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▽レス始

「リスタート 第四話(前編)(GS)」

(´ω`) (2007-05-08 00:14)
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3月12日 PM02:45

平成××年度GS資格試験初日――

二次試験会場第三リングにて


「えいっ」

ズズンッ!


「それまでっ!勝者、ルシオラ=蛍=芦選手!」

「ヨコシマ〜♪見てた〜?」


開始十秒で対戦者の大男を麻酔で沈めて勝ち名乗りを上げたルシオラは
2階の観客席にいる横島に手を振った

「ま、まてっ!残り90%の力が・・・せめて名前だけでも・・・ぐふっ!」


――次の機会までお待ち下さい


――リスタート――
  第四話(前編)


「はははっ・・・随分あっさりと勝負が着いたね」

後頭部に大粒の汗を貼り付けた唐巣が隣に座る横島に話しかけた
笑顔を微妙に引き攣らせていたが――

「まぁ相手選手には気の毒・・・でもないか男だし・・・まぁ順当っすよ」

ルシオラに笑顔で手を振り返しながら唐巣に応える横島

「いやいやまさかルシオラ君の実力がこれ程までとは思わなかった。
1次試験ではギリギリ合格ラインだったから正直な所少し不安だった
のでね。能ある鷹は爪を隠すとはよく言った物だよ」

「変に目立っても仕方が無いですから今日は30マイト位に抑えようって
昨日の内に相談しといたんです」

「ルシオラ君の為に、かな?」

「まぁそんなとこっす」

曖昧に笑いながらそう答える横島だが実はもっと重大な懸案事項の為だった

もし今日この会場に六道関係の人間が来ていて、ルシオラに目を付けられると
厄介なことになる。横島は現時点で直接六道家には関わるのは危険だと
判断していた。ルシオラの実力に目をつければ確実に六道家の派閥に
引き込もうとするだろう。そうなれば何時、ルシオラや自分の"本当"の力が
ばれるか分かったものではない。唐巣とて今の所はルシオラの実力を
70〜80マイト程度だと考えている。故に横島は明日もルシオラには
GS資格だけ取得して適当なところでわざと敗退して欲しかった。
それが自分の傲慢だと分かっていても――

「まぁあの実力なら資格取得は、ほぼ確実と見ても大丈夫だよ、もしかしたら
ベスト4位まではいけるんじゃないかな?」

その気になればこの会場にいる人間全員を相手にして片手でお釣りが来ますとは
この人格者の神父にはいえなかった横島は、やはり曖昧に笑ってお茶を濁した

――神父の心遣いは本物だったから


「ヨコシマ〜♪見ててくれた?」

いつの間にか2階の観客席に来ていたルシオラが
満面の笑みを浮かべて横島に抱きついてきた。
因みにこの時のルシオラの衣装は黒のレオタードとタイツ、そして腰に
黄色いパレオというスタイルに自信が無ければ難しい(?)格好だった。

(おおぅ!?こ、この腕を圧迫する"ふにゅっ"とした感触はっ!?
しかもこの微かに薫る汗の匂いがルシオラ本来の甘い香りに絶妙な
アクセントを加えているっ!こ、この小振りながらもきちんと自己の
存在を主張するおっぱいの感触とのダブル攻撃が・・・「ミシッ」・・・はっ!?」

突然ミシッと悲鳴を上げる横島の身体

「・・・小振りながらも・・・って、何の事かしら?」

「しまったあぁぁぁぁぁ!」

ルシオラは綺麗な、とても綺麗な笑顔を浮かべていたが横島の目は
その額に浮かんだプリチーな井桁を見逃さなかった。

「ははは・・・青春だねぇ・・・」


神父?それは貴方の台詞ではありませんですことよ?


無事に初日の試験を突破したルシオラと横島は家に帰ってから
明日のことを相談していた


「資格取得は確実だけど問題はそこから先だよなぁ・・・」

「何か問題でもあるの?」

ルシオラの身体に背中を預ける姿勢で部屋でいちゃつきながら
そう呟く横島にルシオラはちょっと甘えた声をだしながら更に
横島の身体を"ギュッ"とした。


貴様どこのギャルゲーの主人公だ


「ん・・・昨日も言ったけどさ、ルシオラが100分の1でも本気出せば
首席だって簡単に取れちゃうんだよな」

「・・・うん」

「でもそれだとさ、余計な注目まで集めて変な厄介事まで集まって
くるんだ」

「六道さんだっけ?」

「あそこのおばはんは確実に取り込もうとするやろなぁ・・・隊長より
タチが悪いのは確実や・・・」

「隊長って美智恵さんの事?」

あの人より凄いのか・・・

ルシオラの要注意人物リストに未だ見ぬ六道冥菜の名前が刻まれた

「ウチのおかんなら、もしかしたら張り合えるかもしれんけど・・・
俺らじゃ勝負にもならへんわ」

「そっか・・・じゃあ明日は資格とって適当な所で切り上げちゃいましょ」

「・・・いいのか?」

「その方がヨコシマはいいんでしょ?」


――コツン


横島の正面を向けて額と額をくっ付けるルシオラ

互いの息遣いまでもが聞こえてくる距離――


柄にも無く赤くなって横島は目を逸らした

「そりゃ確かにそうだけどさ・・・でもこれは俺の我侭なんだぜ?
そんなのにわざわざルシオラが付き合う理由なんて・・・ムグッ?」

突然ルシオラの白くて冷たい両手が自分の顔を挟んだかと思うと
すぐ目の前に目を瞑ったルシオラの長い睫が自分の顔をくすぐり・・・・・・


――唇と唇の距離が前触れも無く零になった

クチュッ・・・・・・クチュッ・・・・・・


自分の顔を挟む両手の冷たさと自分の咥内を蹂躙する
優しい侵略者の温かさの対比が横島の思考を漂白し――

気づかぬうちに目を瞑ってされるままになっていた


「・・・・ん・・・・んぅ・・・・・・」


ルシオラの寝息のようなか細い声がどこか遠くから聞こえてくる


――目の前にいるはずなのに

ルシオラの舌に咥内を優しく蹂躙し尽くされ・・・
――名残惜しげに離れたそれは細い銀色の糸で結ばれた


「ふふっ・・・生まれ変わった私のファーストキス・・・堪能してくれた?」

「うん・・・えーと・・・ごちそうさま?」

「はい、お粗末さまでした♪」


クスクスと笑うルシオラの唇の柔らかさを思い出して耳まで紅くした
横島の顔を今度は自分の胸に抱き寄せた

――トクン・・・トクン

――少し早足なルシオラの鼓動に何故か安らいでしまう

「・・・ねぇヨコシマ」

「・・・ん・・・」

「私今すごくうれしいの・・・なんでかわかる?」

「・・・キスしたからか?」

「ちょっとだけ正解♪」

「ちょっとだけかよ」

「そう、ちょっとだけ♪・・・・ヨコシマの心配してることってさ
結局私の事を心配してくれているからなんでしょ?六道さんの
事とか厄介事の事とか」

「そうかな?」

「そういってるようにしか聞こえないわ」

「じゃあそうなんだな」

柔らかさと暖かさと安らかさに身を任せて目を瞑る横島

「だから嬉しいの。ヨコシマが私のことを心配してくれてる
ヨコシマが私をちゃんと見てくれている・・・・・・
んーもう最高に幸せな気分になっちゃう♪
――だから我侭なんて思わないで。それはヨコシマの
私に対する優しさなんだから」

「・・・・・・・・・」

「ね?」

横島の髪を何度も何度も優しく梳く

「ルシオラ」

「ん?」

「ありがとうな」

「・・・うん♪」


更に"ギュッ"としてみた


もっと幸せな気分になった


続く


皆様こんばんわ
(´ω`)でございます

リスタート第四話前編をお送りいたします


あれ?おかしいな?今回はバトル物になる予定だったのに?
こんなの横島じゃない怒られるかもしれないと書き上げてから
激しく不安になってきました。
今回かなり短めなのは、実はこの後にかなり際どい描写(下手すると18禁表示相当)
が昨日の3.5話分位続いてしまい、書き上げてしまった後にこの段階でそれは流石に
いかがな物かと思い切り取らせて頂きました。申し訳ございません。(;ω;)

さて前編ですがご覧の通りオチはありません。
期待してた方々本当にごめんなさい
いくつか考えてはいたのですがたまには綺麗に
終わらせてみるのも良いかなと思ってみました

ルシオラさんが幸せそうだったので無理に落とすことも無いかなと(*´ω`)

あとがきで言い訳するのもみっともない事とお思いでしょうが
皆様に楽しんで頂けるSSを目指して今回の事は反省材料とさせて頂きます
楽しみにして頂いた皆様には心からお詫び申し上げさせて頂きます
本当に申し訳ございませんでした


今回切り取った部分は構成し直してから後の話に入れようかなと考えています

さて後半ですが(´ω`)の力量で戦闘描写が出来るのか激しく不安ですが
中の人と一緒に無い智恵絞って書き上げますのでもう暫くのお付き合い頂ければ
幸いです


以下レス返しをさせて頂きます

ジャバハ様
ありがとうございます
ごめんなさい(´ω`)の中の人が悪いんです(;ω;)

アイギス様
ありがとうございます
神父も大樹とならんでオチに使える重要なキャラですので
今後も大樹共々よろしくお願いします

いつも感想欄に沢山レスを頂き感謝感激です

ではまた次回のあとがきでお会いいたしましょう

お休みなさいませ

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