インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始▼レス末

「見習いGS 横島メド!−1−(GS)」

キミ (2007-07-16 23:52/2007-07-17 01:19)
BACK< >NEXT

「なんか、とてつもなくオイシイ物を見逃した気がする…」
 横島は呆然と立ち尽くして、そう呟くとガックリと肩を落とす。
「ちょっと横島君、どうしたの??」
 急に落ち込んでしまった横島に、美神が声をかける。横島の視線の先には巫女服姿の氷室早苗がいた。
「とうとうおかしくなっただか?」
「なぜだ! なぜ、こんなにも悔しいんだ! 美神さんの風呂を覗けなかった時より悔しいぞ! 俺は一体何を「もう黙れ! この馬鹿!」グハァ!!」
 美神は、頭を抱えて叫ぶ横島に神通棍を振り下ろす。
「まったく! …私のが見れないのが悔しくないってのはどーいう事よ?」
「見られたいのけ? …アレに」
「…言葉のあやよ。気にしないで」
 肉塊と化した横島を見ながら話す二人。早苗のツッコミに、ちょっとだけ赤くなりながら言葉を返す美神。
「分かっただ。それよりお風呂はどうするだか? いつでも入れるだよ?」
「そうねぇ…いただこうかしら」
「したら、行くだよ。家は温泉が湧いてるから気持ちいいだよ」
 そう言って歩き出す早苗。その為美神の「本当は私だって大胆に…」などと言う呟きを早苗は気付かなかった。

 

 
見習いGS 横島メド! 1話

 

 
「で!! いったいイケイケ馬鹿レズな令子は何処で何をしてるワケ!」
 バンッ! と机を叩き西条に怒鳴るエミ。
「それが、連絡がつかないからね…。まったく分からないんだ」
 西条は肩をすくめて『さぁ』といったリアクションをする。
「どーすんの? 令子が来るまで待つワケ? 私は嫌よ!」
 はっきりとしない西条に苛立ちをぶつけるエミ。それを見たピートが勇気を出して発言する。
「ま、まあまあ…。もう一度偵察を出して、何もなかったら現地に行きましょう。それで良いですよね? 西条さん」
 エミもピートの言葉には逆らえないのか、はたまた逆らいたくないのか、ピートに擦り寄ると「そうね! 流石ピートね(ハート)」と、何時ものようにイチャついていた。
「分かった。それじゃマリア、もう一度…」
 西条もピートの言葉に、使えるな…。などと思いながらマリアに偵察を頼もうとした時に、今まで部屋の端っこで黙ってホーキとにらめっこをしていたメドが口を開く。
「ねえ、西条さん…私に行かせてもらえないかい?」
 突然のメドの立候補に、その場は静まり返った。
「………メド君」
「なんだい?」
「………飛べるのかい?」
「まだ無理」
 その場は更に重い空気に包まれた。
「…え、えーと、マ、マリア君。偵察に行ってくれないかな」
 静まり返った会議室の中で、いち早く復活した唐巣がマリアに言う。メドの事は無かった事にしたようだ。
「ノー・ミスター・カラス。偵察は・ミス・メドが・行きます」
 マリアの答えに耳を疑い、西条が聞き直す。
「マリア…? 飛べない人間にどうやって現地に行けと?」
「今を・逃すと・ミス・メドが・今後・横島さんに・会う確率は・99.97%・です。マリア・それは・イヤ」
 どんな計算をしたのだろうかマリアの弾き出した答えは、メドが行かなければニアミスをし続け、生きてる内はほぼ会えない。というものだった。
「え〜っ! メドちゃんって二度と横島君に会えないの〜?」
 まだ一度も会ったことないのだが、ここでツッこむのはやめておこう。
 冥子の言葉を聞いて皆がメドを見る。そこには…
「………飛べ!」
 と、どっかの宅急便をする魔女よろしく、ホーキに跨がり浮遊メドがいた。
「………ほ、本当に飛べると思わなかったね。キ〇様様だよ!」
「うそ…! そんなに簡単に飛べちゃうなんて!! 私なんて凄く苦労したのに…」
 恐るべし! まさに家事道具使いのメドだった。
「行ってもいい?」
 メドは首を傾げて皆に問う。この時、顎に人差し指を添えているのがポイントだ。
「…GOだ」
 指示した者は、テーブルに肘を付き、顔の前で手を組んで、俯き加減で眼鏡を光らせながら呟く唐巣だった。
「さ、サードの父親ですか…」
 かなり似ていた為、ピートのツッコミに力が無い。
「じゃあ行ってくるよ」
 メドはそう言うと、文字通り飛び出して行った。…ドアを壊して。
「コラー! 外に出てから飛べぇ!」
 西条の頭から数本の毛が抜け落ちる。そしてその背後から、西条の肩を叩く、笑顔の唐巣がいた。
「お互い苦労するね」
「僕の気持ちが分かるのは、あなただけですよ。神父」
 二人の間に、何やら妙な友情が芽生えた瞬間だった。
「ただいま!」
 勢いよく会議室に飛び込んで来たのは、先程出て行ったメドだった。
「あらメドちゃん。何か忘れ物?」
 突如として帰って来たメドに魔鈴が尋ね。
「で? …何処行くんだい?」
 会議室にいるメンバーが、冥子を除いて一斉にズッコケる。
「あれ? どしたの? みんな…?」
 なんともマイペースなメドだった。
「…そこの地図に御呂地岳という所があるだろう? その周辺を見て来てくれ」
 後頭部に大きな汗を浮かべた西条が、なんとか言葉を捻り出す。
「えーと、おろち…オロチ…。あった! 御呂地岳! じゃあ今度こそ行ってくるよ!」
 そうしてメドは、再び飛び出して行った。
「なんだかすっごく不安なんだけど…。メドちゃん大丈夫かしら?」
 どこか抜けてる自分の弟子を、いまいち信じれない魔鈴だった。が、最も抜けていたのは神父の頭の毛…もとい、道楽公務員だった。
「ところで西条? オタク、メドにケータイ持たせたワケ?」
 エミのツッコミに他の全員が「あっ!」と声を上げ、固まってしまった。

 

 
 なんの連絡手段も持たないメドは、御呂地岳上空にいた。
「ここが御呂地岳だね? って御呂地岳って山だったのかい。」
 御呂地岳を何と思っていたのかは知らないが、今までが酷かっただけにまともな物じゃないだろう。
「ここからじゃ何も見えないねぇ…ん? あれは…神社かい?」
 空から周辺を眺めていたメドだったが、遠くに建物がある事に気がつく。鳥居が見える為、神社と判断したようだ。
「変だねぇ…。神社なんかは壊れたんじゃなかったかい? ちょっと調べてみようかね」
 メドは、慣れないホーキを必死に操り神社へと向かう。だが、この行動がメドを更なる不幸へと誘う。
「見た感じ普通の神社だけど…って、なんだい? あの変なのは…」
 この時氷室神社の裏にある温泉で、美神は死津喪比女の花に捕まり、横島は葉虫に囲まれていたのだが、メド位置からは美神しか確認出来なかった。
「アレは人かい! 助けないと大変な事になりそうだね!!!」
 メドはそう叫ぶと、変なのに捕まってる人を助ける為に、ホーキを急降下させて現場に向かおうとした。
 だが、これはGS美神の二次小説。シリアスな話以外でまともに話が進まない。というのはお約束と言うものである。
「ん? なんだい!? この音は?」
 メドが耳にしたキュルルルルルル! という音。それは、美神が人工幽霊一号にテレパシーで撃たせた『例の道具、2番装備』だった。ちなみに詳細等は美神のみが知っているが、まあ、ミサイルらしき物だろう。
「みんな、お湯の中に伏せてっ!!」
 美神の怒号が辺りに響く。
「え゛!? ちょっ、私は…?」
 お湯の中に伏せろと言われても、空を飛んでいる者には無理な話である。空高く舞い上がれば無事かも知れないが、真横をミサイルらしき物体が通り過ぎればテンパるのも無理は無い。
「ここは何処の戦場だぁ!!」
 横島がそんな叫び声を上げた後、ミサイルらしき物体が着弾すると、爆音と共に炎が辺りを包む。
「ひぃきゃあぁぁっ!?」
 爆発に巻き込まれたメドは意識を失い温泉へと落下していった。 

 お湯の中に非難していた美神がぷはぁっと出て来る。
そして、早苗に意識を写しているおキヌに声をかける。
「おキヌちゃん!! おキヌちゃんなのね!?」
「美神さん…! ごめんなさい、私…お別れを言いに来たんです」
 美神に別れを告げようとするおキヌだが、世界中の美女は自分のだと迷言している煩悩が、それを許すはずが無かった。
「ちょっと待った! もともと、美神さんがおキヌちゃんを地脈から切り離したのが原因なんだから…」
 と、そこまで言った時に、その場に一人の美少女が降って来て大きなお湯の柱を築き上げた。
「なっ!? 何が…?」
「きゃあ!!」
「…! 巨乳のねーちゃん!」
 上から美神、おキヌ、横島のリアクションだが、あの一瞬で女、しかも巨乳まで見分けるのは流石の一言だ。
「なんで空から巨乳のねーちゃんが降ってくるんかは分からんが、取り敢えず人工呼吸と心臓マッサージを!」
 そう叫びながらメドを抱き上げ、そのまま器用に胸を揉む。
「おお!! この大きさ独特のやーらかさと感触! それにツンッと上を向いた美しい形! それでいて、張りは失われておらず、程よく指を押し返す弾力…。これこそ幻といわれる爆乳!! 漢、横島忠夫! これより未知なる世界へたぶべろぶぁ!!」
 横島の異常な反応速度に呆然としていた美神とおキヌだったが、二人同時に我に帰り、ツープラトンの喧嘩キックを食らわした。
「見ず知らずの女性に、何とち狂っとるか! おのれは!!」
「この非常事に、何をやってるんですか!! 第一幻の爆乳ってなんですか! 女の子を胸だけで判断しないでください! 最低!」
なお、おキヌにとって初めての肉体を使ったツッコミだった。
「美神さんはともかく、お、おキヌちゃんまで…。でも、ええ感触やった…。暫く手は洗わんぞ…」
 それだけ呟いた横島は、死神の待つ黄昏の世界へと旅だった。
 ちなみに、メドに意識は無いが、これが後にGS界を引っ張っていく、横島兄妹の初遭遇だった。(メドにとってはニアミス…)

 

 

 
後書き

 
 横島兄妹の初遭遇の巻でした。
いや、ただ、横島がメドの胸を揉んだだけで、横島はまだ義理の妹という事実は知りませんが…。(メドは意識が無かった為に胸を揉まれた事すら知りません)

 美神の放ったミサイルによって、ホーキは燃えてしまいましたので、メドは空を飛べなくなりました。
今後、ホーキは使いません。新な武器(家事道具)を手に入れますから。
 メドはこの後横島と会えるのか? それともまたニアミスか? 次回を待て!!

 

 
ではレス返し。

 
七死様
 ハゲ鷹神父はゲ〇戦記を見てて思い付きました。
 爪楊枝は日用雑貨ですねぇ…(しみじみ)
 お得用マッチで…。そこまでやると無茶苦茶になりそうなんで無しの方向で。

February様
 ニアミスはいつまでも(笑)
ってのは冗談で近々会いますよ。多分…。
 メドに対するGSメンバーの反応はこんなもんでしょ。
 姫様はナニやってましたw

ash様
 写真でしか会った事無いと言う表現はわざとです。16才の乙女心を汲んでやってください。
 姫様は勿論胸の事を考えてました。…最初はね。
 レス返しは試しにやってみましたが、おっしゃる通り読みにくかったので止めました。
rouga様
雑巾はまだしも、ピーラーやエッグセパレーターやピザカッターは、あまりにも地味過ぎません? メドが充電式掃除機振り回すんですか? メチャメチャ力いりそうですね。

セミ様
 メドーサについてですが、確かに彼等はGS試験や香港でメドーサに合っていますが、それは横島の霊気を使って若返る前のおば…大人の姿で、メドは若返った後のコギャルの魔女さんルックで魔法料理魔鈴のエプロン装備という見た事無い姿で(想像も出来ません)余りにギャップがあった為に「これがあのおば…メドーサ?」となる訳で、ぶっちゃけ、気にしてるのはピートぐらいです。後は「まっ、なるようになるかな?」程度です。
って事にしてくれると助かります。

 
以上レス返し終了。


 最後に報告です。
皆様のレスが執筆の糧になってます。ですが携帯での投稿の為、一万文字の壁を越えられません。なるべく返すよう努力しますが、今後レス返しが出来ない可能性があります。申し訳ありませんが御了承頂けると幸いです。
ではまた次回で。

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭


名 前
メール
レ ス
※3KBまで
感想を記入される際には、この注意事項をよく読んでから記入して下さい
疑似タグが使えます、詳しくはこちらの一覧へ
画像投稿する(チェックを入れて送信を押すと画像投稿用のフォーム付きで記事が呼び出されます、投稿にはなりませんので注意)
文字色が選べます   パスワード必須!
     
  cookieを許可(名前、メール、パスワード:30日有効)

記事機能メニュー

記事の修正・削除および続編の投稿ができます
対象記事番号(記事番号0で親記事対象になります、続編投稿の場合不要)
 パスワード
    

G|Cg|C@Amazon Yahoo yV

z[y[W yVoC[UNLIMIT1~] COiq COsI