいじけるというかw
○UEPONさん
>タダスケ
ひどい(笑)。
GSルシ世界なんかに行っちゃったらもう再起不能になりそうな気がするですよー。
しかしこれだけ不幸な目に遭ったのに、さらに不幸になることを期待されるとは何て哀れな(ノω;)
>唐巣と雪之丞
ああ、また説明が不足でしたねorz
モラル面での指導はしておりますです。しかしエクソシズムは教えてないということでご理解下さいませー。
第105話は修正しておきました。
○tttさん
デジモンやエムゼロのことは知りませんが、こんな風になりましたです。
ではまた。