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▽レス始

「GS横島!!極楽トンボ大作戦!! 第二十一話(GS)TS有り注意」

球道 (2007-04-18 17:21/2007-04-19 17:24)
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妙神山修行場が復興して、早二週間。
修行場の面々は今日もまた、修行に励む。

横島は基本動作を繰り返し。
雪乃は新技、闘装術の昇華に励み。
タマモは、狐火を、大きく振りかぶり、投げる。
シロは、それを打ち返し、バックスクリーンへ叩き込む。
項垂れるタマモを横目で見ながら、シロ、ホームイン、本日二本目、2対1、勝ち越し。
小竜姫は、キッチンで天麩羅を揚げ。
猿は、居間でガ○ダム無双……。


さて、ここで説明をしておこう。
雪乃の新技、闘装術の事である。

前回、雪乃が繰り出した一撃、これが闘装術、である。
が、これは魔装術と、どう違うのか?
今回はタイトルの前に、この差異について語らせて貰う事にする。


さて、皆さんは魔装術の事をどの程度、知っているだろうか?
禁術、魔族との契約、魔族への堕落、蟹っぽい、オカマ、チンピラ、マザコン、etc.etc……。

まず本書は魔装術と言う禁術の発動条件を要点事に纏めてみた。


正しい魔装術の使い方。


[まずは契約をしよう!!]

機)眤欧里友達を作ろう!
案外魔族は近くにいるものです、目付き、顔付きの悪い年増のオバサンを見かけたら、話しかけてみよう!
弟子になってみても面白いかも!?

供,友達になった魔族と交渉しよう!!
魔族に魅力的な案をちらつかせて、不平等条約を交わそう!
反対に騙されない様に気をつけよう!
※ お友達に、下級魔族を紹介してもらってもいいよ!

掘〃戚鵑鬚靴茲Α
言葉巧みに勝ち取った不平等条約に気が付かれる前に、契約しよう!
殺されちゃったら何にもならないぞ!

[魔装術の使い方!!]

機)睥呂魎兇犬討澆茲Α
契約をしたお友達に呼びかけてみよう!
※魔力って言うのは魔族が発する独特の霊力の事を言うんだ!

供)睥呂販醂呂粒箙腓鮃佑┐茲Α
魔力と霊力の割合で、魔装術の強度や危険度が変わるぞ!
自分にあった比率を考えて、ライバルに差をつけろ!!

例1

鎌田勘○郎君の場合

魔力:霊力
 9:1

結果 
GS協会トッププロ、美神令子さんと対等に渡り合ったぞ!
魔力の割合が多いから、完全に鎧が物質化したよ! とっても格好良いね!
でも、魔族になってしまったんだ! 皆は真似しないようにね!


例2

陰○君の場合

魔力:霊力
 1:9

結果
GS試験で、ほぼ素人の横島忠夫君に負けてしまったぞ!
霊力の割合が多いから、霊波の様な半物質のままだよ、もっと魔力を多くして鎧を物質化させよう!!


例3

伊達雪○丞君の場合

魔力:霊力
 4:6

結果
世界的に有名な魔装術の使い手だよ!
この比率は、GS試験の時の物らしいけど、とってもバランスが良いね!
霊力が、若干大目だから、魔力に心を奪われることもないし、装甲も物質化しているよ!
初めての人にお勧めだよ!!


掘)睥呂販醂呂鯤圓濔紊欧討澆茲Α
編み物をするような感じで、編んでみよう!
実際にセーターを編んでみて、感覚を掴んでみよう!!
詳しくはP152、<セーターの編み方>へGO!→


検‥擦辰討澆茲Α
自分の身体全体に行き渡らせる感じで、纏ってみよう!
編み上げてから纏うまで、一秒掛からなくなれば、君も一人前だ!!

后〇続してみよう!
気持ちを落ち着けて、魔力に飲まれないようにしよう!
集中力が乱れると、ほんの少しの魔力でも、暴走することがあるよ!


著:世界
『君にも出来る!!魔装術入門!!』より、抜粋


……、とまあ、この様に、魔装術には魔族との契約が絶対的に必要なのだが、現在、雪乃はどの魔族とも契約しておらず、魔装術を纏うことは出来ない。

では、闘装術とは何なのか?

それは、呼んで字の如く、闘気を装って戦う術である。
魔装術が魔力(魔族特有の属性を持った霊力)と霊力を反応させて鎧を纏う術であるのに対し、
闘装術は闘気を霊力と反応させて鎧を纏う術なのだ。

勿論、誰にも出来る術ではない。
魔装術を纏うノウハウ、そして闘気を纏える様に成るまでの血を吐くような鍛錬。
まさに雪乃にしか出来ない技である。
魔装術と違い、魔族との契約も必要無く、魔族に身を堕落させる事も無い。
雪乃は大きな武器を手に入れたのだった!


がらがら……。
「天麩羅揚がりましたよ〜」

「「「「はぁ〜い」」」」

今日も妙神山は平和であった。


GS横島!!
極楽トンボ大作戦!!
第二十一話


「……天龍童子、ですか?」
雪乃が芋の天麩羅を頬張りながら、小竜姫に聞き返した。
「はい、下界に参られるとの事で、数日間滞在されます」

「へー、シャオの上司の息子ね」
タマモが海老に齧り付く。ぷりぷりだ。
「じゃあ、歓迎会でもするでござるか? あ、シャオ殿、ご飯おかわりでござる、多目で」
シロよ、もう少しそっと出せ、何杯目だ。

「じゃあ、何処か行くんですか? 下界の視察みたいなもんでしょ?」
「ええ、それなんですが……」
小竜姫の顔が曇る。
「実は、最近変な噂が流れていまして……」
「変な噂?」
首を捻る雪乃。
「覗き趣味……、いえ、情報通の友じ……、知人から聞いた話なのですが……」
「ふむ、あれか? 竜神族の、いや、各方面で要人暗殺を企てている一味がいる、という噂か?」
DS片手に飯を食う猿、もとい斉天大聖が、小竜姫の話を補填する。
如何でもいいが、箸でDSをタッチするのは止めた方が良いと思う。
「はい、老師もご存知でしたか」
「まあの、先日追加予算捻出に行った時に、な」
斉天大聖は、むう、と、唸ると、なにやら考え込みだした。

「……、やはり警戒していた方がよろしいでしょうか……?」
そんな斉天大聖の様子に何か剣呑なものを感じたのか、小竜姫は表情を曇らせる。
「あれも、これも……、むう、今月は資金が足らん……」
ブツブツと呟き始める斉天大聖。
「……? 老師?」
小竜姫が怪訝な顔をして斉天大聖を窺う。

「さて」
「あー、うん、もう行こっか」
「ごちそーさまー」
「くわばらくわばら、でござる」
横島たちは何かを予期したのか、そそくさと、食卓を後にする。


「とりあえず、組み手でもしよっか、横島」
「…………、あー」
「はいはい!! 拙者も先生と組み手するでござるよ!!」
「………………、うー」
「くすっ、大人気ね、横島(タオルと、救急箱、あ、そうだ、お風呂の用意しといて……、あは)」
「……………………、お、お手柔らかに、頼む」

「「「はぁ〜〜い」」」


「小僧に借りる……、む、しかし、奴の財布は嬢ちゃんに握られておる……、借りるのは難しいのう。
ソフトを売らねばならんのか……? 否! しかし、また遊びたくなった時に、手元に無いのはむず痒い……!
くっ! ここは小竜姫に内緒で、修行場の修繕費から四、五万……」

「……老師ぃ……」
「はっ!? 小竜姫!?」
痛い沈黙。
「……、こほん、しょ、小竜姫、お、おかわり」
ずい、と、茶碗を出す、斉天大聖。
「……、はい」
差し出された茶碗に、こんもりとご飯をつめこみ。

どん!
食卓に叩きつけられる茶碗。
「う、うむ」
「老師」
「いや、な、最近色々と要り様でな……」
「老師」
「昨年末に捻出したPS3とかWiiとかのハード代が、な?」
「今、何月でしたっけ?」
「む、ご、五月くらい、だったかのう……?」
「今年度予算は、いつ出たんでしたっけ?」
「し、四月、かのぅ」
「老師」
「す、すまん」
「…………」


その後、斉天大聖が開放されたのは、二時間ほど経った後だったという。


若干、「ねぇ、ちょっと! これはいぢめぢゃない?」と言うような、組み手も終わり、横島たちはくつろいでいた。

「ねぇ、横島」
横島のアパートで、寄り添いながらお茶を飲む二人。
シロタマの二人は雪乃に頼まれて、買い物に行っている。ちなみに、今日のメインメニューは豚の生姜焼き、すごく楽しみだ。
ちゃぶ台には、雪乃が揚げた煎餅。小竜姫様の直伝である。

「ん?」
バリバリと、煎餅を齧りながらテレビを見ていた横島が、顔を雪乃に向ける。
「あ、おせんべ付いてるよ」
ひょい、と、横島の口元に付いた、煎餅の欠片をとる。
勿論、ぱく、と欠片を食べる。
「ん、さんきゅ」
「いーえ、どういたしまして」

「で、なんかあったんじゃないのか?」
煎餅をお茶で流し込んだ横島が、雪乃の方に向き直った。

「あ、うん、今度の土曜にさ、その、遊園地行かない?」
「遊園地? デジャブーランドか?」

「うん、行きたいなーなんて思ってたんだけどさ、なかなか行けなくって」
「ふ〜ん、中国行ってたんだもんな、デジャブーは無いか」

「それに、横島と……」
「ん? なんか言ったか?」
「んーん、なんにも」

「じゃ、行くか、土曜に」
「うん!」
雪乃は満面の笑みで頷いた。

「でもさ、なんで土曜なんだ?」
「……、えーっとね、その……、と、泊まり、で、だったりしてぇ……ですね?」
「!?」
「お母さんが、その、デジャブーの社長さんと、何か飲み友達らしくって……」
「……、ああ」
「それでね! 系列の、ホ、ホテルがね、格安で利用できるから〜、って」
「そ、そうかー」
「なぁんか、もう、予約してきちゃったりなんかで……」

ゴクリ……。
口内に溜まった物を飲み込む横島。

「し、知り合いの人の御好意は、ねぇ?」
「あ、ああ、そうだな、無碍には出来ないよなー!!」

「「あ、あは!」」

「「あははは!!」」

「「あはははははははははははははは!!」」
ぎこちなく笑いあう二人。


「…………、その、嫌だったらいいんだけど……」
「そ、そんなわけ無いって! 行く! 行くから!」
「そ、そう?」

「え、えへ!」「は、はは!」

「えへへへ!」「はははは!」

「えへへへへへへへへへへへへへへ!!」「ははははははははははははははは!」


横島は雪乃の肩に手を廻す。
ぐぃ。
「ぁん」
横島が少し力を入れただけで、雪乃は横島の肩にしなだれかかった、雪乃は抵抗しなかった。
雪乃は顔を上げ、横島の横顔を見つめる、横顔を見つめる瞳は熱を帯び、艶やかだ。
横島は、雪乃の顔をまともに直視することはしないで、ただ肩を抱く。

「横島ぁ……」
その時横島は、心が折れる音を聞いた。

雪乃の身体が熱を帯び、温かさが心地良い。
雪乃の視線は、横島の心の奥深くまで撫ぜる、淑やかに、柔らかく。
雪乃の吐息は、熱く、頬にそよぐ、ソレは果てしなく、もどかしい。

「雪乃……!」

横島は雪乃を強く引き寄せた。
胸元に雪乃の頭、左手で愛撫するように優しく、ひたすら優しく。
右手を雪乃の背に添える、布越しでも感じられる体温は、熱い。

「ぅんっ、よこし、まぁ……!」

雪乃が横島を見上げる。
二人の視線が交錯する、横島は優しいながらも獣の目で、雪乃は初心でありながら、娼婦のように。

雪乃の唇は、瑞瑞しく、未だ発達途上の淡い桃色。
ぷる、と、弾ける様なソレに、瞳を奪われてしまった横島は、自然と行動に移る。

「ゆきの」
「んぅ」
雪乃の顎に指を添え、軽く上を向かせると、
「……きす、ちょう、だい」
雪乃は目を瞑った。

「ああ……」
横島は首を傾けながら雪乃の唇に……。


がちゃっ。
「ただいまでござる〜〜!」「ただいまぁー!」

シロタマ登場。

ガキンッ!!?
アパートに何か硬いものを打ち付けた音が響いた。

「?? 何の音でござるか?」
「?? さぁ?」

「……、お、おふぁへり」
口元を押さえて、俯き気味に雪乃。
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ごろごろと転がりまわる横島。
良く見ると、口元を押さえている手の、指の間から血が流れている。
如何やら、ナニカで、唇を切ったらしい。


「どーしたんでござろうか??」
まったく何が起こったか解らないシロは、首を傾げ。

「まぁ、色々あるのよ、多分」
(あー、結構痛いのよねー、アレ)
何が起こったのか、何となく解ったタマモは、ウンウンと頷く。


その日の夕食後。
横島は、伊達家三姉妹を家まで送っていた。
シロとタマモは、何か喋りながら、前を歩いている。

横島の横には雪乃、ゆっくり、ゆっくりと、雪乃に歩調をそろえて歩く。
雪乃は、チラチラ、と横島の顔を窺っている。
「あー、なんだ」
突然横島が声をあげ、歩を止めた。
雪乃も数歩進んで立ち止まり、振り向いて横島に笑顔を向けた。

「なぁに?」

「……、土曜日、その、目一杯、楽しもうな?」
人差し指で頬を掻きながら、横島が言った。
「……うん!!」

雪乃は満面の笑みで頷いた。


「せんせぇ〜〜! 姉上〜〜! 置いて行くでござるよ〜!」
「馬鹿、今、良いとこだったみたいじゃない」

シロとタマモが、数十メートル向こうで手を振っている。


「くすっ、横島、行こっか」
「ああ、そうだな」
笑いながら、二人は歩き出した。
電灯が作り出した影、長く伸びる二人の影は、仲良く寄り添って、歩き出した。


あとがき


お待たせです!
未だにネットが繋がらない、球道です。

今は自宅マンション(四月入居)でノートで書き上げた、作品をネットカフェに行って投稿するしかない!
結構辛いです、ネットカフェまで遠いし。
今現在、千葉は雨、洗濯物も干せないし、外に出るのも億劫、でもネットカフェに居たりします(笑)

仕事が始まりました、怪我しました。
今日は、工場長から休みを貰いました。
アキレス腱がね、なんか、ね?
内出血? ありえねーっすよ。


さて、今回の内容ですが。
またも、横島からのチッスはお預けでしたね。
次回はデジャブーランドに行くみたいですよ?
しかも二人きりで、何とお泊り!?
しちゃうのかな? しちゃうんですかね?

さぁ、次回も、
GS横島!!
極楽トンボ大作戦!!
に!

ばっちこ〜〜い!!


レス返し! で、あります!!

ゆん様
>あれ?横島君人間相手には経験ないの?
 人間相手には無いって設定にしましたよー、何でかって、言うとですね……!
 それは秘密です、大した理由じゃないですけどねー。

TS?様
>TSっていってもBLと同じじゃねーの?
 あーーっと、禁句です。

セキヨウ・ユキト様
>可愛いと思ってしまう僕はいけないのでしょうか・・・・
 ……、大丈夫、一日三分のリハビリテーションで回復できます。
 そもそも、日常生活には支障の無い成分でこのssは構成されております。

DOM様
>ソレよりも闘装術(紅)ってなに?
 本当はですね、剛○波撃たせようと思ったんですね、しかしですね、何かこう……、ノッて来ちゃって。
 物質化したら、なんか魔装術っぽくなるんじゃない? という、神のお告げがですね、午前三時ごろにピピっと来まして。
 それで、気がついたら、こんな事に……。

いりあす様
>コレこそ真のラブコメだよね……
 イエイエ……。
 まだまだ、私の求めるラブコメには未だ遠いです、これから更なる進化を目指して、頑張ります!!

孔明様
>待ってました!!極楽トンボ!!!
 お待たせしました!!極楽トンボ!!!

東雲様
>あと人外キラー横島。モテすぎだぞお前!羨ましいぞお前!
なんかこう、ぷちっと殺りたいですよね、こんな男居たら。

February様
>バレンタインといえばイギリスの戦車「バレンタイン」先に浮かぶFebruaryです。
英国の歩兵戦車Mk-掘.丱譽鵐織ぅ鵑任垢、自分はバレンタインって言われたら、ボビー・バレンタイン監督ですね。

超狐某<チョコボ>様
・・・げばぁぁぁぁぁ(砂糖を吐く音)
だ!誰か救急車!!!

秋桜様
>チョコレートは手作り一つ作って後はチロルチョコ詰め合わせを購入して配布(笑
自分は普通に15日に、割引されているのを買って食べました、来年はください。

内海一弘様
>今回は若干甘みが足りないような気が…
ちょっと医者に止められてまして……(笑

LUCIFER様
>なんてうらやましい奴だ!!
やっぱりこう、サクッと一回……、ブツブツ……。

スケベビッチ・オンナスキー様
>祝、20話。お疲れ様です。
ありがとうございます!! 次は30話目指して頑張ります!!


皆様の御蔭で細々とですが、ssを書き続けています。
自分のサイトを作りたいなぁ、とも思っていますが、中々出来ない現状……。
しかし! そこをどうにか頑張って!今年中には!今年中にはHPを!!
と、言うことで、またお会いしましょう!!


……、書き直して、更新しました! ネットカフェ、遠い……(泪
正直ショックでした、携帯って便利なようで不便……。

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