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「横島さん家のホムンクルス!(GS)」

ワイ (2007-07-15 20:23)
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横島さん家のホムンクルス! プロローグ


『私の声が聞こえますか?』

その姿無き声が聞こえたのは突然の事だった。

俺の名は横島忠夫、見習いGS(ゴーストスイーパー)だ。
GSとは簡単に言えば悪霊退治屋の事で国家資格もあったりする。
かなり胡散臭い職業だが仕事の報酬はかなり凄い。
一軒の仕事で普通のサラリーマンの1年分を遥かに越える金が手に入るのだ。
その分、危険な仕事で毎年死亡者が出ているのだが…

あ〜、実は書く言う俺も死んでいたりする。

世界を巻き込んだ上位魔族アシュタロスとの戦いで
除霊事務所の所長であり師匠である美神令子と共にアシュタロスに
最後の一撃を入れる時にそれは起きた。

アシュタロスの体内に溜まっていた霊力が俺達の霊力とぶつかり
それに反応したアシュタロスの霊力が弾け飛んだのだ。
俺は頭に霊力の弾が直撃し即死した。

で…気付いたら幽霊になってたって訳だ。
辺りを見回すと死んでいる俺を抱きかかえてる美神さんを見つけた。
何とか美神さんは無事だったみたいだ。

でも…泣いてたなぁ、美神さん…

頭を打ち貫かれた俺を抱きかかえ、必死に助けを求めてる美神さん。
あー、自分愛されとったんやな〜とか思いつつ
俺の体がどうなってるか確かめる為に自分の死体を覗いた。

グロッ!

脳味噌が飛び出てた。

あ〜こらアカン、助からんわ。

意外に冷静な自分に苦笑する。

不幸中の幸いで即死だったため痛みは全く無かった。
ただ、どうせ死ぬなら美女に囲まれて揉みくちゃにされながら
死にたかったぜドチクショー!と叫んでみた。
特に意味はなかったがスッキリしたので良しとする。

最後に何か伝えようと、あの手この手でアプローチするも
まったく気付いてもらえない。
何故だ? 美神さん位のGSなら気付いても良いのに?
暫く粘ってみたが結果は同じだった。

これ以上どうにもならないと悟った俺は大人しく成仏しようと
天に昇っていった。

天国行ったら美人の天使が居そうだったからって訳じゃないぞ!?

でだ、暫く昇っていくと辺りが暗くなっていった。
と言うか何も見えなくなったと言った方が良いな。

天に昇ってる最中にいろいろな事を思い出していた。
美神さんと初めて会ったときから始まっておキヌちゃんとの出会い
その後いろいろな人に出会った事が思い出されて…
最後に彼女の思い出が出てきた。

ルシオラ…

魂が崩壊し瀕死状態の俺に、自分の魂を受け渡し滅びてしまった魔族の少女。
ルシオラは俺が初めて本気で愛した女だ。 魔族で敵だったけど関係ない。
最初は不純な動機だったけど最後は本気だった。

ごめんな…俺、結局死んじまった…

後悔の念と悔しさで俺は其処から動け無くなってしまった。
暫く考えて…やっぱり戻ってジタバタ足掻こうと思った矢先
さっきの声が聞こえた訳だ。

『貴方にやってもらいたい事があるのです』

…と言われてもなぁ? 俺もう死んでるんだぜ?
まぁ、ともかく何か話さなくちゃどうにもならないんで
一番疑問に思った事を口に出してみた。

あんた誰?

『私は…貴方です』

は?

『正確に言うと別世界の横島忠夫と言う存在です』

へ?

『今から話す事を落ち着いて聞いてください』

ほ?

『信じられないかもしれませんが…本来、貴方は死ぬ筈ではなかったのです』

……なんだってーーーーーーーーーーー!!?

俺は酷く慌てふためいた。

なんじゃそらーーー!? 死ななくて良いのに死んだのか俺はー!?
ぐおぉぉぉぉぉぉお! あの後、生きていれば美女に囲まれて
英雄として生きていけたかもしれないのにーーー!!
ドチクショーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

『お…落ち着いて聞いてください』

落ち着けるかーーーーーーーーーーー!

『ゴホン、えっと…それで実は貴方が生き返る方法が在るんですよ』

何っ?

『話を聞く気になりました?』

うんうん、ともの凄い勢いで頷く。
そりゃそうだ、もう一度あの人たちと生きていけるんだ聞かない手は無い。 

それに、ルシオラに貰った命を無駄にしない事が出来るしな。

『その方法ですが…あっ、いけない!?』

どうしたんだ!?

『こっちの世界に干渉しすぎて宇宙意思に気付かれました!』

ぶっ!?
なんじゃそらー!? ええい! とっとと話せ!
今すぐ話せ! さあさあさあ!! 吐かんかいワレーーー!!

『ひぃ!? ちょっ、話しますから…ああ! 来た!!』

なにやら光っている塊が猛スピードで此方に向かって来ていた。
…あれが宇宙意思なのだろうか?

なんて考えていたら…突然、声の主が姿を現した。
ぼんやりとしか見えないくらいの希薄な姿だった…
なので結局どんな姿かはっきりと確認できなかった。

『しかたない…時間がありません! 逝きます!!』

ちょ! 逝きますって何処に!?

『貴方の………………』

最後まで聞くことは出来なかった。
そいつが光る珠をだした瞬間、俺は意識を失ったからだ。


『後は貴方次第、頑張ってください横島忠夫…』

そう言うと別世界の横島も光る珠を出しこの世界から消えた。
後に残ったのは此処に飛んできた宇宙意思の断片達だけであった。


続く


あとがき

初めまして、ワイと申します。
此処に書かれている作品に感化され自分も作品を書いてみようと
思い立ちこの作品を投稿しました。
こういった作品を書くと言う事自体、初めてなので
おかしい所もあるかもしれませんが何卒よろしくお願いします。

ホムンクルスは次の話で登場します(汗

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