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「最強の二人・さらにさらに後(GS)」

ラッフィン (2007-06-15 00:08)
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――GS試験2日目――

試験二日目、今日は昨日の試験よりも緊迫感が会場を包み込んでいる。それもそのはずで今日の対戦で勝てばGS資格が取得できるからだ。自分の道具を入念に磨いているもの、瞑想をして気持ちを落ち着かせているもの、何かしらの拳法の型をひたすら繰り返しているものなど様々。
そんな中でやっぱり冥子達だけは普段通りでいることができていた。

「さって、2回戦かってその勢いで首席合格狙っちゃおうかしらね」

合格は当たり前と自信満々で言ってのける令子。「わ〜頑張って〜」と応援する冥子に「あんたも出るでしょ・・・」と漫才みたいな会話をしている。そんな普段通りの二人に忠夫はこれならGS資格はとったも同然だと安心するのだった。

「二人とも頑張ってね!」
「ま、軽く合格決めてくるわ」
「頑張るわ〜」

とここで終れば気持ちよかったのだが、そうはいかなかった。

「ちょっとそこのバカップル!」

声に振り返れば、昨日の褐色の女性がこちらに歩み寄ってくるところであった。口元に不敵な笑みを浮かべている。

「残念だけど、首席合格はこの私が頂くわ。だから、オタクは首席がとれないワケ」
「なんですってぇ!!」
「喧嘩は駄目よ〜!!」

昨日のこともあり、令子は褐色の女性にいい印象を持ってなかったが、今回のでこの女性が敵であると完全に認識してしまったらしい。そんな二人を必死で仲裁しようとする冥子に女性は「あんたもだからね!」と凄んでみるものの、「首席を取ろうとするなんて〜、あなたはすごいのね〜」と素で返されてしまい困ってしまった。天然。恐るべし!

「と、とにかく!オタクらの優勝はないワケ!」

そういうと逃げるように去っていく褐色の女性。天然はちょっと苦手らしい。去っていく女性にあっかんべぇをする令子。

「さて、私達もいきましょう」
「そうね〜。忠夫君は上で応援しててね〜。迷子にならないでよ〜?」
「それは私がいるのでご安心下さい」
「「うわ!!フミさん!?いつの間に!!」」

2階の観客席で応援をすることになっている忠夫に迷子になるなと注意する冥子。それに答えたのはどこからともなく現れたフミである。突然フミが現れたのに驚く忠夫と令子。さきほどまでは確かにフミはいなかったはずなのに・・・彼女は気配遮断のスキルを所持しているようだ。

「私がいてはいけないのですか?」

忠夫と令子の言葉に眼に涙を溜めて悲しそうに言うフミ。忠夫と令子は慌ててフォローした。

「そんなことないですよ!!」
「そうそう、いきなり現れたからびっくりしただけよ」

そのフォローに気を取り直すフミ。忠夫と令子はこっそりと安堵のため息を吐くのだった。
すると試験、第二次試験、第二試合――本日は第一試合だが――が始まるらしく、選手達に召集がかかる。

「さて、いってきますか!」
「うん〜。応援しててね〜。忠夫く〜ん、フミさ〜ん」
「「うん(はい)、いってらっしゃい」」
「さ、私達もいきましょう。忠夫様」
「うん、そうだね」

気を取り直した令子と冥子は試合会場へと向かう。それを見送るとフミと忠夫は2階席へ冥子達を応援するために移動する。しっかりと腕を組んで。もはや何も言うまい・・・。周りの応援にきている男どもが嫉妬の視線を向けていたとしても。

『第二回戦、第一試合・・・』

「フミさん、姉さん達は何試合目だっけ?」
「お嬢様が第3試合で令子様が第5試合のはずですよ」
「じゃ、まだ先なんだね」
「ええ、でもすぐに出番がきますよ」
「そっか。ん・・・」
「はい、忠夫様。麦茶ですよ」
「え?俺が飲み物のみたいなんてよく分かったね?」
「ふふふ、私は忠夫様のことはなんでもわかるんですよ」
「全く、かなわないな〜」

二階席では和やか〜な会話をしているのとは違い、一階では選手達の緊張感が漂っている。第二回戦第一試合が終わり、霊能バトルを制し一足先にGS資格をとった選手は念願の資格取得に喜びの涙を浮かべている。

「ふ〜、なんだか緊張してきたわ〜」
「あんたが言うと全然説得力がないわよ」
「ひどい〜!私だって緊張するんだから〜!!」
「あ〜はいはい。そういうことに「第二回戦第三試合」・・・ほら、あんたの番みたいよ」
「本当だ〜。じゃあ〜、いってくるわね〜」

緊張感?どうやら例えで使う人選を間違ったようです。まぁ、そんなミスは置いておき、いよいよ冥子の番になった。緊張していると自称していたが、全然そんな風に見えない足取りで試合会場の結界の中に入っていく冥子。

「冥子姉さ〜ん、ガンバレ〜!」
「お嬢様!ファイトです!」
「うん〜、頑張るわ〜!って、え〜!!」

忠夫とフミの声援に応える冥子だが、なにやら様子がおかしくなる。その理由は影から飛び出してきた十二神将達にあった。

「勝手に出てきちゃ駄目〜!!」
ギュウウウウウウウウ
ギャアアアアアアアア
シャアアアアアアア

結界によって外には出て行かないものの、冥子の言うことを聞かない。その視線は客席にいる忠夫に向けられている。まるで「僕たちもガンバル」とアピールしているようであった。

「姉さんを頼むな」

忠夫が十二神将にそう言うとみんな一斉に頷き影に戻っていく。ようやく暴走はとまったようだ。
その試合、暴走のとまった式神を見事に操り冥子はあっさりと勝利を納めたのだった。

「全くヒヤヒヤしたわよ」
「ごめんね〜。あの子達は忠夫君が大好きなのよ〜」
「本当、主人共々忠夫好き〜なのね・・・」
「えへへ〜///」

その笑顔に令子はツッコム気をなくし、苦笑した。するとそこでちょうど令子の出番となったので気を取り直して試合に向かう。

「頑張ってね〜」
「まかせなさいって!」

冥子の応援、上からは忠夫とフミの応援も聞こえる。令子は振り返らずに片手をあげて軽く振ることで応える。結界を通り抜け、対戦相手と向かい合う。
審判の合図とともに試合が開始されたが、令子は向かってくる相手にカウンター気味に一撃を与えるとあっさりと勝利をもぎ取った。
その後、二人は順調に勝ち進み準決勝まで辿りつく。準決勝はお昼休憩を挟んで開始される予定になっていた。

「これで後二つ勝てば首席合格ね」
「そうね〜」
「GSライセンスは取得したんだから気楽にいけるよね。あ、ありがとうフミさん」
「いえいえ。お嬢様、令子様、怪我には気をつけてくださいね」

忠夫達、4人は昼食を取るべく昨日の芝生のところに移動していた。その途中でチラっと朝に会った褐色の女性の姿を発見する。その姿はどこか寂しそうに思え考えるより先に忠夫は「ちょっとトイレにいってくる」といって3人に先にいってもらうように言い、行動に移していた。

「また会いましたね」
「あ!オタクは!?」
「今からお昼ですか?俺達もそうなんですよ。一緒に食べましょう」
「結構よ。私はあっちでこの後の試合のことを検討しながらたべ・・・「あ、勝ち残ってたんですね。おめでとうございます」・・・当然の結果だけどね。ってちょっと!手を離して」
「さあ、いきましょう」
「こら〜!人の話を聞きなさい!!」

断られるのは眼に見えていたので問答無用に手を引く。後ろではしばらく女性はわめいていたが、忠夫が聞く気がないのがわかると何も言わずについてくるようになった。
忠夫と褐色の女性が冥子達と合流したときは大変であった。

「なんであんたがここにいるの?」
「それはこっちが聞きたいワケ。こいつが手を掴んで強引につれてきたんだから」
「このお姉さんも一緒に食べていいよね?一人じゃ寂しいもん」
「そうね〜。一人は寂しいわ〜」
「さすが忠夫様、お優しいです!」

賛成2、反対1で褐色の女性も一緒に昼食をとることになる。フミが各人にお弁当を配り、いざ食べようとしたとき。忠夫はチラっと横目で女性の昼食を確認すると、その女性の弁当はコンビニで売っているおにぎり2個とペットボトルのお茶であった。
忠夫はすぐさま行動に移す。

「お姉さん。これよかったら、食べてください」

自分の弁当の半分を蓋の上にのせ、残り半分が残っている弁当箱を女性に差し出したのだ。この行為に女性は不審気な顔で忠夫に問いかける。

「なんのマネ?」
「いえ、それだけじゃ足りないでしょ?俺の弁当は結構多いからわけてあげようと思って」
「余計なお世話なワケ!だいたい、オタクの姉の敵になる相手にわざわざ塩を送るマネされて素直に食べられるわけがないでしょうが!!」
「あ、そうですね・・・すいません。そこまで考えてなくて・・・でも、これは単純に俺の我儘ですから気にしないで食べてください」

結局、忠夫の勢いに流されるままに女性は渡された弁当を食べることに。

「じゃあ、食べよう。いただきます」
「「「いただきます」」」
「・・・いただきます」

忠夫の音頭でみな弁当を食べ始める。その後も忠夫はなにかとその女性の世話を焼く。自分の弁当は食べずに女性にお茶を差し出したり、口周りについたソースを優しく拭ってあげたりと。女性はこういう経験は皆無だったらしくただただ顔を赤くして流されるだけ。
実は今までは冥子やフミなど年上の女性が多く、いつも世話をされているほうだったので、この女性のように世話をするなどなかったため、こうして世話をしているのが楽しいと感じていた忠夫であった。
そんな様子を令子は女性を睨みながら、冥子は羨ましそうに見つめていた。
そして、フミは・・・?

「(今、忠夫様の箸はあの女性が使っているから忠夫様が自分のお弁当を食べることはできない。そこで私の箸を貸して食べる・・・否!私があ〜んで食べさせる。これよ!完璧だわ!)」

やがて女性が弁当を食べ終わる。それと同時に令子と冥子も食べ終えた。

「私はもう行くわ。お弁当、ごちそうさま」
「いえ、俺がしたくてやったことですから」
「だけど、そこのオタクの姉さんと戦うことになっても手加減はしないワケ」
「そりゃそうですよ。でも、俺の姉さんも強いですから大丈夫です」
「ふん!じゃあね」
「あ、待ってください。お姉さんの名前は?」
「・・・小笠原エミよ。あんたは?」
「横島忠夫っす。ありがとうございました」
「なんでオタクがお礼を言うのかしらね?」

そういって褐色の女性――エミは去っていく。その顔には名前の通り笑みが浮かんでいた。

「横島忠夫・・・変わった奴なワケ。それにしても、家族・・・か。悪くないわね」

この後、フミさんからあ〜んで全て食べさせられた忠夫。フミさんは幸せそうな顔でご満悦だったのは言うまでもない。


『準決勝第一試合を始めます』

「いよいよだね。フミさん」
「そうですね。お嬢様達の勝利を祈りましょう?」
「はい」

いよいよGS試験第二次試験の霊能バトルトーナメントもクライマックスを迎える。1000人を越す人がこの試験に臨んだが、残ったのはたったの4人。そして、その中で一番優秀な者が決まろうとしている。
この試験で首席になることは、今後の仕事に大きな意味がある。まず、首席で合格したということはそれだけで一般のGSより優秀とみなされ大きな仕事が回ってくることが多くなる。そして、そのGSの師匠もそれだけのGSを育てたと評価されるために一緒に評価されたりする。
さらに見習い期間が短くなり、GSランクも上がりやすいという利点がある。
つまり、ここで首席を取っておくことで今後のGS活動がやりやすくなるということだ。

「まずは令子姉さんの番だね」
「そうですね。対戦相手は・・・あの男の人ですか。前の試合を見た限りですと令子様と戦闘スタイルは同じようですが」
「ってことはオーソドックスなタイプってことかな?」
「はい、そう考えてよろしいかと」

そう会話しているうちに試合は始まってしまった。二人とも手に神通棍を持ち構えをとっている。間合いを取り合って円を描くようにゆっくりと隙を伺いながら歩く。
今まで一撃で決めてきた令子だが、相手は準決勝まで勝ち残って来た猛者である。なかなか隙が見つからない。それは相手も同じで二人はゆったりと廻る。緊迫感が支配し、試合をやっている当人達はもちろんのこと、それを見ている観客までもが真剣に見守っている。

「(ゴク)二人とも隙をうかがってるみたいだね」
「ええ、もしかしたら勝負は一瞬でつくかもしれませんね」

忠夫とフミもこの試合を固唾を呑んで見守る。一分か十分か時間間隔が狂いわからないが、睨み合いの時間は突如終わりを告げ試合が動く。
意外にも先に仕掛けたのは令子であった。

「はああああ!」

霊気を足にまわし、自身の身体能力を引き上げ一直線に加速して神通棍を振り下ろす。だが、対戦相手もしっかりと反応している。
会場に金属がぶつかり合う高い音が響く。

「くぅ!!」
「ぬぅぁ」

令子の攻撃はしっかりと受け止められていた。そこから鍔迫り合いになるも純粋な力勝負で女である令子が男に勝てるはずもなく押され始める。それを感じた令子はすぐに引き相手から距離をとった。
こういう駆け引きで令子は引き際を知っているところが、令子が優秀であるということを表していた。

「では、こちらから行くぞ!」

攻守交替。今度は対戦相手が令子を攻める。令子は防戦一方になり、受けるたびに後ろに後退していく。その動きに違和感を感じるフミと忠夫。

「フミさん、令子姉さんがやけに動きが悪いんだけど・・・」
「そうですね。私もそう思います。何かあったのでしょうか?」

そうこう話している内に令子は結界際まで追い詰められてしまった。相手の男は笑みを浮かべ、試合に決着をつける一撃を振りかぶる。

「これでもはや避けられんぞ!はぁあああ!」
「あんたがね・・・」

相手が神通棍を振り下ろすよりはやく、令子は振り向き目を瞑りながら結界を斬る。すると結界は破れることなく火花を散らしながら神通棍を弾き返した。その火花を散らした光を近距離でみてしまった男は目くらましにあい咄嗟に眼を押さえてしまう。令子は最初からこれを狙っていたのだ。
そして、こうなればもう令子のものだ。眼を押さえたことにより無防備になったところに、結界に弾かれた力を利用し、体を回転させ遠心力を乗せた一撃を鳩尾に入れて試合終了。
男は白目をむいて倒れ、タンカで運ばれていった。
令子の決勝進出が決定した。

「勝者!美神令子!!」
「やった〜〜!」
「やりましたね!!」

令子の勝利に喜ぶ二人。それに気付いた令子は二人に向かってサムズアップをし、二人はそれに応えアムズアップで返した。
そして、次の試合は・・・。

『準決勝第二試合を始めます』

「六道冥子選手VS小笠原エミ選手・・・始め!!」

冥子とエミの試合であり、今その戦いが始まった。

「悪いけど、手加減なしで行くわよ!」
「私も本気で行くわ〜」

エミは数本のナイフを取り出し構え、冥子はビカラを出して戦闘待機させている。両者ともワンアクションで攻撃に転じることが出来るのだが、相手の出方を伺っているのだ。

「これじゃ、ラチがあかないわ・・・こうなったらアレをやるワケ」

二人とも準決勝まで令子同様に圧倒的な実力で勝ち残って来た猛者である。隙を読んでも簡単に見つかるはずがない。そこでエミは動く。
黒魔術の舞を踊り霊気を高め始めたのだ。これに冥子は何かくると思いビカラに加えてメキラを出現させる。何があってもメキラの能力で避けることができるようにという配慮からである。
それから動きのないままエミの舞が完成した。

「行くわよ!霊体撃滅波!!」

エミが霊体撃滅波を放つ!広範囲に放たれた霊気は狭い試合場では避けるのは難しい。決まった!!とエミは思ったが、直感で危険を悟り前方へ飛び込み前転をする。

ドドドドド!!

直前までエミがいた場所に大きな針が突き刺さった。咄嗟に上を見上げるとシンダラに乗った冥子がいる。今の攻撃は冥子の頭の上に乗っているハイラの毛針攻撃のようだ。
上は人間にとっては死角になり、上を取られただけで不利になる。今度は冥子の攻撃するターンになった。

「ハイラちゃ〜ん」

ビュビュビュビュビュン!!

ハイラの毛針が上空から雨のように降り注ぐ。それを慌てて避ける。
ハイラは攻撃をし続けた。

ビュビュビュビュビュン!!

「ちっ・・・」

ビュビュビュビュビュン!!

「わわわわ!!」

ビュビュビュビュビュン!!

「きゃっ!!」

必死に避けてきたエミだが、ついに針が足にかすり倒れてしまった。このまま倒れれば負けてしまう、エミは最後の賭けだと倒れる間際に冥子に向かってナイフを投擲する。
冥子はシンダラの飛行能力でそれを避け、バサラを出現させエミの真上に落とし試合終了となった。
結局、いいとこなしのままエミは敗北してしまったのだ。

「今のは?」
「お嬢様はエミ様とおっしゃいましたか?あの方の霊波を見て咄嗟にビカラをひっこめ、メキラの瞬間移動で避けた後、シンダラとハイラを出して上をとったのですよ」
「すごいな〜姉さんは」
「ええ、私も驚くほど式神を使いこなしていました」

二人は試合に勝利して満面の笑みを浮かべてこちらに手を振っている冥子を見ながら今の試合について話していた。これで決勝は令子VS冥子になる。忠夫は応援に困るな〜と思いつつ、バサラにのしかかられたために気絶し、タンカで運ばれていくエミを眺めていた。

「フミさん。ちょっとトイレにいってくるね」


忠夫は医務室にきたが、まだエミは起きていないようだ。エミの顔を覗き見ると普通に眠っているだけのようで顔は安らかでも険しいわけでもなくただただ無表情であった。
しばらくするとエミが目を覚ます。

「・・・ここは?」
「医務室ですよ。エミお姉さん」
「!?」

自分の呟きに答えが返ってきたことに驚きガバっと体を起こすエミ。が、目を覚ましてすぐに体を勢い良く起こしたために軽い貧血になりクラクラして体をよろめかす。忠夫は慌ててエミの体を支えて優しく横たえさせた。

「ああ、まだ安静にしててください。脳震盪を起こしていたんですから」
「なんで?って、そうか。さっき・・・」

自分が気絶していた原因を思い出しエミの顔が曇る。
馬鹿にしていた相手に完膚無きまでにボロ負けした。抵抗らしい抵抗も出来ないままに。エミの心は悔しさ、不甲斐なさ、無力さ、その他の感情がない交ぜになりいっぱいになる。
突然忠夫はエミを抱き寄せ自分の胸にエミの顔をうずめさす。

「泣きたいときは泣いてください。顔は見ないようにしますから」

「うわああああああああああああああああああああああああああああ」

忠夫の優しさと人のぬくもりを感じてエミは我慢ができなくなり、激しく号泣した。
そんなエミに対して忠夫はただただ優しく頭を撫でているのだった。


あとがき

エミさんファンの人ごめんなさい(土下座)!ラッフィンです。

エミVS冥子が冥子の一方的な試合で終らせてしまいました。これはエミが戦闘にはむいていないということと、冥子はしっかりしているので式神を使いこなせているという理由もありますが、一番の原因は作者の私がエミの戦闘姿が想像できないことにあります。本当ならもっと盛り上げるべきだと思うのですが・・・・。
原作にもエミの戦闘シーンというのが少なくて私では想像もできませんで・・・。
こういう形になりました。ファンの人には申し訳ない。

さて、長くなったGS試験編もいよいよ次で最後です。
次回、GMが動き出す。果たして彼女らの次なる計画とは?

それでは次回にお会いしましょう。


レス返しです


wata様

こうなってしまいました。エミの試合はもう少し盛り上げたほうが良かったのですが・・・


DOM様

ここの忠夫はGMの直感力を受け継いでおりますので敏感です。
霊能力は相変わらず成長の兆しが見えませんが、霊気量は上がっています。


このそ様

主人のことはどんなささいなことでもわかってしまう、これぞプロのメイドさんです!!彼女はプロフェッショナル♪


whiteangel様

妻にならずともメイドで仕えていれば一緒にはいられるんですよ!!


風彌様

フミはちょっと中途半端だったかな?と反省中。もちっと頑張ってもらう予定だったんですけどね。


アミーゴ様

本気でフミルートにしようと考えている私は末期です。


チョーやん様

エミさんの複雑な心境を表せていられたでしょうかね?
彼女はGSでは珍しく重い過去を持っていますからね。普通の人とは違った感じで書かなきゃいけないキャラなので難しいです。


俊様

誤字は修正しました。申し訳ない。

とりあえず、エミはレギュラー昇格・・・させたいな〜。まだ未定です。


鹿苑寺様

フミさんをメインヒロインにさせたいと思ってますが何か?

忠夫君に惚れるのはいいですけど、ちゃんと許可はもらってくださいね?


内海一弘様

フミさんをメインヒロインに!!っていう組織ができたら考えます(笑)
六道母は黒いってイメージが強いですからね。悪の親玉って言われても違和感がないwww


HEY2様

忠夫は本戦には出場できませんって書いたはずなんですけど・・・


秋桜様

忠夫は本戦には出場しませんよ〜(汗)

今回もエミさんにはゆれていただきました。エミさんの葛藤が表現できていればいいんですけどね〜・・・難しいですね。


空牙様

初めまして。今後ともよろしくお願いします。

と、とりあえず輸血パックを置いておきます。さて、フミさんですが私はフミさんをメインヒロインにしようかと真剣に考えてしまっています(笑)
まぁ、まだフミさんが中途半端だったかな?と納得いってません。これからもっと絡ませていきたいです。


カシス・ユウ・シンクレア様

六道母の行い?
企業秘密、禁則事項、放送禁止。とりあえず、知らないほうが幸せですよ♪

とりあえず、失った糖分を補給してください。

フミさんは隠れヒロイン!!

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