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「蛍と眼とあなたと・・・第7話(GS)」

パチモン (2007-06-23 14:43/2007-06-24 21:37)
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気絶から目が覚めた横島君。しかし周りは綺麗なお花畑。少なくとも自分は教室に居たはず・・・しかもここには自分以外誰もいない・・・目の前にはやけに流れの速そうな川がある。そして川の先にはナイトメア、パイパー、コンプレックスがいた。

・・・なんか濃いメンバーだなぁと思って見ているとこっちに来いと言いやがる。ハーピーや雪女なら行ったかもしれんが、なんであのメンバーの所にいかなきゃならんのだ?コンプレックスにいたっては「おみゃーも裏切ったのぎゃー!?」とか言いやがる・・・

とりあえずルシオラを探さなきゃならんがあのメンバーの所に行くのはお断りだ。俺はさっさと踵を返して歩いていった・・・そうすると目の前に光が広がったわけで・・・

蛍と眼とあなたと・・・
第7話 とりあえず浮気はGMのお膝元では推奨できない

横島が本当に目を覚ますと目の前には愛しき人と母親が睨み合っていた。・・・もう少し寝てればよかったなぁと横島は思った。

横島は逃げ場所がないかとあたりを見回して始めて気づいた。自分が血だるまになっている事に・・・(血はもう止まっている。)

「ヨコシマに何をするんですか!?」

目の前の女性に敵意をむき出すルシオラ。しかしそれは最強のGM。天界・魔界の2Topですら裸足で逃げ出す殺気を出している。そんなGMに喧嘩を売れるルシオラ姐さん。姐さんも最強に成りつつある・・・

「うちの馬鹿息子とどういう関係かしら?」

GMのその言葉を聞き完全に毒気を抜かれ、

「え、ヨコシマのお母さんのなの?」

「うん、まぁ一応・・・」

疲弊しきった表情でルシオラの問いに答える横島。

「実の親に一応をつけるな!!!」

百合子の烈○正拳突きが横島のみぞおちにクリティカルヒット!・・・しかしすぐに復活。確実に胴体を貫通していたはずなのだが・・・

「ボケ倒しておらんで、話を進めた方がいいのではないか?」

心眼のツッコミで場はとりあえず静かになる・・・つうか心眼を見ても何の反応も無いのですか百合子さん!?

ここからは話が長くなるので要約していくと横島とルシオラの出会いと南極での事件、そして最後の戦いとその結末とここまでのことを話していった。百合子も自分の息子が魔族側についていたのは知っていたし、それがスパイ活動の潜入行動というのも後日知った。しかしまさか自分の息子が捨て駒にされそうだったのも、そのあと最前線で戦い死に掛けたこと、恋人と世界の選択させられたことも知らない・・・

百合子は自分の息子がまだ子供なところやバカなところ、優しいところも知っている。そしてそれが息子の良いところということも・・・だからこそ許せない。息子にこんな事をさせ自分は幸せに生きている彼女を・・・本当はそろそろ息子が今の生活に音を上げるころだと思って迎えに来たつもりだったのだが、

「そう、わかったわ。忠夫、母さんちょっと急用を思いついたから帰るわね。それとルシオラさん、この馬鹿息子のために命をかけてくれて本当にありがとう。馬鹿息子はあなたに任せるわ。あとこの部屋に二人は狭いだろうから適当な物件をクロサキ君に用意させとくから。最後に忠夫、浮気したら・・・・・まぁ言う必要もないね。」

百合子はそう言うと部屋を出て行きどこかへ向かった。その後姿にはとてつもない怒気がこもっており、誰も声をかけられなかったという・・・

少し時間は戻ってオカルトGメン日本支部。美神美智恵は東奔西走していた。理由は先日西条が美神事務所方向から発せられた謎の収束霊波砲を腹部に受け入院してしまい彼の書類仕事が全て自分に回ってきてしまったからだ。

「ふう、西条クンもこんな忙しい時に入院だなんて本当に困るわ。」

愚痴りながらも手は止まらない美智恵。そんな時、彼女の第六勘が冴え渡る。

「なんでかしら?今すぐにでもアメリカ本部に戻った方がいい気がしてきたわ・・・」

彼女はそういうとすぐにアメリカ行きのチケットを手配しわずか数十分でアメリカ行きの飛行機に乗っていった。令子に書置きを残して。

こうして彼女は危機を乗り越えた・・・

閑話休題


完全に蚊帳の外にされていたテレサ、ベスパ、パピリオ、封神三姉妹は放心していた。あんな強大な怒りのオーラを目の当たりにしたのだから仕方がないが。ちなみにこの時、胡喜媚と王貴人は人界の征服を完全に諦めた。・・・賢明な判断である。

(・・・ちょっと分が悪いわね。この空気で横島にアタックしても効果ないどころか下手したらマイナスになりかねないわ。分の悪い勝負はする気になれないし・・・)

タマモはそう考え、胡喜媚と王貴人に声を掛け、

「んじゃ横島、今日はもう帰るね。」

「ん、ああ、そうか気をつけて帰れよ。」

はっきりいって封神三姉妹を襲える奴など少なくともこの地域にはいないのだが女性に対しこのように気遣うのが横島らしい。

「ん、ありがとう。じゃあね。」

そしてタマモは横島のこのように気遣うところが好きなのである。流石人外キラー、傾国の美女をもう落としている。

その帰り道タマモはどう横島を落とそうか考えていた。そのとき王貴人がタマモに尋ねた。

「ねぇ、姉さまあの人間のどこに惚れたの?」

王貴人の質問に盛大に驚くタマモ。その反応に驚く胡喜媚。

「もしかして姉さま気づかれていなかったと思っていたのですか?」

「う、まぁね・・・」

「・・・姉さまあの場でそれに気づいていないのは当の本人ぐらいですよ。」

「そんなことより姉さまどうして?はっきり言ってあの人間、見た感じじゃその他大勢の人間って感じだよ。」

「まぁあいつ文珠使えるし、あと結構優しいし。」

タマモにしてみれば前半は建前で本当にどうでもよくむしろ後半のほうが重要なのだ。なにせ自分が傾国の美女として有名な大妖なのに普通に接してくれて、全然恐れもしなければ媚びようともしない。その反応が彼女には新鮮でうれしかった。しかし二人にしてみれば後半よりも前半のほうが重要である。

「あの男、文珠が使えるのですか!?」

「え、そうだけどそれがどうしたの?」

「文珠って言ったら下手な宝貝よりも貴重な霊具だよ!それをあの男が作れるなんて・・・」

「ふむあの女性には悪いですがこうなったらあの男にはなにをやってでも姉さまのものになってもらうしかありませんね。」

ルシオラが聞いたら怒髪天なことを言いのける胡喜媚。そのとき王貴人は気づいた。

(あ、大極図あの女に取られたままだ。あの女から取り返すのか・・・めんどいからいいや)


封神三姉妹がいなくなり横島とパピリオはパピリオがどっからか出したTVゲームで遊び、ルシオラとベスパが事務的なことを話し、

「さてと、姉さんの無事も確認できたし帰るとするよ。ほらパピリオも行くよ。」

「えー、もう少しヨコシマと遊んでいくでちゅ。」

「あたしは魔界正規軍の都合上もう帰らないといけないし、あんたもまだ妙神山の保護下なんだからあんまし長居できないだろ?」

「う〜、わかったでちゅ。でもヨコシマまた遊びに来ていいでちゅか?」

パピリオのその問いに横島は、

「おうもちろん良いぞ。あ、でも住所変わるから気をつけろよ。」

「流石ヨコシマでちゅ。ルシオラちゃんと違って優しいで「チュインッ!」なんでもないでちゅ・・・」

収束霊波砲がパピリオの頬を掠めた。

「じゃ、じゃあ帰るね、姉さん。」

そういい残しベスパとパピリオは帰っていった。

「えっと私はここに居て良いんだよね?」

「まぁお前がかまわなければ良いぞ。」

その言葉を聞きホッとするテレサ。まぁ流石に家なき子はやりたくはないだろう。

「ところでルシオラ、今のテレサって何で動いているんだ?」

「ヒ・ミ・ツ・・・っていうのは冗談で電力と地脈の力で動いているのよ。ちなみに地脈はこのパーツを使えば補給できるから。」

そういうとルシオラはどっかで見たことあるような封水盤を取り出した。ご丁寧に針も・・・

「あ、安心してね。ギリギリ違反じゃないから。」

その言葉にそれ以上突っ込んだらやばいのは明白なので二人は黙ってしまった。そこにスーツを着た眼鏡をかけた男が気配もなく現れ、ルシオラすぐに身構えた。

(私と心眼に気配も感じさせないで現れるなんてなかなかやるわね。この封水盤のことがばれたのかしら?)

(ルシオラ殿それは違反していなかったのでは?)

「(今はそんなこと言っている場合じゃないわ。)え〜っと、どちら様でしょうか?」

心眼の突っ込みを軽くいなして男に尋ねるルシオラ。

「あれたしかあんた親父の部下のクロサキさんですよね。」

「はい、百合子様に頼まれて物件を用意してきました。その中で最も立地条件と封水上良いとされるもの用意したので、今からご案内いたします。」

「ウッス、よろしく御願いします。」

「いくらなんでも用意するの早すぎない?」

「ルシオラ、その突っ込みはするだけ無駄だ。なにせこの人はあのお袋の元部下だからな。」

その答えに納得せざる得ないルシオラ。

(子が子なら親も親で人類の規格外だな)

心眼が心の中でぼやいた。


車で走ること十数分物件の前に着いた。その物件は中々立派な洋館で外から見た感じそれなりに大きく庭も着いており事務所としても使えそうである。おまけに物件に関する書類を見たら地下室まで有るという。しかし世の中そんなに甘くない。

「・・・すごくいい物件だと思うが、なんで周りから妖気を感じるんだ?」

「この物件が幽霊物件だからじゃない?」

横島の問いにルシオラが答える。

「はい、この物件は幽霊物件で本社でも処分に困っていたものです。百合子様からの指示でこの物件に決定されました。」

昔の横島ならあのクソババァと叫ぶところだが、いまの横島にはこの程度は楽勝である。といってもやるのはルシオラだが。

「では私は書類手続きなどがありますのでこれで。」

そういい残し、クロサキは去っていった。

「まぁこの程度だったら文珠使って浄化を行って結界張れば大丈夫でしょ。とっと終わらせて寝るとこ確保しなくちゃ。行くわよ、ヨコシマ、テレサ。」

実に仕事は早かった。なにせ文珠で一気に浄化してテレサと心眼で霊的中心部分を見つけ結界をはり屋敷内を安定させてしまったからだ。ちなみに横島は後ろでずっと応援していただけ。

「さてと、掃除も終ったし部屋の割り振りをしない?」

普通のGSがやったら1週間掛はかるあの一連の作業を『掃除』と言いのけるルシオラ。

ちなみに屋敷内は1階がラウンジになっていて2階に応接間に使えそうな広間と部屋が2部屋、3階に部屋が5部屋、後は屋根裏部屋と地下室、事務所裏には車庫も在る。

「とりあえず全員3階で良いんじゃないか。無駄に散る必要ないし。それに夜這いにも行きやぶへらっ!!!」

ルシオラのパンチで横島が勢いよく吹き飛ぶ。

「な、なんで・・・?」

「そういうことは思っても口にしないのがデリカシーってもんでしょうが!」

どうやら夜這いされるのは問題ではないらしい。確かに口に出すことではない。

「あのさ、一つ頼みがあるんだけどいい?」

テレサが神妙な顔つきでルシオラに尋ねる。

「ん、何かしら?」

「姉さんとカオスもここにおいてやってもらえないかな?」

「何で?」

「いや、ほらカオスって貧乏だから部屋追い出されそうじゃない。だからさ、お願いできるかな。」

「へぇ、テレサがカオスの心配をするなんて意外だな。別に良いんじゃねぇかルシオラ。」

実はテレサは自分があんまりいじられないようにマリアがここにいられるようにしているのである。しかしカオスがきたらマッドサイエンティストが二人に増えるのだから、余計に危ない気もする。

「(あのマリアって子も結構横島のこと気に入っているのよね。ま、流石に横島だってロボットに手は出さないでしょ。)そうね、じゃあ今日はもう遅いから明日呼びましょ。」

「ふう、ありがとう恩に着るわ。」

「それじゃ晩御飯用意して食べるとしますか。」

『掃除』で少しばかり疲れたので晩御飯は適当にレトルトで済まし、ルシオラはシャワーを浴びた。途中で横島がのぞきに行きルシオラがちょっとばかりサービスすると鼻血を噴出すという騒動もあったが気にする必要は特にない。このあと横島はテレサに引きずられて部屋に戻されそのまま床に就いた。

まぁこの程度で完全に横島がダウンするわけもない。だが今日は血を出しすぎて少し辛かったので夜這いは諦めようとしたが、それを察したルシオラがあの時着ていた『下品じゃない程度にセクシー』な服装で横島の部屋に行き・・・まぁこれ以上書くというのも野暮なので割愛する。

そのころ美神事務所では、

「弁財天はなにをやっているかしら、遅いわね。」

「美神さん『果報は寝て待て』です。すぐに吉報を持って帰ってきてくれますよ。(そうして傷心の横島さんとウフフフッ。)」

ああ、おキヌちゃんは完全に暗黒面に落ちてしまったようだ。

そんなふうにして待っていると弁財天が帰ってきた。だが心なしかなんとなく精神的にボロボロである。

「どうだったの弁財天?うまくやったの?」

その問いに弁才天は、

「・・・何故あんな化け物がバックについていると教えなかったのだ!?」

「「え?どういうこと(ですか)?」」

「な、お前ら知らんのか!・・・・・もういい思い出したくもないからこの話はおわりだ。私は社に戻ってしばらく静養する。とにかくこの件に関しては金輪際関わらんからな!」

そういって弁才天は帰っていった。残された美神たちはなにがなんだかわからなかった。

あとがき
というわけで第7話更新です。とりあえず横島君には三途の川の手前まで言ってもらいました。そして次回は修行・再就職編に入ります。おまけに某オカマもでます。(ポロリあり?)
それと皆様に質問です。ガンパレード・マーチって知っていますか。知っている方は申告してください。

それではレス返し

俊様
横島は半死半生でした。そして殴りこみ先は事務所ではなく、美智恵でした。
それと武器ですが、次回に出そうと思います。

AKI様
レスは嬉しいのですが、読みづらいのでローマ字は勘弁してください。

February様
しかし横島はそんな瘴気じゃ全くひるまないのさ。美神のせいで・・・
>ルシ退治じゃないですよね?黒キヌ様・・・違うと言って〜
逆に弁財天がGM(無意識に)退治されちゃいました。

求む者様
修羅場はすぐに沈静されましたが暫らく美智恵は日本に帰れません。

夜雲様
目が覚めたらすでに死刑は終わっていたという罠。
>弁財天は本当に召還されるのでしょうか?
召喚されたけどすぐにGMの殺意の波動で撃退。それがGMのジャスティス!

wata様
大丈夫、横島君はもうそんなに簡単に死ねない身体だから地獄の責め苦が続くだけさ。死んだほうがいくらかマシですね。
>おキヌちゃん、黒くならないで〜天然のままでいて。
おキヌちゃんは天然で黒いのです

内海一弘様
ずっと回収されずに港に放置プレイ。精神崩壊してもおかしくない状況です。それでも彼女は強く生きていく・・・
>突然封神3姉妹でましたね〜
はい突然出したくなりました。ごめんなさい。

鹿苑寺様
>それと太上老君……ま た 寝 て る の か w
寝ているなんてとんでもない。この御方は世界平和のために瞑想しているのです。鼻ちょうちん出して寝息立てながら・・・
それと九尾の狐と千年狐狸精の問題ですが、私も封神演義のゲームをやっていたので知っていました。まぁGSの世界だから混ぜても大丈夫かなとやっちゃいました。あとで友人に怒られました。やっぱあとがきに説明を書かなきゃ駄目ですね。

アミーゴ様
もうあの事務所には良心は残っていない可能性が非常に高いです。
あと大極図はそのままずっとルシオラが借りている(強奪とも言う)でしょう。
>や め て く れ
しかし勘九朗は止まりません。逃げてーッ、アミーゴ様!

ぷてらのどん様
百合子ママはルシオラを認めちゃいました。

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