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「幸せの道標 第一話(GS)」

ガンドラ (2007-06-10 12:50/2007-06-10 22:06)
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「どこだここは?」
気付いた時、横島は音も上下の感覚も無い真っ暗な世界の中に居た。


幸せの道標 第一話


「な〜んも無いな〜、せめてキレーなねーちゃんが居れば・・・。」
「イイドキョウダ、コゾウ。」
背後からの声に思わず構える横島。
そこに居たのは・・・、

「ヨセ、オレハテキデハナイ。」
人の形はしているモノの顔も何も無く、ただぼんやり光っている発光体だった。


「な、何だお前は!?」
「ソウダナ、『宇宙意志』トヨバレテイルモノダ。」
「!!」
横島は驚いた。
それもそのはず、最も愛しく想った恋人、その出会いと別れ。
その二つの事に最も関わりのある魔神、その男が矛を向けて戦ったもの。
それが己の目の前に現れたのだから。


「で、その宇宙意志が俺になんの用だ?」
「ワビトオレイ二キタ。」
「詫びとお礼?」
「アア。」


宇宙意志曰く
コスモ・プロセッサの影響で自分は動けず、少し前にようやく動ける様になり。
あの戦いの傷跡をもとの流れに戻る様に色々していた。
そしてあらかたの作業が済んだので、あの戦いの一番の功労者である自分の所に来た。
と言う訳だそうだ。


「・・・なるほど。 で、もう用事は済んだのか?」
「イヤ、イマノハワビダ。 オレイガマダダ。」
何時の間にやら出てきたちゃぶ台に座り、横島はせんべいを宇宙意志はお茶をすすりながら話している。


「お礼! 何でもいいのか!?」
「アア。」
「じゃあ、ハーレムを作っ「カノジョハイイノカ?」」
横島のセリフを遮って喋りだした宇宙意志。
その言葉に横島は黙り込んでしまった。


「ホントウノネガイヲイエ。」

「・・・、出来ない願いは言わない事にしたんだ。」
小さく呟いた横島。

「イイカライエ。」

「・・・ルシオラに傍に居て欲しい。
 ずっと隣で笑っていて欲しい。
 守れなかった約束を守りたい。」

「ソウカ・・・。」
沈黙が場を支配する。


先に口を開いたのは宇宙意志だった。
「カナエテヤロウカ?」

「!! 出来るのか!?」

「イマスグハムリダ、ソレニオマエノチカラガイルガナ。」

「俺が出来ることなら何でもやる!
 だから・・・!!」
少し興奮してきた横島を宇宙意志がなだめた。
お茶を飲み落ち着いた横島が問いかけた。

「ふぅ・・・。 で、俺はどうしたらいい?」

「イマノママデハダメダ。
 モットチカラヲツケロ、ソノトキオレハマタオマエノマエニアラワレル。」

「力を付ける・・・、ってどうやるんだ?」

「ソレハジブンデカンガエロ。」

「・・・・・、ところでここどこだ?」

「ン、アアココハ・・・。」


再び宇宙意志曰く
ここは俺の夢、ましてや心の世界では無いらしい。
どうやらこいつが創った異次元で俺の精神だけが幽体離脱の様な感じで運ばれたらしく。
現実世界の俺の家に体は眠っている状態であるらしい。
なぜ、そんな面倒な事をしたのか聞いたら・・・、
「アンナ、オンナダラケノトコロデハナシガデキルカ!!」
と言われた。


閑話休題


「サテ、ソロソロゲンジツセカイハヨアケダ。」

「そうか・・・、なあ最後にいいか?」

「ナンダ?」

「何で・・・。」

「「ナンデタスケルンダ?」カ?」

「ああ。」

「ツギニアエタラオシエテヤル。
 ジャアナ。」
宇宙意志のその最後のセリフと共に世界が光だし。
横島が目を開けるとそこは自分の汚い部屋だった。


「夢・・・じゃないな。」


横島は喜んだ、
自分のやるべき事が分かったから。
恋人に思ったより早く会えそうだから。
どれも本当の想いだ。


ドンドンドン。

「せんせ〜、サンポに行くでござる〜〜〜。」
扉を叩く音とシロの声が聞こえて来た。

ガチャ。
扉を開け、シロにおはようと言うと横島はシロとのサンポに出かけた。
体力アップの修行を込めて。


あとがき

シンさん、たぬきちさん指摘ありがとうございます。
短いと言われましたので出来るだけ長くしてみましたがどうでしょう。

次は修行に入る前の所を書こうと思っています。

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