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!警告!壊れキャラ有り

「横島さん家のホムンクルス!1話(GS)」

ワイ (2007-07-17 21:57)
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横島さん家のホムンクルス! 第一話


気が付くと其処は光さす世界、今まで俺が生きていた世界と
なんら変わらない町並み、人そして…

美人のねーちゃん!!

…でも悲しいかな触る事はできなかった。

どないせーちゅんじゃ!?

此処に送り込んできた別世界の俺に呪いあれと懐に忍ばせてあった
わら人形に五寸釘を打ち込む。
…そう、俺は幽霊のままだった。目的もやる事も分からない。
しかも体すらないままこの世界に送られた。
と言うか、元居た世界かどうかすら分からん。

取り合えず以前住んでいた町に行って見る事にする。
そして、暫く色々見回っている内に俺は見知った顔の人間に出会った。
少し若く見えるが、この顔は見間違いようが無い。

横島大樹…俺の親父。

何でこんな所に…? 会社への決算報告か?

親父は何やら小汚い袋を大事そうに抱え、これまた小汚い一軒家に
そそくさと入って行く。
俺はその後を付いて行って見る事にした。

親父は家の地下に入って行った。
バタンと扉が閉まるが幽霊の俺には関係無いそのまま扉をすり抜け
親父について行く。

薄暗い通路を行くこと数分。
何やら怪しいカプセルと機材が並んでいる部屋に着いた。
もちろん何に使うかは俺には理解できん。

「ふふふ…材料はそろった! ついに! 遂に!! 俺の研究が
 完成する時がきたのだっ!! わははははははははは!!」

…研究? 俺の親父は普通のサラリーマンだったはず?
俺の居た世界じゃ無い世界に来ていると言う事なのか?
等と考えている間に親父はせっせと材料をカプセルに投入する。

「ぐふふ…今回は凄いぞ! あらゆる美女の髪から採った遺伝子の
 良い所だけを使った最高の一品! 二度の失敗から学んだ
 最良の方法! いける! いけるぞ!!」

…何がいけるんだ? 親父の顔は尋常ではない。
まさか、悪魔でも呼び出す気か?

「しかも! レアな方々の髪もブレンドだ!」

…一体何をする気なんだ親父は?
そして、それらを入れていた親父が作業中にくしゃみをした。
その時、親父の髪の毛が何本かカプセルに入って行った。

あー…何か失敗しそー。

その様子を俺は、ぼんやりと見ていた。
やがて親父は「いざ、いざいざいざー!」と叫びながらスイッチを押す。
ぎらぎらした目がとても怖かったが無視する事にする。

やがてカプセルの中に奇妙な肉が出来始め、次第に大きくなっていく。
それは人型に形を整えていく。

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ! いいぞ! いいぞぉ!! 其のまま行けぇ!」

やたらとテンションの高い親父。
何が楽しいのやら…と考えていると足元が何か淋しい事に気付く。

げっ!?

俺の霊体が足元からカプセルの肉団子に吸い込まれていってた。

ぎゃー!? なんや? 何事やー!?
たっ、助けてくれ! おがーん!!

何とか逃げようと抵抗してみるが無駄に終わる。
やがて全ての霊体を、肉団子に吸い取られる瞬間…

パーーーーーーーン!!

と破裂音。

お…おい!? 俺の霊体…破裂しちまった!?
そして霊体の欠片パッと見、4つが何処かに吹っ飛んでいく。
こ、これは俺死んだか!? …って、元々死んでたな俺。

やがて俺は意識を失った。 どうなるんだろ? 俺…


こぽこぽ…


気が付くと俺は水の中に居た。

ちょっ! 溺れる!?

ジタバタしようとするが…おかしい?
何故俺は息苦しいと感じるんだ? さっきまで霊体だったはず…

あ…

そうだ俺さっきの肉団子に霊体を吸い取られて気を失ったんだ。
と言う事はひょっとすると…?

どうやらさっきの肉団子に完全に吸収されたらしい。
て、事は俺は体を手に入れたのか?

そうこう考えている内に水は音を立てて無くなって行った。
どうやら親父が排水したらしい。
俺は自分の体重を支えきれずその場にへたり込んだ。
どうやらこの体、筋力が弱いのか動くのも億劫だ。
其処に、ぐふふと不気味な笑いを発しながら親父が近づいてきた。

「完璧だ! 三度目にして遂に俺の計画は成就した!」

完全に目が逝ってる親父。 正直見るに耐えないが…
この体、言う事をちっとも聞かない!
俺が顔を動かそうと念じても全く動かないし喋れないしで
かなり困っている。
ただ、五感は確りしてるらしく冷たいとか臭いとか感じる事が出来る。

「さて…では、早速味見を……」

親父が両手をワキワキさせながら近づいてくる。
おいっ!? 味見ってなんだ!? やめろ! 
ハアハアしながら寄って来るんじゃねぇ!!

駄目だ! 体が言う事を聞かねぇ!
なら言葉で…出ねぇぇぇぇぇぇぇっ!?
ぐあぁぁぁぁぁぁ! もう目の前まできてるじゃねぇかっ!!

必死に声を出そうとするが出るのは空気ばかりだ。
…空気?

空気が出るならもう少しで声が出るんじゃ!?
頑張れ俺! 負けるな俺!
自分に叱咤激励をし声を出そうと足掻く。
だぁぁぁぁぁぁっ!? きたーーーーー!?

眼前に親父の顔。 こえー!? こえぇよ、親父!!?
完全に正気を失っているとしか思えないその目。
ドブ川の腐ったような目だ。 放って置くと何されるか分からない。

うおぉぉぉぉぉぉぉお! 喋れ体!!

俺の魂の叫び。

しかし、それでも声は出なかった。

やばい! このままでは色々やばい事になりそうだ!?
今できる事を全力でやるしかない!
今自由に動くのは目のみ!
ならば…!!

目で訴える!

…じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「うっ!?」

おおっ!? 何か知らんが効果があったみたいだ!
ならばもう一押し!

じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ふおおおぉ!? やめろっ! そんな目で俺を見ないでくれぇ!!」

親父が悶え苦しみだす。何で苦しみだすんだ?

じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ぬぅうううう! その目は! 孵ったばかりの雛鳥が親鳥を見る目っ!」

…そう見えてたのか。

「くぅあ! できぬ! その様な目をした者に色々いけない事をするのは!
 この横島大樹! 鬼畜外道に落ちても其れだけはっ!!」

やはり、そういう事を考えていたのかこの親父……

一頻り悶えた後、落ち着いたのか側にあった毛布を俺にかけてくれた。
それから親父は何処かに電話で連絡を取っていた。
何処に連絡を入れてるかは分からない。

それより問題なのはこの体だ。まったく言う事をきいてくれない。
首を動かすにも一苦労、手足もまるで重りを着けられているが如く。
声もでないし、耳も聞こえにくい。
これでは寝たきりの重体患者と大差ないぞ!?

やがて、連絡が終わったのか親父が此方に近づいて来た。

「さて…そろそろ家へ帰るとするか」

そう言うと動けない俺を抱きかかえて表へと続く通路を歩いていった。

ううむ。 果たして俺は生き返って栄光を掴む事が出来るんだろうか?
まったくもって前途多難だった…


後書き

大樹は壊れキャラになります。ご了承ください。
ホムンクルスが本格的に動ける様になるのは
後2〜3話程かかるやも知れません(汗

基本的に壊れギャグになりそうなので、そういうのが嫌いな方は
此処で止めといた方が良いかも知れません。
ご了承ください。

レス返しです

・ソロモンの指環さん
ホムンクルスになっても横島は変わらない予定ですよ〜

・SSさん
感想お待ちしております。

・ZEROSさん
錬度不足すみません 精進していきますので…(汗
別世界の横島は訳有りでああ言う口調にしてます。

・?さん
どのキャラの口調でしょうか?(汗

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