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▽レス始

「横島君の才能〜第三話〜(GS)」

大和 (2007-03-03 16:00/2007-03-03 16:00)
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〜第三話〜止まらない暴走〜


      −横島のアパートー

西条が帰ったのを確認してから、横島の方に体を向けて背筋をピシッとして眼を見据える美智恵

「まずは横島クン、私が質問していくからソレに答えて頂戴ね。」

「はぁ。」
(マズイ・・・このままだと、とてつもなくイヤな予感が・・・)

第六感が反応するのかそれとも緊張してるのか、美智恵に見据えられて固まる横島

「時給450円って事には間違いないのね。」
(こんな質問する自体、間違ってるのに何でしなきゃいけないのかしら。)

なにか想像してるのか分からないが質問しながら少し涙ぐむ美智恵

「はぁ、間違い無いっス・・けど美神さんは悪く無いっすよ。」

何故か分からないが美神を庇う横島
そんな横島になんて声を掛けていいのか一瞬言葉に詰まる美智恵、だがここで冷静に横島を諭そうとする

(令子を庇ってるの?なんて優しい子なのかしら・・・それとも脅されてる?)

「・・・はぁ・・横島クン、それのどこに令子が悪くないって事になるのかしら?最低賃金を遙かに下回ってるのよ、労働基準法って分かるかしら?」

本当に何故か分からないが美神を庇う横島にとって法律と言う最大の壁が立ちふさがる

「はぁ、たしかに自分でも労働基準法違反だとか何度辞めようかと思った事もありましたけど、前に比べればずいぶんマシになりましたし、今回の事が無ければ時給を上げてもらおうとか思わなかったですし・・・アッ、勿論その時給に満足してる訳じゃないっスよ。」

(今回の事が無ければ、美神さんに時給上げてもらいにいくなんて自殺行為だもんな。)

何か色々と思うところがあるのか、サーっと顔が青くなる横島

(どうしてかしら?令子を庇ってると思うんだけど、色々と気になる単語が聞こえるわね。
 とりあえず一番気になる事から聞こうかしら。)

「あのね横島クン!そんな説明で納得すると思う?あと前に比べればとか言ってたけどそれは一体どうしてかしら?」

そう言って説教をする美智恵、そして一番気になることを聞く

「ウッ!・・・それは・・・」

「それは?」

「250。」

”ポソッ”っと呟く横島

「250?」

「・・・・・時給250円だったんス・・・・」

(言っちまった・・・コレで逝っちまうかもな・・・・)

解脱を果たした修行者や最前線に赴く事に覚悟を決めた兵士の様に、何か悟ったような表情をする横島


「時給250円〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

どっっカーーーーーーン!!!


ショックがあまりにも大きかったのだろうか美智恵のバックに火山が噴火してる画が見える
ある意味、美智恵がどっかに逝ってしまったと思うのだが・・・・

「・・・・・ハッ!・・そう何度も意識まで失う訳には逝かないのよ!」

一部危険な誤字の様なセリフがあるが二度目という事もあり早く帰ってきたようだ

「横島クン!何でそれで令子の事庇うのよ!どっかの馬鹿がヘイトにはしないとか言ってたけど、これは常識なのよ!責めなきゃいけない事は責める!怒らなきゃいけない事は怒る!これが世界の常識なのよ!」

ギリギリをかなり通り越した発言をする美智恵

「隊長!落ち着いてください、ちゃんと理由があるしその当時は納得してたんスから、だからそれ以上危険な発言はやめてください。」

そう言って美智恵の説得をする横島

「・・・理由?納得できる理由じゃなきゃ精霊石弾頭ミサイルをぶち込むわよ。」

・・・・・・何処に?

「まぁ理由に関してなんですが、最大の理由は・・・・色香に迷ったつーかなんと言いましょうか・・・」

常識ってなんだっけ?と考えたくなるような説明をする横島
その説明に納得してないのかジト目になる美智恵

「・・・たしかに横島クンのセクハラは凄いって聞くけど、250円よ!?常識ないのは令子だけで良いのよ!?
横島クンまでそんなのだったらどうすればいいの?」

そう言われて困った表情をしながらも頑張って説明する横島

「たしかに思い返すと何であんな状況になったのか分からないっスけど、今は違いますから。
それに、最近はセクハラとかしてないですし、そんなに常識なしって訳じゃないっスから。
あと美神さんは常識ないつーか良識がない?」

(警察に職質されることも無くなったしな。)

さすがに美智恵に言えないラインがあるのか、何かを思い返す横島

「いや、私に聞かれても・・親としてなんて言ったら良いか分からないわ。」

横島の質問に対し返答に困って本音?がでる美智恵

「いや〜、は・は・は・・。」

そんな美智恵の返答に乾いた笑いをする横島

「・・・まぁいいわ、これ以上考えてると頭が痛くなりそうだし。
じゃあ次は、納得してたって言ってたけどそれはどうしてかしら?」

コメカミを抑えながら質問する美智恵

「あれでも美神さん優しいつーか、良い所があるんスよ。
事務所に行けば飯を喰わしてくれるし・・・今思い返せば、おキヌちゃんが幽霊時代に作ってくれた飯も美神さんが材料費を出してくれたと思うし、仕事がキャンセルになった時や入るか分からなくて事務所に居る時の分も給料に入ってたし、仕事帰りに外で外食した時とかも金払えとかって言われた事無いっス。」

(それに色々オイシイつーか捕まってもおかしくない事もあったし。)

良い話をしてたはずなのに何故かおかしな思考が入る横島
そんな横島を見ながら

(絶対騙されてるわ、と言うより餌付け?私もしようかしら?ってそんなことより)

少し危険な考えをする美智恵

「横島クン、ソレ騙されてるわよ、何をどう言っても労働基準法違反は間違いないわ。
待機時間とかにもちゃんと時給は払わなきゃいけないし、それよりも250円ってどうなってるのかしら・・税金とか?」

ついに気づいてはいけない事に気づいた美智恵
そんな美智恵におずおずと

「あの〜実は一回その事について聞いた事があるんスよ、法律とかについて。」

GS史上最大の謎?について知っているという横島

「エッ!それは本当なの、横島クン。」


「ええ、待機時間とかの分の時給を実働時間に含んでるんスよ、18時間の内2時間が実働だったら18時間分の時給を2で割るんスよ、だから本当の時給は2250円って具合に。(250円で計算)
実はこの事に聞くまで気づかなかったんスよ、手取りで明細書が入って無かったんで。」

遂に明かされる真実

「・・・・・そう・・そんな真実があったのね、けど上げて欲しかったから、令子にお願いに行ったんでしょ、大丈夫とか言ってたけど、それは何でなのかしら?」

かなり脱線したが最初の方で気になってた事を聞く美智恵

「はぁ、かなり気合を入れてお願いしにいったんでスよ、最初は機嫌が良かったんでいけるかなって思ったんですが、時給の話をした瞬間に物凄く機嫌が悪くなって、こらアカンって思ったんでスがコレを断れたら辞める事も考えてたんで、出席の件とかを説明してお願いしたんスよ、けどそれでも上げてくれなくてどうしようって思って・・・このままだったら辞めて他のバイト探さなきゃいけなくなるって事を伝えたら、逆天号に捕まってた時とかICPO付きの時の分の給料を一日24時間計算でくれたんス。」

とても信じられない内容を喋る横島、あまりの事に固まる美智恵

「・・・エッ!・・ちょっと待ってあの大戦って1ヶ月以上あったわよね?ってことは30万円以上出したの!令子が?」

娘が信じられないのか、信頼できるのか混乱する美智恵

「直接全部って訳じゃなくって、すぐ使うといけないからって進級するまで毎月分割でくれるそうです、とりあえず減る分の給料考えてもこれでなんとかなりそうです。」

「そう、なんとかなるのね・・・なにか今日は疲れたわ。」

なんとか無理やり納得して最後にちいさな声で呟く美智恵

「はい、これで事務所辞めなくても大丈夫っス。」

どこか嬉しそうに言う横島

「・・そういえば、何で辞めなかったの?まぁ実際辞められても困るけど。」

(そーよね、時給250円のせいで辞めて歴史が変わったなんてシャレにならないわよね。)

美智恵にそう言われて横島は少し考えて

「・・・ん〜何て言えば良いんスかね?最初は色香に迷って、ってのがキッカケで・・・それが理由で踏みとどまった事もあったっスね、他にもいろんな理由がありましたけど今辞めたく無い理由は・・雰囲気つーか、あの空気が好きなんスよ。
美神さんが居ておキヌちゃんが居る、そこに俺が入って家族つーんスか?一人っ子なんで良く分からないんスけど姉弟みたいな感じなんスかね、俺なんかが姉弟って言ったら美神さんは怒るかもしんないっスけど。」

(今は美神さんの事を恋愛感情なんかで見れないからな。)

とてもとても大切な事をゆっくりそしてしっかり自分の想いを言葉に繋いでく

(へー、こんな風に令子たちは思われてるのね。)

「横島クンにとって令子たちは姉妹みたいに思ってるのね・・・じゃあ横島クンから見た令子たちはどんな姉妹に感じるの?」

この場に美神やおキヌが居たら一番聞きたいであろう事を聞く美智恵
そんな美智恵の質問に対して少し困った表情をする横島

「・・どんな風にっスか?・・・ぜったい美神さん達には言わないで下さいよ。」

「もちろん言わないわよ。」

そう言う美智恵に覚悟?を決めて

「美神さんはとにかく意地っ張りでワガママで守銭奴な姉って感じですかね。」

素直に答える横島

(令子はやっぱりそんな風に思われてるのね)とダーっと涙を流す美智恵

美智恵が泣いてるのが気づかないのか無視して続ける横島

「けど不器用で優しくて、どこか抜けててほっとけないって可愛いお姉ちゃんって感じっスかねぇ。」

(令子〜〜まだチャンスはあるわよ)

・・・・何の?

「おキヌちゃんは世話焼きでとても優しくて、けどちょっと怒ると怖い・・あと一度離れた所為か居ないと落ち着かないと言うか、そこに居るだけでホッとする妹って感じですかね。」

そう言うと恥ずかしいのか、照れたように鼻を”ポリポリ”とかく

(おキヌちゃんはかなり強力なライバルね。)

・・・・・だから何の?

「結構しっかり考えてるのね、令子もいい感じでやっているみたいだし。」

(・・・ん・・・ちょっと待って令子がそんなポジションって事は、私がお仕置き→令子改心→横島クンの給料が上がる→私の株が上がる→祝・役立たず脱出!が出来ないじゃない!こーなったら。)

また危険な事を考える美智恵

「横島クン!それでもやっぱりその時給はおかしいと思うの!私が言って上げさしてあげるから大船に乗ったつもりで待ってなさい。」

とてつもなく既視感の感じるセリフを言う美智恵

「へっ、ありがとうございます!隊長がそんなに俺の事を考えてくれるなんて、嬉しいです!」

これまた既視感を感じるセリフを言い涙を流す横島

「なに言ってるのよ、私に出来る事はこれくらいしかないんだから・・・もう、そんな泣かないの。」

(このままじゃ役立たず一直線だしね。)

本音の事もあり本気で言う美智恵

「それじゃあ、私はひのめも預けてるし事務所に寄ってから帰るわね、令子にはちゃんと言っとくから安心してね。」

そう言い立ち上がり玄関に向かう美智恵

「は・はい、隊長もわざわざ家までありがとうございました。」

そう言い立ち上がり美智恵を送る為、玄関に向かう横島

「別にそんな事はないわ、今日横島クンと話しが出来たのはとても有意義だったし大切な事だったわ。
それじゃあ、さようなら。」

そう言って軽く会釈する美智恵、頭を下げられた事に慌てて反応して

「いえ、隊長もお気をつけて。」

そう言って頭を下げて見送る横島

ガチャン

「フゥー、待ってなさいよ令子!ママが今行くからね〜。」

そう言って閉めた横島の部屋のドアの前で宣言する美智恵


ーあとがきー
どーも暴走が止まらない大和です!
睡眠時間を削り、休憩時間を使って投稿する馬鹿です(泣
色々思い付いて徹夜で書いてたら長くなりすぎて2つにわけました
一応コレぐらいの長さが自分にとって丁度いいので(短すぎって事は無いですよね?
今夜日付が変わったら次の第4話を投稿するつもりです。

一応日付をまたぐので一日一編という規定には引っかからないとは思うのですが、問題ないですよね?(投稿のマナーみたいなモノが更にあったらごめんなさい)

それではレス返し

とりあえず美智恵と横島のCPは無い!・・・ハズです。
美智恵の横島に対する感情はあくまでも息子に対する感情のハズ(このSSではそう言う事のしてください)
それと壊れの表記に関して付けなくても良いっというレスが多かったので、思ったより最初の作品と言う事もあり過敏に反応しすぎてたのかな?と、そう言うわけで今回も付けようか悩みましたが付けません。
(壊れだと思ったらレスで指摘してくださいすぐ修正します。)


>平松タクヤ様
>いやあ、シリアスで引っ張って次回で壊れとは。

一応念の為に付けました。

>西条のフォローという意味では上手くいったんじゃないかと

そう言っても貰えると嬉しいです、自分としても予想してない方に動いてしまうのでどう思われるか不安でした。

>次回、物語が大きく動くことに期待します。

スイマセン!期待に応えられなかったです、すぐに続きを投稿するんで許してください(爆

yuju様
>どっかでつながってんのかこの二人は?

きっと何処かで繋がっているのでしょう(投げっぱなし!?

>次は、グレートマザー襲来シーンですか!?

こうなりました。

BLESS様
>壊れ表記とありますがこれは…GSとして極々普通?なのでは…
むしろ、これがあるべきGSの姿と思うのは私だけでしょうか?

そう言っても貰えるのはとてもありがたい事です。
自分としては”原作らしさ”にこだわっているので、キャラの口調、発言内容にはかなり気をつけました

mino様
>しかし第一話とのギャップが激しい…いや、面白かったですけど。

面白いと言っていただければそれが幸せです。
自分でもこのまま投稿してもいいのかかなり悩みましたが、勢いのまま突っ走りました(マテ

>西条は自分の中では、貧乏くじを引く二枚目半という扱いですのでこれでオッケーかと。

やはりそれが西条スタンダードなのですね(マテ

トトロ様

>もしかして、この話は美智恵救済話?がんばれ、美智恵。めざせ、魔神戦での汚名返還。ヘタレな彼女に幸せを。とにかく笑えました。

・・・そんなことは・・無いですよ・・主役は・・横島君の・・はず?

内海一弘様
>そしてGMの動きや次回起こるであろう時給改善交渉楽しみにしています。

こーなりました(爆
次回以降をお楽しみに。

angie様
一応泣いてるのは横島の方です、しかし勘違いさせてしまったのは自分の筆力不足!これからも精進します。

ゆん様
>まぁ、美智恵の場合は息子が出来たってくらいでしょうかね。
俺としてはおキヌちゃんや小鳩ちゃんとくっついてもらいたいw

その通りでございます!息子が出来たというよりはしたいって感じですかね(マテ
カップリングについてはまだ考えておりません。

>令子がひのめの相手を出来るってことが一番の驚きですけどwだって子供は嫌いって公言してましたから。

一応原作のファイヤースターターその1で子守をしているシーンがありましたので出来るかなっと思ったのですが。
無論、子供嫌いには変わりないと思いますけどw

弟子二十二号様
>西条と横島の関係って親友未満友達以上だと私は思っているんですよ

たしかに知り合いと言うには縁が深いですよね(前世も一緒でしたし)自分の中では腐れ縁の悪友、けど自分では認めてないって感じですかね。

仮面の正義様
>横島の両親がどのように動いているかが気になりますし今後の横島の
対応も気になります。

両親ですか・・・どう動かしましょうか?(爆
なんでも出来そうな感じがしてどう動かせばいいのや(泣
しかし横島君は主役のはずなのに目立ってないw

とろもろ様
>こう言う作者の暴走はOK♪です♪

ありがとうございます、調子にのって更に暴走してしまいました(マテ
>最初、霊能力がなかった時は250円で、しかも霊的防具を何も渡さずに重い荷物付きで連れまわし、ある時は盾に使っていたなんて、GM達(グレートマザーの横島百合子&美神美知恵)に知れた日には、どうなるかな?

その辺はまぁ・・・進めば明かされるはずです(多分)

>西条って、英国“似非”紳士って言うのが似合うギャグキャラだらだ、良いかな?
と考えるのは私だけでしょうか?

私もですwしかしそれだけでも無い所もちゃんとしっかりありますよ(汗

>それと、何気に“魔族に詳しいH氏”って、ヒャクメだったりして・・・

ウォッ!そこまで深読みしていただけるとは・・・けど違います(爆
仮名に関しては適当に考えただけの一発キャラ(キャラでもないか)です。

クロウ様

>それにしても美智恵さんがここまでのヘタレっぷり新鮮ですね!!

たしかにあまり見かけないですよね?(自分でも見たことがないですね、短編とかだったらどこかで見た気もするんですが?)
しかしこのままで終わる美智恵さんじゃありません!

沢山のレスありがとうございました!かなり書くための励みになってます。


次回!グレート・マザー・美智恵!怒りの逆襲!?  乞うご期待!

PS, すぐに続きも投稿しますが、こちらの方にも感想を書いてくれると嬉しいです。

ー大和ー

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