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「『最強の』後継者その5(GS)」

ラッフィン (2007-08-09 00:47)
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カチャカチャ・・・

食後の時間、二人の親子が一緒に食器洗いをしている。父親のほうはテレビを見ているようで笑い声が聞こえてきていた。

「エミ、明日は商店街に買い物行くけど一緒にきなさい」
「わかったわ。何を買うの?」
「そろそろ冷蔵庫の中身がなくなってきたから補充しなきゃね。それで、今商店街で福引やってるんだけど、私はいいからあなたにあげるわ」
「まぁ、やらせてくれるならやるけど、あんなもんあたりっこないわ」
「楽しめるからいいじゃない」
「そうね」

その親のほうを百合子、子のほうをエミといった。
だが、この選択をエミは後悔したとか、やっぱしなかったとか。本当のところはエミの心の中だけの秘密である。

「さぁて、出かけるわよ〜!」

翌日、お昼頃に百合子は片手に袋を装備し気合を入れている。エミはなんで母親がこんなに気合を入れているのかがわからない。実はエミと百合子が一緒に商店街に買い物に行くのは初めてだったりする。一度でもいってれば意味が理解できたのだが、というか嫌でも理解できてしまうといったほうが正しい。
そんなことは露も知らないエミは気楽についていってしまった。無事に帰ってこれるだろうか?

「ふんふ〜ん♪」

やけに機嫌がいい百合子に少し遅れてついていくエミ。とそこに学校帰りなのか忠夫を発見する。と向こうも気がついたのか笑顔で声をかけてきた。

「あ、エミ姉さんと母さん。どうしたの?」
「あんたこそ、今は学校の時間でしょ?サボリ?」
「今日は半ドンだったんだよ。今から帰り。で、二人は?」
「これから商店街で買い物よ」
「!?」

今までにこやかに会話をしていた忠夫が、『商店街で買い物』という言葉を聞いて顔が一変する。明らかに挙動不審になり、すぐに話を切りすばやく去ろうとする。

「じゃ、俺はこれから着替えて教習所にいかな・・・(ガシ!!)エミ姉さん!?」
「そう、時間あるのね?じゃ、一緒に行きましょうか?」
「え?え?ちょっと、俺はこれから教習所に・・・」
「そう、暇で暇で仕方なかったのね。じゃあ、付き合いなさい」
「ちょっと〜〜〜〜〜!!!」

強引に忠夫の腕に自分の腕を絡めて引きずっていくエミ。忠夫の言葉は無視して。そんな二人に百合子は笑いながら、さっきとは逆に、百合子が後ろからついていく形で歩いていくのだった。

「あ、あれは!?」
「まさか!」
「間違いない!みんなに報せろ!!」
「おう!」

後もう少しで商店街に到着というときに、商店街のほうが騒がしくなる。百合子達の姿を認めた瞬間にざわめき出し、慌てて中に引っ込んでいったのだ。その様子に百合子は不敵な笑みを浮かべ、忠夫はやっぱりかとガックリと肩を落とす。エミはただただ呆然と見つめているだけで反応ができないでいた。

「ど、どういう状況なワケ?」
「・・・気にしないほうがいいよ。じゃないとエミ姉さんがもたない」

いまだに忠夫の腕に自分の腕を絡めた状態で呆然としているエミに、慰めにもならないアドバイスを与え、忠夫はため息を吐く。これから起こるであろうことに頭を痛めながら。

「きた!きたぞ〜〜〜〜〜!!!」
「紅ユリだ!紅ユリがきたぞ〜〜〜〜!!!鐘を鳴らせ〜〜〜〜〜!!」

カ〜ン!カ〜ン!カ〜ン!!

昔ながらの警報をけたたましく鳴らし、商店街では迫りくる紅ユリに対し備える。店主は腕を組んで堂々と仁王立ちで待ちかまえ、それまで買い物をしていた客は足をとめ、ある程度ここで買い物をしたことがある人はこの後起こることに対して期待に胸を膨らませ、あまり利用をしない人達は何が起こってしまうのかと右往左往している。そんな人達を他所に百合子が入り口から堂々と歩いてくる。
まるでモーゼのように道行く人が百合子に道を譲るように左右に割れ、ときには歓声をあげて応援する。それに軽く手を上げて応えつつ、百合子は目的の店まで歩くのだった。

「な、なんのよ。これは・・・」
「これがこの商店街名物の『紅の戦い』だよ・・・」
「何よ?紅の戦いって?」
「母さんと商店街にある店の店主が互いのプライドを掛けての戦いのこと」
「た、戦い!?お母さんって何か格闘技やってたっけ?」
「その戦いじゃないよ・・・まぁ、見てればわかるから」

そんな状況についていけず、百合子の後ろについて歩くエミはいまだに呆然としたまま呟くと、肩を落としている忠夫が答えてくれた。エミがそんなこと教えられても理解できないし、理解したくもないと思っても仕方ないことかもしれない。
百合子がまず向かったのは・・・・八百屋だ。

「いらっしゃい。今日も新鮮なやつが揃ってるよ」
「まぁ、少し見せてもらうわ」

まずは挨拶代わりに軽いジャブといったところだろう。


紅ユリVS八百屋の店主

FIGHT!!

「これを頂くわ」
「はいよ!これなら・・・・3450円だ」
「・・・もう少しまけてもらえないかしら?」
「ふっ、これ以上はまけられないぜ!」
「ふ〜ん・・・なら、これもつけてあげる。どう?」
「む!しかしね、奥さん」
「そういえば、あっちのほうが安かったかしらね。じゃ、今日はやめておくわね」
「そ、そんな!え〜い、こうなったら、それとこれもつけて3000円でどうだ!!」
「ありがと。今後も買いにくるわ」
「ちくしょ〜〜〜〜!!!」

1R2分43秒、勝者、紅ユリ!!

「な、なんなワケ?」
「これが紅の戦いだよ・・・母さんの交渉でまけるかまけないかの攻防をするんだ。今回”も”母さんが勝ったみたい」

初めて紅の戦いを見たエミはただただ驚くだけである。忠夫はもう小さいころから、それこそこの戦いは大阪に住んでいたときから見ているので見慣れた光景になっている。もはや、ため息しかでない。ただ、まけて〜と交渉するだけならこんなに呆れることはないのだが、何故か百合子が利用する商店街はノリがよく名物化してしまうので、みんなのノリの良さにため息が出てしまうのであった。

「エミ姉さん、俺達は他のとこ見に行こうか?」
「え?でも、私は荷物持ちできたから・・・」
「ああ、あまり離れなきゃ大丈夫だよ。見てるだけってツライでしょ?」
「そうだけど・・・」
「なら、決まりだね。母さん、俺達も買い物してくるからね」
「わかったわ」

慣れている自分はいいが、エミは限界だろうと気を使い、忠夫はエミを連れ出す。二人がまず見に行ったのはCDショップである。新曲のコーナー、好きなアーティストのコーナーなどを見て回った。
そこで二人は周りの人々から注目されていることに気がついていない。これが後にとんでもない話になるのだが、気付いていない二人にはそんなことになるとは予想も出来ないのは当然だ。
しばらく見て回ると二人はショップを後にする。百合子が店を移動したからだ。
百合子はそれから肉屋、魚屋と移動する。それに伴い忠夫達も雑貨屋、本屋などその店に近いところに移動し、そこでウィンドウショッピングをするたびに周りからの注目を浴びていた。エミは男から、忠夫は女からの注目をだ。

「うお!誰だ?あの美女は?」
「あ、あの男の子。優しそうね」
「美人だ・・・でも、なんであんな男と腕組んでんだよ!」
「いいな〜。あの子。あんな優しそうな男の子と腕組んで〜」

男と女で評価は様々だが、注目されていることには変わりない。エミは褐色だが文句ない美女であるし、忠夫もあのモテモテの大樹の息子だ。顔は整っているほうであるが、何より優しげな雰囲気が好印象をもたれていた。そんな二人がさらに注目を集める原因になっているのは二人の状態である。
さきほど忠夫が逃げるのを防ぐためにエミは腕を組んだが、その状態が現在も続いているのだ。さらに百合子のことで精神的に疲れていたエミは忠夫にもたれかかるようにしているためである。それに二人の台詞が断片的にだが、聞こえてくるのがとどめとなって注目されてしまっていた。

――CDショップにて――

「忠夫って普段どんなの聞いてるの?」
「尾崎豊とかかな〜・・・エミ姉さんは?」
「私はいろいろ聞いてるけど、しいて言えば中森明菜が好きだからよく聞いてるわ。」
「へぇ〜、今度さ。エミ姉さんの好きな曲なんか貸してくれない?」
「いいわよ」

――雑貨屋――

「あ、これ。いいわね」
「エミ姉さん、それが気に入ったの?」
「うん、なんかピピっときたのよね」
「確かにエミ姉さんに似合ってるね」
「ん〜、でも今月は欲しい物があるからやめておくわ・・・さぁ、お母さんも移動したみたいだし、行きましょって、忠夫?どこにいったのかしら?」
「あ、ごめん。お待たせ。行こうか」
「どこいってたのよ。もう」
「ごめんごめん」
「ほら、行くわよ」
「その前に・・・はい、これ」
「これって・・・さっきのやつじゃない!?」
「まぁね。プレゼントってことで」
あ、ありがとう///でもいいの?」
「いいの!それより、せっかく買ったんだし、ちゃんとつけてよね」
「うん、大切にするわ」

――本屋――

「あら?あんたって漫画派じゃなかったっけ?」
「ん〜、そうだったんだけどね。文庫のほうも面白くて」
「なんだ。てっきり文学小説読んでるかと思ったわ」
「俺がそんなの読むわけないって」
「それもそうね。あ、これって私も読んでるわ」
「エミ姉さんも?」
「ええ、友達に薦められて読んだらハマっちゃってね」
「俺も同じだよ」
「あ、新刊出てる!」
「お?本当だ。買ってこう」
「うん」
「これ御願いします」
「あ、会計はまとめて」
「忠夫、さっきも買ってくれたのにいいの?」
「まぁまぁ。今月は何も使ってなかったらいいよ」
ありがとう///なんか今日はお礼をいってばっかね」

という具合な会話なもんで、その上腕まで組んでいるのだからそりゃあ周りからは当然二人は付き合ってると思われても仕方ない。しかも、商店街という狭い地域で店を梯子していれば、噂されるは当然。百合子の買い物が終わり帰宅するころには商店街の至るところで「褐色の美女と優しげな青年」のカップルの噂が囁かれるのだった。

「最後に福引をやって帰りましょう」
「何回出来るの?」
「え〜っと、5回ね」

百合子と合流した忠夫達は福引をしに向かう。そこは結構長い列が出来ていたが幸いなことにまだ特賞を初めとした1〜3等までの商品はまだ出ていない様子。だからといって「じゃあ、私にも当たるチャンスが!」と期待するほどエミは子供ではない。まぁ、せいぜい5等の買い物券1000円分だろうという気持ちしかもっていなかった。

「じゃ、これで」
「5回分だね。さぁ、どうぞ〜」

ガラガラガラガラ・・・・ポト

「残念・・・ポケットティッシュだよ」
「まっ、こんなもんでしょ」

その後もやってみるも、4回中4回が同じ結果であった。最後の1回となって面倒になったエミは百合子にやってもらうことにした。

「お母さん、最後の1回だしやってくれない?」
「別にいいけど、あなたはいいの?」
「うん、私はもういいわ」
「忠夫は?」
「俺?俺も別にやりたいと思わないし。母さんがやってよ」
「わかったわ。じゃ、行くわよ!」

眼の錯覚か?百合子の目が光ったような気がした。

ガラガラガラガラ・・・・

ゆっくりと回し。

ポトッ

出てきた玉は?

カランカラ〜ン!!

「おめでとうございま〜す!1等賞、家族で行く3泊4日の温泉旅行〜♪」
「ま、こんなもんでしょ」
「(1等でこんなもんって・・・)」
「考えちゃ駄目だって」

百合子の言葉に忠夫のフォローも虚しく、エミは冷や汗をとめることが出来なかった。

「さあ、帰るわよ〜」
「「は〜い」」

福引の後、かなり機嫌のいい百合子はスキップしそうな勢いである。どうやら、さっきの福引のこともあるのだろうが、紅の戦いで百合子が完全勝利を飾ったらしい。その後ろを呆れ顔で荷物を持っている忠夫と戦利品を見て戦いの凄まじさを目の当たりにし、冷や汗を流すエミがついていく。
一方、戦いに敗北した商店街では。

「ふっ、燃え尽きちまったよ・・・」
「今回も勝てなかった。ちくしょ〜〜〜〜!!」
「さすが、紅ユリだぜ。格が違う」

と店主達が打ちひしがれていたが。

「よくやったぜ。お前ら!!」
「そうよ。紅ユリと立派に闘ったじゃない!」
「そうだ。次こそ勝てるぜ!!」
「ガンバレ〜〜〜!!!」

と紅の戦いを目撃していた人達の励ましが届く。非常に仲の良い、そしてノリがいい商店街だった。
そんな中。

「ふふふ、面白いことになってるじゃない」

一人ほくそえんでいる亜麻色の髪の美女がいたそうな。


「「「「「「いただきます」」」」」」

買い物から帰って来た百合子はエミと共に夕飯の支度を始める。しばらくすると忠夫と冥子、令子がやってきた。百合子の提案でみんなで夕飯を食べようということになったらしい。
令子はというと、冥子のところに遊びに来ていたのでつれてきたのだ。忠夫が荷物を横島家へと運んでいる間に冥子の家にきていたらしい。食事の間の話題は何故か福引で一等を当てたということではなく、令子が仕入れてきた商店街のあるカップルの話であった。

「紅ユリの近くで終始腕を組んでデートしてたってことでね。もしかしたら血縁かもって恐れられてたわよ」

どうやら、百合子の近くにいたために噂になってしまったということらしい。令子と百合子はニヤニヤと噂の人物であろう二人に目を向ける。そこには真っ赤になって俯いているエミと頬を膨らませ、目には涙を溜めて忠夫を睨みつけているというか見つめている冥子とそれをなんとか宥めようとしている忠夫が。

「忠夫く〜ん・・・」
「め、冥子姉さん。お、落ち着いてね?ね?」
「エミちゃんとデートしてたの〜?」
「いや、デートっていうか無理やりつれてかれたんだけど・・・」
「でも〜、腕組んでたんでしょ〜?」
「それも、俺が逃げないようにガッチリと捕まえられていただけで・・・」
「でも〜、プレゼントしてあげたんでしょ〜?」
「いや、いつもお世話になってるし・・・」
「ず〜る〜い〜〜〜〜〜〜〜!!!エミちゃんずるい〜〜〜〜!!!!私も〜忠夫君とデートするの〜〜〜〜!!!!」

一応、忠夫は事実を言っているのだが、事情を知らない第三者がそれを聞いて理解してくれるかは別である。忠夫の言い分を一応は信じてはいるものの、だからといって気分がいいものではない。冥子は感情のままに叫んだ。
それに便乗して、令子がエミに攻撃を仕掛ける。この前の教習所でからかわれたことの恨みをはらさんと意気込んでいたので、このチャンスを逃すことはない。

「ふふふ、あんたもお楽しみだったみたいだしね〜」
「何よ?忠夫が逃げないように捕まえてただけじゃない」
「んなこと誰も信じないわよ。まるっきりバカップルじゃない」
「うぐ・・・」
「あんたと最初にあったときの台詞が聞いて呆れるわ・・・『そこのバカップル!』だったかしら?」
「ぐぐ!!」
「どっちがバカップルかしらね〜?お〜ほほほほほ!」

もう絶好調である。仕返しができたことと、こういうことが大好きであるためにノリノリで攻める令子。だが、エミはまだ選ばれてからそんなに時間はたってないが百合子の後継者となる女である。最初は屈辱に耐えていただけであったが、ついに反撃に出たのだ。

「ふ〜ん。焼きもち?もしかして、羨ましかったの?」
「な!?」
「あんたにはプレゼントを買ってくれる男がいなくて寂しいのね。それで私に嫉妬してるんでしょ?弟分とは言え、プレゼントを買ってくれる男がいることに」
「なななな、なんですって〜〜〜!!!」
「あら?そんなに反応するってことは図星?」
「そんなわけないでしょ〜が!!私にだってプレゼントを買ってくれる男くらいいるわよ!」
「あら?初耳ね。どなたかしら?」
「ムキィイイイ!むかつく〜〜〜!!!」

一言だけでもう形勢逆転してしまっている。恋愛ごとに弱い令子の弱点をうまくついた反撃である。あれよあれよと言う間に立場が逆転し、エミには落ち着きが取り戻され、令子は頭に血が上っていく。そして、冷静さを失った頭で考え付いた手段は矛先を忠夫に変えることだった。でも、それは逃げたということと同じだという事実に冷静でない令子には思いつかなかったのかもしれない。ただ、それが自分をさらに追い詰める結果になってしまった。

「忠夫〜、よかったわね〜。美人の恋人とデートできたみたいで」
「美人の恋人?ん〜、エミ姉さんは確かに美人で恋人だったら、自慢になったんだろうけどね。残念ながら恋人じゃないから。令子姉さんもプレゼントもらえる男の人が見つかるといいね。ちょっと寂しくなるだろうけど」
「「!?!?!?!」」

エミは美人で自慢になるというところで赤面し、令子は男が見つかるというところで呆然としてしまった。どうやら、忠夫の言葉は広範囲攻撃だったらしい。だが、3人ともここに一つのバクダンがあることを失念していた。

「む〜〜!!!みんな無視しないで〜〜〜〜!!」
「「「あ!」」」
「もう〜、怒ったんだからね〜〜〜〜〜!!!!」
「ご、ごめん。冥子姉さん!」
「お、落ち着いて!冥子」
「そうよ。まずは落ち着いて話し合いましょう?」
ふ、ふ、ふぇえええええええええええええええええええええええええええええ・・・・(パタッ)
「「「あれ?」」」

かなり久しぶりに冥子のプッツンが炸裂するかと思い、令子とエミは忠夫の後ろに隠れ、忠夫も二人の盾になろうと二人を抱き寄せて伏せる。が、冥子はプッツンする前に気絶してしまった。

「ど、どうしたのかしら?」
「何が起こったの?」
「冥子姉さんは大丈夫かな?」

何が起こったかわからず体を起こして立ち尽くす3人に、冥子の後ろから声が聞こえて振り向くと。

「全くも〜、もうちょっと落ち着きなさいな〜」
「「「冥奈さん!?」」」

冥奈が手刀の構えをしながら、のほほんとたっている。どうやら、プッツンする前に冥子の首筋に手刀を打ち込んで気絶させたらしい。随分と荒っぽいやり方のような気もするが。

「やっときたのね、冥奈」
「これでも急いできたんだけど〜」

どうやら、百合子は冥奈がきていたことがわかっていたために落ち着いていられたようだ。その後、冥子を忠夫が背負い帰宅、令子も自宅へと帰宅し、エミも自室へと戻っていった。残ったのは冥奈、百合子、大樹の3人だ。

「さて、冥奈を呼んだのは他でもないわ。これのことよ・・・」
「これは〜?旅行のチケット〜?」
「これって商店街の福引のやつか?」
「正解よ。あなた」
「なるほどね〜。4人までOKってことだから〜」
「冥子、忠夫、エミ、令子の4人を行かせるってことだな?」
「ええ、エミと令子にこの旅で自分の心に気付かせる最後のチャンスを与えるわ。冥子には言わなくてもわかるわね」
「ふふふふ〜、また楽しくなりそうね〜。手回しは任せて〜」
「全くだ。我が息子ながら、一流のエンターテイナーだ。飽きがこなくていい」
「私も同感よ。では・・・」

「「「全ては我が野望のために!」」」


あとがき

本格的な夏到来!暑くて叶わない・・・ラッフィンです。

いや〜、暑くなってきましたね。私の部屋には冷房がなく扇風機だけなんでPCからの熱で部屋に熱が篭ってたまらんとです。扇風機も熱風を運んでくるだけだし・・・
書いている間は汗だくになりながら書いてます。

さて、今回はフミさんの出番なし!
おう・・・一部の反応が怖いところですが・・・
そして、相変わらず影が薄い冥子。次回、挽回できるといいな。汚名挽回にならなければいいが・・・

次回は3泊4日の旅行編!姉さん達が頑張ります!!
では、またお会いしましょうw


レス返しです


FFF隊員No.1様

今回はフミさんの出番なし。フミさん補給は持ち越しです。

ベルセブルなら殺虫剤で一撃です!


風彌様

抑えるどころか出番さえありませんでしたw
PCは大丈夫ですか?

今回も影薄い冥子姉さん。(ノ_∂。)
次回に挽回できるか!?


Tシロー様

>フミさんの神出鬼没(暴走?)っぷり
乙女の秘密です♪

やっぱりフミさんがヒロインと思われてる;・ロ・)!!
なんとかしなきゃな〜・・・と思いつつ、今回は別の人がヒロインと思われる展開、いつになったら冥子にスポットが・・・


DOM様

やっと冥子がヒロインと思ってくれる人発見w嬉しか〜〜〜www

神父の台詞ですか・・・申し訳ない。次は頑張ります!


内海一弘様

>やはり冥子ではなくフミさんが…以下略(笑)
。・゜゜・(lll>_<、lllll)・゜゜・。

アンサー
関係ないところにフミさんごり押し!

取得してから一年は経過しないと二人乗りは無理です。まぁ、そこらへんはGMがなんとか・・・げふんげふん!なんどもないですよ〜w


whiteangel様

まさに水戸黄門に付き添う助さん、角さん!

ツーリング?冥子を後ろに乗せてタンデムに決まってるじゃないですかw


秋桜様

今回はフミがいない話にしてみました。何故か暴走じゃなく甘さが目立つ結果になってしまったけど・・・

もう、忠夫が免許とったらごり押しで一緒に行こうとか言い出しそうですねw


アミーゴ様

フミさん自重しましたw
でも、相変わらず冥子は(以下略

フミさんがいないと甘さが目立つな〜と思った今日このごろ。


俊様

ん〜、GMだったらバイトして自分で買えっていいそうですがねw

西条の出番は確実に近くなってますよ〜。お楽しみにw


HEY2様

制裁はやっぱオラオラ!かな?無駄無駄かな?
怖くて書けません・・・トラウマ、作りたくないでしょ?

商店街は紅ユリの独壇場です!


闇色戦天使様

今回は姉さん達が頑張りましたよw冥子は(以下略

(忠夫の)見敵必殺!デスノートも真っ青です!


鹿苑寺様

忠夫☆キュンが怪我させられたんですよ?怒らないのですか?

今回はフミさんの出番なし!姉さん達にスポットを当ててみました〜w
みなさんの反応が恐ろしいですがw

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