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「『最強の』後継者その6(GS)」

ラッフィン (2007-08-14 01:07)
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「皆様、準備は出来ましたか?」
「「「「はい!」」」」
「では出発します!」

フミの運転する車に乗り込んで忠夫達は百合子が商店街の福引であてた3泊4日の旅行に出かけるのだった。ただ、フミの車で移動するのは新幹線の駅までで、そこからは新幹線に乗っての移動となり、フミはそこでお別れとなる・・・はずであるが、旅行なんておいしいシチュを逃すほどフミは大人しくない。冥奈の命令である『冥子達を駅まで乗せてってね〜』はしっかりと果たした。後のことは知ったこっちゃないとばかりに行動を開始する。

「旅行。旅行ですよ!旅行といえば、普段より大胆になるというのがお約束!!つまり、上手くいけば忠夫様としっぽりと18歳未満閲覧禁止の展開に!?これは、もう私に忠夫様をゲッチュウしちゃえっていうポケ○ンマスターの思し召しに違いないでしょう?待っててくださいね?忠夫様。この旅行で忠夫様と運命の赤い超合金のワイヤーで雁字搦めに結ばれたフミと本来あるべき未来を一緒に実現しましょう!」

アクセルを限界まで踏んで、道路交通法をまるっきり無視した走行で忠夫達の旅行先を目指すフミ。今、彼女の頭には桃色の妄想しかない。
一方、忠夫達が新幹線に乗り込んだときと同じくして、六道の屋敷から一台の車が出発する。乗っているのは冥奈とこの前フミと死闘を演じたSSのリーダーである。

「冥奈様、メイド長より無事にお嬢様方が新幹線に乗り込んだという報告が届きました」
「そう〜。こっちはどうかしら〜?」
「後、10分後にヘリポートへと到着し、そこから2時間で目的地に到着する予定です」
「間に合うかしら〜?」
「はい、充分に間に合う計算になっております」
「ならいいわ〜」

それからヘリポートに到着するまで、車内は無言になった。10分後、ヘリポートに到着した冥奈はそのままヘリに乗り込む。リーダーは後ろに付き添っていたが、ヘリには乗らなかった。冥奈から命令が下ったから。

「じゃ〜、私は行くけど〜御願いしたいことがあるの〜」
「は!お気をつけていってらっしゃいませ。それとご命令とは?」
「フミさんが〜忠夫君達の旅行に合流しそうなの〜。それを妨害して欲しいのよ〜」
「はっ?」
「初めての友達と想い人との旅行ですもの〜。なるべく、彼ら以外の人は関わって欲しくないのよ〜。頼んだわね〜」

そういうとヘリの扉が閉まりゆっくりと浮上していく。冥奈からの命令に眼が点になって固まっていたリーダーだが、再起動を果たすと撤回を要求するため詰め寄ろうするもすでにヘリは浮上を始めていたために何も抵抗ができなかった。

「待ってください冥奈様!その命令は聞けま・・・ってもう浮上してる!!冥奈様?冥奈様ってば!!私の話を聞いてください!冥奈様〜〜〜〜〜!!!カムバ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ック!!」

ヘリが飛び去った後、ヘリポートにはリーダーの涙混じりの絶叫が響き渡るも、誰もその魂の叫びを聞くものはいないのであった。


「ほい、9のダブル」
「12のダブルね」
「ん〜・・・勝負!!1のダブルよ!」
「じゃ〜、ジョーカーと2のペア〜」
「あ!?」
「あがり〜」
「冥子がトップね。次は忠夫よ」
「え?じゃ、8切りであがり」
「「な!!」」

新幹線に乗って旅行先まで向かっている忠夫達はトランプで遊んでいる。新幹線で1時間、さらに駅からバスで30分のところにある旅館らしい。
忠夫達がそうやって楽しげに新幹線に乗っているころ、別の場所ではバトルが繰り広げられていた。

「待っててくださいね〜!!忠夫様〜〜〜〜!!!」

新幹線を追い越せとばかりに突っ走るフミ。だが、ここで思わぬ敵が立ちはだかる。

「む!!検問ですか・・・仕方ないですね」

前方に検問が行われていたようで、フミは余計な面倒を起こさないために気付かれる前に減速する。

「あ、すいません。ここから先は工事中ですので通行禁止です。なので、迂回していただけませんか?」
「そうですか・・・わかりました」

検問と思われたところは実は工事で通行禁止であるために交通整理をしていた警官だったらしい。フミは素直に迂回を始めるが、ここからおかしなことにいたるところで工事が行われ、そのつど迂回してくれと迂回させられてしまうのだ。

「おかしい・・・」

何故か工事しているのはフミが向かおうとしている方向であるのだ。まるでフミ
の行方を妨げるが如く。

「ん?そういえば・・・」

フミは3回目くらいに迂回してくれといわれた警官の顔を思い出す。あれは・・・。

「以前、私の愛の逃避行を邪魔してくれた男性でしたね・・・なるほど、一度ならず二度までも私の邪魔をしますか。いい度胸です!」

そう、フミの言うとおりである。つまり、工事とは真っ赤な嘘で実はフミを足止めするための策略であった。まぁ、実力ではフミを止めることは出来ないのでせめてもの悪あがきという苦肉の策であったが。時間稼ぎにはなった。

「リーダー。気付かれたようです!」
「予定通りだ。遠距離からの射撃だ。決して接近戦を挑むな!」
「は!!」

少しでも時間を稼ぐために遠距離からの射撃中心に攻撃し、場所の特定を難しくさせ足止めもさせるという作戦だ。特殊防具を着込みフミからの銃撃を受けても耐えられるようになっているためにある程度時間が稼げるだろう。
SS達は本気であった。もちろん、フミもであるが。

「私の恋路を邪魔するものは、奈落の底に落ちなさい!」

フミのハンティングが今、始まる。
メイド服のスカートの中から取り出したるは・・・トンファー。
バイザーを掛け、車から降りると得物を構える。

「目標セット!死刑執行です!」

「ブ○ード!トンファーァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「オラオラァ!!」

再び勃発したフミVS六道SS互いのプライドを掛けての真剣バトル。果たして!?


フミがバトルを繰り広げているころには、忠夫達は新幹線から降りて、旅館に向かっていた。谷間に流れる清流が心を癒し、周りの緑豊かな木々が心を彩る。バスから降り旅館に向かって歩いていた一行はその景色に見惚れてしまい危うく道を間違えそうになるという微笑ましいエピソードがあったりもする。
やがて、旅館に到着した一行は部屋へと案内されてびっくり(冥子以外)!一つの部屋であったからだ。まぁ、良く考えてみれば家族旅行のチケットなのだから当然なのだが、そのときの令子とエミと忠夫は頭が回らなかった。冥子一人だけが「みんなと同じ部屋〜」とはしゃいでいるのだった。

「と、とりあえず、荷物を置いたら周りを見に行って見ましょうか?」
「そ、そうね。景色が綺麗だったし。もう一度堪能してくるのもいいわね」

部屋を見て動揺したことを隠すように取り繕う令子とエミ。忠夫と冥子もそれに同意したために、荷物を置いた一行はもう一度、先ほど見惚れてしまった景色を見に行く。

「やっぱり綺麗よね〜」
「川の水も澄んでるしね〜」
「本当だ・・・って冷た!!」
「あはは〜。油断は大敵なんだよ〜」
「やったな、冥子姉さん!!お返しだ!!」
「きゃ〜〜〜」
「全く、あんたらは子供かっての」
「同感・・・でもさ」

「「いつもやられっ放しだし。お返ししてもいいわよね」」

エミと令子は呆れた様子だったが、いつも主導権を握られやられっ放しの忠夫に仕返しできるチャンスだとお互いに見合い、ニヤリと笑うと冥子に加勢すべく動き出すのだった。

「きゃ〜きゃ〜」
「そらそら!反撃はどうしたの?冥子ねえさ・・・ぶはぁ!!」
「あははは!涼しそうね忠夫」
「油断大敵ってね!そらぁ!!」
「うわあああ!不意打ちは卑怯だよ!!」
「不意打ちをくらうほうが悪いのよ!」
「ほらほら、そんなこと言ってる間にさらに行くわよ〜!」
「・・・・ふふ、面白い!まとめて相手してやるぜ!!」

なんだかんだ言いつつもちゃっかりと水の掛け合いを楽しんでいる令子とエミ。二人の加勢を得られたことで冥子側の有利に展開するも、忠夫も孤軍奮闘ながら予想以上に善戦していた。
それから、旅館の周りを回って景色を堪能したり、川に足をつけて涼んでみたり、魚が跳ねるのを眺めたりと充分に堪能し、部屋へと戻る。

「は〜、遊んだわね〜」
「そういえば、そろそろ夕飯の時間よ?」
「そっか〜、俺はもう腹ペコペコだよ」
「山菜と川魚の料理らしいわ。楽しみね」

部屋に入るとすでにそこには料理が並べられており、後は食べるだけの状態である。その食欲をそそる香りもさることながら、色とりどりに仕上げられた料理は視覚からでも食欲をそそる。そこに仲居さんがはいってくる。

ポスポス

「失礼します〜。お飲み物を持ってまいりましたので〜、どうぞお飲みくださいね〜」
「あ、どうもありがとうございます」
「食器などは〜、90分後に取りにきますので〜、それよりも早く片付けてほしかったりした場合は遠慮なくそこの電話でご連絡くださいね〜」
「はい、そのときはよろしく御願いしますね」
「では、ごゆっくり〜」

仲居さんが退出したのを見送り、忠夫達はその素晴らしい料理に舌鼓を打つ。

「うわ、おいしい!!」
「ん〜、どうしよ。いくらでも食べられちゃいそうだわ」

その料理の素晴らしさに歓喜の声が沸き、箸をとめることもできないくたいに食事が進む。しかし、素晴らしい料理であるにも拘らず誰もががっついて食べたりはしない。それは雰囲気がそうさせるのか、慌てずにゆっくりと味をかみ締めつつ食べる。それでも一時間後には全ての料理が綺麗になくなっていた。
食後の余韻に浸りながらちびちびと用意された飲み物を飲みながら談笑していると時間になったのかさきほどの仲居さんが部屋へとやってくる。

「食器をお下げしたします〜。お食事はいかがでしたでしょうか〜?」
「あ、はい。とても素晴らしかったです」
「ありがとう〜ございます〜。あの料理我が旅館の自慢の一品でして〜」
「そうなんですか」
「はい〜。それともう一つの自慢が露天風呂なんですよ〜。お客様もごらんになられたと思いますが〜、外の景色を楽しみながらゆっくりとつかれるんですよ〜。是非に堪能してってくださいませね〜?」
「はい、後でいってみます」
「それと〜、この旅館では部屋ごとに担当の仲居が決まってまして〜、この部屋の担当は私となっておりますので〜、御用がありましたら私にお申し付けくださいませ〜。もし、私の姿がない場合は他のものに聞いてくださればすぐに私に連絡がきますので〜。私の名前は谷川 緑(たにがわ みどり)と申します〜。短い間ですがよろしく御願いしますね〜」

と仲居さん――谷川緑というらしい――は食器をおぼんにのせると部屋を後にする。
忠夫達は谷川さんがいっていた自慢の風呂を堪能しようということになり、各自お風呂に向かうことにした。ただし、谷川さんは一つ伝えていないことがあった。それは・・・。

「「「「え?」」」」
「「なんで、あんたが女風呂に入ってるのよ!」」
「なんで、姉さん達が男風呂に!?」
「あ〜、忠夫君だ〜。一緒に入ろ〜」

露天風呂が混浴になっていることである。当然、何も知らない忠夫達は驚くことになり、お互いの体を隠す。幸いなことに忠夫は小さいが女性人は大きなタオルを持っていたために体を隠すことはできたのだが。

「ななななんで忠夫が?」
「私達も忠夫もちゃんと脱衣所の前で別れて入ったわよね?」
「うん・・・だけど、お風呂は繋がってた」
「「「まさか、混浴?」」」

とりあえず、タオルを巻いているとはいえ裸であるために体を冷やさないように湯船につかる4人。そして、冷静に状況を確認してたどり着いた結論が”混浴”である。
そこに見回りにきたのか谷川さんが脱衣所の曇りガラスの向こうから声をかけてきた。

「お湯加減はどうですか〜?」
「ちょうどいいです・・・って聞きたいことがあるんですけど!ここって混浴なんですか?」
「え?ああ〜!言い忘れてました〜。そうです〜、混浴なんですよ〜。みなさんは家族なので別に一緒でもいいですよね〜」

混浴と認められてしまった。しかも、家族だから大丈夫だとも決められている。自分達の年から姉弟もしくは、兄妹と思われていても仕方ないが。それでも、年頃の女の子と男の子であるので、いくら肉親でも異性と一緒に入るのはどうかと思う。しかし、もう一緒に入ってしまっているし、お風呂がとても快適なため出る気が起きない。それでも最後の気がかりが残っており質問する。

「私達のほかにも客がいると思うんですけど・・・」
「ご安心ください〜。今はまだ時期からずれてますから〜、他のお客様はいらっしゃいません〜。後一週間もすれば大勢のお客様が訪れてくれるんですけどね〜。お客様は運がいいですね〜」

と楽しそうに(実際に楽しんでいるのだが)返されてしまい何も言うことが出来なくなる。黙ってしまった3人に「では、ごゆっくり〜」と谷川さんは脱衣所を出て行ってしまう。だが、出て行く瞬間にニヤリと笑ったのを曇りガラスを隔てた風呂にいる令子達が気付くことはできなかった。混乱している令子達の中、冥子だけは嬉しそうであった。

「んふふ〜、忠夫君と一緒にお風呂なんて何年ぶりかしら〜?」
「め、冥子姉さん!?」

冥子に抱きつかれ顔を赤く染める忠夫。タオル越しに感じられる冥子のぬくもりが忠夫を追い詰めるが、冥子は気付きもしない。ただ、純粋に忠夫と一緒のお風呂を楽しんでいるのだ。そんなもんだから無碍にすることも出来ずにますます追い詰められていく忠夫。
忠夫の状態を見抜いている姉二人はまたムクムクといたずら心がわきあがってきてしまったようだ。そのいたずら心は先ほどまでの羞恥心を越えて、二人の行動を大胆にさせる。

「あ〜れ〜?何赤くなってるのかな〜?」
「あら?のぼせちゃったの?どれどれ?」

令子は冷やかしながら忠夫の背中から抱きつき、エミは忠夫の額に手を当てて腕を抱きこむように抱える。すると二人の抜群のプロポーションの体が押し付けられてしまい忠夫はさらに追い詰められていくのであった。

「忠夫く〜ん♪」

スリスリスリスリ・・・

「め、冥子・・・・姉さん!?」

そして、なにやらハイになっている冥子の暴走はとまらず、忠夫の前から抱きつき胸板に頬刷りを始める。これはたまったものではない。令子とエミほどではないにしろ冥子もほど良く育っているのだ。その柔らかな体を密着させられ、忠夫の理性が限界を超えて本能が現れようとしている・・・その直前。

「はい、ストップ」
「悪乗りはここまでね」
「え〜〜〜!!!」

令子とエミが冥子の暴走をとめたのだ。いつの間に抱擁も解かれていて、忠夫は慌てて距離を離し、心を落ち着かせる。普段ならここで恨めしいと、じと目で睨みつけるのだが、睨みつけたらタオルに隠されていてもわかってしまう3人の美女の裸体が目に入ってとんでもないことになってしまうために内心で悪態をつきながらもあさっての方向を向き、目を瞑って瞑想するのだった。

「あ〜・・・フラフラする」
「あははは、やりすぎちゃった?」
「ま、まぁ役得じゃない?こんな美女達に抱きつかれたんだし」
「また明日も一緒に入ろうね〜?」
「勘弁してください・・・」

精も根も尽きたようにグッタリとした忠夫は足取りも怪しく廊下を歩く。さすがに罪悪感が出てきた令子達だが、フォローしようと言葉を発するも全然フォローになってなかったり。そんな姉二人をじと目で睨みつつ、冥子の言葉を断る忠夫であった。

「あ?」
「え?」
「へ?」
「わぁ〜」

風呂から上がった忠夫達が部屋に入ろうとして扉を開けた後の第一声である。そこには寝るための布団がすでに敷かれていた・・・そこまではいいのだが、そのしかれている布団は一つしかなく、枕が四つおいてあったのだ。
先ほどのお風呂同様に呆然とする忠夫、令子、エミ。そして先ほどと同様に喜びを表す冥子。そこにまたまたタイミングよく谷川さんが現れる。

「あの!布団が一枚しか敷かれてないのですが?」
「すいませんね〜。今、布団はこれ一枚しかなくって〜・・・」
「え?他のお客さんはいないんですよね?」
「そうなんですけど〜。来週からのシーズンに備えて今、一斉クリーニングをしているんですよ〜。なので〜、残っているのはそれ一枚になってしまっていて〜」
「そ、そうなんですか。それなら仕方ないですね・・・はは」
「ごめんなさいね〜」

布団がこれしかないと言われてしまえばしょうがない。開き直ってそこで寝るしかないと考えるも乾いた笑いしか出せない。谷川さんはすまなそうな顔で部屋を出て行く瞬間、先ほど同様にニヤリと笑ったのを誰も気付けなかった。
それから、令子達は寝る時間にはまだ早いということでお酒を飲みながら談笑したり、トランプで遊んだり時間を過ごす。このときばかりは忠夫も一緒にお酒を飲んでいる。前みたいにお酒を飲めない人がいないからだ。四人はお酒の力も手伝って楽しい時間を過ごした。気付いたときには夜も遅く深夜になってしまっていたので寝ることに。

「じゃ〜寝ましょ〜」
「そうね・・・って冥子。あんたなんでそんなに嬉しそうなのよ?」
「みんなと一緒に寝れるんですもの〜。楽しいじゃない〜」
「そうね・・・あんたってそういう子だったわね」
「寝るのはいいけど、位置は?」
「私は忠夫君の隣がいい〜」
「私はエミの隣は嫌だからね」
「私だって嫌よ・・・となると」

さっきはいろいろと複雑な心情だったが、お酒を飲んでほろ酔い状態になっている四人はもう一緒の布団に寝ることに抵抗がなくなっているようだ。冥子は最初からノリノリであったが。
さて、寝る場所を各自の証言から考えて決めると・・・。

令子
冥子
忠夫
エミ

の順になる。各自布団に入ったのを確認すると、令子が電気を消す。

「じゃ、おやすみなさい〜」
「おやすみ〜」
「おやすみ」
「おやすみなさい」

忠夫は旅行の疲れからか(たぶん、お風呂の一件が大半を占める)ほどなくして寝息を立て始める。
一方、令子達は普段の仕事で鍛えているだけあって、まだまだ体力は残っているようだ。なにやら動きがあるが、少し見てみよう。

「変なことしないでよ?おやすみ」

令子はすぐに眠りについてしまったようだ。

「ん〜、忠夫君と一緒に寝るの久しぶり〜」
「あんた、同じ家に住んでるじゃない。しかもダブルベットを買おうとしてたし」
「でも〜、一緒に寝てないのよ〜?私は一緒に寝たいのに〜」
「ああ、なんか忠夫が苦労してるのが見えるわ・・・」

冥子とエミは忠夫を挟んで会話をしていた。何年かぶりにおとずれたチャンスを逃すまいと冥子は忠夫の腕に抱きつきぬくもりを堪能する。エミはなんだかんだと冥子の話に付き合っている。令子もそうだが、なんとも面倒見がいい人なのだろうか。
やがて、冥子の声が聞こえなくなったと思ったら、抱きついたまま眠りについていた。その様子にエミは苦笑して自分も眠りにつくことに。
と、ふと自分の手に忠夫の手が触れる。

「・・・・・(ピト)へぇ、結構引き締まってるじゃない」

なんとなく手を取って腕を触ってみる。程よく筋肉がついて意外とたくましい忠夫の腕に思わずボソっと呟いてしまう。それに気付いて慌てて口を押さえるも、腕は離さない。

「・・・・こ、これはお酒のせいよ。ちょっと酔ってるせいだから、だからこんなこといちゃうのよね。うん、そうだわ。・・・・(ギュッ)なんだか暖かくて落ち着くわ」

忠夫の腕が気になってしまいお酒のせいだと必死に言い訳して、忠夫の腕を抱きしめるエミ。その安心感のせいかいつの間に眠りに落ちてしまっていた。


ジ〜〜・・・・・

「うふふふ〜。期待通りの展開になってるわ〜」

と暗闇の中、言葉を発しているのは谷川さんである。部屋の入り口を少し開けて中を覗いていると同時にビデオで撮影していた。
お気づきの人もいるでしょうが、実は今日の混浴も布団の件も谷川さんの策略によって行われていたのだ。
この旅館は本来は混浴ではない。今日のは、谷川さんが事前に男と女の風呂の壁を取り除いてしまっていたのだ。ご丁寧に忠夫達がお風呂に入っている間は清掃中という看板をかけて従業員ですらも遠ざけて。そして、その間に布団を敷いて、忠夫達が風呂からあがるのを見計らい、看板を外し出て行くのを確認した後、壁を元に戻しておく。
さらに、布団をクリーニングに出しているというのも実は半分嘘。確かにクリーニングに出してはいるが、それは半分だけでもう半分はちゃんとある。しかし、これも谷川さんが伝えてないので忠夫達は知りえもしないのだ。
こうして、旅行の一日目が過ぎていった。


あとがき

スポーツの大会が多いですね〜。ラッフィンです。

相変わらず冥子の影が(以下略
そして、フミさんを書いたはいいけど、何か物足りない・・・。
前回の頂いた感想を見てやはりこの作品にフミは欠かせないキャラだと再認識。でも、キャラが濃すぎて本来の主役ですらも食ってしまうという問題児。
はてさて、どう扱っていいやらw

次回は旅行編の後編です!
今回、やられっぱなしだった忠夫の逆襲が始まる!
果たして姉達は忠夫の猛攻に耐えられるか?
そして、フミさんは?
こうご期待!!

では、次回にw


レス返しです


wata様

ふふふ。お姉さんズ頑張ってます!
でも。冥子が・・・どうしてしまったんでしょうか?どこで間違ったんでしょうか?
やっぱりフミさんですか?


Tシロー様

フミさん人気に嫉妬w

影ながらついていこうとして邪魔されてしまったフミさん、結末はいかにw

>商店街の皆さまノリの良いことで
紅ユリ効果ですw


JK様

はじめまして〜。

尾崎豊云々は原作であったセイレーンとの歌対決のときに横島が歌おうとしていた曲がそれだったんで。エミも同様です。


俊様

ご指摘ありがとうございます。
眠気を堪えながら書いてた部分だったんで、間違いが多いですね・・・反省。

フミさん、今回は出番ありですよ〜。そして、旅行の最後は・・・うふふふw秘密ですw


ぐだぐださん様

すいません、おキヌちゃんの出番はないです。

その分、砂糖たっぷりに仕上げるようにします。
私としては今回は糖分少な目、次回は糖分たっぷりにかければいいな〜。


葉っぱの河流れ様

大樹もですw

フミさんは出しましたが、私としては物足りない・・・。


FFF隊員No.1様

フミさんふっか〜〜〜〜〜〜〜つ!!
でも、完全復活はまだまだ先かな。今回は物足りなかったんで。


内海一弘様

おキヌちゃんは未登場です。

今回もお姉さんズに頑張ってもらいましたが、冥子が(以下略


鹿苑寺様

エミと忠夫の歌の云々は原作のセイレーンの歌対決を参考にしたのでそうしました。深い意味はありません。

フミさんを出さなかったのは出すとどうしても目立ってしまうからです。お姉さんズを目立たせようとしているのですが、フミさんが出るとキャラが食われてしまうのでw
まぁ、あまり効果はなかったようですけどw


coma収差様

はじめまして。

買い物のとこでは、果物(スイカやメロン)など大きな果物を買うといっちゃいますよ?別に不思議なことはないと思いますが・・・。女の子は甘いものが好きというのが一般的です。そして果物の甘みは体にもいいのでエミという娘がいる百合子はそう考えて果物を買うとしてもおかしくはないでしょう。
それに原作でも百合子さんの普段の生活などは書かれていませんでしたので、まとめ買いしないとは言えません。なので、そこに深くつっこまれても困ります。
私の見解でした。


whiteangel様

喧嘩するほど仲がいいを文字通り表してくれている二人だと思いますw

ゼー○よりも何倍も危険ですよ。たぶん、GM二人がいればゼーレなど眼中にないくらいになりますw


秋桜様

値引き交渉。百合子さんは大阪住んでいましたから余計ですね。

百合子さんの第六感が閃くと起こる現象です。


九龍様

教習所云々は嫌な予感がした忠夫君がとっさに言ったことですから気にしないでください〜。

福引は百合子のシックスセンスが起こした現象です!


風彌様

今回もお姉さんズに頑張ってもらいました相変わらずの冥子に泣きそうですが。

順調にフリーズって・・・
フミさん分を補充して頑張って!!今回は物足りないかもしれないですが。


DOM様

予想のさらに上をいきましたが、どうでしょうか?
おキヌちゃんは出しませんでしたけど。

次回はフミさんも頑張り・・・がんばらなくても大丈夫かw

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