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▽レス始

「ヒーロー真正!! エピソード六(GS+平成ライダー+色々)」

煌鬼 (2007-02-11 04:20)
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ルシオラ達が事務所に居ついて(笑)一週間。事務所にはいつものメンツ(ルシオラたちも含む)が揃い夕食を食べていた。そんな中、美神が何かを思い出したのか横島に尋ねた。


「ねえ横島君」
「なんスか美神さん?」
「明日なんだけど、ピートやタイガーを連れて私と一緒に六道女学院に行ってくれない?」
「じょ、女学院スか?」


驚くべき言葉に横島は驚いていた。そりゃそうだろう。いきなり女学院に行けと言われたら(笑)。


「実はね、六道のおば様から現役のGSと向こうの生徒を戦わせたいらしいのよ」
「んでも何故に?」
「どうやらね、最近向こうの霊能科は質が落ちてきてるみたいなのよ。原因とされるのは、実戦不足。生徒同士で戦っても、結局のところ大きな成長はしないしね」
「確かにそうッスよね。現場知らなかったら、きっついですし」


横島は思いっきり現場の叩き上げみたいな存在なので、実戦の重要さは一番知っていた。そんな中、恐る恐るおキヌが手を挙げる。


「あの・・・」
「ん、どうしたのおキヌちゃん?」
「その戦い・・・私も行っていいですか?妙神山での修行の成果、やってみたいんです」


その言葉を聞いて、一瞬美神の顔が青ざめた。美神だけでなく、シロとタマモもだった。それを見て?マークを浮かべる横島ときたろうと静流とルシオラズ。そんなこんなで、翌日となる・・・。


エピソード六 学園での戦い(前編)


翌日、場所は六道女学院。その中でも一際大きな広場には法円が存在した。その場の左側には現役GS、右側には女学院の選抜メンバーが存在した。現役GS側には横島・ピート・タイガー・雪之丞(横島に誘われ参戦)・シロ・タマモ・ルシオラ・そしておキヌである。


「俺が言うのもなんだけど、ある意味最強じゃね変則さなら?」
「なんで変則なんですか?(汗)」
「いや、だってなんつーか・・・・ふつーの能力じゃね〜ようなw」
「ま、まぁ分からなくもないですジャ(汗)」
「そんなんどうだっていいじゃねえか。あ〜早く戦いてぇ」


無茶苦茶わくわくしている雪之丞。そんな中で、雪之丞に近づく影があった。


「あ・・・・あのさ」
「ん?アンタは確かべスパだっけ?」
「・・・うん」


そう、べスパだったのだ。べスパはポケットから、御守りを取り出した。


「・・・これ、持っててくれないかな」
「なんで・・・・俺に?」
「・・・正直に言っていいのか?」
「ああ、構わないぜ」


べスパはスーハースーハーと深呼吸すると、まっすぐに見つめながら答えた。


「・・・・アンタに惚れたんだよ」


ぷいっと顔を横に向けるその顔は照れていた。雪之丞もまた、人生初めての告白を受けて顔を赤くしていた。


「別に付き合ってくれとは言わない。ただ、アンタが心配だから、これをもってて欲しい」


潤んでいるべスパの顔を見て、雪之丞は迷わずその御守りを受け取った。


「・・・・まだ答えがわかんねえや・・・・けどよ、今回の戦いが終わったら・・・・とりあえず結論いいか?」
「・・・長く考えなくてもいいのかい?」
「長く考えたら、頭が熱くてオーバーヒートしちまう。それくらいなら、きっぱりと決めてえんだ」
「分かった・・・・・待ってるぞ」
「おう」


べスパの御守りの胸にしまい、雪之丞は皆に合流した。


「では、第一試合を発表します。第一組は、ピエトロ・ド・ブラドー選手対真偽野(まぎの)ルウ選手!!」


審判の言葉に従い、ピートとルウが陣に上に立つ。


「・・・貴方が、ピートさん?」
「・・・はい。僕の名前をご存知で?」
「はい。以前にGS試験会場で試合を見てました」
「そうですか・・・・今回は本気でいきますので、手加減しないできてください」
「分かりました・・・そうだ、一つお願いいいですか?」
「お願い?」
「はい。私がもし勝ったら、お付き合いしてもらえますか?」
「・・・はい!?」


ピートにしては珍しく驚きの表情を浮かべた。それと同時にほかの女子からブーイングが殺到する。そんな中・・・。


「こらーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!ピートは私の許婚アルよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


大きな声が響いた。皆がその声の方に視線を向けると、緑を基本とした制服に身を纏ったチャイナ娘・・・クーフェイがいた。


「く、クーちゃん!?」
「応援きたアルよ」
「・・・ありがとう」


クーの出現に、ピートの心に火がついた。そしてそのまま、ピートはルウの方を向きなおす。


「ごめんね。もう、僕には大切な人がいるから」
「・・・そうですか。ならせめて、失恋を断ち切るために戦ってください・・・全力で」
「・・・・分かった」


そう言うと、ルウは仮面をかぶった。すると、彼女の全身に霊力が纏わり出した。


「ファントムの仮面よ。私に力を!!」


ルウは霊力を爆発させ、一気に飛び出した。そして、そのままピートへと突っ込んでいく。


「・・・来た!!」


ピートは初撃を受け流すと、そのまま拳法の構えに入った。そして、そのまま崩拳を放つ。


「はあ!!」
「なんの!!」


驚くべき事にピートの霊力が込められた崩拳をルウは軽々と受け止めたのだ。


「な!?」
「ファントムの仮面は一点に集中させる事も可能です。ですから、貴方の技も集中すれば防げます」


一瞬の油断を狙い、ルウの拳がピートの頬を打ち抜いた。それにより、ピートは吹っ飛ばされてしまう。


「何やってるアルかーーーーーーー!!もっと落ち着いて対応するアルよーーー!!」


クーの言葉で我に帰ったピートは、すぐに体勢を立て直した。


「ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」


ピートは思いっきり息を吸うと、ダンピールフラッシュを拳に集中させる。


「行くよ・・・・・・・・・・光華崩拳!!


強い踏み込みと共に、光を放つ崩拳がルウへと向けられた。それを見て、全員が勝利を確信した・・・・・しかし。


「ファントムの仮面よ・・・・・・“模倣”して」


なんと、ルウはピートと同じ光華崩拳を放ったのだ。それにより、ピートとルウの力がぶつかり合い、強烈な霊波動が生じた。


「な、なんじゃこりゃ!?」
「すげえエネルギーのぶつかり合いだぜ!」
「吹っ飛ばされそうですジャ!!」


閃光と暴風がなんとか収まると、そこには・・・・驚くべき事にダメージを負ったピートと、ダメージを受けた形跡の無いルウの姿があった。


「な、何で同じ攻撃がぶつかり合ってあの娘は平気なんスか美神さん!?」


横島は解説席に座っていた美神に尋ねた。


「おそらくだけど、あの娘はピートの技を模倣してぶつかった瞬間、あの仮面で霊力を防御にまわしたんでしょうね。ピートは防御を考えずの必殺でいったから、ダメージが大きいのよ」
「そんな・・・」
「大丈夫よ。アンタの仲間でしょ?」
「・・・・そうッスね。今は、仲間を信じるッス。負けるなーピート!!」


横島の応援を皮切りに、皆からピートに声援が送られる。その応援が、弱っていたピートの身体を動かした。


「な、なんで・・・・あんな強い技を受けてたのに!!」
「僕は負けない・・・・負けられない!!」


ピートはそう言うと、静かに目を瞑った。そして、そのまま右手に神力、左手に魔力を発生させた。そして、その二つの力を・・・・・・・・合成させた。


≪ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ≫


次の瞬間、法円の中から莫大なエネルギーが発生したのだ。そしてピートは、そのまま霊力を右手に集中させ、霊波で出来た手刀へと変化させた。そして、ピートは咆哮するが如く叫んだ。


「行くぜ!!俺の必殺技!!」


次の瞬間、ピートはその霊手刀をルウに向けて思いっきり振った。すると、まるでピートの手から引っこ抜けるように、ルウめがけて飛んでいったのである。


「そんな攻撃、ファントムの仮面で!!」


ルウはファントムの力で、完全防御体勢に入る。そして、そこにピートの放った霊手刀が激突する。しかし、ジリジリとルウは後ろに下がっていた。


「防御しきれない・・・・・なんて力・・・・キャーーーーーーー!!」


遂に攻撃に耐え切れず、ルウは法円の外へとはじき出されてしまった。


「この試合、ピエトロ・ド・ブラドー選手の勝利!!」


第一試合は、苦戦しながらもピートが勝利を収めたのだった・・・。


「ただいま〜・・・」


フラフラながらも、なんとかピートが戻ってきた。


「だ、大丈夫かピート?」
「あ・・・・・はい・・・・・多分」
「無茶苦茶曖昧ですケンノー・・・」
「とりあえず、しばらくは休ませた方がいいな」


雪之丞の言葉を聞きつけたのか、クーが観客席からこちらに来ると、ピートを抱えて医務室に行ってしまった。


「にしても、予想していたより強いじゃねえか(汗)」
「ですジャ〜・・・」


自分があまり強くないという意識が強いのか、横島とタイガーの空気が重くなる。


「おいおい(汗)。おめーらがそれでどうすんだよ」
「そうよ・・・それじゃ、次は私が行くわ」


そう言うと、タマモが立ち上がった。


「ヨコシマ、私の戦い・・・・見ててね」
「おうよ。一部始終見てっからよ」
「・・・うん♪」


タマモは横島の頬に軽く口付けをすると、舞台へと上がっていった。


「では、第二回戦は横島タマモ選手対扇 凪紗(おうぎ なぎさ)選手です!!」


審判の声に従い、タマモと凪紗は法円の中で対峙する。


「・・・貴方が、美神除霊事務所の方ですか?」
「・・・だから何?」
「単刀直入にいいます。貴方のような小娘が居てはいい場所ではありません!!」
「・・だったら、誰がいるべきなのよ」
「それは、私のような優秀な霊能者ですよ」
「・・・あっそ」


素っ気無く答えるタマモに気分を害したのか、愚弄する相手を変える。しかし、これが間違いだった。


「それに、あそこにいるバンダナを巻いた間抜け顔な男・・・・・あんな低脳が、美神お姉さまのおそばになんぞ・・・・・・・え・・・・」


それ以上、言葉を発する事は出来なかった。その場にいたのは、暴力的な妖気を発している・・・・・九尾の狐【タマモ】なのだから」


「・・・審判」
「は、はい!!試合開始!!」


審判の声と共に、タマモは妙神山で習得した力を発動させる事にした。


「ちょっとネタで突っ込みくらいまくりそうだけど・・・・・・コイツだけは許せないから・・・・」


タマモが習得した能力、それはすなわち過去の能力の封印を解除する事。そして、その過去の能力を更に覚醒させる事なのだ。


「どっかの漫画では・・・・・こんな言葉だったわね・・・・・・」


タマモはそう言うと、腕を×字にクロスさせた。そして、キーワードを言い放つ。


「卍・・・・・・」


キーワードの一文字目を言った瞬間、彼女の周りの無数の狐火が揺らめき始めた。そして、次のキーワードが放たれた瞬間・・・。


「・・・・・・解」


狐火は、タマモの身体を覆い尽くした。そして、炎が爆ぜる。


「な、何よこれ!?」


凪紗は驚きの表情を浮かべながら、その霊波で炎を防いだ。そして、そこから現れたのは・・・。


「さ、始めるわよ」


美しい金色の長髪、紅蓮のような赤と金の装束を纏い、両手には血のように紅い剣が握られていた。この姿こそ、過去のタマモ・・・・玉藻御前の姿だった。ただし、かなりタマモらしさを残してはいるが。


「どうしたの?怖気づいた、それともこの姿に見とれた?」


クスクスと笑う姿を見て、凪紗は頭に血が上った。


「くぅぅ!!ほざくな!!」


凪紗は鉄扇を振りかざし、タマモめがけてカマイタチを放った。しかし、タマモが軽く剣を振るうと、カマイタチが一瞬にして消えてしまった。


「な、なんで・・・・・」
「自分の力を過信しすぎなのよ。そんなんじゃ、ヨコシマの足元にも及ばないわ」
「な、何を言う!!あんなブ男に・・・」


凪紗は、言ってはならないタブーを言ってしまった。それは、タマモのリミッターを外すには十分なほどの。


「・・・消えなさい」


タマモは両手の剣をクロスさせると、狐火を剣に宿らせた。


「鳴きなさい・・・・・・・【紅月】!!」


剣の“名”を発した瞬間、クロスされた剣から炎で形作られた狐が出てきた。そして、それはまっすぐに凪紗へと向かって走り出す。


「いや・・・・いや・・・・・・・・嫌ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


凪紗はパニックになってしゃがみこんだ次の瞬間、炎の狐はぶつかる直前に消えた。


「・・・へ?」
「アンタの心さえ倒せば十分、ギブアップよ」


そう言うと、タマモは余裕の笑みを浮かべて舞台から降りていった。


「さすがだなタマモ」
「えへへ、もっとほめてヨコシマ」
「えらいえらい♪」
「えへへ♪」


横島の元に戻ったタマモは、すぐに甘えモードになり横島の隣を占領していた。


「やるじゃねえか狐ッ娘」
「まぁね。あんな小娘相手にキレて本気出してちゃ、九尾の狐の名が廃るわ。それに、横島は殺しを嫌うから、元から殺る気はなかったし」
「なるほどな」


タマモの言葉を受け納得する雪之丞。そんな中、横島がある事実に気づいた。


「なぁ雪之丞」
「ん、どうした横島?」
「ふと思い出したんだけどよ。相手って9人だよな」
「おう」
「・・・俺たち8人なんだけど」
「・・・・・・・・・何ぃ!?」


以外な事に気づき慌てる二人、そんな中それを聞いたタイガーがそれに答えた。


「ああ、最後の一人に関してはワッシとピートサンとである方を呼んだですジャ」
「ある方?」
「そうですジャ。雪之丞サンも知ってる方だったケンノー」


そうこう言ってる間に、相手の生徒は法円に立っていた。GS側から誰も上がらないので、審判が試合放棄を宣言しようとした・・・・・その時!!


≪ヒュンヒュンヒュンヒュン・・・・・・・・ザシュン≫


突如空から何かが落ちてきた。そして、その何かは法円の上に突き刺さる。


「あ、あの剣はまさか!?」


雪之丞が驚きの声を上げる中、突如剣の刺さった場所に魔法陣が浮かび上がった。そしてその中から、黒衣に身を包んだ少年が姿を見せる。そして、少年はマントは脱ぎ捨てると同時に、地面に刺さった剣を引き抜き、叫んだ。


「決闘騎士団・剣の紋章者【剣崎博亞】!!定刻通りにただいま到着!!」


ちゃっかりネタを使いつつ、剣の旧友・・・・・・・いざ参る。


あとがき
どうも煌鬼です。割りと早めに投稿ができました(というか試験期間なのにまた何をしてるんだろうTT)
今回は、女学院での戦い、妙神山帰りのメンツの能力発動、そして旧友の再会、この三つの課題にチャレンジしてます。
戦闘の描写はいまだに難しいので、何か疑問に思う点などがあったら教えてくださると助かります。


wata様
<ベスパが雪之丞に一目惚れするとは・・・
自分の中では、雪之丞のマザコンとべスパのファザコンがうまく重なり、いい感じの関係になれるんじゃないかと思ってこういうカップリングしてみました。

ミルキー様
一話目は、このサイトのトップであるNight talkerの旧小ネタ掲示板過去ログで見れたと思います。あと、最初のころは名前がweyなので間違えないようお願いします。

Gega様
電王ネタはまだまだ続きます。どんどんネタを使っていきますので楽しみにしててください(笑)

ATK51様
毎度レスをくださって本当にありがとうございます。多分ATK51様が私のSSを呼んでくださる最古参の方だと思いますね^^ノ
<しかし、今回のクライマックスは暴走ピート…モモタ○スな大暴れは見事で。
 それに対するクーフェイのフォローもなかなか…こちらの彼女はすでにバカイエローではないですね。(苦笑)

今回は、久々に荒れてた頃(エヴァに出会う前)のピートのスタイルを書いてみました。かなりモモタロスちっくに暴れてます。そして、こっちのクーははっきり言ってバカイエロー卒業者であります(爆)


ちなみに、今回の話のメインはなんといっても・・・・・・・・・・・・・おキヌちゃんです!!!!!!!
おキヌちゃんの能力を最大限に出すための戦いです。というかおキヌちゃんがこの話では主役です。

おキヌ:そう言って今回ほとんど出てませんよ〜〜〜(涙)
煌鬼:だいじょぶだいじょぶ。次または次の次で必ずすごいことになるから
おキヌ:信じてますからね〜〜〜〜(滝涙)

さて、では次回までさらばです!!

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