横島たちは喫茶店を出ると、まず村枝商事のビルの前まで行ってから大樹を追うことにした。
ここにはタマモがいるので、1度彼の臭いをとらえさえすれば後は大樹がコウモリの目の届かない所に行っても確実に追跡することができるのだ。
「タマモ、あんまり近づきすぎんようにな」
「うん、わかってる」
全員変装して帽子をかぶったりサングラスをつけたりしているので傍から見るとちょっと怪しい4人組だったりするのだが、この際そんなささいな事を気にしてはいられない。
そうして4人がたどり着いたのは、やたらでかくて立派なホテルだった。横島の眼がくわっと稲妻のような光を放つ。
「ホ、ホテルだとぉぉ、あの野郎……!
俺にはわかる、もー手に取るように親父の考えが……! メシ食ったあとスカイバーか何かで酒飲むつもりだ、んで適当に酔わせたところで『実は部屋を取ってあるんだ』とか言って一気に……!」
ごおおーっ!と口から火を吹きながら絶叫する横島。タダスケの時は単なるイメージ映像だったが、この男の場合は本当に炎が出てきていた。
はっと我に返ってそれに気づき、あわてて口を閉じて消す。
美智恵はその光景をほーっと感心して眺めていたが、声をかけたのはその横に並んでいたカリンに対してだった。
「カリンさん、今の横島クンの分析、どう思う?」
「そうだな。細かい所までは分からないが、おおむねそんな感じでいくと思う。父上殿のことだから、美神殿ほどの美人と食事だけで別れるとは思えないし」
もっともカリンの人格は元が横島の潜在意識と小竜姫の波動なので、大樹のナンパが最終的に成功するかどうかまでは予測がつかないのだが……。
「……そう、まあベタというか王道というか……あら? そういえば横島クンのお父さんって仕事の報告に来たのよね。ということは、すぐナルニアに帰っちゃうのかしら?」
「ああ、明日か明後日には帰る予定だと聞いたが。
2年後には本社に復帰する予定だそうだが、ナルニアに転勤になったのも2年前だからな。たぶん今度日本に来るのはその時になるんじゃないかな」
「つまり、ナンパがうまくいってもいかなくてももう会うつもりは無いってことね……!」
美智恵の双眸にめらめらと蒼い炎が燃え上がる。2年間息子に会いに来なかった男が、ナンパした女に会いにわざわざ来日などするはずがない。そんな男に愛する娘を汚されてなるものか……!!
横島の父親ではあるが、横島が彼を敬愛している様子はないから遠慮する必要はあるまい。
「それじゃ入るわよ。3人とも気をつけてね」
ということで4人は気配を隠して中に入り、令子と大樹を追ってレストランフロアに昇る。
2人が入ったのは「ビストロ・ド・セバスチャン」というフランス料理店のようだった。さすがに店の外からでは話し声は聞こえないので、横島たちも店に入ることにする。
「ふうん、窓から夜景が見下ろせるのね。2年ぶりの割にはいいとこ知ってるじゃない」
「美神さん、やけに気合の入った服着てたな。俺の前じゃ見せたことねーのに」
美智恵は窓から見える夜景に感心していたが、横島の目にはそんなもの1ミリも入っていなかった。店員に案内される途中で一瞬だけ見えた令子の服装に憤慨する。
カリンはそんな横島の腕を軽くつねって、
「落ち着け横島、気づかれたらまずいだろう。
それよりタマモ殿、この席であの2人の会話は聞こえるか?」
「うん、大丈夫。要点だけ伝えればいいのよね?」
タマモはそう答えると目を閉じて聴覚に神経を集中した。
令子と大樹の席はここからは少し離れているが、妖狐の超感覚をもってすればひと言ももらさず聞き取ることができる。
「……大樹と呼んで下さいよ! 今夜はあんなバカのことは忘れてパーッとやりましょう!」
「奥様のことも?」
「……」
(何てゆーか……横島の血筋って感じ?)
調子のいいことを言っていた大樹が令子のツッコミ1つで沈黙したのを聞いて、タマモは軽くため息をもらした。昨晩はデートのことなど毛ほども匂わせていなかったが、この浮気性っぷりといい間の抜け方といい、まさに横島の拡大コピー版である。
そのあと2人は無難に(?)お互いの仕事のことやら時事ネタやらを話していたのだが、初対面の上に世代も性別も居住地も職種も違うため、話のテーマは共通の知人である忠夫のことが主になっていた。
「やはり共通の話題が少ないからですね。あんなやつでもたまには役に立つ。つくった甲斐があったな」
軽くウインクなどしながらキザっぽく述べる大樹であったが、むろんこの発言はタマモを通じて当人に筒抜けである。
「ほほぅ、満足な仕送りもせんと2年間もほったらかしにしておいて、よくそんなこと言えたもんだな親父……!」
と横島が手に持ったグラスを指の力だけでぴしりとヒビ割らせれば、カリンも静かだが低くこもった声で、
「そうだな。父上殿にとっては不肖の息子かも知れんが、ああいう言い方はちょっと無神経だと思う」
カリンは大樹とはまだ面識はないが、彼の言う「あんなやつ」は彼女が誇りにしている本体にして恋人である。不愉快なのは当然だった。
しかしむろん、大樹にそんな音や声は聞こえない。息子のことを話している間は「口説く」という方向に持っていくのは難しいので、話題を変えるついでに場所も変えることを提案した。
「どうです、上のバーで他に共通の話題を探すというのは?」
やはり横島が見抜いた通り、大樹は令子を酔わせて落とす気のようだ。令子はにこっと微笑んで了承したが、尾行グループ4人は一気に緊張の度を増していた。
「やっぱりか、親父ーーーっ! どーしましょー支部長さん!!」
「そうねぇ……私たちがバーに入ったらさすがにバレそうだし、店の外で待ってるしか」
ぐわっと身を乗り出した横島に美智恵は顎に手を当てながらそんな返事をかえそうとしたが、それをさえぎるかのようにカリンが割って入ってきた。
「面白いことを思いついた。もう少ししたら追って来てくれ」
それだけ言うと、カリンは席を立って風のようにレストランから出て行った。
令子と大樹がエレベーターの前で扉が開くのを待っていると、ハイネックのセーターの上にコートを着てサングラスをかけた少女が2人に話しかけてきた。
「やっと見つけたわ大樹さん。今夜は私と過ごすはずだったのに、どうして他の女といっしょにいるの?」
「「へえっ!?」」
令子はもちろん大樹にもまったく身に覚えがないことで、思わず間抜けな声をあげて硬直してしまう。しかしさすがに令子はすぐ我に返ると、怖い目つきでギロリンと大樹を睨んだ。
「どーゆーことですの、大樹さん!?」
「い、いや、違う! 私はダブルブッキングなんてドジなマネは……じゃなくて! この娘は本当に知らない、初めて見る顔だ!」
大樹はますます慌てふためいた様子だったが、その発言は事実なので傍から見ても後ろめたそうな雰囲気はない。しかし少女はフッと唇の端をつり上げると、真顔で言葉の爆弾を放り投げた。
「あら、冷たいのね大樹さん。夕べいっしょの部屋で寝たばかりなのに」
「こ、このロリコン外道があーーーっ!!」
令子の本気アッパーが大樹の顎をとらえ、天井近くまで打ち上げる。そのまま落下して脳天を床に強打したが、彼も横島家の男子だから生命に別状はあるまい。
少女はサングラスで顔を隠しているが、おそらく17歳くらいだろう。大樹の歳で女子高生と寝るのはもはや犯罪だと思う。
「勝手にしろ、この変態!!」
令子は鼻息も荒くそう吐き捨てると、ずんずんと足音を立てながらエレベーターも待たずに階段を下りていった。よほど腹が立ったらしい。
それが大樹のインモラルさのせいなのか、それとも二股をかけられていたせいなのかは不明だったが……。
一方大樹は常人なら確実に死んでいたところを、10秒も経たないうちに起き上がっていた。地球人とは思えない生命力である。
「うう、一体何なんだ……というか君は何者だ? 私には本当に見覚えがないのだが……」
自分の顔と名前を知っていたからには赤の他人というわけではないだろうが、自分は本当にこの少女のことを知らない。
もしかして専務の差し金か? とも考えたが、それはすぐに否定した。もしそうなら浮気のジャマなどせず、完遂させて証拠を握れば自分を追い落とす材料に使えるからだ。
すると少女はサングラスを外してニヤリと意味深な笑みを浮かべた。
「そうだな。ここでは人目があるから2人きりになれる場所……屋上にでも行かないか?」
「え? ……あ、ああ」
急に口調を変えた少女に大樹はとまどいを覚えたが、少女はかなりの美形でスタイルも良さそうなのであっさりと話に乗った。特に害意はなさそうだし、万が一専務の手先だったとしても武装ゲリラを撃退してきた自分が遅れを取るはずがない。
やがて屋上に到着し、夜空の下で向かい合う2人。
「それではあなたのことを教えてもらえるかなお嬢さん。一夜をともにしたいと言うのなら大いに歓迎するけれど……?」
さすが大樹、もう中年のくせに女子高生でも守備範囲らしい。ついさっき「夕べいっしょの部屋で寝たばかり」などという身に覚えのない嘘をつかれたのだが、ライバルを追い払うための方便だとでも解釈したのだろうか。
少女はフフッと笑って、
「そうか、なら家に帰ろう。もうすぐ横島とタマモ殿がここに来ることになってるから」
「何だと!? 君はいったい……!?」
そこで初めて大樹の両目に真剣な猜疑(さいぎ)の光が宿る。どうやら息子の知人のようだが、もしかして彼に頼まれて浮気の妨害をしに来たというのだろうか。いやそれだけならわざわざ屋上に誘う必要はない、何か別の意図があるはずだ。
しかし少女はその眼光を特にひるみもせず正面から受け止めると、本日2つ目の爆弾を軽い調子で投下した。
「ああ、そう言えばまだ名乗ってなかったな。私は横島カリン、あなたの実の娘だ!」
「#$%&’☆д¥……ッ!?」
今度こそ大樹は凍りついた。
カリンは全身からだらだらを脂汗を流して硬直している大樹を眺めて内心で溜飲を下ろしていたが、いいかげん可哀そうになってきたらしく、ふうっと息をつくと詳しい説明を始めた。
ちなみにカリンがエレベーターの前で口調を変えていたのは、いつもの口調だと令子に正体がバレる恐れがあったからだ。
「正確には、横島忠夫の影法師だがな。霊力や霊格を抜き出して形にしたもの、つまり横島の一部というか分身だ。用がない時は横島の中に引っ込んで眠っているような状態になっているが。
……娘というのはそういう意味で言ったのだが、ちょっと意地が悪かったな。あなたが横島のことを『あんなやつ』呼ばわりしたから少し気にさわったんだ。お互い様ということで勘弁してほしい」
大樹にとっては理解しがたい話だったが、横島が吐いたのと全く同じ炎を吹いて見せられては頷かざるを得なかった。
「影法師……霊力? そう言えば忠夫はGSだったな。そういうことだったのか」
大樹は「浮気で子どもができてしまった」という最悪の事態ではなかった事にほっとしたのか、全身を脱力させて深い息をついた。
なるほど彼女が横島の一部だというなら、自分やタマモのことを知っていて当然である。さっきの「娘だ」はもちろん、「私と過ごすはずだった」とか「いっしょの部屋で寝た」というのも嘘ではないわけで、なかなか一筋縄ではいかない娘のようだ。
ただそれだとこの少女も息子と同居しているということになるが、大樹の頭の中でその辺の整理がつく前にカリンがまた爆弾を投げてきた。
「ところで大樹殿、さっきはずいぶんと動揺していたな。何か思い当たるふしでもあるのか?」
「…………」
大樹は再び沈黙したが、カリンは今度はすぐに話を再開した。
「それから横島といっしょに支部長殿……美神殿の母上殿も来るからな。命が惜しいなら素直に反省することを勧める……ああ、もう着いたみたいだ」
「え?」
背後に気配を感じた大樹が振り向くと、そこには妻より5〜8歳ほど年下と思われる女性が立っていた。美人だが、これは深い怒りを押し隠している表情だ。
「はじめまして、横島大樹さん。私は美神令子の母で美智恵と申します。
……娘に酒を飲ませて何をするつもりだったのか小一時間ほどお伺いしたいと思うんですが、よろしいでしょうか?」
と静かに言った美智恵の手には、バチバチと光を放つ神通棍が固く握り締められていた。質問ではなく拷問の構えである。
大樹はその武器よりも美智恵本人の殺気に震え上がって尻餅をつくと、彼女のそばにいた横島を指差して糾弾(きゅうだん)を始めた。
「こら忠夫、おまえがチクったのか!? 親を売るとはどこまで性根のくさったやつだ!」
「いや、俺は何もしてねーぞ。デートのことも支部長さんから教えてもらったくらいだし。
まあ何だ。骨は拾ってやるから」
「貴様それでも血を分けた息子かーーーーっ!!」
息子にあっさり見捨てられた大樹が悲痛な叫びをあげたが、すべては後の祭りである。
まあ未遂だったからそれほどヒドい処刑にはならなかったが、結局大樹は翌朝1番の便でナルニアに強制送還されたらしい。
なお令子は翌日の昼ごろまで不機嫌そうにしていたが、タダスケの方は機嫌よく祝杯をあげており、そしてブラドーは特別手当の「処女の血液パック1リットル」をもらってそれなりに満足だった―――というのはまた別の話である。
「……てなことがあったんですよ所長」
その翌日、つまり月曜日の放課後。いつも通りバイトに行った横島は、雇い主に昨日と一昨日起こったことを話していた。主題はもちろん、大樹と会うようなことがあってもまともに相手してはいけないということである。
なお昨晩は大樹が取ってあったホテルの部屋に(見張りをかねて)彼といっしょに寝たので、カリンやタマモとどうこうという事はなかった。大樹もこのルームキーさえ見つからなければ何とか言い逃れできたかも知れないのだが……。
「そ、それは何ともはや……すごいお父さんですねぇ」
小竜姫ももうそんな台詞しか出てこない。まさか横島の非常識さが親譲りであったとは。
「まあ浮気は阻止できましたし、俺の仕事のこともカリンとタマモのことも一応は納得してくれましたんで、結果オーライといえば結果オーライなんですけど……お袋には当然話すでしょうから、むしろこれからが正念場かも知れません」
「横島さんのお母さん、ですか。どんな方なんですか?」
きょとんと首をかしげながら訊ねる小竜姫。何げに可愛い。
「んー、そうですねえ。ひと言でいえば、『修羅』でしょーか」
「そ、そうですか。でも悪いことをしてるわけじゃないですし、正直に話せば理解してもらえるのでは?」
ここで小竜姫が言った「悪いこと」とは「法律に違反すること」という意味である。モラル的にはちょっとよく分からない。
しかし実の母親のことを真顔で「修羅」と表現するなんて、横島家というのはいったいどんな家庭なのだろう。
「まあ、そうするしかないんですけどね……そうそう。今日学校で愛子に、小山事務所は事務員の募集とかしてないかって聞かれたんですけど、どんなもんでしょう」
「あ、私もそれ言われた。ぜんぜん募集してないなら諦めるけど、可能性があるなら仲立ちしてほしいって。
少しくらいはお小遣いが欲しいのと、ここでバイトすれば例の修行も直接教えてもらえるからって言ってた」
横島が話題を変えると、タマモがその尻馬に乗ってきた。もともとは彼女の方が先に頼まれた用事だったのだ。
小竜姫はちょっと首をひねって、
「うーん、愛子さんですか。別に事務仕事には困ってませんが……」
むしろ彼女の能力、机の中の異空間にこそ価値があるだろう。といっても普段の仕事で使うのはせいぜい木刀やお札程度なので必要ないが、修行や秘密会議の場としては申し分ない。
(確かあの空間では時間の流れ方もおかしくなってたようですが……そこは本人に聞いてみないと分からないでしょうね)
あの中で何年も過ごしていた生徒たちが歳をとらなかった事から、いくら修行しても無効となる可能性はある。しかしそれさえ何とかできるなら雇う価値はあった。
愛子はすでに「小山竜姫」の正体を知っているから秘密を守る必要もないし、彼女の事情も理解できる。
ということで、
「そうですね、では今度連れて来て下さい。直接話を聞いた上で決めますから」
面談の上で決定する、という判断を下したのだった。
横島たちはこれで話すべきことを話し終えたが、小竜姫の方にはまだ重要な用件が残っていた。林間学校のとき約束した特訓についてである。
「う゛、やっぱり覚えてましたか……」
横島が嫌そうに眉をしかめると、小竜姫も同じようにむーっと頬をふくらませた。やはり可愛い。
「当たり前でしょう。ただその前に、横島さんに決めてもらうことがあります」
「俺が、ですか……?」
横島がそう聞き返すと、小竜姫はこくんと頷いた。そしてひどく真剣な眼差しで横島の目を見すえる。
「はい。横島さんがこれからも『小竜気』を使い続ければ、いずれ本物の竜神になれる可能性があります。いえ、その気になって修行すれば必ずなれると言っていいでしょう。
竜神になれば人間の限界を超えた霊力を得られますし、寿命も桁違いに長くなります。つまり私やタマモさんと同じ時間を生きられるようになるのですが……それは横島さんの今のご家族やお友達とは違う世界の住人になってしまうことを意味するんです」
「……ッ!?」
小竜姫は以前横島がカリンやタマモと寿命や竜神化について話したことを知っていたのだろうか。横島は彼女の最後のひと言に金槌で頭をぶん殴られたかのような衝撃を受けたが、小竜姫は構わずに話を続けた。
「ですので早いうちに決めて下さい。私やタマモさんと同じ世界に生きるか、それとも人として人の世界で生きるか。
特訓の内容はその答えを聞いてから決めますから」
「お、俺は……」
横島はもう頭の中が真っ白で、口の中もカラカラに乾いてまともに喋ることもできなかったが、小竜姫は答えをせかすことはしなかった。
「いえ、早いうちといっても今ここでというわけじゃありませんよ。カリンさんやタマモさんとも相談して、心から納得できる生き方が決まったら教えて下さい」
とそこで小竜姫はいったん話を結んだが、もう少し情報を与えておくべきだと判断したらしく、
「あ、その前に見込みを話しておいた方がいいですね。竜神族を含めた神魔族というのは『幽体がそのまま皮を被ったような』存在なんですが、人間の肉体をその状態にするにはいくら横島さんでも年単位の修行が必要だと思います」
それなら慌てて決める必要はないんじゃないかと横島は思ったが、小竜姫の説明にはまだ続きがあった。
「でもこれは肉体についての話ですから。霊体の方だけなら……そうですね、1年いや半年もかからないでしょう。だから早いうちにと言ったんです」
「そ、そんなに簡単にいくものなんですか!?」
以前カリンが似たようなことを言っていたが、いくら何でも半年以下というのは早すぎる。横島がそう言うと、なぜか小竜姫はぽっと頬を赤くして、
「ま、まあ特殊なケースですから。それに合わせた特殊な修行法もありますし。半年かからないというのはそれをやった場合の話ですね」
「……?」
横島はその「特殊な修行法」の中身が異様に気になったが、何となく聞くのは憚られたので黙っていた。
いきなり人生の岐路に立たされた煩悩少年の明日はどっちだ!?
―――つづく。
こういう所で切るのがお約束ですよねぇ(ぉ
次は番外編になるかな?
ではレス返しを。
○通りすがりのヘタレさん
>果てさて、もう一人のGMに目をつけられた大樹に生き残るすべはあるのか?
未遂だったおかげで一命だけはとりとめました。実に親孝行な息子と娘であります(笑)。
>おキヌちゃんフラグ
そこはそれ、横島君だけが男ってわけじゃないですしーヾ(´ー`)ノ
>タダスケのレギュラー化
本人はさっさと退場したがっておるのですが、そう上手くはいかないのがGS世界のいいところですよねぇ(酷)。
○Tシローさん
>いいじゃん、両手に花なんだからさ。いじられるのも愛があるからさ
まったくですな。横島君も幸せ者であります。
>美智恵さんもかなり横島くんを意識してますね
これでまだ高校2年生ですからねぇ。ある意味将来安泰です。
>話の本筋にいるはずの美神さん
やっぱり出番は増えませんでしたorz
○LoveBoxさん
いえ、ヘンゲリンのことは誰も口にしていないのですが……。
エクトプラズムスーツは原作の描写を見る限りでは、それなりに持続するものと思われます。
○チョーやんさん
>ただの浮気防止のはずが、ここまで話が大きくなると最早喜劇ですなぁ
そこまで行っても大樹が浮気を止めるとは誰も思わないのが彼のすごい所だと思うのですよ(ぇー
>ナルニアに強制送還
はい、やりました(笑)。
しかし全く何もしてないのに「不幸な事故」に遭わせるのはさすがにやりすぎなので、ルームキーという動かぬ証拠をみつけた上でシバいたのであります。
>おキヌちゃんフラグ
横島君の選択が浮沈の分かれ目になりそうです。
○ばーばろさん
今回も早めにあげてみましたー。
>と、しばかれるのがヨコシマ・クオリティのはず・・・お前、だれだ?(w
そこは「横島君も成長したんだなあ」と褒めてあげる場面かと(笑)。
1分ももちませんでしたがー!
>美智恵さん
勝つためには手段を選ばないお方ですからw
>「裸エプロン&あーんして」
美少女2人がかりでこんなことされたら、補給した栄養分以上に血液を失ってしまいそうですなぁ。
横島君も惜しいことをしました。最初からブラフだった可能性もありますが(笑)。
>おキヌちゃんのお誘い
世の中タイミングの悪いことってありますよねぇorz
>夜な夜な妖狐とヤッてますし、竜神の姫君を(妄想で)視姦してますし(w
今後はもっとすさまじい事になりそうです。
>小竜気(美智恵Ver)
夫と娘のいる女性になんてことを(笑)。
>この展開で「村枝の紅ユリ」まで出張られたら
死あるのみでしたねぇ……(ガクブル)。
あるいは折られたり引っこ抜かれたり(以下検閲により削除)。
○HEY2さん
>美智恵フラグ
彼女から見ると横島君くらいの男子は若いツバ……げふんげふん。いあいあ、美智恵さんはきっと貞淑で夫一筋な方だと思いますですよー!!
○名称詐称主義さん
>おキヌちゃん
出し抜かれっ娘にするつもりはないのですが、なぜか出番がつくれませぬorz
近いうちに学校関係のお話が入る予定ではあるのですが、タマモに勝てるかどうかは実に難しいところで(o_ _)o
>共同での除霊が必要な案件
犬飼や蛟クラスの敵が出てこない限り無いですねぇ……。
霊団とかだとおキヌちゃんの独壇場で共同作戦になりにくいですし。仕事関係では扱いが難しかったりします。
>原作はGS美神極楽大作戦のはずが
GS試験編辺りからだんだん横島が主役っぽくなりましたからねぇ。
>もうこうなったら、脇役キャラ&オリキャラで突っ走ってくださいw
ありがとうございます。ではますます驀進しますのでー(ぉ
○アラヤさん
>嗚呼カリンがどんどん可愛くなっていくw
ありがとうございますー。やっぱり女の子は恋できれいになるみたいですねぃ。
>横島がうらやましい しかも感覚フィードバックいいな〜w
プライバシー筒抜けだとか痛みもフィードバックするとか悪い点もあるんですが、横島君は美少女ならそんなこと気にしませんから(笑)。
>ふと 大樹がMGMを落とす 絵が頭に浮かんでしましました
普通に街中で会っただけなら有り得るかも知れませんなぁ(^^;
○KOS-MOSさん
>狙われている!狙われているゾ?!ヨコシマクン!!
しかも個人的な利益のためではないので、さらにタチが悪いです。業務の目的は非常に立派ですからねぇ。
>ミッション「先代煩悩魔人(現役)防衛線」
2代目よりも女性陣の活躍で無事成功しました。
大樹はまあ、命があっただけでも御の字かと。
>呼び出されなかったり仕事が無いときには甘甘な誘惑をするということなのでわ?とか考えてしまったよ
それはもう、今まででも脚の間に座ったりとか口移しとかしてますから。今後はますます(以下省略)。
>つまりここの横島の幸せっぷりは、確実にタダスケの幸福度を吸い取っていることの証明ということなのだろうか
本来タダスケは令子さんと新婚でうはうはな生活してたはずですからねぇ。
その分がぜんぶ横島に行ったと考えれば辻褄ぴったりかと(笑)。
○遊鬼さん
>もう一人のGM登場で一気に大事になってしまって
オカルトGメンも実はヒマなのかも知れませんな(笑)。
>さすが美智恵さんは横島くんの能力アップに敏感ですね
今、最も注目の人材ですから!
>今度は逆にタダスケの影が薄く〜〜〜
彼の場合は出て来ない方が幸せですから。令子さんはわかりませんがー!
○whiteangelさん
>横島一族って、人類の部類に入ってるのかな?
悪の宇宙人だという説が最近有力になってきてます。
>美智恵さん
娘のためなら「雷を使っての」時間移動までする方ですからねぇ。
○アミーゴさん
>おまけに使い方まで考えてw
部下を上手く用いるのは上司の職務ですから。
気の早いことではありますが(笑)。
>あ、ありのままのことを話すぜ
そういえばここの横島君は剣士型のスタ○ドを扱う男でしたなあ。
>いつの間にか無かったことにされていた……
ここ、笑いましたw
>作者の都合だとかそんなもんじゃねえ
それは禁句ですー!
>そんな面白半分でやっちゃダメだってばw
完全に組織を私物化してますな(^^;
○読石さん
>不幸な目に遭う以前に登場すら出来なくなるとは・・・タ、タイガー化現象!?
登場しなければ不幸な目には遭わないのですから、タダスケさん的にはむしろ幸せなのであります!
>そして横島君は、美智恵さんに気に入られてますねぇ
いろんな意味で面白い人材ですから。
竜神様が嫁さんともなったら、泣き落とし戦術すら辞さないかも知れません(笑)。
>大樹の野望
横島君はたいした事してませんが、無事に阻止できました。
今度こそ幸せの時が来るのでしょうか!?
○ルーエンハイムさん
>大樹
原作より敵が強大だった分、戦果少なくして被害のみ多かったです(つw;)
>横島
この先もっと幸せになりそうで筆者も(中略)であります。
>おキヌちゃんはタダスケよりも不幸な気が…
うぐぅ、すべては筆者の不徳の致すところでorz
○鋼鉄の騎士さん
>隊長、間違ってますから!なんか色々間違ってますから!
いあいあ、これこそが美神の女の戦い方なのですよー!(激違)
>カリン
今回は酸味な攻めが光りましたー。
>タダスケ
今回はあまりカッコいい見せ場にもならないでしょうし、これで良かったのではないかとw
>横島君はこのまま行くとオカGの技術屋になれそうだねぇ
案外面白い人生かも知れませんですな。
○SIMUさん
>タダスケ
文珠も使わずに済んでめでたしめでたしでありました。
>ぜんぜん出てこない原作キャラが多すぎる〜〜〜
は、これも筆者の不才の致すところで……。
あまり大勢は描き切れないタイプなので、今作ではある程度登場人物をしぼるという方針にしたのでありますorz
その辺はオリジナル路線ということでご理解いただけると嬉しいです。
あと時間移動とか最終回とかについてはネタバレ禁止ということでご理解下さいませ。
>原作になぞるならまだ中盤なのに〜〜〜
読み方によってはもうアシュ編後という解釈もできるのですが、全150話予定とすると本当にまだ中盤です(^^;
竜神になるというのは珍しい方向だと思うのですがいかがでしょうか?(まだ未確定ですが)
>小竜気版栄光の手はなんて名前になるんでしょう
これはタダスケに準じて、「栄光の手」のままとなっておりますm(_ _)m
○内海一弘さん
>おキヌちゃんフラグ
ピンチです。下手すると美智恵さんフラグより(以下検閲により削除)。
>大樹と美智恵が仲良くなりそうな予感
今回の大樹は娘の敵だったので有りませんでした。いやあ良かった良かった(笑)。
>本人が嫌がっても美智恵があきらめないでしょうし
本気で迫られたら横島君1人では対抗できそうにありませんな(^^;
○Februaryさん
>忠夫vs大樹のバトルに美智恵、参戦!
何だかんだ言って女性陣の方が強かったようです。
>なにやら打算的ですが、果たしてうまくいくのでしょうか?
>職権濫用
そこはそれ、娘を思う気持ちだけは本物ですから!(>ω<)/
>黒チャイナの角付き美人・・・目立つことこの上なしですね・・・尾行にゃ向かねぇ
ぜんぶ横島君の責任です(笑)。
>呪い返しがなんだ!?〜〜〜
いあ、前回はあくまでからかってただけですから(^^;
>正義の心? 未だ燻る嫉妬&煩悩の間違いじゃwww
横島君は嘘とハッタリは得意なんですよーw
○HALさん
>でも横島を獲得したかったら、一般職でいいからまず職場に美女職員を揃えろと何度いったら(略)
美智恵さんも女性ですから、同じ女性を生贄に捧げることに躊躇しているのではないかと(笑)。
>しかし美智恵が大樹の前に現れたら、まちがいなくそっちに手を出そうとするんじゃないかなあ
今回はそれどころじゃありませんでしたが、次は……あるんだろうか(ぉ
>おキヌちゃん
状況は厳しいですorz
>これは流れからして「大樹と令子が」ではないかと思うのですがー
ここではタダスケが大樹に化けることを前提にしてましたので、あえて「タダスケ」と書かせていただきました。
○ハグナスさん
リクエストされちゃいましたか!?~(°°;)(;°°)~
○名無しのGSさん
>ふむ、こう見てみるとレス返しとレスで半分埋まっていますねぇ
みなさまのレスは大変ありがたいですー。
>いろいろな思惑が渦巻いていて、もはや陰謀?
確かにもうドロドロですねぇ。しかも当事者である令子だけが何も知らなかったという(笑)。
>タダスケさん
いあ、何もせずに令子を守れたので彼にとっては最高の結末だったのです。
○北条ヤスナリさん
横島側GMは出れませんでしたが、たぶん今ごろナルニアで大樹をシバいておられることでしょう。
>タマモとカリンと美智恵さんの三人ハーレムで爛れた関係
な、何というインモラルな……!!
でも美智恵さんにとっては案外幸せかもげふんげふん(ぉ
○kaidaさん
>美智恵がブラドーを伴って横島父子対決に参戦するとは思いませんでした
原作ではまったく関わらなかったキャラですからねぇ。
斜め上を行けたようで嬉しいです(ぉ
>困り者の父親に苦労する忠夫を視てピートに対して少しでも罪の意識を持てば良いのですが・・・ ・・・無理?
うーん、忠夫の方にもかなり問題がありますから難しそうですな。
○風来人さん
>今回は美智恵さんの公私混同具合が素敵すぎます
子を思う母の気持ちは偉大でした。
>カリンの変装…サングラスにコートのアレですかね?
は、カナタ3巻のあの恰好であります。
>伯爵様
ボランティアではなかったのが救いでした。
○トトロさん
>でも、大樹なら彼女も超長距離射撃で落して仕舞うのでは?
今回の状況ではさすがに無理でした。母は強いですから!
○UEPONさん
>前作では良いとこなしだったので張り切ってそうですね〜
こんな所で張り切られてもー、という気がふつふつと湧き上がってきておりますが(笑)。
>ピンク期待してますw〜〜〜
あう、そんなにたくさんですか~(°°;)(;°°)~
>美智恵さんが横島君にある程度信頼されてないと情報渡せないでしょうね
そうですねぇ。美智恵さんが横タマに協力依頼することは考えられますが、タマモやタダスケの正体を隠しつつ情報渡すというのはなかなか難しいですから。
その辺のあれこれは先を待ってて下さいませー。
>確か原作だと酒飲みに行くから〜〜〜
居酒屋とかならともかく、静かで狭いバーだとタマモ以外はバレちゃいそうですから入りませんでした。というかその前に撃滅(ぉ
>カプリス世界での保護妖怪
普通なら退治されるものを害がないとか役に立つとかで手元に置いてるわけですから、ある意味生殺与奪の権を持ってると言えるんですが、1度保護者になったからにはあまり非人道的なやり方は許されないと思われます。
つまりタマモをむりやり押し倒すようなマネはNGでしょうが、愛し合ってればOKかと……世間体さえ何とかすれば(笑)。
>でも今のアパート借りるときに世間体としてタマモちゃんをペット扱いしてるのでどっちにしろ変態ですね
獣○ですな……男の風上にも置けません。
>魔鈴さんと冥子ちゃん
おお、そういえばこの2人も居ましたねぇ。冥子ちゃんからの好感度はよく分かりませんがー(ぉ
魔鈴さんは横島君が竜神になったら、逆にもっと仲良くなってくれるような気がします。
ではまた。