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「想い託す可能性へ 〜 じゅうなな 〜(前編)」

月夜 (2007-08-25 13:07/2007-08-26 11:08)
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 ※性的表現がありますので十五禁としています。


      想い託す可能性へ 〜 じゅうなな 〜(前編)


 老師が張った結界内では、夕食やお風呂を終えて夜陰の始めを銘々に宛がわれた部屋で忠夫達は過していた。

 小竜姫は、老師が結界内に作った建物内の宛がわれた部屋で、昼間の出来事を思い返していた。肌襦袢と下穿き姿のまま布団の中で、悶々とした想いを胸に小竜姫は忠夫が令子を伴って妙神山にやってきた時を思い返す。

 (最初は待ちに待った横島さんが、この枝世界に戻ってきたのが純粋に嬉しかったのですけど……)


 とうとう……。とうとう横島さんがこの枝世界に戻ってきました。でも、彼と一緒に転移してきた美神さんの様子がどこか変です。パピリオの横島さんへの突撃に巻き込まれなかったのはさすがですが、あの程度で彼女が表情を青褪めさせるなどあり得ない筈です。

 「本当に何があったのでしょう?」

 つい疑問が口をついて出てしまいました。

 「何がです?」

 「先程の美神さんの様子が、私にはおかしく感じられたのです。どこか、心の拠り所を失くし掛けている様な……そんな印象を受けました」

 私がつい零した言葉に、パピリオが敷布団に寝かせた横島さんに掛布団を掛けてあげながら訊いてきましたので、隣の部屋に居る美神さんには聞こえないように小声で彼女に答えてあげました。

 今の美神さんなら、彼の様子を見にこちらへ来ていてもおかしくはないというのに、隣の部屋で椅子に座ったまま何かを考え込んでいるのは彼女らしくありません。

 「美神に関しては何も言えません。そこまで見てなかったです。それよりも、私の魔界行き、本当にどうにかして止めて欲しいです」

 「ご免なさい。先程も言いましたけど、その件については魔界側の詳細がこちらに届いていないので、私としてもどうして良いのか解らないのです。でも、老師は貴女がここから居なくなるのは寂しい様なので、ちゃんと貴女が有利になるように交渉されると思いますよ?」

 「そうでちゅか……」

 パピリオは私の答えに再び落ち込んでしまいました。口調も戻ってしまってますね。でも、彼女には申し訳ありませんが、今は横島さんの事を優先しないといけません。先程から何か行動を起さなければと、不安を伴う焦燥感が募ってきますし……。

 「パピリオ、老師をこちらに呼んできて下さい。横島さんには、時間が無いのです」

 「わかったです」

 私のお願いに、パピリオは走っていきました。取りあえず、様子のおかしい美神さんのお話でも聞いてみましょう。

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 美神さんのお話を聞いて、なるほどと思いました。確かに、自分の想い人が目の前で変わりゆく様というのは、想像しただけで……いえ、想像もしたくないほど陰鬱な気分になりますね。いつかの横島さんが、記憶喪失になった時の様な気分です。

 あの時は、私達が去った後だった為に直接見てはいませんが、それでも報告書を見た時は、今と同じ様な気分になりましたし……。

 !! なんでしょうか、この場の乱れは! 尋常じゃありません!!

 あ、パピリオが走りこんできました。なるほど、妙神山の霊域が他の複数の神気によって乱されていますね。だから老師はこちらに来なかったのでしょう。狙いは横島さん? 一刻も早く老師と合流しないと。まごまごしてはいられませんっ。

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 横島さんを抱えて老師の部屋に転移しましたら、老師が厳しい表情で周りを警戒していました。何が起こって……!? 複数の神気の原因はこの方達でしたか!!

 彼らも戸惑っているところを見ると、横島さんが妙神山に居る事は予想外だったようですね。けれどこれでは私達を取り囲む者達と、一戦交える可能性が……。それだけは避けたい。それには、彼らの気勢を削いでおかなければ。

 私は、半ば本気で闘気を篭めて、剣の柄に手を添えて構えました。 私の気勢に私達を取り囲む者達が少し引きます。その様子に老師はすかさず結界を張って、私達は一先ず落ち着く事ができました。

 老師の結界によって皆が落ち着いたのを見計らったのか、私は滅多に誉めない老師に誉められました。でも、素直に喜べる状況ではありません。むしろ恥じ入るばかりです。

 老師の手を煩わせるしか、あの場を切り抜ける方法が私には思いつかなかったのですから。

 “時の楼閣”……老師が持つ仙術の中でも、かなり高度な術なはず。確か、敵を時の迷宮に追い込み、術者自身とその周囲の時間を加速させて回復を図る術と聞いた事があります。

 そう聞いていたのですけど、なんですかこれは! 初めて見ましたが、老師が修行で使う魂の加速結界に、非常に似ているではありませんか!! こちらが原型なのでしょうか? それとも? 興味が尽きませんが、今は結界の外の彼らをどうするか決めないといけませんね。

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 老師の言いつけで、横島さんを気付けする事に。…………起してみたものの、パピリオがまた羨ましい事をしています。正直、私もやってみたい。横島さんの胸に顔を埋めるって、どんな感じなのでしょうか?

 なぁ! あ…ああ……あの美神さんが拗ねていますっ。初めて見ましたよ。って、横島さんが!! うわ、うわぁ! お二人がいきなり接吻を始めちゃいました。いつもなら迎撃している美神さんが、彼から視線を外していただけで抵抗できずに押し倒されちゃいました。

 うわっ、あ…あんなに深く舌を絡めるのですか!? わ…私に出来るでしょうか。あ、でも美神さん。なんだか気持ち良さそう。(くちゅり) えっ? そ…そんな!? なぜ私の大事な所が濡れるんですぅ!? お漏らし……な筈ありませんっ…よね? 私、誰に訊いているんでしょうか!?

 老師の咳払いに、横島さん達が二人の世界から戻ってきました。正直、羨ましくもありますけど、美神さんと横島さんのやり取りを見ていると何か悲しい気分になってしまいます。

 横島さんがバカをやって美神さんが彼を折檻する。いつもの見慣れた光景なのに、なんだか仲の良いところを見せ付けられているように感じてしまいます。

 どうしてそう感じてしまうのでしょう? …………ああ、そうか。原因は、美神さんの表情なんだ。彼女のあれは本気で怒っている顔ではない。失くしかけたものが戻ってきた。そんな雰囲気を、羞恥で顔を真っ赤にした彼女に感じます。

 そして、そんな雰囲気を横島さんも感じ取っているようです。美神さんの気が済むように、最低限の防御霊力しか張らずに折檻を受けているようです。

 横島さんの心には美神さんだけしか居ないのでしょうか? そう思ったとたんに涙が知らずに零れてしまいました。いけません、隠さないと……。でも、どうしたら? 

 老師が怒りと呆れを含んだ声で、私にお茶の用意を命じました。助かりました。老師の言い付けのおかげで、彼に泣き顔を見られなくて良かった。

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 お茶の用意が整いパピリオを呼びに向かわせた私は、東屋の中で皆さんを待ちながら物思いに耽ります。

 どうも私は、彼がここに来てから落ち着きません。感情の起伏が普段より大きくなっています。融合前の枝世界の記憶を受け継いだ時から、私は武神であるはずなのに平常心が保てていません。

 思考が千々に乱れてしまいます。

 「……うき……りゅうき……ょうりゅうき……小竜姫っ!」

 「うぁ! はいっ!? え? あ? っと、な…なんでしょうか?」

 「なんでしょうか? じゃ、ないわよ。どうしたのよ、ぼーっとして? 何度も呼び掛けたのに、上の空で反応もしないから心配したわよ」

 私の顔の前で右手の平をヒラヒラとさせていた美神さんが、心配そうな顔をして訊いてきます。

 「えと あの すみません。なんでも……ないです。今は私の事より、横島さんの事を優先して下さい。大丈夫です」

 私が物思いに耽っている間に、皆さんはこちらにやってきていたようです。しっかりしないと。

 私は美神さんの声に作り笑いを浮かべて答えてから、皆さんに用意したお茶とお菓子を配りました。

 横島さんにお茶菓子とお茶を配った時に心配そうな表情で見られましたけど、揺れ動く感情を押し殺して笑顔を向ける事ができたことは自分を賞賛したいくらいでした。

 ひとしきり全員がお茶やお菓子で喉を潤してお腹に入れた後、老師は皆を見渡して口を開きました。

 「さて、何から話そうかの?」

 「まずは、こっちから話すわ。小竜姫に転移で事務所に送ってもらった後、老師からの情報を確認する為にわたしは、唐巣神父と小笠原エミの所に情報収集に行ってきたのよ。
 そこでこの枝世界におけるこの国の裏のトップ達が、忠夫に悪い意味で多大な関心を持っている事を一部掴んだわ」

 「俺を? やっぱ文珠か?」

 美神さんが小笠原さんの事を話した時、心底嫌そうな顔をしました。それを苦笑しながら横島さんは、権力者達がご自分に関心を持つ事柄を思い浮かべたようで訊ねています。

 しかし正直なところ、私はその者達に文珠が渡るとは思っていません。横島さん自身がご自分の身近な者にしか渡さないというのもありますが、何よりも美神さんが文珠拡散防止に過剰と言えるほどに気を配っているからです。

 以前、美神さんが文珠をひた隠しにする理由は、あくどい事をしている彼女が逆恨みを恐れているからだと小笠原さんから聞いた事がありますが、それは真実ではないと私は思っています。その時の小笠原さんは苦笑交じりで話されていましたし。

 それに、文珠が狙われる上で一番懸念であったおキヌさんの事も、今回の事件でほぼ解消されたと言って良いでしょう。

 今までは彼女に対してほぼ毎日、悪意・敵意・劣情・斬撃・張り手以上の衝撃や打撃を向ける者達から護る為に予め発動させた文珠を渡していたようですし、実際に襲われた事も幾度かあって、その悉くを退けていた事も聞いています。

 それが今や、おキヌさんは現人神。しかも、<護>の文珠以上の効果を持つ八柄の剣を持っていますから、彼女に対して直接・間接的な攻撃は霊能力者であってもそうですが、霊能力の無い人間ではほぼ無理でしょう。っとと、思考が逸れました。

 「そうね。文珠もそうなんだけど、問題はあんたの人外に対する姿勢についてなのよ」

 美神さんは、文珠だけなら情報操作はいくらでもやりようはあるんだけど。と、言いながら横島さんの顔を見つめて言います。

 ああ、お二人ともっ! そんなに熱い視線で見つめ合って!!

 「はぁ? なんだよ、それ。俺の人外に対する姿勢ってなんだよ? 俺は意思疎通が出来るなら、問答無用に祓うなんて事をしないってだけだぞ?」

 それがなんの問題になる? と、言いたげに横島さんは美神さんに質問しています。けど、彼女が言いたい事はそれではない気が……。

 むむっ。美神さん自身は、ご自分が潤んだ瞳で横島さんを見ている事に気付いていないみたいですね。

 「ん、まぁそれは、枝世界融合前のあんたの除霊スタイルよね? 私も言い方が悪かったわ。あんたに融合している横島クンの除霊スタイルはそれとほぼ同じなんだけど、決定的に違うのは女性限定でだけど除霊相手に同調してしまって説得はするけど鬱憤晴らしも手伝っちゃうって事なのよ。
 説得が成功したら、土地を追われた妖怪と一緒に重機とかを壊してしまう事があるらしいし、時には一旦受けた依頼を拒否してしまう事もあるらしいのよ。
 ま、重機の破壊とかは、事が終われば文珠で直すようだけどね。そのせいで依頼達成率は高いんだけど、依頼を受けてから現地で拒否とかするから顧客の心証も悪くてね。
 まぁ、それでも客がGSを選ぶんだから、最近は横島クンに依頼する企業も減っていたみたいだけど。
 でもそれとは別に、彼が不当に蹂躙されている妖怪を、金を持て余している馬鹿連中から秘密裏に逃がす事をしていたらしいのよ」

 美神さんの説明に、私はビックリした表情を横島さんに向けてしまいました。そういう事をしているとは、一度も聞いた事が無いからです。今ここに居る横島さんには身に覚えが無いとはいえ、彼はそういう情報をどこから得ているのでしょうか?

 横島さんも美神さんの話を聞いて、どこか苦虫を噛み潰しているような表情を浮かべています。

 「いや、まぁ気持ちは解らんでも無いが、それはキリがないぞ? どうやって不当に扱われている妖怪の情報を得ているのかは知らんが、そんな事を続けていれば……なるほど、だから俺の立場が悪くなっているのか(また面倒な事になってやがるなー)」

 忠夫は、もう一人の自分の除霊スタイルを聞いて、少し表情を曇らせた。そんな事をしたら、報復は避けられない。相手は金があればなんでも出来ると錯覚している馬鹿共なのだから。

 美神さんに答えている途中で、自分が狙われる理由に気付いたのでしょう。横島さんは顔を顰めました。多分、気付かれない様にはしていたのでしょうけど、どこかで漏れたのでしょうね。

 さて、どうしたものでしょう?

 「エミから聞きだした情報の中に、今日の未明を境に横島クンが関与したらしい事を匂わす状況証拠が、一斉に出てきたというのがあったわ。彼なりに隠蔽工作はしていたのでしょうけど、わたしの勘では“除くモノ”が関わっているんだと思うわ」

 横島さんの言葉に美神さんは直接の原因と思われる事を話します。ああ、そうか。文珠を使った隠蔽工作を“除かれて”しまったんですね。

 「ふむ。人界の方も、なかなか厄介な事態になっておるようじゃな」

 「ほんと、色々やってくれるものだわ。ただ、馬鹿共の中には、薄々は勘付いていた奴等も居るでしょうけどね。
 彼らにとっては自分達の面子を潰されたと思ってるし、充分理由になる状況証拠が出てきたものだから動き出したんだと思うわ。
 多分、報復もあるでしょうけど、文珠狙いで生け捕りを第一に考えている可能性もあると思うわ」

 老師の感想に、美神さんも顔を顰めて推測を話しています。確かに彼女の言う通りかもしれません。

 「ま、忠夫が戻ってくるまでに私が集めた情報はこんなところよ。んじゃ、老師の話を聞かせてもらいましょうか?」

 美神さんが調べた横島さんに関する人界の状況説明が終わり、今度は老師が話す番です。あの者達が何者か、私も知らない事なので心して聞かなければ。

 「よかろう。先程の奴らについてじゃが、神族内の不満分子の先鋒達じゃな。声高に魔族は滅ぼすべしと強硬に主張して、デタントに反対している者達じゃ」

 「なんでそんなのが、ヨコシマを狙うですか?」

 老師の説明に、パピリオが不思議そうに質問しています。彼女の中では、神・魔族のデタントは当たり前になりつつあるんですね。嬉しい事です。

 「神族内でデタントに反対している奴らは、大まかに分けて二つの勢力に分けられるのじゃよ。
 一つは横島を確保しようとしている勢力。
 こやつ等は、デタントの象徴として認識されつつある横島を自陣に取り込んで、魔界への急先鋒としたいようじゃ。
 もう一つの勢力は、こりゃもう純粋にアシュタロスを倒したお前が認められない者ばかりじゃな。
 あ奴らは人間を完全に侮っておる。人間は自分達に盲目に従うのが当然と考えているんじゃ。その考えから、人間が神族を倒す事ができるなど、可能性であっても有ってはならぬと考えている者達じゃな」

 「マジかよ……」

 老師の言葉に、横島さんはゲンナリした様に机に突っ伏してしまいました。戦いを基本的には極力避けようとする横島さんにとって、先程の者達は最も嫌な存在なのでしょうね。

 それに老師が言った者達は、人間が力を付ける事を極力嫌っている者達ばかり。それゆえに、いつかは歯向かわれ滅ぼされるかもしれないと無意識に怯えているのでしょう。傍迷惑な者達ばかりです。

 「それはちょっと厄介ね。……なんか対策とかは無いの? いくら忠夫が人間離れしていても、徒党を組まれて連続で来られたりすると、殺されかねないわ」

 深刻な表情をして、美神さんは少し考え込んでから老師に問いました。

 「美神さんの心配はご尤もです。その為に神界と魔界は、それぞれから人材を派遣し、横島さんに護衛を付ける事を決定しました」

 「ほー、珍しい事もあるもんね? 基本的に神界は人間界には不干渉じゃなかったの? あ、もしかして私が魔族に狙われていた時と同じなのかしら?」

 老師の代わりに答えた私の言葉に、美神さんは探るような目で質問してきました。何を疑っているのでしょうか? それに、なぜ私はこうも彼女の眼差しに居心地が悪く感じているのでしょう?

 「ええ、その認識でよろしいと思いますよ。神界からは、不肖ながらこの私が護衛に就くことが決まっています。
 ただ、魔界からどなたが派遣されるかは、こちらに情報がまだ来ていませんので判りませんけれど」

 「えっ? 小竜姫が来るの!? って、ここの管理人はどうするのよ?」

 私の答えに、美神さんは目を大きく見開いて驚きました。だけど、直ぐに気を取り直してここの後任の者を聞いてきました。

 そういえば横島さんの所に行けると思って有頂天になっていましたが、その辺は聞いていませんでしたね。暫くは老師が兼任されると思いますけど、確かに気になります。

 「横島さんがこの枝世界に戻ってきた時点で、私の妙神山管理人としての任務は解任されました。
 後任については聞いてはいませんが、多分竜神族に列なる者が着任するはずです。それまでは老師が兼任されると思いますけど……。
 私が新たに拝命した任務は横島さんの心身に危害が及ばないように護衛する事です」

 「…………宿六の心身を護衛するって、どうやってよ?」

 あら? 私の答えに美神さんは難しい顔をして黙り込んだ後、横島さんの護衛方法を聞いてきましたね。護衛する時は、対象に近ければ近いほどが理想です。襲われた場合、即座に対応できるのですから。

 と、いうより、美神さんは何を疑っておられるのでしょう? どうも、さっきから私を睨んでいる様にも思えます。…………あ、もしかして?

 多分、横島さんの傍に私がいる事になるのが気に食わないのでしょうが、居場所確保の為にも、ここは勢いで押すべきですねっ!

 「横島さんが行くところ、どこまでも付いていって……褥も共に……が理想ですね。ですから横島さん! 不束者ですが、よろしくお願い致しますね!!」

 「うぇぇぇえええ!? しょっ、小竜姫様!?」

 横島さんの両手を握りながら、私はまっすぐに彼の瞳を見つめて着任の挨拶をします。えぇ、それはもう元気に笑顔で朗らかに! 断られたら、行く所も帰る所も無くなりますし……。

 いつも横島さんに言い寄られた時に私がされていた事を試しに彼にやってみたんですけど、かなり驚いていて結構楽しい反応をしてくれます。これは新しい発見です。

 「ちょっ こらっ 小竜姫! 離れなさいよ!! こいつは、わたしんのよ!!」

 美神さんが、私が両の手で包むように握っていた横島さんの手を乱暴に振り払って、ご自分のむ…胸にっ、彼の頭を抱きかかえる様にして見せ付けてきました。

 そりゃ、確かに横島さんは美神さんの旦那様でしょう。けれど、それを見せ付けますかっ。それも自分の胸を武器にして! 良い度胸です。私も負けられません!!

 「ええ、横島さんが美神さんの旦那様というのは、よぉ〜〜く存じています。けれど、着任の挨拶くらいは良いじゃないですか。ねー、横島さん?」

 美神さんに抱きかかえられた横島さんは少しだらしない表情をしていますけど、彼女には負けられません! 彼の両手を取って、私はそのまま自分に抱き寄せました。……私の胸に当たっている彼の両の手の平が温かく感じます。あぅ、そんな横島さんっ。つ…掴まないで……。

 「美神も小竜姫もズルイですっ。パピも〜!」

 私と美神さんで横島さんの取り合いをしていたら、パピリオまで加わってきました。

 「ちょっ 令子っ うぉおお、頭に令子の乳枕が! くぅ〜、気持ち良いぞ〜! なっ! 小竜姫さまっ なんて嬉しい事を!! い…以外だー、見た目と違う手に余る大きさの至福の柔らかさが〜!! これは天国じゃ〜!!!」

 あぅん ちょっ 横島さん。 強く握っちゃ あぅ ダメッ。

 令子の胸に横顔を擦り付けて柔らかさを堪能し、両の手でむにょむにゅもみゅもみと見た目とは裏腹に手に余る大きさの小竜姫の双乳を揉みまくって、忠夫は魅惑の感触を堪能する。腰にしがみ付いているパピリオは気にもしていなかった。

 「いい加減にせんかっ!!」

 ゴン ゴン ゴン バキッ

 「フグッ〜〜」 「イ゛ダッ〜〜」 「フギャッ〜〜」 「ギャー、なんで俺だけ顔面パンチー!!」

 フグッ、目から星が飛びました。老師の拳骨はすんごく痛いです……。美神さんもパピリオも頭を押さえてしゃがみ込んで、私と一緒に痛みを堪えています。横島さんは……柱に頭をぶつけたらしくて、顔と後頭部の両方を押さえて痛みに悶えていました。

 「お前らは状況が解っておるのか? この結界の外には、敵となるやもしれぬ者共がおるのじゃぞ! じゃれあうのは、それらが片付いてからにせんかっ!」

 うぅ、老師の雷が落ちてしまいました。そ…それにしても私、さっきはどうしたというんでしょう? あんな…横島さんの手を自分の胸にあ…ああ……あてるなんてっ!

 でも、美神さんに抱き抱えられている横島さんを見ていると、こう無性に頭にきて……また、腹が立ってきました。

 「とりあえずじゃ。小竜姫は神族からの護衛として、横島がこの世から消滅するまで心身共に護る事になる。それにじゃ、今回の件で神族と魔族がぶつかり合う可能性があるが、神・魔界の両方でそ奴に不当な干渉をする者は両界ともに擁護しないと通達されておるから問題になりはせん。むしろ処罰の対象にすらなっとる」

 「ちょっと待ってよ。消滅までって何よ? ずっと居座るつもり!?」

 老師の説明に、美神さんがくって掛かります。そんなに私が横島さんの傍に居る事が嫌なのでしょうか? ちょっと悲しくなりますね。ここは一つ正論で、私が横島さんの傍に居る事を認めさせなければっ!

 「神族と人間とでは寿命が違いますからね。過激派が諦めるまでは、どうしてもそのような命令になってしまいます。そして、過激派というのは、えてして居なくならないモノですよね?」

 「あ……くっ、そう…ね……」

 老師の代わりに私が答えると、美神さんはなんだか口惜しそうな、それでいて悲しそうな複雑な表情をして席にストンと座り込んでしまいました。

 「小竜姫の人界での滞在先は取りあえず美神、おヌシの所にさせてもらうぞ。なに、滞在費はちゃんと払うわい」

 「おキヌちゃん達が居ないから部屋は空いているけど、それもルシオラが復活するとどうなるか判らないわよ? それに魔界側からも護衛が来るんでしょう? 私の事務所じゃ人数が多すぎてパンクしちゃうわよ。おキヌちゃんの事だから絶対一緒に住むって言う筈だし」

 どこか諦めきった様子で、美神さんはそう言ってきます。その視線の先には、痛みに転げ回っている横島さんが。まぁ、彼の事だから身体は大丈夫でしょう。   多分。

 それはそうと、舞い上がっていて失念してましたけど、魔界側からも護衛官が来るのでしたね。おキヌさん達も一緒に住むとなると、美神さんの言うことも尤もです。ですが、その辺は異界空間を作れば良いような気もしますけど。

 「ふん。ここ、妙神山修行場に使われている異界空間結界の簡易版を使えば済む事じゃ。魔界側もそうするじゃろうて」

 やはり老師も、その様に考えていらしたんですね。

 「そう……。ま、良いわ。どうせその決定は、覆りはしないんでしょう? なら、私達にとって最大限の便宜を図ってもらうわ。その辺は老師、確約してちょうだい」

 「良かろう。ワシの名に於いて、出来る限りの便宜は約束しよう。さて横島よ、ちとこっちに来い」

 「なんだよ、老師? まだ頭がズキズキするんだが?」

 老師の呼びかけに、横島さんは頭を抑えて痛みを我慢しながら顔を老師に向けました。それにしても驚きです。手加減されていたとはいえ、老師に殴られたのに鼻血すら出ていないとは……。

 「いくらワシの結界で枝世界との繋がりを外れていても、おヌシの肉体時間はそのままじゃからな。このままだと不完全に定着してしまって、キヌ殿の努力が無駄に終わってしまんじゃよ。ちと、そのままにしとれ」

 老師はそう言うと、寄ってきてしゃがんだ横島さんの頭に手を添えてぶつぶつと声にならない呪を唱えだしました。横島さんは身体の力を抜いて、老師にされるがままになっていますね。

 普通は多少なりとも緊張すると思うのですけど、気を許した相手にはあまり疑う事をしない彼がちょっと心配になります。

 「ふんっ! ま、こんなもんじゃろ。この結界内限定じゃが、おヌシの身体と霊体にちと細工を施した。結界を出るまでは、融合は進まずに文字通りおヌシはおヌシのままじゃ。」

 「俺は俺のまま…ねぇ……。ここに来る前に枝世界から変な記憶を刷り込まれちまったけど、あんな風になるのは嫌だな」

 横島さんは老師の言葉に、ここに来る前の事を思い出したのか嫌そうな顔をしました。私は気絶した彼しか見ていませんでしたが、美神さんのあの時の様子からあまり考えたくない事態ですね。

 「美神が、おヌシの記憶や経験を文珠に封印しているはず。その“記憶の文珠”を使えば、枝世界に取り込まれても影響は無かろう」

 「は? そんなのを作ってたんか、令子?」

 老師の言葉にキョトンとした表情で、横島さんは美神さんに尋ねました。

 彼がパピリオにタックルされて気絶をしていた時の彼女の様子から、絶対に彼女は“記憶の文珠”を作っているはずです。あんなに気落ちした彼女は、あまり見た事がありませんし。

 「<伝>の文珠で、わたしの事は伝えたでしょう? あんな事、二度と体験したくはないわ。だから作っておいたのよ。あんたが気絶している間にね」

 「なるほどな。だが、その文珠はこっちの俺の奴だろう? 大丈夫か?」

 それにしても、先ほどから横島さんを見ていて思ったのですが、美神さんに対して彼は堂々とした態度で接していますし、彼女もそれを当然と受け入れています。

 こちらの横島さんでは、片鱗でしか見られなかった落ち着きが多々見られますね。やはりあちらの世界で、美神さんと対等の立場で一緒に過ごした時間が多かったせいでしょうか?

 「それは気にせずとも良い。そう変わりはせん。おヌシが使えば、より効率的になるだけじゃ」

 「そっか……。判った。じゃ、その“記憶の文珠”を渡してくれ、令子」

 横島さんは老師の言葉にちょっと考えて納得すると、美神さんの傍に寄って手を差し出しました。

 「ん、これよ。お願いだから消えないでよ。あんなの、もうたくさんよ」

 「心配すんな。俺も、さっきのは二度とご免だからな。もしかしたらあの状態は、枝世界が見せた失敗した状況なのかもしれん。あの記憶がある今は、失敗なんてしたくもねぇよ」

 私が美神さんから聞いた病院でのご自分の状態を思い出したのか、心底嫌そうな顔をして横島さんは二つの文珠を受け取り、美神さんを抱き寄せて安心させるように力強く言いました。  良いなぁ……。

 「分った。あんたを信じるわ」

 「じゃ、やるぜ」

 美神さんの信頼した顔を見て横島さんは表情を緩めると、彼女から少し離れて目を瞑って集中しだしました。 あ…、美神さんが残念そうな顔をしています。

 横島さんの右手に握られた二つの文珠から、かなり大きな霊力が感じられます。美神さんが使用した時と同じ様に、文珠の光に彼は包まれてしまうのでしょうか?

 「ま、こんなもんかな。なんか、今まであやふやだった記憶が鮮明になったのと、無意識に動かしていた身体の感覚を自覚したような感じだな。と、いう事は、老師の結界ですら枝世界と完全には隔離出来ていなかったってことか?」

 「え?」

 横島さんがぶつぶつと何かを呟いていますが、そんな事はどうでも良いんです。美神さんの時はあんなに派手だったのに、たったそれだけ?

 「どうしたんです、小竜姫さま? そんな鳩が豆鉄砲をくらった様な顔をして?」

 「いえ…その……。美神さんの時は物凄い光に包まれていましたから、なんだか拍子抜けしてしまいまして……」

 横島さんの右手の霊力が大きくなって彼に吸収されたのは解りましたが、美神さんの時のような派手な光が起きると思っていたので本当に拍子抜けしてしまいました。 私のワクワクドキドキ、返してください。

 「俺は文珠使いっすよ? こっちの俺の文珠ではあるけれど、その扱いは俺以外の存在と違うのは当たり前ですよ(そんな俺でも、この文珠の特性には驚かされたけどな。まさか、こんな使い方が出来るとは)」

 「はぁ、そうなんですか? 見た目にそう変わった所は窺えませんが、成功されたんですか?」

 「ええ、見た目に変わっていないからこそ成功しているんですよ。ここに来る前は、本気できっつい状況でしたからね。今まで修行した記憶や経験が消えちまうなんて事は、金輪際ご免ですよ」

 私の質問に横島さんは、頭を掻きながら苦虫を噛み潰した様に答えてくれました。確かに今まで修行した記憶や経験が無くなるのは、私でも嫌なものですね。しかも、消えた事すら認識できないなんて……怖気が走ります。

 「なぁ、老師。ちょっと確かめたいんだが、この結界が解けるのは結界内時間で二十四時間後なんだよな?」

 「うむ。正確には、あと二十三時間じゃな。それがどうかしたか? それにこの術はおヌシには……前の世界で見せておったな。」

 「そっ。あん時は老師の……と。いや、久しぶりに令子の料理が食いてぇんだよ。令子の入院中は食えんかったしな。結界から出ると、ゆっくりとは出来なさそうだし、ダメか?」

 「ほっほ。それくらいは、なんでもありゃせんわい。台所は用意してある。食材に付いては、ワシが知る物であれば出してやる。言うがええ」

 老師は、横島さんの頼みを相好を崩しながら聞き入れました。何かを横島さんが言い掛けた時には、凄い目で睨んでいましたけど。

 それにしても枝世界が違うと、こうも人の性格とは違うのでしょうか? こちらの横島さんとは根っこの部分は同じようですけど、端々に伺える雰囲気に美神さんを大事にしているのが解ります。

 「よっしゃ。って、ことで令子、頼むな」

 「しょ、しょうがないわね。料理は久しぶりだけど、アンタがどうしてもって言うから作ってあげるわよ。台所はどこよ、老師?」

 老師の許可に横島さんは喜んで、笑顔を美神さんに向けて頼みました。正直、かなり羨ましいです。頼まれた彼女も顔を真っ赤にして悪態を吐きながらも、老師を伴って台所へと向かいました。

 「何をボーっとしているのよ、小竜姫? あんたも来るのよ」

 私が見送っていると、美神さんが振り返ってそう言います。私も手伝ってよろしいんでしょうか?

 「でも、美神さんのお料理を横島さんは食べたいのでは?」

 「やっ、令子一人だと勝手が判らないでしょうし、お願いできませんか? 小竜姫さま」

 私の質問に、横島さんが横からそう言ってきます。ああ、確かに。先ほどお茶を用意した時は気にもしていませんでしたが、ここの台所は私がいつも使っている器具の配置と一緒でしたね。

 どうして老師がそこまで正確に結界内で再現しているのか、よく分かりませんけれど。

 「分かりました。お手伝いします。パピリオ、横島さんと一緒に待ってて下さいね」

 「やった! ヨコシマ、過去へ飛んだ時の話を教えて欲しいです」

 「ん? まぁいっか。減るもんでもないし」

 パピリオは喜び勇んで、横島さんの膝に座ってせがんでいます。また羨ましい事を……。

 「小竜姫?」

 あっと、いけません。美神さんが不審な表情でこちらを見ています。急がないと。

 「では、横島さん。パピリオをお願いしますね。美神さん、お待たせしました。行きましょう」

 私はパピリオを横島さんに頼むと、美神さんと老師の後を追いました。美神さんの手料理ですか。どんな物を作るのか興味が湧きますね。


 ガツガツ ムシャ パクッ ズゾゾゾーー!

 「こら、美味い! こら、美味い!! 令子っ、おかわり!」

 目の前で、横島さんが大量に作られた料理に挑んでいます。それはもう、清々しいくらいの食べっぷりです。

 美神さんが老師に要求した食材には薬膳に使う食材がかなりありましたが、そのほとんどが殿方の陽気を強くする物なのが気になりました。

 鹿の小袋・オットセイの陰茎と睾丸・生きた天然スッポン・牡蠣・納豆・自然薯・しょうが・烏骨鶏(うこっけい)丸ごと。どれもこれも調理し難い上に扱いも難しい食材達。

 それに加えて納豆やしょうがは、それ単体では殿方の陽気に作用しにくいのですが、他の食材と合わせると劇的な効果となります。

 でも、確か納豆って、西日本出身の方は苦手とされると聞きましたが、横島さんの様子からして料理の材料として入っている事には気付いていないようです。

 それにしても、横島さんにあのような食事を与えると、この後どうなるか想像出来ない美神さんでもないでしょうに。

 となると、美神さん本人が望んでいる? あの意地っ張りだった美神さんが? 

 考え至った事が私には腑に落ちません。胸の裡に湧き上がるモヤモヤが、美神さんの行動を否定します。あれは私が知っている彼女ではないと……。その思いに付随して、私は何をしているのだろう? と、イライラが募ってもきています。

 横島さんは、ご自分が食べている料理に使われた食材の効能など、想像すらしていないでしょう。美神さんも、あえて食材や料理の名前については話題にも上らせていません。横島さんの食べっぷりを優しい表情をしながら、時々彼の賛辞に頬を薄っすらと赤く染めて相槌を打って答える程度です。

 「お風呂の用意をしてきますね」

 私は、食事もそこそこに席を立って、急いで湯殿に向かいました。美神さんが作った料理は、御仏に帰依した私には食べる事は出来ませんし。

 …………嘘です。そんなのは、あの場を離れる為の口実にしか過ぎません。美神さんの料理を美味しそうに食べ、その様子を柔らかな表情で見る彼女達を見るのが辛いんです。

 何処に繋がっているのか謎な樋(とい)の堰を抜いて流れてきた既に沸いているお湯を、湯船に張りながら私は波立つ水面に映った自分の顔を見詰めます。

 歪んだ水鏡に映った私の顔は、揺ら揺らと輪郭を崩しながら二筋の水の跡を私に見せつける。

 私は…私は……

 「浅ましくも己だけを見て欲しいと……願っている。美神さんが認められるなら私も……と、考える自分がいる。こんな…こんな自分は……嫌。でも、湧き上がるこの想いが止められないっ。私はどうしたら……」

 涙を流れるままに瞳を閉じて、私は嗚咽を漏らす。

 「小竜姫、いるの? お湯沸いた?」

 暫くそうしていると、突然後ろから呼び掛けられました。どうやら美神さんが呼びに来たようです。でも、こんな顔、彼女には見せられません。

 「あ……。い…居ますよ。今、ちょうど沸いたところです。今から呼びに行こうとしていたんですよ」

 後ろの戸口に居るだろう美神さんを見ずに、私は湯船のお湯をゆっくりとかき混ぜながら答えます。声が震えないようにするのが、物凄く難しい。

 「そう。……ねぇ、小竜姫? 貴女、今……(泣いてる?)」

 「なんですか? 明日は……戦いがあるかもしれません。美神さんも横島さんも、早めに休んで下さいね。私は食事の片付けをしてきますから」

 私は湯気で濡れた額を拭う振りをして、目元の涙を軽くはじきました。強く拭うと、美神さんに気取られてしまいます。だけど、声の硬さだけは自分ではどうしようも出来ない。

 美神さんの眼を見ないようにしながら、彼女の横を通り過ぎる時に会釈をするように俯きながら声を掛けて、後片付けをする為に足早に食堂へと向かいました。不審に思われたかもしれませんが、涙はなんとか誤魔化せたはず。

 「あ、ちょっとっ。……どうしたものかしらね」

 美神さんの嘆息を伴った声が背後で聞こえましたけど、私は振り返りませんでした。私はどうしたいんでしょう? 彼とどうなりたいんでしょう? こんな事で、横島さんの心身を護る事が出来るのでしょうか……。


                   後編へ続く


 こんにちは、月夜です。
 想い託す可能性へ 〜じゅうなな〜(前編)をお届けいたします。
 今回は小竜姫さま視点で行こうと頑張ってみましたが……失敗です。どうしても、どうしても彼女の双乳の感触を楽しむ忠夫を第三者視点でしか表せませんでした。文章量が多くなってしまったのでまた二つに分けました。後編は、小竜姫さまが乱れます。忠夫達の情事の裏パートですね。
 誤字・脱字、表現がおかしいと思われた所は、ご指摘下さい。

 では、レス返しです。

 〜yamigoさま〜
 初めてのレスで一番ゲットおめでとうございます。ご感想を頂けるだけで本当に嬉しいです。今回のお話も気に入っていただけると嬉しいです。
>とても面白くて毎日楽しみに……
 毎日楽しみにしてくれるほど気に入っていただいているようで嬉しいです。遅筆な者で更新は遅いですけど、ご期待に副える物語を紡げるよう精進致します。


 〜読石さま〜
 レスありがとうございます。前回のお話を気に入って頂けたようで、初めて書いた十八禁作品にもホンの少し自信が持てました。
>純真な小竜姫さまが……
 それは後編をお楽しみに^^ 
>鬼門達の修行風景は凄く見たい
 各事件の最後のところで、彼らの修行風景を入れるのも良いかもしれませんね。さすがに毎話の後では出し過ぎな気もしますし(笑)
>有能な姿が思い浮かばない……
 鬼門達も役には立っているんですけど、へたれ感が際立っていますしね。頑張っているのに空回る彼らは、見ていて楽しいでしょうね^^
>貴重な文珠をエロの為だけに……
 忠夫が、こんなに便利な道具をエロに使わないわけがありません(笑)人心操作系はさすがにやりませんけどね^^

 〜うぃっちべーすさま〜
 初レスありがとうございます。うぃっちべーすさまの作品のレス返しで、私の作品は誉めていないとの事。率直な感想で苦言が無い分、少しは文章を書くという事に自信が持てそうです。
>タイムパラドクス&パラレルワールド……
 未来に帰った十年後の横島はどうなったかと考えていたら、このようなお話になりました。私の語彙が少ないせいで、読者の方に理解出来ない描写になってしまい、反省しきりですけど。
>日本神話のセクションに移って……
 私の場合、SF小説家の森岡氏に影響を受けているみたいで、冒頭が説明中心になってしまう癖が付いているようです。人物の掛け合いの中で説明できるスキルを身に付けたいです。
>多少キャラの口調に苦戦……
 四苦八苦しながら書いた文章を気に入ってもらえて、嬉しい限りです。
>効果音が若干多いかな……
 効果音に頼るのは安易な事とは感じてはいるんですけど、やはり入れてしまいますね。フォント装飾もですけど……。特に十八禁では><
>このSSの一番素晴らしい点が『ヒロインがぶれない』……
 初めてのGS美神二次小説だったので、メインヒロインは原作に敬意を表して令子さんにしました。彼女の可愛い所が余す所無く表現できたら最高ですね^^
>今回のエッチな美神さん……
 初めて書いた十八禁文章を規範の様なとの感想を頂いて、かなり嬉しさ爆発です。エロデレ令子さんをもっと書きたくなります^^
>私の脳内美神さんは……
 うぃっちべーすさまの美神さんも良い感じにはっちゃけてますよね。凄く楽しいです。素の自分を出す為に道具を隠れ蓑にしてますしね。


 後編も出来ていますので、明日の朝には投稿したいと思います。

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