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「横島さん家のホムンクルス!5話(GS)」

ワイ (2007-08-01 23:50)
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横島さん家のホムンクルス! 5話


…う〜ん。
何やらザワザワ騒がしい…?

俺は何やら騒々しい物音で目が覚めた。
まだ日は出てないらしく辺りは真っ暗だった。
そして、その物音を出している原因は直ぐに判明する事になる。

雑霊だ。
それも、部屋いっぱいの雑霊…

「………」

余りに突然の出来事で言葉を失う俺。

「…にゅ」

はっと、我に帰る。

イカン! 何でこんなに雑霊が部屋に充満しとるんだ!?
くそ! 取り合えず片っ端から退治してやる!
出ろぉぉぉぉっ! がんっだぁぁぁぁぁぁぁぁぁむっ!!
…もとい! ハンズ オブ グローリー!

「でろ〜」

…し〜ん

ああ! しまった!? そういや霊能力を失っていたんだった!!
やばい!? これは、やばすぎる!!

やがて、様子を伺っていた一体の雑霊が襲いかかって来た。

『ヨコセ! オマエノカラダ! オレハイキカエルンダ!!』

冗談じゃない!? お前なんぞに、この体をやる訳にはイカン!!

とは言ったものの、相変わらず反応が鈍いこの体。
雑霊の攻撃をかわせず、まともに体当たりを食らってしまった。

「あぐぅ!」

俺は、其のままの勢いで壁に叩きつけられた。
周りの物が、派手な音と共に床に撒き散らされる。
それに反応した他の雑霊が、俺に襲いかかって来た。

だあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!? いきなり絶体絶命かよ!?

最早これまでか! と、覚悟した時…二体の影が俺の前に立ち塞がった。

「お嬢様は伏せていろ! 栞! 一気に殲滅するぞ! 援護しろ!」

と…赤いメイド服を着た、やたら男気溢れるメイドさんが
雑霊の集団に突撃していく。

「はいは〜い。 援護しちゃうわよ〜ん」

栞と呼ばれた白いメイド服を着たナイスバディなメイドさんが
ショットガン!? を発砲しながら雑霊を退治していく。

なっ!? 何者だ、このお姉さん方は!!?
数で勝っていた雑霊たちも、圧倒的な強さの二人に押され
数分後には全て退治されてしまっていた。

「お嬢様…お怪我はございませんか?」

赤いメイド服のお姉さんが、俺の怪我の具合を聞いてきた。
俺が攻撃を受けた部分は腹の部分だ。
俺も怪我の具合を確かめるべく、寝巻きを脱ぎ捨てた。

「おなか、いたい」

すこし赤くなってはいたが、大した怪我ではなさそうだった。

「ふむ、大した怪我では無さそうですが一応先生に診てもらいましょう」

…ばたばた …バン!

「大丈夫か!? 瑠兎樹!! パパが助けに来たぞ!!」

そこに、親父が駆けつけて来た。
ってか遅いっての!? もう紅白メイドさんに助けてもらったよ!

「るーじゅ…うわらばっ!!?」

ぶしゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!

またもやおびただしい量の鼻血を噴出し崩れ落ちる馬鹿親父。
その原因は…

「うにゅ」

俺だった。
先程、怪我の様子を見る為に寝巻きを『脱ぎ捨てた』為
上半身は何も身に着けておらず、さらに寝ていた為にブラも外されている。
つまり、胸が丸出し状態なのだ。
間違いなく、親父は俺の胸に反応し倒れたのだろう。
その形の良い二つの大きな乳房を手で隠し(隠し切れなかったが)
俺は親父に一言。

「えっち」

と、言ってやった。

「ああっ!? 違うんやぁぁぁぁぁっ! 誤解なんやぁぁぁぁ!!
 ほんまは、ええ奴なんやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

以前、何処かで聞いた事があるセリフを言いながら
おろろ〜んと泣き叫ぶ親父。

「如何なされました!? ルージュ様っ!!」

其処にセバスチャン登場。
ピンクのナイトキャップがプリティだ。

「セバスチャン様、お嬢様が雑霊に襲撃されました」

赤いメイドさんが、手短に現在の状況をセバスチャンに説明していた。
そして、「ふむ」と納得すると紅白のメイドさんに指示を出し
俺を医務室へと連れて行ってくれた。
家に何故、医務室が在るんだと言う突っ込みは無しの方向だ。

「どっ! どこかね!? 新鮮な患者は!?」

医務室の先生は、とっても危ない香りのする妙齢の女性だった。
まあ、そこでも色々一悶着あったが此処では語らない事にする。
と言うか思い出したくない。


一段落した所でセバスチャンが先程、俺を助けてくれた
紅白のメイドさんを紹介してくれた。

「この二人は今日付けで、ルージュ様のお手伝いを担当する事になります。
 何かございましたら遠慮なく、お申し付けください」

…つまり、俺の専用メイドって事か!!
ぐあぁぁぁぁぁ〜!! 何故この体は女なんだ!? 
俺の目の前に二人の女神が、手招きして待っていると言うのに!?
俺が心の中で悶絶していると二人の自己紹介が始まっていた。

まず、赤いメイドさんが自己紹介をしてきた。

「古鉄 響子(こてつ きょうこ)と申します。以後よろしくお願いします」

…この人は実直そうな人だ。
それが第一印象だった。

次に、白いメイドさんが自己紹介してきた。

「白騎 栞(しろき しおり)で〜すw よろしくねル〜ジュちゃんw」

…すっごくノリが軽そうな人だなぁ。
それが第一印象だった。

「二人とも未だ若いですが優秀なのでルージュ様のお役に立つでしょう。
 では、二人ともルージュ様を、よろしく頼みますよ?」

「了解」

「は〜い」

…う〜む、専属メイドか〜良い響きだなぁ…
何はともあれ、部下? が出来たのは予想だにしなかった事なので
嬉しい限りだ。
これで、不自由な体であろうとも少しは融通が利くかもしれない。
それに…

「はふぅ」

俺は溜息をついた。

原因は雑霊と、俺の霊能力の喪失だ。
雑霊はともかく、仮に下級でも魔族に遭遇したらまずアウトだろう。
たとえ紅白メイドさんが強くても所詮は唯の? メイドさんだ。
ちゃんとした訓練をしたGSですら勝てるか勝てないかの戦いに成るのに
霊能力の無い俺と、素人のメイドさんでは話にならない。

…こりゃ、思ってたより深刻な状況みたいだな。

絶対に魔族に遭遇しないと言う保障は一切無い。
この体は、いきなり雑霊に襲われるくらい魅力的な器のようだし…
早急に、弾けた俺の魂を回収する必要がありそうだ。
そう思い立ったら直ぐに行動に移らねば!
でも! その前に!!

「ごはん」

「了解しました。では、こちらに」

…………
………
……


朝食を食べ終えた俺は弾けた魂を探す為、外に出かける事にした。
そこに、思わぬアクシデントが発生した。

「お嬢様? 外へ参られるのなら、こちらでお召し物をお取替えください」

と、又しても掻っ攫われるが如く衣裳部屋へと拉致される。

「う〜にゅ〜」

遠くで紅白メイドさんが手を振っていた。(栞さんだけだったけどな)
例の如く絶望の宴が繰り広げられた後…
俺の服は白いドレスに、白い猫耳しっぽ付きと相成った。
ってか、これで外歩けちゅーんか!?

「いや〜ん、お似合いよ? ル〜ジュちゃんw」

くすくす笑いながら俺の頭を撫でる白メイドの栞さん。

…栞さん完全に俺を、からかってるな?

ちょっと腹が立ったので猫耳としっぽを栞さんに着けてやった。

「あらら、私につけちゃうの?」

「うん」

…普通に似合っていた。
白いメイド服に、白い猫耳しっぽ。…良い感じだ。

「それで、今日はどちらへ?」

と、赤メイドの響子さん。

「う〜」

と考えた後。

「いろいろ〜」

「了解」

はやっ! それで良いんかい!?
この人も意外に突っ込み所、満載なのかもしれない…

その後…
俺たちは響子さんが運転する赤い軽自動車(ス○キアルト・違法改造済)
に乗って町まで繰り出す事になった。
途中の峠で、一台の車が無茶な追越をしてヒヤッとしたが
それに反応した響子さんによって更にヒヤッとする事になる。

「この距離…! 私向きだ!!」

ぎゅがががががががが

「いけいけ〜w」

「うにゅにゅにゅにゅ!?」

凄まじいドリフトの応酬だった。
響子さんも凄いテクニックの持ち主だったが
相手も同じ、いや僅かに上と言った所か。

「もしや…やつは『D』なのか!?」

きゅばばばばばっ

「え!? マジ!? あの伝説の!?」

「ふみみみみみみみ!?」

いや、もう伝説でも電鉄でも何でも良いから普通に走ってくれっ!!
その思いも空しく…

「だが…踏み込みの速さなら負けん!」

どぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅっ

情け容赦なく加速。猛烈なGが俺を襲う。

うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!? しっ死ぬ! 死んでしまうっ!!

俺が悶絶してる間に戦いはクライマックスに差し掛かっていた。
最後の直線、響子さんは賭けに出る。

「どうするの? テクは相手の方が上よん?」

「わかっている」

「…まさか?」

「ああ、分の悪い賭けは嫌いじゃない」

「チップは私達の命ね? いや〜んw」

…なんだって!? ちょ!? おまっ!?

俺は猛烈に嫌な予感がした。
響子さんは相手の車の後ろ、ギリギリの所まで車を近づけ…

「ゼロ距離! とった!!」

煮賭炉と書かれたガラスを叩き割りその中のスイッチを押した。

しゅばぁぁぁぁぁぁぁっ!!

得体の知れない加速装置? の音が聞こえた。
そして、俺達の車は一気に『D』の背後から抜け出し前へ出る。

ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?

とんでもない加速。そしてG。
俺達は間違いなく風になった。いろんな意味で。
遂に俺達の車は伝説の『D』を追い抜き、新たな伝説となったのであった。

…次からは栞さんに運転してもらおう。
そう心に誓った昼下がりだった。


続く


あとがき
紅白メイドさんの原型はもろS○Wの紅白の二人ですw
たまに活躍?する予定です。(主にギャグで)

レス返しです

・パチモンさん
 北斗系の技は結構使うかもしれませんw 
 壊れギャグだと使いやすそうなので…

・ジジさん
 男都呼は「おとこ」と読みます。完全に当て字ですw

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