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「横島さん家のホムンクルス!2話(GS)」

ワイ (2007-07-25 22:05/2007-07-28 21:02)
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横島さん家のホムンクルス! 2話


小汚い家から出ると其処には真っ黒なリムジンが止まっていた。

「やぁ、早いなセバスチャン」

セバスチャンと呼ばれた初老の男は頭を下げる。
セバスチャン…まんま執事っぽい名前だ。

「お待ちしておりました大樹様。 そちらに居られる御方が…」

何やら眩しげに俺の方を見る。
何故か、その目は初孫が出来たお爺ちゃんの目だった。

「うむ、俺の…子だ。うん、俺の…な」

親父は複雑な顔でそう言った。
さすがに、いけない事をするのが目的で作りました。
なんては言えなかったのだろう。

「ささ、大樹様。お車にお乗りください。お嬢様もその格好では
 恥ずかしいはずでございます。」

!?

おじょうさま? だと…!?

今気付いたんだが自分の体がどうなっているのか把握出来ていない。
首も満足に動かせないんじゃ確認しようが無いと言えば無いんだが…
そう言われると、凄く股間が寂しい感じがしてきた。

「ふ…未婚なのに子持ちとはな……」

親父は何処か遠くを見て涙を流していた。
この世界の親父は異性にモテナイのか?
だから、自分に都合の良い恋人?…を創っていたのか?
そのとばっちりでこんな不自由な体に閉じ込められたのか?

…なんか腹が立ってきた。
この体が自由に動くようになったらお仕置きせねばいかんな。

「では、まいりましょうか」

セバスチャンに促され俺たちは車に乗り家へと向かう。
ってかリムジンすげぇ! もし体が不自由でなければ田舎から都会に出てきた
田舎者みたいに中をきょろきょろしてたに違いない。

暫くして、この世界の親父の家に到着した。
1時間ほど車に乗ってただろうか?

その家は…家ではなかった。言うなれば…城。
それは最早、家では無く城であった。

リムジンと執事が居る時点で金持ちだと予想してたが…これは異常だろ!?

親父に抱きかかえられ中に入るとズラリと整列したメイドが

「「「「「「「お帰りなさいませ、ご主人様!」」」」」」」

一斉にお帰りなさいませコールである。
何処のメイド喫茶だ此処は?

「やあ、ただいま」

さも当然と言うが如く自然体で接する親父。
目に入るメイド達を見る限り親父に思いを寄せている娘は何人も居る様だ。

…もてない訳ではない、ならば何故コイツ…
いや、今は俺の体か…を作る必要があったんだ?

「ああ、君達。この子の世話をしてやってくれ 
 まだ体が不自由みたいでね宜しく頼むよ」

メイド達が興味深く俺を見てくる。
そんなに見つめられると恥ずかしいじゃねぇか! 見ないでくれっ!

「ご主人様。この娘は、どなたなのでしょうか?」

ああ。と言って極自然に「俺の娘だ」と言ってのけた。

………………

「えぇぇぇぇぇェェェェェェぇええええ!!!?」

暫くの沈黙の後、一斉に声を上げるメイド達。

信じられないと泣き喚く娘や、面白い冗談だと腹を抱えて笑う者。
中には、ジンセイオワタ、と言い首を吊ろうとして止められる者など
中々にカオスな展開になっていた。

パンパン! と手を鳴らす者がいた。 セバスチャンだ。

「皆さん、お嬢様がお待ちしておりますよ?」

メイド達はハッと我に帰り一斉に行動に出る。

「それではお嬢様の、お世話をさせて頂きます」

と言うな否や、俺を掻っ攫うかのごとく抱えて走り出すメイドさん達。
何でこんなにパワフルなんだ!?

「壊さないでくれよ〜?」

と親父が何気に聞き捨てなら無い事を言ってくれる。

「前向きに善処いたします。…ケケケ」

ちょ! 最後の笑い声!?
俺はもう駄目かも知れん。ルシオラ〜助けてくれ〜っ!!

…ルシオラの声で無理って聞こえた気がした(泣)


まず俺は浴場に連れて行かれ体をとことん洗われた。
何でも薬品臭いとかなんとか…
そしてハーブ湯に暫く入れられる。
もちろん一人では入れないのでメイドさん達も一緒に入っている。

うおぉぉぉぉ!? これは!! この感触はっ!!?

何故か必要以上にピッタリとくっ付いて来るメイドさん。
当然胸やら何やらの感触がダイレクトに伝わってくる。

やぁらかいな! あったかいな!!

何時ぞやか、おキヌちゃんに抱きついた時の事を思い出す。
ああ…この体さえ! この体さえ動けば…!! 
…無念でならない。直ぐ目の前にフロンティアが在ると言うのに!!

はあはあ…

ん? メイドさんの息が荒い。 のぼせたのかな?

じゅるり…

………じゅるり?

「おねぇ様、食べちゃっても良いですか?」

!?

まて!? 食べるって何だ!! 俺は美味くなんか無いし
それ以前に食べ物じゃないぞ!!

「我慢なさい、仮にも大樹様のお嬢様なのですよ」

と、メイドさん達の中でも偉そうな人の注意。
「ちぇ」と言い諦める絶賛引っ付き中のメイドさん。
ひとまず助かったみたいだ。


風呂から上がった俺は大きな部屋に連れて行かれた。
着替え専用の部屋らしく所狭しと色々な服が並んでいた。

俺は大きな鏡の前に座らされた。
初めて見る自分の体。
…本当に女の体だった。股間の息子は失踪している。
と言うか実際の俺の体は元居た世界に置き去りなので
息子云々など、この際問題では無いのかもしれない。
現状における問題は体が動かないと言う事であろう。
まあ、この問題は後回しにしてこの体をじっくり見てみる。

自分で言うのもなんだが…超美少女だった。

ととのった目鼻立ち…大きな目は男だったときの俺の目に似ている。
と言うかこの場合、親父に似ていると言った方が良いのか。
そのせいで、とても幼く見える…
そして見事な肢体。
ボン、キュ、ボンと男連中が理想とする体がそこにあった。
てか、胸重い! 何kgあるんだ? 重りを胸に付けてるみたいだ。
背丈は…高くない。胸が無ければロリ決定だな。

そして決定的に他の人間と違う所があったそれは…

瞳と髪の色だ。
瞳は黒ではなく赤。
そして腰まである髪の色は…真珠色。
マジに真珠を髪にしたらこんな風になると言う感じだった。

くぅ〜〜〜〜俺が男だったら間違いなく押し倒している所だ!
親父が興奮したのも分かる。それほどまでに魅力的だったのだから。

…でも自分の体じゃ意味ねーな。

と、俺ががっかりしている間に支度が終わったメイドさん達が寄って来た。

「さあ、お嬢様お召し物を…ケヒ」

!? 俺は見た!メイド達がクスクス笑うのを!
こっ、これは! 着替えを手伝うメイドの目じゃねぇ!
幼い子供が初めて着せ替え人形を与えられた時の目だぁ!

「ふふふ…お嬢様に逃げ場なし!」

ずぅらぁぁぁぁぁ…!!とドアの周りに立ち退路を断つメイドさん達。
イヤイヤ、元々逃げる所か体も満足に動かせませんから!

「さあ…絶望の宴は今始まる…!」

うぉい!? これって唯の着替え…だよな?
何だ!? 絶望の宴って!!?
こえー! メイドさん達の目が逝っちゃってる!?

「怖がらなくて良いですよぉ…痛くしないから…たぶん」

んけけ…と笑い続けるメイド達。
…俺は死を覚悟した。


それからと言うもの正に地獄だった。
一体何着もの服を着せ替えられたか分からない。

ドレスに始まり着物、普通の洋服、等はまだ分かる。
だが…

ナース、チャイナドレス、体操服(ブルマー)はどうよ?
ウェディングドレスは勘弁してくださいマジで。
全裸でハイソックスだけって外歩けないんですが!?

「んん〜? 足りないなぁ…例のアレを」

「御意」

俺はメイドの持ってきたアレを着けられた。

猫耳と尻尾である。
全裸ハイソックス猫耳しっぽ、完成。
完全に玩具状態の俺。

「ぬぅ〜! 足りぬ! 決定的な『何か』が!!」

いや、もうこれで良いだろ? 勘弁してください…

其処にすすっと、一人のメイドが歩み寄って来た。

「閣下これを…」

「!? なるほど、機は熟したわけか…」

何が熟したのか分からんが、メイドは俺にメガネを着けた。


『全裸ハイソックス猫耳しっぽメガネ』完成!


「ぐっじょぶ!」

メイド達が鼻血を流しながら親指を立てる。

お前等、まじめに仕事する気ないだろっ!?

其処後もメイド達に玩具にされながらも何とか着替えは終わった。
今の俺の格好は…やたらとヒラヒラが付いた赤いドレスだった。
なんだか3倍の速度で動けそうだ。
でも動けないから0×3=0と言うのは秘密だ。


「お待たせ致しました」

ようやく着せ替え地獄から開放された俺は
親父達の居る居間に連れて行かれた。

「ほぅ、似合ってるじゃないか」

と、親父。

「左様ですな、彼女達も良い仕事をする様になりました」

と、セバスチャン。
良い仕事と言うのにはとても疑問符を付けまくりたい。

その後、何時の間にやら用意されていた夕食を食べる事になったのだが…
例によって体が動かない為、食べる事が出来なかった。

それで腹が空くだろうとセバスチャンが何故かホットミルク(人肌の温度)を
持って来てくれた…哺乳瓶に入っていたが。

まぁ、この際入れ物なんて如何でも良い。
俺は口元に当てられた哺乳瓶の乳首からミルクを飲んだ。
何とか吸う力は有るらしくミルクは順調に胃に納まっていく。
久々に味わうミルクは美味かった。

ミルクを飲み干すと今度は強烈な眠気に襲われた。
今日は色々な事がありすぎた為かもしくは肉体があるせいか…
ともかく、俺は其のまま眠りに就くことにした。


続く


レス返しです

・七死さん
純真無垢な相手に見つめられるとどんな外道でもイチコロですよw

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