氷室神社はN県にある人骨温泉の近くにあって、そこまでは新幹線と電車の乗り継ぎで行くことができる。その先はキヌの養父が車で迎えに来てくれることになっていた。
「うう、私1人だけ荷物置き場なんて……こんなのちっとも青春じゃない」
愛子がハンカチを噛みながら涙をちょちょ切らせているが、彼女は本体の机からあまり離れられないのだから仕方ない。むしろ残り6人の席順の方がもめていた。
一応指定席で2列席が3つという形になっているのだが、切符をまとめ買いしていた横島がそれを配ろうとしたところで、
「カリンさん、いっしょに座りませんか? GSのお仕事のこととか聞かせて下さい」
こんなことを言い出すのは峯しかいないのだが、自身の性癖をカミングアウトした直後にこういうお誘いができるとは、何とも驚嘆すべき神経の太さであった。単に自分の発言の意味を理解してないだけかも知れないが。
「おまえの隣にだけは座らせんわ! つかカリンは俺のなんだから、俺の隣に決まってるだろ」
しかしカリンが答える前に横島がそう言って割り込んだ。横島の心情としては当然の台詞だったが、峯もこの程度で引き下がるほど甘い娘ではない。
「俺のって、いくら自分の影法師だからって横暴じゃないですか? カリンさんには自我があるんですから、一個の女性として尊重すべきです」
「ぐ」
級友たちを沈黙させた横島の論理も、霊能科所属の峯には通じなかった。ドジっ娘とはいえ知能は高いようだ。
しかし横島も女絡みでは異常な才覚を発揮する男である。すかさず別の理屈を持ち出した。
「カリンの切符代は俺が出したんだから、俺が席を指定したって文句ねーだろ。つかそこまで言うんなら本人に選ばせようじゃねーか」
(というか、どうしてカリンさんの切符なんか買ったんでしょう)
とキヌが小さく首をかしげる。体内に引っ込めておけば余計な出費をせずに済むものを。
……そうしてくれれば自分が彼の隣に座ることもできたかも知れないのに。
キヌはそんなことを考えながら2人のやり取りを見つめていたが、その自分を後ろから観察する目があった事には気づいていなかった。
(何だかんだ言って横島ってモテるのよね……)
とタマモが心の中だけで呟く。
これはもう否定のしようがない事実だった。キヌも愛子も小竜姫もlikeかloveかはよく分からないが、少なくとも横島の方から告白されたら交際OKするくらいの好意を持っているのは確実なのだ。
恋人としては鼻が高いが、頭の痛い問題なのも事実である。何しろ横島が浮気した相手によっては、保護者と住居を失う危険さえあるのだから。自分が恋人だとバラしてしまえば、キヌと愛子は諦めてくれるだろうけど……。
(とりあえず、この旅行の間は横島とおキヌちゃんを2人きりにはさせられないわね)
たとえば夜中に神社の境内を2人っきりで散歩しながら、なんていうのはキヌが告白するには絶好のシチュエーションだ。横島も普段なら断ってくれるだろうが、そういう状況ではつい流されて、ということもありえる。だって横島だから。
キヌに恨みはないどころか友情すら感じているが、しょせん女の友情なんて儚いのだ。できればこちらが恨まれるのは避けたいが。
……などとタマモがある意味極めて人間的な思索にふけっていると、不意にぴしっと叩かれるような視線を感じた。反射的にそちらに顔を向けると、カリンが何か聞きたそうな表情でこちらを見ているではないか。
(ああ、峯さんのことね)
すぐにそうと察したタマモが小さく頷いて返事にかえると、カリンもほっとした様子で表情を緩めた。さすが1号2号で同居しているだけあって、アイコンタクトもバッチリ冴え渡っている。
「すまないが、やはり私は横島の隣に座ることにする。せっかく電車代を出してもらったことだしな」
つまりカリンは横島の隣に座ることについてタマモの理解を求めたのだ。むろんタマモにもそうしたい気持ちはあったのだが、さすがにカリンを峯の隣に座らせてまでという程ではないし、そんな主張をしたら逆に嫌われてしまうだろうから、ごくあっさりと了承したのである。そしてキヌの横からその腕をとって、
「それじゃ乗りましょ、おキヌちゃん」
と電車の中に引っ張って行く。
こうなってはキヌも峯も反論のしようがなく、横島とカリンの後ろにタマモとキヌ、さらにその後ろにピートと峯が座ることになったのだった。
「……やれやれ、何とか丸く収まったな。さっきはどーなることかと思ったけど」
扉が閉まって新幹線が動き出すと、横島がようやく安堵したのかふうっと軽く息をついた。昨日までは想像もしていなかったが、まさか峯が本当に百合だったとは。
しかしこの時点でその秘密をバラしてしまうとはさすがドジっ娘、そこにシビれ(以下略)。
「そうだな、おまえがカマをかけてくれたおかげで助かった。
しかしよくあれだけのことで察しがついたな?」
そう相槌を打ったカリンの表情を見る限りでは、安堵の度合いは彼女の方が3倍ほど上のようだ。何せもし峯が百合だと知らないまま一緒に風呂に入っていたりしたら、どんなアヤしい目に遭っていたか知れたものじゃないのだから。
「いや、何となくそんな感じがしたのがまぐれで当たっただけだよ。
……ところでその珠ができてからけっこう経つけど、そろそろ新しい能力とかついたりしねーのか?」
カリンが腰に留めている竜珠をふと目にとめた横島がそんなことを訊ねた。
あれから1ヶ月ほど経ったが、修業も実践(仕事)もそれなりにこなしているにもかかわらず、地道な霊力アップや技能向上はあるものの、コスチュームチェンジなど目に見えるような変化がないのでちょっと物足りなく思っていたところだったのだ。
するとカリンは急に眉をしかめて横島の上着の襟元をつかむと、少年の耳を自分の口元に引き寄せた。
「……大声は出すなよ。小山殿にはまだ言っていないが、天候操作系の術が少しずつ使えるようになってきた」
カリンがわざわざ声をひそめて念押ししたのは、むろんこの会話の内容を周囲に聞かせないためである。横島もこの対応で自分の発言がいかに軽率だったかをさとったが、ここまで聞いたからには最後まで聞いておきたい。
「ああ、要するに雨や風を呼んだり止ませたり、という術だな。まだあまり派手なことはできないが」
つまり雲1つない晴天にいきなり大雨を降らせたり、逆に台風をひと息で吹き散らせたり、といった超現象は起こせないということだ。竜の姿になった小竜姫と同じくらいの霊力があればできるかも知れないが、それは何年あるいは何十年も先のことであろう。
「……そうだな。今できるのは水気の多い場所で霧を起こしたりとか、扇風機よりちょっと強いくらいの風を吹かせたりとか、そのくらいかな?」
「うーん、それじゃ何の役にも立たんな」
まあまだ覚えたてだし仕方ないか、と横島がこれも小声で言うと、カリンは不意にニヤリと口元をゆがませた。
「ああ、だからまだおまえにも黙ってたんだ。
でも露天風呂を覗こうとする不埒者に対してはとっても有効だと思うぞ?」
「え゛!?」
横島はぴしりと音をたてて凍りついた。
そしてその一瞬後、
「チクショー、何だかとってもチクショー! 俺の霊能力ならむしろ逆、千里眼でどこでも覗けるよーになるとか、そーゆーのが先に身についてしかるべきなんじゃないのか!?」
カリンにしか聞こえない程度の小声でわめく、という微妙な芸を披露しつつ目の幅涙をまき散らす横島。しかしカリンにとってはもう簡単に読めすぎる反応で、
「ふふっ、家に帰るまではガマンしろ。明日の夜はサービスしてやるから……」
と少年の耳もとでできる限り艶っぽい声でささやいてやると、横島は片手で鼻を押さえながら沈黙した。だって基本的にまじめでお堅いカリンがこんな扇情的な台詞を吐いてくれることなんて、ホントに滅多にないのだから。
ちなみに昨晩はタマモと3回した。何をかは内緒である。
「そ、そっか、おまえにそこまで言われちゃ仕方ないな。なるべくおとなしくするよー努力する……」
「そうか。せっかくの合宿なんだから、みんなで仲良くしような」
指の間から赤い液体をしたたらせている煩悩少年をやさしいまなざしで見つめながら、影法師の少女は満足そうに微笑むのだった。
……しかしまず覗きを物理的に阻止する手段を示した上で、さらに別途ご褒美を出すことで精神的にも自制心が働くように仕向けるとは、カリンは横島の扱いがますます上手になってきたようである。それでも万全とは言い切れないのが横島の横島たる所以(ゆえん)なのだけれど……。
という感じで最前列の2人は実に仲睦まじくしていたのだが、その後ろのキヌとタマモはなぜか微妙な精神戦を繰り広げていたりした。
「そう言えばタマモちゃんって横島さんと一緒に暮らしてるんですよね。横島さんと一緒に暮らすのってどんな感じなんですか?」
(い、いきなり勝負に来た?)
タマモは狼狽した。まさか電車の中でこんな戦いを仕掛けてくるとは、もしかして峯のカミングアウトっぷりに当てられたのか。千鶴、恐ろしい娘!
しかし自分もかっては傾国の美女と呼ばれた女、この手のやりとりは得意中の得意だ!(いつわり)
「そ、そーね。保護者としてはいい線いってると思うけど、バカでスケベなのが困りものってとこかしら。
まあ普段の私はあいつのストライクゾーンから外れてるからいいけど、おキヌちゃんだとそれはもーねとねとのぬちゃぬちゃのぐっちょんぐっちょんにされそーな感じがするわね」
「ね、ねとねとって……」
タマモのいやに生々しい擬音表現にキヌは冷や汗をたらしたが、考えてみれば彼女の言うことは正しい。もし横島と正式にお付き合いを始めたなら、彼氏持ちのクラスメートがたまにのろけるような普通のデートなんて激レアイベント、自分の頭では想像もつかないようなただれまくった日々が待っているに違いないのだ。
(わ、私そんな覚悟できてるんでしょーか?)
幽霊だった頃はそんなこと考えなくて良かったし、そもそも横島は自分には煩悩を向けて来ないから意識させられることもなかった。しかし恋人同士になったら話は別だろう。
(ああああっ、私、もしかしてすごい勘違いしてたのかも? で、でも「保護者としてはいい線いってる」っていうんだから普段はやさしいんでしょうけど、でも横島さんは横島さんですし、わ、私どーしたらいーんでしょーかっ!?)
などと顔じゅうをピンク色に染めながら悶えるキヌ。タマモはその横顔をじっと観察していたが、自分の発言が吉だったのか凶だったのかを見極めることはできなかった。というかこの桃キヌちゃん誰?と目を白黒させていたりする。
ちなみにその後ろのピートと峯だが、ピートは百合という初めて見る嗜好の相手との距離をつかみかねてうまく話ができず、峯は峯でピートのことは嫌いではないが、「本命」のカリンのそばであまり親しくするのは好ましくないので会話は控えめにしていた。ある意味1番穏やかな組み合わせだと言えるかも知れない。
「―――で、私は着くまで荷物置き場で放置プレイのままなの?」
……さあ?
そのころ小山事務所では、執務室の応接セットをはさんで小竜姫とヒャクメが向かい合っていた。他には誰もいない。
「ちょっと時間がかかったけど、ようやく南武グループの調べがついたのねー。で、これがその資料」
とヒャクメがトランクから紙封筒を出して小竜姫に手渡す。中身は南武グループの組織概要図やらパンフレットやらといった表の資料と、ヒャクメが千里眼で調べた結果をレポートにした裏の資料である。
「お疲れさまでした。今日は仕事は休みにしましたし横島さんたちも来ませんから、突っ込んだ話もできますね」
というか、そのために打ち合わせを今日に設定したのだ。横島たちは神族社会に組み込まれたわけではないから、内輪の話は聞かせられないので。
「ええ。詳しいことはそれに書いたけど、やっぱり『ここの』南武グループも心霊兵器をつくってたのね。内容もあなたがタダスケさんに聞いた話とだいたい同じだったわ」
ここでヒャクメが「だいたい」と言ったのは、少しは違う点もあるという意味だ。具体的にはカマイタチがいた代わりにカッパがいなかったりとか、細かい差異ではあるけれど。
「そうですか、ではやはりあの廟(びょう)を壊したのは南武グループだったんですね。
でも蛟(みずち)がいないのは幸いでした。大きすぎて扱いに困るからでしょうけど」
「そうね。でも小竜姫、茂流田と須狩って人はまだメドーサと往来があるみたいなのね。だから南武グループを見張ってれば、彼女を倒すチャンスもあるかも知れないわね」
それを果たせば確実に再修業を卒業できるだろう。ヒャクメがそう言うと、小竜姫は急にやる気をなくしたように見えた。
「そうなんですよねぇ、もともと私が再修業を命じられたのはメドーサに負けたからなんですから。私としてはあと5年くらいはこちらにいたいんですけれど……」
とつまらなさそうにため息をつく小竜姫。人界に来た頃はこんな不名誉なことは1日でも早く終わらせたいと願っていたはずなのに、何が彼女をここまで変えてしまったのだろうか。
「まあ、だからと言ってメドーサ退治に手抜きはできませんが」
彼女の名はすでに黒便覧(ブラックリスト)に載っているし、放っておいたらいつまた風水盤事件のような騒ぎを起こすか分からない危険人物なのだ。今さら証拠などいらないし、逮捕なんて生ぬるいやり方が通じる相手ではないから「見つけ次第斬る」ということで良かろう。
ただし場所は慎重に選ぶ必要があるし、横島たちを連れて行くなら時間帯も考慮しないといけないが、そこはヒャクメの千里眼と瞬間移動があればどうにでもなる。自分が横島たちと一緒にいる時にメドーサがひとけのない場所に行ったら、すかさず瞬間移動で飛び込めばいいのだ。ただメドーサのカンの良さは尋常じゃないから、四六時中監視するというわけにはいかないのだが。
ちなみにヒャクメは横島竜神化計画の協力者なので、小竜姫の心境が変わった理由は(はっきり聞いてはいないが)だいたい察しはついている。ただしこのことでからかったりしたら仕返しされるのは明白だから、口にしたのはあくまで仕事の話題だった。
「それで小竜姫、メドーサに勝てる見込みはあるの?」
以前聞いた時は「正直言って1対1では厳しいですね」という頼りない返事がかえってきたが、今はどうだろうか。あれからそんなに時間は経っていないけれど……。
しかしそこで小竜姫は、愚問ですねと言わんばかりに形の良い眉をつり上げた。
「甘く見ないで下さいねヒャクメ。私と横島さんが協力すれば、メドーサなんてぺぺぺのぺーです」
それこそ相手をナメ切った台詞を即答した小竜姫だが、別にホラを吹いているわけではない。報告書には書けないから出来れば使いたくないが、横島が通常版の装具をつけた状態で煩悩全開(小竜姫Ver)をやれば、カリンの霊圧は数十万マイトになるのだ。普段の小竜姫とメドーサが約1万マイトだから、これはもう負ける理由を考える方が難しいくらいである。
(……こ、このおバカなまでの余裕は何なの?)
ヒャクメにはなぜ小竜姫がこれほど自信たっぷりなのか想像もつかなかったが、彼女が勝てるというのなら文官である自分に言うことはないので、
「メドーサはそれでいいとして、南武グループの方はどうするの?」
と話題を元に戻した。南武グループは人界で人間がつくった企業だから、デタントの絡みもあってあまり強引な手段を使うわけにはいかないのだ。このレポートはあくまでヒャクメが視た内容を文章にしただけのものだから、南武グループに手を出すのなら別の証拠を用意する必要があるのだが……?
しかし小竜姫はこの問題に対してもすらすらと方策を述べてみせた。
「ええ、そちらの方も考えてありますよ。この資料を匿名でオカルトGメンに送ればいいんです。オカルト犯罪防止法という法律のことはよく分かりませんが、彼らが実験のために人殺しをしてるのは確かなんですから。
匿名で物証もなしでは真に受けてはくれないでしょうけど、これだけの事実関係を示されたら無視はできないと思いますよ」
つまり人界の警察機関の手でカタをつけさせようというのだ。証拠がないからいきなり強制捜査というようなことは出来ないだろうが、美智恵ならいつかは尻尾をつかんでくれるに違いない。
むろん事態の推移によっては、こちらで独自に「神罰」を下すということも想定していた。なお匿名にするのは、もちろん自分たちが関わったことを表ざたにしないためである。
(……小竜姫もずいぶんこすっからいこと考えるようになったのねー)
とヒャクメは内心で軽く嘆息した。友人が成長したのはいいが、何だかちょっと寂しいような気もする。というかこの様子なら、もう今すぐにでも卒業していいんじゃないだろうか。
まあ、それは今考えても致し方のないことだ。
「分かったわ。それじゃ私も今日からここに詰めればいいの?」
「いえ、今日明日は横島さんたち来ませんから、あさってからでいいです。私も封印を解いていただいて、道具も持ってこないといけませんから」
まずは石化を治すためのアイテムと横島たち用の装具と神剣、それに小竜姫自身が使う強弓である。これだけ揃えておけば負ける恐れはあるまい。
「了解……っと、忘れるところだったわ。メドーサと戦うなら協力するっていう人たちがいるんだけど、会ってみる?」
友人の意外な提言に小竜姫は首をかしげた。
「メドーサと戦うのに、人間が、ですか?」
「いえ、彼女たちは人間じゃないわ。ここでは人間のフリしてるけど、月神族―――月の精霊たちよ。見つけたのは偶然だったんだけどね」
「月神族!? 彼女たちが地球に来てるっていうんですか!?」
月神族は神にも魔にも属さない存在で、人類とも接触を避けている。それがなぜ地球にいるのだろうか。
「ええ。私も詳しくは聞いてないけど、ちょっと前に魔族が人間のロケットで月に侵入しようとした事件があったらしいのよ。それで地球のことも知っておいた方がいいんじゃないかって事になったのね」
月神族は侵入者は何とか追い払ったものの、人類が月に到達できるほどの技術を手に入れ、しかもそれを使ってこちらに手を出そうとする存在がいると分かったからには、地球の情報もある程度は集めておくべきだと判断したのだ。もちろん人類には秘密でだが。
「で、どうもその侵入者ってのがメドーサらしいから、退治するなら手伝うっていうお話なの」
そこまで聞くと、小竜姫はようやく得心がいったという風に頷いた。
「なるほど、そういうことですか。それでその方たちは今どこにいるんですか?」
「すぐ近くにいるわよ。『朧寿司』っていうお寿司屋さんで板前してるって言ってたから」
「へえっ!?」
小竜姫はあやうく椅子からずり落ちるところだった。
「お、朧寿司っていったらタマモさんのお気に入りの店じゃないですか……世の中狭いってよく言いますけど本当ですね」
「小竜姫も行ったことあるの?」
「私はありませんけど、横島さんとタマモさんはよく行ってるみたいですね。
……わかりました。実際に手伝ってもらうかどうかはともかく、1度会ってみましょう」
小竜姫としては月神族は邪魔になるような気もしなくはなかったが、話を聞いてしまった以上無視はできないので、とりあえず会ってみることにした。
さて、人神月の3勢力はこの先どういう絡みを見せるのであろうか?
―――つづく。
カリンの新能力が天候操作なのは、成長の方向が竜神=水神であることの必然なのでありますー。
しかしこれ除霊仕事より人間の集団との戦いで有効ぽいですな、大雨とか濃霧とか落雷とか。そんなバトルを書くかどうかは未定ですけど。
小竜姫とメドーサの霊圧が1万マイトというのは前作の設定の踏襲ですが、原作での力関係やアシュ編に出て来る数値からだいたいこんなものだろうと考えてます。
あとカリンの霊圧が数十万マイトになるというのは、原作の同期合体の相乗効果の「数十〜数千倍」の最低値を採用しました。合体はしないけど煩悩パワーで補ってるということで(ぉ 偶然ですが令子と横島の同期合体の最高レベルと同じぐらいの出力になってます。これも実際に使うかどうかは分かりませんが。
ではレス返しを。
○ばーばろさん
>意外と?中立にさせてますね、カリンたんを
彼女もなかなか難しい立場なんですねー。心情的には2号を認めてくれたタマモの味方とはいえ、今後のことを考えれば小竜姫さまをないがしろにするわけにもいかず。本体が能天気なのが1番の問題なのですが(笑)。
>カリンたんが攻められて、別室で悶えるヨコシマが見たいぞ〜〜っ!!!
しかし横島という男がただ悶えるだけでいてくれるはずもなく……。
きっと乱入しに行きますよねぇ。どうなることやら(汗)。
>小竜姫さまの修行ってヨコシマの卒業までに終わるんですか?
もう十分目的は果たしてますので(笑)。
猿のゲームの買い付けは、たぶんヒャクメが引き継ぐんでしょうねぇ。
○whiteangelさん
峯さんは性別を超越した広い愛を持った素晴らしい女性なんですよー(大嘘)。
横島家の実情がバレたら確かに大騒ぎになりそうですねぇ。おキヌちゃんや愛子もいますしw
○LAN時さん
>カリン
横島といっしょにいる時点で、平穏無事な人生というのは有り得ないということだけは確かでしょうなw
>このセリフは正に横島!ってセリフですよね。
いくら成長してもこういう本質は変わらないのが横島クオリティだと筆者は信じてます!
>おキヌちゃん
やっぱり300年は長いですよねぇ(-_\)
○Tシローさん
>まぁ竜神化の話はバレたらいろいろうるさくなりそうですしね
横島君もここだけはぎりぎりまで隠すでしょうな。特に美神親子にだけは(ぉ
しかしおキヌちゃんの追及を食らったらヤバいかも。
>峯さん
筆者も彼女の活躍を願っておるところです<マテれ
○風来人さん
お気遣いありがとうございます。無理しない程度に更新ペースも維持したいと思ってますので、今後ともよろしくお願いします。
>いきなり百合宣言したドジっ娘
普通に考えれば黙ってた方がいいに決まってるんですが、そこがドジっ娘クオリティなのであります!
>おキヌちゃん
カリンやタマモにとってキビしい相手になってきました。
○KOS-MOSさん
>峯さん
彼女にだけは秘密を隠し通さねばなりませんなw
>そしてなんだか竜神化がばれそうなかんじですね
その時おキヌちゃんはどう動くんでしょうかねぇ……。
○ルーエンハイムさん
>これでカリンが毒牙にかかる可能性はぐーっと減りましたね
珍しく横島君がカリンの役に立ちました(笑)。
>おキヌちゃん
は、確かに彼女も突っ走る素養はあるのですが、こと自分の恋愛関係になると踏み切れない所があると思うのですよー。アシュ編でもルシオラに対抗しませんでしたし。
>小竜姫様
横島君を手放すつもりはまったくありません!
○遊鬼さん
>悩める乙女
今回はタマモとヒャクメも悩んでます(笑)。
それに引き換え横島君の気楽そうなこと、筆者も羨ましいです(ぉ
おキヌちゃんが覚悟決められるかとか、小竜姫さまがカリン&タマモのガードを破れるかとか、その辺は先をお待ち下さいー。
○通りすがりのヘタレさん
>おキヌちゃん
とりあえず横島君と交際するには多大な覚悟が必要なことは理解しました(ぉ
>それに対する反応は、やはり彼の友人らしいモノでしたね
や、そう思っていただけて安心しました。
>もうちょっと神族のヒャクメさんに興味を持ってあげませんか除霊委員の皆さん
だってヒャクメですから!
>千鶴嬢
いえ両刀使いというほどではないですー。あくまでピートは横島よりはマシという意味でして。だってそこまで恐ろしいキャラは筆者の手に余りますから(ぉ
○チョーやんさん
>『横島の良心的外付け制御装置』
うーん、言いえて妙というか何というか。
これもひとえに小竜姫さま分が混じったおかげでありますな(ぉ
>おキヌちゃんの心理描写
一応おキヌちゃんが立案した計画ですからねぃ。
ただちょっとヤバいことに気がついてしまったので、合宿編で進展できるかどうかは微妙であります。
>百合? それ、青春とは言わなry
女子高ならむしろ激しく青春かも知れませんな<超マテ
>タイガー
そんなキャラいましたっけ?
○読石さん
>カリンが小竜姫さまが言ってしまったひと言を聴くまで〜〜〜
そうですね、生みの親みたいなものですからやはり客観性が曇ったのではないかと。
今はもうバレバレですけど。
>おキヌちゃん
生き返った以上はこういう悩みも出てくるのが自然だと思うです。いい面でも悪い面でも。挽回できるかどうかは……うーむ(^^;
>百合っ娘峯さん
初登場の時点でギャグキャラでしたから!
>番外編
は、鋭意構想を練っておりますので今しばらくお待ち下さいー。
○守山刹那さん
>あんたはダーク・シュナイダーですか?(^^ゞ
むう、見抜かれましたか<マテ
峯さんにはさらなるドジっ娘ぶりを発揮していただく予定です。
○アラヤさん
>忍者娘
峯さんにもぜひクノイチの色仕掛け技を使ってほしいものでありますな。
>マロいって感じですがw
そうですねー、3人ともやさしい感じでしてくれそうですし(何を)。
>美神母
逃げて横島ー!
○内海一弘さん
>この娘はどこまでかわいいんだコンチクショウ(笑)
ありがとうございますー。
デンジャーな娘ですが受けてもらえて良かった(ぉ
>持てる弟とそれに告白した親友二人に挟まれている姉みたい←?
そしてその姉自身も弟とデキてるって……なんてカオスな。
○鋼鉄の騎士さん
>だがさすがドジっ娘
普通に隠し通せてしまっては看板にかかわりますから!
>THE修羅場!が待っているのだよ
横島君には最も苦手な雰囲気でしょうねぇ。
もろに自業自得でありますがー。
>ところでタダスケさん帰れるの?
たぶん、きっと、そのうちに、めいびー?
○トトロさん
>カリンに色々しても、全て横島に伝わるとは知らないようですね
そうですねぇ。知ったらさすがに色々悩みそうですな。
>「昨夜は凄かったね」なんて横島に言われると
いや横島ならその現場に突撃してル○ンダイブがデフォルトかとw
>ヒャクメちゃん
今回はまともに活躍ですよー!
○アミーゴさん
>キング オブ ダ女神ヒャクメ様
何だかんだ言って役に立ったはずなんですが、ヘタレっぷりを見せつけるシーンがそれ以上に多かったのが痛かったですなww
>ここの横島は、突如として男に襲われても文句言えない気がする
理不尽な目に遭わないわりに幸せっぷり全開ですからねぇ。我ながら不思議です(ぉぃ
○ケルベロスさん
>峰さん、平行世界とは正反対の性格ですねぇ
横島君に好意的な娘ばかりじゃつまりませんからねぃ。
でも影法師には好意的という特殊なタイプですw
>タマモ
最近影薄かった分、ここで何とか挽回を……orz
>殺生石
そう言えばそんなものもあるんですよねぇ。
横島君ばかり強くなるのも何ですし、訪ねることもあるかも知れませぬ。
○万々。さん
>タダスケ
は、不幸にもまだこの世界に居ますです。
このSSにはアシュ編がないのが救いですね。あったら絶対文珠を使い切らされますから(^^;
○山瀬竜さん
はじめまして、応援ありがとうございますー。
>原作よりヘタレてると評判のここの横島君ですが〜〜〜
まさにその通りですねぇ。まあ彼単独でも原作最初期の横島君よりはマトモっぽいと思いますが(ぉ
>そうなると裏ではしっと団の人達に嫉妬神として崇められたり、なんてこともあるのかな
ここの横島君はむしろしっと団に襲われる方ですが、原作の横島君ならありえる話ですね♪
○アズサ二号さん
>もうおキヌちゃんに光があたることはないのかな……そもそも当たったことがなかったか
ぐはあっ!!(吐血)
すいません、これも筆者の不才の致すところで……(o_ _)o
○UEPONさん
>神社建立計画
なるほど、普通の大工じゃダメってのは見落としてましたね。ある程度の青写真は勉強期間中に描けるとしても、土地の購入とか建物の設計とかは資格取ってからになるでしょうし。
>妙神山以外のスポンサー探し(←表向きは妙神山と関係ないから)
うーん、確かに表向きにこだわるなら小竜姫さまにお金出してもらうのはまずいんですが、それはあくまで表向きだけのことですので、何か細工をするのではないでしょうか。
ということで、実際に建物が出来上がるのは5〜6年先くらいでしょうかねぇ。10年はかからないと思います。
>女性陣の仲が良いのになぜか横島君がダメージを受ける方が良いと思いますw
素晴らしい落としどころですなv
>でもそうすると2〜3人(人?)程度じゃ足りないかも?
いあいあ、タマモンには傾国の技、カリンには快感フィードバック、小竜姫さまには竜族の多(ぴー)性がありますから結構いけると思うですよ。横島君の幸せ者めー!
○ソウシさん
うーん、さすがにおキヌちゃんの竜神化は無理がありますです。神さまになる素質はない娘ですし(^^;
筆者も彼女には幸せになってほしいのですがorz
○HALさん
>カリンが小竜姫の気持ちに気づく、の図
小竜姫さまが下手に成長してる分、カリンの苦労も増しそうです(笑)。
>33歳年齢制限……なぜ33歳?
愛子が今32歳と思われるので、その1つ上という意味です。美智恵さんがいたらその1つ上になっていたでありましょうw
そして美智恵さんが横島君をGメンに雇うかどうか……彼が人界にいる間は知らん顔してやりそうな気も致しますな。そして手練手管を尽くして自分が支部長でいる間はずっといてもらうとかw
横島君は一応口止めしたので、すぐに情報が行くことはないのですけれど。
>神職通信講座
横島君が大阪に行くとなれば、定番は夏子や銀一との再会なわけですが、ここでは高校卒業後の話ですからねぇ(^^;
上記の美智恵さんの暗躍(ぉ)と絡めて書くのも面白そうですが、そこまで本編を続けるのは難しいかも知れませぬ。番外編としてなら大いにアリなわけですが。
ちなみに現実世界の講座は満25歳以上からだったりしますが、そこはファンタジーということでスルーして下さいねぇ(ぉ
ではまた。