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▽レス始

「上を向いて歩いていこう その8(GS)」

hanlucky (2007-01-13 06:21)
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「なぁ、天龍。お前、自分の住んでいる所に友達っているのか?」

屋上で横島と天龍が、他の子達と一緒に遊んでいる。
それを後ろで見守っている西条。

「……竜神族は昔、何かあったせいかほとんどおらん。だから、余は友達はおろか、同い年などと遊んだ事すらないのじゃ。」

天龍が空を見上げながら、今まで王になるための事しかしてこなかったと語る。

「ふ〜ん……よし、決めた!!」

「な、なにがじゃ?」

横島は、ニンマリした笑顔で、

「俺が、天龍の初めての友達だ! 分かったな!!」


------上を向いて歩いていこう その8------


『ん〜、これ以上遊んでいたら、いい加減新手が来そうだし------終わらせてもらうわよ。』

瞬間、アエローが美智恵の視界から姿を消す。

『------遅い。』
「美智恵君!! 奴らの狙いは------」

アエローは、美智恵の相手などせず、いきなり天龍と横島をせめて来た。
美智恵に攻めて行くような雰囲気を出しておきながら、狙いは子供達。
目的は天龍の抹殺。それさえ完了すればいいだけなのだから。

「そう、くるか!?」

もちろん、美智恵だってそれを予測していないわけではない。
殺意の矛先が自分にきていなかった事を感じ、すぐに対応を取る。

「そこ!!」

妖気の流れを感じ、高速移動するアエローが動きを止めてしまう瞬間、つまりフェザー・ブレットを放つ瞬間を見極め、破魔札を横島達とアエローの間に投げつける。

『------!? へ〜、あの子達の位置から私が狙撃するポイントとの線の間にとは、やるわね。』
「おあいにくさま。その羽根の狙撃だけじゃ、私は倒せないわよ。」

アエローは美智恵に感心する事はあっても、まったく悔しさや怒りを出していない。

(……本気じゃない、ってことか。)

ならば、結構。
本気を出される前に倒す。
美智恵は神通棍を装備し、一気に距離を詰める。

「神父!!」
「任せたまえ!!」

唐巣に横島達を託し、美智恵は短期決戦で挑む。
アエローのようなタイプが、もっともその力を発揮するのは、連携攻撃。
オキュペテーと連携を組まれる前に倒す。

『あら〜、いいのかしら? あの人間がオキュペテーに勝てるとでも?』

アエローにとっては美智恵を引きつける事が出来れば、それで十分。
既に美智恵と唐巣の戦力分析は終わっている。
美智恵の強さは、アエローが今まで見て来た人間の中でも上位に入るほど優秀だが、唐巣にもそれだけ力があるといえば、答えはノーだった。

「……あなたも他の妖怪と一緒のようね。」
『何がいいたいのかしら?』

オキュペテーは、美智恵の予想通り、横島達に照準を合わせる。
すかさず、横島と合流した唐巣が、防戦態勢をとる。

「------人間を侮り過ぎってことよ!!」


オキュペテーがフェザー・ブレットを放つ。
唐巣は回避する動きを見せる事なく、詠唱を続ける。
後ろで横島達が騒いでいるが、大丈夫。コンマ数秒、こちらが速い。

「僕は本来、攻めより守りの方が得意なんだよ……」

弾丸は唐巣には届かない。
唐巣の前に展開された結界が、それを阻む。

「確かに強力な一撃だが、結界を縮小させ、盾のよう展開すれば、防げない事はない。」

唐巣が展開した結界は、周囲を覆うようなものではなく、わずか1辺30cmほどの正方形ぐらいの大きさだ。
後は、それを如何にしてピンポイントでフェザー・ブレットに合わせるかだが、デパートの地形をうまく利用して、一方向から狙撃出来ない場所にいれば、それだけで相手の狙撃ポイントを絞る事が出来る。
さらに言えば、

「本来、その攻撃は何度も見せていいものじゃないんだろうね。2、3回も、見れれば、弾道の予測も可能になるよ。」

フェザー・ブレットは基本的に強襲用の武器。
または、接近戦の仲間などがいてこそ有効な武器にとなる。
真っ正面から使うものではない。

「す、すげ〜。」

横島は、今度こそやられたと思ったのに、唐巣の冷静な対処に感動して、これこそが自分の追い求めている力だと、いつか必ず追いついてみせると決意する。

「神父! 俺も、いつか、いつか神父みたいになりたい!!」
「…忠夫君、見ておきなさい。これが、僕が君に伝えたい力だよ!」

唐巣は、右手をオキュペテーにかざすと同時に、霊波砲を放つ。

『------甘い!!』

だが、それはフェザー・ブレットを同じ線の攻撃。
オキュペテーの反応速度をもってすればかわす事など簡単な事だ。
ならばと唐巣はすかさず第2波を放つ。
いや、終わらない、第3、第4、5……

『どれだけ放とうが、その程度の攻撃------何!?』
「------遅い。退け、邪悪なるものよ!!」

放たれた霊波砲の全てが、オキュペテーの背後で止まっている。
オキュペテーは、かわしたと同時に、次の霊波砲が来ていたので、注意を怠っていた。
そして、その全ての霊気が、爆散してオキュペテーの動きを鈍らせる。
同時に、唐巣は先ほどの霊力を収束させてものを、放つ。

『------チッ!? 生意気な!!』

しかし、それすらもギリギリで回避に成功する。

「それじゃあ、先ほどの同じ結果だ!!」

ならば、と唐巣は霊気を収束させたものを先ほどと同じように爆発させ、今度は至近距離で喰らわす事に成功する。

『------ギャァァアアアアア!!?』
「やった!! 神父、すげ〜!!」

横島が唐巣に近寄ろうとするが、それを唐巣は止める。
まだだ、まだ終わっていない。

『------頭に乗るな!! 人間が!!』


『……驚いたわ〜。まさか人間で、周囲の精気をあれだけうまく、そして早く使えるなんてね。』
「余所見なんていい度胸ね!!」

美智恵とアエローの戦いは、美智恵が接近戦で圧倒的に押しているように見える。
だが、アエローの表情は以前崩れない。

『本来、自分と違うエネルギーを扱うんだから、タイムラグが発生するもんなんだけど〜、あの人間はそれがほとんどないなんてね。』

唐巣がオキュペテーに放った攻撃の殆どが、己の霊力ではなく、辺りに存在している精気、霊子エネルギーと言ったものである。
本来ならば、使用する精気の量に比例して詠唱が長くなるのだが、唐巣は横島と出会ってから2年、己の技に磨きをかけ続けていた。
横島の両親の時や、雪之丞の時、もっと己に力があれば、と。

『でも------威力がもう少し足りないみたいね。』

直撃ではなかったが、それでもあの距離で爆発を受けたのに、オキュペテーは立ち上がる。

『あらあら、あの子ったらすっかり不機嫌になって〜……ふ〜、そういえば、あなたもそろそろ感づいているでしょ?』
「……何の事を言ってるのかしら?」

アエローは、美智恵の神通棍を爪で受けながらも話を続ける。

『------何故、天龍童子の護衛が現れないのか? これだけの戦闘を行っているのに、護衛が来ない、その理由、それは〜この建物に結界を張ってるからなのよね〜。』
「------!? なるほど、だからここから溢れる霊気や妖気を、その結界がシャットダウンしているって事ね。」

自分たちに害をなす結界ではないため、気づかなかったのも仕方ない。
確かに多少あてにはしていたが、これで腹がくくれるというもの。
美智恵は神通棍を右手に持ちながら、左手で退魔札を構える。

「覚悟は出来たかしら?」
『あらあら、せっかちね〜。折角、私が------』


美智恵の反応は追いつかない。

「------がっ!? そんなっ……」
『------手加減してあげてるっていうのに。』

一瞬で懐に入られ、そのまま殴りつけられ、地べたに叩き付けられた。
アエロー、『疾風』という名は伊達ではない。

『この結界も、オキュペテーが本気を出しちゃったら流石に危ないし……あら、まだやる気?』

美智恵はふらふらになりながらも、神通棍を使ってなんとか立ち上がる。

『無理はしない方がいいわよ。骨が折れた音がしたしね。』
「今…無理をしないで…いつ無理をするっていうの?」

確かに先ほどの一撃。
あまりにも深い、次で決めなければ体が持たない。

「甘く…見ない…事ね……今の動き、見切らせてもらったわ。」

再び構えを取る。修正は出来た。次は、必ず------捉える。

『そう、でも残念ね。』
「------さっきよりも!? でも------そこ!!」

最早、目で追っていては間に合わない。
相手の妖気だけを感じ、そこに向けて神通棍を振るう。

『------おしかったわね!』

その神通棍を、翼で防御するアエロー。
アエローもまさか美智恵が今の速度についてくるとはと驚いたが、やはり先ほどの一撃で、美智恵には速さはあっても力が追いついてこなかった。
アエローが、そのまま美智恵との霊力と妖気の押し合いに勝利する。

「くっ!? まだ!!」
『------フェザー・ブレット。』

美智恵が最後の足掻きと、精霊石と投げようとするが、遅い。
アエローの攻撃のほうが一瞬速く、美智恵を貫く。

「……あ、ぐ。」

それは、チャクラ(霊的急所)に突き刺さり、一気に力が抜け落ちて行く。
美智恵は隙だらけの態勢になり、アエローの第2射がそれを逃がす事はない。

『おしまい。』


オキュペテーが立ち上がって、戦いは一方的になった。
敵が速すぎて、反応が追いつかない。
ダメージを軽減する事で精一杯である。

「神父〜!! 神父!!」
「まだ、だ。私は、負けるわけには、いかない。」

既に其の身はボロボロであるが、それでもまだ心は折れていない。
守りたいものが、守らなければいけないものが自分の後ろにある。

『貴様は先ほど、こうほざいたな? 弾道など------読めると!!』

フェザー・ブレットが再び唐巣を襲う。

「くっ! 絞りきれない!?」

先ほどの弾道とは違い、羽根は妖気のその荒々しさによって不規則に方向を変える。
真っ直ぐだと思ったものが、突如、下に方向を変えたりとピンポイントで防ぐ事が出来ない。
仕方なしに、結界の大きさを広くし、弾丸に結界が貫かれる事を覚悟で威力が弱まったものを体で止めていた。

『私は、『速く飛ぶ者』、この動き、人間に見切れるか!!』

唐巣が何度目かフェザーブレットを浴びたと同時に、オキュペテーが横から唐巣を、爪で肩を引き裂こうとする。
正に『速く飛ぶ者』。弾丸とほぼ同時に到着されては、防御も出来ない。

「しまっ!? ぐっ……」

「あ、あ……ち、き、しょう…」

横島は目の前で唐巣が倒されても、恐怖に負け、動けない。
唐巣が勝てないのに、自分に何が出来る。
いや、ただ怖いから何も出来ない。

『安心しろ、私は女王と違って、貴様らを生かすつもりなど毛頭ない。確実に始末してやる。』

オキュペテーは唐巣は弾き飛ばし、横島の前に立ちはだかる。
横島は睨みつけるも、体は震えっぱなしであった。

「ま、待ちたまえ……私は、まだ、まだ立っているぞ!!」
『ほう、なんとか致命傷はさけたか。』

オキュペテーは唐巣の方へ振り返り、そのまま唐巣の元へ歩いて行く。

『せめてもの情けだ。弟子の死に目だけは見れないように、先に殺してやる。』
「しん、ぷ!! 神父、逃げて!!」


オキュペテーが姿を消し------


「いやだ、いやだ、誰か神父を!! 誰か唐巣神父を助けてよ!!!」


「まだ、だ、まだ私は……私は------」


『人間にしてはよくやったな。』


「------私は、まだ負けない!!」


------二つの風が現れる。


『------!? 誰だ、貴様は!!』
「そこまでです、これ以上、あなた達の好き勝手にはさせません!」


オキュペテーの爪を、天龍童子と同じ神剣で防ぐ竜神。
その名は------

「しょ、小竜姫!? 小竜姫!!」
「殿下、お待たせいたしました!! さぁ、殿下に仇なす者はこの小竜姫が許しません!! 私が来たいじょう、最早往く事も退く事もかなわぬと心得よ!!」
『小竜姫……また、竜神とは驚きだ。』

オキュペテーは己の警報が鳴り、小竜姫から距離を取る。
唐巣は、待ち望んだ最強の援軍が現れ、緊張の糸が切れたのか崩れ落ちる。

「神父、危ない!?」

それを見た横島が、体の震えがなくなり支えに行こうとするが、その前に小竜姫が、肩を持つ。

「……あなたは、お、久しぶりです。覚えておられないかもしれませんが…」
「し、覚えていますよ。妙神山に修行に来る人間は、中々いませんし、それにあなたは大分スジがよかったですからね。」

小竜姫は、微笑みながら、ゆっくり唐巣は横にする。
その動きの最中にも隙は一切なく、オキュペテーが攻撃を仕掛ける事はなかった。

「本当に、よく頑張りましたね。もう安心なさい。あちらの方も、私の仲間が助けていますから。」
「え?……あの方は?」

アエローと対峙しているのは美智恵ではなく、唐巣も知らない者。
分かった事は、ただその者が目の前の小竜姫に匹敵する実力者だという事。

「------名はメドーサと言います。」


『おしまい。』

神通棍でフェザー・ブレットを防がされた美智恵。
その隙だらけの体に第2射が迫る。

「------遅いね。」

だが、それを止める『疾風』を超える者、その名はメドーサ。
メドーサは、フェザー・ブレットをたたき落とし、美智恵の間に立ち、髪をかきあげる。

『……どうやって結界にきづいたのかしら?』

アエローが結界に気づかれた事に驚きながらも、ポーカーフェイスは崩さない。

「敵に話す必要はないね……いや、これから死ぬヤツに話す必要はもっとないと思わないかい?」
『……ホント、ありえないわ。まさか、数少ない竜神族に、一日で複数と会えるなんてね。』

アエローは、先ほどと同じように軽口を叩いているが、実際は、余裕はなくなっている。

「……言いたい事は終わったかい? それじゃ------終わらすよ。」
『『疾風』という名、甘く見ない事ね!!』

存在がバレた以上、力を隠す必要はない。
アエローは己の最高速度で、目の前の敵を翻弄する。

「ほう、これは思ったよりも楽しめそうじゃないか……でも------」

そのスピードは、あまりにも速くメドーサも目でおいきれているわけではない。
だが、速いだけ。それだけだ。

「------妖気のコントロールがお粗末だよ!!」

それは美智恵が行ったのを、さらに精錬した動き。
メドーサは、己の武器である刺又で、アエローの爪を弾き、そのまま切り返しで、アエローを叩き伏せる。

『グッ!? オキュペテー!! コンビネーションで決めるわよ!!』

小竜姫に追いつめられていたオキュペテーをなんとか合流し、小竜姫とメドーサに向き合う。

『それじゃ------』

来るか! と構えを取る小竜姫とメドーサ。

『------逃げるわよ!!』

だが逃走。
流石、姉妹と息があったもので、一気に距離を取る。

「ま、待ちなさい!?」
「逃がすわけないだろ!!」

なんとか、デパートから脱出するも、すぐに追いつかれる。

『やっぱり、追いつかれるか〜。』
『女王、流石に小竜姫、メドーサの二人から逃れるのは流石に無理かと。』
『竜神族のくせにね〜、生意気だわ。』

小竜姫、メドーサの二柱は、竜神族の数が少ない事もあってか、それなりに名が通っているらしい。

「さぁ、大人しく投降なさい!! あなた達の上に誰がいるのか、後ほどしっかり調べさしてもらいます!!」
「……お前達の言う通り、竜神族は、1000年前をさかいに、激減し、一時期は絶滅の危機にまで追いやられた。だからこそ、そんな竜神族の王族を、狙った所で、今更どうするんだい?」
『……私たちは、ある方に命令されただけよ〜------竜神族は、皆殺しにしろってね〜。』
『女王、あまり喋るのはどうかと…』

放っておけばアエローが色々と喋り始めるのでそれを止めるオキュペテー。
だが、それを聞かず、アエローは次々と喋る。

「……もういい。貴様は具体的な事に関しては何一つ答えていない。喋る気なんてないんだろ?」
『ふ〜……バレた〜?』
「------行きますよ、メドーサ!」
「足を引っ張るなよ、小竜姫!!」

一気に距離を詰めようとする竜神達に対して、ハーピー達はフェザー・ブレットをショットガンのように放ち、近づけさせない。

『やっぱり、分が悪いわね〜。』
『ここは撤退が無難かと思われます。』

一発も被弾しない竜神チーム。
それどころか少しずつ距離を詰められていく。

『オキュペテー!! 全力で逃げるわよ!!』

オキュペテーは返事をせず、態度で示す。
『疾風』、『速く飛ぶ者』、その名に恥じぬスピードで戦線を離脱------


「------超加速」
「------超加速」


------は許されない。


目も止まらぬ?
そんなものじゃない。
目にも映らぬ速度で、竜神はハーピ−を斬る。

『ギィィィィ!?……ゲハっ、ひ、卑怯、よ、超加速、なんて、本来、韋駄、天しか使え、ない技なのに……』

超加速、己の身に超光速化された気を纏い、反応速度を極限まで高めて、使用者にとっては、時の流れが擬似的だが、遅れているようになる。

「……こんなもんだろ、さぁ、一緒に来てもらおうか?」

今の一撃で、アエローに反撃する力はなくなった。
オキュペテーの方も方翼を斬られ、あと一太刀で勝負が決まる。
よって、これ以上の戦いは無駄だと、小竜姫達は武器をおさめる。

『仕方ないわ……諦めましょう。』

アエローの全身から発していた妖気が小さくなっていく。

『……オキュペテー、大丈夫?』

オキュペテーの側に近寄るアエロー。

『ごめんなさいね、私が力不足なばっかりに……』
『……女王。』

『そう、私が力不足なばっかりに------こんな無様な逃げ方をしなくちゃならないなんて!』

アエローの右手にはいつの間にか一枚の札が握られていた。

「------!? まずい!! 逃げられる!!」
「止めな、小竜姫!! 巻き込まれる!!」

札に書かれている文字、それは『退魔』。
美智恵が左手に持っていたものだった。
アエローは、本来、霊力で発動させるものなので、アエローは己の妖気ではなく、周囲の精気を使って発動させた。

『まさか、使用されないために、奪っておいたものが、こんな所で役に立つとはね〜。』

空間が歪んでいき、冥界への門となる。
小竜姫とメドーサは手を出そうにも、下手をすると巻き込まれるため手を出せない。

『……そうそう、これはホントに役に立つ事よ……私たちって------三姉妹なのよね〜』

それがアエローの最後の言葉となり、冥界への門は閉ざされる。
アエローが張った結界、それは霊気、妖気などを外に漏らさないもの。

「三姉妹……まさか!!」
「結界の効果が続いていたのか!?」

デパートの中は、すでに決着がついたのか、静けさが漂っていた。


------上を向いて歩いていこう その8・完------


あとがき

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

メドーサ登場、なんで小竜姫サイドにいるかは後ほど。
その9はほとんど出来てるんで、近日中に投稿できると思います。

それでは、今年もよろしくお願いします。

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