「それにしてもあいつら、本当にこの私を罠にハメてくれるとはね……殺す!!」
令子がごおおっと怒りのオーラを全身から燃え上がらせる。しかし振り向いて後続の3人の安否を確認しようとしたところで、彼らの姿がどこにもないことに愕いた。
辺りを見渡して、扉のそばの床に妙な線があることに気づく。
「これは……落とし穴? やられた、戦力の分散を狙ってたのか……」
考えて見れば今までの戦いは非常に一方的で、満足なデータを取れるほどのものだとは思えなかった。茂流田たちはそれが不満で、この装置を使って横島たちを別の所に飛ばしたのだろう。
まあ彼らには小竜姫がついているから大丈夫だと思うが、こちらはそうはいかない。
「横島ズはともかく、荷物を奪われたのは痛い……!」
タダスケが聞いたら哭いていただろうが、さいわいカリンが現れたのは台詞を言い終えた後だったので余計な哀しみは与えずに済んだ。というか落とし穴の板をすり抜けて目の前に現れた少女の姿に驚いて尻餅をついてしまった。
「美神殿、ミニスカート姿の女性がそんな恰好をするものじゃないぞ」
「あ、あんたがいきなり出てくるからでしょーが!!」
確かに美少女の上半身だけが床からにゅっと突き出ている光景はなかなかにシュールである。令子が文句を言うのも当然であった。
ちなみにパンツは黒だったが、カリンは令子の下着の趣味に関心はないので特に言及はしなかった。
「それもそうだな。しかしあなたの援護をするために急いで来たのだから勘弁してくれ」
と全身を床の上に出したカリンが体操座り状態の令子に手を差し伸べる。令子はそれにつかまって立ち上がったあと、ふと頭に浮かんだ疑問を口にした。
「そう、ありがと。でもあんたよくこっちに来たわね?」
なるほど向こうには小竜姫がいるからこちらよりはマシだが、それでも横島が安全というわけではない。なのにこの少女が本体のそばから離れてここまで来るというのはちょっと理解しがたかった。
「ああ、小山殿に頼まれたんだ。向こうにはタダスケ殿もいるから大丈夫だろうしな」
本当はタダスケに頼まれたからなのだが、彼と令子は初対面なのだからそれを言うのは不自然だ。しかし小竜姫の依頼だということにすれば、令子の彼女に対する認識も良くなるから一石二鳥である。
案の定令子はちょっと意外そうに目を丸くして、
「へえ、小山さんが……? ふうん、何だかんだ言って私のことも考えてくれてたわけね」
と嬉しそうに口元をゆるめた。しかしすぐ自分の置かれた状況を思い出して眉をしかめる。
「でもこちらからは動きようがないわね……連中が接触してくるのを待つしかないか」
令子は念のためカリンに肩をささえてもらいながら、どうやって茂流田たちから慰謝料を巻き上げるかの計画を練り始めていた。
「で、これからどーするんスかタダスケさん」
横島がちょっと不安げな声でタダスケに訊ねる。納得した上でのこととはいえ、こんな場所でカリンがいなくて竜珠もないのでは心細くなるのは当然だった。
小竜姫が懐にいるから怖いというほどではなかったけれど。
「ああ、まずはこいつを渡しとく。危ないと思ったら勝手に使ってくれ」
とタダスケは横島に文珠を2つ寄こしてきた。さきほどカリンに言った台詞は嘘ではなかったようだ。
これで残りはポケットの中の《防》を含めて4つだが、グーラーに《恋》を使えば傭兵はやっつけてくれるし、ガルーダは小竜姫が倒してくれるだろうからこれでも何とかなるだろう。
(……って、傭兵!?)
思い出した。元の世界では、自分とキヌはここから兵隊に連行されて令子に塔を登らせるための人質にされたのだ。
(こ、こりゃまずいな。急いで対策を考えないと)
自分をネタに令子が脅されて塔を登らされるようなハメになっては本末転倒だが、彼女がそれを断って帰ってしまったらそれはそれで心情的に悲しすぎる。ここは何としても傭兵たちを出し抜いて、自由を保った状態で茂流田たちの所までたどり着かねばなるまい。
「……って、何か気配がする!? あーもーこれで何とかなれっ!」
タダスケも経験豊かな霊能者だけに、傭兵がこの部屋に近づいている気配を察したようだ。傭兵たちの方は一応「対人戦」のプロだし銃を持っていたから、タダスケたちのことを甘く見て気配を隠すということをしていなかったからでもある。
タダスケが扉に向けて文珠《罠》を投げつける。今までさんざんトラップにハメられてきたことへの仕返しだった。
傭兵たちはそうとも気づかず、先頭の1人が扉のノブに手をかけた。その瞬間、全身が痺れて声もなく床に倒れる。
彼がはめていた手袋は電気トラップにも対応したゴム製だったが、それはまったく関係なかった。
「……? おい、いったいどうした!?」
2人めがそれを介抱して気付けをしている間に、3人めが何事が起こったのかとやはりノブをつかむ。同じように体が痺れて気を失った。
「さ、さてはあいつら、この扉に何か仕掛けたのか……!?」
残った傭兵2人が驚愕に顔をゆがめる。まさか霊能者のくせにブービートラップの知識と技能があったとは。
しかし彼らに与えられた任務は横島たちの「抹殺」ではなく「捕獲」であるから、扉に銃を乱射するとかいった過激な方法は使えない。考えた末、サブマシンガンのグリップでノブを叩き壊すことにした。
しかし銃を振り上げたところで、頭がくらくらしてきて足がよろめく。
「さ、催眠ガス……!? そ、そんなバカな……」
傭兵たちはヘルメットとゴーグルをつけ、鼻と口は防護マスクで保護していた。ガスなど効くはずがないのに、どうしてこんなに眠くなってしまうのか。
タネを言うなら彼らに眠気を催させたのは文珠が発した霊気の作用であって、化学物質によるものではないから普通の防護マスクでは防げないということである。タダスケは《罠》をここまで具体的にイメージしたわけではないが、文珠の発動はわりとファジーであなた任せなところがあって、大まかな念込めでも機能させることはできるのだ。たとえば彼が10年前に《倒》で重力を操ったように。
しかし傭兵たちはそれに気づくこともなく、深い眠りの園に旅立って行った。
「よかった、どうやら連中はみんな気絶したようだな……」
扉のそばの壁に貼りついて気配をさぐっていたタダスケがほっと胸をなで下ろす。とりあえず最初の襲撃は何とかやり過ごすことができたのだ。
しかし彼らが戻らなければ、いずれ第2波、第3波が送られてくることは疑いない。タダスケは横島を促して、さっさと部屋から逃げ出したのだった。
「聞こえるかね、美神さん」
令子とカリンがいる暗い部屋に、どこからか茂流田の声が響いた。
「その声……茂流田ね!? どういうつもり!?」
令子がきっと声が聞こえて来た方に振り向く。暗いのでよく分からないが、たぶんそちらにスピーカーがあるのだろう。
「君にはなるべく普段の実戦に近いコンディションで戦ってもらおうと思ってたんだが、そうもいかなくなったんだ。君たちは強すぎてね、このままでは我々の欲しいデータが入手できんのだよ」
「データ? 何の話?」
令子はむろん茂流田の考えていることを知り抜いているのだが、それを彼の口から言わせるのが重要なのだ。さりげなく腰のホルダーに手をやって、屋敷に入る前の打ち合わせの時にも使った小型録音機のスイッチを入れる。
「我々はモンスターを兵器として使いたいのだ。だがこれが一般的になると、当然敵も対モンスターのスペシャリストを使ってくる」
「……それで?」
と令子が続きを促すと、茂流田はもう令子が完全に自分の手の内にあると思っているのか、勝ち誇ったような口調で自分たちの計画を説明してきた。
「これは我々の商品が、プロのGSにどの程度通用するかのテストなんだ。第1級のGSに対してどのくらいのモンスターをどのくらい投入すれば効果があるのか―――死ぬまで付き合ってもらうよ、美神さん」
茂流田がカリンのことに言及しないのは部屋が暗いので監視カメラでも見えないからなのだが、ここで令子は思い切り心でガッツポーズを取っていた。この録音機と最初にもらった写真をオカルトGメンいや美智恵に渡せば、南武グループには殺人の容疑で強制捜査が入るのだ。
横島たちをどうしたのか訊ねてみようとも思ったが、それはやめておいた。どうせ自分と同じようなことを言われているに決まっているから。
ただ茂流田の声がそれきり途絶えてしまったので、令子とカリンは仕方なく前に進むことにした。しばらく歩くとまた扉があったが、開けてみるとその向こうは建物の外で橋のようなものに続いていて、そのさらに向こう側には大きな円形の塔が建っていた。
「何、この塔は?」
令子が不機嫌そうに指で頬をかきながら訊ねると、またどこからか茂流田の声が聞こえた。
「中でモンスターが待っている。1階から順に上がってきてくれたまえ」
茂流田はこの時点でカリンがいることに気がついたが、特に何も言わなかった。彼女も令子もおとなしくしているので、2人を一緒に戦わせても問題ないと踏んだらしい。
「……そう」
令子はやけに従順な顔つきで頷くと、きょろきょろと上下左右を見回しながらカリンを連れて下に降りて行った。
塔の周りは崖になっており、屋上の周辺は横一面に張ったネットの上に木の葉や枝がいっぱい敷き詰められている。おそらく外から発見されないようカムフラージュしているのだろうが……。
2人が1階の入り口のそばまで到着すると、扉が横にスライドして開いた。入って来いということらしい。
しかし令子は中には入らずに足を止めると、何気ない様子で両腕を軽く開いた。カリンがその両脇の下をささえて、いきなり宙に飛び上がる!
「―――ッ!? な、何だ!?」
「ハッ、この私が大人しく実験台になるとでも思ったわけ!? 甘かったわね茂流田、私はこれで帰らせてもらうわ。
……っと、そうそう。契約書にウソがあったから、後で賠償金の請求書送らせてもらうからよろしくね。ほーっほっほっほ!!」
仰天してソファからずり落ちそうになった茂流田に高笑いで答える令子。その間にカリンは竜珠の結界を張って、木の枝の屋根を強引に突き抜けていた。
「こ、こら待て美神令子ーーー! 自分だけ逃げるなんて、人として間違ってるとか思わないのか!?」
茂流田は思わずスピーカーの音量を最大にして叫んでいたが、残念ながらもう令子のところまでは届かなかった。もっとも令子とてそういう事を考えていなかったわけではない。
「私が塔に登ったからって、横島クンたちの助けになるわけじゃないものね。むしろ逃げた方が連中をかく乱できるってもんだわ」
令子はそう言ってカリンを納得させたのだ。こんな所に3億円なんて大金が置いてあるはずもないし、無駄で危険な戦いをあえてする必要はない。
1キロも離れれば茂流田たちも令子を追うことはできないだろうから、その後でカリンを帰してやれば一連の顛末を横島たちに伝えてやることもできる。そのあと彼らがどうするにせよ、小竜姫がいれば問題はなかろう。
「小山さんの目的は人造魔族の証拠を手に入れることらしいけど、私が仕事として依頼されたわけじゃないものね。別に最後まで付き合う義理はないわ」
だからと言って完全放置は不人情と思われるかも知れないが、南武グループに強制捜査が入れば少なくとも兵器産業部門はつぶれるから、令子が生きて帰れば小竜姫の目的は半ば達成されるのだ。無理をして塔に挑むよりその方がずっと合理的というものである。
「……なるほど、さすがだな。あの状況でそこまで頭が回るとは、むしろこっちの方が一流の由縁ということかな?」
とカリンはしきりに感心していた。小竜姫もずいぶん賢くなったが、機転の利き方では令子の方が上かも知れない。小竜姫が依頼料をくれなかったことへの意趣返しも兼ねている辺りが実に彼女らしかった。
「ところでどこまで行けばいいんだ? いくら何でも東京までは送っていけないが」
「え? あ、そうね。そっちが終わったら迎えに来てほしいから、どこか目印になりそーなとこで……」
と辺りを見渡した令子だったが、後ろに視線を送ったところで大変なことに気がついた。
「カリン、後ろ! 何かでっかそうなのが追って来てるわよ」
「何!?」
カリンも首だけ後ろにひねって見てみると、確かに令子の言う通り、何か白っぽい動物が自分たちを追いかけて来ていた。茂流田は令子に「死ぬまで付き合ってもらうよ」などと言っていたから、彼女を生かして帰すわけにはいかなかったのだろう。
「あれは……カマイタチか!?」
やはり例の遺跡荒らしは南武グループで間違いなさそうである。
追って来ているのは1匹だけだが、しかし遠目にもあの時のやつより一回りは大きく、飛ぶ速さも勝っていた。追いつかれるのは時間の問題である。
「いかん、降ろすぞ美神殿!」
いかにカリンがあれから結界や炎のブレスを習得したとはいえ、令子をかかえていては戦いにならない。令子自身も地上なら襲われても木を盾にできるから、降ろしてやった方がいいだろう。
「わかったわ、気をつけるのよ!」
「ああ、ありがとう」
カリンは急降下して令子を地面に降ろすと、反転してカマイタチよりさらに上まで飛び上がった。林の中で火を吐くと山火事になってしまうから、なるべく上の方で戦いたかったのである。
「来たか……!」
カマイタチがこちらに顔を向けてきたところを見ると、彼は地上の令子より先に空中にいるカリンをしとめることにしたらしい。いよいよ戦闘圏に入ったが、間近で見てみると除霊実習の時に遭った3匹より二回りほどは大きかった。
(あの時のヤツらが子どもだったのか、それとも南武が何か細工したのか……どっちにしても楽には倒せそうにないな)
しかし体が大きい分小回りは苦手になったようで、カリンは素早く旋回してカマイタチの頭上を取った。そして炎のブレスを吹きつけようとしたところで、彼の背中に動く人形がいくつか乗っていることに気がつく。
大きな金属の箱らしきものが馬の鞍のような形で据えつけられていて、その中からこちらを窺っていたのだ。
(あれは確か、自衛ジョーとかいう……そうか、そういうことか!)
カマイタチは四足獣なみの知性しかないが、南武グループは自衛ジョーの生き人形を乗せて操らせることで兵器として実用化したのである。軍用ヘリに比べれば攻撃力も機動力も劣るが、その分安価な上に人間を乗せないので、気軽に囮や特攻に使えるという利点があった。
自衛ジョーはだいたい1/5スケールくらいか。その中の1体が、太い棒のようなものを肩にかついで先端をカリンの方に向けて来た。
(あ、あれは……擲弾筒(てきだんとう、グレネードランチャー)かっ!?)
カリンはミリタリーには詳しくないが、そのくらいの想像はつけられる。そして自衛ジョーが引き金をひくと、本当に小さな手榴弾がカリンめがけて飛んできた。
「な、そ、そんなバカなーーーッ!!?」
珍しくうろたえた悲鳴を上げるカリンだが、そんなことをしても弾は避けてはくれない。結界の表面に着弾して、盛大な爆発音をとどろかせるのだった。
「い、痛ってぇぇぇぇ!?」
タダスケの後について暗い通路を歩いていた横島が突然悲鳴をあげてうずくまった。
彼らはさっきの部屋を出た後、タダスケの文珠《覗》で周囲の状況をさぐりつつ茂流田たちが居るだろうコントロームルームめざして歩いていたのだが、横島はその途中で突然体の前面に激しい衝撃を感じたのである。
毎度のことながら予告抜きで来るので彼はいつも驚かされるのだが、これはカリンが敵の攻撃を受けたことによるフィードバックだ。この感触は結界で流し切れなかった衝撃が彼女の体に届いてしまったという事みたいだが、いったいどんな強敵と戦っているのだろう。
「どうした、大丈夫か?」
と振り返って聞いてきたタダスケに事の次第を答えると、タダスケは血相を変えて横島の両肩をつかんできた。
「そ、それで令子は大丈夫なのか!?」
彼がカリンのことは聞かないのは、横島が一応無事でいる以上カリンもそうひどいケガはしていないと分かっているからだ。
ただ横島にはタダスケの問いに答えてやることはできない。
「いや、それはわからん。俺にわかるのは、カリンが何か攻撃くらったってことと、あいつが今何百メートルも離れた遠くにいるってことだけだから」
「何百メートルも離れた遠く……?」
横島の話の中のそのひと言にタダスケは眉をひそめた。もし令子がカリンと一緒にいるのなら、彼女はすでにこの屋敷から脱出しているという事になるのだ。
カリンは空を飛べるから2人で脱出することは可能だろうが、では2人はいま茂流田たちが差し向けた追っ手と戦っているのだろうか。
「うーん、まさかこんな事になるとは……俺のときとはだいぶ違う流れになっちまったな」
「マズいのか?」
と横島が素朴な疑問をぶつけると、タダスケはうーむと首をひねって、
「そうだな。流れを知ってればアドバンテージを取りやすくなるっつーのはあるんだが、ただでさえ10年前のことだから記憶があやふやだし、こーなったらもー出たとこ勝負で行くしかないな」
現に今もさっきの部屋から傭兵に連行された道順が思い出せず、うろうろと屋敷の中を歩き回るハメになっているのだ。ここまで来たら過去のことは忘れて、今現在の状況に応じて臨機応変に動いた方がいいだろう。
令子は逃げてしまっても別に問題はないが、自分たちはガルーダかメドーサが出て来るまで帰るわけにはいかないのだから。
それはそうと、「こーなったらもー」という言葉にひどく苦いものを感じるのは何故なんだろうか……?
「しかし令子は空を飛べる追っ手と戦ってるのか……手助けしてやりたいが、どうにもならんな」
それは深い意味もない単なるグチだったのだが、しかし意外にも、目の前の少年はごくあっさりした口ぶりでそれが可能だと答えてきた。
「いや、できるよ。俺が精神集中すればあいつの霊力上げてやれるから。
除霊実習のときもそれでカマイタチ倒したんだし」
「……へ?」
タダスケはいろんな意味で驚いて目を丸くしたが、令子を支援する手段があるというならぜひ実行してもらいたい。
「ああ、俺もカリンや美神さんが痛い目に遭うのは嫌だからそれはいーんだけど、精神集中すると回りのこと見てられなくなるからその辺どーにかしてくれるか?」
「え? あ、うーん……仕方ないか」
横島の言うことはもっともだ。霊力を最大に高めようと思うなら、安全な場所でおとなしく座っているのがベストだろう。
タダスケは横島を廊下のすみに座らせると、自分もその隣に腰を下ろして文珠《隠》を発動させた。これで傭兵も監視カメラも自分たちを発見することはできない。
「じゃ、頼む。何かあったら俺が何とかするから」
「ああ」
横島は真剣な顔で頷くと拳をぐっと握り締め、カリンのさっきの……は止めて、この前Hした時の彼女の姿を思い起こした。
「ああ、そうさ……俺はただのアルバイトGSだ。ピートみたいな美形じゃねぇ、どこぞのロン毛公務員のような立派な立場ってもんもねぇ。
それでもただ1つ! 1つだけヤツらに勝ってるモンがある!
―――煩悩全開(カリン&凛明Ver)ーーッ!!」
どこやらで超強烈かつちょっとえろっぽい竜気の閃光がきらめいた。
……少女の悲鳴と同時に。
―――つづく。
ついに本編100話ですよ奥さん!(何)
しかし次回はヒドい話になりそうな。具体的にはパワーはすごいけど何故かそれを扱い切れないというか(ぉ
あと先に弁明しておきますと、横島君が煩悩全開にタマモを入れなかったのは、これが竜気を共鳴させる技だからでありますー。詳しくは第75話に書いてありますので。
そう言えば原作の同期合体でも中にいる人は気持ち良くなってたんですよねぇ。ん、すると横島君メインだった時は令子さんは横島君の中で悶えてたんでしょうか。それなら台詞がなかったのも頷けますな!
ではレス返しを。
○北条ヤスナリさん
ご祝辞2件ありがとうございますー。
ここの横島君は確かに生意気なので、とりあえずお仕置きフルボッコの刑を確定させてみました。
○内海一弘さん
タダスケの野望は次回をお待ち下さいー。ロクな話にはなりませんので(ぇ
文珠はさっそく使いまくってますw
○やっくんさん
>タダスケさん、いくらグーラに手を出すのに邪魔だからってそうカリンを遠くにおいやらなくても
おおなるほど、そういう見方もありますなあ。
なかなかの策士っぷりですが、それが成就するかどうかは今少しお待ち下さいー。
>特殊部隊との戦闘
当然タダスケの担当なので、大事な文珠が減る一方ですw
>煩悩玉のすごさが美神に知れる
煩悩玉は以前に書きましたけど横島とカリンと小竜姫さまにしか使えないので、令子が取り上げても無意味ですw
まあ取り上げようとした段階で、仰る通り姫様がブチ切れますがー!
○紅さん
>タダスケは頼りになりませんなw
なにぶん10年も昔のことですからねぇ。原作終了直後とかだったらもっと上手く立ち回れたんでしょうけど。
でも今回は役に立ってますよー。文珠減ってますがw
>煩悩玉
次回令子さんにその真価をじっくり鑑賞されそうです(怖)。
>グーラー
恐るべき展開を予定してますので!
○KOS-MOSさん
毎回お褒めいただきありがとうございますー。
令子さんは放火どころか逃げました。ひどい話ですねぇ(ぉ
ガルーダは小竜姫さまが超加速使えば瞬殺なのですが、そんな簡単な話にはしませんですよー。
>もうコレは竜珠だといわれてもそちらが嘘に思えてしまう
ひどい(笑)。
○whiteangelさん
竜珠のことは上記の通りでありますー。
しかしみなさまグーラーのこと気にしてらっしゃいますねぇ。今考えてる展開書いていいのか怖いです(^^;
○風来人さん
横島君はお仕置きフルボッコなので安心して下さい(ぇ
>GSに美神さんと横島君の漫才はつき物ですね
このSSでは令子さんは出番少ないのですが、やはり素敵なコンビだと思います。
>蛇姉様や蛸禿
うーん、今何やってるんでしょうねぇ<マテ
○通りすがりのヘタレさん
未来令子さん……怒りのあまり妖毒もぶっ飛ばしたかw
>原作では一人(?)で切り抜けた美神さんですが
このSSでは原作より修羅場くぐった数が少ないですからねぇ。逃げちゃえば関係ないですがー!
当然フラグは立ちませんw
>小竜姫さま
今回は台詞すら無し……果たして報告書に書けるような活躍はできるのでしょうか?
>タダスケ
次回、さらなる不幸が(以下ネタバレにつき省略)!!
○遊鬼さん
>タダスケ
令子さんを守ることだけ考えてれば間に合ったかも知れませんが、そんな横島は筆者が認めません(酷)。
>カリンに竜珠を渡す横島君がいい感じにカッコいいですね♪
あえてくどい描写は避けたんですが、読み取っていただけて嬉しいです。
横島君が死ぬとカリンも死んでしまうので、死亡フラグではありません(ぇ
>小竜姫さまvsグーラー
「バ」指定が必要な行為はさせたくないところですなぁ(^^;
○シエンさん
そうですー、横島君は台詞はアレですが行動自体はけっこう上手くやってるのですよー。タダスケは原作で令子の感染を防げなかった不手際ぶりを再現してみましたw
カリンが荷物置いて行ったのは持ってると壁抜けできないからなのですが、結果的には持っていかなくて良かったというところですな。
>竜珠使っての自爆技が披露できないのはマイナスだw
狭い室内で自爆されたら横島もタダスケも死んじゃいそうなんですがー!ww
>それも横島の思慮の末だというのにはびっくりだ!?
横島君も彼なりに頭を使っているのですよー。
今回は令子さんに噴いていただけたら満足です。
>『人質役と救出役が逆じゃないか? ビジュアル的に』
おキヌちゃんがいないと全くその通りですよねぇw
○ルーエンハイムさん
>能力的には美神より強いはずなのに頼りないのはなぜだろう
あえて言おう、横島だからであると!
>文珠
いあ、減りますよー。あっという間にw
>おキヌちゃん
筆者も悲しいです(ノω;)
○鋼鉄の騎士さん
>タダスケ
小竜姫さまが黙ってても文珠はもう無くなりそうですw
>見事な成長ぶりだな横島・・・だがお前にそれは似合わない!
酷いw
まあ竜珠の性能の程は次回明らかになってしまうわけですがー!
○ばーばろさん
ザコは原作通り瞬殺でおしまいでしたが、ここからはそうは行きませんのですよー。
>煩悩玉
美神事務所の売りは「私の美貌と華麗な除霊テクニック」ですからねぇ。こんなもの持って仕事するわけにはいきませんw
>令子に隠す必要がない分、ヨコシマsは箍を外せますからねぇ
いきなり外しました。アホですw
○Februaryさん
横島君は大事な娘のためなら漢になりますから!
タダスケさんも令子さんのために頑張ってはいるんですが、異世界暮らしが長くなってストレスが溜まってるのかも知れませんねぇ。
>果たして姫様は煩悩男二人を制御し切れるのか!?
この先が実に不安ですなぁ。須狩やグーラーに何をしでかすことやらw
>密閉空間で手榴弾とは・・・えげつないことやりやがる
横島君もシビアになったものですなぁ(ノω;)
>カリンさ〜ん。とりあえず、シバいとこうよ
フルボッコ確定しましたからww
○チョーやんさん
ここ最近は3桁の大台に向けて魂が加速してたみたいです(`・ω・´)
横島君が竜珠を「煩悩玉」と言ったのはあくまで苦肉の策ですよぅ。本当のこと言ったら令子さんの反応が怖すぎるじゃないですかー。
どっちみち煩悩野郎なのは知れ切ってることですし!(ぉ
>横島君が”更に”アホな子になってますなぁ〜〜〜
まことに仰る通りですな。だいたいアホの子じゃない横島なんて横島じゃありませんし。
そこを押さえつつどう成長させるか……実に難しいテーマであります。
前回も令子さんに飛びかからなかったり亡霊の写真撮ったりと、それなりにまともな行動もしておるのですが。
タダスケさんは遅くともメドさん倒したら帰りますー。
>原作と同じように二手に分かれた突入組
いよいよひどい話になってきました。大丈夫か自分(o_ _)o
>おキヌちゃん
は、筆者としても彼女には幸せになってほしいものでありますから。
どうやってと言うのが難しいところなのですが!
○ロイさん
>「何が出来るの?」なんて聞いた日にはセクハラされそうですし(笑)
最高の実験台ですものねぇ。
どんな怪しいプレイさせられるか想像もつきませんなw
>流石横島君、婚約者がいてもやっぱり美人には甘いんですねぇ
それでこそ横島君だと思いますvv
>グーラー
豊かな胸を見せつけてますものねぇ。小竜姫さま切断するとか言い出さなきゃいいんですが(ぉ
この時点で原作通りにはなりそうにないですな。
○UEPONさん
今回も早いですよー。
>神通棍
品質によっていろんな値段のものがあるのだと思ってますー。原作でもGS試験編やバッドガールズ編にも使ってる人がいましたから。
「暗殺のソロ」編によると精霊石には純度の概念があるみたいですから、純度の低い安いものなら何とか買えるのではないかと。棍の部分は折れても取替えが効くでしょうし。
令子さんの予備を勝手に使うなんて怖いことはできませんww
>カメラは荷物に常備されてるんですね
そうですね。普通の仕事でも使うでしょうし、特に今回は犯罪の証拠を集めに行ったわけですから必須でした。
>自分『が』→自分『で』
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
令子さんもまったく人を褒められないほどヒネクレてるわけじゃないと思うのです。
>番外編について
なるほど、そういう方法も有りかも知れませんね。
まあ「小竜姫さまの初体験」編はまだ全然構想なかったりするのですが(^^;
○Tシローさん
>入る前に美神に釘をさされましたが、それは正解でしょうね
横島ズのおバカっぷりを1番よく知ってる人ですからねぇ。令子さんにとっては当然のことだったのでしょうな。
>煩悩玉
まったくその通りですねぇ。今の小竜姫さまが横島君に「美神さんの所に戻ってもいい」なんて言うはずありませんしw
>逃げてー!!グーラー逃げてー!!
原作では救われましたが、ここではどうなる事やら予測がつきません!
○冬さん
>「煩悩」なんて書かれているものが竜珠だとはお釈迦様でも思うめぇ
竜珠だなんて言い張る方がサギだと思われそうですなw
>ガルーダについて
確かにGSではそういう例がいくつかありましたねぇ。鬼道が制御できない式神をおキヌちゃんが投げ飛ばしたりとか。
SSとして書くときは何か味付けしないとマズくなっちゃいそうですけど(^^;
○読石さん
>霊能の集大成、煩悩玉・・・声を大にして俺は変態さんだと叫ぶが如き偉業ですな
今回の横島君の台詞にもある通り、彼が唯一美形どもに勝ってるものですから(ぇ
令子さんにスルーされるのは、むしろ好ましいことかと思われます。小竜姫さまやカリンにとってはw
>本当に美神さんは愛されてますねぇ
その献身ぶりを向こうの令子さんには知ってもらえないのが哀しいところでありますな(ノω;)
しかもこの先は横島君もサポートしなきゃならないのでさらに大変です。なんて不幸な……。
○アラヤさん
タダスケも頑張ってはいるんですが、彼は原作準拠ですから(ぉ
>横島の将来
そうですねぇ、可愛い彼女たちのためにがむばって欲しいものです。
>煩悩玉は なんと言うかw 横島っていう存在の具現化ですかなw
至言ですなww
○山瀬竜さん
今回はさらにちょっと早かったですよー。
次回はさすがに無理かも知れませんけど(^^;
>「美智恵おねえさんの聖なる手榴弾」
名前はともかく、威力はすごい道具ですから。
将来的にはむしろオカGの備品として大量納品とか(ぉ
>タダスケさんが別世界において館に入ったことがあるのって、小山事務所メンバーには伝えてなかったんでしょうか
第78話の時点ですでに話してあったのですが、10年前のことなので細かいことまで覚えていなかったのであります。
屋敷の中に入れば、同じものが目の前にあるので思い出しやすくなりますから、改めて頭をひねくっていたというわけなのです。
またしても説明が不足だったですねorz
ではまた。