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「栗色の髪の少女 横島! 第四話(GS)」

秋なすび (2007-03-10 12:04)
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─本作品にはいまいち解りにくいけどTS要素が含まれています、注意してください─


俺は時々思うことがある。もしあの時、俺がルシオラの身代わりにベスパの攻撃を受け止めていなければどうなっていただろうか?と…。尤も、あの選択を俺は後悔などしたことはないし、仮に見捨てていたとすれば俺は俺自身を許すことなどできなかっただろう。しかし、それでも少し考えてしまうのだ。
あるいはルシオラは死に、俺たちも敗北、世界は崩壊し、新しい世界が始まっていたかもしれない。あるいは、ルシオラは死ぬが、どうにかしてアシュタロスを倒すことができたかもしれない。可能性は限りなく低いが…。
しかし、後者であったとすれば、ルシオラは今頃きっと生きているはずだ!二人の姉妹は袂を分かち敵同士となったが、お互いに憎しみなどなかったのだ。もし、ベスパがルシオラを打ち倒していたとしても、おそらくベスパはルシオラの霊体を集め再生させていたであろう。
事実、ベスパはルシオラに討たれた後、己の眷属である妖蜂達に自分の霊体を集めさせ再生したが、その時に消滅しかけていたルシオラの霊体も集めさせていたのだ。もしあの時、魂の大半を失っていなければ、おそらく再生に必要な量を集められていたのではないだろうか。俺に魂を分け与えていたりしなければ…。
そんなことを今更考えてもどうしようもない。そもそも、ルシオラと世界を天秤にかけ止めをさしてしたのは俺自身なのだから…。世界を取ったことも決して後悔はしていない。そうしなければルシオラは決して俺を許してはくれなかったであろうし、俺だって世界を…いや、俺の知る限りの人たちを失いたくなどなかった。
しかし、それでもルシオラを死なせずにいられた方法が何かあったはずだと思うのは、自分勝手な思い込みでしかないのだろうか…。たとえそうだとしても今は考えてしまう。ルシオラの魂の欠片は、その短い一生を終えようとしているのだ…


『横島さん…あなたはもう…人間ではないわ』


あぁ…やっぱりそうか…
俺はその科白になぜか深く納得していた。
なんとなく、本当になんとなくだが、自分がもう戻れないのではないかと思っていた。つまり、これは呪いの類などではないのだろうということを直感で解っていたのだ。
でも、まさか人間じゃないとはな〜とも思うが…


「ヒャクメ!!それどういう事よ!?」


美神さんは逆さ吊りにされたヒャクメに噛み付く。


『…そのままよ。横島さんは人間では無くなっているの』
「じゃあ一体なんなのよ!?」


そういえば、確かに俺は一体なんなのだろうか…?


『はっきりは解らないわ…』
「──っ!」
『神魔や幽霊ではないということは確だと思うの、それなら多分すぐ解ると思うわ。幽霊はそもそも霊体でしかないし、神族なら神気、魔族なら魔力が透視したときに感じられるはずだけど、どちらも少しも感じられなかったわ。でも、横島さんの魂は人間の気配ではなかったの。あえて言うなら…妖怪…?』


妖怪…ね…


「妖怪にも妖怪なりの気配があるものです。それも感じられないというのはどういうことなのです?」
『わからないわ。でも、消去法で行けばどうしてもこれが妥当としか思えないのね。何かの妖怪が転生して、何らかの理由で潜伏期間のような感じで気配を隠しているのかもしれない…』
「結局なんなのかわかんないって事じゃないの!まったく、役立たず!!」
『ひ、ひどい───っ!』


美神さんに罵られ涙に暮れるヒャクメ。


「あんたも何でそんな落ち着いてるのよ!!人間じゃなくなったってのよ!?」
「あ…えっと…」


今度は美神さんの怒りの矛先がこっちへ向けられた。


「どういうことか解ってんの!?妖怪よ!?あんた!!」
「あの…みか…」
「元に戻れないかもしれないのよ!!?解ってんの!??」
「み、美神さん落ち着いて…」
「これが落ち着いていられるか!!横島クン!!!」
「あ〜〜〜!スンマセン!スンマセン!スンマセン!!」


胸倉を掴まれ、がくがくと揺さぶられながら怒鳴られた。小竜姫様が宥めに入ってくれたが効果はなく、結局いつもの平謝りをする。
しばらくすると一頻り捲し立て少し気が済んだのか、息を荒げながらも胸倉を離してくれた。


「ふぅ…。あ、あのですね、美神さん。なんとなくですけど、もう戻れないんじゃないかとは思ってたんです…」
「──どういうことよ…?」
「こうなった前触れのこと昨日言い忘れてましたけど、昨日の朝も、いつもと同じ夢を見たんです。でもその夢はいつもと全然違ったんスよ」
「?」


俺は、いつも夢に出てくるシスターに、その時の夢の中で感情が同化してしまっていたということ、その時感じた気持ちについて話した。


「理由は良くわからないんスけど、あの時、あぁ…俺は本当はこのシスター自身なんだな…って感じたんです。ホントになんとなくなんですけどね…」
『「「……」」』
「でも、おかしいなぁ…あれ人間じゃなかったんスかねぇ…あ!そうだ小竜姫様、鏡ありませんか?こうなってから今まで全然鏡顔見れなかったんスよ」
「えぇ…ちょっと待っていてくださいね」


そう言うと小竜姫様は鏡を取りに部屋を出て行った


「なるほど…ね。でも、なんで横島クンに転生したのかしら?前世は普通の人間だったのに」
『それも良くはわからないけど、多分横島さんの魂の中に眠っていたんじゃないかと思うのね。でも、見たところ成体じゃないようにも見えますね。記憶も無いようですし、何かが原因で転生時期が早まったのかもしれないわね…』
「──もう元の姿には戻れないの…?」
「鏡、持ってきましたよ」


小竜姫様が顔を映せる程度の大きさの置き鏡を持ってきてくれた。
俺はそれを受け取ると覗き込んだ。なんだか緊張するなぁ…


「!!」


そこに映る顔は、多少幼く見えるがまさにあのシスターの顔そのものだった。


「おおお!こんなところで会えるとは!感激〜〜〜『ガンッ!』ヘブ!!」
『「「!!??」」』


俺は、勢いよくその鏡に向かって顔面をぶつけてしまった。鏡が割れ破片が突き刺さる。


「って、これ俺やんか〜〜〜〜!!!」
『「「………」」』


「オーマイガ!」と叫びつつ、血だらけの頭を抱える。
なんたることか!あれほどあれが夢でなかったらと思っていた相手と同じ顔になるとは…!
小竜姫様とヒャクメは何とも言えないというように顔を引きつらせている。
美神さんは、こいつはホンマもんのアホやといった面持ちだ。


「つまり、その顔はそのシスターと同じって事ね?」
「あ…そういう事っス…しかし、こうも同じとは思いませんでしたね。やっぱり俺はあの娘の転生体ってことなんスかねぇ…?」
『多分そういうことだと思うわ。…ていうか、もうそろそろ降ろして欲しいのね──…』


ヒャクメの懇願をさらりとスルーし、俺は改めて割れてしまった鏡を覗き込んだ。
ん…?確かにそっくりだけど何か違和感があるような気がする…なんだろう…?まぁ、いいか…
う〜む…さっきは、気が動転してしまったが、改めてよく見るとまだ子供だなぁ…中学生くらいか?くっ!俺はロリコンじゃない…!しかし、ロリになってしまったか…これからどうなるのかなぁ…
ああは言ったものの、やっぱり男に戻れないというのはショックであることには違いない。これまでずっと男であったわけで、これからもずっと男だと信じて疑わなかったわけだし。まぁあんまり疑うような奴は居ないと思うけど…。フッ…さよなら、俺の青春…
あ…ちょっと涙出てきた…
それはそうと、忘れるところだった。それより重要な事があったんだった。


「あ、小竜姫様。パピリオはどうしました?今日は居ないんですか?」
「パピリオは今、魔界へ行っています。もうそろそろ帰ってくると思うのですが…」
「そうっスか…」


そう、実はパピリオに会うのが目的だったのだ。あるものを見せるために…
そんなことを考えていると


ドドドドドド…


地響きとともに何かがこちらへ近づいてくるのを感じた。
む…この気配は!


『ヨコシマ〜〜〜〜!!!』
ズドム!
「はうぅ!!」


振り向けば、鳩尾めがけて黒い物体が飛んできた。パピリオだ。
パピリオは語尾が「でちゅまちゅ調」の魔族の少女だ。というより幼女だ。
彼女は先のアシュタロス戦役において敵対した、アシュタロスによって創造された三姉妹の末妹である。戦役終結後は小竜姫様の弟子として妙神山で修行している。


『…あれ?これ誰?』
『「「「………」」」』


なんで、この姿で解ったんだよ…
転生早々危うく死にかけたぞ!そんな実感ないけどさ!


「俺だ!俺!横島だ!」
「パピリオ、横島さんですよ」
『ヨコシマ?性転換したでちゅか?』
「しとらんわ〜!!」


あながち間違っているわけではないけど、そう思われるとちょっとばかり腹が立つな。これは自分の意志じゃないんだし…


『でも、ホントにヨコシマでちゅね。ルシオラちゃんを感じるでちゅ…』
「──!」


俺はその言葉に心臓が鷲掴みにされたような気がした。
目を閉じ唇を噛みしめる。


「パピリオ、見て欲しいものがあるんだ」
『なんでちゅか?』


俺はまだ着たままだった防護服を脱ぐと、下に履いていたぶかぶかのジーパンのポケットから小さな歪な塊を取り出し掌に載せパピリオに見せた。
それは、どことなく蛍の形に似ている…


『!!ルシオラちゃん!?』
「──やっぱりそうか…」
『でも、なんで?』
「解らない…俺がこの姿になったときに、これが出てきたんだ」


あの朝、自分の状況を調べていると布団の上に落ちていたのを見つけたのだ。
その塊からは、この二ヶ月間ずっと自分の中で感じていた自分のものではない霊気と似た霊気が感じられた。
だが、俺はそれがルシオラのものだと確信がもてなかった。いや、正確には信じたくなかったのだ。
しかし、パピリオの言葉でこの塊がルシオラのものであるとはっきりと解った。
強い喪失感に襲われ、悲しみが込み上げてくる…


『ふ〜ん…ねぇヨコシマ、これ、貰ってもいいでちゅか?』


その言葉に辛さが増す。


「ごめん、パピリオ…それだけは…許してくれ…」
『そうでちゅか…』
「パピリオ、ごめんな…これは俺の我が儘だ…ホントにごめん…」
『そんなに気にしなくてもいいでちゅよ!ルシオラちゃんもヨコシマと居る方がきっと幸せ…っ!?』


俺は一体どんな顔をしていたのだろう…俺の顔を見たパピリオが絶句してしまった。
横で小竜姫様が息を呑むのがわかった。


ごめん…ホントにごめん…


『ヨコシマ、どうしたでちゅか…?』


ごめん…


『あっ!』


パピリオの顔が訝しむものから驚きに変わり、俺と、俺の掌の上の塊を交互に見やる。


『ヨコシマ!まさか!ルシオラちゃんは…!?』


俺は何かを言おうとするパピリオに縋るような眼を向け顔を横に振った。


ごめんパピリオ…それ以上は…それ以上は言わないでくれ…頼む…


『ヨコシマ…』
「ごめん…」
『謝ることじゃないでちゅよ…ルシオラちゃん…大事にしてね…』


その言葉に涙が込み上げてくるのがわかった。パピリオも泣いているようだ。


『ヨコシマ…また来るでちゅよ…?』
「あぁ…また来るよ…必ず…」


そう言うとパピリオは戸口へ向かい、敷居を跨ぐと横顔だけ振り返り


『さよなら…ルシオラちゃん…』


寂しそうに、それだけ言うと走り去っていった。
そして、部屋に静寂が訪れた…


私たちは二人が話しているのをじっと見ていた。二人の醸し出す空気は入り込めるものではなかった。
そして、パピリオが部屋から出て行ってからずっと重い沈黙が続いている。
床に膝をつく横島クンの後ろ姿が震えているのがわかる。一体何を話していたのだろうか?
ルシオラがどうのという話をしていたようだけど…何があったのだろうか…?
横島クンの身体の中には、魔族であり彼の…彼の愛したルシオラの魂が眠っている。死にかけていた彼を助けるために彼女は自身の魂を分け与えたのだ。自分の生命と引き替えに…。でも、そういえば…


「ねぇヒャクメ…今の横島クンは妖怪の転生体って言ったわね。それじゃ、ルシオラの魂はどうなったの?」
『え…?』


沈黙を打ち破る私の声が聞こえたのか、横島クンの小さな背中がぴくりと反応した。
ルシオラの魂は横島クンの魂そのものになっていると言っても間違いではないが、その実、横島クンの魂に付着しているようなものだ。となると、横島クンの魂が変わってしまったら、その付着した部分は一体どうなってしまうのか?


『どうなったと言われると…う〜ん…診断してみないとはっきりと解らないわね…』
「それができないんでしょうが!!」
『あうぅ…ごめんなさい…』
「美神さん…」


ヒャクメとどうしようもない問答をしていると、横島クンは背中を向けたまま話しかけてきた。


「ルシオラは…もういません…」
『「「…え?」」』


ルシオラがもういない…?


「それ、どういう…?あ、横島クン!?」
「横島さん!?」


そう聞こうとした途端、横島クンは立ち上がり部屋を出て行ってしまった。
再び部屋に沈黙が訪れた…
一体どういうことなのだろう…?もう!解らないってのはイライラするわね〜!
未だに吊されたままのヒャクメを睨みつけてみる。


『ひ〜ん、わ、解らないのは私のせいじゃないのね──っ!それより降ろして欲しいのね───っ!!』


まったくホントに役に立たないわねぇ!神様のくせに!
ルシオラはもういない…それはつまり、もう横島クンの身体の中にはルシオラの魂が存在しないということだろうか?ということは、転生と同時に消滅してしまったということなのだろうか…?そうだとすると、横島クンのあの様子も納得できる。
私は、あの時の横島クンの慟哭を今でもはっきりと覚えている。


──俺には女のコを好きになる資格なんてなかった…!!──
──なのに、あいつはそんな俺のために……!──
──うわああああああああああッ……!!──


ずきりと心が痛む…


「横島クン…」
「結局、どういうことなのでしょうか…本当にルシオラさんは居なくなってしまったのでしょうか…」
『「……」』


わからない…
いくら私でもあの様子の横島クンに訪ねるような気は起こらない。部屋から出て行く小さな背中は無言のうちに聞かないでくれと言っていたように見えた。
魂の消滅…それはルシオラ転生の一縷の望みを完全に打ち砕いてしまうということなのだ。そんなことが起こっているとすれば、横島クンは立ち直ることができるのだろうか…?
わからない…


「…」


顔を横に振り、少し気分を落ち着ける。こんな事を考えていても仕方がない、どこまでいっても出る答えは解っているのだ。そんなことよりも


「小竜姫。横島クンのテンプテーションのことなんだけど、彼、自分の能力をコントロールできていないの。鬼門にも襲われてたけど、ずっとあんな感じよ。なんとかしたいんだけど、何か方法はない?」
「え…?あぁ…なるほど、そういうことだったのですね」


横島クンの状態について一通り小竜姫とヒャクメに話し、対処法を考えることになった。
彼のテンプテーションの壮絶っぷりに、小竜姫は顔を赤らめていたが、一体何を想像してんのよ、あんた…。実は、その年で案外耳年増なんてことないでしょうねぇ…?見た目的にはありかもしれないけど…
それはともかく、横島クンのテンプテーションはヒャクメ曰く、その類型が存在しないらしい。つまり、他に例がないので直接どうすればコントロールができるかという方法がわからないということだ。役に立たないヒャクメの知識が逆に役に立ったわけである。いやはや、まさに人間万事塞翁が馬といったところか、神様だけど。(ひどいのね──っ!)
というわけで二つの方法案があがった。
一つ目は、横島クンの転生体としての記憶を呼び起こすことである。今の横島クンは、見る限りでは今の記憶しかない。彼が自己の能力をコントロールできないのは、霊気のコントロールが未熟であるということと、自身の能力について知識がないところから来ているのだろうと考えられるのだ。本来ならばこれが本命案なのだが、この方法はヒャクメの力が必要である。というわけで却下。自然な記憶回復を期待するしかない。(シクシク…これは仕方ないのね──…)
二つ目は、彼の霊気を身体の内に留め、外に出さないようにしてしまう方法で、行気法という技術を使う。こちらは、根本的な解決にはならない消極的な方法なのだが、能力を封印することができる上に霊気コントロールの訓練にもなるので、まさに一石二鳥なのである。選択肢はもともとなかったが、結局こちらを採用することになった。しかし、今すぐ行気法が使えるようになるわけではないので、一旦彼の霊気を完全に外と遮断してしまうことになった。


「これは、遮霊環といって霊的隠行を行う際に使われるものです」


そう言って小竜姫は金色のブレスレットのようなものを出してきた。


「これを付けていると霊気がまず外へ漏れることはありません。ただし、霊的な攻撃ができないのはもちろん、自身を守る霊気も全て打ち消されますので大変危険です。使用中は十分注意してください」


それを受け取ると自分で付けてみる。すると、それは腕に吸着するようにフィットした。そして、神通棍に霊気を送ろうとしてみるが、いつもならすぐに伸びる神通棍がぴくりともしない。


「なるほど…やっぱり何事もうまくはいかないものね…。これ付けてヒャクメの診断なんてこともやっぱりできないわけ?」
「そうですね…さすがにこれを付けると、外からは何も見えなくなりますから、いくらヒャクメの透視といえども全く見えなくなります。そもそも、これはそのために作られたものなのですから」
「役に立たないヒャクメがもっと役に立たなくなるわけね…」
『うぅ…さっきからホントにひどいわ───…』


ヒャクメはようやく降ろされたが、やっぱり泣きながら抗議している。


「もう一つ、これは着用者の意志のみでしか外すことはできません。そのことも十分注意してください」
「わかったわ、でもこれって高いんじゃないの?」
「値段がいかほどかなどということはわかりませんが、おそらく高価なものであることは間違いないと思います」


小竜姫は少し困ったような表情で答える


「ていうか、こんなもの見たことも聞いたこともないわね。まさか上の方から与えられたものとかじゃないでしょうね?」


上とは小竜姫よりも神格の高い神々のことである


「えぇ…実はそうなのです」
「いいのかしら?こんなもの貰って」
「いえ、いいんです。貰ってください。横島さんのためですしね」
「?…まぁいいわ、それじゃ頂いておくわ」
「…売っちゃったりしないでくださいよ?」
「うっ!そ、そんなことするわけないでしょ!ほほほ…」


失礼な!そんなことするわけないっての!多分…
ヒャクメがくすくすと笑いながらこっちを見ている。
また人の心読んでるんじゃないでしょうね…!
それから小竜姫達と別れ部屋を出ると、溜め息を一つ吐き少しだけ考え込み


「それじゃ、横島クンのところへ行こうかしら…」


私は少しだけ重い足取りで栗色の髪の少女の元へ向かった…


あとがき


横島クン不幸スパイラル。
横島クンは妖怪だそうです…しかし、なんなのかはさっぱりわからないみたいですね。いったい何なんでしょうか。ルシオラはどうなってしまったのでしょうか…
というわけで第四話です。
ようやく、後一つで最初の長い前置きが終わりそうです。書くのが初めてで、こんなんでいいのかどうなのか良くわかりません…
このエピソードを書いている間、これってTSである必要あるのか?とずっと悩んでいたりしました(汗
実際にTS要素が関わってくるのはこれから後の事になると思われます。
今回のオリジナルは一つめは遮霊環という霊具(宝貝?)ですね。こんなの勝手に作っちゃいました…いいのかなぁ…?しかも、勝手にあげちゃってるし。
設定は小竜姫様の説明通りですが、自分でしか外せませんが、誰にでもはめさせることが可能です。
もう一つは行気法ですね。こちらの設定は次回詳しく出ます。
ちなみに、上の画像は私なりの今の横島クン(少女)イメージ図です。いろいろ荒くて申し訳ないですが。
というわけで、今回はこんな感じで…


レス返し


>Februaryさん
相変わらずダメダメなヒャクメでした…。それでもちょっとは役に立ったかな?
西条さんはこれから横島クンに…どうするんでしょうねぇ(謎


>内海一弘さん
西条さんは炉なんでしょうか…やっぱり…(笑
横島クンは人間やめさせられたみたいですねぇ…なんの因果があってのことなんでしょうねぇ


>駄目人間候補生さん
横島クン、まさに不幸スパイラル状態です。
自分で書いていてなんなんです可愛そう…


>ペレ伊豆さん
きっと、関係はあると思いますよ?
あそこまで書いておいて、それは今更…ねぇ…(汗

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