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「横島&雪之丞 極楽大作戦!!第七話(GS)」

拓哉 (2007-07-09 01:28)
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「「さ、酸素・・・・」」

今横島と雪之丞はとある山に来ている、が・・・・その背負う荷物の量はハンパじゃない。人一人入りそーな大きさのリュックサックにいっぱいの荷物が詰められ、かなりの重量だ。山に来るにしろこれは多すぎる・・・・なぜなのか?それは・・・・

「標高高いもんねー」

この女性---美神 令子のせいである。
彼女は唐巣の弟子だ。現在はプロのGSとして働いている。歳は二十歳前後、橙色の髪でいつも挑発的な服を着ていて、かなりのお金好きである。そのため依頼人にかなりの代金をふっかけたりしているが、仕事の方の成功率は高いので依頼人は後を絶たない。

「し、死ぬ・・・・」
「き、きつい・・・・」

さすがにこの荷物の量に横島も雪之丞もダウン気味。

「若いんだからがんばって!」

若いったってあなたとたいして変わらないと思うんですが?ちなにみ彼女は何も持っていない、あんた鬼か?

「先に行くわねーー」

そんな事を言ってのける美神・・・・

「「・・・・あんた俺らの命ヘとも思ってないでしょ・・・・」」

それにシンクロして突っ込む横雪コンビ・・・・不憫だ・・・・


      横島&雪之丞極楽大作戦!!第七話


                                                       作、拓哉


事の起こりは美神が教会に訪ねてきたからだ。
雪之丞が仕事から帰ってきてから美神は話し始めた。

「実は今度の仕事で山の方に行くんですけど、荷物が多くて一人では無理なんです。なのでだれか一緒に来てくれる人を探しているんです」

なら荷物を減らせばいいとか思ってはいけない。GSは客商売なので失敗は信頼を落としかねない、なので美神はいつも万全な状態で仕事に望むことにしている。そこらへんは神父もわかってるので口には出さない。

「別にいいんだが・・・・前雇った人はどうしたんだね?」
「・・・・えーと・・・・ま、まあいいじゃないですか!?」

明らかに誤魔化した・・・・いったい何やったんだろう?


雪之丞は、


(どうせ盾に使ったり薄給でコキ使ってたんで辞めちゃったんだろう?)


と思っていた。いくらなんでもそれは無いと・・・・


(い、言えない!盾に使ったり薄給でコキ使ってたんで辞めちゃったなんて・・・・!)


・・・・何も言うまい・・・・


「?・・・・まあいいんだが、なら横島君と雪之丞君二人とも連れて行ってくれないか?」
「何でですか?」

神父は横島も連れて行けと言う、美神としては雪之丞だけで十分なのだが・・・・

「横島君もそろそろプロの仕事と言うのも見ておいてもいいんじゃないかと思ってね」
「先生がそう言うならいいですけど・・・・」

これを聞いた横島が騒ぎ出したが・・・・

「マジですか!?やったーー!!一緒に行くことを許すとはもう愛の告白とし「黙りなさい!!」ぐぼぉっ!!」

一瞬のうちに撃沈された。

「で、いつ仕事があるんだね?」
「明後日です」

神父はこの光景に慣れているのだろうか・・・・?まったく動じていない。なぜならこのやり取りは約3年ほど前から続けられている。


3年前、横島は親の仕事の都合で大阪から東京に引っ越してきた。そしてとある市立中学に入学した・・・・が、そこで


「お、お前は!?ミニ四駆ジャパンカップ全国大会で俺を負かした横島忠夫!!」
「そ、そういうお前は俺を唯一苦戦に追い込んだダテ・ザ・キラー!!」


自己紹介の時、そんなやり取りが発生しました。


ご都合主義も此処まで来るとどうかと・・・・


そのあと意気投合した横島と雪之丞は放課後、神父の教会へやってきた。そこでは美神がゴーストスイーパーの見習いをやっていた。もちろん横島は・・・・


「こんにちはお姉さま!!僕の名前は横島忠夫!!此処であったのも何かの縁!!一緒にお食事でも!!」


ワンパターンこの上ない・・・・


「で?こいつはなんなの?」
「いや・・・・ちょっと顔見知りだったんで・・・・」


そのあともちろんボッコボコにされた。初めて会ったとは思えないほどの強烈なキックだった。
その時横島が「し、白・・・・!」と言ったが・・・・
なにが白なのかは知らんがな。ちなみに美神は制服姿とだけ言っておこう。


ここいらで話を戻そう。この時のことはまたいつかってことで・・・・


まあそんなわけで横雪コンビは山にいる。


「お、女っ気が無くなって意識が・・・・」
「・・・・アホなこと言ってないで歩くぞ」

こんな状況でもそんな事をいえる横島・・・・ある意味すごいかも・・・・

「も、もーだめ・・・・」

ついに横島が力尽き倒れてしまった。

「大丈夫か?」
「俺はもうだめだ・・・・雪之丞、お前だけでも・・・・」
「なに言ってるんだ?!あきらめるな!!」

こんなクサイ三文芝居うてるんだからまだ大丈夫だろう。


『あの人達なら・・・・ようし・・・・』


しかし、二人は木の陰からだれかがこっちを見ているのに気がつかなかった・・・・


「先に行ってるぞー」
「ちょっと待てや薄情者っ!!」

横島がスローペースになってきたので先に行ってると言う雪之丞。そして雪之丞が見えなくなった瞬間・・・・

『えいっ!!』
「わ!?」

女の子が横から飛び出してきて横島とぶつかった。

『大丈夫ですか!?私ったらドジで・・・・!』
「今「えいっ!!」と言わんかったか!?」

ひっくり返りながらも突っ込みを忘れない・・・・


そして起き上がった横島が見たものは・・・・


「!!」

こっちを心配そうに見る巫女さん(美少女)これに対し横島は・・・・

「大丈夫!?俺ってドジで・・・・?」

横島は何か不思議そうな顔をして巫女さんを見た。

『あのー私の顔に何かついてます?』
「きみ・・・・もしかして幽霊?」

巫女さんの顔を見ながらそんな事を言う横島。対する巫女さんは・・・・

『えっ!?なっ!なんで?なんでわかったんですかっ!?』

めちゃくちゃ慌ててます・・・・

『も、もしかして除霊師の方ですか!?』
「一応見習いだけどそうだよ」

ズガ―ンとでも聞こえてきそうな驚き方をする巫女さん。まあ幽霊だし相手が除霊師じゃあ当然だけど。

『ごめんなさいごめんなさいっ!!別にあなたを殺すつもりじゃなかったんですうー!!』
「ちょ、ちょっと?」

急に慌てだした巫女さんに横島は驚いている。


そんで10分経過・・・・


「お、落ち着いた・・・・?」
『はい・・・・落ち着きました・・・・』

やっとこさ落ち着いた巫女さん、横島も疲れた感じ。

「君、名前はなんて言うの?」
『キヌと言います』
「おキヌちゃんか・・・・そういばさっき殺すつもりじゃなかったとか言ってたけどアレ・・・・なに?」

ちょっぴり顔を厳しくしながら横島はおキヌに聞いた。当然の反応だ。おキヌは少し気おされながらも話し始めた。

『私、300年前に山の噴火を鎮めるために人柱になったんですが・・・・普通そういう霊は地方の神になるんです。でも、あたし才能無くて

、成仏できないし、神様にもなれないし・・・・だから、だれかに替わってもらいたくて・・・・』

「なるほどね・・・・」

横島は少し考え込むようにするとこう言った。

「今、俺の先輩?でいいのかな?とりあえず知り合いのGSがいるから相談してみよう」
『え!?いいんですか!?私あなたのことを殺そうとしたんですよ!?』
「だってキミ、悪い子じゃなさそうだし、それにかわいいからね」
『か、かわいいなんて//』


・・・・おまえ横島か!?かっこよすぎるぞ!?でもこのまま終わるのは横島じゃあない!


「じゃあ行こうか?」
『はい!・・・・そういえばあなたの名前、まだ聞いてませんよ?』
「そういえばそうだったね。俺の名前はよ「雪之丞キーーーック!!」ぐぼぁっ!!」

やっぱ横島はこうじゃないとだめだよね?

「てめえ横島!!人が心配して戻ってやったらなに女の子と仲良くやってやがんだ!?」
『あわわわわ!だ、大丈夫ですか!?』
「ゆ、ゆするな!!なんか出る!!なんか出るって!!」

横島の服の襟を掴んでおもいっきりゆする雪之丞。まあ気持ちは判らんでもないが・・・・


ところでなんで雪之丞が此処にいるかご説明いたしましょう。


約5〜6分歩いたとき雪之丞は歩くのを止めた。

「大丈夫かなあ?あいつ・・・・」

やっぱり心配になって来たようだ。

「うーん・・・・心配になってきたな・・・・」

道の真ん中で考え込む雪之丞。いくら車が少ないからって道の真ん中にすわんなよ・・・・

「やっぱ戻ってやるか!!」

どうやら戻ることにしたようだ。ちなみに荷物は重いからと道の端に置いていった。それはまずいと思うが?特に美神ばれたら・・・・

「お、いたいた・・・・?」

そこで雪之丞が見たものは巫女さん(美少女)と楽しく(雪之丞視点)話している横島の姿。

「あの野郎・・・・!!」


と、いうわけで横島にキックをくらわしたそうだ。


そして、ひとしきり横島をゆすった雪之丞は自己紹介をしたあと、美神のところへ向かった。そして現場の旅館に着いたら鬼の形相をした

美神に「遅すぎるわよ!!あんた達!!」と殴られた。


「ふーん・・・・300年前に人柱になったね・・・・」
『はい・・・・』

美神は風呂場でおキヌの話を聞いていた。ちなみに殺すうんぬんのところは雪之丞にも美神にも話していない。

「なんとかできませんか?・・・・それとこのムサイ男はなんですか?」

横島はさっきっからそこにいるムサい男がだれか美神に聞いた。

「ああ、こいつ?除霊対象の幽霊よ」
『自分は明痔大学ワンダーホーゲル部員であります!!』

ワンダーホーゲルは、仲間とはぐれ雪に埋もれて死んだが死体が発見されなくて、それが心残りで成仏できないらしい。

「ならさっさと除霊すればいいじゃないですか?」
「あんたあのお札いくらすると思ってんの?それに、これなら使わなくて済みそうだしね」

美神は、なぜかおキヌとワンダーホーゲルを交互に見たあとこう言った。

「ワンダーホーゲル部!!あんた成仏やめて山の神になりなさい!!」
『え・・・・や・・・・山の神様・・・・!?』
「ど、どう言うことですか?」
「この娘とワンダーホーゲルを入れ替えるのよ!」

美神が言うにはおキヌとワンダーホーゲルを入れ替えることで、彼女を普通の幽霊にできるらしい。

『やるっス!!やらせてほしいっス!!』
「よろしい!あんたもこれでいいわね?」
『はいっ!!』
「じゃあいくわよ!!」

美神は立ち上がるとなにか呪文のようなものを唱えだした。

「この者をとらえる地の力よ!!その流れを変え、その者を解き放ちたまえ・・・・!!」

瞬間おキヌの足元がひかり、ワンダーホーゲルは光につつまれた。そして光が収まるとワンダーホーゲルの姿が、登山家の姿から和服で弓をもった姿に変わった。

『これで自分は山の神様っスねーっ!!』
「とりあえずはね。力をつけるにはまだまだ永い時間と修行が必要よ」
『おおっ、はるか神々の住む巨峰に雪崩の音がこだまするっスよー!!』

そういい元ワンダーホーゲル部員、現山の神はどこかへ飛んでいった。

「なんなんだあいつは・・・・」
「なんなんだろうな・・・・」

横島と雪之丞はワケが判らないと言うかんじに呟いた。

『ありがとうございました。これで私も成仏できます』
「いーのよ、こっちも手間がはぶけたもの」
『横島さんも雪之丞さんもありがとうございました』
「べつに俺達なんもしてねーけどな」
「そうだな」

そしておキヌはふわりと浮ぶとこう言った。

『さようなら』

と、ここまではよかったんだが・・・・

『あの・・・・成仏ってどうやるんですか?』

だあっ!!と、ずっこける横雪コンビ、まああんな感動シーンでそんなこと言われたらなあ・・・・

「長いこと地脈に縛りつけられてて安定しちゃったのね。こりゃだれかにおはらいしてもらうしか・・・・」
『あの・・・・やってもらえないんですか、それ?』
「あんた、お金持ってる?」
『・・・・』

・・・・幽霊が持ってるわけ無いと思うんですが・・・・?てか金かよ・・・・


そんで結局・・・・


「日給は奮発して30円!!」
『やりますっ!!いっしょーけんめー働きます!!』
「「お・・・・鬼だ」」

美神の事務所で働いて支払うことになったようだ。日給30円ってどんだけかかるんだろう・・・・?


〜続く〜


〜あとがき〜


どうもお久しぶりです。拓哉です。
忘れられてないか不安です・・・・
今回の話、おキヌちゃん出しました。
なんか途中、横島君が横島君じゃなくなってますね・・・・なんでだろう・・・・?
とりあえずおキヌちゃんは原作どうり、美神の事務所で働きます。
横島君がおキヌちゃんの正体に気づいたのは、彼が原作とはちがいこの時点で霊能力に目覚めているからです。


ところで最近リアルに忙しいです。こないだの試験の答案が返ってきたんですよ、それである教科が100点中94点で浮かれていたんです。そしたら次の答案11点!!イレブン!!点差83点!!・・・・なんだこの偏りは!?思わず「このブ○キ野郎!!」と叫びたくなりました(笑)
てなわけで勉強に追われる日々です(泣)ちくしょーっ!!ニッポン人は、ニッポン語だけ話せりゃいいーんだ!!(泣)


そんなこんなでがんばってます(泣)


とりあえずレス返し。


>>アミーゴ様
>ここは敢えて横島くんではなくユッキーを使いに出すと、私は信じてます。
すいません、結局雪之丞だけでなく横島君も使いに出しました。

>理事長の罰よりもインパクトがあるのはどういうことだw
そりゃまあアレですから(笑)


>>内海一弘様
>その差がわかるということは鬼道は両方その身で受けたということですか?
受けたんでしょうね(笑)理事長の方はなんか書類の出し忘れかなんかで、冥子の方は言わなくても分かりますよね?

>ここで美神さん登場ですが、はてさてどちらをつれて行くんでしょうか?
結局二人です。この話、横島君がいないと自分じゃ作れませんでした・・・・


ではまたいつの日か・・・・

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